JRグループは先週金曜日、来年3月16日のダイヤ改正に関するリリースを、一斉に出しました。少々遅くなったが、ここでまとめてみます。
もちろん次期改正の目玉は、北陸新幹線・金沢~敦賀間の開業です。JR2社にまたがる事(新規開業区間の営業はJR西日本)なので、今回はまず、北陸新幹線に関してまとめます。それからJR各社毎に、改正点を記してみます。
北陸新幹線
金沢~敦賀間が開業する。
同区間の中間には、小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふの各駅が設置される。越前たけふのみ新幹線の独立駅。他は在来線に併設。
新規開業区間は全区間、JR西日本が運営。
東京からの直通は、朝夜は〔かがやき〕9往復・日中は〔はくたか〕5往復が設定される。〔かがやき〕は全列車、福井に停車。他の中間駅は一部の列車が停車する。〔はくたか〕は各駅に停車。
金沢~敦賀間が開業する。
同区間の中間には、小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふの各駅が設置される。越前たけふのみ新幹線の独立駅。他は在来線に併設。
新規開業区間は全区間、JR西日本が運営。
東京からの直通は、朝夜は〔かがやき〕9往復・日中は〔はくたか〕5往復が設定される。〔かがやき〕は全列車、福井に停車。他の中間駅は一部の列車が停車する。〔はくたか〕は各駅に停車。
東京~敦賀間最速は、下りは〔かがやき503号〕(東京→福井間2時間51分・東京→敦賀間3時間08分)、上りは〔かがやき514号〕(福井→東京間2時間52分・敦賀→東京間3時間10分)。
また、富山・金沢~敦賀間〔つるぎ〕を25往復(うち7往復は金沢発着)設定し、特急〔サンダーバード〕〔しらさぎ〕と接続する。
一部の〔つるぎ〕は、金沢~敦賀間は福井のみ停車。〔つるぎ〕は全車両営業となり、グランクラス(シートサービスのみ)も設定される。
とテキストに記すとやや簡単に過ぎるかと思います。
JR西日本では、〔かがやき〕〔はくたか〕と〔つるぎ〕の時刻表を別々にして、北陸新幹線の時刻表を掲載しています。前者は対東京・後者は敦賀乗り換えで対大阪及び名古屋を主な対象にしているので若干性格が異なるが、このままだと、新規開業区間のダイヤの全体像がつかみづらいと思います。
なので新規開業区間のみになるが、この両者をまとめた時刻表を作成してみました。前述の通り、目指す方向の違いから、中間各駅の発時刻・着時刻は逆に掲載されています。下りは〔つるぎ〕が発車・〔かがやき〕〔はくたか〕が到着時刻です。上りはその逆です。あくまでイメージという形を思い浮かべて頂けると幸いです。〔つるぎ〕に関しては、敦賀で接続する在来線特急も記しています。大阪発着が〔サンダーバード〕、名古屋・米原発着が〔しらさぎ〕です(名古屋は一部、東海道新幹線利用)。
開業と同時に、並行在来線となる北陸本線は、第3セクター鉄道に転換される。福井~大聖寺間はハピラインふくい、大聖寺~金沢間はIRいしかわ鉄道が営業する。
JR東日本
新幹線
1.山形新幹線
新車両E8系を、新規導入する。
改正日時点では、東京~山形・新庄間3往復で運行。原則E8系の運行が確約されるのは、下り131号・上り122・124号(他はE3系で運行の場合あり)。
E8系運行列車の一部では、最高速度を300㎞/hに引き上げ、東京~山形間最速が2時間22分・東京~新庄間最速が3時間07分に短縮される(いずれも△4分)。
(東京~福島間で併結する相手の〔やまびこ〕はE5系に置き換え)
2.上越新幹線
夜間の作業時間拡大のため、下り最終列車を一部繰り上げる。
東京→浦佐~新潟間各駅は、現行〔とき351号〕(東京発21時40分)→新〔とき347号〕(東京発21時20分・本庄早稲田通過)・東京→上野~高崎間各駅は、現行〔たにがわ477号〕(東京発23時00分)→新〔たにがわ477号〕(東京発22時40分)に、それぞれ20分繰り上がる。
(上毛高原・越後湯沢は変更なし)
3.その他新幹線全般
輸送需要の回復のため、定期列車として増発を行う。
東北新幹線 東京~新青森・盛岡間〔はやぶさ〕下り3本・上り4本、東京~仙台間〔やまびこ〕5往復
また、上野始発の臨時〔はやぶさ〕2本を、東京始発に延長する。なお、東京~盛岡間〔やまびこ〕2往復は、東京~仙台間に短縮。
秋田新幹線 東京~秋田間〔こまち〕1往復
北陸新幹線 東京~金沢(敦賀)間〔かがやき〕2往復
上越新幹線 東京→越後湯沢間〔たにがわ〕下り1本(平日のみ)
在来線
房総特急
1.〔しおさい〕の一部列車に、E259系を導入し、E257系と併用する。
(E259系の列車は、〔成田エクスプレス〕と同様に車内Wi-Fi、電源コンセントが使用できる)
2.平日朝方に佐倉→東京間〔しおさい〕・勝浦→東京間〔わかしお〕各1本、平日夜間に東京→佐倉間〔しおさい〕1本を増発する。
3.〔成田エクスプレス〕は運行時間帯を一部変更し、東京~成田空港間で7~19時台、約30分間隔の運行を行う。八王子~新宿間は廃止。
4.〔しおさい〕は全列車船橋に停車する。〔しおさい〕の四街道、〔わかしお〕の土気、〔成田エクスプレス〕の千葉・佐倉停車を拡大する。
5.〔成田エクスプレス〕は料金形態を変更する。空港第2ビル・成田空港両駅を含まない場合は、〔しおさい〕と同じ特急料金となる。
両駅を含む場合は据え置きだが、シーズン料金を廃止し、通年同額とする。
グリーン料金は〔しおさい〕と同じ(100㎞まで1,300円)とする。
6.〔しおさい〕〔わかしお〕〔さざなみ〕は、全列車全車指定席となる(事前にリリース済み)。
その他特急
1.〔富士回遊〕は1往復増発する。
2.仙台発着〔ひたち〕の時刻を変更し、首都圏及び仙台圏の滞在時間を拡大する。
3.〔つがる〕1往復は停車駅を見直し(途中東能代・鷹ノ巣・大館・大鰐温泉・弘前・新青森に停車)、〔スーパーつがる〕として、青森~秋田間で最大14分短縮する。
その他
1.相鉄直通列車は、早朝時間帯に1往復設定する(新宿着6時24分・新宿発6時31分 相鉄線内の時刻は調整中)。
2.横浜線は、朝夕の東神奈川折返し列車を根岸線桜木町直通に延長する。
3.その他、一部特急で運転区間・停車駅等の見直しを行う。鶴見線・常磐線・磐越西線・只見線でワンマン運転を開始。この他一部路線で運行形態を見直す。
横浜支社
◆ 〔成田エクスプレス7号〕は大船発を6時38分→7時00分に変更(〔5号〕を6時22分→6時38分に変更。
◆ 〔踊り子〕2往復は網代の停車を取りやめ、東京~伊豆急下田間で1分短縮。
◆ 〔湘南〕は、2号の平塚→東京間が2分、6号の小田原→東京間が4分短縮。
(5・14号の平塚~東京間は取りやめ)
◆ 相模線は、夜間の茅ヶ崎→海老名間及び早朝の海老名→茅ヶ崎間区間運転各1本を、橋本発着に延長。
(海老名発21時50分茅ヶ崎行は取りやめ)
◆ 南武線は、平日日中の快速を、川崎発毎時00・30分、立川発15・45分に変更。
◆ 鶴見線は、E131系への置き換えを完了し、全列車ワンマン運転を開始。
◆ 東海道本線は、朝方下り1本を15連に増結。
◆ 横須賀線は、土休日の大船~逗子間の運行時間帯を一部変更し、混雑緩和を図る。引き続きE235系を追加で導入する。
八王子支社
◆ 〔あずさ〕2往復を9→12連に増結。
◆ 〔はちおうじ2号〕を10分繰り下げ。
◆ 中央本線は、夜間の小淵沢→長野間に1本増発する。
◆ 中央線快速は、日中の大月直通を5往復追加する(全て中央特快)。平日の立川発5時45分~6時45分の10本の待ち合わせ駅変更により、立川→東京間で最大7分短縮する。
◆ 五日市線は、夕方の一部列車を立川直通で運行する。
◆ 八高線は、平日9時台に高麗川→八王子間で1本増発する。
千葉支社
◆ 〔しおさい〕はE259系6連及びE257系5連、〔わかしお〕〔さざなみ〕はE257系5連で運行する。255系は定期列車から撤退の模様。また減便を行う。
◆ 〔しおさい〕は全列車が船橋に、一部列車が四街道に停車する。〔わかしお6号〕が土気に停車する。〔新宿わかしお〕〔新宿さざなみ〕は、秋葉原・津田沼は通過する。
◆ 総武線快速は、早朝に千葉→東京間で1本増発し、1本を11→15連に増結する。下り東京20時台発1本を減便。
◆ 京葉線は、10~16時台を除き、全ての通勤快速・快速を各駅停車に変更する(内房・外房・東金線直通も含む)。また勝浦発着列車を、上総一ノ宮発着に短縮する(上総一ノ宮で安房鴨川方面発着の普通列車と接続)
◆ この他、総武本線・外房線・内房線で運転本数を見直す。
大宮支社
◆ 湘南新宿ライン・上野東京ラインは、土休日を中心に一部列車を10→15連に増結する。
◆ 宇都宮線(東北本線)・高崎線とも、夕刻以降の快速を普通列車に変更する。
高崎支社
◆ 高崎線は、上野~籠原間で17時以降、平日1往復・土休日下り1本を取りやめる。
◆ 下り21時台の上越線・高崎線(上野東京ライン)→両毛線前橋行各1本の時刻を変更する。
(前橋行から上越線水上行に、新前橋で接続する)
水戸支社
◆ 平日はいわきで〔ひたち〕⇔原ノ町発着の普通列車の接続を、各1回改善する。
◆ 〔ときわ83号〕→勝田行普通列車の土浦での接続を開始する。
◆ 品川~土浦間の普通列車の一部を、10→15連に増結する。
◆ 原ノ町→いわき間最終列車の時刻を、8分繰り上げる(原ノ町発20時22分→20時14分)。
◆ 水郡線は、一部列車の編成両数・運転区間・時刻を変更する。常陸大子→水戸間初発列車の時刻を、2分繰り上げる(常陸大子発5時05分→5時03分)。
東北本部
◆ 奥羽本線・福島~米沢間で、普通列車の時刻を変更する。福島発は夕刻以降、米沢行と庭坂行を交互に、合わせて約1時間間隔で運転。
◆ 週2回行っていた、磐越東線・郡山→三春間の代行バス輸送を終了する。
同日、別リリースで、山形県内でSuica利用駅の拡大が発表されている。奥羽本線・かみのやま温泉~村山間及び左沢線・北山形~寒河江間では、Suica定期券の取り扱いを開始する。
盛岡支社
普通列車等に関しては、大幅な変更はない模様。
秋田支社
奥羽本線・羽越本線でワンマン運転を拡大する。一部普通列車の時刻変更により、秋田での乗り換えの列車が変更になる。
新潟支社
◆ 上越新幹線下り最終の繰り上げにより、新潟で新〔とき347号〕→長岡・新潟からの在来線最終列車への乗り換えが可能になる。この他、新潟で新幹線⇔在来線及び在来線同士の接続を改善する。
◆ 白新線・越後線は、日中の一部列車を直通運転とする。
◆ 越後線は、日中10~14時台を完全20分間隔運転とする(新潟発内野方面行 毎時01・21・41分 内野発新潟方面行 毎時11・31・51分)。
◆ 白新線は、日中の新潟~豊栄間区間運転を、1往復は新発田発着に延長し、1往復は取りやめる。新崎始発7時51分新潟行(休日運休)は、土曜日も取りやめる。
◆ 磐越西線は、午後以降の新潟~馬下・津川間直通運転の一部を、新津乗り換えに変更する。
長野支社
◆ 〔信州1号〕は、塩尻発6時58分に繰り上げ、田沢新規停車の上、長野まで11分短縮し、1時間11分で運転する。
(同時間帯の臨時快速は廃止)
◆ 篠ノ井線・塩尻~松本間、中央本線・小淵沢→上諏訪方面行を増発する。篠ノ井線・塩尻~松本間、大糸線・松本~穂高・有明間で、夜間の各1往復を取りやめる。
◆ 小海線は、小淵沢20時04分発小諸行→19時02分発中込行に変更する(中込から引き続き小諸行として運行)。日中の中込~小諸間は60分間隔で運行する(中込発毎時50分・小諸発毎時00分)。
◆ 中央本線・辰野~(小野経由)~塩尻間は、日中の時刻を変更し、運転間隔を調整する(2往復減便し、9往復運行)。
別リリースで、首都圏近郊列車のグリーン車の料金体系の変更が発表されている。現在は平日・土休日(ホリデー)料金の2本立てで、それぞれ事前購入と車内購入(260円増し)になっているが、3月16日からは曜日・購入のタイミングに関係なく、「Suicaグリーン料金」と「通常料金(紙の切符)」の2本立てとなる。また101㎞以上の料金帯を新設する。ICカードは、りんかいSuica・モノレールSuca・PASMO・Kitaca・TOICAも対象(他は不可)。
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JR北海道
既に特急の指定席拡大や、千歳線の運行形態の変更はリリースされていたが、まとめて書きます。
◆ 〔北斗〕〔すずらん〕〔おおぞら〕〔とかち〕は全列車、全車指定席で運行する。
また〔ライラック〕〔カムイ〕も指定席車両を拡大し、自由席は全列車2両とする。
繁忙期に増結を行う列車があるが、全車指定席の列車は、増結車両も指定席となる。
石勝線・新夕張~新得間は、この区間のみ利用の場合、乗車券だけで自由席を利用できるが、改正後は空席に着席する事になる(空席がなければデッキで立ち席)。
〔すずらん〕は、東室蘭~室蘭間も特急で運行するが、同区間のみ利用の場合、改正後は乗車券だけで空席に着席できる(空席がなければデッキで立ち席)。
〔宗谷〕〔サロベツ〕〔オホーツク〕〔大雪〕は変更なし。
◆ 千歳線快速〔エアポート〕は、日中(9~16時台)は特別快速(毎時1本 小樽発着)・快速(毎時3本 1本は小樽発着)・区間快速(毎時2本)の毎時6本体制となり、輸送力を増強する。
区間快速は、北広島~新千歳空港間は各駅に停車する(札幌~新千歳空港間は上下とも、後続の特別快速・快速に先着)。
新千歳空港23時21分発特別快速を増発し、苫小牧・岩見沢・あいの里公園行最終と接続する。19時台の快速1本も特別快速に変更する。
普通列車は、札幌~北広島間毎時2本・千歳~苫小牧間毎時1本(一部は737系ワンマン)運行。
◆ 函館本線の快速〔エアポート〕〔ニセコライナー〕は、全列車桑園に停車する。日中の快速〔エアポート〕は手稲~小樽間各駅停車に変更し、一部の普通列車を取りやめる。〔ニセコライナー〕も、手稲~小樽間は各駅に停車する。
◆ 日中の札幌~江別間普通列車は、毎時3→2本に削減する。
◆ 岩見沢~旭川間に737系を導入し、ワンマン運転を開始する(一部はH100形使用)。滝川発6時33分旭川行は6時45分発に変更し、旭川までの所要時間を14分短縮する。
◆ 夕方の滝川~旭川間で一部列車を増発する。日中は一部列車を取りやめる。
◆ 石北本線・上川~網走間及び釧網本線にH100形を導入し、全列車H100形で運行する。特別快速〔きたみ〕は2連に増結する。釧網本線は早朝・夜間の一部列車を取りやめ。釧路→網走間〔しれとこ摩周号〕は、一部区間で車窓鑑賞用に減速運転を行う。
◆ 根室本線・滝川~東鹿越間は、富良野で運転系統を分断し、富良野~東鹿越間は3月31日の最終運行までの間、1往復増発する。滝川~富良野間は全列車普通列車で運行し、日中の増発と夜間の取りやめを行う。
◆ 石勝線・滝ノ上、宗谷本線・初野及び恩根内、石北本線・愛山、函館本線・中ノ沢の各駅を廃止する。宗谷本線は美深~天塩川温泉間の2駅が同時に廃止、23.3㎞の間に駅がなくなる。
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JR東海
新幹線
◆ 多需要が見込まれる日に、臨時〔のぞみ〕を下り1本・上り2本設定する。〔のぞみ488号〕は、定期列車の最終〔のぞみ〕の6分後に運行する(新大阪21:30 → 23:51東京)。
◆ 今年の改正で新規に設定した新横浜始発臨時〔のぞみ491号〕を、一部日程では博多まで延長する。延長日は〔のぞみ97号〕として運行し、延長区間は新神戸・岡山・広島・新山口・小倉に停車(新大阪止まりの日は〔のぞみ497号〕で運行)。
なお、新大阪→博多間は現行の〔さくら545号〕と時刻が被るが、JR九州のページに拠れば、〔さくら545号〕は、新大阪→鹿児島中央間の全区間で4分繰り上げ。
◆ 東京→岡山間最終〔のぞみ93号〕は、東京発を6分繰り下げ、20時39分発に変更。西明石は通過となり(後続〔のぞみ95号〕が新規停車)、東京→岡山間は7分短縮。
◆ 夜間の静岡・浜松・豊橋停車〔ひかり〕の運転間隔を改善する他、下りの静岡・浜松停車を各1回増回する。
◆ 静岡始発の下り〔こだま765号〕を三島始発に延長して増発、三島・新富士からの下り初発を約40分繰り上げる。〔こだま763号〕は、静岡発を5分繰り上げ。名古屋での〔のぞみ273号〕(名古屋始発)への接続で、新大阪も7時台に到着できる。
◆ 三島始発の上り〔こだま818号〕を浜松始発に延長して増発する。
(〔こだま820号〕は静岡→三島間取りやめ)
◆ ビジネスブース設定のN700S系を追加導入し、〔のぞみ〕〔ひかり〕〔こだま〕合計で下り15本・上り13本で運行する。
(この他にもビジネスブース設定編成で運行される場合あり)
在来線
◆ 中央西線名古屋口は、315系への置き換えが完了する。
最高速度を130㎞/hに引き上げ、朝夕時間帯では名古屋~多治見間平均1分・名古屋~中津川間平均3分、所要時間を短縮する。
日中は快速が新守山・神領に停車、区間快速として運行する(通過駅は定光寺・古虎渓のみ)。日中の名古屋~高蔵寺間は、各駅に停車する列車を10分間隔(毎時区間快速3・普通3)で運行する。
◆ 身延線は平日朝方、西富士宮→富士間に1本増発する。日中は富士~西富士宮間で3往復削減し、毎時2本運行する。
◆ 飯田線は、日中の豊橋~豊川間で3往復削減し、毎時2本運転する(船町・下地停車を追加)。
◆ 〔しらさぎ〕は名古屋~敦賀間の運行とし、全車指定席となる。
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JR西日本
◆ 北陸新幹線敦賀開業時より、〔サンダーバード〕〔しらさぎ〕は、新幹線ホーム直下の新ホームでの発着になる。乗り換え標準時間は8分を見込んでいる。
大阪~富山間は最速2時間35分(〔サンダーバード35号〕→〔つるぎ36号〕)・平均2時間50分。
名古屋~富山間は最速2時間35分(〔ひかり661号〕〔しらさぎ63号〕→〔つるぎ50号〕)・平均2時間44分(名古屋~米原間東海道新幹線利用の場合)となる。
◆ 岡山での〔のぞみ99号〕(品川始発)→〔やくも5号〕の乗り換え時間を短縮し、新大阪→米子間は3時間07分(△14分)に短縮する。
◆ 〔やくも〕は、週末中心運転の列車を毎日運転に変更し、毎日15往復の運行となる(3往復は利用状況により、取りやめとなる可能性あり)。また、4月6日より273系を導入する。
◆ 〔スーパーはくと〕は、大阪~鳥取間で1往復増発、臨時列車を毎日運転に変更し、大阪~鳥取間で毎日8往復の運行となる(1往復は利用状況により、取りやめとなる可能性あり)。姫路での〔スーパーはくと8号〕→〔のぞみ96号〕の乗り換え時間を短縮し、鳥取→東京間は4時間36分(△27分)に短縮する。なお8往復中6往復は、大阪発着に短縮する。全列車、全車指定席となる。
◆ 大和路線(関西本線)・おおさか東線の有料座席サービスを拡大し、土休日にも設定する。
◆ 奈良~天王寺~新大阪間に通勤特急〔らくラクやまと〕を新設する(平日運行)。
◆ 嵯峨野線(山陰本線)では、日中の京都~嵯峨嵐山間に毎時1本増発し、一部列車では4→6・8連に増結する。
◆ ゆめ咲線(桜島線)では、USJ新エリアオープンに伴い、平日7・8時台に増発を行う。
金沢支社
◆ 〔サンダーバード〕〔しらさぎ〕は、全車指定席となる。
◆ 〔能登かがり火〕は定期列車を5往復運転。
◆ 小浜線は、小浜始発5時10分を10分繰り上げ、敦賀で〔かがやき502号〕に接続する。小浜→東京間は4時間32分。敦賀発21時35分(小浜行)を8分繰り下げ、〔かがやき515号〕から接続する。東京→小浜間は4時間25分。また土休日のみ、敦賀9時50分発(小浜行)を設定。〔かがやき501号〕から接続、小浜に10時57分に到着する。
◆ 越美北線は、福井発9時08分を13分繰り下げ、〔かがやき501号〕から接続する。
◆ 〔しらさぎ52・65号〕の取りやめに伴い、代替で敦賀~米原間の臨時快速を運転する(毎日運転の予定)。途中ノンストップ。
近畿統括本部
◆ 平日のみ、奈良~天王寺~新大阪間に通勤特急〔らくラクやまと〕を運転する。
奈良7:16 → 8:19新大阪・新大阪19:43 → 20:46奈良
途中停車駅:郡山・大和小泉・法隆寺・王寺・久宝寺・天王寺・大阪(うめきたエリア)
全車指定席。
◆ 「うれシート」設定列車は、平日は〔F直通快速〕(奈良→大阪間)2本・〔Q区間快速〕(奈良→大阪環状線方面間)1本を追加設定し、土休日は〔F直通快速〕4本(2本は午後)・〔Q区間快速〕3本を新規設定する。
◆ 〔らくラクはりま〕は、京都~網干間に延長する(はりま勝原に新規停車)。下りは1時間繰り下げ。
◆ 〔びわこエクスプレス〕は〔らくラクびわこ〕に改称する。上りは大阪発19時36分(米原行)・20時36分(草津行)に変更する。
◆ 夕刻の下り〔くろしお〕6本が、和泉府中に新規停車する(31号は週末中心に運行)。
◆ 奈良線は、平日夕方の京都→宇治間普通1本を、城陽に延長する。
◆ おおさか東線直通快速が、城北公園通に新規停車する。
◆ 〔はるか〕は、30往復全てを定期列車として運行する。
◆ 〔南紀〕の新宮~南紀勝浦間はワンマン運転とする(乗降方法などは変更なし)。
中国統括本部
◆ 〔やくも〕は4月16日より、273系が6往復で運行を開始する。
下り:岡山発5号(9時13分)・7号(10時13分)・11号(12時13分)・21号(17時13分)・23号(18時13分)・27号(20時17分)
上り:出雲市発4号(5時27分)・6号(6時30分)・10号(8時34分)・20号(13時40分)・22号(14時37分)・26号(16時42分)
6月までに全44両の導入を完了する予定だが、それ以降も一部、381系で運転する場合がある。
全列車、全車指定席となる。
◆ 〔スーパーいなば〕〔スーパーおき〕〔スーパーまつかぜ〕は、運転時刻を変更する(本数の変更はない)。〔スーパーいなば〕は全列車、全車指定席となる。
◆ 赤穂線は、夜間の岡山~備前片上間1往復を、岡山~長船間に短縮する。長船発は岡山で、福山行・快速高松行・宇野行の最終列車に接続する。
◆ 宇野線・茶屋町~宇野間は、昼間時間帯の発車時刻を統一する(朝方の列車の一部を昼間に変更)。
◆ 山口線は、新山口発8時55分山口行を、8時28分発宮野行に変更する。
◆ 山陽本線は、朝方の小月~下関間区間運転2往復の、土休日の運転を取りやめる。
◆ 山陰本線の鳥取~米子間・松江~宍道間及び木次線では、普通列車は終日ワンマン運転となる。
運行される特急列車が全車指定席のみとなる区間では、通勤定期券「パスカル」の発売が、2025(R7)年2月28日まで有効となるものをもって、発売を終了する。
(3月16日~2025(R7)年2月28日は、指定席の空席を利用できる)
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JR四国
◆ 土讃線・高知~伊野間、高徳線・高松~引田間で「パターンダイヤ」を導入する。徳島線は普通列車3本を増発し、「パターンダイヤ」を強化する。
◆ 〔あしずり5・10号〕が旭・朝倉に停車する。
◆ 〔あしずり18号〕は宿毛発を1時間繰り上げ、〔しまんと8号〕と一本化して高松へ直通する。
◆ 〔南風〕の自由席の一部を、指定席に変更する。
◆ 〔うずしお〕は、日中の時間帯の停車駅を基本的に統一する(昼間の讃岐津田・勝瑞停車をとりやめ)。
◆ 徳島駅に於いて「タクトダイヤ」を導入する。複数の路線の発着時間帯を統一し、各線区相互間の乗り換えを改善する。また、高徳・徳島・鳴門各線~牟岐線の直通列車を19本増加させる。
◆ この他利用状況に応じて、特急・普通とも一部列車の取りやめ・行先の変更や、最終列車の繰り上げを行う。
◆ 事前に予告リリースを行っていた、板野・勝瑞・佐古・石井・南小松島・羽ノ浦・端岡・高瀬・伊予市・旭駅・伊野各駅の終日無人化を、ダイヤ改正に合わせて実施する。
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JR九州
新幹線
〔みずほ603号〕が、久留米に新規停車する。
在来線
◆ 〔ソニック56・58・60号〕が福間に停車する。小倉方面からの特急が毎時約1本、福間に停車する。
◆ 〔ソニック60号〕は運転時刻を7~13分繰り上げ(大分発21時43分→21時30分)、博多で市営地下鉄(筑肥線直通)筑前前原行最終との接続を改善する。
◆ 〔リレーかもめ14号〕(武雄温泉発9時42分)を増発し、混雑を緩和する。現行の〔みどり14号(リレーかもめ14号)〕は、〔みどり16号〕として運行する。
◆ 〔かささぎ204号〕を取りやめ、〔かささぎ104号〕を6→8連に増結する。
◆ 現行の〔ひゅうが7・18号〕を取りやめる。〔ひゅうが5号〕は、延岡7時00分発宮崎空港行に変更する。宮崎からの高鍋以遠延岡行最終は、22時53分発普通列車となる。
◆ 鹿児島本線は、日中毎時2本運転の区間快速の内1本(二日市~鳥栖間快速運転)を、折尾~福間間・鳥栖~羽犬塚間も快速運転とする。日中の海老津折返し列車を折尾に延伸し、福北ゆたか線(筑豊本線)直通列車と接続させる。
(教育大前・南福間は、日中の停車回数が毎時1回減少する)
◆ 博多付近で平日のみ運転の2本を、毎日運転に変更する。南福岡8時05分発吉塚行は、福間まで延長する。
◆ 荒尾17時28分発区間快速と、荒木18時01分発快速を、荒尾17時32分発快速に一本化する。博多19時21分発快速羽犬塚行を荒尾に、20時21分発快速荒木行を羽犬塚に延長する。
◆ 福北ゆたか線(篠栗線)は、長者原始発8時04分の普通列車を増発する。この列車は、香椎線宇美発7時48分の普通列車から接続する。
鹿児島本線・福北ゆたか線(篠栗線)の列車増発により、博多駅の朝方到着の輸送力は前回改正時との比較で109%、夕方出発時は105%となる。
◆ 日豊本線は、中津発22時33分の最終小倉行を5分繰り上げる。小倉で門司港行最終に接続する。
鹿児島本線は、博多発23時16分の荒木行最終を、久留米行に短縮する。博多→荒木の最終は22時54分発区間快速となり、22分繰り上げ。
◆ 長崎本線は、江北22時03分発肥前鹿島行を増発する。この列車は〔リレーかもめ61・64号〕から接続する。なおこの列車は、今月20日より改正前日まで、臨時列車として運行している。
◆ 「D&S列車」は、〔A列車で行こう〕は1往復減便、下りは網田の停車時間を25~30分に拡大する。〔海幸山幸〕は、2・3号は取りやめ、残存の下りの飫肥の停車時間を13分に拡大する。〔指宿のたまて箱〕は全列車、喜入停車を取りやめる(鹿児島中央~指宿間ノンストップ運転)。
◆ 813系電車は計画的にロングシート化を推進し、輸送力を増加させる。江北では特急と、肥前鹿島方面への普通列車の接続を改善する。
この結果、在来線の運行本数は、特急243本(△2本)・快速・普通は2,441本(+6本)となる。新幹線は九州・西九州共変更なし。
熊本支社
◆ 鹿児島本線・豊肥本線で通勤通学時間帯に増結を行い、輸送力を増強する。
◆ 肥後大津発18時12分熊本行を18時05分に繰り上げ、運転間隔を見直す。
鹿児島支社
◆ 鹿児島中央を23時32分に出発する、川内行・国分行・五位野行各最終列車の発車時刻を3分繰り下げ、新幹線(〔さくら571号〕 23時25分着)からの乗り換え時間の改善を行う。
宮崎支社
◆ 日豊本線は、通学時間帯の変更に合わせ、延岡発6時02分田野行を、6時18分発宮崎空港行に変更する。佐土原発8時08分南宮崎行を、高鍋発8時16分に延長し、時刻を変更する。宮崎発7時37分佐土原行を、高鍋行に変更する。宮崎発16時44分発延岡行を高鍋行に変更し、4連に増結する。後続の17時05分発高鍋行を、16時57分発延岡行に変更する。
◆ 宮崎空港線は、3往復の運行を取りやめる。
◆ 日南線の快速〔日南マリーン〕は、下りは宮崎9時10分発に変更する(12時30分発は普通列車となる)。上りは宮崎行に延長する。普通列車は、下りの宮崎→油津(南宮崎乗り換え)・上りの志布志→南宮崎(油津乗り換え)を、直通運転に改める(上りは宮崎へ延長)。
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JR貨物
◆ 東京ターミナル~大阪ターミナル間の速達化を図る。下り65列車は59分・上り2068列車は3時間45分短縮し、8時間前後で運行する。
◆ 関東地域(東京ターミナル・倉賀野・熊谷ターミナル)→広島ターミナル間のコンテナの輸送力を増強する。
◆ 東京ターミナル→札幌ターミナル間、札幌ターミナル→新座ターミナル・横浜羽沢・相模貨物間のコンテナ列車を新設する。
◆ 名古屋ターミナル→広島ターミナル間、京都貨物→北九州ターミナル・鳥栖ターミナル・熊本間、岡山ターミナル・吹田ターミナル→横浜羽沢間のコンテナ輸送力を増強する。
◆ 名古屋ターミナル・西浜松→盛岡ターミナル間、東京ターミナル→広島ターミナル間で31ft コンテナ、東京ターミナル→盛岡ターミナル間でISO 20ft タンクコンテナの取り扱いを拡大する。宇都宮ターミナル~根岸(~神奈川臨海鉄道)で、海上コンテナ(40ft コンテナ)の輸送力を新設する。
EF210形8両、EF510形7両、フォークリフト・トップリフター3型式68両、コンテナ3型式2,900個を新製。
この他、JRグループ統一事項として、新幹線⇔在来線特急・急行の乗り継ぎ割引制度が、廃止になります(九州は既に廃止済み)。
さて、当ブログがスタートした2009(H21)年8月16日以降、整備新幹線は現在まで5路線・5区間が開業しています。
2010(H22)年12月4日 東北新幹線 八戸~新青森
2011(H23)年3月12日 九州新幹線 博多~新八代
2015(H27)年3月14日 北陸新幹線 長野~金沢
2016(H28)年3月26日 北海道新幹線 新青森~新函館北斗
2022(R4)年9月23日 西九州新幹線 武雄温泉~長崎
そして来年3月、北陸新幹線・金沢~敦賀間の開業を迎えます。
ここで改めて、その北陸新幹線延伸開業時の、日本の新幹線ネットワークを、簡単な路線図にしてみました。
今回福井県に延伸する事で、全47都道府県中、32都道府県(山形・秋田含む)に、新幹線のネットワークが広がる事になります。
ちなみに新幹線の駅が一番多いのは岩手県と新潟県で各7駅(岩手県は、秋田新幹線の雫石を含めれば8駅)、次が静岡県の6駅になります(山形県で山形新幹線が停車する駅が10ある)。福井県は3駅新規開業、石川県は2駅開業して3駅となります。
北陸新幹線開業が最大の目玉となる次期改正だが、それ以外の部分では、在来線特急の全車指定席化・指定席車拡大の傾向がさらにはっきり見えてきました。次期改正では、〔北斗〕〔すずらん〕〔おおぞら〕〔とかち〕〔さざなみ〕〔わかしお〕〔しおさい〕〔しらさぎ〕〔サンダーバード〕〔スーパーはくと〕〔スーパーいなば〕〔やくも〕が全車指定席となり、〔ライラック〕〔カムイ〕〔南風〕で指定席車が拡大します。首都圏・近畿圏では、在来線特急の自由席がなくなります。コロナ禍の影響もあるだろうし、JR北海道では「自由席車は始発地あたりで埋まってしまって、途中の駅からでは座れなくて不公平」という声がある、みたいな事を理由に挙げています。〔のぞみ〕が今後、ピークシーズンには全車指定席で運行となるし、恐らくはこの先も、新幹線も含めて指定席の拡大は続く事になるのでしょう。ただ、在来線ではJR四国のように、特急停車駅であっても駅員が終日不在、という所が相当数出てきています。なので今後は中間駅、特に駅員がいない駅からの乗車であっても、指定席を容易に確保できるようなシステムの整備が、より求められると思います。
(JR各社はネット販売に誘導したいようだが、それだけにすべきではない)
あとはJR東日本で顕著だが、快速運転の縮小が目立ってきました。朝夕を全部各駅停車にする京葉線の場合は、全体の旅客が減っているのだろうし、一方で快速通過駅でも利用が増えてきていて(流通関係の通勤客が多いようだ)、通過駅の対策も考えなければならなくなっていた、のかも知れない。が、他線区・他社も含めて、やや安易な気がしないでもない。長距離輸送の速達も大事なはずなので、今後も緩急のバランスを取ったダイヤの編成を、(JR以外も含めて)考え続けて欲しいと思います。
北陸新幹線の延伸区間は、来年のどこかで乗りに行く、と宣言しておきます。というか、長野より先がまだ一度も乗った事がないので、そろそろ。
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金剛自動車が20日を持って、営業を終了してしまいました。バス業界全体の苦境を反映した出来事として、全国的な一般のニュースにもなっています。ヨソモノとしては、関係者の皆様、お疲れさまでした、という他はない。バスの仕事を続けたい、という人も少なくはないはずで、無事他事業者に転職などできれば良いのだが、と思っています。ところで21日より、近鉄バスと南海バスがそれぞれ、一部の路線を引き継いで運行を開始しています(他に、関係自治体に拠る自家用有償運行(白ナンバー車での営業運行)が行われている)。が、近鉄バス・南海バスとも、自社のWEBサイトにはそのような事が、一切記されていません。各社の路線図を見ても、新規運行開始の路線はどこにも記載がない。当然、時刻も検索のしようがない。SNSも、Xは最新記事が読めない状態だし、近鉄バスはフェイスブックもあるが、こちらも記載がない(というか、去年から記事の更新がないようだ)。運行の確保が自治体の主導だから、なのかもしれないが、両社とも自社のバスで営業を行う以上、利用の促進を図らなければならないはず。一体、どうした事なのだろうか?
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