№1890 2018年度お盆休み 航空利用データ分析

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 2018年度のお盆休みの航空利用のデータが今日、航空各社から発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今年度は8月10日~19日の10日間が対象です。
 今年度は、例年とは若干異なる要素がいくつかあります。まずは西日本豪雨。それと国内では、帰宅のピークとされていた15日に、九州を台風が直撃しました。
 また、ANAのB787-8のトラブルがお盆休み期間にも波及、他社にも影響を与える事になります。どのような数字が並ぶ事になったのでしょうか。

会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。

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全日空
国内線 座席数1,926,611席(95.4%) 旅客数1,620,153人(96.2%) 利用率84.1%(+0.7%)
国際線 座席数367,283席(103.2%) 旅客数324,670人(3.0%) 利用率88.4%(△0.2%)
 国内線はやはりB787のトラブルによる減便(期間中は羽田~関空・大分・宮崎各1往復、11・15・16日は羽田~福岡、18日は羽田~伊丹便も欠航あり)の影響もあったか、座席数が5%近くも減少しました。むろんA321などの導入によるダウンサイジングもあったと思われ、全方面で座席数が減少しています。東北・北陸方面は10%近く減少しました。旅客数はそこまで減らなかったので、横ばい、という所か。「関西、中四国方面が好調だった」と言っているから、西日本豪雨の影響はなかったと思われます。
 ピークは、下りが10~12日(11日97.9%)、上りが15~19日(19日95.9%)。13日の上りが68.6%と低調でした。
 国際線は、北米とリゾート路線で座席数がかなり増加、一方で欧州と中国は微減だが、旅客数は全方面で去年を上回りました。リゾート(といってもホノルル路線だけだが)が95.9%と、最も高率でした。
 ピークは、日本発が8月10~13日(11日97.5%)、日本着が16・18・19日(19日93.3%)。期間中上下とも全日、利用率が80%を上回っています。
 臨時便は、内際ともなかったよう(出せる状況にはなかったのだが)。  

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日本航空
国内線 座席数1,410,174席(102.0%) 旅客数1,232,699人(102.9%) 利用率87.4%(+0.7%)
国際線 座席数318,618席(108.5%) 旅客数300,397人(109.9%) 利用率94.3%(+1.3%)
 国内線は、こちらは逆に東北・北陸路線で座席提供数がかなり増えました。北海道と関西路線は微減だが、旅客数は全方面で前年を上回り、特に東北・北陸路線は10%以上も増えました。中四国路線も前年比107.9%だから大幅増で、こちらも豪雨の影響はないよう。
 ピークは、下りが10~12日(11日97.8%)、上りが17~19日(19日97.1%)。
 臨時便は羽田~沖縄28便、羽田~福岡2便、羽田~宮崎2便。16日に運航された宮崎便は、便名と時刻からして、ANAの欠航の対策だったと思われます。
 国際線は、メルボルン線が開設になっていたオセアニア路線の座席数が前年比175.8%、増便になっていたグアム路線が169.5%の大幅増。減便の韓国路線がやや減少しているが、全方面で利用率が90%を上回りました。
 ピークは、日本発が10~12日で10日が99.3%とほぼ満席、日本着が18・19日(共に98.6%)。90%を切ったのは、11・12日の日本着のみでした。
 臨時便はなく、チャーター便は成田~ホノルル1往復、成田→ブダペスト・ローマ、アテネ・プラハ→成田、関空→ミラノ、ミラノ→中部各1便。
 
日本トランスオーシャン航空
 座席数117,680席(104.5%) 旅客数101,254人(98.6%) 利用率78.5%(△5.2%)
 座席数は増えたのに旅客数は減少、利用率という点では低調だったか。臨時便は沖縄~宮古20便、沖縄~久米島2便。
  
琉球エアコミューター
 座席数18,650席(91.6%) 旅客数14,530人(91.1%) 利用率77.9%(△0.5%)
 座席数が減少したが、それ以上に旅客数が減少して、こちらもやや低調。昨年運航がなかった臨時便は、那覇~宮古1便を運航。 

日本エアコミューター
 座席数34,504席(68.1%) 旅客数25,780人(64.2%) 利用率74.7%(△4.5%)
 JAL(J-AIR運航)への移管が進み、座席数が大幅に減少。旅客数がそれ以上に減りました。臨時便は鹿児島~奄美大島4便、屋久島・沖永良部各2便、喜界島・与論各1便、徳之島~奄美大島1便。
 JALグループ3社は、臨時便の運航が活発だった割には、どこも今一つの利用率だったようです。台風の影響があったかも。 

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スカイマーク
 座席数263,730席(106.1%) 旅客数240,152人(103.0%) 利用率91.1%(△2.7%)
 中部~鹿児島・鹿児島~奄美大島路線開設があって座席数が増加しました。ただ、旅客数はそこまでは追い付かなかった。ピークは、下りが11日(98.5%)、上りが19日(97.6%)。80%を切った日はありませんでした。
 
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エア・ドゥ
 座席数82,819席(96.3%) 旅客数74,554人(98.7%) 利用率90.0%(+2.1%)
 春先に新千歳~広島・岡山路線が廃止になっていたので座席数は減少しているが、旅客数はそこまで落ち込まず、利用率が90%に乗りました。ピークは、下りが10~13日で、11・12日が共に99.4%とほぼ満席、上りが17~19日で、19日が99.6%と、こちらもほぼ満席になりました。80%を切ったのは、13日の上りと、17日の下りだけでした。臨時便は羽田~新千歳で16往復(32便)運航。 

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数71,505席(90.3%) 旅客数64,030人(93.8%) 利用率89.5%(+3.2%)
 あれ、座席数が大幅に減少している。この1年では路線廃止や減便はなかったはずだし、確かANA欠航対策の臨時便を運航する、という話も聞こえていたのだが。なにがあったのだろうか。旅客数はそこまでは落ち込まず、利用率は向上しました。ピークは、下りは8月10~12日で、11日は99.7%とほぼ満席。上りは17~19日で、17・18日が98.6%でした。12日上りが69.3%と低率だったが、上下トータルでは全日、80%以上をキープ。 

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スターフライヤー
 座席数60,928席(94.5%) 旅客数54,197人(100.7%) 利用率89.0%(+5.5%)
 座席数は微減だが、旅客数が増えたので利用率はかなり向上しました。ただ、前年も10日(木)~19日(土)との比較なので、多少割り引く必要があるかも。
 全体としてのピークは何日、とは言っていないが、利用動向がやや変則的となり、上りは期間初日の10日(97.0%)が一番高くなりました。下りは11日(97.8%)だが、上下トータルも10日(96.0%)が一番高くなりました。15日が上下トータルで82.6%と低率だったのは、台風の影響か(一番低かったのは10日(80.7%))。期間の前半にヤマが来ています。
  
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フジドリームエアラインズ
(JAL販売分を含む)
 座席数61,752席(108.9%) 旅客数52,468人(105.8%) 利用率85.0%(△2.4%)
 こちらも前年も10日(木)~19日(土)との比較。静岡~出雲・仙台~出雲・松本~札幌(丘珠)開設もあって座席数は増加、旅客数は伸びにやや追い付いていないが、こちらも増加しています。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率が一番良かったのは、松本~福岡線(93.7%)となりました。名古屋(小牧)~北九州線が68.2%と一番低くなり、唯一70%を割りました。。
 ピークは、名古屋(小牧)発着は発が11日(98.7%)、着が18日(93.4%)。静岡発着は発が12日(98.8%)、着が18日(94.0%)。松本発着は発が11日(99.4%)、着は10日(98.2%)になりました。 
  
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ピーチ
国内線 座席数121,680席(111%) 旅客数113,031人(110%) 利用率92.9%(△0.6%)
国際線 座席数71,280席(102%) 旅客数66,003人(100%) 利用率92.6%(△0.2%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 国内線は、3月に関空~新潟線、8月1日に関空~釧路線が就航し、座席数が増えました。ほぼ比例して旅客数も増えています。ピークは、下りが11日(95.9%)、上りが19日(95.5%)。90%を切ったのは、13・14日の上りのみでした。
 国際線は、4月26日に関空~髙雄線がスタート、ただ座席数はそれほど増えていない。ほぼ横ばい、でしょうか。ピークは、日本発が12日(96.6%)。意外に遅かったかも知れない。日本着が19日(95.7%)。 

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数158,949席(97.3%) 旅客数159,746人(97.9%) 利用率88.8%(△0.5%)
国際線 座席数13,806席(84.3%) 旅客数12,491人(82.5%) 利用率90.5%(△2.0%)
 国内線・国際線とも座席数が減少。特に国際線は中部~台北路線が休止となった事もあって、大幅減少となりました。国内線のピークは他社とかなり異なり、下りは12日(96.0%)と遅いうえ、上りは期間初日10日(93.4%)となり、他社がおおかたピークとなる19日上りが74.4%とかなり低くなっているのは、何があったのだろうか。国際線のピークは、下りが12日(97.2%)、上りは16日(95.8%)。17日が日本発・着とも70%台。全体的に低調でした。  

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バニラエア
国内線 座席数64,980席(113.9%) 旅客数57,706人(113.2%) 利用率88.8%(+2.4%) 
国際線 座席数35,820席(90.9%) 旅客数33,278人(90.3%) 利用率92.9%(△0.6%)
 国内線は成田・沖縄~石垣線の新設があり、成田~関空の休止はあったが、座席数が大幅に増えました。ピークは、下りが12日(94.8%)、上りが19日(93.8%)。
 国際線は逆に10%近く座席数が減少しました。ピークは日本発が12日(97.7%)、日本着が19日(97.3%)で、上下トータルは全日90%台でした。
 
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春秋航空日本
国内線 座席数19,278席(77.3%) 旅客数16,841人(71.8%) 利用率87.4%(△6.7%) 
国際線 座席数7,560席(90.9%) 旅客数7,019人(86.1%) 利用率92.8%(△5.2%)
 国内線は、座席数は去年との比較では大幅減。ただ1日より成田~新千歳路線が再開(2往復)、成田~広島路線が2往復に復便したため、GW時よりは大きく増えています。ピークは、下りは11~13日(11日96.1%)、上りは17~19日(19日98.8%)。
 国際線は、路線・便数は前年と変化がないはずだが、座席数が10%近く減少しています。ピークは、日本発は11~14日(12日98.9%)、日本着は17~19日(19日93.9%)で、今シーズンの利用傾向は、他社と同じになりました。

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エアアジア・ジャパン
 座席数10,800席 旅客数9,015人 利用率83.5%
 今シーズンは他社と当日のリリースになりました。中部~新千歳路線のみだが、GW時と比較して、1往復増になっています。ピークは下り(中部発)が10~13日(12日98.3%)、上り(中部着)が16~19日(18日97.0%)。上りがピークの期間の下りは、16~18日が60%台で、全体的に片輸送の傾向が見られます。

 LCC勢は、下り及び日本発のピークが、ほとんどが12日になりました。LCCのピークは早めに来る、という印象を抱いていた所だったのだが、この理由は何だったのだろう。
 
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 以上、簡単ながらお盆休みの航空利用状況をまとめて、感想を記してみました。JALが好調の一方、LCC勢はJJPがただ1社、かなり苦戦した印象がありました。
 次回の分析は年末年始に行います。今日、航空各社は冬スケジュールに関してリリースを出しています。ANAはやはりB787エンジン不具合の影響が出て、国内線はなんとかほぼ現状維持で行けそうだが、国際線は関空~香港・中部~上海の運休や、成田~LA路線の減便が発生します(2月に復便見込み)。この他、SNAの中部~鹿児島開設(SKYなどと競合することになる)、JALグループは鹿児島路線でAT72-600導入など。これらの事柄は、どのような影響を年末年始輸送に与える事になるでしょうか。

 ニュースに拠れば、今お盆輸送の航空は、国内線は0.2%減少、国際線は4%増。中四国路線の増加は、ボランティアの利用も多かったという事です。新幹線は、東海道新幹線は+2%、山陽は横ばい、九州は台風15号の影響で2%の減少だった、という事でした。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
19日 「ピアノの駅プロジェクト」 新鳥栖駅でオープニング演奏会
20日 朝鮮半島南北離散家族再会事業開始 約3年振り
21日 デパート売り上げ 2ヶ月ぶり減少 猛暑影響で来客減少

 台風19・20号が相次いで、日本に近づいています。西日本豪雨の被災地の傷口が広がる事がないか非常に心配だが、今年は台風自体が非常に多い。去年の8月、日本列島を直撃したのが、5号だったのだから。やっぱりこの気象、異常だ!

№1845 2018年度GW 航空利用データ分析

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 2018年度のGWの航空利用のデータが今日、航空各社から発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今年度は4月27日~5月6日の10日間が対象です。今年度も日並びが比較的良く、最大で10連休も可能でした。また国際情勢は去年とは一転、GW直前に朝鮮半島の南北首脳会談まで開かれたほどだから、利用を脅かすような事態はなかったと言えます。これらの要因は、航空利用にどのような影響を与えたでしょうか。

会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。

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全日空
国内線 座席数1,852,362席(99.8%) 旅客数1,413,872人(106.5%) 利用率76.3%(+4.8%)
国際線 座席数364,633席(103.8%) 旅客数292,598人(107.9%) 利用率80.2%(+3.1%)
 国内線は、A321の導入が進んでいる事もあるのか座席数は微減だが、旅客数は大きく上回っています。特に北海道・九州が好調としています。北海道路線は前年度72.6%→74.9%、九州路線は73.0%→75.7%と大きく伸びました。どちらも、旅客数が10%近く増加しています。
 ピークは、下りが4月28日(95.0%)と5月3日、上りが5月3・5・6(98.2%)日。29日の上りが5割を切っています。
 国際線は、中国路線の旅客数が前年度より20%以上増加し、利用率が前年度66.0%→80.1%と大幅に向上しました。欧州路線も84.0%と高率です。一方北米路線は、ロサンゼルス路線の増便があって座席提供数は10%以上増えたが、旅客の伸びが追い付かず、方面別では唯一80%を割りました。
 ピークは、日本発が4月27・28(96.0%)・29日、日本着が5月5・6(95.3%)日。
 国内線・国際線とも、臨時便の運航はなかった模様。 

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日本航空
国内線 座席数1,167,262席(103.2%) 旅客数915,881人(106.6%) 利用率78.5%(+2.5%)
国際線 座席数313,325席(105.9%) 旅客数268,597人(108.6%) 利用率85.7%(+2.2%)
 国内線・国際線とも、座席提供数の伸びを旅客数が上回って、好調だったと言えます。
 国内線は、九州路線、中国・四国路線の利用率が前年を大きく上回ったとしています。九州路線は前年度74.0%→75.5%、中国・四国路線は75.0→76.5%でした。特に中国・四国路線の旅客数は10%以上増えました。一方で沖縄路線は、座席数が横ばいながら旅客数が減少し、利用率が80%を割りました。
 ピークは、下りが4月28日(96.2%)と5月3日、上りが5月3・5・6(98.1%)日。一方で4日の下りが55.2%と、かなり低調でした。
 臨時便は羽田~沖縄12便・羽田~長崎2便、合計14便。
 国際線は、メルボルン線がスタートした(9月1日~)オセアニア路線が、座席数の伸びを上回る旅客数があり、利用率が前年度75.3%→80.7%と大きく伸びました。増便になったグアム線も座席数の伸びに比例して旅客数も伸び、利用率が90%を上回っています。一方、欧州路線はロンドン線が増便になった(10月29日~)のに、座席数はそれほど増えず、旅客数は微減でした。韓国路線は成田~仁川路線休止で座席数・旅客数とも減少しています。
 ピークは日本発が4月27・28(98.0%)日、日本着は5月5・6日で、共に98.0%でした。
 臨時便はなく、チャーター便は成田~コロール(パラオ)間4便。

日本トランスオーシャン航空
 座席数109,520席(101.2%) 旅客数85,927人(100.4%) 利用率78.5%(△0.6%)
 利用率微減。まあ横ばい、という所でしょうか。臨時便は那覇~石垣1便。
 
琉球エアコミューター
 座席数20,650席(101.6%) 旅客数15,752人(104.0%) 利用率76.3%(1.7%)
 旅客数の伸びが座席数を上回って、利用率が良くなりました。前年度は運航がなかった臨時便は、那覇~宮古・那覇~石垣・宮古~石垣で各1便を運航。

日本エアコミューター
 座席数43,052席(81.5%) 旅客数30,040人(81.7%) 利用率69.8%(+0.1%)
 JAL(J-AIR運航)への移管が進んだ事で、座席数が大幅に減りました。利用率は前年並。臨時便は鹿児島~奄美4便。

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スカイマーク
 座席数242,136席(103.2%) 旅客数211,462人(108.6%) 利用率87.3%(+4.3%)
 利用率が大幅に向上しました。ピークは下りが4月28日(96.6%)、上りが5月6日(98.6%)。全ての日で両方向とも70%以上、上下を合計すると全日80%以上になりました。
 中部~鹿児島・鹿児島~奄美大島路線の8月1日開設が既に発表になっています。経営再建もまずは一段落かと思われるので、今後は路線の再拡充も期待されるでしょう。来年のGW時期にはどのようなネットワークになっているか。

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エア・ドゥ
 座席数83,116席(96.9%) 旅客数71,737人(104.6%) 利用率86.3%(+6.3%)
 新千歳~広島・岡山路線を廃止したので座席数は減少したが、旅客数は逆に増加し、利用率が大幅に向上しています。この両路線、そんなに良くなかったのか?ピークは下り(北海道着)が4月28(97.0%)~30日と5月2・3・6日で、6日も95.3%と高率だったのが目を惹きました。上り(北海道発)は5月2~6(99.5%)日。羽田~新千歳で6往復増便。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数75,504席(99.1%) 旅客数60,870人(104.4%) 利用率80.6%(前年度との単純比較は不可)
 参考までに前年度の利用率は80.0%。こちらも座席数は微減だが、旅客数は伸びました。ピークは下りが4月28日(99.3%)と5月3日、上りが5月5・6(99.7%)日。4月29日の上りが5割を割りました。臨時便は羽田~長崎・宮崎・熊本で合計14便運航。

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スターフライヤー
 座席数60,920席(107.9%) 旅客数48,107人(103.7%) 利用率79.0%(△3.2%)
 昨年7月新規就航の北九州~沖縄線を含んでいるので、座席数は増えました。旅客数の伸びは追い付いていないが、まずまずではないでしょうか。全体としてのピークは何日、とは言っていないが、一番利用率が高かったのは、下りが4月28日(91.6%)、上りが5月6日(96.9%)。
(北九州~沖縄線は、北九州発が下り、逆が上り)
 
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フジドリームエアラインズ
(JAL販売分を含む)
 座席数59,216席(106.0%) 旅客数47,657人(113.6%) 利用率80.5%(+4.5%)
 前年も4月27日~5月6日を対象としていて、日曜日だった5月7日を含んでいないから、この点は多少割り引く必要があるか。新路線(静岡・仙台~出雲)の開設もあったが、旅客数の伸びが座席数を上回り、利用率が80%を超えました。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率が一番良かったのは、新路線の静岡~出雲線(92.6%)でした。逆に静岡~札幌(丘珠)線が65.8%と一番低くなったのは、去年と同じ。やや意外な気がします。
 ピークは、名古屋(小牧)発着は発が4月28日(95.2%)、着が5月6日(96.8%)。静岡発着は発が4月28日(96.6%)、着が6日(98.3%)。松本発着は発が5月6日(96.3%)、着も6日(99.2%)。新潟は公表がなくなりました。
 
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ピーチ
国内線 座席数113,580席(115%) 旅客数104,304人(115%) 利用率91.8%(△0.5%)
国際線 座席数73,440席(107%) 旅客数65,081人(108%) 利用率88.6%(+0.5%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 国内線は、3月に関空~新潟線がスタートしたため座席数は増加、旅客数も同じ程度の割合の増加なので、利用率は微減。ピークは下りが5月3日(94.8%)とやや遅い。上りは6日(96.0%)。全日で両方向とも80%を上回っています。
 国際線は、直前の4月26日に沖縄~高雄線がスタート、この事もあって、特に台湾方面が好調だった、としています。ピークは日本発が4月28日(95.8%)、日本着が5月6日(97.1%)。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数185,040席(109.9%) 旅客数159,746人(112.3%) 利用率86.3%(+1.8%)
国際線 座席数23,049席(104.9%) 旅客数19,739人(102.2%) 利用率85.7%(△2.2%)
 国内線は、成田~宮崎線スタート(12月21日~)や、その他で全体的な増便があったため座席数が増加、それ以上に旅客数が増えたため、利用率が向上しています。利用率の大きな波はないけれど、ピークは下りが4月29日(91.5%)、上りが5月3日(90.3%)で、他キャリアで90%台になる5・6日の上りも80%台に留まっています。
 国際線は、成田~上海線スタート(6月2日~)で座席数は増加しているが、こちらは旅客数の伸びが追い付かず、利用率は下がりました。ピークは他キャリアとかなり異なり、日本発は4月28日(97.5%)とほぼ同じだが、日本着は翌29日(90.6%)となり、5月は両方向とも全日、90%を超えた日がありませんでした。

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バニラエア
国内線 座席数57,660席(104.2%) 旅客数50,102人(107.2%) 利用率87.0%(+2.4%) 
国際線 座席数36,000席(90.9%) 旅客数31,569人(93.0%) 利用率87.7%(+2.2%)
 国内線は新路線はなかったが(関空~函館は期間限定運航でGW中は運航なし)、座席数は増加、旅客数がそれ以上に伸びたため、利用率は向上しました。ピークは下りが4月28日(93.9%)、上りが5月6日(97.0%)。両方向トータルでは全日80%台。
 国際線は台北~ホーチミンシティ区間休止と成田~香港路線の減便で座席数は大幅に減少しました。しかし旅客数の減少はそこまでは行かなかったので、利用率は向上しています。ピークは日本発が4月28日(98.7%)、日本着が5月6日(97.8%)。両方向トータルではこちらも全日80%台。
 VNLはこの後、成田・沖縄~石垣線開設と成田~関空線の休止が予告されているが、その直後にAPJとの統合が発表になっているので、今後の運航計画は、統合作業開始の10月を待たずに何か動きががあるかも知れない。

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春秋航空日本
国内線 座席数7,560席(33.3%) 旅客数7,015人(42.4%) 利用率92.8%(+19.8%) 
国際線 座席数7,560席(100%) 旅客数7,083人(108.7%) 利用率93.7%(+7.5%)
 国内線は成田~広島・佐賀路線の各1往復のみになってしまい、座席数は前年度の1/3になってしまいました。国際線の路線網は変わらず、座席数も全く同じ。この結果、旅客数は国際線の方が、わずかながら国内線より多くなってしまいました。これは、一応日本の航空会社では(国際線専門だった旧JAAなどを除けば)初めての事になるのでは?このためか、リリースは国際線が先に来るようになりました。
 ピークという言い方はしていないが、国内線の下りは5月2日(97.9%)、上りは翌3日(98.9%)、国際線の日本発は4月28日(99.2%)、日本着が翌29日(97.4%)が最高と、他キャリアとはっきり違う傾向になっています。国際線は、5月3日以外は日本発が着より高い。

 エアアジア・ジャパンは、今日の20時現在ではリリースが出ていません。

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 以上、本当に簡単ながら、私なりの視点で、今GWの航空利用のデータを分析してみました。
 LCC勢は、キャリアによって旅客の動向に違いが見られるようになってきました。特にピークの時期にバラツキが見られるようです。これまでのLCCは外資主導が多かったので、インバウンドが増加している事が、ストレートに反映しているのでしょう。
 今後のLCC勢は、ピーチがバニラエアを吸収する事で、「ANA系のピーチ」vs「外資系各社」の構図に変わっていく事になります。特に外資系の日本国内路線の展開がどうなるのか。春秋航空日本やエアアジア・ジャパンの路線の展開は注目されると思います。そろそろ、「オイシイ」路線は少なくなってきている気もするので。
 個人的には、大手2社とLCCに挟まれた各キャリア、具体的にはエア・ドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーの各社の行方が気になっています。そろそろ大きな展開が欲しい気がする。でないと、上と下に挟まれて、存在感を見いだしにくくなってくるのではないか。ただ、3社ともANAの資本が入っているので難しい部分も出てくるのだろうが。

 次回の分析は夏のお盆時期に行います。
 ところで、来年のGWはどうなるのだろう?この期間中に平成の世が終わり、新しい元号の元での新しい世が始まる事が解りきっているので。昭和→平成の時のような「自粛・自粛」の重苦しいムードにはならないはずだし、(5月1日が祝日になって)完全10連休になるという話も聞こえてくるが、航空を初めとする各交通の需要には、どのような影響を与える事になるのでしょうか?

 ニュースに拠れば、今GWの航空輸送は、国内線は13社で6.4%の増、特に九州方面が人気。国際線は6社で7.2%の増だったそうです。JRは新幹線・特急が3%の増。各社のリリースに拠れば、特に前半に多くの利用があったようです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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《今日見た・聞いた・思った事》
 京王が今日、2018年度の設備投資計画を発表しました。
 笹塚~仙川間の連続立体化は、今年度は用地買収を進めると共に、工事ヤードの整備等に着手。事業区間7.2㎞、7駅が高架化され(八幡山は既に高架化)、25個所の踏切が撤去されるとの事。
 ホームドアは新線新宿と渋谷で完了し、飛田給(味の素スタジアム(東京スタジアム)最寄り駅)の整備に着手。この後は下北沢が2021年度、明大前は連続立体交差事業の進捗に合わせて整備。下北沢駅は、下り線の高架橋の架け替えを実施(13日に実施。工事運休が発生する)、井の頭線専用改札を設置。
 飛田給駅では大型エレベーターを整備し、駅舎も改修。新宿駅も大型エレベーターを整備。
 車両面では、8000系2編成・1000系3編成でリニューアルと、新型VVVF制御装置への交換を実施。今年度は、車両の新造はなし。
 この他、車両・駅設備双方でインバウンド対策を推進。
 投資額は237億円、前年度より56億円減。

 JR東日本は、東京・新宿~伊豆急下田間の新型観光特急E261系を、2020年春に運行開始させると発表しました。8連×2編成で座席は全部グリーン車、8両中1号車はプレミアムグリーン車(1-1)、2・3号車はグリーン個室(4または6人部屋)、5~8号車はグリーン車(2-1)。4号車は主に麺類を提供する「ヌードルバー」。完全な新タイプの列車となり、185系や251系を置き換えるものにはならないようです。

《今日のニュースから》
 6日 ダニエル太郎 テニス・イスタンブールオープン優勝
 7日 相模原市 やまゆり園 解体工事開始
 8日 アジア太平洋ITSフォーラム 福岡市で開催

№1786 2017年度年末年始 航空利用データ分析

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 2017年度の年末年始の航空利用のデータが今日、航空各社から発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今シーズンはクリスマスは含まず、12月28日(木)~1月3日(水)の一週間と、短期決戦です。

会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。

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ANA
 国内線 座席数1,309,187席(95.5%) 旅客数1,076,725人(99.2%) 利用率82.2%(+3.0%)
 国際線 座席数251,647席(103.8%) 旅客数213,328人(105.0%) 利用率84.8%(+1.0%)
 今年から別紙が、国内線と国際線で別になりました。
 国内線は、A321導入が進んだためか全方面で座席数が前年度を下回っているが、旅客数はそこまでは落ちていないから、利用率は上向きました。関西路線99.1%、沖縄路線88.9%が高率。一方で九州路線が78.3%、東北・北陸路線が78.5%とやや低迷か。
 ピークは、下りが12月28~31日(29日95.6%)、上りが1月2・3日(3日94.2%)。
 臨時便は羽田~八丈島路線で8便運航。
 国際線は、LA路線の増便があった北米路線の座席提供数が、前年比115.7%と大きく増加しました。旅客数はリゾート路線(ホノルル線)は減少したが、他は増加、ただ利用率はリゾート路線が一番高く、96.3%とかなりの高率でした。他路線も80%を上回っているが。
 ピークは、日本発が12月28~30日と1月1・2日で、29日の94.0%が最も高率だが、元日が90%というのが目に付きました。日本着は12月28・1月2・3日(3日86.6%)で、31日が69.6%と低率。全日、日本発が着を上回りました。今シーズンはピークの基準を日本発90%以上、着80%以上としているのも、この傾向を反映しているのかも知れない。

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JAL
 国内線 座席数850,126席(102.2%) 旅客数691,268人(102.6%) 利用率81.3%(+0.3%)
 国際線 座席数213,430席(101.4%) 旅客数194,847人(102.7%) 利用率91.3%(+1.2%)
 国内線はE190導入拡大の一方で、JAC→JALの移管もあったから、横ばいという所か。関西路線以外は座席数が増えています。旅客数は沖縄路線が前年比112.9%と好調だったが、こちらも九州路線が旅客数前年比割れで、利用率も76.3%と低調でした。東北・北陸路線も利用率74.2%と低調だったが、前年比は座席提供数以上に旅客数が増えています。
 ピークは、下りが29~31日(30日94.3%)、上りは2・3日(2日90.5%)。ピークの反対方向が65%~70%台半ばと低くなっています。「分散傾向にある」としています。
 臨時便は羽田~新千歳・宮崎・沖縄で合計10便を運航。
 国際線は、メルボルン線がスタートしたオセアニア線が、座席数前年比143.9%に対して旅客数は前年比153.4%と大幅に増加、利用率95.2%と、方面別ではもっとも良くなりました。一方米大陸線は、座席数の増加に旅客数の増加が追い付かず、83.5%と、方面別ではもっとも低くなっています。
 全ての日で日本発が90%台、ピークは12月28~30日と1月2日、としているのだが(2日98.2%)、3日が96.5%で、ピークとされている28~30日を上回っています。日本発はこちらも全日、日本着より上回っています。日本着のピークは1月2・3日(3日95.5%)。
 チャーター便は成田~コロール(パラオ)3便、臨時便は関空~ホノルル3便。

JTA
 座席数76,070席(100.9%) 旅客数65,758人(106.2%) 利用率86.4%(+4.3%)
 座席数は横ばいだったが、旅客数がかなり増え、利用率も高くなりました。臨時便はセントレア~那覇4便を運航。

RAC
 座席数14,750席(107.1%) 旅客数10,258人(101.0%) 利用率69.5%(△4.2%)
 DHC-8-Q400CC導入で座席数は増えたが、旅客数が追い付かず、利用率が70%を割ってしまいました。臨時便は那覇~南大東・北大東、南大東~北大東で合計8便。

JAC
 座席数30,315席(72.8%) 旅客数20,006人(69.2%) 利用率66.0%(△3.5%)
 JAL(J-AIR)移管が進んで座席数が減少、それ以上に旅客数が減って、利用率はかなり低くなっています。臨時便はなし。

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SKY
 座席数163,371席(100.4%) 旅客数148,069人(100.2%) 利用率90.6%(△0.2%)
 はっきり横ばい。ピークは下りが12月29日の97.2%、上りは3日の95.6%。

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ADO
 座席数60,210席(100.0%) 旅客数49,786人(95.1%) 利用率82.7%(△4.3%)
 10月に新千歳~広島線が廃止になったが、輸送力を他路線に転用したのか座席数は横ばい。しかし旅客数が落ち込み、利用率が低下しました。ピークは下りが12月28・29・31日(31日94.5%)。上りは1月3日(92.5%)で、90%を越えたのはこの日だけでした。全体的に低調か。

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SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数54,466席(102.9%) 旅客数46,228人(100.0%) 利用率84.9%(前年度との単純比較は不可)
 参考までに、前年度の利用率は76.6%。対象とする日数が異なるから、単純な比較はできない。横ばいでしょうか?。ピークは下りが12月29.30日(30日98.6%)、上りは1月3日(97.5%)。下りは全日80%以上だったのに、上りは60%台の日が合計3日ありました。羽田~長崎で臨時便8便を運航。

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SFJ
 座席数40,378席(99.5%) 旅客数35,825人(98.9%) 利用率88.7%(△0.5%)
(ANA販売分は含まず)
 座席数は微減だが、旅客数の減少が上回って、利用率は若干低下しました。全路線トータルの最高搭乗率(トータルでは「ピーク」とは呼んでいない)は、下り12月29日の98.0%、全日90%台でした。上りは3日の96.0%。3日以外は全て、下りが上りを上回っています。路線別では、羽田→関空のピークは1月1日でした(数字は記されていない)。

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FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数37,868席(100.2%) 旅客数30,682人(104.6%) 利用率81.0%(+3.3%)
 新路線はなく、座席数は横ばい。しかし旅客数が増えて、利用率は80%台に乗りました。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率が一番良かったのは、新潟~福岡線(94.3%)でした。全路線で唯一90%台。前年より3.4%伸びています。前シーズンは60%台の路線があったが、今シーズンは全て70%以上。
 ピークは空港別に出していて、名古屋(小牧)発着は発が30日(95.9%)、着が3日(90.3%)。静岡発着は発が29日(98.6%)だが、着も29日(87.4%)、90%台の日はなかった。松本発着は発が30日(96.4%)、着が29日(90.5%)。新潟発着は発が3日(92.5%)、着は30日(96.9%)。山形の記載はありませんでした。
 静岡~新千歳・丘珠は冬期休航。

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APJ
 国内線 座席数81,360席(99%) 旅客数69,874人(96%) 利用率85.9%(△2.8%)
 国際線 座席数49,320席(109%) 旅客数43,728人(106%) 利用率88.7%(△2.6%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 今シーズンは内際ともやや低調、だったかも知れません。国内線はこの後関空~新潟・釧路路線の開設が予定されています。良い結果を生み出すでしょうか。
 国内線のピークは、下りが12月28日(87.9%)、上りが1月3日(86.0%)。全日80%台で、抜きん出て良かった日も、今一つだった日もありませんでした。
 国際線のピークは、日本発が1月1日になり(94.6%)、日本着は12月30日(90.7%)。全日、日本発が着を上回りました。

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VNL
 国内線 座席数39,060席(155.0%) 旅客数32,265人(146.4%) 利用率82.6%(△4.9%) 
 国際線 座席数27,720席(100.0%) 旅客数23,778人(96.0%) 利用率85.8%(△3.6%)
 国内線は函館への就航、関空~成田・奄美大島線開設があって、座席数・旅客数が共に大幅に増えました。ピークは下りが1月1日となり(91.0%)となり、唯一90%台となりました。上りが1月3日(84.0%)。全日、下りが上りを上回っています。両方向合計では、全日80%台。
 国際線は横ばいか。ピークは日本発が12月29日(94.9%)。着は3日(86.5%)で、90%台に乗った日はなく、全日、日本発が着を上回りました。全日、合計で80%台でした。

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SJO
 国内線 座席数10,584席(66.67%) 旅客数8,897人(61.27%) 利用率84.06%(△7.39%) 
 国際線 座席数4,417席(200.0%) 旅客数8,156人(230.17%) 利用率83.46%(+10.94%)
 国内線は冬スケジュールより関空線休止・佐賀線減便のため、座席数が前年度比1/3と大幅減。利用率が90%を割ってしまいました。ピークは下りが12月29日と1月3日(29日99.3%)、上りが1月3日(99.5%)。
 国際線は天津・ハルビン線開設で、座席数、旅客数とも倍増。ピークは日本発が12月30日と1月3日(30日94.4%)。日本着は12月28日(90.7%)となって、この日が唯一の90%台でした。

 ジェットスター・ジャパン(JJP)と、10月より新体制で再就航したエアアジア・ジャパン(WAJ)は、今日の20時30分現在ではリリースが出ていません。この後発表されれば、次回の更新で書きます。
 今回は全体的に、国内線は下りが上りを、国際線は日本発が日本着を期間中全てで上回っていました。この後6~8日に3連休があるので、今日・明日は年休を取ってここで帰宅なり帰国、という旅客が多いのだろうと思われます。今日は電車・バスが平日ダイヤになったが、いつもよりかなり空いていたし。
 LCC勢は、今日公表した3社はいずれも、国内線はやや低調と感じました。しかしAPJは新路線開設に加えて新千歳の拠点化を実施すると発表しており、他社も併せて、来年度はまた違った傾向になるかと思われます。
 次回はGWに分析します。

 ニュースに拠れば、トータルでは国内線0.7%増、国際線4.2%増との事。日本発のリゾートと、アジアからのインバウンドが多かったようです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 3日 韓国・北朝鮮「連絡チャンネル」 2年振りに再開
 4日 サガン鳥栖 豊田陽平 蔚山現代FCへ期限付き移籍

「核のボタン」がどうのこうのと、アメリカと北朝鮮のTOPがやり合っているようだけれど、ドナルド・トランプと金正恩、2人だけで気の済むまで殴り合って決着を付ければ良いだけの事。無関係なその他大勢を、一切巻き込まないで頂きたい。核兵器の撃ち合いなど、まっぴらゴメン。

№1730 2017年度お盆休み 航空利用データ分析

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 お盆の航空利用のデータが昨日、航空各社から相次いで発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今年度は8月10日(木)~8月20日(日)の11日間が対象。前年と比較して、どのような変化が出ているでしょうか。特に利用率を重視して分析します。

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比

ANA
 国内線 座席数2,218,732席(101.0%) 旅客数1,858,716人(104.6%) 利用率83.8%(+2.9%)
 国際線 座席数392,207席(107.6%) 旅客数347,470人(109.1%) 利用率88.6%(+1.2%)
 国内線はA321導入が進んでいるためか、路線によっては座席数が前年度より減っているが、旅客数は全方面で前年を上回りました。沖縄が92.9%と好調でした。「ギャラクシーフライト」も貢献しているか。旅客数では、東北・北陸が前年比113.2%とかなり増えました。一方で中四国方面が唯一80%を割りました。
 ピーク(90%台)は、下りが10~13日で、11日が98.6%と一番高かったが、前日の10日も普通の平日ながら97.8%と2番目に高くなりました。1日余分に休みを取って、早めに出かける旅客が多かったのでしょう。上りは16~20日(20日95.8%)。18日下りが67.9%と70%を切ったが、上下合計では全日80%を越えました。
 臨時便は羽田~新千歳・八丈島、関空~沖縄で合計31便を運航。
 国際線は、アジア・オセアニアが座席数(前年比116.5%)以上に旅客数が伸びました(前年比118.3%)。逆にホノルル線は座席数(前年比92.2%)以上に旅客数(前年比91.8%)と減少したが、利用率97.3%は、方面別では一番良くなりました。
 ピーク(90%台)は、日本発は10~13日(10・11日6.6%)、日本着は15・16・19・20日(5日92.5%)。発・着共全日80%を越えています。
 臨時便の運航はなかったようです。
 GWの時も書いたが、アジア・オセアニアは中国以外の全路線をひっくるめているけれど、韓国・東南アジア・オセアニア(オーストラリア)で分けて発表すべき時だと思います。
 
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JAL
 国内線 座席数1,318,118席(102.5%) 旅客数1,151,473人(105.0%) 利用率87.4%(+2.2%)
 国際線 座席数322,895席(98.1%) 旅客数301,298人(99.7%) 利用率93.3%(+1.5%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 国内線は、関西路線以外は全て、旅客数が座席数を上回りました。沖縄が94.9%と一番良かった。九州は86.2%だったが、九州が前年を大きく上回った(旅客数前年比107.0%)としています。前年は熊本地震があったので、その反動で回復基調、という事でしょうか。
 ピーク(95%以上)は、下りが10~12日で、こちらも11日が98.3%と最も高く、次いで10日が97.6%と2番目に高くなりました。上りは18~20日(20日97.9%)。上下とも全日70%を上回りました。
 臨時便は羽田~新千歳5便、羽田~沖縄23便、羽田~長崎2便。前年と比較して大幅に増えています。
 国際線は全方面で利用率が90%台で、中国線が95.3%と最も高かった。ただ、オセアニア線が座席提供数(前年比78.2%)以上に旅客数(前年比77.6%)が落ち込んで、低調だったと思います。
 なおニュースによると、北朝鮮ミサイル発射報道の後、グアム線で若干キャンセルが出たが、大きな影響はなかったとの事。旅客数は前年比97.0%でした。
 ピーク(95.1%以上)は日本発が10~12日(11日98.1%)、日本着は15~20日(6日96.7%)。日本発は全日90%を上回りました。20日が95.0%と、ピークに迫る数字。
 臨時便はなく、チャーター便はホノルル→成田2便、成田→ホノルル・ブダペスト・リスボン、ダブリン・プラハ→成田各1便。
 
JTA
 座席数123,850席(93.1%) 旅客数113,639人(97.4%) 利用率91.8%(+4.1%)
 臨時便(沖縄~久米島2便、関空・小松~沖縄各1便)が前年より大幅に減ったためか座席数がかなり減少しているが、旅客数はそこまでは落ちなかったため、利用率は90%台に乗りました。

RAC
 座席数22,400席(107.3%) 旅客数17,478人(106.4%) 利用率78.0%(△0.7%)
 DHC-8-Q400導入が進んだからか座席数は増えたが、旅客数が追い付きませんでした。前年はなかった臨時便は、沖縄~石垣で2便運航。

JAC
 座席数55,849席(82.7%) 旅客数44,413人(84.4%) 利用率79.5%(+1.6%)
 一部路線のJAL(J-AIR)移管が行なわれたためか、座席数は前年に続いてかなり減少しています。前年はなかった臨時便は、鹿児島~奄美で4便運航。

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SKY
 座席数272,934席(109.7%) 旅客数256,228人(111.4%) 利用率93.9%(+1.5%)
 神戸~仙台線の再開もあってか、座席数、旅客数ともかなり伸びています。ピークは下りが11日(99.1%)、上りは20日(98.5%)。両方向とも全日85%以上、合計すると90%以上です。
 SKYも期間中臨時便(追加定期便と呼称)を運航しているが、実績は記されていない。事前のリリースでは、羽田~福岡・鹿児島線で運航があったようです。

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ADO
 座席数94,224席(95.1%) 旅客数83,239人(96.6%) 利用率88.3%(+1.3%)
 座席数が減ったが、旅客数はそこまでは落ち込まなかったので、利用率は上がりました。ピークは(99%台)は下りが10~12日(10・11日99.6%)、上りが17~20日(19日99.5%)。ピークの反対側方向で利用が落ち込む傾向があります。臨時便はなかったようです。

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SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数87,069席(105.2%) 旅客数75,809人(105.9%) 利用率87.1%(前年度との単純比較は不可)
 参考までに、前年度の利用率は88.4%でした。横ばい、でしょうか?熊本地震の影響も癒えて、良い方向ではあろうかと思います。ピーク(98%以上)は下りが10~12日(10・12日98.9%)、上りは18~20日(19・20日99.4%)。10~12日の上りが60%台と低迷しました。。羽田~長崎・鹿児島線、鹿児島~沖縄線で臨時便を運航。

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SFJ
 座席数70,513席(115.8%) 旅客数59,393人(107.3%) 利用率84.2%(△6.2%)
 北九州~沖縄線が開設になって座席数が大幅に増えているが、旅客数が追い付かず、トータルでは利用率がやや低迷したでしょうか。日別の最高は、下りは10日、上りは19日で、共に96.5%でした。ピークは路線毎に出していて、北九州~沖縄線は下り(北九州発)が11・17・20日、上り(沖縄発)は11日としています。SFJも期間中臨時便を運航しているが、実績が記されていません。事前のリリースでは、羽田~北九州・福岡線で運航があったようです。

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FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数62,312(101.6%) 旅客数59,393人(104.6%) 利用率87.8%(+2.5%)
 前2016年も8月10日(水)~20日(土)を対象。従って前年は日曜日だった21日を含んでいないので、この点をやや割り引く必要がありそうです。GWもそうだった。どうしてだろう?
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率が一番良かったのは、山形~新千歳線(97.1%)でした。GWでは一番低くなった静岡~札幌(丘珠)線も、93.9%と大幅に伸びました。名古屋(小牧)~北九州が76.8%で、唯一80%割れ。小型機だし、便数も少ない路線が大半だから、ほんのちょっとの増減が、率の上下にかなり左右する事になるのでしょう。
 ピークは空港別に出していて、名古屋(小牧)発着は発が12日(98.4%)、着が19日(98.6%)。静岡発着は発が11日(99.0%)、着が19日(99.8%)。松本発着は発が11日(99.8%)、着が17日(99.6%)。新潟発着は発が19日(97.4%)、着は11日(99.3%)。今シーズンから山形が加わり、発が18・19日、着が11日で、共に98.7%でした。

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APJ
 国内線 座席数121,320席(98%) 旅客数113,444人(98%) 利用率93.5%(+0.6%)
 国際線 座席数76,860席(118%) 旅客数72,479人(119%) 利用率94.3%(+0.6%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 国内線は成田~新千歳・沖縄線の休止があったが、今回は座席数・旅客数とも微減で、利用率は上がりました。ピークは下りが11日(96.2%)、上りが20日の(95.5%)。上下とも全日、搭乗率が90%を上回りました。
 国際線は台湾・中国方面が良かったとしています。ピークは日本発が15日(96.6%)で、他社より大分遅い。陸上交通の大半が土休日ダイヤとなる期間の最終日なのだから。日本着が16日(96.9%)。90%を切ったのは、10日の日本着(86.7%)のみでした。
 なお、20日のMM64便(香港→関空)で、2012(H24)年3月の就航開始以来の累計搭乗者人数が2000万人を突破したとの事です。

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JJP
 国内線 座席数196,560席(107.3%) 旅客数179,576人(107.0%) 利用率91.4%(△0.2%) 
 国際線 座席数18,000席(105.3%) 旅客数16,674人(118.0%) 利用率92.6%(+10.0%)
 国内線はGWに引き続き横ばいか。ピークは下りが12日(95.9%)で、他社より1~2日遅い。上りは20日(96.8%)。利用率はやや不調だったGWと比較して好転し、両方向とも全日85%以上になりました。
 国際線は成田~上海線の就航があったからか座席数が増加、それ以上に旅客が増加し、利用率は10%も向上しました。ピークは日本発が10日(98.8%)、日本着が20日(94.4%)。全日両方向とも85%以上でした。

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VNL
 国内線 座席数63,000席(144.6%) 旅客数56,496人(137.9%) 利用率89.7%(△4.3%) 
 国際線 座席数43,380席(122.3%) 旅客数40,597人(123.9%) 利用率93.6%(+1.2%)
 国内線は函館への就航、関空~成田・奄美大島線開設があって、座席数・旅客数が共に大幅に増えました。ピークは下りが11日(96.7%)、上りが20日(96.4%)。両方向合計では、全日85%を上回っています。
 国際線も成田~セブ線就航で、座席数・旅客数ともに増えました。ピークは日本発が12日(96.0%)で、こちらもやや遅い。着が19日(98.0%)。全日日本発着共85%以上、合計すると90%以上でした。

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SJO
 国内線 座席数24,948席(173.7%) 旅客数23,467人(169.0%) 利用率94.1%(△2.6%) 
 国際線 座席数8,316席(200.0%) 旅客数8,156人(200.1%) 利用率98.1%(+0.1%)
 国内線は新千歳・関空線の増便で座席数、旅客数とも大幅に増えました。下りのピークは11日・15日(11日98.2%)、上りは15・20日(20日99.8%)でした。上りは全日90%台(最低の13日でも92.3%)だったが、下りは18日以降が80%台でした。
 国際線は天津・ハルビン線開設で、座席数、旅客数とも倍増。ピークは日本発8月12・18・19日(12日99.7%)、日本着13・20日(20日99.7%)だが、日本発着とも全日90%台の高率、波がありませんでした。

 以上、簡単ながらお盆休みの航空利用状況をまとめて、感想を記してみました。
 国内線では前年の「山の日」設定により、ピークが2回に別れる傾向が出てきたようです。九州北部豪雨の影響は、ほぼ無かったと見てよさそう。
 国際線は、この数年同様、インバウンドの利用も多くなったとしています。
 ニュースでは、全社トータルで国内線は5%、国際線は7%の増だとしています。国内線は沖縄・北海道、国際線はアジア方面が好調だったという事でした。
 次回の利用分析は、年末年始に行ないます。重大な国際事件や災害などが無い事を強く願います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 NHK NEWS WEBや朝日新聞によると、この期間の最終日20日、新千歳発大阪伊丹行のANA便で、出発が1時間位遅れてキャビンが騒ぎになりそうになった、そこへ、たまたま乗り合わせていたシンガーソングライターの松山千春(足寄町出身)が一曲披露したところ(機長から許可もらって)、キャビンは拍手が沸いて落ち着きを取り戻したという事で、今も話題になっているそう。「大空と大地の中で」、懐かしいですねー。もう30~40年位前のナンバーだから。果てしなき大空と 広い大地のその中で~♪

《今日のニュースから》
20日 米喜劇俳優 ジェリー・ルイス氏死去
21日 森友学園前理事長夫妻 補助金詐取容疑で再逮捕
22日 HIS個人情報 11,000人余流出

 アメリカでは皆既日食が大フィーバーになり、これをみようと、全米の道路で大渋滞が起こったとも。5年前の日本の金冠日食フィーバーを思い出しました。私は秋田(羽後本荘)にいて、あそこは部分日食に留まったけれど、快晴だったので見る事ができた、.そんな事も思い返しています。

№1687 2017年度GW 航空利用データ分析

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 2017年度の年末年始の航空利用のデータが、昨日から今日にかけて相次いで発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今年度は4月28日(金)~5月7日(日)の10日間が対象。今年度も日並びが良く、「最大9連休」と各社とも盛大にPRしていました。一方で北朝鮮情勢が急にキナ臭くなり、韓国線はどうなる?とかいった報道もありました。事前には影響が出ていないと航空各社は言っているが、実際の所はどうなったのでしょうか。

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比

ANA
 国内線 座席数1,876,387席(101.0%) 旅客数1,380,160人(108.4%) 利用率73.6%(+5.0%)
 国際線 座席数352,044席(106.6%) 旅客数271,189人(108.2%) 利用率77.0%(+1.1%)
 国内線は、座席提供数は北海道及び九州路線が微減だったが(A321導入のためか)、旅客数は全方面で前年を上回りました。利用率も全方面で70%台に乗っています。関西路線が77.8%で一番高い。
 ピーク(90%台)は、下りが5月3日(96.2%)、上りは3日と6・7日(7日96.8%)。1日上りが43.6%と低率でした。
 臨時便は羽田~沖縄の1便を運航。
 国際線は、欧州路線の旅客数が前年比122.0%と大幅に増えたが、前年はテロの影響が出ていたので、その反動もあると考えられます。欧州とアジア・オセアニアは訪日需要も多くなったとしています。中国線が66.0%と低迷しました。
 ピーク(88.0%以上)は、日本発は4月28・29日と5月3日(29日93.5%)、日本着は5月6・7日(7日95.0%)。
 臨時便の運航はなかったようです。
 国際線の方面分けは、特にアジア・オセアニアは中国以外の全部をひっくるめているが、現状ではおおざっぱ過ぎないか?極東、東南アジア、オセアニアはそれぞれ状況が異なるはず。国際線はこの数年で路線数が急激に増えているし、旅客数でもついにJALを上回ったという状況にあるなら、方面をより細分化して公表する必要も出てきているのではないでしょうか。
 
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JAL
 国内線 座席数1,132,286席(102.2%) 旅客数882,936人(110.7%) 利用率78.0%(+6.0%)
 国際線 座席数296,283席(99.0%) 旅客数人(100.7%) 利用率83.3%(+1.4%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 国内線は、座席提供数は関西路線及び沖縄路線が微減だったが(関西路線はE190導入があるか)、旅客数はこちらも全方面で前年を上回りました。東北・北陸路線と沖縄路線が共に80.6%に乗っています。
 ピーク(90%台)は、下りが4月29日と5月3日(3日97.8%台)、上りは5月3日と5~7日(6日97.0%)。こちらも1日上りが48.3%の低率になりました。
 臨時便は羽田~出雲4便、羽田~沖縄1便。
 国際線はB787-9の導入が進んだからなのか座席数は微減だが、旅客数は中国線以外で座席提供数を上回る伸びになって、利用率は向上しています。欧州と韓国は前年比110%以上、利用率が90%台で、インバウンド需要が多かったとしています。
 ピーク(90%台)は日本発が4月28~30日と5月2・3日(29日96.9%)、日本着は5月5~7日(6日98.3%)。
 臨時便は成田~グアム4便、チャーター便は成田~コロール(パラオ)4便。
 
JTA
 座席数107,900席(104.7%) 旅客数87,541人(112.9%) 利用率81.1%(+5.9%)
 前年はやや低迷だったが、今年は利用率が80%台に回復しました。前年運航がなかった臨時便、今年は関空~沖縄6便・中部~沖縄4便、沖縄~石垣2便。

RAC
 座席数20,390席(112.7%) 旅客数15,434人(114.1%) 利用率75.7%(+0.9%)
 DHC-8-Q400導入が進んだからか座席数が増えたが、旅客数がそれ以上に増えて利用率が良くなりました。臨時便はなし。

JAC
 座席数52,708席(82.7%) 旅客数37,678人(85.6%) 利用率71.5%(+2.4%)
 一部路線のJAL(J-AIR)移管が行なわれたためか、座席数は前年に続いてかなり減少しています。臨時便は鹿児島~奄美2便、鹿児島~沖永良部6便。

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SKY
 座席数235,410席(110.3%) 旅客数198,665人(105.0%) 利用率84.4%(△4.2%)
 座席数の伸びに旅客数が追い付いていないが、引き続き復調傾向にあると言えると思います。ピークは下りが5月3日(97.4%)、上りが5月6日(98.5%)。下りは全日70%以上でした。

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ADO
 座席数85,767席(99.2%) 旅客数71,771人(106.5%) 利用率83.7%(+5.7%)
 座席数は微減ながら、旅客数はかなり増えました。ピーク(96%以上)が下りが5月3日(99.2%)、上りが3日と5~7日(6日99.6%)。こちらも下りは全日70%以上です。

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SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数76,629席(105.7%) 旅客数61,283人(111.8%) 利用率80.0%(前年度との比較は不可)
 熊本地震の影響も癒えて、全体の利用はかなり上向きました。ピークは下りが5月3日(99.2%)、上りは5月6日(98.5%)。1日上りは44.1%と低迷。5月6・7日に羽田~長崎線で臨時便計4便を運航。

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SFJ
 座席数57,049席(101.9%) 旅客数48,114人(110.6%) 利用率84.3%(+6.7%)
 他社とはやや違った傾向が出ていて、下りのピークが4月29日(92.9%)、上りは5月6日(98.5%)。3日は上り(92.7%)の方が下り(86.7%)より高くなりました。羽田~北九州・関空の下りのピークは4月28日。

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FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数55,966席(105.5%) 旅客数44,243人(116.4%) 利用率79.0%(+7.4%)
 昨年も4月28日~5月7日を対象。従って去年は日曜日だった8日を含んでいないので、この点をやや割り引く必要がありそうです。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率が一番良かったのは、新路線の山形~新千歳線(84.7%)でした。逆に静岡~札幌(丘珠)線が66.7%と一番低くなったのはやや期待外れ?昨年の静岡~新千歳線は62.6%だったからこれでも良くなっているが。
 ピークは、名古屋(小牧)発着は発が5月3日(96.3%)、着が6日(97.0%)。静岡発着は発が5月3日(97.6%)、着が7日(98.0%)。松本発着は発が5月3日(99.6%)、着が7日(99.2%)。新潟発着は発が5月6日(98.0%)、着は4月29日(97.4%)。

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APJ
 国内線 座席数98,640席(83%) 旅客数91,090人(83%) 利用率92.3%(△0.5%)
 国際線 座席数68,400席(115%) 旅客数60,273人(114%) 利用率88.1(△0.5%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 国内線は成田~新千歳・沖縄線が休止になったため、座席数・旅客数が大幅な減少になりました。ピークは下りが5月3日(95.1%)、上りが7日の95.3%。上下とも全日、搭乗率が85%を上回りました。
 国際線は沖縄~バンコク線の開設もあったが、伸びはやや鈍化傾向かも。ピークは日本発が5月3日(95.6%)、日本着が7日(91.8%)。

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JJP
 国内線 座席数174,060席(106.6%) 旅客数147,115人(105.5%) 利用率84.5%(△0.4%) 
 国際線 座席数21,600席(84.5%) 旅客数19,090人(97.5%) 利用率88.4%(+7.8%)
 国内線はほぼ横ばいか。ピークは下りが5月3日の90.5%で、90%を越えたのはこの日だけでした。上りは6日(92.6%)。
 国際線は中部発着路線が減便になって、座席数は大幅に減少しました。ピークは下りが4月29日(96.8%)、上りが5月7日の95.3%。

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VNL
 国内線 座席数56,880席(179.5%) 旅客数48,507人(173.1%) 利用率85.3%(△3.1%) 
 国際線 座席数39,600席(137.5%) 旅客数34,132人(141.0%) 利用率86.2%(+2.2%)
 今日発表になりました。今シーズンは再び「提供座席数」「総旅客数」という呼称になっています。
(ここでは他社と統一)
 国内線は函館への就航、関空~成田・奄美大島線開設があって、座席数・旅客数が共に大幅に増えました。ピークは下りが5月3日(96.1%)、上りが6日94.2%。
 国際線も成田~セブ線就航で、座席数・旅客数ともに増えました。ピークは日本発が5月3日(96.0%)、着が6日(95.3%)。日本発は終始80%以上をキープしていたが、日本着は5月2日までは70%台に留まっています。インバウンド需要が、ここは少ないのかも知れない。

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SJO
 国内線 座席数22,680席(120.4%) 旅客数16,547人(104.7%) 利用率72.9%(△11.5%) 
 国際線 座席数7,560席(181.8%) 旅客数6,516人(164.4%) 利用率86.1%(△9.2%)
 国内線は広島線・佐賀線が好調、としているが、何しろ4路線5便しかないので…。座席数はかなり増えたが、利用率は大きく下がりました。なぜか上下で利用率がアンバランス。下りは70%を上回った日がないのに、上りは5月2日以降が全日90%以上(6日97.7%)。1日以外は全て、上りの方が下りより高い。
 国際線は天津・ハルビン線開設で座席数が大幅に増えたが、旅客数の伸びはやや追い付かなかった。ピークは日本発が5月1~3日(3日97.9%)で、日本着は前半が好調だったとしています(4月28日94.2%)。他社とはっきり異なり、日本着5月5~7日は70%前後に留まっています。国際線はやはりインバウンド需要が主力という事でしょう。

 以上、簡単ながらGWの航空利用状況をまとめて、感想を記してみました。
 国内線は、LCC以外は総じて好調と見えました。報道では桜の開花と重なったため、特に北へ行く路線が良かったという事のようです。前年の熊本地震の影響もほぼ癒えてきたとみて良さそうです。5月3日が上下ともかなり利用率が高くなった、というのが特徴でしょうか。
 国際線は、懸念された韓国線も朝鮮半島情勢の影響はなかったそうで、まずは何よりだったと思います。欧州路線もテロの影響は取りあえずぬぐえたようだが、どちらも今後このまま行ってくれるかどうか、注視しなければならないでしょう。
 LCC勢は、今回の数字だけを見たら、やや伸びが鈍っているかも知れない。特に成田発着の国内線を減らしたAPJは、ANAの傘下に入った事もあって、特にVNLとどのように棲み分けを行なっていくのか、やや気になる点でしょうか。
 次回はお盆休みです。国内・海外とも、何事もない事を祈ります。

 鉄道は、東海道新幹線は5月3日の利用者が約441,300人で、民営化以降の30年で最高だったそうです。九州新幹線は地震の影響から立ち直って33%増、全体では9%増、との事。
 高速道路は、5月3日の名神高速で、関ヶ原ICを先頭に51.3㎞の渋滞が発生したそう。なんだか5月3日って、空も陸も大混雑だった模様。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 京成電鉄が、今年度の設備投資計画を発表しました。
 京成上野駅が今年からリニューアル工事に入る事になり、別にリリースが出ました。「日本の玄関口・都心側ターミナル」としての機能の充実を図るべく、観光案内所の新設。ウォークインタイプのカウンター新設、幅広自動改札機の増設、ライナー券発券カウンターの拡張、券売機周りのリニューアルを実施。また改札外コンコースで店舗のリニューアルやオムツ替えスペースの新設、改札内トイレの全面リニューアルを実施。また他交通機関への動線を明確化。全体的には「上野の杜」を感じさせる駅空間を創造する、という事。再来年3月完成予定。
 車両面では3000形8連3本を新造。ひょっとしたら3600形も置き換えが始まるのかも知れない。3000形は2003(H15)年デビューなのでもう15年、そろそろ新系列という話が出ても良い頃ではないでしょうか。他にスカイライナーAE形で車イススペースを増設し、防犯カメラを更新。
 この他、日暮里駅にホームドア新設、非常通報ボタンのC-ATS連動化、耐震補強・法面補強工事を継続して実施、各駅でトイレのリニューアルやバリアフリー化を実施。
 京成立石駅付近の立体化で引き続き用地買収や準備工事を実施。先日見た限り、用地買収は一部で相当難航しているように見えて、完成まではまだまだ数年の時を必要としそうです。これが完成すると、押上~成田空港間(スカイアクセス経由)で踏切は高砂の1ヶ所だけになるのだけれど。
 総額157億円は、前年度より33%増。

《今日のニュースから》
 7日 アジア開発銀行年次総会閉幕 AIIB・民間金融機関と連携を強化 
 8日 ダッカ事件 バングラディッシュ元司令官と乗客 初対面
 9日 東京駅にイスラム教徒礼拝室設置 JR東日本発表

 JR東日本は同時に、E5(H5も)・E6系車内に荷物置き場設置、チャイナ・エアやJALと提携して旅行商品発売、「現美新幹線」「とれいゆ つばさ」などの乗車券をセットにした商品の発売など、インバウンド向けの戦略を発表しています。
 フランス大統領選挙はマクロン勝利で決着が付きました(奥さんは25歳年上、なんだって!)。取りあえずヤレヤレ、なのかも知れないが、課題は山積。それにしても、もしルペンが勝っていたら、イスラム教徒の排斥が加速化していたかも知れません。まして駅にイスラム礼拝室設置なんて発想、到底あり得ないでしょう。日本では「イスラム女子」が増えているのだそうで、イスラム教徒にとって、日本は数少ない「ユートピア」となり得るのか?

№1629 2016年度年末年始 航空利用データ分析

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 2016年度の年末年始の航空利用のデータが、昨日から今日にかけて相次いで発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 ANAとFDAは昨日、他は今日、リリースを確認しました。今年度は12月22日(木)~1月3日(日)が対象、クリスマスが3連休になったためか、前シーズンより3日多くなっています。

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比

ANA
 国内線 座席数2,413,518席(97.7%) 旅客数1,799,689人(106.6%) 利用率74.6%(+6.2%)
 国際線 座席数451,530席(109.7%) 旅客数376,086人(114.7%) 利用率83.3%(+3.6%)
 国内線は座席数が全体的に減って(A321就航があるのか)、特に北海道路線は10%近くも減少しました。旅客数も北海道路線は前年比マイナスになったが、全方面で座席数の前年比を上回りました。東北・北陸路線は利用率67.5%と唯一70%割れで、北陸新幹線の影響は間違いないでしょう。一方で関西路線が82.5%と図抜けて良かった。他は70%台で、沖縄路線が76.9%と高率でした。
 ピーク(利用率が85%を越えた日)は、下りが12月28~31日(29日96.1%)、上りは1月2・3日(3日95.7%)。上下トータルでは、24日が56.1%と低率でした。
 臨時便は羽田~新千歳・沖縄・八丈島で13便運航。
 国際線は、全体では路線の開設が相次いだため、前シーズンに続いて座席数が10%近く増えています。旅客数は中国路線が128.3%、欧州路線も122.3%と前シーズンより大幅に増えました。インバウンド需要が多かったとみているようです。一方北米路線は、方面別では唯一前年比割れ(94.0%)でした。ニューヨーク・シカゴ路線の一部が羽田発着になったのに、今シーズンに限っては、好影響は与えなかったようです。
 ピークは、日本発が12月22・23・28~30日及び1月3日(29日93.4%)、日本着が12月22・23日及び1月3日で、3日が88.3%と最も高いが、22日87.3%、23日も86.6%と高率でした。やはりインバウンドか(欧米だと、クリスマス休暇直前)。臨時便の運航はなかったようです。


JAL
 国内線 座席数1,459,115席(100.1%) 旅客数1,159,041人(110.4%) 利用率79.4%(+6.6%)
 国際線 座席数382,126席(95.1%) 旅客数341,459人(99.0%) 利用率89.4%(+3.6%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 国内線は今シーズンからHAC運航路線も含まれる事になったが、北海道路線の座席数は減りました。ただしこちらは、旅客数は前年を上回りました。全方面、旅客数は前年を上回っています。こちらも利用率が一番良かったのは関西路線で90.1%。東北北陸路線が71.9%と低かったのは、こちらもやはり北陸新幹線の影響でしょう。
 なお今シーズンのJALは、平日に入った1月4日(昨日)も参考で利用率を公表していて(だからリリースが1日遅くなったのか?)、対象期間中のピーク(利用率90%以上)は下りが12月28~31日(29日97.3%)、上りは1月3日(95.4%)だが、4日の上りが96.8%で対象期間を上回りました。24日の上りが62.5%と低調でした。
 臨時便は羽田~新千歳・出雲・福岡・長崎・宮崎・鹿児で38便運航。前シーズンが8便だったから、大幅に増えています。
 国際線は、中国路線の座席数が前年比83.8%とかなり減りました。またホノルル線は座席の減少以上に旅客数も減少し、搭乗率は87.9%とふるいませんでした。欧州線は座席提供数は減ったが、旅客数は逆に増えています。
 国際線も4日の利用率を参考で公表していて、対象期間中のピーク(搭乗率90%以上)は日本発・日本着共12月22・23日と1月2・3日、着は加えて27~30日だが(発3日95.8%・着96.1%)、4日の日本発が92.9%、着は94.2%と対象期間全日を上回っています。内際とも、1日余分に休みを取って、という利用者が多かったのか。ピークの傾向が、これまでとかなり違う。
 臨時便はなく、チャーター便は成田~フェアバンクス(アラスカ州)4便、成田~コロール(パラオ)1便を運航。 
 
JTA
 座席数137,675席(103.2%) 旅客数108,822人(110.4%) 利用率79.0%(+5.1%)
 座席数を上回る旅客数の増加で、利用率がかなり良くなりました。臨時便は那覇~宮古18便で、前シーズンは8便だったから大幅に増加。那覇~石垣2便。

RAC
 座席数25,363席(111.2%) 旅客数18,215人(114.8%) 利用率71.8%(+2.2%)
 DHC-8-Q400導入で座席数が増えました。それ以上に旅客数が増えたので、利用率が向上しています。臨時便は那覇~南大東5便、那覇~北大東3便、南大東~北大東3便。

JAC
 座席数75,418席(77.6%) 旅客数48,099人(84.6) 利用率63.8%(+5.3%)
 座席数が大幅に減っているが(福岡~宮崎線がJ-AIR(JAL)運航になったからか)、旅客数はそこまでは落ち込まず、利用率は改善しました。臨時便は、今年度もなし。


SKY
 座席数291,342席(102.1%) 旅客数256,022人(110.3%) 利用率87.9%(+6.5%)
 全ての数値ががいずれも上向き、復調傾向と言えます。
 ピークは下りが12月29日の98.3%、上りが1月3日の98.2%。上下トータルなら、全日80%以上。3日は下りも92.6%あり、トータルでは95.4%で最高でした。


ADO
 座席数98,873席(92.3%) 旅客数83,342人(115.8%) 利用率84.3%(+17.1%)
 座席数がかなり減ったが、旅客数は大幅増、従って利用率も急激に良くなりました。
 ピーク(95%以上)は、下りは12月27~31日(29日98.7%)、上りは1月3日の97.5%でした。
 今年度は臨時便はなかったようです。 


SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数97,176席(100.0%) 旅客数74,401人(105.3%) 利用率76.6%(前年度との比較は不可)
 SNAは1年間で定期便のダイヤの変動がなかったので、座席数はほぼ変わらず。旅客数は増えたから、利用率も良くなっています(前シーズンは計算上72.7%)。
 ピークは下りが12月29日の98.6%、上りが1月3日の98.0%。元日の下りが94.7%と高率なのが目を惹く。一方12月24日は上下とも50%を割り込みました。
 臨時便は羽田~長崎線を12月28~30日と1月3日に運航(2日も運航予定だったが、欠航)。


SFJ
 座席数66,379席(104.2%) 旅客数60,766人(110.5%) 利用率82.5%(+4.7%)
 座席数以上に旅客数が増えて好調だったと見ます。 
 全体的なピークは下りが12月29・30日の99.1%、上は1月3日の98.9%。羽田~関西、中部~福岡は上りのピークは12月、羽田~山口宇部・福岡線の下りのピークは1月1日でした。


FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数73,645席(115.42%) 旅客数47,953人(126.0%) 利用率69.9%(+5.9%)
 一部路線で増便が行なわれたため、座席数が増えました。旅客数もそれ以上に伸びています。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率で一番良かったのは新潟~福岡線の84.9%。E170が1日1便の路線、という事もあるが。静岡~鹿児島線も82.8%と高率でした。一方で名古屋~花巻・山形線は60%を割りました。ただこの期間中、青森線も含めて増便された事もあるでしょう。名古屋~北九州線は62.0%だが、前シーズンが50.4%と目立って低かったから、これでもかなり良くなりました。全体的に、前シーズンよりかなり良くなった路線、逆にかなり減った路線と、明暗が路線毎にくっきり分かれた感があります。
 なお、静岡~札幌(新千歳・丘珠)は冬期休航。
 ピークは、名古屋・静岡・松本は発が12月29日、着が1月3日。新潟は逆に発が1月3日、着が12月30日。


APJ
 国内線 座席数138,960席(99.4%) 旅客数121,882人(98.5%) 利用率87.7%(△0.8%)
 国際線 座席数82,980席(130.1%) 旅客数74,657人(130.2%) 利用率93.4%(△0.5%)
 国内線ははっきり横ばい。ピークは下りが12月29日の91.9%、上りは1月3日の92.7%。抜きん出て良かった日はないが、前日両方向とも80%を割った日もありませんでした。
 国際線は沖縄・羽田~ソウル線の開設などもあり、引き続き座席数・旅客数とも30%以上の伸びになっています。ピークは日本発が12月31日の95.4%、日本着が12月29日の91.5%。12月22日上りが80%を割ったが、全体的には利用率の差があまり大きくなく、なだらか(特に着)。


JJP
 国内線 座席数195840席(91.0%) 旅客数164,919人(94.1%) 利用率84.2%(+0.8%) 
 国際線 座席数18,360席(147.9%) 旅客数15,154人(169.4%) 利用率83.3%(+10.6%)
 国内線はこの1年間新路線がなく(関空~熊本線が休止)、座席提供数、旅客数が減少です。搭乗率は良くなりました。ピークは、下りは12月30日の95.5%、上りは1月3日の92.9%。80%を割る日が上りのみ数日あるのは、どうしてだろう?
 国際線は逆にマニラ路線の開設が相次いだため、座席数が増えました。旅客数がそれ以上に増えて、利用率も大幅に良くなっています。ただしピークは、日本発は12月29日の96.7%だが、日本着は1月3日の84.8%で、90%を割り込みました。25~27日の日本着が60%前後と低率。


VNL
 国内線 座席数39,240席(91.6%) 旅客数34,143人(89.2%) 利用率87.0%(△2.3%) 
 国際線 座席数50,220席(153.3%) 旅客数44,048人(158.8%) 利用率87.7%(+3.0%)
 VNLは今シーズンから、「旅客数」→「予約数」、「利用率」→「予約率」と呼び方が変わりました。何か違いがあるのか?
(ここでは他社と統一)
 国内線は現在は3路線しかなく、成田~新千歳路線で増便はあったものの、座席数、旅客数が共に大きく落ち込みました。ピークは、下りは12月30日の97.4%、上りは1月3日の96.4%。12月24日が上下とも80%を割りました。
 国際線は沖縄~台北・成田~セブ路線(12月25日~)の開設もあり、前年度比で50%以上の増です。なお、台北~ホーチミンシティ間がこの数値に含まれているのかは解りませんでした。ピークは、日本発は12月29日の96.7%、日本着は1月3日の91.9%。なぜか全ての日で、日本着が日本発を下回りました。「予約率」である事と、関係があるのか?


SJO
 国内線 座席数28,350席(170.5%) 旅客数25,334人(171.5%) 利用率89.4%(+0.6%) 
 国際線 座席数4,914席 旅客数3,708人 利用率75.5%
 国内線は成田~新千歳線の開設もあって、座席数・旅客数とも70%の増。ピークは、下りは12月27日の97.4%、上りは1月3日の98.5%。
 ピークは、国内線の下りは12日(99.7%).、上りは15日(99.8%)。全体的にハイアベレージで、上りは期間中全日95%以上、90%を割ったのは8月20・21日の下りのみでした(21日は77.4%と低かった)。
 国際線はこの春のスタートなので前年との比較はないが、利用の傾向が他社とはっきり異なります。利用率が90%を越えた日がなく、特にピークと呼べる日もありません(日本発12月25日88.9%、日本着12月27日88.4%)。12月28日と1月1日の日本着は50%を割っています。「中国からのツアー客が中心で、日本の正月休みの影響は出ていない」としています。


 全体の傾向として、国内線は北海道路線が各社とも座席数を減らしているのは、クリスマスの前後の、新千歳空港の大雪による混乱の影響と考えられます。北海道新幹線の影響はないと思っているが。
 LCC勢はお盆と同様、国内線は頭打ちの傾向が見られました。ただしAPJは新千歳を新たな拠点として、道内路線や道内他空港~本州間路線の展開を行なうと発表、VNLも2月19日より成田・関空~函館路線を開設します。今後は北海道が注目されるディスティネーションのかと思います。
 国際線は、インバウンドが完全に無視できなくなりました。SJOが典型だが、ANAやJALの利用動向にも、この影響がはっきり見て取れます。通常期も含めて、今後の戦略に注目。LCC勢は、思うのだけれど、成田や関空などからの路線を安く提供できても、現状の各社の路線網だと、地方都市ではその恩恵をあまり受けられないと思う。国際線接続の意味でも、国内線の展開が期待されているのではないか。
 次はGWに分析を行ないます。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》
 4日 名古屋グランパス 新監督に風間八宏氏就任発表
 5日 いきものがかり 活動休止を発表

№1567 2016年度お盆休み 航空利用データ分析

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 昨日、航空各社から、今年のお盆休みの航空利用についてのデータの発表があったので、これを基に私なりに分析してみます。
 今年度の対象は10日(水)~21日(日)を対象としています。昨年(8月7日~16日)より対象日が2日多く、全体的に後倒しになっています。
 今年からお盆直前の11日が「山の日」の祝日となりました。この事は、特にお盆のピークの国内線には影響を与えたのでしょうか。
 またGW同様、国内線は熊本地震、国際線は欧州で頻発するテロの影響が残っているのか、また北海道はお盆のピークを過ぎた後台風が連続して直撃したのでその影響はなかったのか、その辺も注目してみてみます。
 数値は会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比

ANA
 国内線 座席数2,393,428席(101.7%) 旅客数1,944,600人(105.4%) 利用率81.2%(+4.5%)
 国際線 座席数397,794席(109.2%) 旅客数348,430人(111.6%) 利用率87.8%(△0.2%)
 国内線はその他(87.5%。国際線接続だろう)を除くと沖縄線が一番好調で、利用率が87.4%で、前年度より9%近くも上昇しました。関西も82.8%と好調。一方、東北・北陸は座席提供数が10%近く減少(羽田~富山・小松線の減便に違いない)、旅客数は微減で収まったが、利用率は75.4%と、方面別では最も低くなりました。北海道は座席提供数が若干減ったのは台風の影響かもしれないが、旅客数は前年度より増えていていて、そんなに影響はなかったか。九州も79.1%で、GWは70%を切っていたので、復調と言って良いと思います。
 ピーク(利用率が90%を越えた日)は、下りが10~12日(11日96.6%)、上りは15・16日と18~21日(16日92.7%)。利用率が60%を割った日はありませんでした。
 臨時便は羽田~千歳・沖縄・八丈島、関西~千歳・沖縄、名古屋~千歳、仙台~千歳で68便運航。
 国際線では、シドニー・クアラルンプール線開設のアジア・オセアニア、武漢線開設の中国線で座席提供数が10%以上増えました。旅客数も同様に延びています。リゾート路線(ホノルル線)が利用率97.8%と最もよくなりました。北米路線も座席提供数は減少したが、旅客数は増えたので利用率90.4%と好調でした。一方欧州線は、座席提供数は増えたが、旅客数は減少し、利用率は90%を割りました。決して低くはないが、「欧州路線はインバウンドが多かった」としているようなので、日本人の欧州行が相当減っているのかも知れません。。
 ピークは、日本発が10日~13日(11日96.0%)、日本着が15・20・21日で、最終21日が92.9%だから、海外旅行は長期で、という旅行者が多かったのでしょう。全体的に80%を切った日はありませんでした。

JAL
 国内線 座席数1,394,124(98.9%) 旅客数1,197,356人(105.3%) 利用率85.9%(+4.8%)
 国際線 座席数359,149席(100.1%) 旅客数331,078人(102.0%) 利用率87.8%(+1.7%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 国内線はE190の導入があったからか座席数は前年より減ったが、旅客数が延びて、こちらも全体の利用率は大きく伸びました。沖縄路線が93.3%と高率。またこれまで「弱い弱い」と言ってきた中四国路線が、今年度は利用率81.8%。方面別では一番低いものの、前年度が70%に届いていなかったから、大きく躍進しました。旅客数が18%近く増えています。東北・北陸路線は座席提供数が前年度と同じ(羽田~小松路線の減便は行っていない)。全ての方面で、旅客数が前年度を上回りました。
 ピーク(こちらも利用率90%以上)は下りが10~12日(11日98.7%)、上りは14~16日と18~21日(20日96.1%)。12日の上りが65.5%と低調でした。
 臨時便は羽田~新千歳・沖縄の12便。
 国際線は、ダラス線が再開した北米路線が座席提供数110.5%、旅客数112.0%、利用率が93.1%でした。方面別で最も良かったのはグアム線97.6%、ホノルル線95.1%。
 オセアニア線や韓国線は座席数はかなり減っているが、利用者の減少はそこまでは行かないので、利用率は良くなっています。東南アジア線(89.1%)以外は全方面利用率90%台をキープしています。
 ピーク(搭乗率93%以上)は日本発10~12日と20・21日(11日97.9%)、日本着14~16日と18~21日(20日96.1%)。日本発で16日以降も90%を上回る日が数日あるのが目を惹くが、インバウンドか。
 臨時便は成田~ホノルル4便、チャーター便は成田~ホノルル1便を運航。 
 
JTA
 座席数145,129席(108.6%) 旅客数128,264人(111.5%) 利用率88.4%(+2.3%)
 座席数を上回る旅客数の増加が見られました。臨時便は那覇~46便・那覇~久米島22便と、前年度と大分様相が異なっているのだが、理由は?

RAC
 座席数22,794席(104.4%) 旅客数17,896人(105.4%) 利用率78.5%(△6.8%)
 座席数は増えたが、旅客数が追いつかず、利用率が80%を切ってしまいました。臨時便は、今年度はなし。

JAC
 座席数73,719席(79.6%) 旅客数57,572人(92.9%) 利用率78.1%(+8.2%)
 座席数が大幅に減っているが(福岡~宮崎線がJ-AIR(JAL)運航になったからか)、旅客数はそこまでは落ち込まず、利用率は改善しました。臨時便は、今年度もなし。

HAC
 座席数9,149席(97.5%) 旅客数5,408人(96.2%) 利用率59.1%(△0.8%)
 前年度ほぼ1日1往復は飛んだ丘珠~三沢の臨時便は、今年度は運航がありませんでした。
 HACは10月30日より、JAL便名で飛ぶ事になっています。なのでHAC独自の実績報告は、これが最後になるはずです。

SKY
 座席数271,518席(104.8%) 旅客数251,394人(108.9%) 利用率92.6%(+3.5%)
 座席数、旅客数、利用率がいずれも上向いていて、はっきり復調傾向と言えるかと思います。
 ピークは下りが11日の99.1%でほぼ満席、上りが20・21日の97.7%。
 SKYは一応全国展開なので、FDAのように方面別に実績のデータを出してくれるとありがたいが。

ADO
 座席数107.898席(111.1%) 旅客数93,792人(119.1%) 利用率86.9%(+5.8%)
 急に利用状況が良くなったように見えます。
 ピーク(搭乗率95%以上)は下りが10日~12日で、99.4~99.6(11日)なので連日ほぼ満席、、上りが15・16日と20日で、16日が97.8%と最高でした。北海道専門なので台風の影響が心配されたが、これらのデータを見る限りはそれ程でもなかったか。
 今年度は臨時便はなかったようです。 

SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数94,001席(105.7%) 旅客数81,070人(104.7%) 利用率88.4%(前年度との比較は不可)
 今シーズンは定期便の運航がない羽田~沖縄線で臨時便を就航していて、これもあって利用が延びているのでしょうか。定期就航を見据えた運航だったのか?
 ピークは下りが11日の99.4%、上りが19・20日の99.3%。
 臨時便はその沖縄線を11~21日、羽田~長崎線を11日と14~17日に運航。

SFJ
 座席数66,379席(101.6%) 旅客数60,410人(111.3%) 利用率91.0%(+7.9%)
 SFJは、前年度も8月10日~21日との比較です。旅客数が10%強増えて好調だったと思います。 
 全体的なピークは下りが10日の99.2%、上は13日の99.9%と、他社とは大分違う。無論全体的な傾向は同じなのだが、羽田~北九州線のピークも同じ日になっていました。

FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数66,880席(141.2%) 旅客数34,998人(114.8%) 利用率73.9%(+10.4%)
 FDAは全路線トータルの、前年度の座席数・旅客数は記していません。なので前年度に出されたリリース(8月7~16日対照)から数値を算出しているため、単純比較はできない事をお断りしておくが、それにしても前年度と比較して利用が大きく伸びました。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、搭乗率で一番良かったのは静岡~鹿児島線(96.0%)と少々意外。静岡~新千歳(93.3%)、松本~新千歳(94.2%)も好調でした。一方で名古屋~山形線は唯一80%を割り込み、精彩を欠いたか。新路線の静岡~丘珠は88.3%。まあ週2便なので。
 ピークは、名古屋は発が11日、着が20日。静岡は発が13日、着が19日、松本は発が11日、着が17・21日。新潟は発が15日、着が11日。松本と新潟は地方なので、大都市と傾向が違ってくるのは当然でしょう。松本着が、他社では谷間で低調になる17日がピークというのは目を惹きます。

APJ
 国内線 座席数133,920席(105%) 旅客数124,401人(104%) 利用率92.9%(△0.6%)
 国際線 座席数70,920席(134%) 旅客数66,268人(139%) 利用率93.4%(+3.3%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 国内線は成田~沖縄線の新設などはあったが、そろそろ頭打ち、でしょうか?ピークは下りが11日の95.6%、上りは14日になって94.5%。20・21日の下りのみ、搭乗率が90%を割り込みました。
 国際線は沖縄・羽田~ソウル線の開設などもあり、引き続き座席数・旅客数とも30%以上の伸びになっています。ピークは日本発が11日の96.7%、日本着が19日の95.5%。こちらは10・11日の日本着のみ、搭乗率が90%を割り込んでいます。
 国内線・国際線とも往復で搭乗率の差がほとんどなく、今期は往復で10%以上の差が付いた日がありませんでした。こういう事も輸送効率上、非常によろしい事でしょう。

VNL
 国内線 座席数47,520席(84.7%) 旅客数44,704人(85.8%) 利用率94.1%(+1.7%) 
 国際線 座席数38,880席(150.0%) 旅客数36,015人(149.4%) 利用率92.6%(△0.4%)
 国内線は現在は3路線しかなく、奄美大島線の夏季増便はあるが、座席提供数、旅客数が共に大きく落ち込みました。一方国際線は台湾路線の増便もあり、前年度比50%増です。VNLは、国際線に重点を置きつつあるのでしょうか。
 ピークは、国内線の下りは11・12日の98.0%、上りは16日と20日の97.8%。
 国際線の日本発は13日の98.7%、日本着は19日の97.3%でした。

JJP
 国内線 座席数199,880席(87.5%) 旅客数183,294人(88.3%) 利用率91.7%(+0.8%) 
 国際線 座席数18,360席(318.8%) 旅客数15,154人(271.7%) 利用率82.5%(△14.3%)
 JJPも国内線はこの1年間新路線がなく(関空~熊本線が休止)、座席提供数、旅客数が共に10%以上の減少です。一方国際線は新路線(特にマニラ路線)の就航が相次いで、規模としては約3倍になりました。 
 ピークは、国内線の下りは10日(96.4%)、上りは21日(96.8%)。
 国際線の日本発は5月2日(95.7%)、日本着は21日の89.7%で、90%を割り込みました。10日の日本着が69.7%で、70%を切っています。

SJO
 国内線 座席数15,876席(77.8%) 旅客数15,303人(86.4%) 利用率96.4%(+9.7%) 
 国際線 座席数4,536席 旅客数4,434人 利用率97.7%
 国内線は、高松線の休止で座席数は大幅に減少したが、旅客数はそこまでは落ち込まず、利用率は大きく向上しました。
(20日に成田~新千歳線がスタートしているが、今回は実績に反映していない)
 国際線はこの春のスタートなので、前年との比較はなし。
 ピークは、国内線の下りは12日(99.7%).、上りは15日(99.8%)。全体的にハイアベレージで、上りは期間中全日95%以上、90%を割ったのは8月20・21日の下りのみでした(21日は77.4%と低かった)。
 国際線の日本発は、下りの13~16日が全日100%。日本着は10・13・19日が99.5%。10日は上りが、20日は下りの方が利用率が高くなるなど、他の日本のキャリアとはかなり違った傾向にあります。インバウンドが影響していると思われ、中国資本の傘下にある事が大きいでしょう。


 お盆の直前に「山の日」が制定された事で、大半のキャリアの出発のピークがこの日になりました。今シーズンはお盆からのピークからやや経った日曜日までを対象としたことで、帰宅のピークは2回に分かれたようです。
 先に注目する、としていた要因は、国内線は熊本地震や、北海道の台風直撃はあまり影響がなかったように思います。熊本に関しては各種キャンペーン運賃が功を奏しているのかも知れません。
 欧州路線に関しては、ANAは座席提供数でJALを上回ったが、旅客数は逆にわずかながら下回りました。一つ一つの路線までは実績が記されていないし、JALはコードシェアも含めているので単純な比較はできないが、、ANAは、特にブリュッセル路線はまだテロの影響が残っているのかも知れません。
 LCCはSJOが新千歳路線をスタートさせたが、やはり4社とも国内線は伸びが止まってきているのだろうか。特にVNLは、ANAHDの中期経営戦略の中で、レジャー路線や中国メインランドへの進出を積極的に進めるとしているので(9月14日からのホーチミンシティ乗り入れもその一環だろう)、今後ははっきり国際線をメインに据える事になるかと思われます。ANAHD自身、国内線需要は頭打ちになると見ているようなので。
 次回は年末年始に行います。

 トータルでは、国内線は4.7%、国際線は11%の増だったとの事。「山の日」に加え、国際線はこの所の円高基調もあるようです。JRは4%増、北海道新幹線は、前年度の在来線と比較して55%増、だったそう。

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 昨日は台風9号が関東地方を直撃。私はたまたま休みの日だったけれど、どこかへ行きたいと思っていたのに、ほとんど自宅から出られなかった…。西武多摩湖線は復旧まで相当時間がかかりそう、西武の公式Webでは1ヶ月程度かかる可能性もあるとの事。大雨の土砂崩れによる鉄道の罹災は田舎だけかと思いきや、4年前の京急線の事故は記憶に新しいし、京成線成田駅の法面崩壊もあったし、首都圏でも問題になりつつあるのではないか。さて、リオのオリンピックが終わり、次はいよいよ東京だが、もしオリンピック開催中、今回のような台風が直撃したらどうなるのか。対策は当然考えているはずだが、再度点検が必要でしょう。
 オリンピックまでの間に、東京は、日本はどう変わっていくのか。いろいろあるだろうが、私としてはやはり交通の変化に、大いに注目して行きたいと思っています。 

《今日のニュースから》
21日 ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト バンコクで開催 東大は準決勝敗退
22日 DeNA三浦大輔投手 「プロ野球投手の連続安打年数」でギネス世界記録認定
23日 「開かずの踏切」解消要求 中野区で住民集会

 踏切の撤去は安全で安定した運行の確保の点で、鉄道事業者の側だって必要と感じている所だが、最大の難関は立体化工事そのものより、その際に生じる用地買収の問題。はっきり言って、たとえ莫大でもカネだけで済むなら、どうにでもなる事だと思います。それだけでは解決できない部分が多いから、この問題は難しい。

№1524 2016年度GW 航空利用データ分析

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 本日、GW中の航空各社の利用実績が一斉に発表されました。いつも通り、数字から利用状況を読み解いてみます。
 今年度は4月28日(木)~5月8日(日)を対象。前年度より2日多くなっているので、単純な比較はできません。
 今年度は日並びが良く、年休を2日取って10連休という方々も少なくなかったと思います。一方、国内線では熊本地震、国際線ではブリュッセルの爆弾テロの影響が懸念された所だが、どうだったのでしょうか。
 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比


ANA
 国内線 座席数2,036,217席(101.1%) 旅客数1,381,455人(101.7%) 利用率67.8%(+0.4%)
 国際線 座席数363,958席(116.4%) 旅客数277,662人(115.3%) 利用率76.3%(△0.7%)
 国内線は、九州路線は利用率67.0%だが、もっと低い路線もあるので、熊本地震の影響が出たとは言い切れません。関西路線が71.9%、沖縄路線が69.5%。むしろ北海道路線の旅客数が前年比97.9%、東北・北陸路線が98.9%と低くなりました。北海道は、北海道新幹線の影響はないと思うが…。全体的には旅割運賃が好調だったとしています。
 臨時便は羽田~沖縄の1便、別に熊本地震関係の臨時便として、福岡~鹿児島で88便を運航。
 ピークは下りが4月29日(91.8%)と、前年度より早まりました。上りが5月5日で、89.7%と90%を割っているが、分散された結果だと思われます。5月6・7日の下りは40%を割りました。
 国際線では欧州線が座席提供数以上に旅客数が減ったため、方面別では唯一、前年比割れでした(94.7%)。ただ、利用率71.1%は中国線より高い。旅客数が130.2%と大幅に増えました。アジア・オセアニア線がシドニー線開設(再開)もあって座席提供数以上に旅客数が増え、利用率が82.2%、ホノルル線は利用率85.5%とさらに高くなりました。これを見れば、A380導入も解る話か。
 ピークは日本発4月28~30日(29日97.4%)、日本着5月7・8日(8日92.8%)。確かにめい一杯レジャーを楽しんだ旅行者が、今年は多かったようです。
 臨時便は運航がなかったようです。


JAL
 国内線 座席数1,211,009席(99.5%) 旅客数866,614人(100.7%) 利用率71.6%(+0.9%)
 国際線 座席数329,404席(99.8%) 旅客数270,803人(98.8%) 利用率82.2%(△0.8%)
 国内線は、九州路線の利用率が67.8%、中国・四国路線68.0%と低くなりました。ただ、両路線とも前年度を上回っています。中国・四国路線は座席提供数は△0.9%ながら、利用者数は109.2%と大幅に上回っています。九州路線は、熊本地震の影響があったかも知れない。こちらも北海道路線99.7%、東北・北陸路線99.8%と微減です。
 臨時便は羽田~新千歳4便。別に熊本地震関連の臨時便で、福岡~鹿児島で86便を運航。
 ピークはやはり下りが4月29日(94.6%)、上りが5月5日(91.2%)。下りの5月6・7日は40%台前半とかなり低い。
 国際線は、こちらは欧州線も旅客数が前年比106.6%と増えました。前年度より好調だったと。冬場は成田~パリ線休止もあったのだが、持ち直しているのか?米国線はダラス線開設もあって座席数が増え、旅客数はやや追いつかなかったものの、利用率82.1%でした。グアム線が89.2%、東南アジア線が89.5%と高率。一方オセアニア線の利用率が74.4%とかなり低くなったのは、やはりANAの羽田路線開設の影響大か?
 ピークは日本発4月28日~5月1日(29日98.1%)、日本着5月5日~8日(8日95.7%)。
 臨時便はホノルル便2便、チャーター便はパラオ便4便。 

JTA
 座席数113.425席(101.3%) 旅客数84,666人(96.3%) 利用率74.6%(△0.9%)
 ちょっと振るわなかったと思います。座席提供数造波B737-800就航もあろうかと思うが、旅客数が減ってしまいました。
 臨時便は運航なし。

RAC
 座席数19,909席(108.8%) 旅客数14,781人(106.4%) 利用率74.2%((△0.9%)
 横ばいというところでしょうか。臨時便は運航なし。

JAC
 座席数70,443席(78.7%) 旅客数48,100人(89.5%) 利用率68.3%(+8.2%)
 座席数が大きく減ったが、利用率は大幅に向上しました。熊本地震の関連で、福岡~鹿児島線の臨時便44便運航、とあるが、いかに小型ターボプロップとはいえ、多数の臨時便を運航すれば、座席数がこんなに減るはずがない。(ANA・JALもだが)地震関連の臨時便は、座席提供数にはカウントしないのか?

HAC
 座席数7,939席(106.1%) 旅客数3,917人(97.4%) 利用率49.3%(△4.7%)
 なんかこちらも、利用率の大幅な減少が気になりました。


SKY
 座席数235,056席(102.5%) 旅客数207,230人(111.4%) 利用率88.2%(+7.8%)
 復調傾向にあると判断して良いのではないでしょうか?熊本線は経営破綻より前に撤退しているので、地震の影響はそれほどないと思われます。
 ピークは下りが4月29日(97.8%)、上りが5月5日(97.0%)。70%を割ったのは、5月6日の下り(67.9%)のみでした。


ADO
 座席数73,188席(110.1%) 旅客数52,527人(121.5%) 利用率71.8%(+6.8%)
 利用が急増した印象。要因は思い浮かばないが、良い傾向ではあろうと思います。
 ピークは下り(北海道行)が4月28日~5月2日(5月1日98.2%)、上り(北海道発)が5月5日(98.1%)。5月5・6日の下り(北海道行)が40%強と低率。
 臨時便は羽田~新千歳5往復10便を運航。


SNA(ANA販売分は含まず)
 座席数79,573席(96.2%) 旅客数59,698人(99.5%) 利用率75.0%(前年との比較は不可)
 九州路線専門のキャリアなので、熊本地震の影響は免れなかったようです。ただ、旅客の減少は、座席数よりは小さくて済みました。
 ピークは下りが4月29日(96.0%)、上りが5月5日(95.1%)。5月7日の下りが36.7%と低率。
 4月29日及び5月4・5日に羽田~長崎線で6便、30日に羽田~熊本線で2便の臨時便を運航。


SFJ
 座席数61,621席(101.1%) 旅客数48,041人(107.7%) 利用率78.0%(+4.8%)
 旅客数の増加が座席数を上回り、利用率も向上しました。地震の影響はあまりなかったよう。
 全体のピークは下りが4月29日(96.9%)、上りは5月5日(92.6%)。


FDA(JAL販売分を含む)
 座席数58,484席 旅客数41,646人 利用率71.2%(+0.3%)
 FDAは路線別のデータを公表しているが、名古屋~熊本線は74.9%とまずまずだったのではないでしょうか。一番良かったのは名古屋~出雲線と新潟~福岡線で84.0%。名古屋~青森線も77.8%と良かったのは、弘前の桜まつりの期間だったからか。
 

APJ
 国内線 座席数129,600席(110%) 旅客数119,896人(112%) 利用率92.5%(+2.3%)
 国際線 座席数65,160席(155%) 旅客数57,447人(153%) 利用率88.2%(△0.9%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 いつも通り、内際とも絶好調、という所でしょうか。国内線は関空~仙台・松山、国際線は関空~香港と、2月6日に就航した羽田~ソウルが特に良かったとの事。
 ピークは、国内線の下りは5月3日(95.3%)と他社より遅くなりました。上りは5月5日(94.7%)。80%を割った日がありません。
 国際線の日本発は5月1日(96.2%)、上りは5月5日(97.4%)。


VNL
 国内線 座席数34,920席(84.7%) 旅客数30,520人(85.8%) 利用率87.4%(+1.1%) 
 国際線 座席数31,680席(133.3%) 旅客数26,413人(129.8%) 利用率86.9%(△2.2%)
 国内線はこの1年で新規就航路線がなかった一方、GW前日の4月27日に関空~台北線の開設があり、成田発着の台湾路線の増便もあって、国際線の座席提供数が、国内線に近づきつつあります。
 ピークは、国内線の下りは4月29・30日(96.2%)、上りは5月5日(95.9%)。
 国内線の日本発は4月29日(98.3%)、日本着は5月7日(94.8%)でした。


JJP
 国内線 座席数181,260席(95.4%) 旅客数152,951人(97.1%) 利用率84.4%(+1.6%) 
 国際線 座席数28,080席(1,560%) 旅客数21,342人(1,385%) 利用率76.0%(△9.6%)
 今シーズンは、JJPも足並みをそろえて今日発表になっています。 
 この1年の間に国際線の新規路線開設が相次ぎ(特にマニラ路線)、座席数は15倍以上の増になりました。 
 ピークは、国内線の下りは4月28日(91.7%)で、今回発表のキャリアでは最も早くなりました。平日で、特に出発が遅い深夜便とかはないのだが。上りは5月5日の89.5%で90%を割っています。
 国際線の日本発は5月2日(95.7%)、日本着は5月7日(93.4%)でした。


SJO
 国内線 座席数14,175席(104.1%) 旅客数11,958人(112.5%) 利用率84.4%(+6.3%) 
 国際線 座席数4,158席 旅客数3,277人 利用率78.8%
 SJOも今日発表になりました。国内線は2路線しかないが、旅客数が座席提供数を上回り、利用率が向上しました。
 国際線はこの春のスタートなので、前年との比較はなし。
 ピークは、国内線の下りは4月29日(99.2%).5月1・3日、上りは5月3・5(96.3%)・8日。
 国際線の日本発は4月30日(98.9%)。日本着が注目で、一番高かったのは4月28日(96.2%)でした。インバウンドではないでしょうか。5月5日が95.2%。スタートしたばかりなのでまだ知名度が足りないのか、5月7日日本発が50.4%など、日によって利用率にかなりのばらつきがありました。


 今シーズンは、国内線は熊本地震の影響はなくはなかったが(熊本空港で夜間駐機ができず、各社とも熊本行最終便、熊本発始発便が欠航)、大打撃と呼ぶほどの事は無かったように思われます。ニュース報道によれば、熊本路線はボランティアの利用もあって、10~20%の減にとどまっているとの事。
 北海道新幹線の開業は、多分航空にはさほど影響を与えていないでしょう。
 国際線は、特にブリュッセル線を運航しているANAは、やはり影響を免れなかったかも知れません。
 今シーズンはLCC4社が足並みをそろえて今日利用状況を公表したが、この1年間は国際線の新規就航が相次ぐ一方で、国内線の新規路線はほとんどなく、どうやら各社とも、国際線に資源を集中させつつあるように感じます。6社トータルでは、国際線の利用が14%の増だった、という事でした。
 次回は夏のお盆休みにデータ分析を行います。

 鉄道は、北海道新幹線は前年度の特急〔白鳥〕等との比較で倍増に近かった一方、九州新幹線は地震の影響で20%近い減少だったそうです。JR全体では去年並みだったという事。


 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 次回は2004(H16)年アイルランド旅行の「クロニクル」に戻る予定。

《今日のニュースから》
 8日 アフガニスタン 長距離バスとタンクローリー衝突 73人死亡
 9日 横綱白鵬 幕内880勝 単独史上1位

 軽井沢の事故も悲惨だったが、バスに限らない話だけれど、発展途上国では一度大きな事故が起きると、犠牲者の数もケタが違ってきてしまいます。何とかならないかとは思うのだが…。

№1463 2015年度年末年始 航空利用データ分析

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 2015年度年末年始の航空各社の利用実績が発表されました。今シーズンは、ANA・JALグループ・FDAは昨日、他は今日発表と別々になりました。データから利用傾向を読み解いてみたいと思います。
 今年度は12月25日(金)~1月3日(日)の10日間が対象になりました。
 今シーズンは、国内線は北陸新幹線の影響や、昨年はA330が運航されていたSKYの実績、国際線ではテロの影響で、特に欧州線がどうなったのか、が注目されたポイントではなかったでしょうか。 

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。


ANA
 国内線 座席数1,942,187席(100.0%) 旅客数1,407,393人(99.2%) 利用率72.5%(△0.5%)
 国際線 座席数317,540席(113.4%) 旅客数252,214人(110.2%) 利用率79.4%(△2.3%)
 国内線は、関西路線の利用率が80.3%と高率、北海道と沖縄の路線も75.5%と良かったが、東北・北陸路線は66.2%と低くなりました。東北と一体なので明確ではないが、北陸路線の新幹線開業の影響は出ているでしょう。
 ピークは下り12月29・30日、上り1月2・3日で、3日上りは97.0%。12月27・28日の搭乗率が46%台に留まりました。
 臨時便は羽田~千歳・八丈島路線で合計16便運航。
 国際線は座席の伸びに、利用者の伸びが追いついていない。リゾート路線(と言ってもホノルルだけだが)が91.6%、アジア・オセアニア路線が89.6%と高率、特に12月スタートのシドニー線は期間中ほぼ満席だったそうで、これが貢献しているでしょう。一方欧州路線が方面別で唯一前年比マイナスになる82.0%、利用率が67.0%に終わりました。はっきりテロの影響でしょう。
 ピークは日本発12月26日、日本着が1月3日。12月27日日本着を除いて、利用率が70%を上回りました。


JAL
 国内線 座席数1,106,614席(96.7%) 旅客数853,729人(101.8%) 利用率77.1%(+3.8%)
 国際線 座席数313,524席(102.5%) 旅客数269,366人(104.3%) 利用率85.9%(+1.4%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 国内線は通常中国・四国路線が弱い傾向があるが、今シーズンは72.5%と良好でした。九州路線も76.2%の高率で、昨年登録された世界遺産群の存在が大きいとしているようです。沖縄路線81.5%、北海道路線も78.1%になったが、こちらも東北・北陸路線が69.2%に終わりました。
 ピークは下り12月29.30日、上り1月2・3日で、1月3日の上りは96.0%。
 臨時便は羽田~新千歳・那覇・鹿児島線の合計8便。
 国際線は韓国線91.6%、東南アジア線91.5%、オセアニア線90.7%、グアム線90.9%が高率。ただし韓国線は、減便で座席数が20%以上減っている事に注意。欧州線が、座席数は増えたのに旅客数が減少、利用率が80%を割り込みました。全体的には、円安で海外発が多かったとしています。
 ピークは日本発12月26日、日本着1月3日。
 臨時便はホノルル3便、チャーター便はパラオ3便。

JTA
 座席数102,850席(103.9%) 旅客数82,378人(98.7%) 利用率80.1%(増減なし)
 はっきり横ばい。臨時便は那覇~宮古・久米島で合計8便。

RAC
 座席数17,816席(107.6%) 旅客数12,774人(99.6%) 利用率71.7%(△2.9%)
 座席数が増えたのに乗客が減ってしまいました。臨時便は那覇~南大東・北大東・与那国、石垣~与那国で合計26便。

JAC
 座席数75,392席(93.5%) 旅客数46,557人(100.0%) 利用率61.8%(+4.1%)
 逆に座席数は減ったが、旅客数は増えました。臨時便運航なし。

HAC
 座席数7,049席(113.3%) 旅客数3,975人(111.6%) 利用率56.4%(△0.8%)
 臨時便は丘珠~三沢間で18便。この区間は夏のお盆も1日1便は臨時便が出ていて、潜在的需要が多いのでしょうか?


SKY
 座席数219,480席(91.6%) 旅客数187,590人(101.8%) 利用率85.5%(+8.6%)
 A330-300の突然の退役や、路線の廃止・減便で座席提供数は減ったが、旅客数は微増で、利用率は大きく向上しました。
 ピークは下り12月29日、上りは1月3日。


ADO
 座席数82,492席(104.8%) 旅客数59,445人(88.4%) 利用率72.1%(△13.3%)
 どうした事だろう。座席数が増えているのに、旅客数は大幅に減少、利用率が急落しました。ちょっと理由が思い当たらないが。12月25・27日の上りが40%を割っていて、その影響か?
 ピークは下りが12月29・30日、上りが1月2・3日でした。上りは2日(95.3%)の方が高かった。羽田~千歳線で臨時便8往復を運航。


SNA (ANA販売分は含まず)
※12月1日に社名をソラシドエアとしたが、3レターはSNAで変わっていない。
 座席数75,141席(104.2%) 旅客数59,091人(94.4%) 利用率78.6%(△8.2%)
 こちらも座席数は増えたのに、旅客数が減少して、利用率が急落しています。
 ピークは下りが12月29日、上りが1月3日。12月29日上りが5割を割りました。臨時便は長崎線を7便運航(1便が欠航となった)。


SFJ
 座席数55,223席(103.8%) 旅客数45,566人(110.6%) 利用率82.5%(+5.1%)
 こちらは旅客数の伸びが座席数を上回り、利用率が向上しました。
 SFJはピークがいつとは記していないが、搭乗率の最高は、下りは12月29日の98.0%、上りは1月3日で99.9%とほぼ満席になりました。
 1月2・3日の早朝・深夜時間帯に羽田~北九州線臨時便3便を運航。
(4日深夜羽田発も運航している)


FDA (JAL販売分を含む)
 座席数45,812席(122.9%) 旅客数32,057人(108.9%) 利用率70.0%(△0.9%)
 3月に北九州線・出雲線を開設しているため座席数が大幅に増えたが、旅客数の伸びが追いついてくれませんでした。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、北九州線は54.6%にしかなりませんでした。GW・お盆中もそうで、この路線ははっきりビジネス中心と言い切って良いと思います。静岡~福岡線は60.1%と、こちらも前年の75.8%から大きく落ち込んでしまったが、7月から1往復増便になっている事があるでしょう。全路線中最高率は名古屋~高知線84.4%でした。
 ピークは、名古屋は発が12月26日、着が1月3日。静岡・松本は発が12月29日、着が1月3日。新潟は発が1月3日、着が12月31日でした。


APJ
 国内線 座席数115,920席(113%) 旅客数103,471人(110%) 利用率89.3%(△2.0%)
 国際線 座席数48,960席(136%) 旅客数44,818人(133%) 利用率91.5%(△1.9%)
 羽田乗り入れ開始など相変わらず拡大傾向が続き、それに伴って旅客数も増加しています(座席数の伸びには追い付いていないが)。内際とも、終始利用率90%前後をキープしていました。
 今年のAPJのピークは他と違う傾向が出ていて、国内線の利用率の最高は、上下とも1月3日(下り95.0%、上り97.4%)。
 国際線では、日本発は1月3日の95.6%、日本着は12月30日の94.4%でした。これはインバウンドの方が多かった、という事でしょうか?


VNL
 国内線 座席数35,280席(144.1%) 旅客数31,971人(147.4%) 利用率90.6%(+2.0%) 
 国際線 座席数25,200席(159.1%) 旅客数21,413人(145.5%) 利用率85.0%(△7.9%)
 新規就航路線の開設もあり、座席提供数は内際とも大幅に増えました。ただし、国際線は旅客数の伸びが追いつきませんでした。
 国内線の搭乗率の最高は、成田発は12月26日(94.7%)、成田着は1月2日(96.1%)・3日(96.0%)。
 国際線では、成田発はやはり12月26日(96.7%)、成田着は1月2日(87.5%)でした。成田着は90%を超える日はなかったものの、12月29日からずっと80%以上をキープしていて、なだらかな山になっています。
 26日の第3ターミナルは、さぞ凄い混雑だったのだろう。

SJO
 座席数13,230席(76.1%) 旅客数12,136人(101.3%) 利用率91.8%(+23.1%)
 今年はSJOも今日、利用実績を発表しました。高松線休止などで座席数が前年の3/4と大幅に減ったのに、旅客数は微増で、結果利用率が急激に増えました。高松線、そんなに良くなかったのか?
 成田発の12月29日、成田着の1月2・3日は搭乗率100%となりました。


 主要な所では、IBX、JSTはリリースを確認できませんでした。
 全体の傾向として、今シーズンは良く言われていた曜日の並びに加え、4日から早々に平日モードに入ったため、国内線・国際線とも「短期決戦」になったのではないかと思います。国内線下りのピークが昨シーズンより心持ち遅くなっているのも、それを裏付けているのではないでしょうか。
 国内線ではADO・SNA、国際線では欧州路線の今後がやや心配。
 次はGWにやります。北海道新幹線開業直後になるが、東京~函館間の航空vs新幹線は、双方に大きなアドバンテージ&ハンデがあるので、どういう傾向になるか、現時点ではちょっと読みづらい気もします。とりあえず新幹線に利用が集中する事になるだろうが。

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《今日のニュースから》
 4日 泰緬鉄道記念館 ミャンマーにオープン
 5日 築地市場 最後の「初競り」 クロマグロ1400万円の最高値

№1400 2015年度お盆休み 航空利用データ分析

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 当ブログも、1400回目の更新となりました。当ブログのスタートが2009(H21)年8月16日なので、ちょうど6年にもなります。その時々によって更新のペースがかなり違うのだけれど、平均すると約1.6日に1回は更新できている計算になります。我ながら良くできている方でしょうか?
 毎回グダグダと適当な事しか書かず(書けず)申し訳ないとも思いますが、それでもお立ち寄りくださる皆様には、厚く御礼を申し上げたいと思います。

 航空各社から、今年のお盆休みの航空利用についてのデータの発表があったので、これを基に私なりに分析してみます。
 今年度は7日(金)~16日(日)を対象。会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。
 なお、各社ともこの手の数値は速報らしく、後に修正もなされるようです。比較の対象となる昨年の数値は、昨年発表と若干異なる事が多くなっています。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比

ANA
 国内線 座席数1,999,283席(101.7%) 旅客数1,475,967人(102.6%) 利用率73.8%(+0.7%)
 国際線 座席数303,896席(109.5%) 旅客数242,577人(111.6%) 利用率87.5%(+1.7%)
 国内線は、昨年は台風の影響があったが、今年は全体的には天候に恵まれたようで、座席提供数は東北・北陸路線の減少(羽田~小松・富山線の小型化だろう)を相殺して増加しました。東北・北陸路線は前年比89.3%だが、座席提供数の前年比よりは上回っています。北海道が79.0%、沖縄が78.7%と好調でした。
 ピークは、下りが12日の91.5%、上りは16日の96.6%。一方、10日の上りは55.2%とかなり低く、11日の上りと14・15両日の下りも60%を切っています。
 臨時便は羽田~千歳・沖縄・八丈島と中部~新千歳で42便運航。
 国際線では、北米路線がヒューストン線開設などもあって、座席提供数115.4%、旅客数113.2%、利用率89.4%。
 方面別で一番良かったのは欧州で、座席提供数はB787導入のためか97.0%と減少したが、旅客数は103.4%で、搭乗率が94.1%でした。円安ユーロ高はあまり関係ないか。
 中国路線の旅客数は前年比113.4%で、大幅に上回りました。他のアジアも109.0%で、やはりインバウンド需要は無視できなくなっているよう。韓国線は中国以外のアジア路線に含めているので、MARSの影響があったかどうかは、ここでは解りません(ついでに、香港もアジア路線に含めている)。
 ピークは、日本発が7日~10日(8日97.0%)、日本着が15・16日(16日94.6%)。全体的に80%を切ったのは、11日の日本着(78.3%)のみ。


JAL
 国内線 座席数1,174,967席(101.1%) 旅客数920,827人(104.3%) 利用率78.4%(+2.4%)
 国際線 座席数299,521席(98.4%) 旅客数274,429人(101.7%) 利用率91.6%(+2.9%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 今回は先に国際線からいきます。座席提供数が前年よりマイナスとなって30万席を切ったが(B787の導入が進んだからか)、この結果、30万席を上回ったANAより座席提供数が下回り、逆転となりました。これはひょっとしたら、史上初めての事ではないでしょうか?
(旅客数はJALの方が上回っているが、他社運航コードシェア便の販売分を含むため、単純な比較はできない)
 利用率では欧州線が95.0%と、こちらも方面別では一番良くなりました。旅客数では北米路線が前年比118.9%と大きく伸びたが、韓国路線はやはりMARSの影響もあるだろう、84.0%と大きく落ち込みました。JALはダウンサイジングで対応したと思われ、座席提供数の減少(前年比82.5%)よりは上回っています。全方面、利用率は90%台をキープしています。
 ピークは日本発7~9日(7日97.7%)、日本着15・16日(15日96.9%)。80%を切った日はありませんでした。
 臨時便は成田~ホノルル6便・関空~ホノルル2便、チャーター便は成田~ホノルル2便を運航。 
 一方国内線の利用率は、関西路線86.9%が目を惹きます。旅客数も前年比106.7%。JALはUSJ効果としているようです。北海道路線が82.0%・沖縄路線79.6%の他、東北・北陸路線の旅客数が前年比102.4%と増えているのは注目されます。中四国路線が69.1%と70%に届かないのは、この方面の相変わらずのJALの弱さか。
 ピークは下りが12日の93.1%、上りは16日の96.8%。一方で11日の上りが62.8%と低調でした。
 臨時便は羽田~新千歳の4便。
 ANAもJALも、東北と北陸を分けてもらえないものでしょうかね?

JTA
 座席数105,238席(95.0%) 旅客数88,394人(98.8%) 利用率84.0%(+3.2%)
 2年続けて座席数、旅客数が共に減少しました。利用率は逆に向上しているのだが。臨時便は那覇~石垣2便・那覇~宮古1便・羽田~石垣1便・関空~那覇3便を運航。

RAC
 座席数15,386席(92.2%) 旅客数12,223人(95.0%) 利用率79.4%(+2.4%)
 臨時便は那覇~与論2便。

JAC
 座席数79,383席(104.4%) 旅客数51,189人(106.2%) 利用率64.5%(+1.1%)
 昨年は台風の影響をモロに食らったから、そこから持ち直した形。臨時便はなし。

HAC
 座席数7,838席(100.7%) 旅客数4,920人(103.8%) 利用率62.8%(+0.4%)
 臨時便を丘珠~三沢間で18便、という事はほぼ1日1往復は飛んだ事になります。


SKY
 座席数230,100席(97.7%) 旅客数199,189人(98.7%) 利用率84.5%(+0.9%)
 A330-300の早期退役と路線網の縮小があったが、その割には座席数は案外減っていないように見えるし、旅客数も大幅な減少ではなく、利用率も向上しています。この時期まで減ってしまったらいよいよ困る訳だが。
 ピークは下りが12日の93.7%、上りが16日の98.9%。


ADO
 座席数80,597席(106.9%) 旅客数63,797人(106.2%) 利用率79.2%(△0.5%)
 座席数の伸びに旅客数がやや追いついていないが、まあ前年並みという所でしょう。
 ピークは下りが8日~13日(10日98.1%)、上りが15・16日で、16日が99.7%と、ほぼ全便が満席。
 羽田~新千歳線で5往復10便の臨時便を運航し、羽田~女満別線で1往復2便を大型化・増便。
 

SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数73,729席(111.0%) 旅客数65,195人(98.7%) 利用率88.4%(+11.2%)
 前年は台風の影響があった事、中部~那覇線及び那覇~石垣線の開設があり、久しぶりに利用が大幅に増えました。
 なお、今年は台風13号の影響で6便、落雷による機材繰りの影響で臨時便を含む3便の欠航があったとの事です。
 ピークは下りが12日の97.9%、上りが16日の99.6%。
 臨時便は羽田~長崎線6便(ただし1便が欠航)。


SFJ
 座席数54,709席(90.9%) 旅客数46,600人(88.2%) 利用率85.2%(△2.6%)
 ちょっと落ち込みが大きい気もします。座席提供数以上に旅客数が減ってしまいました。全体的なピークは下りが12日の95.7%、上りが16日の97.6%。


FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数47,380席(126.3%) 旅客数34,998人(114.8%) 利用率73.9%(△7.3%)
 名古屋~北九州線・名古屋~出雲線を開設しているため座席提供数は大きく増えたが、旅客数はその伸びには追い付けていません。 
 FDAは路線別のデータを公表しているが、名古屋~北九州線は50.5%にしかなりませんでした。GW中もそうで、やはりビジネスが中心になるのか。静岡~福岡線は66.4%と、前年の83.6%から大きく落ち込んでしまったが、7月から1往復増便になっている事があるでしょう。夜間の便なので、こちらもビジネスが中心になるのかも知れないし、知名度がまだないのかも。松本~新千歳が85.7%で、全路線中の最高になりました。
 ピークは、名古屋と静岡は発が12日、着が16日。松本は発が10日、着が16日。新潟は発が11日、着が8・9・13日。


APJ
 国内線 座席数111,420席(117%) 旅客数105,221人(124%) 利用率94.4%(+5.7%)
 国際線 座席数41,940席(134%) 旅客数38,358人(137%) 利用率91.5%(+2.1%)
 国内線は期間中全日上下とも、搭乗率が90%を上回っていました。ピークは下りが11日になり95.8%、上りは16日の97.3%。
 国際線は羽田~台北線の就航もあり、座席数、旅客数も前年を大幅に上回りました。ピークは日本発は9日の97.7%、日本着は16日の95.0%。
 なお、国内線・国際線とも往復で搭乗率の差がほとんどないのが特徴的、10%以上の開きがあったのは11日の国際線(日本発96.4%・日本着86.1%)のみでした。


VNL
 国内線 座席数43,200席(126.9%) 旅客数39,684人(126.8%) 利用率91.9%(△0.1%)
 国際線 座席数20,520席(142.5%) 旅客数19,267人(147.8%) 利用率93.9%(+3.4%)
 内際とも、座席数の増加にほぼ比例して旅客数も延びました。国際線の方が主力になりつつあるのでしょうか?国際線は台風13号の影響で、台北路線4便・高雄路線2便が欠航になりました。
 ピークは国内線の下りは10日になり95.6%、上りは16日で98.0%、国際線の日本発は12日の98.3%、日本着は15・16両日の96.9%。


 主要航空会社では、IBX・JJP・SJOは、今日の時点では発表がありませんでした。IBXは、最初から利用実績の発表は行わないとしているようです。JJPは、本当は他社と同じ日付で発表があるのだが、外資主導のキャリアだからかWebにアップされるのは後日になるようです。SJOは最初から、発表自体後日になります。
 全体的な傾向は、国内線は下り12日、上りは16日がピーク。ただ、LCC勢はもう少し早くピークが始まる傾向があります。国際線は、LCC勢はもちろん、ANAもJALも、日本発と着の差が小さくなってきているように見えます。やはりインバウンドの増加でしょうか。航空に限らないが、往復の差が小さければ小さいほど、キャリアにとっては有難い話のはずです。この点、海外のキャリアの実績も解るとよりはっきり傾向が読めるのだけれどなあ。
 次回は年末年始の予定です。9月の大型連休はやるのかなあ?

 ニュースでは、航空全体では国内線は5%、国際線は10%の増、だったそうです。国際線に関しては、燃油サーチャージの値下げや、東南アジア方面からのインバウンドの増加が理由として挙げられています。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 西日本JRバスが貸切バス専門の「西日本ジェイアールバスサービス」の設立を発表しました。10月1日に設立、来年春より営業を開始。やはりインバウンドの増加に対応したものらしいです。JRバスでは過去にはJR四国が地元事業者を買収、JRバス東北が地元事業者に出資した事があるが、自ら貸切バス会社を設立するのは、初めてのケースになります。

《今日のニュースから》
16日 池袋駅前で乗用車暴走 歩道の5人重軽傷
17日 楽天 斎藤隆投手 現役引退を表明

 池袋の事故は、重傷だった方が今朝お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。
 斎藤隆投手の引退で、横浜大洋ホエールズを知る現役選手は、中日の谷繁兼任監督ただ一人、でいいのでしょうか。
 夏の高校野球はいつになく「東高西低」という感じ。ベスト8の段階で東北が2校残る一方、中部・関西・中国・四国は1校もいなくなりました。今日の試合の結果、東京が東西共に残り、後は神奈川と宮城。明日は休みで、明後日準決勝だが、決勝はどんなカードになるか。