
ひと昔、ふた昔前の私鉄の駅の写真を「蔵出し」する不定期シリーズ、今回は千葉県の小湊鐵道です。
小湊鐵道は位置的には都心からそんなに離れていないわけではなくて、東京からのJRの快速電車も発着する五井駅を起点とする鉄道だが、ローカル色たっぷりな沿線(特に上総牛久より先)の風景が多くのファンを惹きつけています。TVドラマで見る機会も多いでしょう。
沿線風景だけでなく、駅もまた現代にいたるまで、ローカル色を色濃く残した駅が数多くあります。それらの駅をご覧いただきます。例によって具体的な記録を残していない悪いクセで、キチンとした撮影日を記せないのは申し訳ないが、他の記録から見て、大方1995(H7)~1996(H8)年に撮影したものだと思われます。だからひと昔・ふた昔…ではなく、「さん昔」くらい前になりますか。

五井 ごい
JR内房線との接続駅。橋上駅舎。基本的にはJRが管理しているが、小湊鐵道のホームには同社の職員も常駐しています(一日乗車券等も発売)。市原市の代表駅で、当時はJリーグ・ジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)のホームでした。

上総村上 かずさむらかみ
行き違い可能。

海士有木 あまありき
行き違い可能。千葉急行電鉄(現京成千原線)がここまで延伸する構想だったが、可能性はほぼないだろう。

上総三又 かずさみつまた

上総山田 かずさやまだ
行き違い可能。

光風台 こうふうだい
この駅は1976(S51)年11月23日開業と、小湊鐵道では一番新しい駅。だから他の駅と比べて、駅舎は近代的だがやや安普請に映ります。行き違い可能。

馬立 うまたて

上総牛久 かずさうしく
五井からここまでの区間運転が多い。行き違い可能。
この先はタブレット閉塞になります。

上総川間 かずさかわま

上総鶴舞 かずさつるまい
この駅、ドラマとかでよく見ません?

上総久保 かずさくぼ

高滝 たかたき

里見 さとみ
撮影当時は行き違い可能で、タブレットの交換が行われていました。撮影後一旦、行き違いが不可能な棒線の駅になったが、数年で行き違いが復活しています。トロッコ列車運行を見据えたのでしょうか。

飯給 いたぶ

月崎 つきざき
上総鶴舞・高滝・月崎の各駅は行き違いができない棒線の駅だが、かつては交換可能だったようです。昔は上総牛久より先も、それだけ列車の本数(イコール乗客)が多かったのでしょうか。

上総大久保 かずさおおくぼ

養老渓谷 ようろうけいこく
棒線の駅だが、当時はここで閉塞が分割されていて、タブレットの交換も行われていました。

上総中野 かずさなかの
養老渓谷までは市原市だったが、この駅は大多喜町になります。いすみ鉄道接続駅(無人駅だが)。
撮影時から30年近く経ちましたが、各駅のたたずまいは、基本的には変わっていないようです。国の登録有形文化財に指定された駅舎も、いくつかあります。それらが鉄道ファン以外の人々にとっても魅力として映るのだろうが、残念ながら全体の輸送量の減少は、ここでも例外ではないようです。特に上総牛久~上総中野間では、「秘境駅」並みの利用しかない駅もあるようです。残すべきところは残すとしても、恒常的な存続のためには、やはりある程度は近代化も必要になってくるのではないでしょうか。コロナ禍もあってこの数年はご無沙汰になっているが、トロッコ列車に加えてキハ40形も走り始めているし、久しぶりに訪ねてみましょうか。
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