№2690 小田急小田原線 世田谷代田駅

 前回は、5年前の地下複々線化完成と前後して供用を開始した、小田急小田原線の世田谷区内の地下駅のうち、東北沢駅をご覧頂きました。
 今回は下北沢を挟んで小田原方の、世田谷代田です。

小田急電鉄 世田谷代田駅 01駅舎西側 2023_0808.jpg
 世田谷代田は、新宿から各駅停車で8つめの駅。2022(R4)年度の平均乗降人員は9,041人。前年度比13.3%だが、小田急全体では61位。東京23区の駅としてはやはり少ないでしょう。小田急では東北沢~喜多見間の10駅が世田谷区内にあるが、今回取り上げた東北沢・世田谷代田の両駅のみ、1万人に届いていません。やはり下北沢の吸引力が強いからか(両駅とも、下北沢までの営業キロは0.7㎞)。駅ナンバリングOH08。各駅停車のみ停車。

小田急電鉄 世田谷代田駅 01-1駅前 2023_0808.jpg
 駅付近は全体的に、公園風に仕上げられているようです。広場もあるが、ここは車は入りません

小田急電鉄01-08世田谷代田.jpg
 こちらも比較の対象にさえなり得ないと思うが、地上時代の世田谷代田です。この時期、むしろ郊外の狛江あたりは既に複々線化工事がある程度進行していたが、世田谷区はかなりモメた(裁判沙汰にまでなったほど)ので、割と遅くまで、この姿が維持されていたと思います。

小田急電鉄 世田谷代田駅 02ストリーマーコーヒー 2023_0808.jpg
 という小駅ではあるが、東北沢同様、ストリーマーコーヒーが入っています。むろん鉄道利用者だけが全てではないし、東北沢~下北沢と回遊してくる人が少なくなさそうなので、この人たちが目当てになるのかも知れません。

小田急電鉄 世田谷代田駅 03西口券売機 2023_0808.jpg
 西口の券売機。東北沢と共通しているのは、駅の入口のいわゆる「駅名標」は、屋根の上に目立つように、というのではなく、屋内の券売機の上に掲げられている事です。景観に配慮、という事なのでしょうか?

小田急電鉄 世田谷代田駅 04西口改札口 2023_0808.jpg
 西口の改札口。

小田急電鉄 世田谷代田駅 05西口発車案内表示 2023_0808.jpg
 西口改札口の、発車案内表示。

小田急電鉄 世田谷代田駅 06西口ICカードチャージ機 2023_0808 (1).jpg
 ICカードチャージ機。一般的な清算は、窓口で。

小田急電鉄 世田谷代田駅 06西口ICカードチャージ機 2023_0808 (2).jpg
 一方、東側は、下北沢方向から続く、地下線上に整備された公園風の道を外れた所から入ります。

小田急電鉄 世田谷代田駅 08東口 2023_0808.jpg
 東口は、完全にIC専用と割り切っています。紙券・磁気カードでは出入りできません。

小田急電鉄 世田谷代田駅 09東口改札口 2023_0808.jpg
 改札口も当然IC対応機オンリーだし、内も外もチャージ機すらない。

小田急電鉄 世田谷代田駅 10横浜銀行ATM 2023_0808.jpg
 横浜銀行のATMは、この駅では改札の外・屋外にあります。

小田急電鉄 世田谷代田駅 11コンコース 2023_0808.jpg
 コンコース。ここも天窓が採用されています。

小田急電鉄 世田谷代田駅 12コンコース樹木 2023_0808.jpg
 この駅のコンコースにも樹木が立っているが、何の木かは失念しました。

小田急電鉄 世田谷代田駅 13ホームエスカレーター 2023_0808.jpg
 ホームのエスカレーター。意外と長いです。

小田急電鉄 世田谷代田駅 14ホームエレベーター 2023_0808.jpg
 ホームのエレベーター。

小田急電鉄 世田谷代田駅 15ホーム発車案内表示 2023_0808.jpg
 ホームの発車案内表示。

小田急電鉄 世田谷代田駅 16ホーム 2023_0808.jpg
 最後に、ホーム。構造上からか、1・2番ホームの間にはかなり厚い壁がこさえられていて、やや狭く感じるかも。このためか、東北沢にあった待合室は、ここにはありません。

 この先は駅そのものから外れるが、いくつか。

小田急電鉄 世田谷代田駅 51代田富士見橋 2023_0808.jpg
 西口のすぐ先にある、代田富士見橋。この橋で「環七」と交差します。地下化前の小田急線と同一レベルのはずです。
 当初の小田急と環七の立体交差への経緯は分からないが、元々小田急との立体化のために環七の側が「アンダーパス」方式で立体化したのではないかと思われます。が、さらにその真下に地下鉄道を敷設する必要が出てきた事で、急勾配の設定・急行線の深度化など、小田急線側には相当設計に無理が生じたのではないかと考えられ、事業の遅れにもつながってしまったのだろうと思われます。世田谷代田駅の構造には、それが現れていると感じました。

小田急電鉄 世田谷代田駅 52世田谷代田キャンパス 2023_0808.jpg
 このすぐ先に、「世田谷代田キャンパス」があります。平成末期の2019(H31)年4月に開業した地域交流の拠点で、東京農大のオープンカレッジや大学運営のショップ、カフェが入っています。

小田急電鉄 世田谷代田駅 53代田富士356広場 2023_0808.jpg
 最後に、地下線が地上に出てくる部分にある、「代田富士356(みごろ)広場」です。ただ、鉄道を見るための広場、というのは、違うような気がする。地下線の開口部の上部にはスペースがあるが、ここには一般の公衆は立ち入れません。
 たぶん分かりづらいが、上り緩行線に電車が止まっているの、分かるかなあ?梅ヶ丘駅になります。東北沢から豪徳寺まで、きれいに0.7㎞間隔になります。

 という事で、№2660の下北沢前回の東北沢に続いて今回の世田谷代田で、地下複々線化に伴う地下化3駅は、全てご覧頂きました。やはりこの区間は様々スッタモンダもあった事もあってか、完成後の利便性の向上(特に駅舎の前後の回遊性)や、景観の保持という点では、かなり気を使っている事が窺い知れました。今の時期は殺人的猛暑なので大変かも知れないが、もう少し気候が落ち着いたら、この3駅の界隈を歩いて巡る散策、というのも、アリかも知れません。東北沢から世田谷代田でも、わずか1.4㎞でもあるし。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《What's New》
12日 第102回コミックマーケット開催 「5類」移行で外国人多数参加
13日 沖縄国際大学 米軍ヘリ墜落事故から19年 墜落現場で集会
14日 大分空港で小型機胴体着陸 滑走路一時閉鎖

 台風7号は、当初は今日の内に関東地方直撃なのかと言われていたと思うが、スローダウンの上、関西の方に向かっているようです。東海道・山陽新幹線の名古屋~新大阪~岡山間は、明日は終日運休、在来線もJRはほとんどの路線で朝から運休。運行される路線も、ダイヤ通りの運行は見込めないはず(JR京都・神戸線(東海道・山陽本線)は普通のみ)。私鉄も近鉄は特急が全部取りやめの上、むしろ青山町より東の名古屋・三重側の全路線が取りやめになる模様。他の大手私鉄も特急などの運転が取りやめになるという事です(京阪は特急・快速急行は朝夕のごく一部が運行されるが、「プレミアムカー」は営業しない)。交通以外でも高校野球の他、京セラドームのオリックスvsソフトバンク戦は中止。その他各種イベントも相次ぎ中止が発表。「4年ぶり」のはずが悔しい、という所も多いだろうが、この程度で済むならまだいいかも知れないが、もっと酷い被害が発生しなければ、良いのだが。最低、人的な犠牲が出ない事と、鉄道を中心とした交通の被害がない事、いつもながらだが、この2点は何とかお願いしたい。
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)

№2689 小田急小田原線 東北沢駅

 小田急小田原線の世田谷区・下北沢付近の地下複々線化が完成したのは、2018(H30)年3月の事でした。実際にはその2年前には現行の緩行線を使用した地下化が達成されているが、梅ヶ丘から先の複々線区間とつながった事で、ようやく複々線本来の機能が果たせるようになりました。
 この区間で最も主要な下北沢駅は№2660で書いたが、今回と次回はその前後の東北沢と世田谷代田、この両駅について書きます。まず、東北沢です。

小田急電鉄 東北沢駅 01駅舎東側.jpg
 東北沢駅は、新宿から各駅停車で6つめの駅になります。№2660との間で小田急のWEBの乗降人員データが更新され、2022(R4)年度のものになりましたが、東北沢駅は7,086人だそうです。前年度比12.5%増で、コロナ禍から立ち直りつつあります。もっとも小田急全体では65位。栢山と同じで、東京23区の駅としては、やはり少ない方でしょう。駅ナンバリングOH06。各駅停車のみ停車。

小田急電鉄 東北沢駅 01-2交通広場.jpg
 東側の駅前には交通広場が整備され、京王バスが入ります。元々は渋谷駅~幡ヶ谷折返所間を走っていた東急バスが、2021(R3)3月いっぱいでの東北沢~幡ヶ谷折返所間廃止に伴い、この広場を終点とするようになっていたが、その後京王バスに移管されました。京王バスでは同時に笹塚を循環するルートを新設しています。小田急の駅なのに、小田急バスは入らない。

小田急電鉄01-06東北沢.jpg
 もはや比較の対象にならないと思うが、地上時代の東北沢駅です。上り線側にありました。大きな屋根が印象的。一時期、代々木上原~東北沢間のみが複々線だった事がありました。

小田急電鉄 東北沢駅 01-3 東北沢駅周辺案内.jpg
 その旧東北沢駅舎についても書かれた、世田谷区による周辺案内が、歩道に立てられています。

小田急電鉄 東北沢駅 02ストリーマーコーヒー.jpg
 という、乗降がさほど多くない駅ではあるが、東側の改札の傍らには「ストリーマーコーヒー」が入っています。正直私は全く知らないチェーンだったが、最近店舗を増やしつつあるようです。次回の世田谷代田にもあります。

小田急電鉄 東北沢駅 04東口券売機.jpg
 東口の券売機。

小田急電鉄 東北沢駅 05東口改札口.jpg
 東口の改札口。

小田急電鉄 東北沢駅 06東口発車案内表示.jpg
 東口の発車案内表示。

小田急電鉄 東北沢駅 07東口ICチャージ機.jpg
 ICカードチャージ機。普通の紙券の精算は、改札の窓口で。

小田急電鉄 東北沢駅 08駅舎西側.jpg
 一方、新しい駅舎は、西口の方にも改札口を新設しています。こちらは遠隔。

小田急電鉄 東北沢駅 09西口ベンチ.jpg
 西口の方には、入口の脇にベンチがあります。

小田急電鉄 東北沢駅 10西口券売機.jpg
 西口の券売機。1台しかないが、ロマンスカーの特急券も買えます。

小田急電鉄 東北沢駅 11西口改札口.jpg
 西口の改札口。

小田急電鉄 東北沢駅12西口発車案内表示.jpg
 西口の発車案内表示。内容は当然、東口と同じになるが。

小田急電鉄 東北沢駅12西口ICカードチャージ機.jpg
西口のICカードチャージ機。きっぷの精算は、西口ではできないという事。

小田急電鉄 東北沢駅13コンコース.jpg
 コンコース。天井の大きな円は、天窓。太陽光がストレートに入ってきます。

小田急電鉄 東北沢駅14コンコースソヨゴの樹.jpg
 ソヨゴの樹。なぜ駅舎の中に立っているのかは、正直解らなかった。

小田急電鉄 東北沢駅15横浜銀行ATM.jpg
 横浜銀行のATM。小田急では全部の駅に浜銀のATMがあります。東京都内でもあります。東北沢は改札内。

小田急電鉄 東北沢駅16ホームエスカレーター.jpg
 地下ホームに下って、エスカレーター。

小田急電鉄 東北沢駅17ホームエレベーター.jpg
 エレベーター。

小田急電鉄 東北沢駅18ホーム待合室.jpg
 ホームの待合室。

小田急電鉄 東北沢駅19ホームベンチ.jpg
 ベンチは、列車の進行方向に対して直角に配置されています。

小田急電鉄 東北沢駅20ホーム総合案内板.jpg
 東北沢のホーム案内板。と言っても時刻表メインだが。日中は基本的に、新宿~本厚木間の各駅停車がきれいな10分間隔で停車。

小田急電鉄 東北沢駅21ホーム発車案内表示.jpg
 ホームの発車案内表示。

小田急電鉄 東北沢駅22ホーム.jpg
 最後にホームだが、地下の複々線で、急行線と緩行線が方向別に分離されているのって、知る限りでは東北沢が唯一だと思う。しかも急行線はホームの途中から、さらに急こう配になって視界から消えていく(下北沢が急行線と緩行線で別々)。左がその急行線で、快速急行が下北沢に向かって下っていく。一方、千代田線直通は急行・準急でも緩行線をそのまま走る。右手が東京メトロ16000系の急行。

 これらの画像の撮影のために少々滞在して感じたのは、外国人の姿が目立った事。下北沢ならまだしもなぜここで?しかも、観光のために訪日したばかり、とは見えなかった。どういう人たちなのか。

 次回は世田谷代田です。

小田急バス主要駅間路線図.jpg
 ところで、世田谷代田に向かうべく乗車した、小田急電車の窓上に掲げられている、小田急バスの主要駅間の路線図です。が、右下の方の渋谷駅~三軒茶屋~成城学園前駅間は、先月に小田急バスが撤退して、運行がなくなってしまっています(渋谷駅~三軒茶屋~狛江駅~調布駅系統が1日2往復で残存)ので注意(東急バスに一本化)。

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《What's New》
 9日 英ハリー王子 4年ぶり来日 都内のイベントに参加
10日 防災ヘリコプター事故から5年 群馬県中之条町で追悼式
11日 イギリス 4-6月GDP 伸び率+0.2%
「群馬県」「航空事故」「慰霊」というと、明日8月12日は、日航ジャンボ機墜落事故から38年になります。慰霊式典はこの3年、コロナ禍で規模を縮小していたが、今年は登山共々制限がなくなるという事です。毎年書いているが、私の立場としてはただただ、亡くなられた520名のご冥福をお祈りする事、そして少なくとも日本(国内そしてキャリア)では、これが最後の旅客機による旅客死亡事故になるようにと、願うだけです。
「なでしこジャパン」、残念でした。でも胸を張って帰ってくればよいと思います。今後どれだけ女子サッカーのすそ野が広がるかと言ったら、やはり女子の人たちがどれだけサッカーを目指すかにかかっていると思います。「女子もサッカーをやっていいんだ」「女子もプロを目指していいんだ」、そんな意識の高まりがあればと思うし、違うと言われるかもしれないが、選手が「アイドル」視されたって構わない。スタンドで女子のサポーターがキャーキャー叫んで応援するのも、サッカーならOKでしょ?そういう感じで女子サッカーが盛り上がっていく方向性も、悪くはないのでは?
posted by 菊池 正人 at 22:00Comment(0)

№2687 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 愛知環状鉄道

愛知環状鉄道 100+200形.jpg
 昔の私鉄の駅の画像を蔵出しする不定期シリーズ、今回は純粋な私鉄ではなくて第3セクター鉄道になるが、愛知環状鉄道の駅の画像です。
 愛知環状鉄道(以降「愛環」)の前身は、1970(S45)年に開業した、旧国鉄の岡多線です。その名の通り岡崎と多治見を結ぶ路線として計画され、先行して岡崎~北野枡塚間が貨物専用として開業、1976(S51)年に北野枡塚~新豊田間が開業して旅客営業も始まったが、その先の工事が中断、特定地方交通線に指定された事で、第3セクターの愛環が工事区間も含めて引き受ける事になり、1988(S63)年1月31日に転換・全線開業となりました。以降愛知県東部の外環状線として機能し、列車も現在は日中も16分間隔という所まで、大幅に増発されています(国鉄時代は1日13往復、日中は3時間以上列車がない時間帯もあった)。2005(H17)年の愛知万博開催時には、「リニモ」との組み合わせで、会場アクセスの一翼も担いました(関連で一部区間の複線化も行われている)。

 今回は、転換・全通から5年後、1993(H5)年に撮影した各駅の画像をご覧いただきます。だからちょうど30年前になりました。「さん昔」前という所でしょうか。当時の車両は形運転台・MTユニットの100形+200形(上の画像)と、両運転台の300形の組み合わせでした(現在一部がえちぜん鉄道に移籍)。日中はだいたい40分前後の間隔での運転でした。

愛知環状鉄道 01岡崎 1993.jpg
岡崎 おかざき
 JR東海の管理駅で、当時は橋上駅舎になったばかりでした。JRと愛環の間には、改札がありませんでした。元が同じ国鉄だったのだから当然だが(ただし、近年愛環がTOICAを導入した時点で、ICカード専用改札装置がホームに設けられた)。

愛知環状鉄道 02六名 1993.jpg
六名 むつな

愛知環状鉄道 03中岡崎 1993.jpg
中岡崎 なかおかざき
 名鉄の岡崎公園前駅の前にあります。

愛知環状鉄道 04北岡崎 1993.jpg
北岡崎 きたおかざき

愛知環状鉄道 05大門 1993.jpg
大門 だいもん

愛知環状鉄道 06北野桝塚 1993.jpg
北野枡塚 きたのますづか
 車両基地があり、ここで乗り換えとなる列車もあります。

愛知環状鉄道 07三河上郷 1993.jpg
三河上郷 みかわかみごう

愛知環状鉄道 08永覚 1993.jpg
永覚 えかく

愛知環状鉄道 09末野原 1993.jpg
末野原 すえのはら

愛知環状鉄道 10三河豊田 1993.jpg
三河豊田 みかわとよた
 泣く子も黙る(?)トヨタの本社工場が隣接。なのでこの後、ラッシュ時にはここと新豊田の間にシャトル列車が運行されるようになりました。

愛知環状鉄道 11新上挙母 1993.jpg
新上挙母 しんうわごろも

愛知環状鉄道 12新豊田 1993.jpg
新豊田 しんとよた
 名鉄の豊田市駅は、駅前広場を挟んだ反対側、という所でしょうか。
 次の愛環梅坪駅は、当時はありませんでした。開業は2005(H17)年3月1日です。

愛知環状鉄道 13四郷 1993.jpg
四郷 しごう

 次の貝津駅は、当時はありませんでした。開業はやはり、2005(H17)年3月1日です。

愛知環状鉄道 14保見 1993.jpg
保見 ほみ

愛知環状鉄道 15篠原 1993.jpg
篠原 しのはら

愛知環状鉄道 16八草 1993.jpg
八草 やくさ
 愛知万博開催中は「万博八草(ばんぱくやくさ)」と称していました。リニモ(2005(H17)年3月6日開業)乗換駅。近年は郊外に愛知工業大学が進出し、JR東海バスによる学生送迎バスが運行されています。

愛知環状鉄道 17山口 1993.jpg
山口 やまぐち

愛知環状鉄道 18瀬戸口 1993.jpg
瀬戸口 せとぐち

愛知環状鉄道 19瀬戸市 1993.jpg
瀬戸市 せとし
 名鉄瀬戸線新瀬戸駅に隣接。撮影当時はJR東海バスの一般路線があり、多治見(岐阜県)行の便も、1日10本運行されていたようです。

愛知環状鉄道 20中水野 1993.jpg
中水野 なかみずの

愛知環状鉄道 21高蔵寺 1993.jpg
高蔵寺 こうぞうじ
 JR東海の管理駅です。愛知万博開催時には名古屋からの直通列車が運行され、その後もしばらくは名古屋~多治見~岡崎間のJR編成による直通列車の設定がありました(現在は平日通勤・帰宅時のみ名古屋~高蔵寺~瀬戸口間で運行)。

 このJR直通列車の存在にも見られるとおり、岡多線時代はもちろん東海道本線の支線だったが、愛環になってからはむしろ、中央本線との結びつきが強くなっています。
 全体的には、JR管理の両端を除くと、殺風景に見える駅ばかりでした。むろんこの後の30年で変わった駅も少なくはないが。昭和の後半になってからの開業の路線となると、愛環に限らずどの路線も、そうなるのでしょう。
 今後はどのように変わっていくか、伸びしろという点ではやや懸念もあるだろうが、ともかくJR東海やリニモ、場合によっては名鉄とも連携して、外環状線機能がさらに強化される事が期待されます。

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《What's New》
 2日 東京・調布市の道路陥没 地盤補修工事開始
 3日 東京都新型コロナ感染者数 前週の1.19倍 6週連続増加
 4日 ロシア反体制指導者ナワリヌイ氏 禁錮19年判決
 5日 福島県伊達市で40℃記録 今夏全国の最高気温
 いつの間にか忘れられた?感があるコロナ禍だが、交通、特にバスでは全国各地でコロナ感染者増加による運休が相次いで発生しています。確認できている所では、東武バスや京浜急行バス、和歌山バスなどで減便(間引き)が起きているようです。「コロナウィルス」の文言はないが、ドライバー不足で運休が発生している所も、十勝バスなどいくつかあります。現状でさえい通常の運行の確保がままならないまま来年のドライバーの乗務時間の規制を迎えると、バスの運行は大変危機的な事態を迎える事になりそうで心配です(京浜急行バスでは大規模な募集キャンペーンを展開しているが)。それにしても、命の危険さえ招きかねない超猛暑の最中だが、まだまだマスクは手放せないのか。
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)

№2679 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 豊橋鉄道

豊橋鉄道 梅田川橋梁.jpg
 ひと昔・ふた昔くらい前の私鉄の駅の画像を「蔵出し」するシリーズ、今回は愛知県の豊橋鉄道です。
 豊橋鉄道は、JR・名鉄豊橋駅に隣接する新豊橋を起点として渥美半島を西へ向かう鉄道の渥美線と、駅前から東に延びる路面電車の東田本線があります。両方一気にご覧いただきます。
 今回の画像は、大半が1994(H6)年の撮影、だからもう30年位前、「さん昔」になりますか。渥美線は、600V→1500Vに昇圧する前になります。画像の如く、名鉄の中古が主力でした。

渥美線
豊橋鉄道01新豊橋.jpg
新豊橋 しんとよはし
 現在は改築されています。当時は棒線だったが、今は2線です。

豊橋鉄道02柳生橋.jpg
柳生橋 やぎゅうばし

豊橋鉄道03小池 1994.jpg
小池 こいけ

豊橋鉄道04大学前.jpg
大学前 だいがくまえ

豊橋鉄道05南栄.jpg
南栄 みなみさかえ

豊橋鉄道06高師.jpg
高師 たかし
 車両基地があります。

豊橋鉄道07芦原.jpg
芦原 あしはら

豊橋鉄道08植田 1994.jpg
植田 うえだ

豊橋鉄道09向ヶ丘.jpg
向ヶ丘 むこうがおか

豊橋鉄道10大清水.jpg
大清水 おおしみず

豊橋鉄道11老津 1994.jpg
老津 おいつ

豊橋鉄道12杉山 1994.jpg
杉山 すぎやま

豊橋鉄道13やぐま台.jpg
やぐま台 やぐまだい

豊橋鉄道14豊島.jpg
豊島 としま

豊橋鉄道15神戸.jpg
神戸 かんべ
 この駅は平成になって間もない1989(H元)年7月、信号所を格上げして開業しました。

豊橋鉄道16三河田原.jpg
三河田原 みかわたはら
 ここから伊良湖岬に向けたバス路線があり、フェリーに乗り継いで鳥羽に抜ける事も出来ます。この駅はこの直後、この場所のまま駅舎が改築されるが、現在は更に、場所そのものを変えて新しい駅舎が建築されました。交通広場も整備されています。

東田本線

豊橋鉄道01駅前 1994.jpg
駅前 えきまえ
 ここは豊橋駅から少し離れた所にあったが、駅ビル改築に合わせた広場の整備と同時に路線を延伸、停留所も移転して、ペデストリアンデッキから乗降できるようになって便利になりました。なお、駅名は昔も今も、「駅前」で正当です。

 次の駅前大通は、当時はありませんでした。開業は2005(H17)年3月31日です。

豊橋鉄道02新川 1994.jpg
新川 しんかわ

豊橋鉄道03札木 1994.jpg
札木 ふだぎ

豊橋鉄道04市役所前 1994.jpg
市役所前 しやくしょまえ

豊橋鉄道05豊橋公園前 1994.jpg
豊橋公園前 とよはしこうえんまえ

豊橋鉄道06東八町 1994.jpg
東八町 ひがしはっちょう

豊橋鉄道07前畑 1994.jpg
前畑 まえはた

豊橋鉄道08東田坂上 1994.jpg
東田坂上 あずまだ

豊橋鉄道09東田 1994.jpg
東田 あずまだ

豊橋鉄道10競輪場前 1994.jpg
競輪場前 けいりんじょうまえ
 ここには市内線の営業所があり、留置線もあって、日中は車両の留置も見られます。ここから単線になります。

豊橋鉄道11井原.jpg
井原 いはら
 ここで運動公園への支線が分岐します。半径600mの超急カーブ(このため、現在の超低床車は入線できない)。

豊橋鉄道12赤岩口 1994.jpg
赤岩口 あかいわぐち
 ここに市内電車の基地があります。また、バス路線との接続が考慮された構造になっています。

豊橋鉄道13運動公園前 1994.jpg
運動公園前 うんどうこうえんまえ
 井原で分岐した支線の終点です。1982(S57)年の延伸開通時には、「路面電車久々の新線」と騒がれたものでした。運動公園には野球場があり、たまにプロ野球も行われます。

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《What's New》
12日 東京オリ・パラ汚職事件 ADK前社長に懲役2年・執行猶予4年有罪判決
13日 改正刑法 「不同意性交罪」施行
14日 「イプシロンS」 燃焼試験途中で爆発・炎上
 いよいよ明日、南阿蘇鉄道が全線の運転を再開します。7年かかりましたが、ついにここまで来ました。同時に朝の2往復は豊肥本線・肥後大津への直通運転を開始します。豊肥本線への直通は、第3セクター転換後では初めてになります。熊本市内へはもちろん、肥後大津~熊本空港間には「空港ライナー」(無料)が運行されているので、飛行機によるアクセスの便も飛躍的な向上が期待できます。南阿蘇村では同時に「震災ミュージアム KIOKU」も開業、鉄道と共に、地震の記録を伝えていく事になります。今年中には乗りに行くと、宣言しておきます(福岡市営七隈線延伸区間・日田彦山線BRTと同時になると思う)。
 久大本線は7月20日に全線の運行を再開すると発表になりました。久大本線はまだいいが、今月の豪雨で被災した路線は多く、山陽本線でさえ、小野田~厚狭間が不通になっています。今後も豪雨災害の発生が十分予想され、心配でなりません。
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)

№2670 新京成電鉄の駅 2023年6月15日

新京成電鉄.jpg
 6年前・2017(H29)年7月15日の№1714で、「ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅」シリーズの一環として、千葉県の新京成電鉄の駅を取り上げました。しかし、キチンとした記録を取らない悪癖が出て、あやふやな記憶のみを頼りに画像を出してテキストを書いたため、あまりに間違いが多くて、大森 重宏様からの指摘もありまして(改めてお礼申し上げます)、「あまりにひどいので全部撮り直す」みたいな事を書きました。
 コロナ禍の真っただ中でもあったし、その後私の腰痛もあって機会を見つけられないままだったが、今日からの「千葉県誕生150周年記念 鉄道5社共通1日乗車券」発売に背中を押される形で、今日、一気に全部の駅を新しく撮りました。ここに公開させて頂きます。

 20年位経てば当然、どの駅も昔とは姿が違ってきています(特に鎌ヶ谷市内では連続立体化事業で駅そのものが高架化)。昔と同じポイントで撮影しているわけではないので、単純な定点撮影にはなっていません。その点はご了解ください。近年は駅ナンバリングが施されているので、それも付与しておきます。松戸から京成津田沼まで、単純に昇順で並んでいるだけですが。

新京成電鉄01松戸 2023_0615.jpg
松戸 まつど SH01

新京成電鉄02上本郷 2023_0615.jpg
上本郷 かみほんごう SH02

新京成電鉄03松戸新田 2023_0615.jpg
松戸新田 まつどしんでん SH03

新京成電鉄04みのり台 2023_0615.jpg
みのり台 みのりだい SH04

新京成電鉄05八柱 2023_0615.jpg
八柱 やばしら SH05
 今は左手に商業ビルが建ちました。

新京成電鉄06常盤平 2023_0615.jpg
常盤平 ときわだいら SH06
 バスは松戸新京成バスです。

新京成電鉄07五香 2023_0615.jpg
五香 ごこう SH07

五香たかね 五香駅.jpg
 この駅の駅名標には、「鉄道むすめ」の新京成電鉄代表、「五香 たかね」のイラストのステッカーが貼りつけられています。

新京成電鉄08元山 2023_0615.jpg
元山 もとやま SH08
 今は南側に商業ビルが建てられているが、1Fはテナントがいないようだ。

新京成電鉄09くぬぎ山 2023_0615.jpg
くぬぎ山 くぬぎやま SH09

新京成電鉄10北初富 2023_0615.jpg
北初富 きたはつとみ SH10
 地上時代同様、相対式です。

新京成電鉄11新鎌ヶ谷 2023_0615.jpg
新鎌ヶ谷 しんかまがや SH11
 ここは島式ホームで、定期列車の設定はないが、1番線から松戸方向に折返しができます。下の線路は東武アーバンパークライン(野田線)。

新京成電鉄12初富 2023_0615.jpg
初富 はつとみ SH12
 ここも地上時代同様、島式ホームです。
 高架化された3駅は、駅そのものは完成しているが、周辺の整備はまだまだこれから、という感じ。

新京成電鉄13鎌ヶ谷大仏 2023_0615.jpg
鎌ヶ谷大仏 かまがやだいぶつ SH13
 ここは現在は、渡り線が撤去されています。到着する8800形は、京葉ガスの広告ラッピング編成。8800形は、車内をリニューアルした編成がいくつかありました。

新京成電鉄14二和向台 2023_0615.jpg
二和向台 ふたわむこうだい SH14

新京成電鉄15三咲 2023_0615.jpg
三咲 みさき SH15
 駅の東側はバスの発着場所になっています。バスは船橋新京成バスになりました。

新京成電鉄16滝不動 2023_0615.jpg
滝不動 たきふどう SH16

新京成電鉄17高根公団 2023_0615.jpg
高根公団 たかねこうだん SH17

新京成電鉄18高根木戸 2023_0615.jpg
高根木戸 たかねきど SH18
 習志野と取り違えた駅です。改めて申し訳ありません。当時のジャスコが、今はイオンです。

五香たかね 高根木戸駅.jpg
 コンコースには大きな「五香 あかね」のイラスト(2等身ver.)が。
(高根公団にはなかったようだ)

新京成電鉄19北習志野 2023_0615.jpg
北習志野 きたならしの SH19
 東葉高速鉄道接続駅となって、まるっきり変わってしまいましたねえ。東葉高速は地下で、連絡改札も設けられています。緑のバスは船橋新京成バスの習志野車庫車(旧習志野新京成バス)。

新京成電鉄20習志野 2023_0615.jpg
習志野 ならしの SH20
 改めて習志野駅の画像をご覧いただきます。思いのほか小駅。

新京成電鉄21薬園台 2023_0615.jpg
薬園台 やくえんだい SH21
 移転後の姿、になります。

新京成電鉄22前原 2023_0615.jpg
前原 まえはら SH22

新京成電鉄23新津田沼 2023_0615.jpg
新津田沼 しんつだぬま SH23

新京成電鉄24京成津田沼 2023_0615.jpg
京成津田沼 けいせいつだぬま SH24
 営業は京成に委託の形になっているが、5・6番ホームには新京成の職員も常駐しているようです。

 なお、新京成の列車は現在全て6連になり、ホームは基本的に、各駅とも計2両分は立ち入れなくなっています(新津田沼はそのまま。トイレなどの配置のためか)。利用の減少というよりは、北総鉄道や東葉高速鉄道の開通で利用が分散され、松戸・津田沼の二極集中ではなくなった事が大きいと思います。
 現在の新京成は、「ジェントルピンク」をベースにした新CIが導入され、各駅の駅名標もこのCIに基づいた新デザインになっています。電車も全て、新色になりました(バスも新色が導入されているらしいが、今日は見かけなかった)。駅もかなり姿を変えているが、昔のままの姿を残している所も、確認できました。ただ、どの駅も遠隔システムが導入されていて、特に松戸新田は、降り立った時間はちょうど駅員が不在で、インターホン越しに一日乗車券を見せて、自動改札を開けてもらう形態でした。今後も、いろいろな所で、業務形態の見直しが(あるいは列車も含めて)行われていくのでしょう。
 ともかく、スッキリしました。駅から見る今の新京成電鉄の姿、どのような感想をもたれたでしょうか?

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 ところで、今回敢えて言いたい事があります。

千葉県誕生150周年記念鉄道5社共通1日乗車券.jpg
 今回利用した「千葉県誕生150周年記念鉄道5社共通1日乗車券」です。京成・新京成・北総・芝山・小湊各社の全線に1日乗り放題です。
(東京都内も可)
 紙券で、左側の車両が描かれた部分は、右側の乗車券部分を切り離して絵葉書として使用できます。

新京成改札口.jpg
 しかし当然ながら自動改札機は通過できず、駅の係員に見せる(あるいは遠隔のインターホンにかざす)必要があるが、新京成の駅は皆、いわゆる「有人ブース」がない上に、係員がいる通路の前には、鉄製の柵が通常塞がれていて、いちいち開け締めなければならない。駅によっては、私が「ラッチ」を開け閉めしなければなりませんでした。はっきり言って、少々腹立たしく感じたのは事実。乗客にやらせるのは、間違っているのではないか?こんな事なら、1日乗車券(今回のもの以外のタイプも含めて)も磁気券にして、自動改札機を通れるタイプにすべきではなかったか?バリアフリーの点でも(車いすの通過など)問題ではないか。ちょっと考えて欲しい所です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《What's New》
13日 テニス錦織 圭 1年8ヶ月ぶりツアー大会出場
14日 移民乗せた漁船 ギリシャ沖で転覆
15日 円相場 対ユーロ153円台 約15年ぶり円安水準
 先日亡くなったイタリアの元首相ベルルスコーニ氏の国葬が、昨日ミラノで行われました。去年の安倍元首相の国葬がスッタモンダになった事を思い返せば、ずいぶんあっさり「国葬」になったものだと、正直驚きました。しかも様々汚職疑惑が取り沙汰された人物でもあるし。国の決まり事でもあろうが、お国柄、でしょうか?
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)

№2661 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 静岡鉄道

静岡鉄道巴川橋梁.jpg
 ひと昔・ふた昔くらい前の私鉄の駅の画像を「蔵出し」するシリーズ、今回は清水鉄道です。
 かつては静岡県の中部にいくつかの路線を持っていたらしいが、ほとんどは早くに廃線となり、昭和の終わりくらいでは既に、今回ご覧頂く静岡清水線のみになっていました。
 現在の静岡市清水区は、2005(H17)年3月までは清水市という独立した市で、静岡清水線は両市を結ぶインターバン的な役割もあり、終日急行も運行されていたようです。しかし並行する東海道本線が国鉄時代末期の頃より増発を重ねた事で、沿線の利用を重視する営業政策に転換、各駅停車のみの運行になっていました(その後2011(H23)年の「セノバ」オープン時に、ラッシュ時のみ急行運転が復活したが、コロナ禍による利用減と「密」回避のため、再び取りやめになっている)。清水市は2005(H17)年4月1日、政令指定都市静岡市の清水区として、再出発、静岡清水線は、全線が静岡市内に収まる事になります。
 今回の画像はその2年後、2007(H19)年5月16日の撮影です。16年前、という事になります。

静岡鉄道01新静岡.jpg
新静岡 しんしずおか
 相当小ぶりながら、ターミナル的な装いでした。また、静鉄バス(しずてつジャストライン)のターミナルでもあります。JRの静岡駅から徒歩5分程度か。こののち、ショッピングセンター「セノバ」がオープンし、駅も変わります。

静岡鉄道02日吉町.jpg
日吉町 ひよしちょう

静岡鉄道03音羽町.jpg
音羽町 おとわちょう

静岡鉄道04春日町.jpg
春日町 かすがちょう

静岡鉄道05柚木.jpg
柚木 ゆのき

静岡鉄道06長沼.jpg
長沼 ながぬま
 車両基地を併設しています。新静岡からの「柚木行」の列車は、柚木から回送となって、車庫に直接入庫するようです。踏切の向こうにガンダムが描かれた建物があるが、バンダイホビーセンターです。

静岡鉄道07古庄.jpg
古庄 ふるしょう

静岡鉄道08県総合運動場.jpg
県総合運動場 けんそうごううんどうじょう
 新静岡から来ると、新幹線を始めとしたJR線を乗り越して着きます。上下とも待避線があり、急行運転があった頃は、ここで各停を追い抜いていたようです。たまにプロ野球の試合がある球場が、駅のすぐ近くにあります。

静岡鉄道09県立美術館前.jpg
県立美術館前 けんりつびじゅつかんまえ

静岡鉄道10草薙.jpg
草薙 くさなぎ
 同名の東海道本線の駅とは別で、徒歩で数分かかります。

静岡鉄道11御門台.jpg
御門台 みかどだい

静岡鉄道12狐ヶ崎.jpg
狐ヶ崎 きつねがさき
 昔は「ヤングランド前」という副称がついていたらしいが、今は閉園しています。ここから入江岡までは東海道本線と並走。

静岡鉄道13桜橋.jpg
桜橋 さくらばし
 狐ヶ崎と桜橋は、新清水行ホームは島式、新静岡行は外側にあるのが特徴。

静岡鉄道14入江岡.jpg
入江岡 いりえおか

静岡鉄道15新清水.jpg
新清水 しんしみず
 ここはJRの駅から少々離れていて、バスで5分程だろうか。一番上の画像は、駅に到着する手前にかかる、巴川の鉄橋です。転線するポイントは、鉄橋の手前に設けられています。

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《What's New》
24日 全国新酒鑑評会 山形県が金賞数1位 福島県は5位
25日 セブン&アイHD株主総会 社長退任要求の株主提案否決
26日 政府「骨太の方針」発表 構造的賃上げ・少子化対策抜本的強化が柱
 今月は地震が多いですねえ…。能登半島に始まって、関東地方だけでもこの前は木更津であって、利島であって、今日は九十九里の方を震源とする地震があって、横浜も揺れました。昨日は長野の方で大事件があったし(長電バスが迂回運転を行ったそう)、今日も町田の方で銃撃事件があったらしい。変な出来事が多くて、落ち着かないのはイヤ。
 首都高速羽田線が大師橋架け替え工事のため、明日から2週間に渡って通行止めになり、湾岸線などの他の高速だけでなく、川崎市を中心とした一般道も、大渋滞が予想されています。バス事業者各者からも警告が出されているが、バスが影響を受けるというのは、気が重い。
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)

№2660 小田急小田原線 下北沢駅

 新宿と渋谷、大都会東京を代表する町からの鉄路が交わる街、下北沢。それゆえか、ここはいつの世も若者たちの文化の発信地として、昼も夜も賑わいを見せています。
 新宿からの鉄路、小田急小田原線の複々線化事業で最後に完成したのは、この下北沢駅を挟む代々木上原~梅ヶ丘間、2018(H30)年3月の事でした。平成の30年の大半を費やした事業の中でももっとも、様々な意味で困難を極めたのが、この下北沢駅付近だったと思われます。もう5年も経ったが、今回は地下駅として再生した、小田急線下北沢駅の、今の姿をご覧いただきます。

小田急電鉄 下北沢駅 01東口駅舎 2023_0513.jpg
 新宿から各駅停車で7つ目。快速急行や急行だと2つ目の駅になるのが、この下北沢です。2021(R3)年度の乗降人員は96,539人、前年度比16.6%増だったそうだが、まあ2020(R2)年度は言うまでもなくコロナ禍で散々な年だったから、簡単には比較はできないでしょう。とはいえ、小田急全体で11位、重要な地位にある駅である事は間違いありません。東京都世田谷区に位置します。駅ナンバリングOH07。ロマンスカーは通過だが、通勤列車は快速急行以下、全て停車します。

小田急電鉄01-07下北沢.jpg
 小田急の駅、という感じがあまり出ていないショボイ画像しかなくて申し訳ないが、30年位前、複々線化事業が始まったかどうか、という頃の下北沢駅です。京王井の頭線3000系が映っているが、戦前は、前進の帝都電鉄と小田急は同じ系列下にありました。その影響か、当時は小田急と井の頭線の間には改札口がなく、小田急のホームからそのまま、井の頭線のホームに行けました。小田急は、下りのホームは島式でした。

小田急電鉄 下北沢駅 02東口券売機 2023_0513.jpg
 新しい下北沢駅には改札口が3か所あるが、メインとなるのは、東口でしょう。駅は完成して時が経つが、付近はまだもう少し、開発が進められるようです。東口の券売機。

小田急電鉄 下北沢駅 03東口改札口 2023_0513.jpg
 東口の改札口。左手に有人ブースがあります。

小田急電鉄 下北沢駅 04東口チャージ機 2023_0513.jpg
 他の2つの改札口には精算機があるが、東口はICカードのチャージ機能のみ。有人ブースがあるからか。

小田急電鉄 下北沢駅 05東口発車案内表示 2023_0513.jpg
 東口の発車案内表示。

小田急電鉄 下北沢駅 06中央改札 2023_0513.jpg
 現在の下北沢駅は、小田急と京王の改札が分離されました。小田急は中央改札になります。左手が、京王井の頭線の改札口。京王もホーム拡幅などが行われているが、北口はまだ工事が進行中です。

小田急電鉄 下北沢駅 07中央改札口券売機 2023_0513.jpg
 中央改札の券売機。

小田急電鉄 下北沢駅 08中央改札口 2023_0513.jpg
 中央改札。

小田急電鉄 下北沢駅 09中央改札口精算機 2023_0513.jpg
 中央改札の精算機。2台目を設置できるスペースがあるが、使われる事は、もうないだろう。

小田急電鉄 下北沢駅 10中央改札口発車案内表示 2023_0513.jpg
 中央改札を入って、目の前にある発車案内表示。

小田急電鉄 下北沢駅 11南西口駅舎 2023_0513.jpg
 南西口の駅舎。こちらはやや出入りが少ない。東口もそうだが、特にここは、小田急線専用の改札口で、井の頭線は利用できない旨、大きく書かれている。昔は小田急と井の頭線が一体だった事もあって、井の頭線の乗客が間違って入る事が、少なくないのだろうか。

小田急電鉄 下北沢駅 12南西口券売機 2023_0513.jpg
 券売機。やはりどこも、券売機の数が少なくなりました。

小田急電鉄 下北沢駅 13南西口改札口 2023_0513.jpg
 南西口の改札。ここは駅員がいない(遠隔操作)。

小田急電鉄 下北沢駅 14南西口精算機 2023_0513.jpg
 南西口の精算機。

小田急電鉄 下北沢駅 15南西口発車案内表示 2023_0513.jpg
 南西口の発車案内表示。
 発車案内表示は、B1F(3・4番ホーム 各駅停車と千代田線直通)とB2F(1・2番ホーム 快速急行・急行)が一緒くたに表示されているが、(ホームに関係なく)急行系と各駅停車を分けた方が、良かったのではないだろうか。

小田急電鉄 下北沢駅 16コンコース 2023_0513.jpg
 この3つの改札と連なる、コンコース。

小田急電鉄 下北沢駅 17レリーフ「出会いそして旅立ち」 2023_0513.jpg
 東口改札の近くに、大きな陶板のレリーフ「出会いそして旅立ち」があります(画像サイズを大きく取っています)。初代ロマンスカーSE3000形と、箱根ロープウェイが描かれている(登山電車とかはなかったのかな?)。男女2人が見つめあう様、私は何となく、大瀧 詠一の「ナイアガラ」シリーズを連想してしまった。気のせい・歳のせい?

小田急電鉄 下北沢駅 18駅構内案内図&周辺地図 2023_0513.jpg
 駅の構内案内図と、周辺の地図。ホームが地下、それも上下に分離された構造になったためか、複雑になってしまったというイメージがあったのだが、歩いてみると、構造自体は案外シンプルでした。目的によってどの改札口から出るのかを間違えない、それがポイントだと思います。

小田急電鉄 下北沢駅 19箱根そば 2023_0513.jpg
 小田急のエキナカではお馴染みの「箱根そば」(うどんもあり)。

小田急電鉄 下北沢駅 20おむすび権兵衛&SWEET BOX 2023_0513.jpg
「おむすび権兵衛」と「SWEET BOX」。「SWEET BOX」は10時開店。

小田急電鉄 下北沢駅 21スマホ充電 2023_0513.jpg
 スマホの充電設備もあります。ここは「充レン」。

小田急電鉄 下北沢駅 22mamaro 2023_0513.jpg
「ベビーケアルーム mamaro」。Trimという会社が展開しているもので、授乳やおむつ交換などが行えます。小田急では他にもいくつかの駅にあります(他に埼玉高速鉄道での導入例あり)。

小田急電鉄 下北沢駅 23コンコースエレベーター 2023_0513.jpg
 コンコースにある、ホームに連なるエレベーター。

小田急電鉄 下北沢駅 24コンコースB1Fホーム発車案内表 2023_0513.jpg
 エスカレーター近くにも、発車案内表示があります。

小田急電鉄 下北沢駅 25構内案内図 2023_0513.jpg
 コンコースと、各ホームとの関係を表す案内図。

小田急電鉄 下北沢駅 26B1Fホームエスカレーター 2023_0513.jpg
 続いて各ホームです。まず、B1F(3・4番ホーム)のエスカレーター。

小田急電鉄 下北沢駅 27B1Fホームエレベーター 2023_0513.jpg
 エレベーター。

小田急電鉄 下北沢駅 28B1Fホーム案内図 2023_0513.jpg
 ホームの案内図と、時刻表。

小田急電鉄 下北沢駅 29B1Fホーム発車案内表示 2023_0513.jpg
 B1Fホームの発車案内表示。B1Fは、基本的には各駅停車が発着するが、千代田線直通の急行・準急もここからです。

小田急電鉄 下北沢駅 30B1Fホーム.jpg
 ホーム。B1F(緩行線)は開削工法で造られています。ホームドアは最初から設置。JRのE233系が停車中。

小田急電鉄 下北沢駅 32B2Fホームエスカレーター 2023_0513.jpg
 こちらはB2F(1・2番ホーム)のエスカレーター。これは地上まで直通。B1Fホームに通じる所もあります。

小田急電鉄 下北沢駅 33B2Fホームエレベーター 2023_0513.jpg
 エレベーター。

小田急電鉄 下北沢駅 34B2Fホーム案内図 2023_0513.jpg
 B2Fホームの案内図と、時刻表。この駅では、B1Fは青、B2Fはオレンジ色で区別して、案内しています。

小田急電鉄 下北沢駅 35B2Fホーム発車案内表示 2023_0513.jpg
 B2Fホームの発車案内表示。B2Fは、新宿発着の急行系(快速急行・急行)が発着。

小田急電鉄 下北沢駅 36B2Fホーム.jpg
 最後に、B2Fホーム。B2F(急行線)はシールド工法で造られているため、B1Fとは断面が異なっています。

 これで、小田急線下北沢駅を一回りしました。複々線化事業自体に様々スッタモンダもあって、やむを得なかったとは思うけれど、「シンプル」だったとはいえ、やはりこの地下2層の形態で良かったのかなあ、とは、正直今でも思います。利用者の立場からすれば、緩急結合(急行⇔各停相互の乗り換え)ができないし、特にB2Fから井の頭線への乗り換えが、かなり面倒な事になってしまった。去年のダイヤ改正で、日中の急行は2本に1本が千代田線~向ヶ丘遊園間に変更(準急からの立て替え 新宿~小田原間急行の代替措置)されたため、同じ急行が上下2か所から発車する事になってしまったのも、利用者にとっては不便と感じる部分、多々あるのではないか。ダイヤについては作り直しも効くので、今後も需要の回復を見ながら改変されていくのだろうが、駅についてはそうは言っていられないので、せめていかにして構造から来る不便を和らげるか、これが今後も課題としてあり続けるのだろうと思います。

下北沢駅エスカレーター.jpg
 最後に、下北沢駅そのものと直接関係はないが、列車到着時のエスカレーターの様子です。№2652で書いた事の完全な繰り返しになってしまうが、乗客は皆、わざわざ行列を作ってまで左側に集中し、右側を空けています。「2列でご利用ください」の床面の表記も、完全にお構いなしです。見知らぬ赤の他人と隣り合うのがイヤだ、という意識が自然と働いた結果ではないかと推測するが、啓発する側は、この現状を分かっているのだろうか?という疑問を、どうしても払拭できません。このままマナー啓発に多額のコストを費やし続けても、全てムダに終わるだろうと思う。一度マナーに関するキャンペーンは全て取りやめ、まずは実態、そして利用者の意識(ホンネ)を探る事から始めるべきでは、ないだろうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 東海道線大船での貨物線誤進入の一件だが、むろん運転士が信号を見落としたのが一番問題、となろうが、なぜ線路が貨物線側に向いたままになっていたのか、も調べられなければならないのではないか。(直前に貨物列車が走っていたのか?)これは、「重大インシデント」の扱いとはならないのだろうか?

《What's New》
22日 メタに12億ユーロ(≒1790億円)の制裁金 アイルランド当局発表
23日 東京都 オリ・パラ談合事件6社 来年8月まで18ヶ月間指名停止
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)

№2619 東急田園都市線 南町田グランベリーパーク駅

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅01橋上駅舎南側 2023_0205.jpg
「南町田グランベリーパーク」は2000(H12)年、前身の「グランベリーモール」が東京都町田市の南端にオープン、その後一時閉鎖の後、2019(R元)年11月、現在の「南町田グランベリーパーク」として街びらきを迎えました。その直後には「スヌーピーミュージアム」もオープン、休日には多くの行楽客・買い物客を迎える事になりました。
 合わせて、アクセスとなる東急田園都市線の駅も全面リニューアルし、駅名も南町田から今の南町田グランベリーパークと改められ、今や全列車が停車するほどの、田園都市線でも高い地位に就くほどの駅になっています。
 この少々長ったらしい駅名(15文字)の今の姿を先日(2月5日)撮ってきましたので、ここでご覧に入れようと思います。

 南町田グランベリーパーク駅は1976(S51)年10月15日、すずかけ台~つきみ野間の延伸時に、南町田駅として開業しました。東急の公式WEBには2021(R3)年度の乗降人員が記されていて、37,963人となっています。コロナ禍が直撃した2020(R2)年度と比べると10.6%の増加だが、コロナ禍前の2019(H31~R元)年度、つまりグランベリーパークオープンの年度で40,089人だから、まだ完全に戻り切ってはいない。でもその2020年度でさえ34,329人だったそうだから、いかに乗降が急増した事か。駅ナンバリングDT25。

東京急行電鉄06-18南町田.jpg
 上の画像と大方同じような場所から撮影した、旧南町田の駅舎。何と平々凡々とした駅舎だろう?1990年代の撮影のはずだが、いつ撮影したかは覚えていない。当時はまだ、各駅停車のみ毎時4~6本の運行、という時期だったではないだろうか?急行(と当時運行されていた快速)はまだ中央林間を発着していなかったはず(急行の中央林間発着の設定は1996(H8)年)。この後2006(H18)年3月改正で土休日のみ急行が停車、そしてグランベリーパークオープン時に全列車停車、となります。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅02橋上駅舎北側 2023_0205.jpg
 今の駅舎の北側。旧駅舎では南側からしか出入りできなかったが、現在は北側にも交通広場があります。神奈中バスの一般路線が発着。休日の日中に1本だけ、神奈川県横浜市の若葉台中央へ行く便があります(12時20分発)。南町田駅時代から変わっていない形態で、もっと本数が多くなっても良さそうに思うが、現状では難しいのだろうか。他に羽田空港行・御殿場プレミアムアウトレット・河口湖駅への高速バスが発着します。ただ、グランベリーパークオープン時、神奈中観光による相模大野駅直行路線がスタートしたが、現在は運行されていない。やはりコロナ禍の影響か?

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅03エントランス 2023_0205.jpg
 駅舎内、南北を結ぶエントランス。屋根が高く、広々とした印象です。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅04券売機 2023_0205.jpg
 改札口は2か所にあるが、券売機は中央改札口に隣接した1か所しかない。訪れた日は日曜日だったのでお客さん自体はかなり多かったが、券売機に行列ができるという事はなかった。台数も少ないのだが。IC化が進んでいる証しか。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅05中央改札口 2023_0205.jpg
 中央改札口。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅06チャージ機 2023_0205.jpg
 精算機はなくて、ICカードへのチャージ機のみが置かれている。これも中央改札口近くのみ。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅07グランベリー口改札口 2023_0205.jpg
 南側のグランベリーパーク口改札口。完全に自動改札機のみの改札口(IC以外も通れる)。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅08発車案内表示 2023_0205.jpg
 中央改札口・グランベリーパーク口改札口、双方にある、液晶式の発車案内表示。南栗橋だの大井町だのと、1990年代にはあまり考えられなかった行先も見られます。現在、大井町線の急行は、日中20分間隔で乗り入れがあります。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅09改札内コンコース 2023_0205.jpg
 改札内のコンコース。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅10ホーム俯瞰 2023_0205.jpg
 そのコンコースからホームへ降りる階段も、いわゆる「跨線橋」ではなく、駅舎と一体になっています。だからかなり開放的です。1番線(中央林間行)ホームを撮ってみました。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅11下り1番線階段 2023_0205.jpg
 特に1番線は、階段がかなり広いです。劇場の観客席のようです。映像が流れているのが特徴。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅12下り1番線スヌーピー 2023_0205.jpg
 その階段の傍らに、スヌーピーの像が立っています。下り電車から降りてきた乗客は、皆ウキウキ?

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅13下り1番線エスカレーター 2023_0205.jpg
 下り1番線ホームのエスカレーター。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅14下り1番線エレベーター 2023_0205.jpg
 下り1番線ホームのエレベーター。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅16上り2番線エスカレーター 2023_0205.jpg
 上り2番線ホームのエスカレーター。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅17上り2番線エレベーター 2023_0205.jpg
 上り2番線ホームのエレベーター。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅15下り1番線待合室 2023_0205.jpg
 ホームの待合室。これは1番線ホーム。2番線ホーム側にもあります。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅18ベンチ 2023_0205.jpg
 ベンチもカラフルです。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅19ホーム発車案内表示液晶式 2023_0205.jpg
 上下とも、ホームの発車案内表示は液晶式・3色LED式両方あります。これは液晶式。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅20ホーム発車案内表示LED式 2023_0205.jpg
 これはLED式。

東急電鉄南町田グランベリーパーク駅21ホーム 2023_0205.jpg
 最後に、ホーム。当然、完全ホームドア完備です。停車しているのは東京メトロの最新鋭、18000系です。見かける機会がだいぶ増えてきました。

 という事で、南町田駅時代の撮影からたぶん約30年、駅そのものも、駅を発着する列車も(しかも東武が停車するようになるとは考えもしなかった)、さらには駅周辺もガラリ一変しました。
「コロナ禍の影響から回復しきれていない」みたいな事を書いたが、それでも訪れた日は、駅の内の外も大勢の行楽客で賑わっていました。私はこの手の行楽にはあまり関心がないし(そもそも野郎一人で行く場所でもないだろう?)、混雑はウィルスがなくても敬遠したくなるのだが、駅に活気が戻ってくる事自体は大変結構なことです。この賑わいが、アフターコロナの世に定着する事が、強く期待されます。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《What's New》
22日 JR京葉線幕張豊砂駅完成 報道陣に一般公開
23日 G7財務相・中央銀行総裁会議 インド・ベンガルールで開催
 幕張豊砂駅は「JR東日本千葉支社では25年ぶりの新駅」という報道もあったが、1998(H10)年3月14日開業の武蔵野線東松戸駅以来。
posted by 菊池 正人 at 22:00Comment(0)

№2615 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 小湊鐵道

小湊鐵道 養老川橋梁 上総大久保~養老渓谷.jpg
 ひと昔、ふた昔前の私鉄の駅の写真を「蔵出し」する不定期シリーズ、今回は千葉県の小湊鐵道です。
 小湊鐵道は位置的には都心からそんなに離れていないわけではなくて、東京からのJRの快速電車も発着する五井駅を起点とする鉄道だが、ローカル色たっぷりな沿線(特に上総牛久より先)の風景が多くのファンを惹きつけています。TVドラマで見る機会も多いでしょう。
 沿線風景だけでなく、駅もまた現代にいたるまで、ローカル色を色濃く残した駅が数多くあります。それらの駅をご覧いただきます。例によって具体的な記録を残していない悪いクセで、キチンとした撮影日を記せないのは申し訳ないが、他の記録から見て、大方1995(H7)~1996(H8)年に撮影したものだと思われます。だからひと昔・ふた昔…ではなく、「さん昔」くらい前になりますか。

小湊鐵道01五井.jpg
五井 ごい
 JR内房線との接続駅。橋上駅舎。基本的にはJRが管理しているが、小湊鐵道のホームには同社の職員も常駐しています(一日乗車券等も発売)。市原市の代表駅で、当時はJリーグ・ジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)のホームでした。

小湊鐵道02上総村上 1995.jpg
上総村上 かずさむらかみ
 行き違い可能。

小湊鐵道03海士有木 1996.jpg
海士有木 あまありき
 行き違い可能。千葉急行電鉄(現京成千原線)がここまで延伸する構想だったが、可能性はほぼないだろう。

小湊鐵道04上総三又 1996.jpg
上総三又 かずさみつまた

小湊鐵道05上総山田 1996.jpg
上総山田 かずさやまだ
 行き違い可能。

小湊鐵道06光風台 1996.jpg
光風台 こうふうだい
 この駅は1976(S51)年11月23日開業と、小湊鐵道では一番新しい駅。だから他の駅と比べて、駅舎は近代的だがやや安普請に映ります。行き違い可能。

小湊鐵道07馬立.jpg
馬立 うまたて

小湊鐵道08上総牛久 1995.jpg
上総牛久 かずさうしく
 五井からここまでの区間運転が多い。行き違い可能。
 この先はタブレット閉塞になります。

小湊鐵道09上総川間 1996.jpg
上総川間 かずさかわま

小湊鐵道10上総鶴舞 1996.jpg
上総鶴舞 かずさつるまい
 この駅、ドラマとかでよく見ません?

小湊鐵道11上総久保 1996.jpg
上総久保 かずさくぼ

小湊鐵道12高滝 1995.jpg
高滝 たかたき

小湊鐵道13里見 1995.jpg
里見 さとみ
 撮影当時は行き違い可能で、タブレットの交換が行われていました。撮影後一旦、行き違いが不可能な棒線の駅になったが、数年で行き違いが復活しています。トロッコ列車運行を見据えたのでしょうか。

小湊鐵道14飯給 1996.jpg
飯給 いたぶ

小湊鐵道15月崎 1996.jpg
月崎 つきざき
 上総鶴舞・高滝・月崎の各駅は行き違いができない棒線の駅だが、かつては交換可能だったようです。昔は上総牛久より先も、それだけ列車の本数(イコール乗客)が多かったのでしょうか。

小湊鐵道16上総大久保 1995.jpg
上総大久保 かずさおおくぼ
 
小湊鐵道17養老渓谷 1995.jpg
養老渓谷 ようろうけいこく
 棒線の駅だが、当時はここで閉塞が分割されていて、タブレットの交換も行われていました。

小湊鐵道18上総中野 1995.jpg
上総中野 かずさなかの
 養老渓谷までは市原市だったが、この駅は大多喜町になります。いすみ鉄道接続駅(無人駅だが)。

 撮影時から30年近く経ちましたが、各駅のたたずまいは、基本的には変わっていないようです。国の登録有形文化財に指定された駅舎も、いくつかあります。それらが鉄道ファン以外の人々にとっても魅力として映るのだろうが、残念ながら全体の輸送量の減少は、ここでも例外ではないようです。特に上総牛久~上総中野間では、「秘境駅」並みの利用しかない駅もあるようです。残すべきところは残すとしても、恒常的な存続のためには、やはりある程度は近代化も必要になってくるのではないでしょうか。コロナ禍もあってこの数年はご無沙汰になっているが、トロッコ列車に加えてキハ40形も走り始めているし、久しぶりに訪ねてみましょうか。

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《What's New》
12日 G7会場ホテル周辺 地元住民ら清掃活動
13日 世田谷区内で擁壁崩落 住宅7世帯に避難指示
14日 JR東日本・東急不動産HD 業務提携発表
15日 ガソリン小売価格 1リットル≒167.4円 2週連続値下がり
posted by 菊池 正人 at 23:00Comment(0)

№2498 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 ひたちなか海浜鉄道

ひたちなか海浜鉄道 3710形-02.jpg
 前回に続いて、茨城県の私鉄の駅です。今回は、ひたちなか海浜鉄道です。
 以前は茨城交通の鉄道部門でした。茨城交通はかつて、他にもいくつか鉄道路線を運営していたが、昭和の終わりには勝田~阿字ヶ浦間の湊線を残すのみでした。2008(H20)年4月1日、第3セクター方式のひたちなか海浜鉄道に鉄道部門が移行し、現在に至ります。
 今回は今までとは逆に、「ひと昔・ふた昔」というにはまだ最近だが、2018(H30)年9月3日に撮影した、当時の各駅の画像をご覧いただきます。まだ4年も経っていませんけれど。
 なお、ひたちなか転換後、駅名標は、各駅の名物や特徴を描いたイラストデザインに交換されていて、これも同鉄道の特徴になっているが、全駅は撮っていないので、今回は省略させて頂きます。ご了承ください。

ひたちなか海浜鉄道01勝田1 20180903.jpg
ひたちなか海浜鉄道01勝田2 20180903.jpg
勝田 かつた
 JR常磐線との乗換駅。駅舎そのものは近代的な橋上駅舎だが、ひたちなかはJRの1番ホームの片隅から出発する形態です。国鉄及び茨城交通時代は、直通列車の運転もあったそう。ICカードリーダーがあるが、ひたちなかはIC(SuicaもPASMOも「いばっぴ」も)は、一切使えません。JRからの乗り換え用という事。

ひたちなか海浜鉄道02日工前 20180903.jpg
日工前 にっこうまえ
 以前は工場従業員だけの専用駅で、停車も一部の列車だけだったが、茨城交通時代の1998(H10)年に、一般の駅に変更になり、誰でも乗り降りできるようになっています。令和になってからの2019(R元)年10月に、工機前(こうきまえ)と改称しています。

ひたちなか海浜鉄道03金上 20180903.jpg
金上 かねあげ
 ひたちなか転換後に、交換設備が整備されました。これで、勝田~那珂湊間の増発が可能になっています。

ひたちなか海浜鉄道04中根 20180903.jpg
中根 なかね
 ひたちなかでは一番のローカル駅でしょうか。東水戸道路が近くを走るものの、比較的静寂が保たれています。ガチな「秘境駅」ではないが、いい雰囲気です。

ひたちなか海浜鉄道05高田の鉄橋 20180903.jpg
高田の鉄橋 たかだのてっきょう
 2014(H16)年10月1日に開業した、当時としては一番新しい駅でした。

ひたちなか海浜鉄道06那珂湊 20180903.jpg
那珂湊 なかみなと
 ひたちなか一の主要駅で、車両基地もここにあります。「駅猫オサム」が有名になりました。また、茨城交通バスの那珂湊営業所も引き続き置かれています。たまに「ガルパン」のバスが見られる事も。
 ここから阿字ヶ浦までは、比較的駅間の距離が短くなっています。現在のひたちなか海浜鉄道は全線がひたちなか市を走るが、同市は1994(H6)年10月までは、勝田市と那珂湊市という別々の市でした。湊線は、旧那珂湊市域と常磐線を短絡する役割を担うのがメインと言えます。

ひたちなか海浜鉄道07殿山 20180903.jpg
殿山 とのやま

ひたちなか海浜鉄道08平磯 20180903.jpg
平磯 ひらいそ

 美乃浜学園駅は、去年・2021(R3)年3月12日に開業しました。近隣の小・中学校を統合した小中一貫学校の、最寄り駅です。

ひたちなか海浜鉄道09磯崎 20180903.jpg
磯崎 いそざき

ひたちなか海浜鉄道10阿字ヶ浦 20180903.jpg
阿字ヶ浦 あじがうら
 2線あるが、1線しか使っていません。駅付近は何もないが、10分もあれば、海水浴場に出られます。

 さて、№2249で書き洩らした事だが、ひたちなか海浜鉄道は、延伸の計画があります。2021(R3)年1月15日、阿字ヶ浦から3.1㎞の延伸が認可になりました。この区間には2駅が新設になり、終点は国営ひたち海浜公園の最寄り駅となります。様々あって、当初予定の2024(R6)年の開業は遅れる見込みだが、いずれにしろ実現すれば、近年のローカル鉄道では極めて異例の路線新規延伸となるだけに、在来区間の(車両も含めた)変化共々、今後の行方には注目したいと思います。
(「ロック・イン・ジャパン」がひたちなかを去るのは痛いけれど…)

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 BIGLOBEの「ウエブリブログ」が、来年2023(R5)年1月一杯でサービスを終了します。このため当ブログは今月以降どこかの時点、少なくとも半年以内には、「Seesaaブログ」に移転する予定です。その時期になったら、改めてお知らせします。


《今日のニュースから》 
 6日 中学校修学旅行出発式 JR東京駅で3年ぶり実施
 7日 神奈川県横浜・川崎・相模原市長と県知事 「特別自治市」構想で意見交換


 仕事を変えてから、少々更新時間を遅らせ、日付を変えてからの更新としてきたが、2週間新しい職場で過ごしてきた感じとして、今のやり方は、少々無理があるように感じられました。何しろ帰宅が、遅いので。残業があると1時を回るし、かなり疲れる仕事でもありますから。
 なので来週から、更新日・更新時間を変えます。現在の火・木・土(実際は日付が変わってからになるが)の更新を、水・金・日の、22時00分とします(水・金は出勤前に書き上げます)。「今日のニュースから」は、「WHAT's NEW」として、前日までのできごとを記します。
 次は11日水曜日、GW中の航空利用の動向の分析について書いて、アップする予定です。引き続き、当ブログにお立ち寄り頂けると、嬉しいです。