№2797 2024年度GW 航空利用データ分析

中部国際空港 2024年4月27日.jpg
 GWもつつがなく終わりました。悪夢のようなコロナ禍下のGWから4年。航空に限らないが、日本列島は東も西も南も北も、老いも若きも男も女も、日本人も異国の方々も、で、大繁盛していたようです。完全に勢いを取り戻した、と言って良いのか、今シーズンも張り切って、GW下の航空利用を、各社(グループ)別に分析してみたいと思います。
 基本的には(会社によって呼び方が若干違うが)「座席数」「旅客数」「利用率」の数値のみ記します。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。また、「ピーク」の文言は使用せず、基本的には利用率が一番高かった日と、パーセンテージを記す形に統一します。

全日空
国内線 座席数 1,700,923席(101.7%) ※旅客数 1,189,285人(105.9%) 利用率 69.9%(+2.8%)
※ピーチとの合算では1,389,717人(103.8%)
国際線 座席数 274,331席(115.6%) ※旅客数 209,308人(115.2%) 利用率 76.3%(▲0.2
%)
※ピーチ・エアージャパンとの合算では292,434人(131.9%)
 エアージャパンは発表するのか、と思っていたが、ANAとの合算になりました。ピーチも同じ。資本関係もあるのだろうが(エアージャパンは100%、ピーチも現在は8割近くがAHAHD資本)、この点は、LCC3社(ジェットスター・ジャパン、スプリングジャパン、ZIP AIR)を別にしているJALとは、扱いが異なっています。
 なので内際とも前年度との比較は単純にはできないが、国内線では沖縄路線が前年度比10%以上の増加となりました。北海道は座席数以上に旅客数が増加したが、利用率は2/3と方面別では一番低く、少々意外。
 最高の利用率は、下りが4月27日の89.0%、上りが5月6日の95.6%。羽田~沖縄間に臨時便2往復を運行。
 国際線は、ハワイ路線が搭乗率こそ64.7%と2/3以下だが、旅客数は前年度の5割増しでANAでは過去最多、コロナ禍前と比較しても1.4倍だったそう。A380はコロナ禍を耐えたのが報われたかな。中国路線は旅客数が前年度比の倍以上。一方で北米路線は唯一旅客数が前年度比割れだったが、やはり円安の影響、でしょうかね。
 最高の利用率は、日本発が4月27日の89.3%、日本着が5月6日の88.9%。期間中全日、両方向合計の利用率が70%以上でした。
 今回から、別紙(PDF)が、国内線と国際線で別になっています。
 
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日本航空 *国内線はグループトータル
国内線 座席数 1,314,473席(99.6%) 旅客数 948,254人(92.9%) 利用率 72.1%(▲5.3%)
国際線 座席数 244,452席(105.2%) 旅客数 184,854人(109.8%) 利用率 75.6%(+3.1%)
     
※国内線の各社単独利用状況
日本航空
 座席数 1,179,017席(99.5%) 旅客数 858,921人(92.1%) 利用率 72.9%(▲5.8%)

日本トランスオーシャン航空
 座席数 115,810席(101.6%) 旅客数 77,279人(103.3%) 利用率 66.7%(+1.0%) 
   
琉球エアコミューター
 座席数 19,646席(94.0%) 旅客数 12,054人(89.0%) 利用率 61.4%(+3.4%)
 国内線は、全方面で旅客数が減少しました。北海道はこちらも利用率が2/3程度と、方面別では一番低い。また沖縄路線も69.7%で、この2方面が70%を割りました。JTAは利用者数が増えている。
 最高の利用率は、下りが4月27日の89.2%、上りが5月6日の94.2%。臨時便は、JALは羽田~新千歳・函館・福岡・那覇路線で合計20便、JTAは中部~那覇路線で2便運航。
 国際線は、全路線で利用率が70%以上。ソウル路線が83.9%とずば抜けて高い。また北米路線もこちらは利用者が増加しています。旅客数が一番伸びたのは、オセアニア路線(前年度比132.9%)。
 最高の利用率は、日本発が4月27日の91.5%、日本発は5月5日と1日早くなって91.6%。成田~グアム路線で4便の臨時便を運航。

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スカイマーク
 座席数 281,430席(103.2%) 旅客数 234,510人(103.4%) 利用率 83.3%(+0.2%)
 去年並み、まずまずか。最高の利用率は、下りが4月27日の90.3%、上りが5月6日の96.4%。臨時便の運行が、GW前にリリースされていました。
 SKYのリリースで気になるのは、コロナ禍前は成田~グアム間の国際線を運航していて、前回の年末年始シーズンでは「運休中」みたいな事が書かれていたのが、今回はその文言がなくなっている事。国際線やめたみたいなリリースは確認していないが、少なくともしばらくは国際線への就航はない、と考えてよいのか。
    
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エア・ドゥ
 座席数 85,150席(98.0%) 旅客数 74,144人(95.8%) 利用率 87.1%(▲1.9%)
 こちらも減っている。全体的に北海道方面への空の旅は減少しているのか。やはりちょっと意外、という気がする。最高の利用率は、下りが4月27日の95.4%、上りが5月6日の98.7%。新千歳~東京路線で16便増便。
 
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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 89,143席(93.4%) 旅客数 62,084人(98.9%) 利用率 69.6%(+3.9%)
 今回はSNAのみ、コロナ禍前・2019(H31~R元)年度の実績も参考として記されています。前年度より増えたが、まだコロナ禍前の8割弱。まあ2019年度は10連休だったしねえ。最高の利用率は、下りが4月27日の86.3%、上りが5月6日の96.0%。こちらも事前に臨時便の運行がリリースされていました。
 
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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 59,365席(107.2%) 旅客数 51,542 人(117.5%) 利用率 86.8%(+7.6%)
国際線 運航なし
 こちらは前年度比でかなり伸びました。最高の利用率は、下りが4月27日の96.0%、上りが5月6日の86.8%。上下合計では、4月30日以外の全日、利用率が80%を越えました。
  
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フジドリームエアラインズ
 座席数 79,288席(98.7%) 旅客数 53,094人(86.8%) 利用率 67.0%(▲9.2%)
 この数字には、個人向けの座席の販売を行っている、高知~熊本路線のチャーター便も含んでいます。最高の利用率は空港別で、名古屋(小牧・中部合算)は下りが4月27日(88.6%)、上りが5月6日(91.8%)、静岡の下りは5月3日(86.6%)、上りが5月6日(91.8%)、松本は下りが5月6日(93.8%)、上りが5月3日(86.9%)、神戸も下りは5月3日(89.3%)、上りが5月6日(92.1%)。FDAでは後半の4連休に利用が集中していた感があります。 

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 125,884席(92.6%) 旅客数 115,654人(99.4%) 利用率 91.9%(+6.3%)
国際線 座席数 8,640席(400.0%) 旅客数 7,211人(388.9%) 利用率 83.5%(▲2.4%)
 国内線は、このGWから成田~下地島路線が就航しました。全体の座席数は減少している。最高の利用率は、下りは4月28日(93.4%)になりました。前日4月27日も93.3%ではあったが。上りは5月6日の95.6%。
 国際線は関空~台北路線の再開もあり、座席数は前年度のちょうど4倍になりました。最高の利用率は、日本発が4月27日と5月2日で共に95.1%、日本着は5月5日になって92.8%でした。
 
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スプリング・ジャパン
国内線 座席数 26,460席(114.8%) 旅客数 23,023人(121.0%) 利用率 87.0%(+4.5%)
国際線 座席数 15,010席(483.3%) 旅客数 13,146人(677.3%) 利用率 87.6%(+25.1%)
 国内線は成田~新千歳路線5往復(期間中は全便運航)・成田~広島路線2往復を運航。座席数・旅客数とも伸びました。最高の利用率は、下りは4月29日の96.5%、上りは5月3日の94.6%と、他とやや異なる傾向になりました。決して4月28日以前・5月4日以降も悪い数字ではないが。
 国際線は4月4日に上海線が再度就航し、成田~ハルビン・天津・寧波・上海4路線が全てデイリー運航に戻りました。これもあって座席数は5倍近く、旅客数は7倍近くにまで増加しています。最高の利用率は、日本発は5月5日になって98.1%、着は4月30日で88.6%。やはりインバウンド(特に中国人)の方が多かったのか。
 
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ZIP AIR TOKYO
 座席数 47,560席(118%) 旅客数 37,949人(128%) 利用率 79.8%(+6.0%)
 バンクーバーへの就航がありました。順調に利用者が増えてきています。最高の利用率は、日本発は4月27日の96.9%、日本着が5月6日の96.6%。

 なおIBEXエアラインズは、利用実績のリリースが出ませんでした。GW前の予約状況もリリースがなく、またやめてしまったのか。
 トキエアなどコミューター系も、実績は確認できませんでした。
 全体的な傾向で言うと、国内線は、思ったほどは増えなかった気がする。特に北海道。事前に、今年は円安もあるから国内旅行が多くなるだろう、という予想もあったようだが。休日の並びもあるだろう。4月と5月にそれぞれ山があり、各社とも下りは、4月27日のあと5月3日にも利用が増える傾向があった。短期の旅行と長期の旅行が入り混じって、それがGW最終日に一斉に帰ってきた、そんな感じがしました。
 だから国際線も、逆の意味で多少意外だった。去年の夏あたりから、期間中ずっと日本発が日本着を上回る傾向が出ていて、何しろ超円安なので、日本人は軽々しくは海外には行けないのではないか、と思っていた。しかし各社のリリースを見ると、SJO(インバウンド中心だろう)以外はほぼ、以前と同じ傾向に戻ってきているようでした。ただ今後もしばらくは、為替レートに一喜一憂する事になるでしょう。
 その意味で、次の夏のお盆の時期はどうなるのか、しっかり見極めたいと考えています。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR東日本は、2025(R7)年度、つまり来年度までに7割を削減するとした「みどりの窓口」の方針を当面の間凍結し、現在209ある窓口は当面維持すると発表しました(リリースとしては出ていない)。3~4月にかけては定期券の発売やインバウンドの来訪で混雑が激化し、苦情が相次いでいたそう(インバウンドに関してはチケッティングサービスを拡充するとリリースしている)。旅行記でもチョコチョコっと書いているが、この所のJR東日本管内各駅では、本来駅として必要な、鉄道の利用に関わる機能を低下させてそのまま放置している所が、あちこち見られる気がします。この一件もそうで、そのツケが回ってきたような気がしました。

《What's New》
 6日 DeNA筒香 嘉智 5年ぶり日本球界復帰 決勝の逆転3ランホームラン
 7日 ダイハツ本社工場 4ヶ月半ぶりに操業再開
 8日 LINEヤフー 経営体制見直し 取締役2人退任

№2744 2023年度年末年始 航空利用データ分析

大阪空港.jpg
 よりによって元日からいきなりの能登半島地震、そして何より羽田空港の衝突大事故、衝撃的な事態(他にも大きな火事や山手線内の切り付け事件もあった)が相次いで、日本は揺らいでいる。特に羽田の事故は当然のごとく、年末年始の航空輸送に重大な影響が出る事になりました。
 この事が間違いなくあるだろう、12月28日~1月3日の7日間を対象とした今年度の航空各社の年末年始輸送の実績は、9日になって各社から発表になりました。コロナ禍「5類」移行後最初の年末年始輸送なので、どう影響するのかが注目だったと思うのだが、今回は特殊要因が多くて、単純には比較がならない部分も、多々あったのではと思います。ともあれ各社のリリースから、利用状況を分析してみます。
 基本的には(会社によって呼び方が若干違うが)「座席数」「旅客数」「利用率」の数値のみ記します。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比だが、一部はコロナ禍前、2019(R元)年度のデータも合わせて発表されています(下線を付けて記した)。また、「ピーク」の文言は使用せず、基本的には利用率が一番高かった日と、パーセンテージを記す形に統一します。

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全日空
国内線 座席数 1,125,821席(92.2%・84.3%) ※旅客数 882,277人(97.9%・78.8%) 利用率 78.4%(+4.6%・▲4.4%
※ピーチとの合算では1,025,183人(95.7%・84.8%
国際線 座席数 187,027席(136.3%・68.4%) 旅客数 148,370人(135.9%・66.6%) 利用率 79.3%(▲0.2
%・▲2.2%

 国内線は、北海道方面が前年度比106.3%となった。旅客数が前年度を上回ったのは、方面別では北海道と「その他」(羽田・成田~中部 羽田~八丈島 LLP)。方面別利用率では関西が82.5%と最も高く、沖縄も81.4%と好調だったと言ってよい。
 最高の利用率は、下りが12月30日の96.1%、上りが1月3日の92.4%。
 国際線は、コロナ禍前の2/3を上回るまでに快復してきました。ハワイ路線がコロナ禍前をも上回る過去最高の利用があったそうで、コロナ禍前にA380でハワイまで往復して、その賑わいを見てきたものとしては、何よりだと思っています。中国路線は、前年度は中国におけるコロナ規制の混乱の影響があり、その反動だろう、旅客数は8倍近くになりました。利用率も、30%台だった前年度と比べて大きく伸びてはいるが、それでも方面別では唯一、70%に届かなかった。北米路線は、座席数は増えたが利用が減少し、欧州路線と共に、利用率が70%台に留まっています。円安の影響が出ているのではないか?
(欧州では加えてウクライナ・イスラエル情勢もあるかも知れない)
 最高の利用率は、日本発が12月28日の86.9%。日本着は1月3日の82.5%だが、この日は日本発の方が利用率が高い(85.0%)。期間中は全日、日本発の方が着より高く、発は全て80%以上でした(ANAは日本発・着別の期間中のトータルは発表していない)。
 なお、羽田空港事故関連では、期間中国内線229便・国際線7便が欠航、一方で国内線で臨時便を14便(主に成田~福岡)運航。能登半島地震関連では、期間中28便が欠航、臨時便を4便運航。
 
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日本航空 *JTA・RACも含めたグループトータル
国内線 座席数 889,204席(92.3%・90.3%) 旅客数 717,113人(96.5%・87.4%) 利用率 80.6%(+3.5%・▲2.7%
国際線 座席数 161,841席(114.5%・74.0%) 旅客数 126,664人(115.4%・66.0%) 利用率 78.3%(+0.6%・▲9.5%
     
※国内線の各社単独利用状況
日本航空
 座席数 794,813席(91.8%) 旅客数 646,953人(95.4%) 利用率 81.4%(+3.1%)

日本トランスオーシャン航空
 座席数 79,844席(96.2%) 旅客数 61,198人(108.9%) 利用率 76.6%(+8.9%) 
   
琉球エアコミューター
 座席数 14,547席(99.0%) 旅客数 8,962人(103.1%) 利用率 61.6%(+2.4%)

 今回からJAL(RAC・J-AIR・HAC含む)とJTA・RACで統一して書きます。
 国内線は、提供座席数はJTA・RACも含め、全方面で前年度よりも減少しました。一方でJALの沖縄路線とJTA・RACの旅客数は増えていて、沖縄方面への旅行が好調だったと思われます。JALでは北海道・関西と3路線で、利用率が80%を上回りました。
 最高の利用率は、下りが12月30日の94.1%、上りが93.8%。
 臨時便は、JALの羽田~新千歳・那覇・旭川・三沢・小松・鹿児島線と伊丹~新潟線で合計27便、RACの那覇~久米島線で4便が運航されたが、羽田事故や能登半島地震との関連は記されていない(伊丹~新潟線は地震関連のはず)。
 国際線は、中国メインランド5都市(北京・大連・天津・上海・広州)への座席数は前年度比447.1%、旅客数は838.4%と激増しました。ただし利用率はこちらも64.5%で、方面別では唯一70%に届かなかった。旅客数では、北米・オセアニア・香港が前年度比の80%台に留まっています。
 最高の利用率は、日本発が12月29日の88.3%、日本着が1月3日の83.1%。こちらも1月3日は日本発の方が高く(84.2%)、期間中トータルでは日本発86.1%・日本着70.4%と、かなりの差がつきました。臨時便・チャーター便は前年度に続き運航なし。

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スカイマーク
国内線 座席数 183,195席(95.7%・99.2%) 旅客数 人(98.2%・97.6%) 利用率 87.5%(+2.2%・.1.5▲%)
国際線 運航なし
 国内線の利用率は、前年度よりは微増で、2019(R元)年度よりは微減。最高の利用率は、下りは12月29日の94.9%、上りは1月3日の96.0%。1月1日の上りを除くと、全日上下とも利用率が80%を上回りました。
   
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エア・ドゥ
 座席数 55,451席(92.8%) 旅客数 51,553人(94.9%) 利用率 93.0%(+2.1%)
 北海道行となる下りは期間中全日、利用率が90%台でした。北海道発の上りも全日80%以上です。最高の利用率は、下りが12月30日の98.1%、上りが1月3日の98.5%。羽田~新千歳路線で臨時便10便を運行。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 57,599席(84.3%・98.7%) 旅客数 40,264人(79.3%・88.5%) 利用率 69.9%(▲4.4%・▲8.1%
 やや低調だったかな、という数字が並びました。最高の利用率は下りが12月29日の93.2%、上りが1月3日の95.7%だが、上下トータルで80%を超えたのが1月3日のみ、12月は全て、上りが下りより40%程度低く、片輸送の傾向がありました。羽田~宮崎・熊本・長崎・那覇路線の臨時便運航を、事前のリリースで発表しています。なお1月2・3日は羽田事故の影響で19便が欠航。
 
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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 37,492席(90.3%) 旅客数32,348 人(91.0%) 利用率 86.3%(+0.7%)
国際線 運航なし
 座席数が1割近く減少している。国内線の最高の利用率は、下りが12月29日の98.1%、上りが1月3日の97.1%。下りは期間中全日、80%以上。
 
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フジドリームエアラインズ
 座席数 52,776席(104.1%) 旅客数 40,033人(98.7%) 利用率 75.9%(▲4.1%)
 最高の利用率は、名古屋(小牧・中部の合算)は下り12月29日(94.3%)・上り1月3日(88.8%)、静岡は下り12月29日(93.3%)・上り1月3日(95.2)、松本は下り12月28日(85.5%)・上り1月3日(90.9%)、神戸は下り12月30日(88.1%)、上り1月3日(89.4%)になりました。ただし名古屋は、上下トータルの合計で最も高くなったのは、12月28日(下り93.8%・上り70.3%・トータル82.0%)。新年になってからは、80%を越えた日はありませんでした。なお仙台~出雲路線は、1月8日を持って終了。仙台空港への乗り入れがなくなっています。

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IBEXエアラインズ
 座席数 6,596席(120.2%) 旅客数 5,524人(121.1%) 利用率 83.7%’(+2.7%)
 サマーダイヤから仙台~中部・広島路線が共に3往復に増便になったからか、座席数が大幅に増えました。旅客数も座席数の伸びを上回る利用があって、好調だったと思います。最高の利用率は、上下とも1月3日になりました。下り95.0%・上り89.3%。上下トータルでは、1月1日以外は全て80%台でした。
※IBEXの利用率は前年度比の掲載がないため、利用率のみ前年度のリリースの数値と比較した。 

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ピーチ
 ピーチ独自の利用実績についてのリリースは、確認できなかった。国際線は出して欲しいと思うけれど…。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 125,884席(92.6%) 旅客数 115,654人(99.4%) 利用率 91.9%(+6.3%)
国際線 座席数 8,640席(400.0%) 旅客数 7,211人(388.9%) 利用率 83.5%(▲2.4%)
 国内線は、12月15日に成田~旭川線を開設、A321LRの導入も進んでいるが、座席数は減少しました。なぜだろう?(2月2日追記:ストライキによる欠航がありましたよね。スミマセン)最高の利用率は、下りは12月29・30日で共に95.2%、上りは1月3日の96.4%。期間中全日、上下とも80%以上でした。
 国際線は再開が進み、成田~台北(桃園)・上海(浦東)・マニラ、中部~マニラ線を運行中。座席数は、成田~マニラ線のみだった前年度(しかも1月1~2日の1往復はマニラの管制トラブルで欠航だった)の4倍になりました。最高の利用率はかなり傾向が異なり、日本発は1月1日になって98.2%、日本着は12月29日の86.3%でした。日本発は期間中全日90%台だったのに、日本着で90%を超えた日はありませんでした。
 3月31日の福岡~新千歳線開設・関空~台北(桃園)線再開が、昨日リリースされています。

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スプリング・ジャパン
国内線 座席数 18,900席(100.0%) 旅客数 17,850人(144.2%) 利用率 94.4%(+28.9%)
国際線 座席数 7,707席(600.0%) 旅客数 5,851人(920.0%) 利用率 75.9%(+26.3%)
 国内線の輸送力は変わらなかった(期間中毎日成田~新千歳7往復・成田~広島2往復)が、利用率がだいぶ向上しました。最高の利用率は、下りは12月29日の97.1%、上りは1月3日の98.6%。12月30日の上り(88.7%)を除き、全日90%台でした。
 国際線は、成田~ハルビン・天津・寧波線を期間中毎日1往復運行、座席数は前年度比で6倍になりました(成田~上海線が12月8日に再開しているが、期間中は飛んでいない。新千歳路線の増便に回したと考えられる)。最高の利用率は日本発・着とも12月30日で、発は97.2%に対して、着は77.1%。期間中、日本発は全日80%以上だったのに対し、日本着は80%に届いた日がなく、12月31日は37.0%。完全に片輸送。
 
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ZIP AIR TOKYO
 座席数 30,740席(151.4%) 旅客数 26,591人(157.3%) 利用率 86.5%(+3.2%)
 ここもまたはっきり片輸送になっていて、期間中の利用率のトータルは、日本発96.5%に対し、日本着は75.8%と、約20%の大差がつきました。日本発は全日90%台だった(最高は12月29日の97.6%)のに対し、日本着は90%に届いた日がない(最高は12月28日の81.7%)。現在は成田~ソウル(仁川)・マニラ・バンコク(スワンナプーム)・シンガポール・ホノルル・ロサンゼルス・サンノゼ・サンフランシスコに就航(3月13日より成田~バンクーバー線開設)。

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 以上、本当におおざっぱだが、各社のリリースからこの年末年始の航空輸送について、私なりにまとめてみました。
 国内線は、全体的に輸送力(座席数)が減少しているが、ほとんどが羽田に就航しているキャリアなので、やはり元日の事故の影響はあったはず。どこまでがそうなのかはわからないが。だから単純な比較は、今年に関してはできない部分も多々あったと思います。その中では、全体的には北海道・沖縄方面が好調だったようです。
 国際線は、インバウンド偏重の傾向がさらにはっきりしてきたようです。国際線を期間中に就航させた日本のキャリア5社(データを公表していないピーチを除く)がことごとく、期間中の全てで日本発が日本着を上回る片輸送になりました。しかも、20%前後の大差がついている。円安が主な要因になっているのは、たぶん間違いない。昨年12月28日のレートは1$≒141円・1€≒157円で、コロナ禍直前の2019(R元)年12月27日は1$≒109円・1€≒121円だったそうだから、相当な円安になっています(いずれもMUFGのサイトで調べた)。特に北米大陸・欧州へ行くANA・JALは共に、この2路線は他の方面より利用率が低くなっていて、日本人では海外旅行に行くとしても、近場を選ぶ人が多くなっている事が窺えます(国内の北海道・沖縄へ、という部分もあったか)。その分、「三が日」にこだわりがない(その必要がない)外国人旅客が、この期間の前くらいに来日して日本を楽しむ、そんな傾向になっているのではないだろうか。他にもいろいろ要因はあるが、日本のキャリアと言えども、当分はこの傾向が続くのではないか。もう少し長期(クリスマスの後~成人の日あたり)のデータを拾えれば、よりはっきりその傾向が見えてくるような気がします。それにしてもしばらくは、「オオタニサーン」を観に行くのも、簡単ではないなあ?
 次回はGWです。ANAグループのエアージャパンが中長距離LCCに衣替えして、2月22日のソウル線で就航。その後バンコク線にも展開して、GWを迎える事になります。その成果はいかに?(トキエアはリリースするかなあ?)ともかくまずは、事故なく安全で、安心して空の旅を楽しみたい、それが何より一番、大事です(日本だけじゃなくてね)。
 
 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《What's New》
 9日 犬の食用禁止法案 韓国国会で可決
10日 名護市辺野古沖 防衛省 代執行に伴う工事に着手
11日 今永 昇太 シカゴ・カブスと4年契約で合意
12日 日経平均株価一時35,800.54円 バブル期1990年2月以来の最高値 

№2694 2023年度お盆休み 航空利用データ分析

羽田空港.jpg
 コロナ禍の「5類」移行が、5月のGW終了直後の5月8日。なので、「5類」移行後では初の、航空利用のデータ分析となります。羽田空港も、GW中以上に、「遠くへ行くんだ!」のエネルギーがあふれているように感じられました。
 今回はこのお盆休み期間(今年は8月10日~20日の11日間)の利用実績を分析してみます。月曜日に発表になっていたが、少々遅くなってしまいました。
 基本的には(会社によって呼び方が若干違うが)「座席数」「旅客数」「利用率」の数値のみ記します。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。また、「ピーク」の文言は使用せず、基本的利用率が一番高かった日と、パーセンテージを記す形に統一します。一部航空会社は、コロナ禍前の2019(R元)年との比較もありました(アンダーラインを引いています)。

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全日空
国内線 座席数 1,867,845席(106.9%・90.5%) ※旅客数 1,576,653人(123.0%・90.1%) 利用率 84.4%(+11.0%・△0.3%
※ピーチとの合算では1,824,386人(118.9%・90.1%
国際線 座席数 286,099席(172.1%・70.0%) 旅客数 238,380人(187.4%・66.8%) 利用率83.3 %(+6.8%・△4.0%
 ANAは、コロナ禍前との比較は、今期は2019(R元)年になりました。
 国内線は、13日は15万4千人の利用があり、コロナ禍以降では最多になったという事です。中・四国方面の旅客数が、前年比134.3%と大幅に増えました。搭乗率では関西方面が87.7%と最高でした(台風の影響で新幹線が止まっていた事もあるだろう)。「その他」以外は全て、搭乗率が80%を上回っています。
 最高の利用率は、下りは11日の96.4%、上りは20日の95.0%。上下合計では、台風の影響が出ただろう15日(67.9%)を除いて、80%台でした。臨時便は運航なし。
 国際線は、中国路線の旅客数が前年比の約13倍となったが、2019(R元)年との比較では41.2%と半分以下。搭乗率が一番高かったのは欧州路線(90.5%)だったが、便数を絞っている事もあるだろう。ハワイ路線が前年の3倍以上、8月11・12日は往復ともほぼ満席だったとの事。全体では、コロナ禍前の2/3にまで回復しています。
 最高の利用率は、日本発は11日の92.8%、日本着は16日の87.0%。上下トータルでは、こちらも15日(79.5%)以外は、80%以上になりました。
 
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日本航空(グループ全体)

国内線 座席数 1,460,708席(94.6%・96.5%) 旅客数 1,251,934人(113.0%・95.9%) 利用率 85.7%(+13.9%・△0.6%)
国際線 座席数 255,432席(140.2%・75.4%) 旅客数 218,786人(164.0%・69.2%) 利用率 85.7%(+12.7%・△7.7%)

国内線・日本航空 単独
国内線 座席数 1,314,214席(94.2%) 旅客数 1,139,430人(112.3%) 利用率 86.7%(+14.0%)
     
日本トランスオーシャン航空 単独
 座席数 123,394席(97.4%) 旅客数 95,139人(119.8%) 利用率 77.1%(+14.4%) 
   
琉球エアコミューター 単独
 座席数 23,100席(100.2%) 旅客数 17,365人(119.9%) 利用率 75.2%(+14.4%)

 今回から、まずリリース本体で記されているグループ全体の実績を記し、その後別紙(PDFファイル)に記載された、グループ各社(JAL・JTA・RAC)の実績を記す方法に変えました。グループ全体の実績のみ、2019(R元)年との比較がありました。
 座席提供数はB777ー200・300の引退が進んだからか若干減ったが、旅客数は増加。利用率は関西方面で90.2%と高くなり(これも新幹線不通の影響か)、他方面も全て80%台になりました。
 最高の利用率は、下りは11日の95.5%、上りは20日の93.7%。JALは両方向合計は記していないが、全日上下どちらかは80%台をキープしました。臨時便は、JALは羽田~那覇22便を筆頭に64便、去年臨時便の運航がなかったJTAは、合計4便を運航。
 国際線は、中国メインランド5都市への旅客数が、前年の10倍以上。利用率は全方面で80%以上、特に台北路線96.4%、ソウル路線94.5%、ハワイ・グアム路線が94.1%と、比較的近場が好調でした。
 最高の利用率は、日本発は11日の95.8%、日本着は19日の92.3%でした。臨時便は羽田~ホノルル線2便を運航。

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スカイマーク
国内線 座席数 293,997席(99.1%・102.8%) 旅客数 270,379人(108.0%・101.9%) 利用率 92.0%(+7.6%・▲0.8%)
国際線 運航なし
 座席数・旅客数とも、コロナ禍前を上回りました。最高の利用率は、下りは11日の98.2%、上りは20日の97.3%。上下合計では、15日(85.5%)以外は全日90%台でした。上下とも、80%を下回った日がない。
   
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エア・ドゥ
 座席数 95,883席(97.8%) 旅客数 86,764人(114.9%) 利用率 90.5%(+13.4%)
 昨年7月就航の札幌(新千歳)~福岡線が含まれているが、座席数は前年より減少。ただ、利用は大幅に増えました。最高の利用率は、下り11日の98.4%、上りは19日の98.8%。8月20日の下りが91.2%と跳ね上がっているのが目に付く。羽田~新千歳路線で23往復を増便。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 92,906席(87.6%・114.1%) 旅客数 78,295人(116.0%・113.9%) 利用率 84.3%(+21.0%・▲0.2%
 九州路線なので、台風は7号だけでなく、直前の6号の影響も出たと思うが、それでも去年より利用は大きく伸びました。最高の利用率は、下りは11日の97.0%、上りは19日の97.5%。やはり15日が唯一、上下合計で80%を割っています。事前にリリースされていた臨時便4便の他、台風6号対策の臨時便4便が運航されています。

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 60,358席(104.3%) 旅客数 53,447人(122.1%) 利用率 88.5%(+12.8%)
国際線 運航なし
 最高の利用率は、下りは11日の96.4%。5月3日は89.3%。下りは全日、80%以上になりました。上りは19日の98.3%でした。台風の影響があった14・15日以外は、上下合計で85%を越えています。
 
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フジドリームエアラインズ
 座席数 80,652席(91.0%) 旅客数 69,750人(107.2%) 利用率 86.5%(+13.1%)
 座席数がかなり減っているのは、15日が台風7号の影響で、名古屋(小牧・セントレア合算)・神戸便が全便欠航になったからだろう。それでも旅客数は増えました。台風の影響は、空港別に公表されている最高の利用率にも若干影響を与えたようで、名古屋(小牧・セントレアの合算)は発が10日(95.9%)・着が16日(97.6%)、静岡は発が16日(95.0%)・着も16日(98.5%)、松本は発が16日の93.3%・着が11日の93.8%、神戸は発が11日の90.7%、着が16日の93.8%と、他とやや異なる結果になりました。
   
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IBEXエアラインズ
 座席数 9,962席(116.8%) 旅客数 8,958人(120.4%) 利用率 89.9%
 GWの利用が少なめだったからやや心配していたが、今期はだいぶ増えました。最高の利用率は、下りは11日の95.4%、上りも16日の96.0%。15日の下り以外は、80%以上をキープしました。

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ピーチ
 ピーチ独自の利用実績についてのリリースは、確認できませんでした。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 206,340席(120.8%) 旅客数 189,270人(120.4%) 利用率 89.9%
国際線 座席数10,980席 旅客数9,517人 利用率86.7% 
 国内線は7月27日にA321LRの3機目を導入したためか、座席数がかなり増えています。最高の利用率は、下りは11日で96.1%、上りは19日で96.5%になりました。ほとんどの日で利用率が90%を上回っています。
 国際線は成田~台北・マニラ線と合わせて3路線の運航。最高の利用率は、日本発は13日の97.8%、日本着は17日になり、98.0%。

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スプリング・ジャパン
国内線 座席数 29,106席(81%) 旅客数 25,448人(109%) 利用率 87.4%(+22.4%)
国際線 座席数 12,474席(1650%) 旅客数 11,128人(2148%) 利用率 89.2%(+20.7%)
 国内線は2路線を運航(成田~佐賀線は運航していない)。最高の利用率は、下りは11日の94.2%、上りは17日の94.0%。15・18日の下り以外は、80%を越えている。
 国際線は、ハルビン・天津・寧波の3路線が全て、毎日1往復運航されていました。最高の利用率は、日本発は10日と20日の88.5%、日本着は15日の98.6%でした。上りの方が下りより高い「片輸送」の傾向あり。

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ZIP AIR TOKYO
 座席数46,400席(153.8%) 旅客数 39,739人(216.5%) 利用率 85.6%(+24.7%)
 大分調子が上がってきたように思えるが、利用率の日本発と着の差がかなり大きい。日本発はほとんど90%台だが、日本着で90%台は19日(91.2%)のみで、60%台の日が4日あった。日本発の最高の利用率は、日本発は12日の97.8%、トータルは日本発94.0%に対して日本着77.3%で、完全に「片輸送」。どのような利用状況だったのだろうか?

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 以上、簡単ながら、お盆の航空利用の分析をやってみました。
 国内線は、コロナ禍前の実績にかなり近づいてきました。一部はもう超えています。台風の影響が出ながら利用者数が増加傾向にあった事で、復調したと言って良いのではないか、と思います。コロナウィルスがきれいさっぱり消えてなくなったわけではなく、一部では感染拡大も言われていてまだ油断がならないけれど、ともかくこのまま回復が定着して欲しいと思います。
 国際線は、中国がお盆休み直前に団体旅行を解禁した事で、中国路線の復調も見られるが(スプリング・ジャパンなんてそうではないか?)、やはり世界情勢が大きく左右するし、燃料コストや為替レートも関わってくるので、まだ不確定要素が多いのかなあ?
 次回は年末年始です。ウィルスに悩まされない、楽しい暮れ・正月を迎えたいものです。それが、航空業界のためになりますので。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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 その、楽しい暮れ・正月を見据えて、航空各社からウインタースケジュールについてのリリースも出されています。主な所を拾うと、ANAは、A380-800「FLYING HONN」の3号機が、10月20日に定期便初就航。また来年2月以降、B787-10の国内線仕様機を、国内幹線を中心に導入(今年度は4機予定)。JALは、11月下旬に羽田~ニューヨーク路線でデビューするA350-1000の具体的な就航開始日及び機内仕様・サービス等を、10月2日に発表するとしています。10月29日より丘珠~根室中標津路線に就航(HAC運航)。

《What's New》
23日 タイ貢献党セター氏 タイ新首相に就任
24日 全国知事会 新会長に宮城県村井知事就任決定

「処理水放出」に北朝鮮のミサイル、ロシア国内の一大事件などに目を奪われがちだが、上でも書いたように、コロナ禍はまだきれいさっぱり消えたわけでは、ありません。この影響か、全国各地の交通、特にバスにかなり影響が出ています。全部は調べられないけれど、確認した所では、とさでん交通(電車)は、今月一杯は土休日ダイヤで運行(朝方に臨時を運行)。バスでは東武バス・西武バス・小田急バス・京浜急行バス等で減便(間引き運行)が行われているほか、江ノ電バスは来月から当面の間、藤沢~羽田空港間路線を全便運休します(京浜急行バスは運行)。全部がコロナウィルスのためではないかも知れないが、この状況が続くなら、ハンドル時間の規制が始まる来年春にはどういう事になるのか。どうも全国レベルではほとんど報道されていない話だが、もう少し公共交通が置かれた現実を直視した報道が、なされるべきではないか。

 次回は北海道旅行に戻ります。室蘭本線(岩見沢→苫小牧)などです。

№2655 2023年度GW 航空利用データ分析

羽田空港2023_0503.jpg
 あまりにも寒い数字に背筋が凍り、単純に数字を並べるだけでしかなかった、「悪夢」のGWから3年。「第9波」の懸念を残しつつも、4年ぶりに行動制限がなかったGW。人々はウィルスの呪縛から解き放たれたかのごとく、海へ、山へ、故郷へ、異国の街へと旅立っていきました。羽田空港のターミナルだけ見ても、内も外も、「旅に出るんだ!」のエネルギーが満ち溢れていた、今年のGW。人はやはり、「巣ごもり」じゃ、ダメなんだ。
 この期間(今年は4月29日~5月7日の9日間)の利用実績が、昨日9日になって、各社から発表になりました。その利用実績を、張り切って分析してみたいと思います。
 基本的には(会社によって呼び方が若干違うが)「座席数」「旅客数」「利用率」の数値のみ記します。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。また、「ピーク」の文言は使用せず、基本的利用率が一番高かった日と、パーセンテージを記す形に統一します。

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全日空
国内線 座席数 1,517,010席(110.9%) ※旅客数 1,049,674人(120.6%・84.9%) 利用率 69.2%(+5.6%)
※ピーチとの合算では1,251,069人(115.4%・94.1%
国際線 座席数 215,074席(252.7%) 旅客数 163,486人(275.3%・63.4%) 利用率76.0 %(+6.3%)
 ANAは、旅客数のみコロナ禍前の実績を公表しているが、対象が2018(H30)年になりました(下線で表記)。理由は記されていないが、後述のJALと同様、2019(H31~R元)年が10連休だったので、単純には比較できないと見たのだろうか。
 国内線の方面別では年末年始から、「その他」に「LLP対象路線」が含まれています。LLPとは「地域航空サービスアライアンス」の事で、去年秋より、九州(長崎・鹿児島)の離島路線の維持を目的として、航空会社の系列を跨いで設立されたものです。ANAでは、AMX・JACの一部便に、ANAの便名を付与したコードシェア運行を行っています。
 その国内線では、座席数・旅客数とも前年を上回りました。旅客数は「その他」が前年比134.2%と一番の伸びだが、その「LLP」対象路線を含んだ事があると思われます。それ以外では中国・四国路線が、前年比で一番増えました。利用率では関西方面が76.7%と最も高かった。なお、今回は「15歳以下と64歳以上の利用が多かった」旨、利用者の年齢層にまで踏み込んだ記述がありました。
 最高の利用率は、下りは5月3日の93.5%、上りは5月7日の95.7%。5月1日は谷間の普通の平日という事もあってか、上下合計で45.4%と低かった。羽田発着の臨時便を64便運航。
 国際線は、中国路線の旅客数が前年比1040.8%と、10倍以上になりました。入国規制の緩和が大きかったと思われる。が、利用率は54.2%とまだまだ低い。方面別では最低。最高は北米路線で、84.5%になりました。ハワイ路線は旅客数が前年比542.8%と中国路線に次いで伸びが大きく、「コロナ禍前の9割にまで回復した」としています。5月5~7日のハワイ発はほぼ満席だったそう。
 最高の利用率は、日本発は4月29日の90.0%、日本着は5月7日の88.3%。全日、上下計では70%以上をキープしました。
 
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日本航空
国内線 座席数 1,067,532席(97.2%) 旅客数 849,064人(111.8%) 利用率 79.5%(+10.3%)
国際線 座席数 209,852席(200.1%) 旅客数 151,735人(229.8%) 利用率 78.0%(+9.3%)
     
日本トランスオーシャン航空
 座席数 102,771席(98.7%) 旅客数 68,649人(112.2%) 利用率 66.8%(+8.0%) 
   
琉球エアコミューター
 座席数 18,899席(110.5%) 旅客数 12,095人(100.4%) 利用率 64.0%(△6.4%)

 JALは「2019年度は10連休だったため、2018年度との比較を記した」旨、記載があります。
 国内線の利用実績はJAL・JTA・RACの合算が記されているが(ここでは各社別に記載)、この3社合計の乗客数(1,189,202人)が2018(H30)年比101.5%となり、コロナ禍前を上回りました。2019(H31~R元)には及ばないが、4年前は特殊だった、という事だろう。
 なおJALでは、LLPの一環で、ORC便でのコードシェア運航を行っているが、ここには含まれていない。
 座席提供数はB777ー200・300の引退が進んだからか若干減ったが、旅客数は増加し、利用率は全方面で70%を上回りました。
 最高の利用率は、下りは5月3日の95.2%、上りは5月7日の94.6%。臨時便は、JALは羽田・セントレア発着の38便を運航したが、前年の85便からは大幅に減少しました。定期便の復便が進んだからだろう。JTAはセントレア~那覇2便を運航。
 国際線は、中国メインランドの5都市(北京・大連・上海・広州・天津)への座席数は前年比で10倍を超えたが、旅客数は前年比892.1%にとどまり、利用率は50.2%と、ここも方面別では最低になりました。去年は運航がなかったソウルへは83.8%で、方面別最高になりました。
 最高の利用率は、日本発は4月29日の91.9%、日本着は5月7日の90.7%でした。臨時便・チャーター便は前年に続き運航なし。
(JALグループは、両方向の合算の利用率は公表していない)

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スカイマーク
国内線 座席数 246,561席(97.8%・102.3%) 旅客数 210,688人(130.6%・100.2%) 利用率 85.5%(+21.5%・▲1.7%)
国際線 運航なし
 コロナ禍前は、2019(H31~R元)年との比較でした。座席数は、前年比では減少している。最高の利用率は、下りは5月3日の96.8%、上りは5月7日の97.6%。上下とも、70%を割った日はありませんでした。
   
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エア・ドゥ
 座席数 78,552席(98.1%) 旅客数 72,237人(103.8%) 利用率 92.0%(+5.1%)
 コロナ禍前との比較はなし。昨年7月就航の札幌(新千歳)~福岡線が含まれているが、座席数は前年より減少。 最高の利用率は、下りは5月3日の98.9%、上りは5月7日の99.1%。下りは全日、80%以上の利用がありました。5月1・2日も、下りは90%を超えています。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 86,753席(101.7%・122.1%) 旅客数 60,152人(104.1%・96.9%) 利用率 69.3%(+1.6%・▲18.1%
 コロナ禍前は2019(H31~R元)年との比較でした。前年よりは上回っているが、利用率がまだ低く、70%に届かなかった。最高の利用率は、下りが5月3日の94.0%だが、その他の日は全て、80%に達していない。上りは5月7日の97.4%。3月31日のリリースで、臨時便の運航が予告されていた。 

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 50,248席(112.0%) 旅客数 44,636人(126.3%) 利用率 83.5%(+9.4%)
国際線 運航なし
 最高の利用率が他と若干違う傾向になり、下りは5月7日(92.7%)になりました。5月3日は89.3%。下りは全日、80%以上になりました。上りも5月7日の98.4%が最高だが、5月3日も92.6%になりました。
 
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フジドリームエアラインズ
 座席数 72,688席(106.8%) 旅客数 58,324人(117.6%) 利用率 80.2%(+7.3%)
 最高の利用率は空港別に公表され、名古屋(小牧・セントレアの合算)は発が5月3日(95.4%)・着が5月6日(97.3%)、静岡は発が5月3日(96.5%)・着が5月6日(96.1%)、松本は発・着が共に5月3日の97.0%、神戸は発が5月3日(90.7%)・着も5月3日(95.6%)。
   
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IBEXエアラインズ
 座席数 7,056席(75.3%) 旅客数 5,716人(70.6%) 利用率 85.7%
 前年度より利用がかなり減っている。年末年始同様、前年度運航があった仙台~広島・松山線の期間運航便の運行がなかったからか。最高の利用率は、下りは5月3日の93.4%、上りも5月3日の95.9%。

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ピーチ
 ピーチ独自の利用実績についてのリリースは、確認できませんでした。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 160,984席(106.5%) 旅客数 144,118人(116.3%) 利用率 89.5%(+7.6%)
国際線 座席数9,720席 旅客数7,822人 利用率80.5% 
 国内線は17路線を運行。最高の利用率は、下りは5月2・3日で共に94.7%、上りは5月6・7日で96.5%になりました。下りは全日、利用率が80%を上回っています。
 国際線は3月26日にセントレア~マニラ線が再開して、成田~台北・マニラ線と合わせて3路線の運航。最高の利用率は、日本発は4月29日の93.0%、日本着は5月7日の92.2%。

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スプリング・ジャパン
国内線 座席数 21,924席(128.9%) 旅客数 18,903人(230.0%) 利用率 86.2%(+37.9%)
国際線 座席数 3,106席(544.0%) 旅客数 1,891人(375.9%) 利用率 60.9%(▲27.2%)
 国内線は3路線を運航(成田~佐賀線は土曜日のみ)、かなり復調したのかと思えます。最高の利用率は、下りは5月2日の98.6%、上りは5月3日の96.1%と、他とかなり異なる結果が出ました。期間中、新千歳・広島路線では増便も行われた模様。
 国際線は、現在は成田~ハルビン線を週4日(月・水・金・日)、成田~天津線を週3日(月・水・土)運航。期間中の最高の利用率は、日本発・日本着とも4月29日でした(発95.8%・着96.3%)。5月1日は日本発・着とも50%を割りました(着は28.3%)。

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ZIP AIR TOKYO
 座席数37,700席(206%) 旅客数 28,406人(383%) 利用率 75.3%(+34.8%)
 最高の利用率は、日本発は4月29日の97.1%、日本着は5月6日になり、93.5%でした。現在、成田~ソウル・バンコク・シンガポール・ホノルル・サンフランシスコ・サンノゼ・ロサンゼルス線を運航。 

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 以上、相当におおざっぱだが、今GWの航空輸送についてまとめてみました。
 国内線は、一部を除いてコロナ禍前に戻ってきたか、あるいは上回りました。潜在的な旅行熱は高かったという事か。ただ、5月1・2日に年休を取れば9連休になる人が多かったはずだが、4月29・30日は、もちろん大半のキャリアは利用が多くなったが、5月に入って以降より高くはなりませんでした(コロナ禍前の2019(H31~R元)年の10連休では、下りは4月中がピークになっている所が大半だった)。今回は普通の平日も挟んでいるし、さすがにいきなり9連休で羽根を延ばす、という雰囲気になり切れなかった、かも知れません。全体的には、下りは80~90%と平均的、上りは、4月は70%台位で、5月3日以降大きく増える、という傾向になりました。
 国際線は、報道に拠れば、もちろん大幅に回復しているが、まだコロナ禍前の2/3程度に留まる、という利用になったようです。中国メインランドは、ある程度入国規制が緩和されているが、やはり「ゼロコロナ」政策の混乱が、GWでも尾を引いているような感じです。ANAのリリースには「今後ますます海外旅行が盛り上がることを期待しています」と記されているが、それは、今期はまだまだ低調だった、という利用実績の裏返しでは、なかったか。
「第9波」はまだ懸念材料だが、ともかくコロナ禍はもう「5類」に移行、WHOの「緊急事態」も終了した事で、もう後戻りはできないし、させてはならないと思います。次は夏のお盆シーズンに分析を行うが、是非ウィルスの心配を、今以上にしなくて済む、楽しい夏休みを迎えたいものです。それが、航空(だけでなく交通全般)のためにもなる事です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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 京急が今日、今年度の設備投資計画を発表しました。1000形を8連×1本・6連×1本新造(「サスティナ」になるのか注目)。また2026(R8)年度までに、全車両に防犯カメラを設置する。一部車両ではフリースペース新設、非常通報装置増設、固定窓の一部開閉化を行う。品川付近、大師線の連続立体交差事業を引き続き推進。4年前の新町事故を踏まえ、踏切障害物検知装置を赤外線レーザレーダを用いたものに更新するほか、制動操作支援システムの導入を進める。ホームドアは、2023~2024年度は青物横丁・梅屋敷・六郷土手・八丁畷・生麦・弘明寺・杉田・金沢文庫・金沢八景の各駅に設置する予定。神奈川新町駅で大規模な改良工事(橋上駅舎化)に着手し、エレベーター・エスカレーターの他、道路との接続橋を整備する。羽田空港第1・第2ターミナル駅の引き上げ線新設、泉岳寺駅の再開発計画に連動した改良を推進する。投資総額295億円。なお別リリースで、10月1日の運賃改定時より、小児IC運賃を75円均一にするほか、「空港連絡特殊割引」の廃止を発表しています。

《What's New》
 8日 熊本県益城町役場 新庁舎で業務開始
 9日 マイナンバーカード コンビニ証明書交付システム 河野デジタル相 一時停止を要請
10日 トヨタ自動車 昨年度営業収益37兆1542億円 過去最高も減益

 今回の航空利用実績の分析で、ピーチは自社独自の実績は公表しなかったが、別リリースで、現在展開中のアニメ「ひろがるスカイ!プリキュア」とのコラボ企画で、新たにイラストを発表しました(既にラッピング機が飛んでいる)。ところで今回の「プリキュア」、シリーズでは初めて4人中1人が男の子(キュアウィング・夕凪ツバサ)になり、コラボイラストではパイロットの制服を着用しています。アニメを見ていないからはっきりとは言えないが、この設定、やはり昨今のLGBTQに関わる関心・意識の高まりが背景にあるのでしょうか?大河ドラマでさえ、「どうする家康」の第10話、側室選定に関わるエピソードは明らかにLGBTQを意識したものだったし、他にも同様の映像作品が、最近目立って増えてきています。航空ではCAの制服もその辺を考慮したデザインになってきているし、今後乗り物の世界も、LGBTQの存在を、ビジネスでも、実際の運営でも、より深く意識せざるを得なくなってくるのでしょうか。

№2599 2022年度年末年始 航空利用データ分析

羽田空港.jpg
 3年ぶりに行動制限措置がなかった、今回の年末年始。多くの人々が、ウィルスの呪縛から解き放たれたかのように、山へ、里へ、野へと繰り出していきました(春が来るのはもう少し先だが)。日本各地の空港も、久しぶりの活気を見せています。一昨年1月3日の新千歳の閑散ぶりが、ウソのようです。
  その航空各社の利用状況、今回は12月28日~1月5日の9日間が対象となりました。先週6日、一斉に航空各社から速報値が発表されているが、少々遅くなってしまいました。ともあれ発表されたリリースから、各社の利用状況を分析してみます。
 基本的には(会社によって呼び方が若干違うが)「座席数」「旅客数」「利用率」の数値のみ記します。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比だが、一部はコロナ禍前、2019(R元)のデータも合わせて発表されています(下線を付けて記した)。また、「ピーク」の文言は使用せず、基本的利用率が一番高かった日と、パーセンテージを記す形に統一します。国際線は、コロナ禍に加えて経済状況、さらには直前の対中国の水際対策の強化の影響が大きく出たようです。

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全日空
国内線 座席数 1,568,024席(116.6%・91.3%) ※旅客数 1,158,511人(117.3%・81.3%) 利用率 73.9%(+0.4%・▲9.1%
※ピーチとの合算では1,375,661人(115.8%・88.3%
国際線 座席数 175,243席(261.3%・50.0%) 旅客数 140,246人(580.8%・48.1%) 利用率80.0 %(+44.0%・▲3.1%
 国内線では一昨年よりANAの一部便のピーチ移管が行われており、旅客数は、ANAとピーチとの合算も合わせて記されています(共同の航空輸送事業計画も策定中との事)。
 国内線は、全方面で座席数・旅客数とも前年度より伸び、旅客数は関西方面を除くと対前年度比で110%を上回りました。特に東北・北陸方面は120%以上(ただし利用率は唯一70%を割っている)。
 最高の利用率は、下りは12月29日の93.6%、上りは1月3日の90.5%。合計111便の臨時便を運航。
 国際線は、ハワイ線が前年度の2051.0%、つまり20倍になっている。コロナ禍前との比較では54.7%に留まっているが、A380「FLYING HONU」(現在は週5便)は、ピーク日はほぼ満席と記されていて、何より。一方中国路線は座席数・旅客数とも、前年度比では倍以上だが、コロナ禍前には遠く及ばず、利用率は、方面別では唯一40%を切っている。中国国内のコロナ対策の混乱と、関連した日本の水際対策強化の影響が出たのではないか。
 最高の利用率は、これまでと相当違う傾向を見せました。日本発は1月5日の89.2%、日本着は12月29日の81.6%。日本発は12月29日の85.5%以降、期間中はずっと80%以上だったが、日本着は12月30日以降、80%に達した日がない。「一時帰国需要や訪日レジャー(インバウンド)が好調だった」としているが、裏を返すと、ハワイ等以外の日本発の旅行の需要が伸びていない、という事ではないか。コロナ禍以外にも急激な円安や、欧州(ここも71.7%と比較的低い)だとウクライナ危機の影響もあるだろう。
 今回も井上 慎一社長のコメントがあり、「Withコロナの旅が定着し、利用者は「リアル」を求めていると嬉しく思った。全国旅行支援対象商品や新春タイムセールもよろしく」みたいな事が記されています。
 需要が戻ってきたのでコロナ禍前に書いていた事を再度書かせてもらうと、中国メインランド以外のアジアは「アジア・オセアニア線」とひとくくりにしているが、韓国・台湾・香港・インド・その他東南アジア・オセアニア(オーストラリア)では、全く事情が違うはず(対コロナの姿勢が各国で異なる現状ではなおさら)。もっと細分化して公表すべきではないか?

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日本航空
国内線 座席数 1,110,564席(102.4%・97.0%) 旅客数 938,168人(105.2%・88.5%) 利用率 75.9%(+2.6%・▲6.4%)
国際線 座席数 182,564席(204.5%・64.9%) 旅客数 142,419人(509.9%・56.9%) 利用率 78.0%(+46.7%・▲11.0%)
     
日本トランスオーシャン航空
 座席数 127,017席(132.3%・101.7%) 旅客数 78,308人(246.0%・74.1%) 利用率 61.7%(+28.5%) 
   
琉球エアコミューター
 座席数 23,648席(122.9%・118.3%) 旅客数 14,040人(146.1%・90.8%) 利用率 59.4%(+9.4%)

「国内線ご利用実績」は今回から、JAL・JTA・RACの合算で記されています。
 座席数では、東北・北陸方面、沖縄方面は、コロナ禍前をも上回りました。逆に中国・四国方面、九州方面は、前年度よりも下回っている。利用率は、関西方面が86.8%と図抜けて高いのはなぜだろう?旅客数では、この関西方面と、東北・北陸方面が対前年度比で110%を上回りました。一方、JTA・RACの利用率がコロナ禍前よりだいぶ低いが、沖縄県内の移動が少なくなっていたようで、これもコロナ禍の影響か?トータルでは、1月5日の下り(49.5%)を除いて、60%を割った日はない。
 最高の利用率は、下りは12月29日の92.2%、上りは1月3日の90.2%。JALが合計94便・JTAが合計20便・RACが合計4便の臨時便を運航。
 国際線は、香港線の旅客数が対前年度比2548.9%という数字になっている。ハワイ・グアム線も2116.9%。北米線は、コロナ禍前の水準に戻りつつあります。一方、ここも中国メインランド路線は低調で、対前年度比では大幅に増えているが、旅客数はコロナ禍前の5.3%に過ぎない。利用率も32.9%と1/3以下。欧州線の利用率も57.6%に留まり、「コロナ・円安・ウクライナ危機」のトリプルパンチが、ここでも堪えているようです。
(韓国線は、前年度は飛んでいない)
 最高の利用率は、日本発は1月2日の88.9%。翌1月3日も88.6%で、この両日を挟んだ1月1~4日が82%以上。12月28・29日が80%程度だったから、こちらも例年とは傾向が違う。日本着は1月3日の82.7%で、1月4日も80.0%だったのでここは日本発の旅行の需要がある程度あったと思うが、期間のトータルでは、日本発と着で8.1%も異なっていた。新千歳~香港間3便のチャーター便を運航。

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スカイマーク
国内線 座席数 247,269席(96.9%・104.3%) 旅客数 208,898人(103.5%・98.3%) 利用率 84.5%(+5.4%・▲5.2%)
国際線 運航なし
 座席数は前年度より減少したが、旅客数は増えました。最高の利用率は、下りは12月29日の94.1%、上りが1月3日の93.2%。80%を割ったのは、12月31日・1月1日の上りのみ。
   
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エア・ドゥ
 座席数 76,463席(95.7%・97.2%) 旅客数 68,940人(99.3%・104.5%) 利用率 90.2%(+3.3%・+6.3%)
 今シーズン、データ上で一番好調だったのはADOだったと感じました。下りの最高利用率はは12月29日の96.8%だったが、12月28日~1月1日、さらに1月3日も90%台に乗りました。上りは1月4日の97.9%が最高だが、12月30日と1月3~5日が90%台。80%を割ったのは、1月5日の下りだけでした。旅客数は前年度よりは減少したが、コロナ禍前を上回っています。羽田~新千歳路線で上下計49便の増便を実施。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 87,662席(102.1%・117.7%) 旅客数 63,886人(99.6%・108.7%) 利用率 72.9%(▲1.9%・▲6.0%
 座席数・旅客数とも、コロナ禍前を上回っています。最高の利用率は、下りは12月29日の88.4%、上りは1月3日の86.4%。やや片輸送の傾向が強く、1月1・2日を除くと、上下で13~30%の差がついています。羽田~長崎・宮崎・鹿児島間の臨時便運航が、昨年秋にリリースされていました。

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 52,739席(118.7%) 旅客数 44,636人(125.8%) 利用率 84.6%(+4.8%)
国際線 運航なし
 ここも片輸送の傾向があるが、1月5日の下り(55.7%)を除くと、全日上下とも70%以上でした。最高の利用率は、下りは12月29日の98.5%、上りは1月3・4日が共に97.4%。下りの12月28~31日、上りの1月3~5日は、連日90%台。羽田~北九州・福岡線の臨時便運航が、昨年12月6日にリリースされていました。
 
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フジドリームエアラインズ
 座席数 65,152席(106.1%) 旅客数 51,928人(105.0%) 利用率 79.7%(▲0.8%)
「コロナ禍の影響は限定的で、前年度並みの利用があった」としています。最高の利用率は、小牧は発が12月29日(97.1%)・着が1月4日(92.7%)、静岡は発が12月29日(90.3%)・着が1月4日(93.0%)、松本は発が12月29日(94.5%)・着も12月29日(93.1%)、神戸は発が12月29日(91.3%)・着も12月29日(89.7%)。小牧空港発着は、日によって上下の差が大きくなっただろうか。
   
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IBEXエアラインズ
 座席数 7,056席(75.3%) 旅客数 5,716人(70.6%) 利用率 81.0%
 ここは前年度より利用がかなり減っている。前年度運航があった仙台~広島・松山線の期間運航便の運行が、今シーズンはなかったから、だろうか?最高の利用率は、下りは12月29日の91.8%、上りは1月3日の91.7%。

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ピーチ
 ピーチ独自の利用実績についてのリリースは、確認できなかった。11月17日より、羽田~台北(桃園)便が再開になっています。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 173,828席(116.8%) 旅客数 147,808人(111.3%) 利用率 85.0%(▲4.2%)
国際線 座席数2,880席 旅客数2,498人 利用率86.7%
 国内線は、A321LRの導入が進んだ事もあってか、座席数が前年度よりかなり増えました。最高の利用率は、下りは12月29日の91.8%、上りは1月4日の92.2%。1月1日の上りと1月5日の下り以外は全て、80%を越えています。
 国際線は、12月15日に成田~マニラ線が再開しました。1月2日の成田発が100%、1月3日の成田着が86.7%(1月1日成田発・2日成田着は飛んでいない)。※1月24日追記:1月1日のマニラの管制トラブルの影響と考えられる。
 1月19日より、成田~台北(桃園)線が再開予定。

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スプリング・ジャパン
国内線 座席数 23,058席(122.0%) 旅客数 14,702人(99.3%) 利用率 63.8%(▲14.5%)
国際線 座席数 1,283席(375.2%) 旅客数 636人(451.1%) 利用率 49.6%(▲8.4%)
 国内線は、座席数は増えたが、旅客数は前年度より減少し、利用率もかなり落ちました。最高の利用率は、下りは12月29日の87.6%、上りは1月3日の84.2%。1月4日下り48.1%、5日下り34.7%と、帰宅とは逆方向になるとはいえ、全体的にやや低調だったかと思われます。 
 国際線は、南京線就航の12月30日は成田発81.4%・成田着16.7%、ハルビン線就航の1月1日は成田発92.4%・成田着31.0%、天津・ハルビン線就航の1月2日は成田発75.9%、成田着25.0%。なお、1月18日から寧波→成田便(年末年始は元々飛んでいない)、火曜日の南京→成田便は運休する(水際対策強化のため。両路線とも成田発は運航)。

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ZIP AIR TOKYO
 座席数 26,680席(184%) 旅客数 22,719人(2,872%) 利用率 85.2%(+79.7%)
 最高の利用率は、日本発は12月30日の99.4%、日本着は1月3日の82.3%。期間トータルでは日本発・着で極端な差がついていて、日本発の96.4%に対し、日本着が73.9%と、約23%もの差が付きました。日本発は1月4日(88.3%)以外は90%を越えていたのに、日本着は1月3日以外に80%を越えた日がなく、12月28・29日の日本着は60%台でした。

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 以上、相当におおざっぱだが、今年末年始の航空輸送についてまとめてみました。
 国内線はかなり復調してきていて、SKY・ADO・SNA,それにJALの一部方面では、利用者数がコロナ禍前よりも上回りました。
 国際線は正直やや困惑する結果が、各社のリリースに出ていると思いました。コロナ禍前とは全く違う。たぶん一つはっきり言えるのは、ハワイを含む北米路線を除いて、日本発の海外旅行の需要がまだまだ低調だろうと思われる事。繰り返しになるが、コロナ禍に加えて秋以降の急激なインフレに円安、さらに欧州線ではウクライナ危機が影を落とした事は、間違いないと思います。中国メインランド路線は、中国側の対コロナ政策の混乱が、データ上でもはっきり表れていると感じました。帰省でないレジャーとしての旅行は、基本的に今シーズンは海外は見送り、国内の方に回ったと考えて良いでしょう。
 国内では全国旅行支援が再開し、航空各社もかなり期待を寄せているようだが(ANA井上社長のコメントにも表れている)、「第8波」の行方は、やはり大きな懸念材料です。今月一杯は様子見、ではないか。次の大型行楽シーズンは春休みまでないが、札幌の雪まつり(今日現在では開催の方向のようだが)などのイベントは各種予定されています。その開催の行方に影響を与えなければ良いが。国際線は、特に中国メインランド路線は、コロナ禍そのものに加え、日本の対中国の水際対策強化と、昨日発表の中国側のビザ発給一時停止の対抗策発表で、相当長期間低迷が続くだろうと思います。コロナ禍前は各社とも稼ぎ頭だったが、どこまで影響を与える事になってしまうか。あとは経済問題と、ウクライナ危機の影響、でしょう。
 次回はGWです。年休の取り方ひとつで最大9連休になる曜日配列だが、それまでに、特にコロナ禍第8波がどうなっているかが、航空利用に大きな影響を与える事になるはずです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR東海は、現在の金子 慎社長が会長に、丹羽 俊介副社長が社長に就任する人事を発表しました。柘植 康英会長は相談役に就任します。いずれも4月1日から。丹羽新社長は1989(H元)年4月JR東海入社、というから、JR旅客6社では初めて、国鉄時代を経験していない社長になります(JR貨物の真貝 康一社長はみずほコーポレーション出身、2007(H19)年入社)。JR東海の当面の課題はいかにコロナ禍から立ち直るか、になるが、やはりリニア中央新幹線建設が大問題になる。整備新幹線ではないから、基本的にはJR東海自らが問題を解決しなければならない。新経営陣はこの難局にどう向き合うのか。

《What's New》
10日 海上自衛隊護衛艦「いなづま」 山口県沖で自力航行不能
11日 東京23区 12月消費者物価指数103.9 4.0%上昇 約41年ぶり高水準

№2535 2022年度お盆休み 航空利用データ分析

羽田空港.jpg
 3年ぶりに行動制限がなかった、今年のお盆休み。羽田空港とかお台場とかの様子を見に行く機会があったが、マスク以外はコロナ禍の前とあまり変わらず、「第7波」の真っただ中である事を感じさせませんでした。しかし一方で感染者数は全国各地で過去最多の記録を更新、沖縄県では医療体制が壊滅状態とも聞かされました。これほど「日常」と「非常」が紙一重だったのは、この3年の間でもなかった事、ではなかったろうか。航空を始めとして、どの業界も、固唾を飲んで成り行きを見守っていたのだろうと推測します。前回GWの時には「コロナ禍もウクライナ危機もきれいさっぱりなくなっていて欲しい」と結んだが、甘かったですね。
 その最中の航空各社の利用状況、今回は8月6~16日の11日間が対象となりました。昨日一斉に航空各社から速報値が発表されています(ピーチはなし)。発表されたリリースから、各社の利用状況を分析してみます。
 基本的には(会社によって呼び方が若干違うが)「座席数」「旅客数」「利用率」の数値のみ記します。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比だが、一部はコロナ禍前、2019(R元)のデータも合わせて発表されています(下線を付けて記した)。また、「ピーク」の文言は使用せず、利用率が一番高かった日と、パーセンテージを記す形に統一します。

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全日空
国内線 座席数 1,764,892席(124.7%・87.3%) 旅客数 1,271,864人(178.0%・74.2%) 利用率 72.1%(+21.6%・▲12.7%
国際線 座席数 166,109席(198.4%・40.8%) 旅客数 128.649人(440.7%・36.0%) 利用率77.4 %(+42.6%・▲10.4%
 2019年は「FY19」と記しているが、一般向けのリリースなのだから、普通に2019年と記すべきではないか。
 国内線は、方面別の実績はまだあまり意味がないようにも思うが、中四国方面の旅客数が、去年の倍以上になっていました。沖縄方面は、3年前の8割以上にまでは回復しました。
 最高の利用率は、下りは11日の89.5%、上りは16日の86.3%。上下トータルでは14日が81.8%だが、9日以前の4日間は70%に達していない。羽田=札幌・福岡・沖縄間に65便の臨時便を運航。
 国際線はアジア・オセアニア(コロナ禍前に何度か書いたが、もう少し細分化できないか)及びハワイ路線の座席数が去年の倍を大幅に上回っている(ハワイ線はA380が復帰)。旅客数は、そのハワイ線は去年の8倍以上。ただこれでも、3年前の1/4強に留まっているが。アジア・オセアニアも7倍近い(北米・アジア間の接続需要が多かった、としている)。一方中国路線は、座席数・旅客数とも去年を上回っているものの、どちらも3年前の5%にも満たず、利用率も方面別では最低でした。「ロックダウン」の影響はまだ大きいか。欧州もコロナ+ウクライナで、まだ気軽に行く、という雰囲気ではないだろう。
 最高の利用率は、日本発は8月6日の83.1%、日本着は16日の84.0%。全ての日で、上下トータルが70%を上回りました。
 なお今回は、井上 慎一社長のコメントも付記されていました。これからも感染対策の徹底に努める、タイムセールが始まるので利用宜しく、旨記されています。
    
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日本航空
国内線 座席数 1,392,564席(151.3%・103.6%) 旅客数 1,012,971人(205.5%・87.1%) 利用率 72.7%(+19.2%)
国際線 座席数 179,041席(190.8%・53.1%) 旅客数 129,085人(475.5%・41.2%) 利用率 72.1%(+42.0%)
 まず国内線だが、JTA・RCAも含めたグループ全体で特筆されるのは、座席数が去年はもちろん、コロナ禍前の3年前をも上回っている事ではないだろうか(北海道方面だけ若干減少)。この3年間でB777-300の退役や、アジア路線向けB777-200ERの国内線転用などがあって、保有機材の座席数の平均は、減少していると思われるのだが。
 旅客数は、去年の倍以上。ここも沖縄方面が最も高い利用率となった(やや複雑…)。
 最高の利用率は、下りは11日の88.4%、上りは16日の88.0%。13日が上下とも、70%に達していない。羽田=沖縄・石垣・新千歳・福岡・宮古・鹿児島・ 旭川・高知路線で、合計108便の臨時便を運航。
 国際線は、ハワイ線の旅客数が去年の13倍だったそう。3年前との比較ではまだ40%弱だが。一方で中国メインランドはこちらも座席数・旅客数が共に5%に届いていない(そもそも北京・上海へは運航自体がない)し、台湾路線も10%そこそこ。香港は、座席数は5倍近く、旅客数は7倍以上だが、利用率は26.9%と低調。
 最高の利用率は、日本発は7日の78.2%(6日78.1%)。日本着は16日の73.9%だが、図抜けて高かったわけでもなく、〇は記されていない。
    
日本トランスオーシャン航空
 座席数 127,017席(132.3%・101.7%) 旅客数 78,308人(246.0%・74.1%) 利用率 61.7%(+28.5%) 
   
琉球エアコミューター
 座席数 23,648席(122.9%・118.3%) 旅客数 14,040人(146.1%・90.8%) 利用率 59.4%(+9.4%)
 沖縄2社は共に、臨時便の運航はなし。利用率がやや低いのは、沖縄県内のコロナ禍の影響か。

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スカイマーク
国内線 座席数 296,475席(100.3%・103.3%) 旅客数 249,726人(153.9%・96.4%) 利用率 84.2%(+29.3%・▲6.1%)
国際線 運航なし
 ここも国内線の座席数が、3年前をもわずかながら上回っている。8月4日に、期間中の羽田~新千歳路線の臨時便の運航が予告されていた(8月9~12・14・15日各1往復(2便))ので、それも反映されているかも知れない。旅客数は、3年前のレベルにかなり近づいてきました。最高の利用率は、下りが11日の92.5%、上りが14日の90.24%(15日90.21%)。上下トータルでは、6・8日以外は80%を超えました。GW時とは逆です。
   
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エア・ドゥ
 座席数 97,921席(109.7%・103.9%) 旅客数 74,505人(156.9%・91.8%) 利用率 76.1%(+22.9%・▲10.0%)
 新千歳~福岡線の就航もあってか、ここも座席数は、3年前をも上回っています。日別の利用率の高低がやや極端で、最高の利用率は、下りは11日の95.6%、前日の10日が90.5%だったが、他に13日の81.4%以外で80%を超えた日はなし。上りは14日の95.0%が最高だが、この日と、7日(80.1%)以外に80%を超えた日がありませんでした。羽田~新千歳路線で上下系73便の増便を実施。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 106,042席(110.2%・135.2%) 旅客数 65,230人(188.4%・98.9%) 利用率 61.5%(+25.5%・▲22.6%
 羽田~那覇・長崎・鹿児島・熊本路線の臨時便の運航もあったのだろう、座席数は去年はもちろん、3年前より35%も増えている。ただ、利用率は全体的には低調だったかも知れない。全体的には去年より増加しているが、日別の利用率では、下りの11日(80.3%)以外に80%を超えた日がありませんでした(上りは14日の75.2%)。8日の上りが47.8%に留まった他、上下トータルで50%台の日が少なくない。

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 57,009席(106.0%) 旅客数 42,308人(146.2%) 利用率 74.2%(+20.4%)
国際線 運航なし
 最高の利用率は、下りは10日の94.4%、上りは14日の90.4%。90%を超えたのはこの2日だけだったが、上下トータルでは全日、60%を上回りました。北九州~沖縄路線は休航中。私も乗った路線なのだが(お盆ではなかったけれど)。
 別リリースで、「TIGER & BUNNY 2 スペシャルジェット」の、10月1日からの就航が発表になっています。
(「TIGER & BUNNY」はバンダイナムコピクチャーズ製作のSFアニメで、現実世界で実在するスポンサー企業のマークをメカ等に描いた事で話題になった。11年前に放映され、この10月7日より新作の配信が始まる。SFJのマークが、主人公が搭乗するメカに描きこまれる)

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フジドリームエアラインズ
 座席数 75,648席(118.9%) 旅客数 54,150人(183.2%) 利用率 71.6%(+25.2%)
 最高の利用率は、小牧は発が11日(82.6%)・着が16日(81.0%)、静岡は発が14日(93.8%)・着が16日(88.1%)、松本は発が13日(84.5%)・着が11日(84.9%)、神戸は発が11日(77.1%)・着が15日(73.6%)。神戸は発着共に、全日70%以上。地方同士を結ぶ路線が多いからだろうか、傾向が他社と異なる所があります。
 別リリースで、空席予測に応じて運賃額が変動するタイプの運賃が、10月30日搭乗分より、「Dream フレックス」(予約変更可)と、「Dreamプライス」(予約変更不可)の2本立ての設定になると発表されています。
   
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IBEXエアラインズ
 座席数 8,554席(88.8%) 旅客数 6,856人(109.6%) 利用率 80.1%
 座席数は、去年より減少しています。ただし臨時便も、コロナ禍の影響による欠航もなし。最高の利用率は、下りは11日の89.6%、上りは16日の93.1%。

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ピーチ
 利用実績についてのリリースは確認できなかった。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 197,392席(110.7%) 旅客数 166,512人(118.8%) 利用率 84.4%(+5.8%)
国際線 運航なし
 国内線の最高の利用率は、下りは11日の89.3%、上りは14日の90.1%。90%を超えたのはこの14日上りだけだが、大半の日で80%台になっています。平均的に良かった、という所か。
 国際線は全便運休が続いているが、現在成田=上海・香港・台北・マニラ線、関西=マニラ線、中部=マニラ線の設定があります。

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スプリング・ジャパン
国内線 座席数 36,666席(294.4%) 旅客数 23,558人(489.2%) 利用率 64.3%(+25.6%)
国際線 座席数 882席(109.7%) 旅客数 787人(108.0%) 利用率 89.2%(▲1.4%)
 8月15・16日は佐賀線の運航がなかったが、それでも座席数は前年の3倍近く、旅客数は5倍近くになりました。ただ利用率は、前年よりは大幅に上がっているが、もう一息か。最高の利用率は、下りは11日の84.0%、上りは14日の70.7%、15日が70.5%だったが、他の日は70%に届いていない。 
 国際線は、7・14日にハルビン線、8日に天津線を運航(南京線は現在隔週金曜日の運航で、この期間中は設定がなかった)。14日のハルビン線が、成田発100%、成田行94.4%。8日の天津線は、成田発の96.5%に対し成田行が67.8%、往復でずいぶん差が付きました。

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ZIP AIR TOKYO
 座席数 30,160席(315%) 旅客数 17,936人(3180%) 利用率 59.5%(+53.6%)
 今回初めて、利用実績が公表されました。利用率は60%に届いていないが、これでも+53.6%という事は、去年はどの便もほぼ空気輸送だった、という事で、辛抱強く飛ばし続けているのだう。少しは報われたろうか。最高の利用率は、日本発は11日の87.2%、日本着(海外発と記している)は16日の77.9%。期間前半の日本着は、30%台に留まっている。なお同社は現在、ソウル(仁川)・バンコク(スワンナプーム)・シンガポール・ホノルル・サンノゼ・ロサンゼルスに就航し、台北(桃園)が就航準備中。

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 国内線に関しては、キャリアによって多少違うが、11日出発~14日帰宅、というパターンが一般的だったように感じられます。4日程度と短め。ちなみに3年前のお盆休みの時は、台風の影響が出たが、だいたい7~9日位はありました。曜日の並びもあるかも知れないが、やはり行動制限なしといっても「第7波」の真っただ中なので、帰省も行楽もまだ遠慮がち、という部分があったのかも知れません。なお、東北地方などの豪雨の影響は、ここでは読み取れませんでした。
 国際線は、当分はホノルルや北米といったあたりが、比較的安心できる行先という事になろうか。当然コロナ禍の影響はどこにでもあるし、欧州だとウクライナ情勢や、かなり深刻なインフレが影を落とすだろう。台湾も、国際的な緊張関係が影を落としそう。それと、6月から外国人観光客の受け入れが緩和されたが、期待されたほどは回復しておらず、様々な事情で、全体的にはもうしばらく低調な状況が続くと、考えた方が良いでしょう。
 次回は暮れです。甘い考えは捨てた方が良いだろうが、それでもコロナ禍は、日本国内くらいは落ち着いていて欲しい。完全になくなってはいないだろうが。国際情勢も、特にウクライナの戦争が早く終わって頂きたいし、その他もろもろの緊張状態も一切願い下げ。国の内も外も、穏やかな年の瀬を迎えられる事を願います。平和あってこその乗り物、なので。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 今日はお盆期間中の新幹線の利用についてもJR各社から発表があったが、東海道新幹線は3年前の7割弱、山陽新幹線も65%、東北方面は豪雨の影響が出て山形新幹線が52%、東北新幹線も6割弱と低調だった、という事でした。在来線も、JR東日本では、航空に左右される〔成田エクスプレス〕(2018(H30)年比23%)はともかく、豪雨の影響が出た〔いなほ〕が49%、常磐線特急が56%と、陸もまだまだ厳しいです。JR東日本も、一番利用が多かったのは下りは11日・上りは14日、という事です。

《What's New》
17日 イギリス 消費者物価指数前年同月比10.1%上昇 約40年ぶり記録的水準
18日 北関東自動車道自動車衝突死亡事故 事故誘発の元会社役員に禁錮刑

№2500 2022年度GW 航空利用データ分析

羽田空港5月8日.jpg
 懸念された「第6波」の影響だったが、幸い春先には規制措置が全て終了し、今GWは3年ぶりに、公的な行動規制のないGWとなりました。全国各地でうっぷんを晴らすかのような賑わいが見られたが、それでも3年前…何しろ「平成→令和」の移り変わりで国中がどこか浮かれていた時期だった…の「10連休」と同じ、とは行かず、今期も一部でイベントが取りやめになったりしています。航空業界もまた、コロナの影響は完全にはぬぐえていない。国際線に関しては+ウクライナ危機もあったし、国内線でも一部は減便の措置が取られています。それでも、絶望的なまでに悲惨だった一昨年・去年と比べたら、やはり雲泥の差だったろうと思います。乗り物は、人や物を運んでこそ。
 さて、そのGW期間中の航空各社の利用状況、4月29日~5月8日のまるまる10日間が対象となったが、各社とも例年より遅い、10日の発表になりました(ANAは、表に出たのは11日になった)。発表されたリリースから、各社の利用状況を分析してみます。
 基本的には(会社によって呼び方が若干違うが)「座席数」「旅客数」「利用率」の数値のみ記します。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比です。また、「ピーク」の文言は使用せず、利用率が一番高かった日と、パーセンテージを記す形に統一します。

全日空
国内線 座席数 1,519,217席(136.0%・82.9%) 旅客数 958,724人(188.4%・65.2%) 利用率 63.1%(+17.5%・▲17.2%
国際線 座席数 95,877席(131.8%・26.1%) 旅客数 67,375人(504.8%・22.7%) 利用率70.3 %(+51.9%・▲10.6%
 ANAは今期も、コロナ禍前の2019(H31~R元)年の実績も掲載しているが、「FY19」とは、どういう意味なのだろうか?
 現状では、国内線に関しては方面別はあまり意味もなかろうと思うが、関西方面の利用率が74.3%と、一番高かった。一方、沖縄が60%を下回りました。トータルの旅客数は、2019(H31~R元)年の2/3にまでは回復しました。
 最高の利用率は、下りは29日の91.9%、上りは5日の90.9%。6日以降が低く、上下トータルで60%に届かなかった。羽田=札幌・福岡・沖縄・石垣・宮古を中心に、250便の臨時便を運航。
 国際線は、欧州線の座席数が前年を下回っているのは、明らかにウクライナ危機の影響。利用率も欧州線と、上海や北京が「ロックダウン」の中国線は60%を割り込んでいるが、一方で他のアジア・オセアニア路線は73.3%の、比較的高率。ハワイ(ピーク日はほぼ満席だったとの事)も含め、観光目的なら当然、比較的「行きやすい場所」が選択されたという事か。
 最高の利用率は、日本発は29日の70.8%だが、この日は到着の方が高かった(71.9%)。日本着は7日の87.2%。上下トータルで80%を超える日はなく、国際線は残念ながら、まだまだ。
 別リリースで、7月1日よりA380のホノルル線就航を再開し(当面金・土曜発の週2往復)、そのほかの日は羽田~ホノルル線を運航する事で、東京(羽田・成田)~成田は、トータルでデイリー運航になると発表がありました。
    
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日本航空
国内線 座席数 1,219,427席(161.3%) 旅客数 835,665人(238.4%) 利用率 68.5%(+22.1%)
国際線 座席数 114,824席(134.1%) 旅客数 73,039人(446.3%) 利用率 63.6%(+44.5%)
 JALは、国内線・国際線とも、総旅客数のみ2019(H31~R元)年との比較を記しています。国内線はJTA・RCAも含め、対2019年比では81%。
 こちらは、沖縄路線が75.4%と方面別では最も高く、ANAとは対照的(JTA・RCAの存在もあるか)。全方面で65%を超えています。
 最高の利用率は、下りは29日の93.8%、上りは5日の92.4%。こちらも6日以降が低くなった(JALは、上下トータルの数値は出していない)。羽田~新千歳・福岡・那覇・女満別・宮古・ 南紀白浜・奄美大島 ・石垣・旭川・函館 ・高松で、合計91便の臨時便を運航。
 国際線は、対2019年比では28%とまだまだ。現在、韓国路線を運航していない。ソウルの他、モスクワ・ウラジオストック・北京・天津・上海・コナ・グアムへの乗り入れを休止している。座席数はやはり欧州・中国・台湾路線で前年を下回っている。一方で香港線の座席数前年比772%という数字が目を惹く。方面別ではハワイ線が76.0%と、一番高くなった。
 最高の利用率は、日本発は29日(68.1%)と30日(69.5%)、日本着は7日(71.3%)と8日(65.0%)(「〇」を付け間違っていないか?)。期間のトータルで、日本着が日本発より10%以上上回っている。海外居住者が、この機に日本への帰国で利用した、という事だろうか?
    
日本トランスオーシャン航空
 座席数 115,488席(129.9%) 旅客数 67,437人(190.0%) 利用率 58.4%(+18.5%)
 臨時便は、中部~那覇路線で1便運航。
   
琉球エアコミューター
 座席数 19,149席(112.0%) 旅客数 13,274人(132.9%) 利用率 69.3%(+10.9%)

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スカイマーク
国内線 座席数 279,483席(104.0%) 旅客数 176,960人(157.8%) 利用率 63.3%(+21.6%)
国際線 運航なし
 神戸~九州・沖縄路線の一部で、GW中も減便の対応がありました。座席数が前年より減少しているのはそのためか。最高の利用率は、下りは29日の84.0%、上りは5日の82.6%で、80%を超えたのはこの両日だけ、上下トータルで80%を上回った日はなかった。
   
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エア・ドゥ
 座席数 89,422席(130.3%) 旅客数 76,874人(226.4%) 利用率 86.0%(+36.5%)
 7月1日、札幌(新千歳)~福岡線に就航する。10月1日まで、1日1往復。B737-700。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 94,826席(103.3%・120.7%) 旅客数 63,738人(196.5%・97.6%) 利用率 67.2%(+31.9%・▲15.9%
 SNAは2019~2021年度の実績も併記している。利用率は大幅に改善したものの70%には達せず、83.1%だった3年前と比較すると、まだもう一歩の感があります。下りは29日の93.0%、上りは5日の84.7%。80%を上回ったのはこの両日の他は、下りの30日(81.4%)のみ、上下トータルで80%を上回った日は、ありませんでした。
 なお、来年2023(R5)年4より、ANA「スキップサービス」は廃止し、自社Webサイト上の「オンランチェックイン」に切り替わる。

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 50,002席(120.4%) 旅客数 37,140人(174.3%) 利用率 74.3%(+23.0%)
国際線 運航なし
 国内線の最高利用率は、下りは29日の90.3%、上りは5日の95.7%。
   
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フジドリームエアラインズ
 座席数 75,648席(118.9%) 旅客数 54,150人(183.2%) 利用率 71.6%(+25.2%)
 最高の利用率は、小牧は発が29日(95.5%)・着が5日(93.9%)、静岡は発が29日(89.2%)・着が5日(93.9%)、松本は発が5日(90.1%)・着が29日(90.5%)、神戸は発が29日(88.5%)・着が5日(89.1%)。なお、路線別の実績は記されていない(公表はもう取りやめた?)。
   
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IBEXエアラインズ
 座席数 8,624席(111.6%) 旅客数 7,772人(190.2%) 利用率 90.1%
 両方向とも5日が100%、全便満席になりました。他では、下りは1日の98.5%、上りは3日の97.2%が最高利用率と、他社とやや違った傾向が見られました。

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ピーチ
 利用実績についてのリリースは確認できなかった。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 167,760席(111.8%) 旅客数 137,353人(125.0%) 利用率 81.9%(+8.7%)
国際線 運航なし
 国内線の最高利用率は、下りは1日になり89.4%、上りは8日の89.2%。全日両方向とも60%以上で、下りの6~8日、上りの29・30日以外は80%台。
 国際線は全便運休が続いているが、現在成田=上海・香港・台北・マニラ線、関西=マニラ線、中部=マニラ線の設定があります。

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スプリング・ジャパン
国内線 座席数 18,888席(217.3%) 旅客数 9,042人(210.0%) 利用率 47.8%(▲1.7%)
国際線 座席数 795席(110.0%) 旅客数 742人(133・7%) 利用率 93.3%(+16.3%)
 国内線の最高利用率は、下りは29日(60.3%)、上りは5日(63.3%)。去年に比べたら大幅に向上しているが、全体的には、搭乗率は高くない。
 国際線は、1・8日にハルビン線、2日に天津線を運航。運航全便が90%以上の利用率でした。

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ZIP AIR TOKYO
 利用実績についてのリリースは確認できなかった。

 国内線に関しては、ほとんどのキャリアが、上り(主に帰宅)のピークが5日に来ていて、6~8日があまり高くない、という傾向にあります。「10連休!」と謳ってみても、コロナ禍に加えてインフレ・物価高があるので、10日間フルにレジャーを満喫するには、まだ抵抗感みたいなものがあるのではないか。
 国際線はやはり、海外の情勢にも左右されるので、もうしばらくは不安定な状況が続くだろう。ハワイ路線が好調で、日本を含めた各国の出入国の規制の軽重も関わってくるが、しばらくはハワイとか、北米とか、ある程度は「安心」して行けるデスティネーションが選ばれる事になるのだろうか。
 次回の分析は、夏休みのお盆休みシーズンです。国内は連休明けでまた感染が拡大傾向、という懸念材料もあるが、7月半ばの夏休みまで2か月あります。この間に良い方向に変わって欲しい。どうかコロナ禍もウクライナ危機も、穏やかな世の中を脅かす何もかもが、一刻も早く消え去っていて欲しい。誰もかれもがウキウキ踊りだしそうな、楽しい夏休みが訪れて欲しい。それが、旅客機を始めとする、全ての乗り物のためなのだから。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 BIGLOBEの「ウエブリブログ」が、来年2023(R5)年1月一杯でサービスを終了します。このため当ブログは今月以降どこかの時点、少なくとも半年以内には、「Seesaaブログ」に移転する予定です。その時期になったら、改めてお知らせします。


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 11日には京急・12日には西武から、今年度の設備投資計画の発表がありました。

京急 … 品川駅付近と、大師線の連続立体交差事業を推進する。大師線は地上部の整備、大師橋及び小島新田両駅の駅舎の工事を行う。神奈川新町事故を踏まえて、発光信号機の増設や踏切障害物検知装置の3次元レーザーレーダー方式への更新(今年度は3か所)を行う。また、法面防護工事など、自然災害リスクに備える工事を推進する。ホームドアは、2022~2023年度は10駅に整備。羽田空港第1・第2ターミナル駅では、引き上げ線の整備を進める。また泉岳寺駅の改良工事を、東京都と連携して推進する。この他、遠隔操作による「スマートサポートシステム」を、今年度は8駅に導入する。なお車両面では、1000形で8両の車体更新・24両の機器更新を行うが、新造は予定されていない。投資総額231億円。京急も、運賃改定を検討するとしている。

西武 … 40000系を3編成30両増備。特急・座席指定券発売システムの改良に向けた準備を進める。「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ ハリー・ポッター」開園に向けて、豊島園・池袋両駅をリニューアル、豊島園駅は駅舎を新設する。西武新宿は、新宿サブナードとメトロプロムナードを直結する新地下通路が都市計画決定された事で、今後検討・協議に入る。中井~野方間及び東村山の連続立体交差事業を引き続き推進するとともに、井荻~西武柳沢間および野方~井荻間の早期事業化に向けて準備を行う。投資額245億円。なおホームドア整備については記されていないが、別リリースで「鉄道駅バリアフリー料金制度」による、来年春以降の収受開始を基に、整備を加速するとしており、計画は今後策定されるものと思われる。

《What' New》 
11日 NYダウ平均株価 3万1864ドル11セント 1年2か月ぶり3万2000ドル割れ
12日 天の川銀河のブラックホール 輪郭撮影に成功と発表

№2444 2021年度年末年始 航空利用データ分析

 年末年始の休みがつつがなく終わったと思ったら、途端に日本でもウィルスの感染が爆発的に拡大し始めました。今日は全国で4,000人を超えたという。欧米では昨年から、日本の数十~数百倍感染者が多く発生していて、日本も「第6波」は来ないなんて大甘だろうな、でもやはりこのまま無事に過ぎて欲しいなあ、と思っていたのだが。それにしてもこれが「オミクロン株」の脅威、という事なのか。いくら何でもあまりに増え方が急なので、どうしたものかと、戸惑いを感じずにはいられません。
 今回のオミクロン株は、デルタ株などと比べると症状はそんなに重くはならないのではないか、とも聞くが、油断はなりません。また、そうだったとしても、感染者数が激増すると、もちろん医療現場のひっ迫という問題になるが、日常生活を支える人々も感染でいなくなってしまうので、特に交通機関の運行の維持が、大問題になってしまうかも知れません(現に一昨年の暮れは、都営大江戸線で一時減便に追い込まれた)。沖縄・広島・山口で「まん延防止等重点措置」が発出される事になりそうだが、さらにこれが、またまた「緊急事態宣言」という方向に向かってしまうのか。今年もまた、ウィルスの動向に、一喜一憂しながら過ごす日々が続くと、覚悟をしなければならないのか。

羽田空港.jpg
 さて、年末年始の航空輸送の実績が、基本的には5日、各社からリリースされました。今回は、12月25日~1月4日の11日間が対象です。今回は、もう少しだけ突っ込んで「分析」も、やってみます。
 各社から示された数字を並べます。基本的には(会社によって呼び方が若干違うが)「座席数」「旅客数」「利用率」の数値のみ記します。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比です。今季も、ANAとJALグループ、それとSKY・SNAも前々年度、つまり2019(H31~R元)年の年末年始の実績を公表しているので、比較も記しています。前々年度の数値は、アンダーラインを引いて並べて記す事にします。また、この状況もあってか、はっきりと「ピークは〇〇日」とは記さないキャリアが少なくないので、今回から、利用率が一番高かった日と、パーセンテージを記す形に統一します。

全日空
国内線 座席数 1,629,003席(94.3%・78.7%) 旅客数 1,163,916人(165.5%・69.9%) 利用率 71.4%(+30.7%・▲9.0%)
国際線 座席数 89,600席(107.3%・20.9%) 旅客数 30,503人(167.4%・8.7%) 利用率 34.0%(+12.2%・▲48.3%)
 国内線は座席数が減っているが、B777の運航停止の影響があるだろう(今の国内線で一番の大型は、国際線から転用されているB787-10)。一番利用率が高くなったのは、下りは29日(93.6%)、上りは3日(94.5%)。羽田を中心に、合計332便の臨時便を設定。
 国際線は、中国路線の利用率が58.2%と、他路線に比較して「かなり」高くなりました(他の方面は40%にも届かない)。日本発・着とも4日が利用率最高でした(発47.7%・着46.4%)。シカゴ発関空行の臨時便1便が運航されています。
   
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日本航空
国内線 座席数 1,306,841席(137.3%・93.8%) 旅客数962,045人(233.6%・85.1%) 利用率 73.6%(+30.3%・▲7.6%)
国際線 座席数107,557席(137.6%・31.4%) 旅客数 32,697人(199.1%・10.8%) 利用率 30.4%(+9.4%・▲58.0%)
 ANAもだったが、「東北・北陸」「中国・四国」各方面が7割を切っているのは、大雪の影響が出たためと思われる。一番利用率が高くなったのは、下りは29日(94.7%)、上りは3日(
95.9%)でした。羽田から各方面、鹿児島~徳之島で合計164便の臨時便を運航。
 国際線は、今回は方面別の実績が公表されていない。日本発は30日(37.3%)、日本着は4日(32.5%)が、最も利用率が高くなりました。
   
日本トランスオーシャン航空
 座席数 123,090席(108.6%・97.4%) 旅客数 83,912人(163.0%・79.3%) 利用率 68.2%(+22.88%・▲15.5%)
 福岡~那覇・那覇~宮古・石垣・久米島間で合計30便の臨時便を運航。
   
琉球エアコミューター
 座席数 22,150席(103.0%・96.9%) 旅客数 15,983人(129.7%・93.2%) 利用率 45.6%(+14.9%・▲2.8%)
 那覇~北大東・南大東間各4便ずつの臨時便を運航。

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スカイマーク
国内線 座席数 312,051席(103.1%・107.9%) 旅客数 241,964人(170.3%・95.3%) 利用率 77.5%(+30.6%・▲10.2%
国際線 運航なし
 最高の利用率は、下りは29日(93.9%)、上りは4日(97.1%)。上下合計の平均では、1日以外は70%を超えました。
   
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エア・ドゥ
 座席数 96,043席(111.6%) 旅客数 82,986人(254.9%) 利用率 86.4%(+48.6%)
 これを見る限り、大雪の影響は、特に感じられませんでした(欠航便は出たそうだが)。最高の利用率は、下りは29日(98.7%)・上りは4日(99.3%)。羽田~札幌間26便・羽田~旭川間1便の臨時便を運航。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 103,523席(107.2%・113.3%) 旅客数 75,328人(228.3%・110.6%) 利用率 72.8%(+38.6%・▲1.7%)
 羽田~熊本・宮崎・鹿児島で臨時便を運航。11月30日に早々に発表になっていて、その効果なのか、旅客数は去年の倍以上になりました。ただ、上下合計の平均で80%を超えたのは、29日と3日だけ。最高の利用率は、下りは29日(87.1%)、上りは3日の88.0%で、片道では、90%を上回る日がありませんでした。

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 540,987席(89.9%) 旅客数 42,180人(161.0%) 利用率 78.0%(+36.8%)
国際線 運航なし
 最高の利用率は、下りは29日(’97.9%)、上りは3日の99.1%。片輸送の傾向がはっきり出ていて、上下どちらかが90%を上回ると、反対方向は70%未満になりました(1日は上下とも70%台)
   
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フジドリームエアラインズ
 座席数 74,569席(113.2%) 旅客数 58,953人(211.7%) 利用率 79.1%(+36.8%)
 最高の利用率は、小牧は発が29日(96.9%)・着が4日(98.4%)、静岡は発が29日(97.2%)・着が3日(98.7%)、松本は発が3日(94.4%)・着が29日(96.0%)、神戸は発が29日(94.9%)・着が3日(94.8%)。路線別では、松本~新千歳路線が97.2%と、最も高くなりました。去年3月以降の就航路線は、静岡~新千歳路線94.2%・神戸~花巻路線81.5%・静岡~熊本間79.2%。
   
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IBEXエアラインズ
 座席数 15,603席(174.7%) 旅客数 12,479人(266.5%) 利用率80.0%
 最高の利用率は、下りは30日(91.9%)、上りは3日(93.5%)。なおこのリリースでは、去年の利用率が記されていない。去年は51.1%でした。

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ピーチ
 利用実績についてのリリースは確認できなかった。なお、新機材A321LRは、当初予定を前倒しして、12月28日より就航している(初便はMM133便・ 関空→仙台)。新規就航セレモニー・搭乗旅客への記念品進呈は当初の予定通り、1月18日の関空(7時15分発)→那覇路線MM21便で行う。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 138,960席(67.2%) 旅客数 95,174人(54.4%) 利用率 68.5%(△16.2%)
国際線 運航なし
 最高の利用率は、下りは30日(91.9%)、上りは3日(93.5%)。

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スプリング・ジャパン
 11月1日に社名を変更。例年出ていた運航実績のリリースは、今回は、今日の時点では確認できなかった。

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ZIP AIR TOKYO
 利用実績についてのリリースは確認できなかった。

 全体的には、国内線に関しては、パンデミック直前の一昨年のレベルに、少しは戻りつつあるようです。ただし、この傾向が定着できるかどうかは…。
 次回の分析はGWに行います。今年のGWは曜日の並びがとても良くて、5月2・6日に休みを取れば、最大10連休になります。例年だったら「さあ皆さん、10連休はヒコーキでどこへ出かけます?」みたいな具合にどこも大張り切りになる、はずなのだが。それでも一昨年・去年よりは良くなるはずだ、と思っていたのだが、爆発的に広がりだした「第6波」の行方が、大きな影響を与えるはずです。これが遅くても3月いっぱいまでで波が引いてくれればまだ望みもあるだろうが、4月を超すようだと、また一昨年のような悪夢になりかねません。航空に限らない事だが、非常に懸念される事態が、また起ころうとしています。とりあえず、感染の行方には注視が必要でしょう。なんとかここで踏みとどまって、少しは皆がハッピーになる春が、3年ぶりに訪れて欲しいものです。飛行機に楽しく乗れるような。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 今日はJRの新幹線・特急の利用状況も発表になっていて、前年比2.5倍、一昨年の75%のレベルにまで戻ったとの事。

《今日のニュースから》 
 4日 大相撲田子の浦部屋 初場所全員休場 親方ら4人感染判明
 5日 イギリス政府 水際対策緩和方針表明
 6日 津山市女児殺害事件 被告に無期懲役判決

 ウィルスも非常に懸念されるが、関東地方は午後から本格的な雪になり、戸塚の我が家の周りも、結構積もりました。21時現在では雪は降りやんで、明日は再び晴れになりそうだが、出勤の足が心配…。

№2380 2021年度お盆休み 航空利用データ分析

羽田空港2.jpg
 オリンピックが終わった途端、新型コロナウィルスの感染が爆発的に拡大、そして熱波から一転、破壊的な豪雨、今年の夏は、どうなっちゃっているの?各交通機関の皆様も、いろいろな意味で、ご苦労が絶えない事だろうと思います。本当は私も応援で乗って、遠くへ行きたいけれど、スミマセン、少なくとも今月一杯はガマンです。
 さて、諸外国の情勢も交えて、世界的に「カオス」の様相も感じられたお盆休みが終わり、その航空輸送の実績が16日、各航空会社からリリースされました。今回は8月6~15日の10日間が対象です。今回も「分析」とまでは言えないけれど、気が付いた部分を簡単にコメントしてみたいと思います。
 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。
 なお、ANAとJALグループ、それと今回はSKY・SNAも前々年度、つまり2019(H31~R元)年のお盆との比較のパーセンテージも記しています。前々年度の数値は、アンダーラインを引いて並べて記す事にします。

全日空
国内線 座席数 1,287,698席(90.2%・70.3%) 旅客数 645,879人(140.7%・41.7%) 利用率 50.2%(+18.0%・△34.3%
国際線 座席数 77,038席(166.4%・20.9%) 旅客数26,988人(227.8%・8.3%) 利用率 35.0%(+9.5%・△52.6%
 国内線は、「感染者数拡大の影響はあった」ものの、前年よりは増加しました。対前々度比では1/4以下だが。下りは7日(69.0%)、上りは15日(70.3%)が、「期間中利用率が最も高かった日」となった。8日は上下合計で39.8%と、4割を切りました。羽田=札幌・福岡・那覇・宮古島・石垣島、大阪=那覇に臨時便を合計87便運航。
 国際線は、去年は運航がなかったホノルル路線にA380が再就航したが、期間中は2,551席を提供し、利用が783人(利用率28.9%)。日本発は10日(47.6%)、日本着は12日(39.2%)が「期間中利用率が最も高かった日」。オリンピック関係の需要があったという事。日本発が閉幕直後の9日(44.2%)・10日に比較的利用が多くなったのは、それを裏付けているだろう。羽田発フランクフルト・ロンドン・ブリュッセル行合計5便の臨時便を運航。
   
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日本航空
国内線 座席数 837,693席(91.1%・68.7%) 旅客数 449,578人(129.8%・42.7%) 利用率 53.7%(+16.0%・△32.7%
国際線 座席数 87,240席(260.5%・28.5%) 旅客数 25,862人(300.7%・9.1%) 利用率 29.6%(+3.9%・△63.3%
 内際とも、減便の対応を行ったという事。国内線は、下りは7日(71.7%)・上りは15日(72.8%)、国際線は、日本発は8日(41.1%)・日本着は14日(32.2%)が最高になりました。日本着は20%を下回る日が、かなりありました。
(国内線は去年の冬スケジュールから、JAC運航便はJAL便として運航されている)
  
日本トランスオーシャン航空
 座席数 87,615席(82.9%・78.6%) 旅客数 28,999人(108.6%・30.7%) 利用率 33.1%(+7.8%・△51.6%
   
琉球エアコミューター
 座席数 17,600席(95.4%・98.3%) 旅客数 8,865人(148.2%・64.3%) 利用率 50.4%(+18.0%・△26.7%

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スカイマーク
国内線 座席数 268,686席(107.4%) 旅客数 146,893人(152.4%) 利用率 54.7%(+16.2%・△35.6%
国際線 運航なし
 国内線の「ピーク」は、下りが7日(66.8%)、上りが15日(70.4%)。上下合計の平均では、8日以外は50%を超えたが、15日以外は60%未満。
   
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エア・ドゥ
 座席数 81,414席(104.4%) 旅客数 43,025人(185.8%) 利用率 52.8%(+23.1%)
「ピーク」は、下りが7日(74.2%)、上りが15日(71.2%)。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 87,219席(97.4%・122.8%) 旅客数 31,076人(220.1%・52.7%) 利用率 35.6%(+19.8%・△47.5%
 羽田~那覇線の開設と那覇~石垣線の増便があったからか、座席数は一昨年よりも増えました。「ピーク」は、下りは7日の50.6%、上りは15日の46.6%で、上下合計の平均は全日、50%を割ってしまいました。14日の下りが25.6%と極めて低かったが、九州の豪雨の影響があったかも知れない。

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 48,549席(121.7%) 旅客数 25,767人(181.5%) 利用率 53.1%(+17.5%)
国際線 運航なし
 ここも具体的な「ピーク」は示されていない。下りは7日で、80.0%と高率なのが目を惹く。上りも15日が79.9%。40%を割ったのは、8日の上りのみ。
   
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フジドリームエアラインズ
 座席数 72,516席(103.9%) 旅客数 35,287人(165.1%) 利用率 48.7%(+18.1%)
 最高の利用率になったのは、小牧は発が7日(65.4%)・着が15日(71.3%)、静岡は発が7日(75.7%)・着が15日(66.4%)、松本は発が15日(80.3%)・着が7日(84.0%)、神戸は発が7日(73.1%)・着が15日(69.0%)。今夏より就航の路線は、静岡~熊本が44.5%、神戸~花巻が50.4%。状況を考えたら、健闘しているだろう。   

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IBEXエアラインズ
 座席数 13,258席(175.7%) 旅客数 7,637人(217.7%) 利用率 57.6%
「ピーク」は、下りが7日の82.0%。上りが15日の82.4%。8日の上りが44.4%の他は、全日上下両方向とも50%以上をキープしました。運休便はなかったとの事。なおこのリリースでは、去年の利用率が記されていない。去年は46.5%でした。

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ピーチ
 利用実績についてのリリースは確認できなかった。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 162,000席(100.0%) 旅客数 127.336人(136.4%) 利用率 78.6%(+21.0%)
国際線 運航なし
 国内線はの「ピーク」は、11日になり87.5%、上りが15日の90.5%。8日の上りが59.6%だったが、大半の日が70%以上の高率でした。
 国際線は全便運休(成田~上海・香港・台北・マニラ、中部・関空~マニラ路線の設定は変わっていない)。

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春秋航空日本
国内線 座席数 11,340席(100.0%) 旅客数 4,409人(139.3%) 利用率 3809%(+11.0%)
国際線 座席数 1,134席(284.8%) 旅客数 729人(159.9%) 利用率 64.3%(+4.0%)
 国内線の「ピーク」は、下りは6日となって55.0%、上りは15日の63.7%。50%を上回った日がほとんどなく、低調でした。
 国際線はこの期間中、8・15日ににハルビン線、9日に天津線(現在隔週運航)のみ運航。6日に予定していた南京線が欠航となったが、南京空港側の事情により、今後も今夏スケジュールいっぱいは欠航となる。

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ZIP AIR TOKYO
 利用実績についてのリリースは確認できませんでした。9月7日に成田~シンガポール線を開設、10月1日に成田~ホノルル線を増便。

 国内線に関しては、全体では前年度比1.4倍、直前の予約も多かった、との事。お盆休みと重なるように第5次緊急事態宣言が出され、しかも今回の感染規模は、第4次までとは比べ物にならないくらいに拡大しています。その中でも航空各社は前年に比べると健闘…と軽々しく行っていいのかどうか…していると言えるが、やはり、外出が多くなる事が問題視される現状では、限界があるでしょう。宣言の地域拡大もあり、この後各社とも減便を行う予定で、今年いっぱいは、低調傾向が続くでしょう。
 国際線も必要最小限の運航に留まっていて、それでもある程度は復便も見られるが、国を跨ぐ往来が少しでも自由にならないと、国内線以上に厳しい状況は、変わるまい。
 春秋航空日本のJALグループ入り、エア・ドゥとソラシドの共同持ち株会社設立の発表があり、いつになったら「アフター」と言い切れる状況になるかさっぱり解らないが、ともかくコロナ禍後を見据えた動きの種は蒔かれつつあります。これが、今後の航空需要にはどう影響するのか。次回の分析は年末年始シーズンになります。ここまでの間で感染状況がどうなるのか。少しは改善されるだろうと思いたいが、ここまで来てしまうと、少なくとも来年までは何らかの形で引きずってしまうと思われるので、航空業界は、再編成の道を模索しつつ、まだまだガマンが続くのだろう。なんとか耐えて欲しい。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 東武は昨日、特急「スペーシア」「リバティ」の車内販売営業(現在は営業休止中)、及び特急列車内の飲料自動販売機の営業を、今月いっぱいで終了すると発表しました。東武の特急は、かつてはスペーシアの前のDRCに、ジュークボックスも置いたサロン室があり、スペーシアでもサービスカウンターを設けて軽食の提供をするなどしてきました。小田急の「走る喫茶室」とか、近鉄の「スナックカー」とかもそうだったと思うのだけれど、こういうプラスワンのサービスが、私鉄の有料特急の魅力、だったはずなのだが、利用の減少に加えてコロナ禍の影響もあるだろう、近年は急激に減少してきました。デラックスな料理を提供する観光列車とか、新幹線「グランクラス」のような富裕層向け、もいいのだけれど、一般のグレードアップされた車両と、プラスワンのサービスが、鉄道復権の王道だと私は常々考えていました。しかし、JRの新幹線の車内販売でさえ急速に縮小、在来線ではもうない、という列車が少なくなくなり、私の理想は、だんだん遠くなっていくようです。時代も状況もあるのだろうけれど、寂しい方向に向かいつつあると思う。〔のぞみ〕に食堂車、せめてバーコーナー、なんてもはや非現実的な妄想、でしかないのだろう。

《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
15日 「ゼロ戦」墜落の水田 合同慰霊祭 千葉県大多喜町
(奈良県 総人口の35.3% 2回目ワクチン接種完了)
16日 公立学校にスクールバス導入 議員連盟立ち上げ
(フィギュアスケート中国大会 コロナ禍で中止決定)
17日 熱海土石流災害 遺族が告訴状提出
(阪急うめだ本店 クラスター確認で今日から一部臨時休業)


 緊急事態宣言が20日から、茨城・栃木・群馬・静岡・京都・兵庫・福岡の7府県にも発出され、合計13都府県に拡大される事になりました。「まん延防止等重点措置」も10県に適用され、合計16道県に拡大される事になります。甲子園では2校が出場を辞退する事態にもなり、これまでとは根本的に、状況が悪化しています。分科会の会長が「法律に乗っ取った行動制限の仕組みづくり」に言及するなど(もう「お願い」ベースではムリだという事)、先の知事会での「ロックダウン」発言と合わせて、現状の憲法にのっとった法の統治の在り方にさえ、影響が及びつつあります。これは、迫る衆議院選挙の争点に、間違いなくなるでしょう。
 状況を変えるには、今はワクチンの接種が急がれるわけだが、実は、いよいよ私にも、ワクチン接種の順番が回って来る事になりました。明日、第1回目の接種を受けます。「イヤ」という人も少なくなさそうだが、私は打ちますよ。私一人だけで何かが急激に変わるはずはないが、それでも、ほんのわずかでも終息に近づけるのなら、喜んで。とっとと終わりになってもらいたいから。

№2339 2021年度GW 航空利用データ分析

 東京・大阪・京都・兵庫の一都3県に出されている緊急事態宣言は今月一杯まで延長になり、同時に愛知・福岡の両県も宣言が発出される事になりました。また、まん延防止等重点措置の範囲も拡大される事になります。ここまで来てしまうと、正直なところ、ため息しか出なくなりました。当然いろいろな人が、いろいろな立場から、いろいろな発言をしているけれど、あくまで私個人が見聞きしている現状も合わせての印象だが、政治家、行政、そして一般の市民、どうもそれぞれの言い分や行動が、対立しているというよりは、どこか深刻な「ズレ」が生じてているような気がします。どこがどうズレているのか、指摘するのは難しいのだが、誰もかれもが、コロナ禍そのものも、コロナ禍から派生する各種事項(特にオリ・パラ)においても、難しい局面を迎えたように思えます。

 さて、今年のGWもまた、良い環境にはならなくなったが、その期間中の航空の利用の状況が6日、各航空会社からリリースされました。今回は4月29日~5月5日の7日間が対象で、去年より1日少なくなりました。
 今回は、「分析」とまでは言えないけれど、気が付いた部分を簡単にコメントしてみたいと思います。
 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一。注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。
 なお、カッコ内は前年比、だが、対前年比だけで見てしまうと、パーセンテージのほとんどが3ケタ・4ケタの伸びになっていて、恐ろしく劇的に改善されたような錯覚に陥るはずです。だからなのか、ANAとJALグループのみ前々年度、つまり2019(H31~R元)年の10連休との比較のパーセンテージも記しています。ここでは前々年度の数値を、アンダーラインを引いて並べて記す事にします。2年前を思い出せば、まさに「天国から地獄」。

全日空
国内線 座席数 875,218席(432.6%・67.6%) 旅客数 414,381人(1115.5%・36.6%) 利用率 47.3%(+29.0%・△40.1%
国際線 座席数 49,792席(210.0%・19.3%) 旅客数9,059人(156.2%・4.3%) 利用率 18.2%(△6.3%・△64.1%
 国内線は全方面がほぼ50%弱。下りは5月1日(67.1%)、上りは5日(70.7%)が、一応のピーク。羽田~札幌(新千歳)・那覇・宮古・石垣間に臨時便を37便運航。
 国際線は、去年は運航がなかったホノルル路線が、854席を提供し、利用が286人だって…(利用率33.5%)。日本発4月29日(21.5%)と5月2日(20.4%)、日本着5月2日(21.1%)のみ、利用率が20パーセントを上回りました。
   
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日本航空
国内線 座席数 568,240席(236.6%・26.7%) 旅客数 281,714人(798.4%・35.8%) 利用率 49.6%(+34.9%・△42.4%
国際線 座席数 57,929席(474.0%・26.7%) 旅客数 11,143人(581.6%・5.8%) 利用率 19.2%(+4.5%・△68.7%
 内際とも、減便の対応を行ったという事。具体的な「ピーク」はいつ、という事は示していない。国内線は、下りは4月29日(65.5%)・上りは5月5日(72.9%)、国際線は、日本発は5月1日(26.9%)・日本着は5月1日(26.0%)が最高になりました。
(国内線は去年の冬スケジュールから、JAC運航便はJAL便として運航されている)
  
日本トランスオーシャン航空
 座席数 68,475席(253.0%・82.9%) 旅客数 28,971人(553.2%・39.4%) 利用率 42.3%(+22.9%・△46.6%
   
琉球エアコミューター
 座席数 12,550席(154.0%・88.1%) 旅客数 7,870人(791.8%・63.5%) 利用率 62.7%(+50.5%・△24.2%
 沖縄の2社は、座席数に限れば、一昨年のレベルに近づいていました。
 なお、JALは同日、中期経営計画のリリースを別途出していて、A350-1000の2023(R5)年度導入と、春秋航空日本の完全子会社化を発表しています。

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スカイマーク
国内線 座席数 199,302席(518.9%) 旅客数 87,415人(1322.3%) 利用率 43.9%(+26.7%)
国際線 運航なし
 国内線の「ピーク」は、下りが5月1日(54.7%)、上りが5月5日(58.9%)。
   
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エア・ドゥ
 座席数 50,583席(307.6%) 旅客数 27,651人(1684.0%) 利用率 54.7%(+44.7%)
「ピーク」は、下りが4月29日~5月1日(29日75.1%)、上りが5月5日(79.6%)。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 66,049席(406.3%) 旅客数 25,986人(1421.6%) 利用率 12.2%(+28.1%)
 羽田~那覇線が開設になっています。具体的な「ピーク」は示されていない。下りは5月1日(57.7%)、上りは5月2日(63.9%)が最高。完全な片道輸送となりました(2日~3日で上下が逆転)。

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 31,893席(314.2%) 旅客数 17,097人(863.5%) 利用率 53.6%(+34.1%)
国際線 運航なし
 ここも具体的な「ピーク」は示されていない。下りは5月1日(73.7%)、上りは5月6日(78.0%)が最高。全ての日で上下とも、30%は超えました。
   
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フジドリームエアラインズ
 座席数 45,488席 旅客数23,314人 利用率 51.8%
 最高の利用率になったのは、小牧は発5月1日(71.1%)・着5月5日(69.6%)、静岡は発5月1日(76.2%)・着5月5日(73.8%)、松本は発5月5日(80.5%)・着5月1日(72.5%)、神戸は発5月1日(54.1%)・着5月5日(61.6%)。兵庫県に緊急事態宣言が発出された影響だろう、神戸空港は全体的に相当低調でした。
※前年度のGWは運航を取りやめていたので、比較はできない。   

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IBEXエアラインズ
 座席数 5,460席(107.4%) 旅客数 3,096人(394.4%) 利用率 56.7%
「ピーク」は、下りが5月1日の71.3%。上りが5月5日の76.6%。小型機オンリーという事もあるだろう、全日上下両方向とも40%以上。なお利用率は、去年の数字が示されていない。去年も56.7%だったが、対象日数が1日多かったので、単純比較はできない。

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ピーチ
 利用実績についてのリリースは確認できなかった。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 117,540席(816.3%) 旅客数 87,642人(1490.8%) 利用率 74.6%(+33.3%)
国際線 運航なし
 国内線は17路線を運行。「ピーク」は、下りが5月2日になり86.3%、上りが5月5日の89.2%。利用率がとても良かった。60%を割ったのは、4月29・30日の上りだけ。
 国際線は全便運休(成田~上海・香港・台北・マニラ、中部・関空~マニラ路線が設定されている)。
 なお、「確認できなかった」と記した前年のGWの実績を発表したリリースを、今回確認しました。国内線の成田~新千歳・関空・福岡・那覇路線のみ運行し、座席数16,200席(2019年度比10.2%)・旅客数6,765人(4.6%)・利用率41.8%(△51.3%)。

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春秋航空日本
国内線 座席数 7,938席(700.0%) 旅客数 3,995人(1752.2%) 利用率 50.3%(+30.2%)
国際線 座席数 803席(284.8%) 旅客数555人(342.6%) 利用率 69.1%(+11.7%)
 国内線の「ピーク」は、下りは平日となる4月30の75.0%でした。上りは5月5日の76.0%。
 国際線はこの期間中、4月30日に南京線、5月2日にハルビン線、5月3日に天津線のみ運航。

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ZIP AIR TOKYO
 利用実績についてのリリースは確認できませんでした。

 国内線に関しては、復調…という言い方はまだ、正しくないな。去年があまりに酷すぎたので、ほんのちょっとだけ一息付けたかな、という程度。FDAの神戸空港路線のように、直前の緊急事態宣言の発出も、影響を与えたはずです。ただLCCは、この状況下では健闘した方なのかも知れない。
 国際線は、ここでも今回は何も言う事はない。
 次回は夏休みのお盆シーズン、開催されるなら、オリンピックとパラリンピックの間という事になるが(個人的にはやって欲しいと今でも思うが、どうも雰囲気的には限りなく赤信号に近い黄信号、鉄道で言えば黄色2つの「警戒信号」)、やはり感染状況に左右される事になるのでしょう。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR東日本は、「みどりの窓口」がある駅を、4年後までに7割削減し、140駅程度に集約する計画を発表しました。代わりに、オペレーターと対話できるタイプの券売機の導入を推進するという事。JR西日本もすでに「みどりの窓口」削減に着手していて、オペレーター対話タイプの券売機が関西本線の加茂駅で見かけた(「みどりの窓口プラス」と称する)というのは、№1993で書いています。アプリ等の予約が普及している事に加えてこのコロナ禍、この傾向は他のJRや大手クラスの私鉄でも続くのだろうが、指定券発売の面だけならまだしも、都心でも駅から完全に駅員がいなくなって、普段の利用から遠隔操作、という駅も、これからJRや大手でもうんと増えそうです。

《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
 9日 新東名高速 マイクロバス炎上
(新成人 カラオケ・飲食でクラスター発生 北海道岩見沢市)
10日 経団連 中西 宏明会長の来月退任発表 後任は十倉 雅和氏
(北海道北見市市長 コロナ感染判明)
11日 総理大臣官邸公式アカウント 「+メッセージ」に開設
(ワクチン接種に歯科医師の協力発表 神奈川県大和市)