№2996 8000系デビュー記念乗車券で巡る 西武線のいま(後)

2025_0729-50.jpg
 8000系デビューを記念する一日乗車券を使って西武線(ほぼ)全線乗り歩き、後半は国分寺からです。

2025_0729-51.jpg
各停6415 国分寺10:35 → 10:52多摩湖 9008×4連
 本来は萩山折り返しだが、夏休みシーズンの西武園ゆうえんちへのアクセス強化、という事か、萩山~多摩湖間と山口線、狭山線は、本来は日中20分間隔のところ、10分間隔に増発されていて、この列車も多摩湖まで運行。ホームドアが整備されたので見づらいが、この編成は元「L-train」で、その名残でレジェンドブルー単色。
 №2981でかなり適当な事を書いてしまったが、9000系は確かに新造時は101系の下回りを流用していたが、後にVVVF制御に改造されています。だから9000系はしばらくは現役でしょう。西武最後の鋼製車体の形式となるかもしれません。

2025_0729-52.jpg
 国分寺~一橋学園間には以前本町信号場があり、その名残が右側に残っています。架線柱も複線分。

2025_0729-53.jpg
 八坂を出ると、朝乗った国分寺線と交差します。

2025_0729-54.jpg
 八坂~武蔵大和間(共に単線の棒線駅)には、国分寺行と走りながらすれ違いができる程のかなり長い複線区間があるが、端から端まで、廻田信号場という単一の信号場です。向こうは元京急とタイアップしていた9103Fで、赤単色になるときのせいか、ほんのわずかだが黒がかっているように見えるかもしれない。

2025_0729-55.jpg
 多摩湖駅到着。以前は西武遊園地と称していたが、4年前に、昔の名称に戻りました。

2025_0729-56.jpg
 多摩湖駅の駅舎。国分寺側にも昔からの駅舎があります。

2025_0729-57.jpg
各停219 多摩湖10:57 → 11:04西武球場前 8511×4連
 山口線に乗り換え。同一平面上での乗り換えが可能です。8500系もいよいよ終わりが見えてました。SDGsラッピング。

2025_0729-58.jpg
 東中峯(信)で多摩湖行と交換。

2025_0729-59.jpg
 ベルーナドームの屋根が見えてきた。

2025_0729-60.jpg
 西武球場前駅の、山口線のホーム。ここは狭山線より一段高いところにある。

2025_0729-61.jpg
 ホームへの入口にある山口線のイラスト案内で、楽しいのだけれど、多摩湖と西武園ゆうえんち駅の駅名が変わっていない。また、ドームは単に「西武ドーム」。自社グループの話なのに、いいのか?

2025_0729-62.jpg
各停6256 西武球場前11:07 → 11:13西所沢 1246×4連
 今回最初で最後の101系。乗り換え時間がわずかだったので、駅の外に出るいとまがなかった。①・②番線のホームはライオンズの飾り付けがされていた(ユニフォームは、今日までのソフトバンク3連戦で着用していた限定版)。

2025_0729-64.jpg
 下山口で101系と交換。数年すると東急9000系になりそう。西所沢での東横線編成との顔合わせが楽しみ?

2025_0729-63.jpg
 1246号車のステッカー。西武と東急(車輛)のマークが同居している。
 山口線も池袋線が遅延していた影響(前日に東京メトロ東新宿駅でポイント故障があり、その影響がこの日も出ていた)か、全体的に遅れがちだったのだが、西所沢に着くと、小手指行各駅停車が待っていた。こちらは飯能へ行くので、見送り。

2025_0729-65.jpg
急行2129 西所沢11:16 → 11:38飯能 32105×10連
 やはり池袋線も全体的に数分、ではあるが遅れが出ている。

2025_0729-66.jpg
 いきなり端折っちゃうが、飯能。西武秩父行は11時53分発になるので、いったん外へ出る。

2025_0729-67.jpg
 メッツァ直通の西武バス。国際興業・イーグルバスと同じラッピングが施されていて、専用で運用されているのだろうか。メッツァ直通は、平日は全便西武バス、土休日は国際興業とイーグルバスの2社で分担。北口からの西武バスは、メッツァ直通以外は、土曜日と休日に狭山市駅から1便ずつが乗り入れるのみ。

2025_0729-68.jpg
 ホームの駅名標にはムーミンファミリーが描かれている。かつて時刻表が貼られていただろうスペースは、今は見上 愛か。

2025_0729-69.jpg
各停5027 飯能11:53 → 12:41西武秩父 4024×4連
 西武秩父行は中線で折り返し。池袋方面からの折り返しは日中は①番線を使用するが、②番線だけでなく、③番線側からも乗車が可能。

2025_0729-70.jpg
 アニメ「ヤマノススメ」第1話で出てきて(ひなたが無理やりあおいの手を引っ張って横断していたシーン)お馴染み?の、東飯能2号踏切。この先が北飯能(信)で、武蔵丘まで複線となるが、この単複線境界部の車止めは、アニメでもキチンと表現されていました。

2025_0729-71.jpg
 クソ暑いのは勘弁だが、涼しい車内から見る分には夏らしくて良いなーと思ってしまう、青い空と緑の山々の、秩父の田舎。

2025_0729-72.jpg
 もともと信号場が多い西武だが、正丸トンネル内部にも信号場がある。

2025_0729-73.jpg
 芦ヶ久保。〔小江戸22号〕通過待ち。

2025_0729-74.jpg
 西武秩父に着きました。

2025_0729-75.jpg
 来訪時は、三峰口の先のローカル路線は道路の落石のため、三峰神社行などの西武観光バス路線はまるまる運休になっていました。駅前のバス案内所には、そのお知らせも貼られています。
(8月1日に大滝トンネルを迂回路とする事で運行を再開している。ただし未舗装の砂利道でスピードを出せないらしい)

2025_0729-76.jpg
 改札内には、初代レッドアロー5000系と、101系の小さ目のモックアップが展示してありました。西武秩父線開通時のスターで、だからE851もあったら良かったかな。
(そういえばこの日は、E851カラーの4000系は、見なかった)

2025_0729-77.jpg
 七夕の飾りつけも見ました。秩父の七夕は、仙台と同じく、旧暦にあわせているそう。

2025_0729-78.jpg
各停5038 西武秩父12:50 → 13:38飯能 4123を含む4連
 せっかくのクロスシートなので弁当でも食して帰りたかったが、この日はもう終わってしまったそう。なので、飯能までほとんど寝ていました。朝自宅を出るのが早かったので…。

2025_0729-79.jpg
 その前に、「ラビュー」と武甲山。

2025_0729-80.jpg
急行2154 飯能13:44 → 14:21石神井公園 40052×10連
 最新の「L-train」。この前日7月28日から、地下鉄・東急・みなとみらい線への直通運用にも入るようになったらしい。なお車内は、通常の40000系と変わらない。

2025_0729-81.jpg
 清瀬では、劇場版ドラえもん45周年記念のヘッドマークを付けた編成も見た。40000系も、かなり見かける機会が増えた。8連もあるし。

2025_0729-82.jpg
各停6368 石神井公園14:32 → 14:46小竹向原 メトロ17186×8連
 西武有楽町線にも乗らねばならんので(急行は練馬通過)、石神井公園で乗り換える。初めて、西武以外の編成に乗る。

2025_0729-83.jpg
 メトロ編成の車内の、手前は「五等分の花嫁」、その後方は「アイドルマスター」の、共にブシロードのカードゲームの広告。「アニメの西武鉄道」は、直通車輛にも影響を与えているのか!?

2025_0729-84.jpg
 複々線区間に入り、6000系の池袋行準急が追い抜いていく(ただし練馬でこちらの到着を待つ)。

2025_0729-85.jpg
 出入口上部の駅名表示のマークのみがかろうじて西武の駅でもある事を表しているかのような、小竹向原駅。

2025_0729-86.jpg
各停6369 小竹向原14:47 → 14:52練馬 メトロ10024×10連
 本来は乗れない列車だが、有楽町線も遅れ気味だった。

2025_0729-87.jpg
各停5485 練馬14:55 → 14:57豊島園 2071×8連
 だから本来はこの列車も乗れない所だったが、待っていた。豊島園からの「ハリーポッター」ラッピング編成の到着を待つ。

2025_0729-88.jpg
 豊島園駅。駅舎は新しいけれど、普通だった。

2025_0729-89.jpg
 ホームが、ワーナーのスタジオツアーオープンに合わせて改装され、赤基調の、テーマパークのイメージに合わせたものになっている。上屋の時計もそう。

2025_0729-90.jpg
 ホームにあるSL列車は、旧豊島園で走っていたアトラクションをオブジェとしているのだそうで、「ハリーポッター」シリーズとは、直接は関係ないようだ。

2025_0729-91.jpg
各停5486 練馬15:07 → 15:22池袋 2072×8連
 いよいよラスト。豊島園駅は8連しか入れないし、8連でもギリギリのホーム長しかない。ので、こんな写真になりました。

2025_0729-92.jpg
 池袋到着。⑨番線ホームもハリポタ風?(さすがに「9と4分の3番線」とはならなかった)

 これで多摩川線を除く、西武鉄道全線の完乗を達成しました。
 特に新宿線が、来年デビューが予定される〔小江戸〕の後継の列車がどのようなものになるかが注目だし、東村山駅の高架化工事の進展が、新宿線系統のダイヤ全般に大きな影響を与えそうです。東京側の地下線化工事の進捗も同じでしょう。新宿線は今後、井荻駅の前後でも連続立体化が予定されていて、10年位のスパンは必要だろうが、新宿線は線路も車両も、大きく様変わりしそうです。池袋線は、とりあえずは現状維持、でしょうか。
 さて、記念一日乗車券は、あと1日分残っています。使い道は一応考えてあるのだけれど、有効期間は今月いっぱいだし、早めに使わないと。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《What's New》
12日 韓国 特別検察官 ユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領キム・ゴニ(金建希)夫人の逮捕状取得
13日 関西万博 メトロ中央線運転見合わせで大勢足止め 混乱
14日 落語家桂 米朝生誕100年特別展 姫路市「イーグレひめじ」で開幕

№2995 8000系デビュー記念乗車券で巡る 西武線のいま(前)

2025_0729-00.jpg 
 5月31日、8000系が国分寺線にデビュー。新車ではなく、小田急からの中古車両というのが話題だし、ローカル私鉄ならともかく、大手私鉄が中古車両を導入し、それを大々的にアピールするのは、異例です。
 記念乗車券も発売されたが、今回はその記念乗車券を使って、一日かけて西武線のほぼ全線(多摩川線は除く)を乗り歩いて、西武鉄道の「いま」を見直してみたいと思います。2回に分けます。

2025_0729-01.jpg
 その記念乗車券。一日乗車券(多摩川線は乗れない)2枚セットで2,000円。8月31日まで有効です。

2025_0729-02.jpg
 今回は、こちらを使いました。いうまでもなく、小田急の乗車券ではないので、念のため?

乗車日:2025(R7)年 7月29日

2025_0729-03.jpg
 JR新宿駅東口から西武新宿駅へ向かう。解体作業中の、元アルタ。

2025_0729-04.jpg
 西武新宿駅からスタート。こうしてみると、ただ新宿駅から遠いだけでなく、待ち時間が長い信号をいくつか横断しなければならないので、だから余計時間がかかるなあ、という印象。その意味でも、計画中の地下道の整備が期待される。

2025_0729-05.jpg
急行2609 西武新宿6:51 → 7:52本川越 2056(以下、実際に乗車した車両を記載)×8連
 非常扉に、武蔵野鉄道開業100周年を記念したヘッドマークが貼られている。

2025_0729-06.jpg
 中井通過。この先でも2000系に関しては、デザインが異なるヘッドマークを掲げた編成がほとんどでした(一部なかった編成もある)。

2025_0729-07.jpg
 沼袋通過。相対式2面4線だったはずだが、地下線化工事の影響か、中井と同様の2面3線となっている。中線は、時間帯によって通過する方向を使い分けていて、朝方の下りは、通過列車もホーム側を通過する。

2025_0729-08.jpg
 10000系〔小江戸4号〕とのすれ違い。下りは、前方に30000系の各駅停車がいるのが見えるだろうか。朝ラッシュ時とあって、上下ともノロノロ。

2025_0729-09.jpg
 20000系「L-TRAIN」とすれ違い。

2025_0729-10.jpg
 池袋線から転属の6000系とも、すれ違う機会が少なくなかった。

2025_0729-11.jpg
 東村山の高架化事業は、6月29日に新宿線下りの高架化を迎えました。久米川から先の、高架の取りつき地点。

2025_0729-12.jpg
 西武に限らないけれど、高架線になると、車窓も全然違ってくる。青空が広い。

2025_0729-13.jpg
 新宿線下りホームも高架化。〔小江戸1号〕の待ち合わせだが、地平時代は暫定的に、〔小江戸〕は上り待避線に進入して追い抜きを行っていた。だから乗り換えは階段を上り下りする必要があったが(次の所沢で乗り換えれば良いが)、高架化で、再度同一ホームでの乗り換えが可能になった。ホームドアも最初から整備されているが、10000系は新宿線でも去就が注目されるところとなり、ひょっとしたら高架ホームに発着する10000系を見られるのは、短期間になるかも知れない。そして、上りの高架線を走る事は、ないまま終わるのかも知れない。

2025_0729-14.jpg
 この退避停車中に他駅で非常ボタンが押される事態があり、〔小江戸1号〕の到着が遅れたため、当方も3分遅れで出発する。西武園線分岐部のポイントがあるが、今回発着した④番線は、全体の完成後は国分寺線・西武園線の共用となる見込み。右側の、まだ工事中の線路が新宿線の本線となる。となると、全体の完成後は新宿線のダイヤも大きく変わりそうだし、国分寺線・西武園線のダイヤはどうなるのだろうか。国分寺~西武園間の直通運転がメインとなるのか。

2025_0729-15.jpg
 結局遅れを取り戻せないまま本川越到着。
 本当はこの折り返し各駅停車で東村山まで戻りたかったが、もともと5分しかない折り返し時間がもっと短くなってしまったので、次の列車とする。

2025_0729-16.jpg
 本川越駅。一般のバス(西武バス・東武バス)に交じって、ずいぶんと通学のバスが目立つ。駅付近も高校生が多い。一般的には、夏休みに入った普通の平日なのだが、私立だと、あまり関係がないのか。大変な事だ。

2025_0729-17.jpg
 西武は今年も、ライオンズとコラボで「推し獅子」キャンペーンを行っている。本川越駅は主力選手の炭谷 銀仁朗。
 運賃表を見ると、西武新宿からここまでで520円。だから1日乗車券1日分だと、往復だけでモトが取れて、お釣りも来る事になる。

2025_0729-18.jpg
急行2622 本川越8:07 → 8:37東村山 38108×8連

2025_0729-19.jpg
 新所沢で「L-TRAIN」と出会う。先ほどすれ違った、20105F。

2025_0729-20.jpg
 ここで〔小江戸12号〕の通過待ち。

2025_0729-21.jpg
 上りの高架化はこれから。上下線間の空いた部分に、これから上りの高架橋が造られる事になろう。

2025_0729-22.jpg
 東村山の上り線は、上下で共用だった⑤番線が高架ホームに移動して、線路が撤去されている。現在は⑥番線のみ使用。なので現在、ここでの追い抜き・退避はできない。
(全体の工事が完成すると、高架ホームで追い抜き・退避ができるようになる見込み)。

 次は西武園線に乗り換えるが、8時50分発。東村山に降り立ったとあれば、あれを見なければなるまい。

2025_0729-23.jpg
 現状の東村山駅。西側にはタワマンも建っている。

2025_0729-24.jpg
 東口の北側に、志村 けんの銅像が立っている。「バカ殿」が「アイーン」、の姿だ。後方の似顔絵は、写真の寄せ集め。木陰という事もあり、待ち合わせでも利用されているようだ。それにしても、もう5年経ってしまったんだなあ。相鉄線瀬谷駅で見たスマホのニュースで悲報を知った時の事が、思い出される。

2025_0729-25.jpg
 現在の東村山駅は地下通路になっているが、かなり狭い。手前は西武鉄道の各駅で展開される「トモニー」で、ファミマと提携している。
(以前のファミマは、西武グループと資本的に関係があった)

2025_0729-26.jpg
 現在の西武園線は③番線を発着するが、以前の新宿線下り待避線の線路を分断し、国分寺線と分け合って使用する形。

2025_0729-27.jpg
各停6229 東村山8:50 → 8:53西武園 2537×4連

2025_0729-28.jpg
 発車して、高架線下を新宿線と並走するが、渡り線は存在しない。

2025_0729-29.jpg
 西武園駅。遊びに行くのか家族連れが割と目立つ気がした。競輪場は、この日は本場も場外も開催がなく、だからその手のオッサンたちの姿はなかった。

2025_0729-30.jpg
各停6230 西武園8:56 → 8:59東村山 2538×4連
 折り返しがもともと3分しかなくて慌ただしいが、次は20分後になってしまう。

2025_0729-31.jpg
 西武園線の高架取りつき部。

2025_0729-32.jpg
 立体化工事真っただ中の駅の常として、動線があっち行ったりこっち行ったりしているし、先の地下通路の如く、一部狭いところも。この部分は、上が新宿線下りのホームで、全体の工事が完了すれば、広い改札内コンコースとなるのだろう。

2025_0729-33.jpg
 国分寺線は、新宿線下り待避線を分断して国分寺方の2番線を基本に使用している。右側の①番線は、現在は折り返し回送入庫となる列車のみ使用している模様。

2025_0729-34.jpg
各停6652 東村山9:07 → 9:10小川 2054×4連

2025_0729-35.jpg
 国分寺線は、国分寺方も新宿線との渡り線はない。つまり、現在は新宿線と国分寺線・西武園線は、東村山駅構内での配線上のつながりはない事になり、車両は玉川上水から小川を経由して出入りする事になる(だから両線は、現在は編成の向きが逆)。

2025_0729-36.jpg
 小川で早速、8000系との出会いが。
 このまま国分寺へ直進したいところだが、全線踏破なら、拝島線を往復しなければならない。小川→拝島→小平→小川とまだるっこしいが、ともかく乗り換え。

2025_0729-37.jpg
準急4303 小川9:14 → 9:29拝島 2458×10連

2025_0729-38.jpg
 終点の拝島駅。

2025_0729-39.jpg
 西武側の駅前には、「横田1号踏切」という踏切がある。米軍基地への引き込み線の踏切だが、線路は赤さびていて、ほとんど列車は走っていないようだ、と見た。

2025_0729-40.jpg
 拝島駅の駅舎内。橋上駅舎化前は東側に西武、西側にJRが管理する駅舎があって、途中の改札はなかったのだが、橋上化で両社の駅が分離された。

2025_0729-41.jpg
各停5408 拝島9:40 → 9:59小平 2093×10連
 先の4303列車の折り返し。小平から先は、上石神井あたりへ回送入庫だった。

2025_0729-42.jpg
 小平駅。思えば小平って、分岐駅というだけでなく、西東京を代表する市の代表駅なのに、〔小江戸〕はもちろん、平日の通勤快速、土休日の快速急行も通過だ。〔拝島ライナー〕は停車するが、意外に地位が低い気もしないではない。

2025_0729-43.jpg
急行2543 小平10:09 → 10:14小川 30005×10連
 4分遅れだった。

2025_0729-44.jpg
各停6666 小川10:21 → 10:29国分寺 8003×6連
 思いのほか早く、8000系に乗る機会が生まれた。
 乗客が乗っているので車内の写真は撮っていないが、言われている以上に小田急時代そのまんま、という印象だった。優先席部のみ改造されているが、小田急時代の、車いすスペース部の補助席も、そのままだ。

2025_0729-45.jpg
 西武のマークと小田急(エンジニアリング)のマークが同居するステッカーも、不思議な感覚。

2025_0729-46.jpg
 千鳥状に設けられた、LED文字案内も小田急時代のままだったが、その反対側には、8000系である事を表す紙製プレートが入っていた。

 最初の1編成が8001ではなく、8003から始まっているのはなぜだろうか。ともかく西武デビューを果たした8000系だが、今のところ、2編成目以降が西武に入線した、という情報は聞いていない。もちろん小田急側の事情もあるが、国分寺線の全編成が8000系となるのはいつになるだろうか。それにしても、過去には箱根の観光開発で「戦争」まで繰り広げた両グループ間で車両のやり取りまで行うようになるとは、時代も変わったよなあ、と改めて思う。元の小田急8000形は、導入の決め手になったVVVF化改造が行われているとはいえ昭和の車両だし、ほとんど手が加えられていない車内も見ると、西武でもいつまで使い続ける事になるんだろう、と思う。

 この後は多摩湖線に乗り換え、秩父も目指す事になるが、それは次回とします。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 明日8月12日は、日航ジャンボ機墜落事故から、40年の節目となります。あの日の事は覚えている事、忘れてしまった事様々あるのだけれど、ここでは記さない事にします。毎年同じ事を書いているが、私の立場では、ただただ、事故で亡くなられた多くの方々のご冥福を、お祈りするだけです。それ以降も去年の羽田事故など大小さまざまな事故・インシデントが起きているが、ともかく旅客に犠牲者が出る事態は起きていません。海外では近年、韓国・インドなどで大量の犠牲者が出る旅客機の事故が起きてしまっているが、少なくとも日本では、旅客が犠牲になる事故は、この墜落事故が最後となるように。
 今度は北九州が、大雨特別警報の対象となってしまいました。被害状況の全容は分からないが、鉄道に関しては、明日の鹿児島本線・荒尾~八代間、豊肥本線・熊本~宮地間、久大本線・久留米~日田間は、終日運休が決定しているよう。今日甲子園で勝利した東海大熊本星翔高校は豊肥本線・東海学園前駅が最寄で、応援団もこれなかったそうです。日豊本線・西都城~鹿児島間と肥薩線・吉松~隼人間は「当面の間」運休だそうで(少なくとも15日までは再開しないようだ)、被災個所の写真が公開されているが、路盤が完全の崩壊して、線路が宙ぶらりんになってしまっている。西鉄は通常通りに戻り、熊本電鉄は、今日は終日運休だが、明日は通常運行に戻るそう。一方で島原鉄道は法面崩落が見つかり、明日も運休としています(代行バスを運行)。どうか復旧まで数か月~数年かかる、などという事態など、起きていないように。それに九州だけでなく、中部地方も大雨のようで、高山本線と飯田線が一部不通になっているそう。こういうニュースを聞いたり、映像を見たりすると、本当に気分はブルーです(しょせん他人事だからこんな好き勝手な事が言えるのだけれど)。

《What's New》
 9日 ニューヨーク・タイムズスクエアで銃撃事件 3人けが
10日 英空軍F35B戦闘機 鹿児島空港に緊急着陸
11日 小泉農林水産大臣 韓国チョ・ヒョン(趙顯)外相と会談 水産物輸入禁止措置撤廃を要求

 夏の甲子園は、広島県の広陵高校が2回戦以降の出場を辞退する事態となってしまいました。SNSによる情報拡散も一因らしいが、この事自体については、何も言わないでおきます。ところで、この広陵高校は1回戦は出場したが、試合開始が19時30分過ぎ、そして翌日の綾羽vs高知中央の一戦の終了は、22時46分でした。暑さ対策として一昨日までは2部制がとられていて、この2試合は共に第4試合でした。しかし、プロ野球でも遅いだろうと思う時刻の開始と終了、これも高校生にとって良い事なのか?また、2部制がなぜか序盤の数日のみ、というのも中途半端(猛暑はこの先も続く可能性が高いのだし)。他の大会だったら、甲子園球場以外の球場も併用する事を考えるのだろうが、甲子園でプレーする、というのが高校球児の絶対的なモチベーションになっているのなら、このような形態にならざるを得ないのかも知れない。でも、猛暑を回避する事を最重要課題に据えるのなら、開催場所・時期・日程その他もろもろ、大会の在り方全般を抜本的に考え直さなければならない、のではないか?10年位のスパンを必要とするかもしれないが。

№2763 国際興業バスまつり2024in飯能

2024_0225-00.jpg
 前々からお約束していた通り、一昨日2月25日(日)に飯能市内で行われた、「国際興業バスまつり2024in飯能」、行ってまいりました。
 今回の飯能行を後押ししたのは、BU04のレストアでした。イベントの最初のリリースではBU04の展示は予告されていなかったが、BU04の修復の完成が2月予定、ともリリースされていたので、ここで展示になるに違いない、と考えていたのでした。実際その通りになったのだが、さらに、「ヤマノススメ Next Summit」ラッピング車も急遽展示決定との一報も入り、これは楽しみが2倍・3倍になったと、ワクワクしていたものでした。
 枚数が多いので、一気に行きます。

2024_0225-01.jpg
 しょっぱな(10時)から入りたかったが、朝方どうしても外せない所用(通院)が入ってしまって、終わって即飯能へまっしぐら。池袋からは西武特急〔ちちぶ11号〕に乗って行きました。
 が、東急東横線内で発生した遅延を引きずったのか、飯能は5分近く遅れて到着。

2024_0225-03.jpg
 飯能駅からは会場までの臨時バスが頻発していたが、11時20分発の定期便・〔飯15〕系統・双柳循環(工場先回り)への乗車となりました。最寄りバス停・椿本チエイン前到着。
 道路を隔てた反対側が、会場です(臨時便はルートが異なり、手前に着く)。

2024_0225-04.jpg
 あいにくの雨模様だったが、人出は多かった。

 さっそく回ります。会場入り口から入ってすぐのところから。
(画像は撮影順になっていない所もあります)

2024_0225-06.jpg
 手前は町田ドライヴィングの教習車・トヨタアクシオ(ハイブリッド)、奥は国際興業ハイヤーのトヨタセンチュリー。

2024_0225-07.jpg
 バス行きます。まず、飯能市内のローカル路線(飯能駅~間野黒指及び新寺~中沢)で走り出した、やはりトヨタのハイエース。

2024_0225-08.jpg
 車内はこんな感じ。乗客は12人乗れる。

2024_0225-09.jpg
 左右とも、リアには飯能市のゆるきゃら「夢馬(むーま)」が描かれています。

2024_0225-10.jpg
 国際興業観光バスの貸切車。さいたま〔営〕の271号車。2PG-RU1ASDJ。貸切車はコロナ禍以降導入がなく、2019(H31~R元)年式のこの車両が最新。

2024_0225-11.jpg
 その車内。非常にオーソドックスな62人乗り。

2024_0225-12.jpg
 夜行高速車。志村〔営〕の2KG-RU1ESDJ。これも2019(H31~R元)年式。

2024_0225-13.jpg
 その車内は、独立3列の28人乗り。この車ではないが、国際興業の〔シリウス〕に八戸駅まで乗った事は、№1536で書きました(その前にもあり)。

 そして、今回の最大の目玉。

2024_0225-14.jpg
 祝!復刻のBU04です。
 最初「バスまつり」開催のリリースが出された時点では、BU04の展示はまだ発表がなかったが、2月にレストアが完了するというリリースは出ていたので、ここで公開されるのは間違いないと、狙っていたのでした。
(既にこの3日前にツアーで運行済み)

2024_0225-15.jpg
 やはりこの型式、そしてこのカラーだったら、後部には「KKK」の3文字がないと。消されていった事情は分かっているが、やはり徐々に少なくなっていく様は、寂しいものがありました。

2024_0225-16.jpg
 川崎のプレートも、復刻。

2024_0225-17.jpg
 ひとつ、現役時代にはなかったものとして、排気ガス処理のためのDPFが追加されています。これがないと、少なくとも首都圏は走れない。

 車内の写真は、申し訳ないが撮り損なってしまっていました。乗っている人が多くて、気後れしてしまったのかも知れない。

2024_0225-18.jpg
 簡素なパイプ式のシート。正直長時間の乗車になるとツラそうだが、これも、時代の証人。

2024_0225-21.jpg
 優先席は現在と同じ場所が指定されているが、当時は現在のような統一マークではなく、各事業者が個別に作っていたようです。座席のシートにもカバーがあって、同じデザインのステッカーが貼られていました。

2024_0225-19.jpg
 窓上には、全盛期のBU04の姿の写真が並ぶ。

2024_0225-20.jpg
 そして、レストアのメイキング写真もあります。

2024_0225-22.jpg
 二段サッシの上部には、こんな表示もありました。現代とは意味が全然違うけれど。

2024_0225-23.jpg
 運転席。運賃箱も旧型。なお右側の無線は、このレストア時に設けられたものでしょう。

2024_0225-24.jpg
 正面の運賃表は、当時はどこの事業者も同じだったが、このようなフィルム式で、ドライバーがいちいちセットしなければならず、手間ヒマかかるものでした(国際興業は、運賃の境となるバス停の名は表示していなかったようだ)。現代のサイネージとは大違い。

2024_0225-25.jpg
 改めて外観を前後左右から撮ります。正面は、今は記念のプレートが掲げられているが、外すとやはり「KKK」と描かれているはず。
 なお、登録番号は希望ナンバーの「所沢230あ2413」で、どういう由来かと思ったが、一番最初に赤羽〔営〕に配置された時の「練馬22か2413」から来ているようだ。

2024_0225-26.jpg
 公式側。ツーマン兼用車で、側面の区間表示が中ドア上にある。

2024_0225-27.jpg
 後部。点検ブタにメッシュがないので、近代的に見える。この車両は1980(S55)年式だからBUとしてはもう末期、すぐ後にCLM系に移行するので、車体としては過渡期にあったという事だろうか。

2024_0225-28.jpg
 非公式側。冷改されているのが解るが、岩手県交通時代に行われたのだろうか。今回は使用しない。従って、6~9月は運行しない模様。

 なお、この車両は乗合登録になっているようだが、運賃箱が旧式なので、一般の路線バスとしての営業は、たぶんない。基本的にはツアー専門でしょうか。

 そして、急遽展示決定の、この1台。

2024_0225-29.jpg
「ヤマノススメ Next Summit」ラッピング車。
 先代の1~3号車が全て引退してちょうど1年。新作ラッピングやって欲しいよなあ、というファンが多かったのでは、と、№2598で記したのだが、ブランクはあったものの、やはり実現してしまいました。アニメのパワー、恐るべし。

2024_0225-30.jpg
 公式側は2等身の6人。

2024_0225-31.jpg
 非公式側が、リリースのイラストにもあった、等身大の6人。左から、「Next Summit」から登場の千手院 小春(CV:岩井 映美)、斎藤 楓(CV:日笠 陽子)、倉上 ひなた(CV:阿澄 佳奈)、主人公の雪村 あおい(CV:井口 裕香)、青羽 ここな(CV:小倉 唯)、黒崎 ほのか(CV:東山 奈央)。ほのかも、ラッピングバスでは初登場。

2024_0225-32.jpg
 今回は、内装はまだ作業中で外観のみの展示、となったが、座席の地は既に、タイトルが入ったものになっている。

2024_0225-33.jpg
 ここでも改めて、前後左右から撮ります。正面は、これだけだと普通の国際興業バス。せめて、1号車のようなタイトルは入れて欲しいかな。

2024_0225-34.jpg
 公式側。このデザインは、最初のリリースでは公表されていなかった。

2024_0225-35.jpg
 後部。「Next Summit」のテイザービジュアル(という表現でいいのかな?)。

2024_0225-36.jpg
 非公式側。背景は、天覧山の山頂の展望台から望む、飯能の街並み(実は、天覧山の頂上は行った事があるので分かります)。
 なお、今回の車両は、2010(H22)年式のPKG-LV234L2、6955号車。

2024_0225-37.jpg
 今回のラッピング車は、飯能アニメツーリズム実行委員会が資金を募ったもので、その提供者の名前が、メッセージと共に掲げられていました。

2024_0225-38.jpg
「運転席で記念撮影」で使われていた2台。お子様向けですね。手前がさいたま東〔営〕の3095号車、奥が戸田〔営〕の3073号車。共に2017(H29)年式QDG-LV290N1。

2024_0225-39.jpg
 お約束の記念撮影用ボードと、「体験コーナー」用の車両。車両は鳩ヶ谷〔営〕の3333号車。昨年2023(R5)年に入った2RG-LV290N3。脱線するが、飯能〔営〕の車両は、基本的には東京都・さいたま市内からの転属車ばかりだが(先の「ヤマノススメ」車も、元は西浦和〔営〕だったらしい)、1台でも2台でも、直接の新車導入、できませんかね?

2024_0225-40.jpg
 ハイエースのもう一台は、おむつ替え・授乳用の車両として、敷地の離れた場所にいました。
 ハイエースは2台なのに、2台ともここにいて、運行は大丈夫なのか?と一瞬思ったが、飯能駅~間野黒指系統は土休日運休、新寺~中沢系統は夕方の運行(朝方は飯能駅から大型が直通運転)なので、終了までいても大丈夫みたい。

2024_0225-41.jpg
 キッチンカーも並んでいます。

2024_0225-42.jpg
 食いかけで非常に見苦しいが、「花園黒豚メンチカツバーガー」。ボリュームがあっておいしいです。黒豚ミート・花園バークが運営しているが、残念ながら、バーガーはこういうイベントの企画でないと食せないようだ(ラグビーの試合とかで出るのではないか?)。

2024_0225-43.jpg
 企業ブースもいくつか。レシップ。機器(行先表示など)操作体験とか。

2024_0225-44.jpg
 左から飯能市、「バスラマインターナショナル」のぽると出版(国際興業特集のバックナンバーを発売していた)、バス共通ICカード協会。

2024_0225-45.jpg
 そして、国際興業のブースでは、ガチャや、グループのホテルの商品の販売も行われていました。

 今回購入、そしてプレゼントされた品々をいくつか。

2024_0225-46.jpg
 飯能駅からバスで到着した際に、来場者にプレゼントされたカード。表面は、今朝乗ってきた〔飯15〕系統のエルガ(ただし写真は、双柳小学校先回り)。

2024_0225-47.jpg
 裏面には、この〔飯15〕(区間運転〔飯15-2〕系統含む)の詳細が記されていて、ちょっと驚いた。こんな「マイナー」な系統を?以前は飯能駅~工場前~市営住宅の〔飯13〕系統(一部はさらに入間市に入って新光を終点としていた〔飯14〕系統)だったが、10年位前に再編成を行って、現在の運行形態になった。なので、椿本チエイン付近をバスが走るようになったのは、最近の事だ。浅間付近は、1車線しかない狭い道(だから臨時便はルートが異なる)。
 下は、レシップの整理券発行機で発行された「整理券」。

2024_0225-48.jpg
 BU04と新エルガが描かれたトートバッグ。中にはチラシ各種が入ったクリアファイルが入っています。

2024_0225-49.jpg
 ガチャ。300円と400円の2種類があって、300円の方にしました。人気なので売り切れ寸前だった。これは、先のハイエースが入る、間野黒指バス停の標識。他にはバスそのもの(BU04など)などがありました。400円は行先表示が中心だったようだ。

2024_0225-50.jpg
 バス共通ICカード協会ではアンケートを募っていて、答えると福引が一回できる。そこでもらった自由帳。ICカードで乗れるバス(東急世田谷線もある)のイラストが描かれているが、やや古くて、西武バス(最上列一番右)は「S-tory」ではない。

2024_0225-51.jpg
 左は奥むさし飯能観光協会で購入したジャム。大きいサイズは1個600円・2個1,000円。右は富士屋ホテルのカレーで、レトルトなのに、950円!どんな味がするのやら。

2024_0225-52.jpg
 最後に、先の「ヤマノススメ」のブースでもらった、カレンダーとティッシュ。どちらも、あおい・ここなと「夢馬」が描かれている。飯能市市制70周年記念、らしいが、やはり飯能市のアニメへの関与の度合いが高い。「アニメツーリズム実行委員会」なんてあるくらいだから。あるいは沼津市や大洗町など以上かも知れない。

 あいにくの天気だったので、子供向けのお楽しみ(輪投げや綱引きなど)や、夢馬などのマスコットの来場が取りやめになったりしたのは残念だったが、それでも皆、老いも若きも、バスファンもアニメファンも、そうではない人々も、皆それぞれ堪能できていたようでした。アットホームな雰囲気が感じられたような気がします。
 欲を言えば、これは昨日の国際興業公式サイトのアンケートでも書いたが、近隣の同業他社、西武バスやイーグルバスあたりの車両の展示もあったら、良かったかな?西武バスは飯能に自動運転車両があるし。むろん他の事業者次第なので、なくても仕方がないのだが。
「ヤマノススメ」ラッピング車は、営業運行を開始したら、改めて撮りに行きます。BU04はツアー中心になるはずだから、キチンと撮る機会が、作れるかなあ…?

 ともあれ、関係者の皆様、ありがとうございました!来場者の皆様、楽しかったですよね!またこういう機会に巡り合えたら、と思います。

国際興業バスまつり.jpg
 
 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《What's New》
26日 スウェーデン NATO加盟決定
27日 愛・地球博記念公園「ネコバス」 報道陣に公開
 サッカー岡崎 慎司が、今シーズン限りでの現役引退を発表しました。やはり一番印象深いのは、レスターの大番狂わせV、ですよねえ。サプライズな出来事に、主力選手として立ち会えたとは、幸せ者だと思うんだよねえ。

№2721 いすゞ「エルガEV」見に行った

2023_1028-00 エルガEV.jpg
 すぐ書くと書いておきながら、もうショーが終わった後になってしまったが、先月10月26日~今月5日までの間行われた「TOKYO MOBIRITY SHOW」で、かねてよりリリースがあった、初の国産大型EVとなるいすゞ「エルガEV」が発表になったので、一般公開初日の先月28日、仕事帰りで見てきました。
 今ショーにおいて、いすゞはUDトラックスと共同で出展したが、開催前の時点では、いすゞの公式WEBのショー特設サイトで2か所、シークレットになっている所がありました。この内のどちらかがEVバスになるのではないかと思っていたところ、公開初日の26日になって、予想通り、片方が「エルガEV」である事が明らかになりました。という事で、これはやはり見に行かねばと、仕事が終わった後、直行で東京ビッグサイトに向かったのでした。「ショー」と名の付く催しに、しかも金を払って入るのは、たぶん初めて。

2023_1028-01 国際展示場駅.jpg
 行きはりんかい線利用で、国際展示場駅に着きました。

2023_1028-02 手塚治虫.jpg
 ショーと全然関係ない所から始めるが、コンコースには陶板壁画「Osamu Tezuka, Characters on Parade」がありました。4年前、2019(H31)年の3月18日に公開されたそうです。手塚 治虫先生がなくなったのは平成の世になって間もない頃で、もう34年経ってしまいました。すぐ思いつくキャラクターは、皆入っていますね。

2023_1028-03 スポーツカー展示.jpg
 何のイベントかは分からないが、ビッグサイトに通じる道には、スポーツカーがずらりと並んでいました。

2023_1028-04 東京ビッグサイト.jpg
 東京ビッグサイト。近年はコミケなどでもお馴染みだが、中に入るのもまた、今回が初めてでした。

2023_1028-05 アフター4入場待ち.jpg
 今回は、16時以降の入場で有効な「アフター4」チケット(1,500円)での入場。会場でのチケット販売はないので、行きがけにコンビニで買ってきました。時間前には、これだけの人だかり。
 でも、時間が来てからの入場は、スムーズでした。リーダーでチェックされるだけで、チケットが回収される事はない。

2023_1028-06 コンコース.jpg
 エルガEVなどの商用車は、東1ホール。そこに向かうコンコースの天井にも、エルガEVなどの幕が並んでいました。

2023_1028-07 東1ホール.jpg
 東1ホールに着きました。いすゞ・UDはすぐ目の前。

2023_1028-08 エルガEV対面.jpg
 エルガEVの姿がありました。大きくラウンドした前部が印象的。

2023_1028-09 エルガEV正面.jpg
 正面。

2023_1028-10 エルガEV前照灯.jpg
 前照灯。最近はやりの、くの字形をしている。

2023_1028-11 エルガEV側面.jpg
 非公式側の側面。
 車内に入るには、こちら側から、後部を回り込む形。

2023_1028-12 エルガEV液晶画面PR.jpg
 液晶式で、エルガEVをPR。

2023_1028-13 エルガEV主要スペック.jpg
 …なのだけれど、主要スペックについては、まだ未公表の部分も多い。全長は、エルガハイブリッドのS尺(11,255㎜)よりも長い。バッテリー容量は、BYDのK8(287kwh)よりも小さいが、出力(K8は75kw×2)は大きく、こうなると未公表の航続距離がどの程度のものになるのか、気になる所ではないだろうか。

2023_1028-14 エルガEV運転席.jpg
 早速車内へ。運転台回り。やはり割とすっきりしている。

2023_1028-15 エルガEV車内.jpg
 前方から見た車内。出展車両では、前方のタイヤハウス部は左右とも座席を設けていない。

2023_1028-16 エルガEV後部ボックス席.jpg
 最後部は向かい合わせのボックスシート。乗客としては、EVであるかどうか以前に、こちらの方を気にするのではないか?EVでなくともフルフラットノンステップ車では、後方タイヤハウス部の処理をどうするのかは難問、欧州などでは当たり前で、日本でも連節バスである程度見られるようになってはいるものの、鉄道でもそうだがボックスシートは敬遠されがちなので。といってフルフラットで座席数を確保するためにはこうならざるを得ないだろうから(都営バスのスカニアはボックスシートにはなっていないが、タイヤハウス部は着席が一苦労)、あとは営業で走りだす時点で、どこまで旅客を「説得」できるかどうか、となるのではないだろうか。

2023_1028-17 エルガEV後部ノンステップ部.jpg
 その後方から見た車内。タイヤハウス部は、やはりかなり狭い。もう少し小型化できないか。
 気になったのは、今回の出展車両では、旅客の座席数が21とかなり少ない事で、このままでは、営業車両としては実用的ではないのではないか。走行面だけでなく、この点も改良が重ねられて欲しい。

2023_1028-18 エルガEVカード.jpg
 降りると、こんなカードをくれます。裏面のQRコードを読み取ると、いすゞのWEBのショー特設サイトを閲覧できます。

2023_1028-19 エルガEVリア.jpg
 リア部にも、走行に関する機器が収納されている模様で、窓がありません。

2023_1028-20 エルガEV展示全景.jpg
 非常に簡単ながら、エルガEVの見学、終わりました。
 2024(R6)年度販売目標、とは記されているが、今回の感触では、実用化はもう少しかかるのではないか、というのが正直な印象。航続距離などのスペックが公表されていないし、バッテリーや走行ユニットなども公開されていない。何より、走っている姿をまだ見せられていない。既に(フルフラットではなくても)BYDやEVM、アルファバスのEVが相当数走っている上に、韓国ヒョンデのEVも発売になりそうとも聞いていて、開発のペースがあまり遅いと、国産フルフラットといえども、市場に食い込む余地がなくなってしまう懸念があります。やはりできるだけ早いうちに、どんな形でも良いから、まずは実際の走行シーンを披露しなければならない、と思います。バスは「走ってナンボ」なので。

2023_1028-21 いすゞ・UD全景.jpg
 いすゞ・UDトラックスのスペースの全景。

2023_1028-22 EVsion Cycle Concept.jpg
 他の展示も数点。エルガEVと共にシークレットになっていた、「EVision Cycle Concept」。EV車のバッテリーの交換システム。

2023_1028-23 ギガFUEL CELL.jpg
「GIGA FUEL CELL」。水素で走る大型トラック。

2023_1028-24 エルフEV.jpg
「エルフEV」。前照灯はエルガEVと共通。

2023_1028-25 いすゞ自動車グッズショップ.jpg
 グッズショップもあった。現金は取り扱わない。

2023_1028-26 日野自動車.jpg
 日野自動車のブース。燃費の不正問題から早く立ち直らなけらばならないが…。

2023_1028-27 日野自動車公開放送.jpg
 今回のショーでは「2024年問題」も意識されている、事もあってか、DJスタイルでこの問題について話し合う公開放送もありました。

2023_1028-28 三菱ふそう.jpg
 三菱ふそうのブース。

2023_1028-29 三菱ふそうスーパーグレート.jpg
 最後に、三菱ふそうのトレーラー「スーパーグレート」。
 日野と三菱ふそうは統合に向けて動き出しているが、それが実際の車両という形で目に触れる事ができるのは、いつになるのか。特にバスは?(日野は、いすゞとの関係はどうするのだろう)
 
 こんな感じで、本当に駆け足だったが、エルガEVを中心に、商用車の展示を見てきました。もはや車一辺倒ではない、交通全般を扱うんだ、というコンセプトで、JR東日本の「HIBARI」とか、ドローンの類とかも別のホールでは展示されていたそうだが、バスに関しては結局のところ、東1ホールの出展車両は、エルガEVのみでした。事前にわかっていた事ではあるけれど、やはり残念。メディアもトラックなどが中心でバスに関してはほとんどなかったが、エルガEVそのものの一般の関心は、決して低くはなかった、と見えました。今の日本のバス業界は、作る方も、それを動かす方も元気が出ないが、何としても新車両・新技術が暗闇を吹き飛ばし、一般世論の関心をさらに高めて、社会の中でのバス業界の地位を向上させる事が、たくさんの意味で必要だろうと思います。エルガEVが是非、その先陣を切って欲しい。一日も早く、路線バス事業者のカラーをまとったエルガEVの姿を見たいと思います。

当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 阪神タイガース、やっちゃいましたねえ。日本一、おめでとうございます。阪神電鉄では早速、記念ラッピング列車が走りだしているそうです。今回もやはり、道頓堀川に飛び込む輩は少なからずいたようで、渋谷のハロウィンもだけれど、どんなに警告を発しても、やるヤツはやっちゃう、という事だよねえ。
 JR東日本は今日の記者会見で、来春のダイヤ改正予定で、上越新幹線の最終列車を20分程度繰り上げると発表しました。設備更新や地震対策の工事が必要だが、人員が減少しているため、夜間の作業時間を確保する必要があるとしています。現在の上越新幹線で一番遅い終着時刻は高崎着23時56分(東京発〔たにがわ477号〕)だが、23時30分頃くらいには全部の運行が終了する、という事になりそう。国鉄時代の東海道新幹線では「リフレッシュ工事」と称して、半日ほど全面運休させて工事を行った事がある(在来線の臨時の運行や、東名ハイウェイバスの増便を行った)が、現代ではローカル線ではできても、新幹線では不可能、という事か。東北・北陸新幹線については、状況を見極めたうえで検討、としています。

《What's New》
 5日 シンガポール リー・シェンロン首相 退任表明
 6日 中国・オーストラリア両首脳会談 経済面関係改善で一致
 7日 世界平和統一家庭連合会長 記者会見 特別供託金最大100億円 国に預託を表明

№2416 ロマンスカーミュージアム ついに行った

ロマンスカーミュージアム.jpg
 今年の4月、海老名にオープンした、小田急の「ロマンスカーミュージアム」。
 早いうちにとは思っていたが、新型コロナウィルスの感染の急激な拡大による緊急事態宣言が繰り返されて、なかなか足を運べない日々が続きました(休館していたわけではないが)。
 10月になってとりあえずあれやこれやの制限のほとんどがなくなり、そろそろいいかな、と思って、仕事が休みだった昨日、ようやく足を運びました。
 駆け足になるが、画像中心で一気に行きます。

01ロマンスカーミュージアム建物.jpg
 ロマンスカーミュージアムの建物。JR相模線の海老名駅の方からの撮影だが、案外そっけない印象。ミュージアムと書かれているわけでもないし。

02ロマンスカーミュージアム入口.jpg
 入り口。

当日入館可能時刻.jpg
 現在のミュージアムは事前予約制、なのだけれど、絶対必要、ではなくて、枠(10時00分から15分刻み)に空きがあれば、当日の入館もOK。昨日は普通の平日だったからそんなに混みあう事はないだろ、と思ってフリで行ったのだけれど。
 時間になって、スタッフの案内で入館するが、先に氏名、住所、連絡先などの用紙への記入が求められる。万が一(あってもらいたくないが)「クラスター」が発生してしまったら、追跡のために必要、なのだろう。

07券売機.jpg
 券売機。大人900円・小児400円・幼児100円。

08インフォメーション.jpg
 インフォメーションデスクもロマンスカー、特にNSE・3100形を連想させる。

09ロマンスカー海老名駅通過時刻.jpg
 ロマンスカーの海老名通過時刻も書かれています(一部は停車)。

05コンコース.jpg
 コンコース。中央部の行列は、シミュレーターの抽選の受付。

10シミュレーター.jpg
 まず、そのシミュレーター。LSE・7000形。有料(500円)なのだけれど、やはり人気が高くて抽選制になっています。入口左手のモニターに、当選番号が表示されます。
 なお12月1日より、当日先着順に変更になるという事。

11ジオラマパーク.jpg
 鉄道ミュージアムの定番、鉄道模型「ジオラマパーク」。特に時刻が決まっているとか、説明のアナウンスとかはなくて、終始淡々と列車が走っているよう。朝→昼→夜→朝と繰り返されていきます。

12町田.jpg
 小田急沿線の風景が模されているわけだが、当然ムード本位。これは町田。横浜線が交差するが、よく見ると横浜線(は走らない)は103系!しかも非冷房の低運転台!

13東京ジャーミィ.jpg
 ロマンスカーだけでなく、通勤車の3000形も走っています。背後は代々木上原にある、「東京ジャーミィ」(トルコにおけるモスク)。

14相模川.jpg
 相模川、なのか。右側にミュージアムの建物があるのが解るでしょうか。背後の山はケーブルカーがあるから、大山なのか?

15箱根湯本.jpg
 箱根湯本駅。本当は、小田急が発着するホームは行き止まりだが、ここはスルーします。ドーム状の屋根がキチンと表現されています。

16新宿パノラマ.jpg
 スマホのパノラマ撮影機能で撮ってみた、新宿付近。小田急百貨店のライバルのはずの京王百貨店のロゴマークも、キチンと表現されています。小田急百貨店本館は来年9月に閉館、この後はまだ未確定のようだが、この模型も変わる事になるのか?

17夜景.jpg
 夜景。

18歴史.jpg
 別室には、小田急そのものの歴史も記されています。2070年代までは、新しく書きこむスペースが用意されています。

19アカデミア.jpg
「59」とは、新宿~小田原間で目指した所要時間(現在、土休日の〔スーパーはこね〕で実現、「72」とは、「走る喫茶室」から連なる車内販売の期間(今年3月で終了)、「2」とは、ロマンスカーの由来、2人並んで座れる「ロマンスシート」。

20下北沢地下化模型.jpg
 下北沢付近の地下複々線の模型も展示。

21複々線化事業.jpg
 複々線化事業についても展示があります。ロマンスカーで与えたかった「夢」と、下北沢で直面した「現実」のはざまで苦悩もあったのが、平成の小田急だったのではないだろうか。

 1Fへ降りて、いよいよロマンスカーの現物と対面します。

10号.jpg
 …の前に、10号。

22RSE20000形.jpg
 RSE・20000形。新宿~沼津間直通〔あさぎり〕用。

23RSE20000形解説.jpg
 RSEの解説。RSEは結局小田急では短命、平成の間しか走らなかった(3両が富士急に移籍)。

24RSE20000形台車.jpg
 先頭側の台車。

25RSE20000形スーパーシート.jpg
 RSEは先頭車と2階建て車が保存されているが、2階建て車は車内には入れない。デッキ部から撮影。2Fはスーパーシート(JR線内ではグリーン車)。RSEは今の所、小田急では唯一の複数クラス編成。

26RSE20000形コンパート.jpg
 1Fのコンパート。これもデッキから。

27RSE20000形カウンター.jpg
 車内販売のカウンター。「焼酎お湯割り始めました」の貼り紙が楽しい。

28RSE20000形普通車.jpg
 先頭車。こちらは車内に入れます。

29RSE20000形運転台.jpg
 ので、先頭部の運転台も撮ってみました。

30RSE20000形禁煙車プレート.jpg
 入口の「禁煙車」のプレートも、今となってはどこかレトロ。何より、もう必要もない表示だしね。

31HiSE10000形.jpg
 次に、HiSE・10000形。

32HiSE10000形解説.jpg
 HiSEの解説。

33HiSE10000形連接台車.jpg
 HiSEは連接車で、普段は見る事が出来ない連接部を見る事が出来ます。

34HiSE10000形展望室.jpg
 HiSEはデッキしか立ち入れない。展望室。

35HiSE10000形車内.jpg
 一般の車内。座席は禁煙車が赤系、喫煙車だと青系だった。昭和の終わりのデビューなのに、リクライニングシートではない。

36SE3000形更新後.jpg
 SE・3000形。SEは長らく海老名で保管されていて、イベントなどで公開されていました。
 更新後の正面。

37SE3000形原型.jpg
 原型の正面。

38SE3000形解説.jpg
 SEの解説。狭軌での最高速度を樹立した、小田急のみならず、日本の鉄道における金字塔を打ち立てた名車です。

39SE3000形ヘッドマーク.jpg
〔乙女〕(箱根と御殿場を隔てる峠の名前)のヘッドマークと、原型の前照灯。
 最近の、どこかギラギラした顔つきが目立つ新型車両を見慣れた目には、なぜかホッとさせられるデザインに思えました。若い人には、どう映るだろう?

40SE3000形サボ.jpg
〔あさぎり〕時代の、区間表示のサボ。

41SE3000形車内.jpg
 SEも車内への立入はできず、デッキからだけ。今の目で見てしまうと古めかしいというか、質素にも見えてしまうのだが。東武博物館とかでも思ったのだけれど、戻れるのなら、近年の至れり尽くせりの観光列車とかではなく、こういうシンプルな列車で遠くに行きたいなあと思う。SEは平成に入ってもしばらくは走っていたのだから、チャンスはあったのだが、乗る機会を作れぬまま終わったのは、数多い後悔の一つです。

42プレート.jpg
 車内に入れないので、外側から車内のプレート類を撮影。ブルーリボン賞のプレートが、今とは異なる。

43NSE3100形.jpg
 NSE・3100形。

44NSE3100形解説.jpg
 NSEの解説。

45NSE3100形車内.jpg
 NSEもデッキからの撮影。まだリクライニングシートではない。ロマンスカーはリクライニングシートの採用が意外に遅くて、初採用はLSE・7000形だった。その次はRSEになった。

46ロマンスカー三代.jpg
 昭和のロマンスカー三代。手前からLSE、NSE、SE。
 実はウッカリして、LSEはキチンと撮影していない。車内も見ていない。申し訳ない。また機会を作ってみてみたい。

47LSE7000形解説.jpg
 なのでLSEは解説のみになってしまいました。多少意外だが、これまで引退したロマンスカーの中で最長寿は、LSEだ。

記念撮影.jpg
 SEをバックに記念撮影。平日ながら子供が多かった(ベビーカーもそのまま入れる)が、一方で、高齢の方も目立ちました。

49マチカメ.jpg
「マチカメ」というのがあって、本来展示されているロマンスカーを見下ろす場所はないのだが、見下ろした環境で記念撮影ができるというサービス。撮影料金そのものは無料だが、ダウンロードは500円の課金が必要(クレジットカード決済)。少々面倒くさそうなので、今回はパス。3月いっぱいまで。

48ロマンスカーギャラリー.jpg
 改めて、ロマンスカーギャラリーの内部。中も案外質素だなあ、敢えて言ってしまうと殺風景と言えてしまうかも知れない。それは、車両を引き立てるために、敢えてそうしているのかも。

50キッズロマンスカーパーク.jpg
 キッズロマンスカーパーク。子供向けのお遊び施設。工作のワークショップの他、延期になっていたアスレチックも、緊急事態宣言の終了で先月からオープンになっています。

51ステーションビューテラス.jpg
 屋上階には、海老名駅の全景を見られるステーションビューテラスがあります。ただ、海老名駅自体が近年橋上駅舎の増築を行っている事もあって、駅に発着する列車はやや見づらいのは、仕方がないか。

52ステーションビューテラスロマンスカー通過時刻表.jpg
 入り口には、ここにもロマンスカーの通過(停車)時刻の記載があります。

VSE通過.jpg
 ちょうどVSE〔スーパーはこね9号〕が通過して行きます。

タワマン.jpg
 残念なのは、南側の丹沢は、近年建設のタワマンに完全に隠れてしまっている事。海老名の町自体、武蔵小杉ほどではないにしろ、東も西も、平成の30年の間にえらく変ったよなあ、という印象を強く持ちます(神奈川県で「済みたい街」第2位なのだそう)。だから一部でもロマンスカーが停まるようになったのだろうが。

53ミュージアムショップ.jpg
 これも定番、ミュージアムショップ。ここはGSEのオレンジでまとめられています。子供向けが多いかなと思うが、探せば大人向けも、少なくないです。
 その左側が、出口。チケットをなくしたりしなければ、当日の再入館は可能。行列はアンケートで、タブレットにポイントペンで入力する方法。お礼にロマンスカーのカードを1枚いただけます。

54クラブハウス.jpg
 最後に、クラブハウス。喫茶・軽食が楽しめるコーナーです。
(これは入館前に撮影)

55クラブハウス内部.jpg
 その内部。

56走る喫茶室写真展示.jpg
「走る喫茶室」の写真の展示も。

57クラブハウスソーシャルディスタンスマーク.jpg
「走る喫茶室」とは違ってここではセルフサービスになるのだが、注文時のソーシャルディスタンス2mを守ってもらうための目標が、鉄道の豆知識的で面白い。

クールケーキと日東紅茶のセット.jpg
「走る喫茶室」でも人気だったという、クールケーキと日東紅茶のセットを頂きました(クールケーキの中央部はアイスクリーム)。700円。

ロマンスカーミュージアム入場券&カード.jpg
 最後に、入場券と、アンケート御礼のカード。入場券のデザインはランダムなのか?私はHiSEでした。お礼のカードは、NSEを選択しました。

 こうして、無意識でもやや駆け足になってしまったのだろうか?(だからLSEをキチンと見なかったのか)ロマンスカーミュージアム訪問は、終わりました。正直なところ、入館の料金900円は、心持ち高い気がしないでもない。東武博物館が210円(IC200円)、東急の電車とバスの博物館も200円だから。お遊びの施設だからよほどの高額でなければ目くじらを立てるほどではないし、展示車両の保守にかかる費用も必要だから(特急車だし)やむを得ないかも知れない、が、できれば6~700円くらいに抑えてもらえれば、コロナ禍終息後には、もっと気軽に足を運べるかも知れない。
 最後に今後のミュージアムを展望すると、まだまだ先の話になるはずだが、10~20年位先には、EXE・30000形やVSE・50000形も展示の対象となるはずで、そのスペースは用意できるだろうか。また、これはアンケートでも簡単にコメントした事だが、ロマンスカーだけが小田急の歴史を支えてきたわけではないので、一般の通勤電車の展示の在り方も、どこかで考えて欲しい。長らく保管されながら解体されてしまった車両もあるらしいが、今は山梨県にあるらしい2200形や、相模大野に保管されている9000形なども、小田急の保存車両として日の目をみる日が来て欲しいと思います。

 それにしても、「ロマンスカー」人気恐るべし。それが、今回の訪問の結論でしょうか。

 ところでたまたま、小田急は昨日、「子育てパートナー宣言」の一環として、来年春よりIC小児運賃を全区間50円均一にすると発表していて、一般にも話題になっています。現在、新宿からロマンスカーミュージアムのある海老名まで、両親と子供2人のファミリーで往復しようとすると、(IC運賃で)3,020円になるが、これが2,212円という事になります。小田急に限らず、既に企画きっぷなどで子供向けを割安に設定している例は少なくないが、ICオンリーとはいえ、普通運賃では、画期的と言えるかも知れません。少子化の進展で子供の利用が少なくなることが十分予想できるので、子供のうちからもっと鉄道に親しんでもらおう、という意図があるかも知れません。もっと遠くの箱根とかならより効果が大きくなるので、マイカーから鉄道への転移も、(環境問題もあるから)期待したい所でしょう。ロマンスカーもより利用しやすくなるし。注目したいと思います。後に続く事業者が現れるだろうか。
(小児用記名PASMOを保有する必要がある。Suicaなど他の全国相互利用ICカードが対象になるかは、現時点では不明)

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR東日本の深澤社長は今日の記者会見で、来年春のダイヤ改正で、首都圏も含めた新幹線・在来線で列車の運行本数や編成両数の削減を行うと発表しました(今日現在では、公式なリリースとしては確認できない)。先月の鉄道利用者数がコロナ禍前の比較で、新幹線は54%・在来線は60%に留まっているそう。混雑する時期には臨時列車の運行で対応するという事だが、先月にはJR西日本が減便を行ったばかりだし、大手私鉄でも関東の東急や京急、関西の近鉄や京阪などで減量が行われていて、来春はもっと大規模な減量が各社で行われる事になるかも知れない。JR東日本は加えて、一部路線でのワンマン運転も行われる事になりそうで、みどりの窓口の削減もあるし、鉄道の運行・営業にかかる人手は、大幅に少なくなっていく事になりそう。まずは減量ダイヤがどの程度の規模になるかだが、12月17日と思われる正式なダイヤ改正の発表を前に、各社から予告的なアナウンスがありそう。小田急はどうなる?

 今度は九州新幹線で放火未遂事件がありました。今回は愉快犯・模倣犯的な犯行のように見えるが、どうしたものか。

《今日のニュースから》 
 7日 コロナ感染者 全国で162人確認 1年3か月ぶり死者発表なし
 8日 100人超の飲食会合でコロナ対策実証実験 新潟市
 9日 イプシロン5号機 打ち上げ成功