№2763 国際興業バスまつり2024in飯能
前々からお約束していた通り、一昨日2月25日(日)に飯能市内で行われた、「国際興業バスまつり2024in飯能」、行ってまいりました。
今回の飯能行を後押ししたのは、BU04のレストアでした。イベントの最初のリリースではBU04の展示は予告されていなかったが、BU04の修復の完成が2月予定、ともリリースされていたので、ここで展示になるに違いない、と考えていたのでした。実際その通りになったのだが、さらに、「ヤマノススメ Next Summit」ラッピング車も急遽展示決定との一報も入り、これは楽しみが2倍・3倍になったと、ワクワクしていたものでした。
枚数が多いので、一気に行きます。
しょっぱな(10時)から入りたかったが、朝方どうしても外せない所用(通院)が入ってしまって、終わって即飯能へまっしぐら。池袋からは西武特急〔ちちぶ11号〕に乗って行きました。
が、東急東横線内で発生した遅延を引きずったのか、飯能は5分近く遅れて到着。
飯能駅からは会場までの臨時バスが頻発していたが、11時20分発の定期便・〔飯15〕系統・双柳循環(工場先回り)への乗車となりました。最寄りバス停・椿本チエイン前到着。
道路を隔てた反対側が、会場です(臨時便はルートが異なり、手前に着く)。
あいにくの雨模様だったが、人出は多かった。
さっそく回ります。会場入り口から入ってすぐのところから。
(画像は撮影順になっていない所もあります)
手前は町田ドライヴィングの教習車・トヨタアクシオ(ハイブリッド)、奥は国際興業ハイヤーのトヨタセンチュリー。
バス行きます。まず、飯能市内のローカル路線(飯能駅~間野黒指及び新寺~中沢)で走り出した、やはりトヨタのハイエース。
車内はこんな感じ。乗客は12人乗れる。
左右とも、リアには飯能市のゆるきゃら「夢馬(むーま)」が描かれています。
国際興業観光バスの貸切車。さいたま〔営〕の271号車。2PG-RU1ASDJ。貸切車はコロナ禍以降導入がなく、2019(H31~R元)年式のこの車両が最新。
その車内。非常にオーソドックスな62人乗り。
夜行高速車。志村〔営〕の2KG-RU1ESDJ。これも2019(H31~R元)年式。
その車内は、独立3列の28人乗り。この車ではないが、国際興業の〔シリウス〕に八戸駅まで乗った事は、№1536で書きました(その前にもあり)。
そして、今回の最大の目玉。
祝!復刻のBU04です。
最初「バスまつり」開催のリリースが出された時点では、BU04の展示はまだ発表がなかったが、2月にレストアが完了するというリリースは出ていたので、ここで公開されるのは間違いないと、狙っていたのでした。
(既にこの3日前にツアーで運行済み)
やはりこの型式、そしてこのカラーだったら、後部には「KKK」の3文字がないと。消されていった事情は分かっているが、やはり徐々に少なくなっていく様は、寂しいものがありました。
川崎のプレートも、復刻。
ひとつ、現役時代にはなかったものとして、排気ガス処理のためのDPFが追加されています。これがないと、少なくとも首都圏は走れない。
車内の写真は、申し訳ないが撮り損なってしまっていました。乗っている人が多くて、気後れしてしまったのかも知れない。
簡素なパイプ式のシート。正直長時間の乗車になるとツラそうだが、これも、時代の証人。
優先席は現在と同じ場所が指定されているが、当時は現在のような統一マークではなく、各事業者が個別に作っていたようです。座席のシートにもカバーがあって、同じデザインのステッカーが貼られていました。
窓上には、全盛期のBU04の姿の写真が並ぶ。
そして、レストアのメイキング写真もあります。
二段サッシの上部には、こんな表示もありました。現代とは意味が全然違うけれど。
運転席。運賃箱も旧型。なお右側の無線は、このレストア時に設けられたものでしょう。
正面の運賃表は、当時はどこの事業者も同じだったが、このようなフィルム式で、ドライバーがいちいちセットしなければならず、手間ヒマかかるものでした(国際興業は、運賃の境となるバス停の名は表示していなかったようだ)。現代のサイネージとは大違い。
改めて外観を前後左右から撮ります。正面は、今は記念のプレートが掲げられているが、外すとやはり「KKK」と描かれているはず。
なお、登録番号は希望ナンバーの「所沢230あ2413」で、どういう由来かと思ったが、一番最初に赤羽〔営〕に配置された時の「練馬22か2413」から来ているようだ。
公式側。ツーマン兼用車で、側面の区間表示が中ドア上にある。
後部。点検ブタにメッシュがないので、近代的に見える。この車両は1980(S55)年式だからBUとしてはもう末期、すぐ後にCLM系に移行するので、車体としては過渡期にあったという事だろうか。
非公式側。冷改されているのが解るが、岩手県交通時代に行われたのだろうか。今回は使用しない。従って、6~9月は運行しない模様。
なお、この車両は乗合登録になっているようだが、運賃箱が旧式なので、一般の路線バスとしての営業は、たぶんない。基本的にはツアー専門でしょうか。
そして、急遽展示決定の、この1台。
「ヤマノススメ Next Summit」ラッピング車。
先代の1~3号車が全て引退してちょうど1年。新作ラッピングやって欲しいよなあ、というファンが多かったのでは、と、№2598で記したのだが、ブランクはあったものの、やはり実現してしまいました。アニメのパワー、恐るべし。
公式側は2等身の6人。
非公式側が、リリースのイラストにもあった、等身大の6人。左から、「Next Summit」から登場の千手院 小春(CV:岩井 映美)、斎藤 楓(CV:日笠 陽子)、倉上 ひなた(CV:阿澄 佳奈)、主人公の雪村 あおい(CV:井口 裕香)、青羽 ここな(CV:小倉 唯)、黒崎 ほのか(CV:東山 奈央)。ほのかも、ラッピングバスでは初登場。
今回は、内装はまだ作業中で外観のみの展示、となったが、座席の地は既に、タイトルが入ったものになっている。
ここでも改めて、前後左右から撮ります。正面は、これだけだと普通の国際興業バス。せめて、1号車のようなタイトルは入れて欲しいかな。
公式側。このデザインは、最初のリリースでは公表されていなかった。
後部。「Next Summit」のテイザービジュアル(という表現でいいのかな?)。
非公式側。背景は、天覧山の山頂の展望台から望む、飯能の街並み(実は、天覧山の頂上は行った事があるので分かります)。
なお、今回の車両は、2010(H22)年式のPKG-LV234L2、6955号車。
今回のラッピング車は、飯能アニメツーリズム実行委員会が資金を募ったもので、その提供者の名前が、メッセージと共に掲げられていました。
「運転席で記念撮影」で使われていた2台。お子様向けですね。手前がさいたま東〔営〕の3095号車、奥が戸田〔営〕の3073号車。共に2017(H29)年式QDG-LV290N1。
お約束の記念撮影用ボードと、「体験コーナー」用の車両。車両は鳩ヶ谷〔営〕の3333号車。昨年2023(R5)年に入った2RG-LV290N3。脱線するが、飯能〔営〕の車両は、基本的には東京都・さいたま市内からの転属車ばかりだが(先の「ヤマノススメ」車も、元は西浦和〔営〕だったらしい)、1台でも2台でも、直接の新車導入、できませんかね?
ハイエースのもう一台は、おむつ替え・授乳用の車両として、敷地の離れた場所にいました。
ハイエースは2台なのに、2台ともここにいて、運行は大丈夫なのか?と一瞬思ったが、飯能駅~間野黒指系統は土休日運休、新寺~中沢系統は夕方の運行(朝方は飯能駅から大型が直通運転)なので、終了までいても大丈夫みたい。
キッチンカーも並んでいます。
食いかけで非常に見苦しいが、「花園黒豚メンチカツバーガー」。ボリュームがあっておいしいです。黒豚ミート・花園バークが運営しているが、残念ながら、バーガーはこういうイベントの企画でないと食せないようだ(ラグビーの試合とかで出るのではないか?)。
企業ブースもいくつか。レシップ。機器(行先表示など)操作体験とか。
左から飯能市、「バスラマインターナショナル」のぽると出版(国際興業特集のバックナンバーを発売していた)、バス共通ICカード協会。
そして、国際興業のブースでは、ガチャや、グループのホテルの商品の販売も行われていました。
今回購入、そしてプレゼントされた品々をいくつか。
飯能駅からバスで到着した際に、来場者にプレゼントされたカード。表面は、今朝乗ってきた〔飯15〕系統のエルガ(ただし写真は、双柳小学校先回り)。
裏面には、この〔飯15〕(区間運転〔飯15-2〕系統含む)の詳細が記されていて、ちょっと驚いた。こんな「マイナー」な系統を?以前は飯能駅~工場前~市営住宅の〔飯13〕系統(一部はさらに入間市に入って新光を終点としていた〔飯14〕系統)だったが、10年位前に再編成を行って、現在の運行形態になった。なので、椿本チエイン付近をバスが走るようになったのは、最近の事だ。浅間付近は、1車線しかない狭い道(だから臨時便はルートが異なる)。
下は、レシップの整理券発行機で発行された「整理券」。
BU04と新エルガが描かれたトートバッグ。中にはチラシ各種が入ったクリアファイルが入っています。
ガチャ。300円と400円の2種類があって、300円の方にしました。人気なので売り切れ寸前だった。これは、先のハイエースが入る、間野黒指バス停の標識。他にはバスそのもの(BU04など)などがありました。400円は行先表示が中心だったようだ。
バス共通ICカード協会ではアンケートを募っていて、答えると福引が一回できる。そこでもらった自由帳。ICカードで乗れるバス(東急世田谷線もある)のイラストが描かれているが、やや古くて、西武バス(最上列一番右)は「S-tory」ではない。
左は奥むさし飯能観光協会で購入したジャム。大きいサイズは1個600円・2個1,000円。右は富士屋ホテルのカレーで、レトルトなのに、950円!どんな味がするのやら。
最後に、先の「ヤマノススメ」のブースでもらった、カレンダーとティッシュ。どちらも、あおい・ここなと「夢馬」が描かれている。飯能市市制70周年記念、らしいが、やはり飯能市のアニメへの関与の度合いが高い。「アニメツーリズム実行委員会」なんてあるくらいだから。あるいは沼津市や大洗町など以上かも知れない。
あいにくの天気だったので、子供向けのお楽しみ(輪投げや綱引きなど)や、夢馬などのマスコットの来場が取りやめになったりしたのは残念だったが、それでも皆、老いも若きも、バスファンもアニメファンも、そうではない人々も、皆それぞれ堪能できていたようでした。アットホームな雰囲気が感じられたような気がします。
欲を言えば、これは昨日の国際興業公式サイトのアンケートでも書いたが、近隣の同業他社、西武バスやイーグルバスあたりの車両の展示もあったら、良かったかな?西武バスは飯能に自動運転車両があるし。むろん他の事業者次第なので、なくても仕方がないのだが。
「ヤマノススメ」ラッピング車は、営業運行を開始したら、改めて撮りに行きます。BU04はツアー中心になるはずだから、キチンと撮る機会が、作れるかなあ…?
ともあれ、関係者の皆様、ありがとうございました!来場者の皆様、楽しかったですよね!またこういう機会に巡り合えたら、と思います。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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