№2522 「よんさんとお」復刻版 読んでみた 3.特急時刻表を作ってみた

よんさんとお時刻表復刻版.jpg
 前回が去年の12月2日(№2426)、すっかり「忘れていた」(というわけでもないのだが)、JTBから復刻した「よんさんとお」、1968(S43)年10月白紙改正の時刻表を、その印象を書き記す企画。
 まあ、「毎月1回程度読み進めて」と記しておきながら半年以上もほったらかしにしていては、「忘れていた」と書かざるを得ないのだが、久しぶりにやります。

 前回のラストで、「次回は東海道新幹線と、新幹線を主体とする主要幹線連絡時刻表を読み進める」と書いたが、前提として、当時の在来線の特急の時刻をまとめておく必要があると思いました。「特急列車の大増発」と謳ってみても、当然現代とは大違い、今みたいに、列車や路線によっては30~60分間隔の高規格でフリークエントサービスを行う特急など存在するはずもなく、当時の主力は、まだ急行でした。従って、現代のような特急専用の時刻表などと気の利くページもありません。

 なので今回はまず、「よん・さん・とお」当時の在来線特急の運転系統図と、特急オンリーの時刻表を作成し、当時の特急事情を整理します。

 まず運転系統図です。①寝台特急 ②西日本 ③東日本 に分けます(いずれも多少簡略化しています)。

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①寝台特急
 寝台特急は、客車(いわゆる「ブルートレイン」(ブルトレ))・電車、一緒にしました。〔ゆうづる〕は両方あった。
 まだ東海道・山陽本線経由九州行と、東北本線、それに大阪~青森間〔日本海〕だけで、山陰本線の〔出雲〕とか、奥羽本線の〔あけぼの〕のような、後に「名列車」と称されるような特急はまだ設定がない。

よんさんとお②.JPG
②西日本
 昼行は、緑系…電車、赤系…ディーゼルカー(DC)に分けています。
 東海道新幹線が開通して4年、さすがの東海道本線も、東京~名古屋間は昼行特急の空白域となりました。急行〔東海〕や、九州へ行く〔霧島・高千穂〕が、この区間は昼間の運行になるが、スピードを求める層へは、完全に新幹線に一本化された格好です。
 一方で新大阪から西へ向かう特急が多数整備されています。〔うずしお〕は、新大阪~宇野間の当時の営業キロが213.2㎞。連絡船を介した四国へのルートの一部ではあるが、当時の特急では、全部は確認していないが、たぶん最短です。

よんさんとお③.JPG
③東日本
 東北本線の全線電化完成が「よん・さん・とお」最大の目玉だったが、全体的な電化率は、まだまだ低い。主要幹線でさえ、北陸本線・信越本線の糸魚川~直江津~宮内(長岡)間などがまだ電化されていない。東海道新幹線開業の時点で、東と西を電車特急だけで乗り継ぐ事は、一旦できなくなっている。
 必然的に(西日本も含めて)昼行特急の長距離列車は大概DCとなり、〔白鳥〕の大阪~青森間(湖西線開通前だから米原経由)1062.3㎞は、昼行特急では最長になりました。
 常磐線は〔はつかり〕が電車化と同時に東北本線経由に変更したので、昼行特急が一旦なくなっています(〔ひたち〕の運行開始は翌年)。

 ここから時刻表です。方面別に7枚に分けました。

よん・さん・とお① 東京・名古屋~九州.jpg
①東京・名古屋~九州
 この後もそうだが、寝台特急は地をブルーで着色しています。大半が夜行だが、名古屋~熊本間で、昼行の〔つばめ〕も走っていました。個人的には、名古屋始終着の〔つばめ〕というのは妙な感覚もあります。それこそ戦前から展望車を連結して東海道本線を走っていた、日本の鉄道史におけるスターのイメージ、、あるいは787系以降九州新幹線に至るまで、JR九州の看板列車として定着した昨今から見れば、だが。
 この後に出す時刻表でもそうだが、寝台特急でも、午前2・3時台の客扱いの停車が相当ある。座席車を連結した急行ならまだしも、どの程度深夜の乗降があったものだろうか?
 上りの〔あさかぜ1号〕と〔あさかぜ2号〕は、東京の到着が2時間開いている。通勤ラッシュにかかるので、7時30分~9時30分の東京到着を外しています。東海道新幹線開業時点では急行の到着があったが、当時は高度経済成長の真っただ中だったし、激化するラッシュ輸送に耐え切れなくなったという事だろうか。これが、平成のブルトレ全廃まで続く事になります。本当は、夜行列車の到着時刻としてはこの時間帯が適切だと思うのだが。

よん・さん・とお② 京都・大阪~山陽・九州.jpg
②京都・大阪~山陽・九州
 東京~大阪間はほぼ新幹線に譲り、新大阪での新幹線との接続を重視したダイヤになっています。なので、特急と接続する新幹線の時刻も加えました。接続する時刻はグレー地にしています。
〔はと〕〔月光〕の斜字は、特定の日の運行です(この後もそう)。
 前述の通り、名古屋~熊本間に〔つばめ〕があり、新大阪での新幹線との接続も可能なのだが、新幹線連絡の時刻表にはなぜか掲載がありません。なので参考として、青文字で加えてあります。
 九州の電化は、鹿児島本線が熊本まで、日豊本線が大分の先の幸崎までで、長崎本線・佐世保線は非電化。なので、南・西九州へ行く昼行特急〔かもめ〕〔なは・日向〕はDC。そして、この両列車は上下とも、東京方面との接続がありません。鹿児島や宮崎、長崎・佐世保は、東京からだと必ずどこかで夜行にする必要がありました。東京から長崎へ、〔ひかり31号〕→〔あかつき1号〕で16時間21分かかってるが、鉄道ではこれが最速でした。
 その他の列車は、基本的に下りは東京発毎時00分の〔ひかり〕から接続するため、新大阪発は毎時28分、上りは新大阪発毎時00分の〔ひかり〕に接続させるべく、新大阪着が毎時42分と規格化されています(一部例外あり)。新大阪では18分の接続時間を見ているわけです(新幹線の時刻表における「のりかえ必要時間」では、新大阪は12~20分としている)。
〔かもめ〕の佐世保編成は、博多でなく筑豊本線を経由しています。当時はまだ石炭輸送が盛んで、石炭で栄えた直方・飯塚も無視できなかったのだろう(夜行は京都~熊本間の急行〔天草〕が経由していた)。
 東京・名古屋発着もそうだったが、北九州市内の停車駅が、ブルトレが門司、電車・DCが小倉とはっきり分けられているのが目に付く。

よん・さん・とお③ 紀勢本線・大阪~山陰・九州.jpg
③紀勢本線・山陰本線・九州
 全部DC。〔くろしお〕は、名古屋発着の1往復以外は、食堂車の連結がありませんでした。

よん・さん・とお④ 北陸本線・高山本線・中央本線西.jpg
④北陸本線・高山本線・中央西線
 湖西線開業前で、大阪から北陸を目指す列車は全て、米原経由でした。
 北陸本線は、〔白鳥〕も含めた昼行特急全てが動橋に停車しているのが目に付く。今は小駅でしかないが、当時はここから北陸鉄道山代線があり(新動橋という別の駅だったが)、山代温泉へのアクセスとなっていました。また、大聖寺(〔白鳥〕は通過)からも北陸鉄道の山中線が、山中温泉まで走っていました。しかし様々な事情から、この両駅の間にある、普通列車しか停車していなかった作見駅がこの2年後、移転の上加賀温泉と改称、特急停車駅として統合される事になります。もうすぐ新幹線も停車するまでに出世した加賀温泉、一方、北陸鉄道も廃線となり、普通列車のみの停車となった動橋。見事な逆転現象が起きる事になりました。
〔しなの〕はこの改正で特急に格上げになり、また、181系DCが初めて導入されました。

よん・さん・とお⑤ 中央本線東・信越本線・上越線.jpg
⑤中央東線・信越本線・上越線
 この後の東北特急にもあるが、〔あさま〕〔とき〕は1往復ずつ、東京を発着する列車がありました。大宮を通過する特急があった、というのは、今の感覚では信じがたいかも(今の新幹線は全列車停車)。東京発着の〔とき〕は、上野~水上間がノンストップ。高崎さえ通過だ。189系デビュー前なので、〔あさま〕は8両編成。食堂車もなし。〔はくたか〕は翌年に上越線経由に変更、その後北越急行の特急となり、北陸新幹線開業で元のルートにリバイバルした格好。

よん・さん・とお⑥ 東北本線・常磐線・奥羽本線・磐越西線.jpg
⑥東北本線
「よん・さん・とお」最大の目玉商品。山陽本線と並ぶ「特急街道」になったと言っても良い。
 東京発着の〔ひばり〕(下り6号・上り1号)は、上野~郡山間が完全ノンストップ、上野~仙台間の途中停車駅は郡山・福島のみで、所要3時間53分は今に至るまで、在来線の最速です。
〔はつかり〕は、下りでは2号が列車番号1Mで、最エース格と言って良かった(下り1号は2021M)。上野~仙台間は3時間58分で〔ひばり〕に譲るが、上野~青森間は途中宇都宮・福島・仙台・盛岡のみの停車、上り1号(2M)共々8時間30分で走りました。
 常磐線は〔はつかり〕が東北本線経由になった事で、昼行特急は一旦なくなりました。ただ面白いと思えるのは、上野~青森間の夜行に関しては、常磐線経由の方が東北本線経由より多いこと。常磐線は〔ゆうづる〕2往復+急行〔十和田〕定期3往復、対して東北本線は〔はくつる〕1往復+急行〔八甲田〕1往復。国鉄の民営化のあたりまでは、本数的には常磐線優位の傾向が続きました。勝手な推測だけれど、東北本線は、奥羽本線や磐越西線への直通列車も多いし、当時は貨物列車も今より遥かに多かっただろうから、線路の容量がまだひっ迫していた、という事情があったのではないか。常磐線は単線区間もあるけれど、夜行だと昼行ほどガンガン早く走る必要はないから、東北本線救済の意味でも、それなりの本数が設定される事になった、のだと考えます。
〔あいづ〕もこの改正で設定されたが、思いのほか早いかも?

よん・さん・とお⑦ 北海道.jpg
⑦北海道
 当時の北海道の長距離列車は函館を中心にダイヤが組み立てられていて、特急も全列車が函館発着でした。ここでは、特急に接続する青函連絡船、及び本州側の特急の時刻も添えています。
 石勝線開業前で、釧路発着各列車は滝川経由。
 1M〔はつかり2号〕~1便~1D〔おおぞら〕のラインで、上野~札幌間は17時間15分、上野~釧路間は23時間11分、また函館から11D〔北海〕利用で上野~旭川間は19時間36分でした。特急利用でも、全部通すと大変な旅だったろうなあと思う。当時は特急でも、普通車はリクライニングシートではないし。

 という感じで、当時の特急事情を時刻表から考察してみました。と言っても当然当時の列車には乗った事がないので、時刻表から思いめぐらせるしかない部分が少なくなかったが。
 でも、「大変な旅」とは書いたけれど、もし叶うなら、時代を遡れるなら、ここに記された特急列車の旅って、「チャレンジ」してみたいかもなあ。特急と言っても現代と比較すれば水準は大幅に劣る、という評価になるはずだが、大半の列車に食堂車があるのも魅力だし、あくまで個人的な印象だけれど、「至れり尽くせり」というサービスは、正直得意ではないんです。のんびりと(「特急」だからのんびり、じゃないか)車窓を愛でながら、夜行だったらレールと車輪が奏でるリズムに身を委ねつつ、長距離列車の旅を楽しみたいなあ、と妄想しています。日本では二度とそんな旅はできないが。
「よん・さん・とお」考察、次回こそ東海道新幹線と、新幹線を主体とする主要幹線連絡時刻表を読み進めます。

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 10月1日に全線の運行を再開する、只見線の再開時のダイヤが発表になりました。ダイヤは基本的には、11年前の被災前と同形態に戻る事になります。繰り返しになるが、相当な額を費やして再開させる以上、JRも地元自治体も、相当な覚悟を持って運営にあたる必要があるでしょう。鉄道を最大限生かした街づくりと営みが必要だと思います。

《What' New》 
10日 独ベアボック外相 長崎訪問 被爆者と面会
11日 新型コロナ「大阪モデル」 警戒「黄色」に引き上げ
12日 センバツ高校野球 選考基準のガイドライン新設
13日 福島第一原発事故 東京電力旧経営陣に総額13兆円の賠償命令

 コロナ禍はついに「第7波」になってしまいました。いつもの事ながら、減少は緩やかでも増加は爆発的です。ウィルス感染とはそういうものなのだろうが。今回の「BA.5」はワクチン3回接種済み・ウィルス感染済みでも感染する可能性が今までより高い、らしい。とにかくウィルスはどんどん「アップデート」していくので、厄介です。今のところは行動制限は考えられていないようで、これからもそうあって欲しいとは思うが、夏休みが迫っているので、ちょっと心配です。とにかくしつこいけれど、他はどうでもいい、我が身と自由な暮らしは、自分自身で護りぬかなければならない、これに尽きます。しかし今月に入って、コロナ禍以外でもいろいろありすぎて、頭がグチャグチャしそうだ。穏やかに生きたい。

№2516 JTB時刻表 2022年7月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年7月号」、先週発売になりました。

「のりもの情報局」は、「広島電鉄・広電宮島口駅移転」「天夢人『旅鉄BOOKS57 大垣夜行と快速「ムーンライト」の全て』発売中」「鉄道・運輸機構「第23回鉄道のある風景写真コンテスト」作品募集」「JTBパブリッシング『ONE ECO PROJECT×JTB時刻表』本袋販売開始」「カナック企画・ヘッドマーク限定タオルハンカチプレゼント」。

2022 夏の観光列車
 6月号のところではローカル列車になるかと思ったグラビア企画だったが、大はずれでしたね…。観光列車の最新事情、でしょうか?
 前半は表紙にも出てきた、西武「52席の至福」の、「JTB時刻表貸切ツアー」、という所でしょうか。
 通常入線しない、拝島線・国分寺線・西武園線等への入線が目玉、なのだろう。ただ、記述がややマニアックな気がする。一般の読者はもちろん、鉄道ファンでも西武線をあまり知らないと、「どういう事だ?」と思う所が、なくはない。鷹の台は、日中以降の10分間隔時間帯は行き違いがなく、国分寺行・東村山行ともに駅舎側の1番線発着となって、反対側の2番線は使用しない。この2番線を使用して折返し、この間に撮影会、という事(ダイヤ編成上、国分寺までは入線できない)。
「52席の至福」そのものは、秩父鉄道への入線、はできないのだろうか?秩父地域の観光再活性化、という面でも、考えられても良いに思う。
 後半は2代目「伊予灘ものがたり」「あをによし」。難波~京都間は昔、一般の特急が走った事があった(奈良は経由せず、大和西大寺で折り返しだった)。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、7月1日デビューのJR東海・HC85系。
「3年ぶり」というフレーズを近頃ニュースでよく聞くが、「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」「上越まつり大花火大会」も、3年ぶりに開催にこぎつけられそうで、臨時列車の時刻が掲載になっています。柏崎~新潟間は、前回開催の2019(R元)年は快速〔海中スターマイン1~3号〕として運行された列車が、今回は特急〔しらゆき91~93号〕として運行。車両はE653系で変わらないが、亀田と宮内は通過となり、若干所要時間短縮。グリーン車含め全車指定席。新潟を昼間に出発していた臨時普通列車(9326M)は長岡始発に短縮され、柏崎→直江津間の臨時快速は取りやめ。柏崎からの帰宅の普通列車も、減便されています。越後線も、帰宅時の新潟行は出雲崎止まりに短縮、トキめきも1本削減。ともあれ無事開催そして運行されて欲しい。
 会社線は、前月6月号とほぼ変わりない。

「おトクなフリーきっぷ」情報の中で、「日勝半島物語きっぷ」というのがあって、札幌発着で、帯広→えりも岬→苫小牧または逆の一方向で、乗降自由になっています(逆戻りはできない)。面白いとは思うが、様似~苫小牧間はJHBの〔高速とまも〕号のみ。えりも発が5時40分とかなり早くて利用し辛い。逆の苫小牧発が14時00分発・えりも着17時50分なので、苫小牧→帯広方向で利用した方が良いと思うが、苫小牧~様似間は、道南バスも含めた一般路線も認められて欲しい。11月24日までの4日間有効。大人9,500円・小児4,750円。札幌近郊の券売機でのみ発売。

本文
 JR東日本の各新幹線は、臨時列車の記載がない。5月20日のプレスリリースでも新幹線の臨時に関しては告知がなく、別途利用が見込まれる日には臨時列車を設定する予定、としている。なお北海道新幹線は、8月12~16日は一部列車の所要時間を短縮(接続する〔はこだてライナー〕も、時刻を変更する)。確認すると、東京~新函館北斗間の最速は、3時間54分になる。
〔はるか〕は7月1日に日中の一部列車の運行が再開されるが、今号ではまだ掲載がない。リリースが6月9日だったから、間に合わなかったのだろう。

 会社線は、「NEWS」で簡単に記されているが、本文ではやはり正確には解らない。公式サイトで確認すると、岡山電軌は、修正程度だろうか。臨時ダイヤである事は変わっていない。函館市電は減便になり、②系統・⑤系統共に、日中は16分間隔で運行(湯の川~十字街間は合わせて8分間隔)。神戸市営地下鉄は、ホームドア整備による停車時間確保で所要時間が若干伸びるのと、朝ラッシュ時の減便。名鉄三河線は知立駅の工事の進捗により、南側で一部時刻を変更。

営業案内
〔ひだ1・15・17号〕〔ひだ2・4・10号〕の、7月1日から(15・2号は8月1日から)のHC85系導入時の編成は、自由席が現在の①号車(下り名古屋・上り高山出発時の先頭)→④号車(上下とも岐阜出発時の先頭)と、逆になりました。グリーン車が①号車の全室、車いす対応スペースがある指定席車は④→③号車になります。
 他の〔ひだ〕は富山直通や大阪編成連結があるので、置き替えは早くても来年になるのではないか(〔南紀〕も含め、JR西日本の教習・訓練が必要になるから)。来春ダイヤ改正時?

 次号8月号は、西九州新幹線開業ダイヤが発表になったから、九州の新幹線・特急の時刻が掲載になるのだろうか。
 空港バスはまだ運休が多くて、羽田空港~鹿島神宮路線のように全便運休中、という路線もあるが、国内線航空はそろそろ通常運行に戻りつつあるようなので、空港バスも、1路線でも2路線でも、再開・復便して欲しいです。

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 祝!阿武隈急行全線再開!

《What' New》 
26日 西武山川 穂高 200号ホームラン 日本人史上最速697試合目
27日 秋山 翔吾 広島入団 契約合意合意
28日 サッカーJFL鈴鹿 Jリーグ来季参加資格喪失

 梅雨があっという間に終わってしまいました。関東は6月の3週間だけ。ものすごく暑くなって、各地で熱中症の被害が出ているようです。なのに電力不足で、一部の鉄道事業者(確認した所では京成・東急・京急)では、節電対策も行っているようです(列車の運休や減車は行われていない)。一方で東北や北海道は大雨の恐れがあるようで、何事も起きなければ、良いのだが。
 渡辺 宙明さんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。私の世代は、少年時代は特撮ヒーローやロボットアニメで、渡辺氏のサウンドの洗礼を受けて育ったようなものです。全作品に熱中、とは言わなくても、その一つ二つは触れた、という方は多いはず。3年前にも書いたけれど、上原 正三氏がライターだった宇宙刑事シリーズ、特に「シャリバン」はストーリーそのものも含めて、今でも印象に残る作品です。と言いながら、渡辺氏の作品のCDで持っているのは「機動刑事ジバン」だけだったりして、お恥ずかしい限りだが。昭和の終わり~平成頭くらいのアニメや特撮を各方面から支えてこられたベテランの方々が次々と亡くなられていくのは、いつかはそういう日が来ると覚悟しなければならないものだとしても、やはり哀しいです。

№2509 JTB時刻表 2022年6月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年6月号」、2週間前に発売になっていたのに、こちらの都合で遅くなってしまいました。この時刻表を持って遠くに行きたかった、という思いはあるが、今は耐えるしかない…。
 表紙は東北新幹線E5系。

「のりもの情報局」は、今月は御在所ロープウェイの、「記念日乗車券販売」のみ。毎月1日ずつ「記念日」を作って、それにちなんだカードが付録になっているというもの。2,500円という金額は、通常の大人往復2,450円より高いが、差額50円分はカード、という事だろうか。4月が開通63周年(29日)、5月は母の日(今年は8日だった)だった。両者は既に発売終了。6月は露天風呂の日(26日)、7月は鈴鹿国定公園指定(22日)、8月は山の日(11日)で、いずれも当該の月の1日からその月一杯の限定50枚発売で、有効は発売開始日から半年間、今月の「露天風呂の日」だったら11月30日まで)。9月は未定。なおここには記されていないが、6月27日~7月12日は定期工事のため運休(822P)。

昭和から令和を走り抜ける 新幹線ヒストリー

東海道新幹線.jpg
 西九州新幹線の開業を控えて、現行の新幹線のおさらい、という所だろうか。前半が「新幹線コレクション」と称した、現行9路線のおさらい、後半は「新幹線ヒストリー」として、新幹線の歴史の年表。
 後半の年表に絞ると、東海道・山陽新幹線の食堂車が、「昔はあった」という表現になっているのが、少々哀しい。確かにもう廃止から22年経ってしまった。思えば、新幹線の食堂車は四半世紀と少々で、全体の歴史の半分にもならない。手元に、今号と前後して刊行された、1978(S53)年10月号の復刻版があるが、これを見ると、当時の東京~博多間の〔ひかり〕は最速でも6時間56分と7時間近くかかっていて、一方で航空は、そろそろ大衆化しつつあったものの、まだ今ほどではない(当時はJAL・ANA2社で19便、DC-8だのB727だのも飛んでいた頃)。徐々に航空に転移が進みつつあったとはいえ、当時は東京~博多間通しの需要もまだ少なくはなく、食堂車も必要という事になのだろう(全部通して乗ると、少なくとも1回は食事の時間にかかる)。今の〔のぞみ〕は最速で5時間を切って、2時間も短縮されてしまったので、確かに食堂車は合わなくなってしまったのかも知れない。けれど、やはり残念の印象は、今もぬぐえない。本格的なレストランはもうムリでも(人手や設備面もあるし)、バーコーナーくらいは作って欲しいという気持ちは、今でもあります。最低でも近鉄「ひのとり」の「カフェスポット」のような、一息つけるような場所は、全ての新幹線で考えて欲しいかな。
 思えばやはり、〔のぞみ〕の運行開始が、東海道に限らず、全新幹線の転換点になったと思う。運行開始当初の〔のぞみ〕が名古屋・京都を通過していたように、はっきりスピードと、ビジネスユース指向に傾いた。食堂車もビュッフェも、東北新幹線にあったカフェテリアもなくなり、車内販売も縮小傾向。一方では近年、(コロナ禍の下における利用のつなぎ止めの意味もあって)「新幹線オフィス車両」「S Work車両」の設定やビジネスブースの設置、その他Wi-Fi環境の整備など、ビジネスユースに特化したサービスの提供が目立つようになった。列車の中にも仕事を持ち込むようなビジネスパーソン以外は、ただ「乗るだけ」という感じになりつつあるような気がする。個人的には、もう少し新幹線にも「遊び」(イベント的なものではなくて)が欲しいと思う。「グランクラス」のような富裕層相手のサービスじゃなくて、在来線でも言えるが、それこそが、鉄道利用のつなぎ止め、さらには復権につながるんだと、今でも信じています。
 ともかく最低でも、今現在ある客室の「ゆとり」、これだけは今後も、なくならないで欲しいと願います。航空や高速バスに対するアドバンテージでもあるので。
 山形新幹線は新型E8系の導入が4月に発表になっているが、これについては一切記されていない。
(時刻表の復刻版に関しては、山陽新幹線・新大阪~岡山間が開業した1972(S47)年3月の時刻表を、期待したのだけれどなあ。50周年でもあったので)

特集のページ
「NEWS」の4文字は、JR西日本の683系。「SHIRASAGI」のイラストマークがあるが、北陸新幹線が敦賀まで延伸すると、どうなるのだろうか?

 JRの臨時列車では、9月に函館~札幌間「山線経由」の〔ニセコ号〕の設定があり、「ノースレインボーエクスプレス」編成で運行。しかし、山線区間(長万部~小樽間)は北海道新幹線延伸と引き換えに廃止となる公算大で、一部区間は新幹線開業を待たずに廃線になるという話も聞こえてくる。〔ニセコ号〕はいつまで設定されるだろうか?

 会社線では、10日の全線運行再開が予定されている、アルピコ交通上高地線の時刻が掲載になっています。先行してデビューした20000系(元東武20000系)も、ようやく松本で見られる事になる。記念ヘッドマークの装着や、記念乗車券・切手シートの発売も行われるとの事。
 また、宇奈月温泉~室堂間の直行バスの時刻も掲載されている。黒部宇奈月温泉駅にも停車。5月28日~10月10日の土休日(お盆期間は毎日)運行。電車の宇奈月温泉~立山間特急〔アルペン〕が、今年のダイヤでは設定がないので、その代替措置、という事なのだろうか。予約定員制。
 新宿・川越~尾瀬間の高速バスは、5月28日(新宿発夜行は27日夜)から運行開始。今期は1往復増発、ここには記されていないが、川越駅西口始終着便は川越観光自動車が参入して運行。

本文
 7月1日より、〔ひだ〕2往復にHC85系が導入されるが、今号では一切記載がない。

 夏の臨時列車が発表になっていて、全部挙げるとキリがないが、気づいた列車をいくつか。
 JR東日本では、7~9月の山梨県特別観光キャンペーンに合わせて、中央本線で多数の臨時列車を設定するが、9月11・12日には、小田原~小淵沢間で特急〔小田原・甲斐国〕を運行。

下り
 小田原8:13 → 11:36小淵沢(鶴見まで9080M・鶴見から9161M)

上り
 小淵沢16:22 → 19:47小田原(鶴見まで9160M・鶴見から9081M)

停車駅:茅ヶ崎・藤沢・大船・横浜・八王子・大月・勝沼ぶどう郷・塩山・山梨市・石和温泉・甲府・韮崎 E257系 全車指定席

 ここで一つ、東海道線区間で疑問があり、上下とも先行する普通列車をどこかで追い抜く事になるはずだが、普通列車の時刻変更は、ここでは記されていない。あるいは、小田原~大船間は貨物線経由になるのだろうか?(平塚に停車しないし)。3ヶ月先の話なので、この先の号で情報が追加されるかもしれない。
 このキャンペーン絡みで、他にも臨時列車が多数設定されるが、皆特急だったり、全車グリーン車指定席の快速だったりで、かつての〔ホリデー快速やまなし〕のような、乗車券だけで乗れる列車は設定がない。

 奥羽本線は、秋田~青森間に臨時客車急行〔津軽〕を、「リバイバルトレイン」として運行。

下り
 秋田8:23 → 11:19青森 9601

上り
 青森16:03 → 19:33秋田 9602

停車駅:八郎潟・森岳・東能代・二ツ井・鷹ノ巣・大館・碇ヶ関・大鰐温泉・弘前・浪岡・新青森 12系 全車指定席
 下りはどこか(森岳か)で特急に抜かれる。〔つがる(1号)〕が〔津軽〕を抜く事になる。

 4日に新潟の高架化工事が行われたが、5日以降、新潟発着の一部列車で時刻の変更が発生している。〔しらゆき2号〕は、新潟発が1分繰り上げで7時38分発、普通列車では新津~新潟間で最大5分の時刻の変更が発生している。

 会社線は、前5月号のところで記載すべきと書いた、京成スカイライナーの青砥の時刻が掲載になりました。日中は1時間毎(3本に1本)、加えて成田空港発は20時30分以降の6本(30分間隔)全てが停車。〔臨時ライナー〕は引き続き掲載がない。
 沈没事故があった知床半島の観光船はJTB時刻表にも掲載があるが(776P)、「当面の間休航中」。5月号の時点では、「4月下旬~10月下旬」の運航と記されていました。

 去年の7月号のグラビア特集は、「SUPER★DRAGON」のメンバーによるローカル線の旅、でした。地方鉄道路線の在り方が一気に世論の関心事になりつつある昨今だし、夏の「青春18きっぷ」の発売が近づく(7月1日発売開始)から、今年もローカル線の特集になるのではないか。どのような切り口になりますか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 羽田空港の新アクセス鉄道「新空港線」(蒲蒲線)計画がいよいよ動き出す事になりました。地方負担分の割合を東京都:大田区=7:3とする事で合意し、まずは東急多摩川線・矢口渡~京急蒲田間を第一期として建設する事になります。純粋な新線は蒲田~京急蒲田間800mで、現在の東急の蒲田駅は、多摩川線は地下線となってスルーする形態になります(池上線は地上に残留)。東横線やメトロ副都心線との直通運転を行う計画らしいが、新線だけではなく、東急多摩川線は現在18m車の3連だが、最低でも20m車8連は停車できる構造にしなければならないし(少なくとも多摩川駅は)、東横線もダイヤ編成がさらにタイトになるのは間違いない(来年から相鉄直通も走るのだから)。また、第二期は地下線を大鳥居まで延伸して京急線へ直通する構想らしいが、これはさらに大変だろう。京急空港線を3線にしなければならないし、東急の規格の電車が走れるのだろうか?ホームも、少なくとも空港ターミナル各駅は、地下ホームを延伸しなければならない。第1ターミナル駅の線路の容量も心配で、造ったとしてもうまくオペレーションできるのかなあ、という懸念が、なくはない。羽田空港はJR東日本の空港新線の構想もあるし、いくら日本一の大空港とはいえ、3つも4つも鉄道が必要かなあ、とも思う。
 この他、つくばエクスプレスの延伸を巡って誘致合戦、という話も聞こえてきて、青息吐息の地方ローカル線と違って、都市の鉄道はコロナ禍で痛めつけられても、なお元気だなあ。

《What' New》 
 5日 房総半島沖でプレジャーボート火災 乗員2名救助
 6日 中国・北京市 飲食店の食事 大半の地域で解禁
 7日 円相場 一時1$≒133円台 20年ぶりの円安水準

№2493 JTB時刻表 2022年5月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年5月号」が、先週発売になりました。

「のりもの情報局」は、「広島電鉄『広島電鉄×謎解き』イベント開催中」「小田急電鉄『ロマンスカーミュージアム』開業1周年イベント開催中」「道南いさりび鉄道『鉄下 ながまれ』発売中」「芝山鉄道 開業20周年版乗車記念証明書発行」。

懐かしの鉄道を 感じられる場所へ
 グラビアに連動して、表紙は大分県中津市にある「鉄道のホテル 汽車ポッポ『別邸』」。これも、本来現役の鉄道を中心とした交通を扱う時刻表の表紙としては、異例だと思う。
 大分交通は、今はバス会社のイメージが強いと思うが、かつては大分県内に、いくつか鉄道路線を持っていた。別府~大分間の路面電車「別大線」も知られているが、耶馬渓線の廃線を持って鉄道事業からは完全に撤退し、以降大分県の鉄道は、ラクテンチのケーブルカーを除くと、全て国鉄→JR九州という事になりました。耶馬渓線と言っても、全線廃止の4年前の一部区間廃止で、耶馬渓には行かなくなっていたようだけれど。
 ホテルとして使用されている車両のうち、写真に写っていないキハ602「しおかぜ」は、廃線後に紀州鉄道に渡り、平成になってからも走っていたキハ603・604と同型だ。
「列車ホテル」というのも、特にSLの廃止が進められていた頃には日本各地に造られたもので、特に岩手県小岩井農場のものが有名だったと思うが、徐々に少なくなっていきました。小坂鉄道の物は、動くのか。DL貨物の三重連が、ファンには有名だったところ。宿泊料金は、A寝台個室(2人部屋)は6,100円、B寝台個室(1人部屋 私も現役時代に乗った)は3,900円というから、現役時代よりははるかにリーズナブルだ。なお、点検整備のため5月一杯までは、宿泊は休業との事。

CAFE107.jpg
 鉄道車両の静態保存は昔からSLを中心にたくさんあるが、車両単体をただ見せるのではなく、周辺の整備もして、観光・行楽向けの施設の一部として取り込む、というのが、昨今の傾向、だろうか?富士急行線下吉田駅の「ブルートレイン」あたりも、そうですよね?
 実は今日行ってきた「えれんなごっそ CAFE107」もそんな感じでした。登山電車ケーキも食べてきましたよ。ケーキの下の部分の「線路」も、チョコレートで作られています。「かまぼこピンチョス」は車号・店名にちなんでか全部で107種類あるが、その内提供されるものは、日に3種類くらい。
 また、ここにはないが、21日にリニューアルオープンしたあらかわ遊園の元都電6000形も、「カフェ193」(いっきゅうさん 現役時代は「一球さん」と呼ばれていたので)として営業しているそうで、今後もこういう例は、増えるのではないだろうか(あらかわ遊園は当分の間、入園には事前予約が必要)。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、小田急VSE。来年の完全退役後には、「ロマンスカーミュージアム」に保存される事に、なるのだろうか?

 陸羽西線は5月14日より、工事のため全線が約2年の間運休になり、バス代行になります。鉄道自身ではなく、道路工事のために全線が長期間運休になるというのが、今一つ納得いかないが。代行バスは下り11本・上り10本の運行で、現行の鉄道より多い(下りの新庄発13時00分発は、古口のみ停車の「快速」便と、全駅停車便の同時出発)。新庄~余目間は、「快速」便は下り58分・上り1時間10分(上りのみ狩川にも停車)、各停便が1時間29分で、やはり鉄道より大幅に時間がかかる。一部は酒田直通だが、余目~酒田間も運休・バス代行。

 会社線は、新潟交通観光バスの新潟駅前~白根桜町(実際には潟東営業所まで運行)間及び青山~月潟間の時刻が掲載されています。3月26日改正で、P807掲載分の訂正版の形。23年前に廃線になった鉄道の代替路線でもあります。ここにはないが、白根~燕間も何とか路線が維持されています。が、現在は平日6往復・土休日2往復のみ。

本文
 奈良線は、5月21日21時頃~22日10時頃の間、複線化工事のため、一部列車が一部区間で運休。その時刻は特集のページにあるが、5月22日の工事終了後からは、日中の上りの一部(城陽始発の区間運転)は、黄檗の発車時刻が2~4分繰り下げ(木幡での下り「みやこ路快速」待ち合わせの必要がなくなる)。また下りも5月23日から、平日1本・土休日2本の六地蔵発車時刻が繰り下げ。

 既に運行が終わっているが、23・24日に、博多→長崎間〔かもめ81号〕・博多→大分間〔にちりん81号〕の運行がありました。〔かもめ81号〕は博多発22時27分→0時40分長崎着。〔にちりん81号〕は博多発23時22分→1時51分大分号。PayPayドームで行われたミスチルのライブの帰宅輸送。なお、4月2・3日には〔かもめ83号〕〔ソニック97号〕が運行されているが(King & Princeのライブ)、運行は急に決まったようで、4月号には記載がありませんでした。九州新幹線でも臨時列車の運行が行われています。

 会社線は、富山地方鉄道が4月15日にダイヤ改正を実施。特急の運行がなくなってしまいました(「私鉄有料特急」の欄も記載なし)。快速急行も早朝の電鉄富山→立山間1本、急行も平日朝方の宇奈月温泉→電鉄富山間1本のみで、ほとんどが普通列車になりました。3年前、パンデミック前の電鉄富山駅の早朝の賑わいを思い返すとウソみたいで、これが一時的なものであれば、まだ良いのだが。
 その「私鉄有料特急」欄の京成スカイライナーは、一部の列車が青砥に停車している(京成上野発7時20分と8~16時台の17分発、成田空港発10~17時台の19分発と18時20分発、20時30分発以降全列車)が、「一部列車は青砥駅に停車する」と記載があるだけで、時刻は記されていない。改正前より一部列車の停車はあったが、あの時点ではあくまで「臨時停車」の扱いだったと思われる。が、新ダイヤでは正規の停車になるのだから、青砥発車・到着の時刻も記載すべきではないだろうか。〔臨時ライナー〕の掲載もない。
 なお、南海ラピートは平日日中が運休になっているが(土休日は去年の10月30日より全列車再開している)、5月2日より全列車再開になります。
 また高速バスは、JRバスの新東名高速経由〔グラン昼特急〕〔青春昼特急〕などが、愛知県の新城に停車するようになったが、この時刻も未だに停車されていない。

 北海道では、旧札沼線の代替バス各路線(P773)が4月1日にダイヤ改正を実施しており、今号では滝川駅~浦臼間の北海道中央バスの時刻の新ダイヤも掲載されている。ヨソ者にはちょっと困った事になってしまっていて、平日2往復・土休日1往復のみに削減。特に土休日の浦臼発は7時55分のみとなり、札沼線の廃線区間(北海道医療大学~新十津川間)を、札幌側から1日で乗り継いで行く事は、不可能になりました。この路線は9月いっぱいで廃止になる見込みで、浦臼町と新十津川村を跨ぐバス路線は、完全になくなるものと思われます。
 また、日高本線の代替バス路線(P774)も、4月1日にダイヤ改正を実施しています。JHBの特急〔ひだか優駿号〕(新千歳空港~えりも)は廃止。

 北鉄奥能登バスが運行していた、能登半島北東部の珠洲鉢ヶ崎~狼煙~木の浦~曽々木口間(P818)は、3月28日より珠洲市営バスの運行になり、北陸鉄道は撤退。市営バスは運賃が無料になったが、土休日は全便運休。なお索引地図からは抹消されていて時刻の掲載もないが、飯田港~大谷間をダイレクトに結ぶ路線は運行が継続されています。無料の路線バスは、以前の伊勢崎市コミュニティバスがありました。4年前に有料化されているが、珠洲市はいつまで無料で続けられるだろうか?

 国際線が相変わらず新型コロナの影響は大だが、今号も欧州路線のウクライナ危機の影響については、記されていない。

 次号・6月号のグラビア特集は、何になるのだろう?GWも終わって、夏休みまでの谷間の時期になるし。去年の6月号は、鉄道模型だった。今後も鉄道以外も含めた、現役ではない交通が取り上げられる事があるのだろうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

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 もうひとつ、予告です。私事になるが、今週から、私の生活の様式が変わります。転職する事になったのですが、結構遅い時間までの仕事になるので、これまでのような更新体制にはならないと思います。一応週3日のペースは守りたいですが、新しい仕事と両立させながらの更新となり、しばらくは様子を見ながら、今後の更新のペース・タイミングを考えていきたいと考えていきたいと思っています。今のところ、次回からは、日付が変わってからの新規記事アップになる見込みです。

《今日のニュースから》 
24日 大阪府泉南市長選挙 山本 優真市当選 初の平成生まれ市長誕生 
25日 米トランプ前大統領に1日1万ドル支払い命令 書類提出拒否で法廷侮辱
26日 リニア中央新幹線工事 静岡県・JR東海 2年ぶりに直接協議再開

 知床の観光船遭難は、最悪の事態も考えなければならない状況になってしまったようです。昨日は福知山線の事故から17年、今日は中華航空機墜落事故から28年でした。また29日には関越ツアーバス事故から10年となり、5月14日は信楽高原鐵道の事故から31年です。日本では平成以降、GWの前後に交通の大事故が発生する傾向があるような気がします。無事故で楽しいGWを過ごしたいものです。

№2476 JTB時刻表 2022年4月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年4月号」、三連休があったためかいつもより少々早く、19日に発売になりました。

東武鉄道100系(DRC塗装復刻).jpg
 表紙は、東武特急スペーシアの、DRC復刻色。撮影場所の記載がないが、雰囲気からして、栗橋~新古河間の、利根川を渡った先の上り列車ではないかと。スペーシアは、スカイツリー開業に合わせてリニューアルされ、同時に「雅」「粋」「サニーコーラル」の3色になったのだけれど、その後一部が「日光詣」になり、さらに近年になって、デビュー当時の復刻と、このDRC色の復刻が見られるようになりました。だから9編成に6種類のカラーパターンがあって、一番カラフルな時期を迎えています。

「のりもの情報局」は、今月は表見返しに戻りました。「広島電鉄 ひろでん缶マグネットがチャ第2弾」「えちごトキめき鉄道『直江津D51レールパーク』営業再開」「津軽鉄道『開運入場券(寅)』発売中。
 広電の缶マグネットは、他都市からの移籍車両と、「被爆電車651号車」の6種類+レア。しかし広電でさえ現状は厳しくて、電車は28日にダイヤ改正が行われるがまた減便で、特に③号線の朝ラッシュ時が8→15分毎に大幅削減(代替措置で、②号線宮島→広電前直通4本を、広島駅行からの行先変更の形で運行)、その②号線は、廿日市→宮島口・宮島口→西広島で最終繰り上げ(広島駅→廿日市は繰り下げ)、①号線の初電の繰り上げ、⑨号線の江波車庫直通便削減と、運転間隔拡大、と厳しい内容になっています。広電でこうだとなあ、という印象もあるが、本決まりではないが、今「青春18きっぷ」シーズンの内に、広島行を考えていて、今の広電の現実、みたいなものを見てきたいと考えています。

2022春 私鉄ダイヤ改正注目トピックス
 前回のJRグループに続いて、今回は主要な私鉄、特に関東地方についてまとめられています。
 基本的には各社のリリース内容をそのまま踏まえた内容でしょうか。
(各社発行の時刻表なども踏まえて)いくつか付け加えると、
①小田急 … 快速急行は平日・土休日共、小田原発着は下り海老名始発1本を除いて、新松田~小田原間を急行に変更(開成に停車)、土休日の片瀬江ノ島延長運転は取りやめになった。
②京成 … 日中の成田空港発着本線特急は、佐倉発着の快速に変更。本線の成田空港発着は、西馬込発着の快速(20分間隔)に変更。夕刻の京成上野発着アクセス特急は、一部が京成上野~青砥間を普通列車として運行。
③京急 … 平日の三崎口行快特が半減して京急久里浜発着に短縮(去年10月からだが、あくまで緊急措置だったのか)
④東京都 … 浅草線のエアポート快特は、日中は羽田空港~成田空港間通しの列車(京成線内アクセス特急)のみの設定。新宿線の急行は一部時間帯のみ48分間隔とやや半端で、京王線に直通する列車も設定(京王線内区間急行)
⑤東急 … 東横線は、日中の菊名折返しを削減。
⑥京王 … 相模原線・京王多摩センター~橋本間は、特急・急行を各駅停車に変更しての運行が、土休日でも実施。
⑦西武 … 平日の日中は、狭山線が20分間隔、飯能~西武秩父間が約40分間隔に削減。
⑧東武 … 南栗橋以北の、栃木県内の普通列車は、原則すべて20400型に統一。それ以外は野岩鉄道から乗り入れの〔AIZUマウントエクスプレス〕・普通各1往復の鬼怒川温泉発着のみ。春日部→北越谷間の9・10時台は、ほぼ準急のみ。
⑨ … その他、東京メトロは、日中は銀座線が毎時18本(3~4分間隔)・丸の内線が毎時13本(平均4~5分間隔)に削減。野岩鉄道は、普通・〔AIZUマウントエクスプレス〕〔リバティ南会津〕全て含めて10往復のみに削減。
 北総鉄道の、秋の運賃値下げも見据えた増発、というのもあるが、やはり全体的に減量色が極めて濃くなっているのは、現状ではしょうがないにしても、やはり辛い。ここにはないが近鉄もこのあと4月23日に南大阪線系統のダイヤ改正を控えているが、急行・準急の運行区間の短縮や、吉野線内全線でワンマン運転実施が行われる事になっています。吉野線も観光がないと実態はローカル線、だから、観光需要が減少してしまったら、厳しい。

 全体的な傾向としては、「減便」以外では、①夕刻・夜間の「ライナー列車」の運転時間帯の前倒し ①急行系列車の削減や停車駅追加による所要時間の増大 が挙げられます。
 辛い辛いとばかり言っても仕方がないが、JRも含めてだが、運行本数の減少が行われる、という事は、都市部においては、ダイヤ編成上の「しがらみ」が少なくなる事も意味していると思います(副作用になるが、JR東日本の東海道本線では、ラッシュ時の所要時間が短縮されている)。一例として、特に関東の相互直通路線では、会社が変わるたびに種別名称がくるくる変わったりして、私たちは良くても、ヨソ者にはちょっと困ってしまうのではないか(特に空港に直結する、京急~都営浅草線~京成)。そういう案内上の問題・課題を解決する機会とも、言えるのではないだろうか。旅客の減少傾向は残念ながらしばらくは続くのだろうが、であれば逆にこの機を利用し、関係各社で持ち寄って、相直の系統毎に抜本的な白紙ダイヤ改正を行って、もっと「解りやすい」単純なダイヤ構成を追求する事も、アリなのではないかと考えます。

「今年注目の新型車両」として、我が横浜市のブルーライン4000形があります。最初の計画では確か、3000V形で3000形を置き替えていく事になっていたと思うが、結局3000V形は1編成(3611F)で終わり、となるようです。4000番台を地下鉄の形式名称で使うのは、日本の全地下鉄で初めて、のはずです(旧営団日比谷線3000系には4000番台の車両があった)。
 大阪メトロは、30000A系は万博終了後は他線に転用、その後の400系については触れられていなかった。これまた大胆な正面デザインなのだが。

特集のページ
「NEWS」は、福岡市営地下鉄七隈線3000A系。来年度の博多延伸を見据えた新型車両。延伸開業は恐らく、再来年の今頃になると思われる。
 会社線は、今号は1ページだけで全部バス。いよいよ上高地が山開きを迎えて、4月17日の新宿~上高地線を皮切りに、各地と上高地との各路線がスタートする模様です。

 日豊本線の特急は、5月17日・6月14日に一部列車、一部区間が運休。〔にちりん3・6・7・9・12号〕〔にちりんシーガイア5号〕は、5月17日は佐伯~宮崎・宮崎空港間が運休(延岡~宮崎・宮崎空港間は〔ひゅうが〕として運行。6月14日は佐伯~延岡間が運休。また〔きりしま7・8・9・10・11・12号〕は、5月の火曜日は全て運休。
 しかし、理由が解らない。時刻表にもないし、JR九州の公式Webでも見つからなかった。〔にちりん〕は佐伯~延岡間の保線の工事と思われるが、5月17日も6月14日も、取りやめになる区間は変わらないのに、なぜ延岡以南の運行内容が変わるのか。〔きりしま〕に関しては、普通列車1往復(6942M・6943M)も都城~国分間が運休になるので、この区間の保線の工事と考えられます。特急が運休になるのだから、公式Webで早めに理由を記して欲しい。〔にちりん14号〕は編成を変更し、グリーン車個室・DXグリーンの設定はなし。
 これを書いていて気づいたが、南宮崎~鹿児島中央間は、〔きりしま〕も普通列車もほとんど全て、新ダイヤから列車番号が6000番台になっている(吉松→鹿児島中央間直通1本のみ、5223Dで変わっていない)。

 学園都市線(札沼線)は北海道新幹線の工事らしいが、4月16・23日、5月21・28日は札幌23時37分発当別行651Mが運休になり、最終23時59分発1653Mは当別へ延長(9653Mとして運行)。またその翌日は当別6時00分発522Mが運休になり、初列車の5時33分発520M(~3822M〔エアポート60号〕)は、札幌で乗り換え。なぜ運休するのが最終・初列車ではないのか、どのような工事なのだろう。

 会社線は、特集ページでも書いたが、上高地路線のアルピコ交通バス。電車が一部不通のまま山開きを迎えそうなので、あるいは松本発着便の運行があるのかと思っていたが、新島々~上高地間での運行開始となるようです。
 箱根登山バスの湯河原駅→小田原駅路線は、平日の片道1本だけ運行されているが、4月1日を持って廃止になります。平成が始まった頃は、小田原~熱海間で1~2時間に1本程度は運行があったのに。湯河原~熱海間は東海バスが引き継いでいるが、これも4月1日より1日5往復に削減されます。
 国際線航空は、「新型コロナウィルス感染症の影響」とは引き続き記されているが、ウクライナ危機の影響に関しては、今号に関しては記されていない。

 次号は、実質「10連休」のGWの直前、になるが、コロナ禍の行方が定まらないままでは、ウキウキワクワク、とは行かないだろう。それと東北新幹線は、見込み通りの来月20日までには、全線で再開できるのだろうか?

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 BIGLOBEの「ウエブリブログ」が、来年2023(R5)年1月一杯でサービスを終了します。このため当ブログは来月・4月以降どこかの時点、少なくとも半年以内には、「Seesaaブログ」に移転する予定です。その時期になったら、改めてお知らせします。


 今日は2020(H2)年に起きた京成線の脱線事故(京成から北総にリースされていた7800形の台車に亀裂)や、それより前に起きたJAC機の奄美大島の滑走路離脱、さらにその前、2019(H元)年に起きた、台湾のLCCの乱気流遭遇によるCA負傷事故などの報告書が出ました。京成の一件は複雑なのだが、全体に時間がかかっている印象です。あるいはこれも、コロナ禍の影響が出ているのか。

《今日のニュースから》 
23日 上野動物園 2か月ぶり再開
24日 田中 邦衛氏死去1年 富良野市に市民有志の献花台設置

 今日は明暗様々あって少々頭がごちゃごちゃ整理がつかないが、ともかく今日は!サッカーW杯出場決定おめでとうございます!ですよ!!1勝2敗から、6連勝!
 それにしても、TVの生中継がないとは。NHK-BS1は、今最終予選は全試合中継がなかったし、今日は民放の地上波放送もなかった。DAZNの配信のみ(ラジオは、東京はニッポン放送の中継があった)。これもTV→ネットという、動画配信事情の変化を象徴しているのか。あまりいい方向ではない気がする。

№2468 JTB時刻表 2022年3月号(JTBパブリッシング)

 JR3月改正ダイヤを盛り込んだ、「JTB時刻表2022年3月号」、先月25日に発売になりました。
 表紙は東海道新幹線。

 巻頭グラビアは、ダイヤ改正のリリースを、もう少しビジュアル的に見せた形になって、書かれている事自体は、リリースと違いはない。表紙で大きく「3月12日(土)JRグループダイヤ改正」と見出しは華々しいものの、全体的に縮小傾向なので、寂しい印象はどうしても否めない。今改正でデビューの純粋な新形式は、JR東海の通勤型315系のみ(他にJR東日本のE131系が宇都宮地区にも導入される)。
 JR北海道・学園都市線(札沼線)ロイズタウン駅は、工場や工場直売店があるという事で、なんとなく、昔北海道ちほく高原鉄道に合った、岡女堂駅を思い出した。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、そのJR東海・315系。左の「改正号のご案内~」は、先月運用を終了した、京急線京急川崎駅の「パタパタ」を意識しているのでしょうかねえ?(あれって、京急ミュージアムで保存してもらえないのかな?)

 改めて、ダイヤ改正のあらましが記されています。なお、JR東日本では同時に料金の改定も実施。
「ひと目でわかる!JR線 電化区間と複線区間」は、最新の事項は、先日工事を行った、奈良線・新田~城陽間の複線化。次はいよいよ西九州新幹線開業、となるが、同時に長崎本線では、肥前浜~諫早間の電気運転が取りやめになる予定。電化を取りやめるのは、過去には名鉄の一部支線やくりはら田園鉄道があったが、JRグループでは初?

 改正ダイヤに合わせた臨時列車も発表になっているが、常磐線関連でユニークな運行形態の列車がいくつかあります。
まず4月2・3日には、八王子~いわき間で〔いわき〕を運行。

下り(4月2日)
9027M 八王子10:04 → 13:36いわき

上り(4月3日)
9028M いわき14:24 → 17:55八王子

停車駅:立川・新秋津・北朝霞・南浦和・吉川美南・水戸・勝田・日立・泉・湯元
E653系 全車指定(グリーン車あり)

 4月9日には、水戸~岩沼~福島間で〔宮城・福島 花めぐり号〕を運行。

下り
9091M~9022M 水戸7:54 → 12:30福島

上り
9023M~9094M 福島15:54 → 20:47水戸

途中停車駅:勝田・日立・高萩・泉・いわき・原ノ町・岩沼・船岡・大河原・白石
E653系 全車指定(グリーン車あり)

 5月7日には、高萩~水戸~宇都宮~日光間で〔常磐日光号〕を運行。水戸線を特急が走るのは初めて、ですよね?

下り
9074M~9045M~9047M 高萩7:13 → 10:49日光

上り
9056M~9058M~9075M 日光18:07 → 21:12高萩

途中停車駅:日立・常陸多賀・大甕・東海・勝田・水戸・友部・下館・宇都宮(小山は営業の停車はない)
E653系 全車指定(グリーン車あり)

 この他、4月23日~5月8日の、GW期間中に〔あしかが大藤まつり〕を運行。大船~上野~あしかがフラワーパーク~桐生間、上野~あしかがフラワーパーク~桐生間を各1往復。E257系。全車指定。

 私鉄時刻表は、青森県の津軽鉄道・弘南鉄道、それと今月も伊豆箱根鉄道駿豆線。駿豆線は、今年もダイヤ改正は行わないみたい。
 会社線は、京王・東武の3月12日改正ダイヤ、京急の2月26日改正済みダイヤの、各ライナー列車。京王は全て、明大前にも停車(下りは乗車、上りは降車のみ)。また、富士急行・箱根登山鉄道・ひたちなか海浜鉄道は、3月11日までの時刻を掲載。

本文

藤沢駅.jpg
 今回のダイヤ改正では、平日の朝ラッシュ時にも手が付けられた路線が多いが、地元戸塚を走る上野東京ラインを見ます。
 東海道本線上りは、減少する2本は、途中駅始発で着席サービスを提供していた、二宮7時04分始発(現行1836E)と、藤沢8時11分始発(現行1842E)。
 平日の東京朝8時台到着は、2本減少で15本。藤沢→東京間の平均所要時間は53.67分。現状の17本は55.52分だから、2分近い短縮。現状で一番かかる列車は1540Eの59分(藤沢7:23 → 8:22東京)だが、新ダイヤでは57分(藤沢7:23 → 8:20東京)。
 宇都宮線(東北本線)・高崎線の、平日の上野朝8時台到着は、改正前16本(高崎10+宇都宮6)→改正後16本(高崎9+宇都宮7)で、両線合計では変わりなし。平均所要時間は、高崎線・桶川→上野間は47.30分→47.33分、宇都宮線・久喜→上野間は53.83分→53.42分と、共に横ばい。

 横浜線は、平日朝方で減便になるのは、下りの東神奈川8時30分発(現行819K)と、上りの橋本7時44分始発(現行742K)。現行の下り643Kは橋本行→八王子行(新625K)、745Kは町田→橋本行(新733K)、上り844Kは町田→八王子発に延長(新724K)。625K・724Kの八王子延長は、取りやめとなる相模線からの直通の代替措置だと思われるが、相模線代替はこの1往復だけ。
 相模線は、八王子直通取りやめ以外、線内の増減・延長・短縮はない。

 JR東海・東海道本線の名古屋発上りで、豊橋行の最終となる区間快速2706F(土休日5702F)は、新ダイヤでは快速(2544F・土休日5528F)に変更。岡崎から先の普通列車への接続はやはりなくて、岡崎~豊橋間で蒲郡以外の通過駅に行くには、名古屋は23時16分発快速2542F(土休日5526F・現行の快速より12分繰り下げ)に乗車し、岡崎で普通に乗り換える必要がある。現行の23時57分からは、29分の繰り上げ。

 今改正では、特にJR西日本で普通列車の削減が多い。紀勢本線は和歌山~湯浅折返しが、朝の2往復(1往復は土休日運休)を除いて箕島折返しに短縮になるため、箕島~湯浅間は大幅な減便になる。御坊折返しも1往復短縮。下りの箕島発12時28分~13時52分、上りの湯浅発13時29分~14時52分の間は、現状では普通列車が2本あるのに、一気に空白の時間帯になります。
 山陽本線も、既にコロナ禍前から減便が続いているが、今改正では特に、岡山付近は快速〔サンライナー〕が全廃になり、日中の普通列車は、区間によっては1時間程度列車がなくなる時間帯があります。岡山→福山間について後日、過去の時刻とも照らし合わせて、新ダイヤを検証します。

「JR四国で24時を過ぎて運行される列車は、〔南風27号〕〔マリンライナー73・75号〕の3本のみになると思われる」と№2437で書いてしまったが、実際には普通列車2本が、24時を過ぎて走る。予讃線163M(高松23:32 → 0:14多度津)と、667D(松山22:46 → 0:13八幡浜)。163Mは、現行の高松発23時13分発を19分繰り下げ、取りやめとなる〔マリンライナー72号〕を統合する形になる。従って多度津までは、最終はむしろ繰り下げになる。

 JR北海道・学園都市線(札沼線)のロイズタウン新駅は、通過するのは朝夕の下り4本、上り5本。上りは、初列車(札幌から快速〔エアポート60号〕)から2本連続で通過なので、停車の初列車は6時33分(524M)と、少々遅い。

 JRの全特急列車(〔サンライズ〕除く)で終着駅に最も遅い時刻に到着していた〔しおかぜ29号・いしづち29号〕(松山0時56分着)は、伊予西条終着に短縮。新ダイヤの特急で、一番遅い終着駅到着は何だと探してみたら、〔きらめき14号〕の、門司港0時53分着になりました。新ダイヤで、24時を過ぎて終点に到着するJRの特急は、

 北海道 カムイ47号(旭川0時30分着)
 東日本 ときわ85号(勝田0時29分着)
     かいじ59号(甲府0時37分着)
 西日本 しらさぎ65号(金沢0時40分着)
     やくも29号(出雲市0時21分着)※新ダイヤから特定日のみ運行
 四国  南風27号(高知0時06分着)
 九州  きらめき12号(門司港0時27分着)
     きらめき14号(門司港0時53分着)
     みどり31号(佐世保0時18分着)
     かもめ103号(佐賀0時15分着)
     ソニック59号(大分0時35分着)

の、合計11本。〔湘南17号〕取りやめ、〔しおかぜ29号・いしづち29号〕短縮で、2本減です。

 特集ページになかった春の臨時列車では、ごめん・なはり線で〔志国土佐 時代の夜明けの物語〕が運行されます。4月1日~6月24日の金曜日(5月6日を除く)。

下り
8062D「煌海(きらめき)の抄」 高知12:00 → 14:35奈半利
途中停車駅:安芸(32分停車)

上り
8063D「雄飛(ゆうひ)の抄」 奈半利15:18 → 17:57高知
途中停車駅なし

 高知駅を発着する場合のみ、特急券・グリーン券を発売。特急料金・グリーン料金の合計は大人3,100円・小児2,620円。食事料金は「煌海(きらめき)の抄」「雄飛(ゆうひ)の抄」それぞれ5,000円。

 野岩鉄道は、普通列車が大幅に削減され、線内折返し5往復のみ(1往復は鬼怒川温泉発着)。男鹿高原に停車するのはこの普通列車のみ。〔AIZUマウントエクスプレス〕も午後の1往復はなくなり、午前中の1往復のみ。東武日光直通は取りやめ。〔リバティけごん〕(野岩鉄道線内は特急料金免除)4往復(野岩線内は男鹿高原以外各駅停車)があるものの、全部で10往復まで削減。日中の線内での上下行き違いは、中三依温泉と上三依塩原温泉口で各2回、合計4回のみとなり、普通列車同士の行き違いは見られなくなる。普通列車は1運用で足りてしまうので、東武6050系(野岩・会津籍含む)は、この機にほとんどが退役という事になりそう。

 私鉄特急は、小田急ロマンスカーの3月12日改正ダイヤは、特に平日の〔はこね〕がかなり削減され、日中に箱根湯本乗り入れが1時間以上ない時間帯も発生。〔えのしま〕は、平日朝の下りは取りやめになり、新宿16時20分発にシフト(原則GSE)。土休日は逆に増発になり、日中1~2時間毎に運行。上り2本を除いて、新宿~相模大野間は〔はこね〕と併結。新宿17時台以降は平日・土休日共〔ホームウェイ〕になり、海老名全列車停車で、小田原線系統の停車駅は町田・海老名・本厚木・秦野・小田原に統一。
 会社線は、富士急行(P802)は3月12日改正ダイヤを掲載。〔フジサン特急〕は土休日のみ、2往復で運行を再開。なお、4月1日より鉄道部門が分社し、「富士山麓電気鉄道」が運営するが、今月号ではその辺は記されていない。
 また、ひたちなか海浜鉄道(P788)も3月12日改正ダイヤを掲載しているが、常磐線の改正に伴う修正のみで、運行本数の増減など、運行形態の変更はない。

営業案内
 JR西日本のICOCAエリアは、山陽本線の西側が南岩国から徳山まで延長。
 岩徳線はエリア外なので乗れるのか?と一瞬思ったが、岩国~櫛ヶ浜間は元々、山陽本線経由でも岩徳線経由で営業キロを計算するルールになっています。だから明文化されてはいないが、途中駅での利用はできないけれど、全区間通しならたぶんOKだと思います(曖昧でスミマセン)。来年には下関まで延びる予定。

「のりもの情報局」、今月は裏見返しになりました。1つだけ。「静岡10線観光推進協議会」の「乗ってみよう!巡ってみよう!公共交通機関で行く しずおか乗る旅スタンプラリー」。
「10線(10社)」とは、鉄道のJR東海・伊豆急行・伊豆箱根鉄道・岳南電車・静岡鉄道・大井川鐵道・天竜浜名湖鉄道・遠州鉄道に、東海バスと、ふじさん駿河湾フェリー。指定ポイントのスタンプを重ね押して「10線印」を完成させ、それを写真に撮り、応募ページ(QRコードから読み取る)から写真を送ると、抽選で賞品が当たるというもの。しかし静岡県は東西に広く、伊豆高原駅と第一通り駅(遠州鉄道)は相当離れている上、大井川鐵道の井川駅という超難関があるので(せめて千頭駅ならと思う方も少なくないと察するが)、「10線印」は相当きつそう(だからか、「東エリア」「西エリア」のコンプもある)。本当は伊東線のJR東日本も加えるべきと思うが、ここにないのはやはり関東の鉄道だからか。3月31日まで。なお、スタンプを押す前に手指の消毒をするよう、お願いがあります。静岡県も「まん延防止等重点措置」の対象の県で、21日までの延長がほぼ決まっています。十分心して楽しみたい。

JTB時刻表 特急列車運転系統図.jpg
 特別付録はリバーシブルなポスターで、表面は「JR全線2022 特急列車運転系統図」。
 しつこく書いてしまうが、とにかく今春ダイヤ改正は「目玉商品」が去年以上にない改正なので、やはり秋(ここにはないが、9月23日と決まった)開業の西九州新幹線が、今年最大の「目玉」となろう。今春ダイヤ改正は微調整程度に留まったJR九州は、ここで一気に変わるはず。昨今の情勢を見ても、西九州エリア以外でも大きく変わりそうだ(個人的には〔にちりんシーガイア〕はもう終わりになりそうな気がする。現状では昼行特急の最長だが)。783系の去就も注目されます。

JTB時刻表 令和を走る蒸気機関車.jpg
 裏面は「令和を走る蒸気機関車」。現状はJR西日本〔やまぐち〕を筆頭に、JR北海道・JR東日本・JR九州・真岡鐵道・秩父鉄道・東武・大井川鉄道の8社で16両。東武はあと1両加わるはずが、少々遅れているようです。
 やはりローカル線が多いからか、小型機が多い。7両はタンク型。現状で一番の大型は、JR東日本のC61 20。また、14両は動輪が片側3軸のC形で、4軸のD形はD51型2両のみ(本来は貨物用)。〔SL銀河〕は2022(R4)年度での運行終了が発表になっていて、今後どうなりますかねえ。
 あと、地球温暖化問題で石炭が悪玉視されているが、SLの動態保存には影響が出ないものでしょうか?機関車の主力がSLだった昭和20~30年台あたりならまだしも、この程度の両数、運行回数だったら目くじら立てないでくれよ、と思うが、日本よりはるかにSLの動態保存運転が多い、しかし一方ではるかに環境に対する認識が厳しい欧州では、どう見られているものでしょうか。
 右上に「2022年10月14日は鉄道開業150周年」とあるが、一昨年・去年の10月14日はコロナ禍で、日比谷を始めとした「鉄道の日」関連の大型イベントが、ことごとく中止になってしまいました。今年は、あと半年以上先の話で、そこまでには感染状況も良くなっているだろうし、良くなっていてもらいたい(というか、良くなっていてもらわないと困る)。恐らくはパンデミックより前と同じ規模は難しいかと思うが、是非オンラインなんかじゃなく、オープンな形で150周年を祝うイベントが行われる事を、強く希望します。

 今回のJR改正は何度も書くように、東も西も、都会も地方も関係なく減量色が極めて濃いものになっていて、移動のニーズそのものがなかったら成り立たない交通では、現状ではやむなし、なのだろうが、地方ローカル線だけでなく、前述のように幹線区でも、普通列車の削減が多くなってきています。やはり1時間に1本は運行の確保が期待されるところで、最低、今改正のラインは、何とか守り抜いて欲しい。それはもちろんJR(以外も含めた鉄道事業者)だけではどうしようもない部分も多々あって、地域でも国政レベルでも、今一度考え直すべき部分も多いと思う。ガソリン価格がかなり上がっているようなので、ここでもう一度公共交通の復権、を叫びたいのですけれどねえ。
 新ダイヤは全部は見切れなかったので、今後の各号でも、変わった部分に気が付いたら、その都度記したいと思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》 
 1日 コロナ水際対策緩和 外国人新規入国一部再開
 2日 航空機代替燃料SAF国産化 ANA・JAL・日揮など連携発表
 3日 日産自動車 ケリー元代表取締役 懲役6か月・執行猶予3年の有罪判決

№2456 JTB時刻表 2022年2月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年2月号」、先月末に発売になりました。
 表紙は山形新幹線(奥羽本線)・大沢~関根間を走るE3系。ダイヤ改正を持って引退する「とれいゆつばさ」、とは行かなかったですかね。

「のりもの情報局」は、「津軽鉄道全線開業90+1周年オンライン仮想イベント参加記念乗車券発売中」「伊豆箱根鉄道 駿豆線一日乗り放題乗車券『旅助け』干支シリーズ発売」「名鉄×近鉄 『サクラサク入場券』発売中」。
 津軽鉄道は「+1」というのは、やはり90周年(1930(S5)年開業)の2020(R2)年はコロナ禍の直撃を受けたので、1年延期になったという事ですかね。津軽鉄道も、近年は全然乗っていない(たぶん、21世紀になってからはまだ)。行きたいと思うけれど、行くなら冬場がいいかな。
「旅助け」って、本来はこの五角形が基本だったのに、最近はアニメやゲームとのタイアップが多くて、目移りしそうだ。「オマケ」が付いたものもあったしね。実は私、このご時世というのに一昨日駿豆線に乗ってきたのだけれど、「3JA」(JAとのコラボ)の「旅助け」にしていました。

 カラーグラビアは、3月12日のJRダイヤ改正のあらまし。昨年末にJRグループから出されたものの繰り返しになるので、特に記すべき事項はないです。本当に、明るい話題が希少です。この改正でデビューする純粋な新型は、JR東海の通勤車315系のみ。
 なお、合わせてJR東日本(北海道新幹線・北陸新幹線他JR区間含む)の新幹線及び一部の在来線特急料金の適用日カレンダーの見直し、JR九州の特急料金の「繁忙期」設定と、一部区間の車内料金の設定、JR北海道の〔エアポート〕〔くしろ湿原ノロッコ号〕〔富良野・美瑛ノロッコ〕号の指定席料金の値上げが、4月1日乗車分から行われます。
 裏表紙のカレンダーは、これを反映したものになっていて、A・JR東日本の新幹線と一部特急列車の普通車指定席 B・それ以外の新幹線・在来線特急列車の普通車指定席 に分割されています(共に6月までの半年分)。Aに関しては、「最繁忙期」は、4月27日~5月6日のGW「10連休」に適用されます。一方で4月21・25・26日及び5月9・10日が「閑散期」となったのが注目される。「最繁忙期」の混雑を分散させるのが狙いだろうが、普通の平日にずらして旅行する人が、どれだけいるだろうか。「ワーケーション」ができる人なら、考えるかも知れない。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、今改正を持って〔おおぞら〕から退き、引退となる283系。〔オホーツク〕〔大雪〕に転用して183系置き換え、とはやはりできないものですかねえ。

 今号では、新幹線・特急の改正ダイヤが掲載になっています。いくつかチェックしました。

1.山陽新幹線博多発は、6時00分発を〔のぞみ2号〕に譲った〔ひかり590号〕が、やはり小倉始発に変更。新岩国で〔のぞみ2号〕に抜かれ、広島で〔のぞみ94号〕(現行より16分繰り下げ)に接続、広島から先はほぼ変更はない。〔こだま770号〕は新下関始発に変更。
 山陽新幹線内で完結する〔ひかり〕は、下りは1本減少して、新大阪6時06分発591号のみとなった。しかも通過駅が新倉敷・新尾道・厚狭しかなく、広島で同格のはずの〔さくら541号〕に抜かれる。上りは590・592・594号の3本で、「ひかりレーススターで運行」の注釈が付いているのは、上下で590・592号のみとなりました。九州新幹線全通時に大半が〔さくら〕に建て替えられた事が大きいが、東海道と九州に挟まれて、山陽新幹線独自の施策が、ほとんど見られなくなってきています。「レールスター」も700系だけに、いつまで走るのか。

2.東北新幹線は、白石蔵王停車列車に注目しました。現行は主に、下りは東京を毎正時(00分発)に出発し、福島まで〔つばさ〕を併結する〔やまびこ〕が主に停車するが、これが削減になる(〔つばさ〕単独運行)ため、東京~盛岡間・東京~仙台間単独運行〔やまびこ〕が代替で停車する。東京~仙台間207・209・211号及び216・222号(現行は白石蔵王のみ通過)は、全区間各駅停車に変更。白石蔵王の総停車回数は、下り19本(1本土休日運休)・上り20本で変わらないが、現行の日中はほぼきれいに60分間隔で停車しているものが、少々パターンが乱れる事になりました。
 従って東京~白石蔵王間は、現行の日中は1時間50分前後だが、改正後に各停タイプの利用では、2時間5分かかる事になります(速達タイプから・への乗り換えはできない)。

3.中央本線〔あずさ〕の新宿~松本間は、現行の最速は、途中八王子・甲府・茅野にのみ停車する、上り18号が2時間23分、下り17号が2時間25分。しかし、新ダイヤではどちらも大幅に停車駅が追加され、上り18号は2時間34分、下り17号は2時間35分になります。
 この結果最速は、立川・八王子・甲府・茅野・上諏訪に停車する、下り37号の2時間29分になりました。同じ停車駅の下り9号は2時間39分、上り38号は2時間33分かかる。どちらも八王子~松本間は2時間ちょうどで走れるが、新宿~八王子間で時間を食う事になる。立川・上諏訪は全〔あずさ〕停車になりました。
 新宿発8~20時台は、毎時00分→〔あずさ〕・毎時30分→〔かいじ〕で統一され、規格化されて覚えやすくはなりました(7時30分発〔あずさ3号〕も、甲府までは〔かいじ〕と停車駅が同じ)。

〔はやとの風〕は、3月21日まで運転。

 私鉄時刻表は、今月は伊豆箱根鉄道駿豆線だけ。何度か書いているけれど、もう駿豆線もPASMOを導入するべき時が、来ているはずです。伊豆箱根バスの導入がほぼ全線になったし(修善寺からの路線は入っていないが、3月いっぱいで撤退)、東海バスも3月には一般路線全線で入ります。PASMOとTOICAの相互利用が行われるようになって久しく、機は熟しているはずだが、先日乗った感じでは、今日明日導入、とは見えなかった。もうしばらくかかってしまうのか。

「私鉄・バス・船のおトクきっぷ」のうち、東海バス各種パスの値段が、「こども半額」となっているが、小田急のMaaSアプリ「EMoT」で購入すると、「こども」は上限500円で購入できます(大人1人にこども5人まで)。

本文
 JR線に関しては、ダイヤ改正を控えているから、目立った動きはないように見えます。
 奈良線は26日に、複線化に伴う工事があり、22時以降は宇治~棚倉間で列車が運休、バス代行輸送を実施。翌27日から、1665Mは平日・土休日共新田→城陽間が4分、1667M(平日のみ運行)は2~3分の繰り上げ(複線化により、新田で上りを待つ必要がなくなる)。

 阿佐海岸鉄道は、「JRバス・地方別会社線」のページ(851P)に移動しました。旧国鉄の特定地方交通線あるいは工事路線を引き継いだ第3セクター鉄道が、JR線のページから一般の私鉄・バスのページに移動したのは、初のケースになります。全便に指定席があり(土休日運行の室戸岬直通は全席指定)、「発車オーライネット」の予約、または宍喰駅での事前購入が必要。

 次の3月号は、普通列車も全列車が掲載になります。どこまで拾えるか解らないが、できるだけチェックしていきたいと思います。今回は少々気が重いけれど。

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《今日のニュースから》 
 1日 ミャンマー クーデターから1年 市民「沈黙のストライキ」で抗議
 2日 NFLワシントン 新チーム名「コマンダーズ」発表
 3日 自民党 茂木幹事長 家族コロナ感染で自主待機

 東京都の1日の感染者数が、2日連続で2万人を超えました。全国では9万6845人。明日には10万人を超えそうだけれど、その割には、街は一見いつも通り、日中に新宿へ行く機会があったのだけれど、三島からの東海バスの高速バスも運行が継続されて、時刻通り到着するのも見ました(例のアニメのラッピング車ね)。しかし、高速バスは再度運休という路線があるし、特に空港バス路線は、運休を継続したまま今月で廃止、という路線がいくつか出てきています(我が戸塚の路線も。たまには乗る機会もあったのに)。このままでは、「第6波」が何とか収束したとしても、交通網はもはや元に戻る事はなく、衰退の道を歩む事になってしまうのではないかと、やはり心配でなりません。

№2441 JTB時刻表から見る日本の乗り物 2021年

 今年もまた、日本も世界も新型コロナウィルス感染禍に右往左往させられた2021(R3)年が、終わろうとしています。例年通り、今年もJTB時刻表に現れた事項を中心に、今年1年の、鉄道を中心とした交通の動向を、回顧したいと思います。
 明るい話題もなかったわけではないはずだが、やはりウィルスの拡散が人の移動・行動とダイレクトに連動する以上、移動を売り物にする交通とは到底相容れず、重苦しい空気に上書きされた感があります。一方で現状、そして「アフターコロナ」を見据えた、新しいサービスが、交通の世界で始まりつつあります。

《2021年の十大ニュース》

 例年同様、この「十大」はあくまで個人的な主観であり、これ以外にもあるだろ、こっちの方が大事(おおごと)だろ、というものもあるだろうとは思いますが、ご了承ください。

◆ 新型コロナウィルス感染禍 交通業界に引き続き打撃 相次ぐダイヤ縮小

JR東日本 首都圏最終電車繰り上げ告知.jpg
 今年もまた日本の交通は、新型コロナウィルス感染禍の甚大な影響を受ける事となった。
 まず、終夜運転が一斉に取りやめになるなど、年末年始の輸送がいきなり影響を受ける事となった。お盆と並ぶ最繁忙期でありながら、各交通機関では輸送力の縮小を余儀なくされた。
 JRグループ各社を中心とした春のダイヤ改正では、深夜帯の急速な需要の減少もあり、各線区で最大30分程度の最終列車の繰り上げが行われた(JR西日本が2019(R元)年に予告していた通り、コロナ禍だけが理由ではないが)。JRの他、東急・京急・名鉄・近鉄・京阪・南海・西鉄などでは日中も減便が行われた。特急も減便となり、特に空港関係は航空需要(特に高裁線)の大幅な減少により、〔成田エクスプレス〕〔はるか〕など、JR・私鉄とも日中を中心として、大半の列車が運休に追い込まれている。
 東京オリンピック・パラリンピックでは、一度JRを中心として、各会場を控えた各社からの輸送計画が発表されたが、首都圏の会場が全て無観客開催となったため、運行も一切取りやめとなり、選手・関係者輸送のバスのみ、粛々と輸送の任に当たった。昨年末より始まったワクチン接種が進んだ事もあり、緊急事態宣言下でも去年のようなパニックには陥らなかったものの、京阪のように、大幅な減便を伴う臨時ダイヤを施行した事業者もあった。

20211005-36 10月2日ダイヤ見直しお知らせ.jpg
 10月2日には、JR西日本の各線で、日中のダイヤの見直しが実施され、一部線区で列車の間引きが行われた。大半は区間運転だったが、福塩線(非電化区間)では1日5往復(区間運転除く)にまで削減されるなど、地域によっては大きな影響が出た。現在でも観光路線や高速バス、航空では、運休・減便に追い込まれている所が少なくない。JRグループなどでは今月、来年73月12日(一部除く)のダイヤ改正の詳細が発表されたが、大都市圏の朝ラッシュ時でも削減が行われるなど、需要の減少を見据えた、ダイヤの減量が進められる事になる。

◆ 新幹線シェアオフィスサービス 設定開始
 コロナ禍は新幹線の最大の顧客層となっているビジネスパーソンの行動様式にも影響を与える事となって、各新幹線では、対応した新サービスを開始する事となった。
 東海道新幹線の〔のぞみ〕は10月1日より、⑦号車をビジネスパーソン向け「S Work」車両とした。ビジネスツールの無料貸し出しを行う。JR東海の「スマートEX」「エクスプレス予約」利用で購入した場合のみ利用可能。来年には禁煙ブースを改造した、「ビジネスブース」の試験運用を開始する予定。この他一部新幹線駅では、EXサービス会員向けのワークスペース事業も始めている。
 またJR東日本では、各新幹線(こまち・つばさ・つるぎを除く)の⑧号車を、11月22日より「新幹線オフィス車両」として設定した(通常の月~金曜日のみ)。12月1日より、利用者へのサブスクリプションサービスや、一部列車では専任のアテンダントによるリモートワーク支援ツールの無料貸し出しも行う(事前の予約はできない)。
 この他、JR東日本は、個室型「STATION BOOTH」の展開、東急も旧定期券発売所の跡地等を活用したシェアオフィス事業を拡大するなど、各社はコロナ禍が後押ししたと言える「新しい働き方」への対応を急いでいる。

◆ 〔踊り子〕185系引退 新特急〔湘南〕デビュー

特急踊り子(伊豆箱根鉄道).jpg
 3月13日のダイヤ改正では、〔踊り子〕の車両置き換えが進められた。既に昨年の改正で2往復が置き替えられていたが、今改正では、伊豆箱根鉄道駿豆線・修善寺直通編成も、房総地域から転用改造された2500番台5連を使用して置き換えが行われた。

特急湘南.jpg
 また、東海道本線で朝夕に運行されていた各ライナー列車も、新特急〔湘南〕に格上げされた。ライナー列車の性格が踏襲され、平日のみ運行される。
〔踊り子〕〔湘南〕は全車両指定席となり、新しい着席サービスが提供されている。
 1981(S56)年より〔踊り子〕を中心とした東海道本線の顔として、40年以上の長きに渡り活躍をつづけた185系は、この改正で完全に引退した(実際のデビューは、その前年の急行〔伊豆〕)。その仕様は賛否両論を巻き起こしたが、首都圏における東海道本線の一時代を築いた事は、間違いない。これにより、国鉄時代の車両を使用した電車特急は、西日本の〔やくも〕のみとなった。
 また、新潟地域で運行されていたライナー列車も廃止になり、整理券を購入して乗車する在来タイプのライナー列車は、JR東日本からは消滅した。

◆ 〔ムーンライトながら〕 運行終了
 長らく東海道を行き来する旅人に低廉な足として重宝がられていた、はずの夜行快速〔ムーンライトながら〕だったが、JR東海・383系を使用した定期列車は2009(H21)年までとなり、以降はJR東日本の車両を使用した、「青春18きっぷ」を中心に運行される臨時列車のみとなった。185系も使用されていたが、昨年春の運行が最後となり、その後はコロナ禍の影響で設定がなかった。
 そして今年1月22日、JR東海・JR東日本両社より運行を終了するというリリースが出され、寂しい幕切れとなった。JR東日本の〔ムーンライト信州〕も設定がなくなって久しく、「青春18きっぷ」で利用できる(指定券の購入は必要でも)夜行列車は、完全に消滅する事になった。

◆ 上越新幹線E4系「MAX」引退
 新幹線通勤の増加への対応を求められていた東北・上越新幹線では、1994(H6)年デビュー(~2012(H24))のE1系に次ぎ、1997(H9)年には、全2階建て編成の第2弾となる、E4系がデビューした。8両編成だが、通勤時間帯には2編成を連結、16両編成で座席定員1,634人と、高速鉄道では世界最大の客席数を誇った。当初は東北新幹線でも使用されたが、後には上越新幹線専用となった。
 今春を持って引退する予定だったが、2年前の長野豪雨によるE7系の大量被災のため、引退が延期になっていた。10月1日にラストランを迎え、これで1985(S60)年の東海道・山陽新幹線100系に始まる、新幹線の2階建て車両は、36年の歴史に幕を閉じた。

◆ 日高本線・鵡川~様似間廃止
 116.0㎞と長大なこの区間は、2015(H27)年1月の高波による土砂災害のため、長らく運休が続いていた。JR北海道と地元自治体の話し合いが進み、今年3月一杯を持って正式に廃線となった。代替交通機関として、静内を境に北側は道南バス、南側は主にJR北海道バス(JHB)が代替路線を運行する(道南バスの在来路線もあり)他、JHBによる苫小牧~様似・えりも間高速バスも設定された。JHBの浦河以北への路線延長は、国鉄バス時代に廃止になって以来久しぶり。

◆ 飯田線・日南線・小湊鐵道・アルピコ交通 豪雨災害に被災
 今年も日本は豪雨災害が頻発し、7月には熱海で土石流災害が発生して、多数の犠牲者を出す惨事となった(豪雨だけでなく、盛り土の不適切な管理も原因とされ、裁判で係争中)。この熱海の一件は、幸い鉄道には被害を与えなかったものの(東海バス路線は多数が被災し、土石流に飲み込まれた車両もあった。幸い、今月より復帰)、それ以外の地域で長期間、不通になった路線がいくつか発生した。
 この7月豪雨では、小湊鐵道・光風台~上総中野間が、路盤の流出により、不通になった。近年小湊鐵道では、災害による長期の不通が頻発している。
 8月には長野県を中心とした大雨により、JR東海飯田線で橋梁の変形が発生し、伊那新町~辰野間が長期不通になった。この区間は辰野以北のJR東日本への直通列車が多く、中央東線も影響を受けている。この大雨では一時、中央西線も影響を受け、〔しなの〕も全面運休に追い込まれていた。
 また、アルピコ交通上高地線も同じく橋梁の損傷により、松本~新村間が不通となった。
 9月には台風14号により、JR九州日南線・青島~志布志間が不通となった。この間、時刻表には掲載がなかったが、〔海幸山幸〕が宮崎~鹿児島中央間で運行を行っている。
 小湊鐵道は10月18日に、飯田線は11月15日に、日南線も今月11日より全線の運行を再開している。しかしアルピコ交通は、不通区間は松本~渚間に縮小しているが、今の所、全線運行再開の見通しは示されていない。

◆ 水郡線・久大本線・上田電鉄・叡山電鉄 全線運行再開
 一方で、長らく運休が続いていた路線も全線、または一部の運行を再開した。
 JR東日本・水郡線は、2年前の台風19号の影響により不通になっていた袋田~常陸大子間が、3月22日に運行を再開した。
 JR九州・久大本線は、昨年7月の豪雨で豊後森~庄内間が不通となっていたが、2月13日に由布院~庄内間、3月1日に豊後森~庄内間が復旧し、全線の運行が再開された。〔ゆふいんのもり〕〔ゆふ〕も、被災前の形態で運行されている。

上田電鉄千曲川橋梁.jpg
 上田電鉄別所線は、2年前・2019(R元)年の台風19号による豪雨で千曲川橋梁が被災し、長期間不通になっていたが、橋梁の復旧工事が終わり、3月28日、1年半ぶりの運行再開を見る事が出来た。
 また、昨年7月の豪雨で被災した、叡山電鉄鞍馬線・市原~鞍馬間も、9月18日に運行を再開している。
 この他、2年前の九州豪雨で被災したくま川鉄道のうち、肥後西村~湯前間は、11月28日に運行を再開した。人吉温泉~肥後西村間はバス代行(休日を除く)を行っている。

 これらを踏まえ、今日現在の、日本の鉄道の長期不通区間をまとめた。

JR北海道  根室本線:東鹿越~新得間 41.5㎞※
JR東日本  只見線:会津川口~只見間 27.6㎞
JR九州   日田彦山線:添田~夜明間 29.2㎞
       肥薩線:八代~吉松間 86.8㎞
アルピコ交通 上高地線:松本~渚間 1.1㎞
南阿蘇鉄道  立野~中松間 10.5㎞
くま川鉄道  人吉温泉~肥後西村間 5.8㎞
※ 実際は東鹿越~上落合(信)間17.4㎞
 只見線は来年秋の全線再開が見込まれる。復旧区間は福島県が線路・施設を保有・JR東日本が線路・施設を利用して営業を行う「上下分離方式」となり、11月にはJR東日本に第2種・福島県には第3種の鉄道事業の申請が許可されている。

◆ 小田急「ロマンスカーミュージアム」オープン

ロマンスカーミュージアム.jpg
 4月19日、海老名駅前に開業した。過去の歴代ロマンスカー(SE・NSE・LSE・HiSE・RSE)が先頭車両を中心に展示されるほか、ジオラマ鉄道模型や子供向けのワークショップ、シミュレーター、グッズショップやカフェも設けられている。SEは長らく、海老名で保管されていた。改修前・改修後、両方の先頭の表情を見る五事が出来る。パノラマデッキからは、海老名駅を行き来する小田急の電車を見る事もでき、ロマンスカーの通過(一部は発車時刻)も公開されている。なお、感染防止対策の一環で、当面の間は入館時刻の予約が必要になる(空きがあれば当日でも入れる)。

◆ 阿佐海岸鉄道 DMV運行開始
 25日に始まったばかりだが、かねてより工事・準備が進められていたDMV(デュアル・モード・ビーグル)が運行を開始した。全体の運行区間は、基本的には阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉間で、中間の阿波海南~甲浦間が在来の鉄道(阿波海南~海部間は昨年11月、JR四国から阿佐海岸鉄道に譲渡されていた)、両端がバスとなる。また土休日には、阿波海南~室戸岬間の直通便も設定されている。この便は全席指定、他の便も一部が指定席となっている。DMVは、元々はJR北海道が主導して開発を進め、同社の路線での試験走行も行われていたが、経営悪化のため運行を断念していた。

◆ その他

● 各新幹線 公衆電話サービス終了

新幹線公衆電話サービス終了.jpg
 6月30日を持って、全新幹線で終了。かつては在来線の特急や私鉄、高速バスや国内線旅客機でも見られたものだったが、ケータイ・スマホに完全に取って代わられた格好。

● 各新幹線 車いすスペース拡大編成運行開始
 一方で、障害者団体からの強い要望もあり、車いすスペースを拡大した新幹線車両が、各社・各路線で運行を開始した。JR東海のN700S系は、来年春のダイヤ改正時より、一部運用を固定する。

● JR北海道261系「ラベンダー編成」デビュー
 昨年デビューの「はまなす編成」に続く。同様に一部定期特急で在来車を置き替える形で使用されるほか、臨時特急でも使用される。

● JR北海道 一挙18駅を廃止
 1988(S63)年の青函トンネル開業時には615駅あったが(吉岡海底・竜飛海底・原生花園含む)、この廃止で345駅(奥津軽いまべつ含む)にまで減少。この他、管理を地元に移行した駅がある。

● 京浜急行バス 夜行バスから全面撤退
〔ノクターン〕〔ビーム1〕〔キャメル〕〔エディ〕からの撤退により、京浜急行バスの夜行バス事業は、3月いっぱいで全廃した。1985(S60)年スタートの〔ノクターン〕は、夜行バスブームの火付け役となった。共同運行会社が運行を継続する路線もあるが、〔キャメル〕は完全に廃止。

 また、紙製時刻表が、各社で相次ぎ廃止になった。特に私鉄では、駅で配布していたポケット時刻表を廃止した所が大半で、ダイヤ改正毎に発行していた、冊子状の時刻表の発行を取りやめた所が少なくない。コロナ禍の状況があり、スマホ普及という事もあろうが、スマホなどのデバイスを持たない人への配慮が、今後求められるでしょう。

《表紙の写真・グラビア 及び特別付録》

 1月号 石北本線 端野~緋牛内間(キハ40形)
● いま、乗っておきたい列車 2021

 2月号 北陸新幹線 安中榛名~軽井沢間(E7系)
● 速報 3月13日 JRグループダイヤ改正

 3月号 東海道新幹線 三島~新富士間(N700系)
● JRダイヤ改正で 生活はこう変わる!
特別付録:特急運転系統図2021&ありがとうJR東日本185系ポスター

 4月号 三陸鉄道 浪板海岸~岩手船越間(36-700形)
● 私鉄ダイヤ改正 ココに注目!
特別付録:JTB時刻表 オリジナルバッグ

 5月号 横須賀線 北鎌倉~鎌倉間(E235系)
● 鉄道会社の「新しい生活様式」

 6月号 トミックスショールーム(鉄道模型群)
● 今こそ始めよう!初めてのNゲージ鉄道模型

 7月号 銚子電気鉄道 海鹿島~君ヶ浜間(2000形)
● 伊東 壮吾と巡る 夏のローカル線
特別付録:JTB時刻表 オリジナルチケットケース

 8月号 留萌本線 峠下駅 (キハ54形)
● 留萌本線 ノスタルジー

 9月号 JR東海923形・東急7500系・近鉄モワ24系
● 検測車両カタログ

 10月号 伯備線 足立~新郷 (381系)
(グラビアなし)
特別付録:絶景鉄道カレンダー2022 思い出の名車両たち

 11月号 小湊鐵道 上総山田~光風台間
●譲渡車両の魅力

 12月号 七尾線・花嫁のれん
●観光列車セレクション

《裏表紙の広告》
原則として「JR繁忙期・閑散期カレンダー」となり、7月号のみ、JTBパブリッシングから刊行されている「渡航手続マニュアル2020」の広告になっています。

《定価》
1~12月号 1,205円(本体1,095円)

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◆ その他 交通以外 今年の主なトピックス
 今年もジャンルに関係なく、月毎に5つずつ記しました。全部は網羅できていない事は、ご承知おきください。コロナ禍関連は、敢えて除きました。

 1月
◆ 米バイデン新政権発足と 直前の議事堂襲撃事件
◆ 核兵器禁止条約 発効
◆ 座間9人殺害事件 死刑判決確定
◆ 渡部 暁斗 ノルディック複合W杯最多タイ19勝目
◆ 田中 将大 日本球界に復帰

 2月
◆ ミャンマー 軍部クーデター スーチー氏らを拘束
◆ IOC森会長 「女性蔑視発言」で辞任
◆ 総務省・農林水産省幹部 接待疑惑
◆ NASA探査機 火星着陸
◆ 地球温暖化防止「パリ協定」 アメリカ復帰

 3月
◆ フランス・サルコジ元大統領 収賄容疑で実刑判決
◆ ヤフー・LINE経営統合と LINE個人情報の中国サーバー「漏洩」
◆ スリランカ人女性 入国在留管理局施設で死亡
◆ スエズ運河 日本所有の貨物船が座礁
◆ メーガン妃 英王室の人種差別の存在を「暴露」

 4月
◆ 福島原発1号機汚染水 海洋放出決定
◆ 松山 英樹 マスターズ優勝
◆ 星出 彰彦氏搭乗「スペースX」 打ち上げ成功
◆ アマゾンCEO富豪ランキング1位と 労組結成をめぐる対立
◆ 欧州サッカー「スーパーリーグ」構想 挫折

 5月
◆ 静岡県牧之原市 竜巻被害
◆ 国民投票法改正案 衆議院憲法審査会で可決
◆ 愛知県知事リコール署名偽造疑惑 団体事務局長ら逮捕
◆ ベラルーシ 旅客機強制着陸と 反体制ジャーナリスト拘束
◆ イタリア ロープウェイ落下事故

 6月
◆ 中国 「反外国制裁法」成立
◆ 「漫画村」元運営者に実刑判決
◆ 飲酒運転トラック暴走 通学の児童5人死傷
◆ 静岡県知事選挙 反「リニア」川勝氏再選
◆ 上野動物園パンダ「シンシン」 双子出産

 7月
◆ 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産・「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産登録
◆ 保育園児 送迎バス車内で熱中症で死亡
◆ 法人税最低15%引き上げ G20で合意
◆ 大富豪の有人宇宙飛行競争
◆ 東京五輪 日本人史上最年少金メダリスト誕生

 8月
◆ 東京五輪出場ベラルーシ陸上代表選手 ポーランドに亡命
◆ 小田急線 車内で刺傷事件
◆ アフガニスタン 米軍撤退完了 タリバン全土掌握
◆ 米ニューヨーク州クオモ知事 セクハラ問題で辞任
◆ 国内初の鉄道築堤「高輪築堤跡」 国の史跡に指定

 9月
◆ デジタル庁発足
◆ 藤井 聡太 最年少で三冠獲得
◆ 米・英・豪「AUKUS」発足 フランスと確執
◆ 全世界規模でエネルギー価格急騰
◆ 「ゴルゴ13」作者 さいとう・たかを氏死去

10月
◆ 横綱白鵬 引退
◆ ノーベル物理学賞 真鍋 淑郎氏
◆ 連合新会長に芳野 友子氏 初の女性
◆ 衆議院解散総選挙 与党過半数維持 日本維新の会躍進
◆ 京王線 車内で刺傷事件

11月
◆ 松坂 大輔 引退登板
◆ 中国共産党幹部とプロテニスプレーヤー 不倫疑惑浮上
◆ 大谷 翔平 MLBアメリカンリーグMVP獲得
◆ 無免許運転の東京都議会議員 辞職表明
◆ 立憲民主党 新党首に泉 健太氏

12月
◆ インドネシア・ジャワ島 火山噴火
◆ アメリカ 北京冬季オリ・パラ「外交的ボイコット」表明
◆ 前澤 友作氏 日本の民間人で初のISS滞在
◆ アメリカ南部で竜巻被害
◆ 大阪 雑居ビルで火災 25人死亡

プロ野球日本シリーズ ヤクルト4-2オリックス MVP:中村 悠平
日本ダービー優勝馬 シャフリヤール 鞍上:福永 祐一

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● 来年の乗り物はどうなる
 来年もまた、少なくとも1年間は、コロナ禍の影響を引きずる事になるのは間違いないでしょう。今年よりは良くなる、とは思いたいが、ここへきてオミクロン株市中感染で東京都の感染者が久しぶり50人超、「第6波」の兆しが見えてきていて、年末年始を何とか乗り切っても、その先は?という事になるかも知れません。「緊急事態宣言」なんて、もういい加減カンベンしてもらいたいのだが。
 そんな状況ではあるが、秋には西九州新幹線・武雄温泉~博多間が開業します。これが、鉄道以外も含めて、交通業界最大のトピックとなるはずです。既に〔かもめ〕の愛称も決まり、車両のイラストも公表されています。あとは実物の出現を待つばかり、ではあるが、鹿児島ルート同様、先端の先行開業だし、博多~武雄温泉間の扱いが未だ定まらず、全部開業して効果が最大限発揮されるには、あと何年かかるの?というのが、置かれた現状だろうと思う。ともあれ、リレー特急を中心に、在来線はどう変わるのか。「ふたつぼし4047」も良いけれど、私はやはり、一般の特急に注目します。特に783系は、そろそろ去就が注目される事になるはずです。
 また、上に挙げたように、只見線・越後川口~只見間が、やはり来年秋(西九州新幹線と同時?)の再開の予定で、観光シーズン(紅葉)には間に合わせたい意向のようです。被災前は「風っこ」も走ってはいたが、一般のローカル列車は1日3往復と、路線そのものが「秘境」と言える区間だったので、手間ヒマかけて再開させるからには、JRも地元も、よほどの覚悟を持って運営に臨む必要があるでしょう。
 それ以前に3月13日の改正が、今年以上に「目玉商品」がない。JRでこの改正でデビューする完全な新形式は、東海の通勤型315系のみ。近鉄「あをによし」は12200系の改造だし、「伊予灘ものがたり」も185系だし…。何しろそれ以前に、小田急VSE50000形が引退(来春で定期運用離脱)という位なので、やはりあまり明るくはない春、だなあの印象は否めないです。JRも大手も、朝ラッシュ時の通勤路線からして減便、と言っているようでは…。やはりここは、西九州新幹線と、再来年と予想される東武N100系デビュー、宇都宮ライトレール開業を心待ちにする、のが、精神的にいいのかなあ、なんて考えたりします。
 個人的には…どうも人々の鉄道の利用、旅行の形態、そんな中にどこか、いろいろな形で「格差」が生まれつつあるように感じられるのだが…。緊急事態宣言終了後にあちらこちら行った感想から来るのだけれど。特にコロナ禍以降、強まっている気がする。その正体が何か、が、うまくまとめきれないが。
 あとは運賃・料金面でしょうか。全体的に値上げが目立つ中、小田急の「ICこども運賃50円均一」は一般的な話題にもなりました。他にも子供や家族連れを意識した運賃・料金や、企画券の金額の設定がいくつか見られるようです。「アフターコロナ」のターゲットは子供、なのか。
 航空では、トキ エアというキャリアが運行準備を進めているようだが、就航はいつになるのか。バスや航空にもいろいろトピックがある事はあるだろうが、とにもかくにもこのコロナ禍がいい加減どうにか好転しないと、どんなに魅力的な車両が生み出されようが、どんなに素晴らしいサービスが展開されようが、「外出自粛」では何も生まれない。これは、交通事業者にはどうにもならない事だけれど、とにかく来年こそは、終息、とまでは行かなくても、去年・今年よりはずっといい年になるはずだし、なってもらいたいし、なってもらわないと困ります。辛抱はもうちょっとだけ、と、信じる事にしましょう。
(そのためには、我々も感染症防止対策をキチンとしないと。それが、乗り物のためでもあるのだから)

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
28日 香取 慎吾 結婚を発表
29日 香港 ネットメディア幹部7名 警察に逮捕

№2440 JTB時刻表 2022年1月号(JTBパブリッシング)

 来年もまた、我慢の1年になってしまうのか、の2022(R4)年、この西暦が記された「JTB時刻表2022年1月号」が先週、発売になりました。
 表紙は常磐線・末続~広野間を行く、E531系。日の出、なのだろうね。

常磐線E531系.jpg
 実はこの記事は、仙台近郊のホテルから更新しているのだが、昨日、E531系でこの区間を通りました(踏切事故の影響でヘロヘロになってしまったけれど)。当然もう真っ暗で何も見えなかったが。でも、なぜいわき~原ノ町間もE531系?去年も乗っているけれど、5両編成では、明らかに輸送力過剰に思えるのだけれど。

「のりもの情報局」は、「JR東海 EX 旅のコンテンツポータルに奈良の観光プラン登場」「名古屋鉄道『高性能パノラマカー 7500系の奇跡 記念乗車券』発売」「弘南鉄道✖津軽鉄道 コラボ硬券記念セット第弐弾発売中」「JTBパブリッシング 『るるぶ チコちゃんの諸国漫遊カードゲーム』発売中&プレゼント」。
「カードゲーム」の、大阪府の難読地名、私は3つとも楽勝で読めましたけれどね。

編集部厳選 2022年の鉄道ニュース
 来年は、鉄道開業150年なのか。でも、この状況でどこまで大々的に祝えるだろうか?そんな、2022年(と、それ以降)に予想される鉄道ニュースを展望。
 しかし、来年春のダイヤ改正が先日各社からリリースされ、JTB時刻表でも次の2月号で詳報されるはずだが、この改正に関しては、明るい話題がほとんどない。何より、「目玉商品」が、今年以上にない。この改正でデビューする純粋な新型車両は、JR東海の通勤型315系のみ。それどころか、小田急のVSE50000形の定期運用が終わってしまうというのがビックリで、各社とも例外なく減量で、北海道も、ロイズタウン駅開業は大きく書かれているが、一方でまた7駅が廃止になる。合理化(ワンマン化、駅務の縮小等)も進む事になり、冴えないなあの印象は、ぬぐえない。
 一番の期待は、やはり秋の西九州新幹線〔かもめ〕の開業でしょう。とはいえ、ここも先端部の部分開業で、博多からだと在来線特急からの乗り換えが必要になる。しかもこのルートは鹿児島ルートとは違って、未だに博多~武雄温泉間の扱いがどうなるかが決まっておらず、全通までには相当な期間を要する事が予想されます。ともかく、開業したら様々な状況を見つつも、今年中に(リレーの在来線特急も含めて)見に、乗りに行く予定にしています。
 相鉄・東急の直通線は、上を走る道路の陥没があったのに、「2022年度下期」に開業できるのだろうか?東急側も既にホームの8連対応工事が進んでいるし、東京都6500形の東急線内の試運転も見かけたから、東急側は案外進捗が早いのかも知れない。でもこの相直が始まったら、特に相鉄はJRとの直通もあるし、ダイヤ編成及び車両運用は、相当シビアなものになると思われるが、どうなるのか。
 再来年以降になるが、宇都宮ライトレールは、JTB時刻表では初登場。
 その他、トピック(来年秋に予想される、只見線の全線再開はなかった)や新車両の話はいくらでもあるが、何よりこのコロナ感染禍がどうにかして落ち着いてくれないと、どんなに素晴らしい路線が開業しても、どんなに素敵な列車がデビューしても、簡単には乗りに行けない状況が続く事になる。場合によっては、一方でさらに減便・減車、下手すると廃線という事態にも、なりかねない。ここでは華やかそうなトピックスが並んだが、浮かれてばかりもいられない。私個人としては、冷静に鉄道を始めとする交通の動向を、注視していきたいと思っています。

 今号では「お年玉プレゼントキャンペーン」があります。ロマンスカーミュージアムのトートバッグは、非売品なのか。欲しいなあ。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、JR九州の185系で、左2両が〔九州横断特急〕、右2両が〔A列車で行こう〕。185系はJR四国からの購入だが、九州に渡ったグループは、JR九州時代の方が長くなりました。

「ひと目でわかる!JR線 電化区間と複線区間」が掲載。前にも何回か書いたが、札沼線(北海道医療大学~新十津川間)は、列車がいきなり運行終了になってしまった2020(R2)年4月18日以降も、路線自体は存続していたのだから、「2020年5月6日限り」とするのが、正当ではないでしょうか。
 最新の事項は、今年3月いっぱいの、日高本線・鵡川~様似間の廃止。
 次の大きな変化は、秋の西九州新幹線・武雄温泉~長崎間の開業。なお、長崎本線・肥前山口(新幹線開業時に江北と改称)~諫早間は引き続きJR九州が運営するものの(「上下分離」で第2種鉄道事業者になる)、肥前浜~諫早間は電化設備を撤去して非電化となるそうです。
 今年末年始は、限定的ながら東京・大阪とも一部終夜運転が行われる予定だが、ついに記載がありませんでした。臨時列車は〔スペーシア八王子きぬ〕等数本あって注目されるが、オミクロン株の影響を受ける事なく、全列車が無事に運行されて欲しい。

 私鉄の時刻表は、津軽鉄道と弘南鉄道2路線(弘南線・大鰐線)、それに前号に引き続き、伊豆箱根鉄道の駿豆線、静岡鉄道、一畑電車、ことでん(高松琴平電気鉄道)3路線。伊豆箱根鉄道駿豆線は、最終電車などが「当面の間運休」と記載されているが、同じく運休になっていた大雄山線共々、16日より運行を再開しています。

 会社線は、いよいよ25日に開業した、阿佐海岸鉄道のDMVの時刻が掲載になりました。基本は阿波海南文化村~(バス)~阿波海南~(鉄道)~甲浦~(バス)~道の駅宍喰温泉間で、平日13往復・土休日14往復(うち3往復は、現時点では2月27日まで運行予定)。所要片道35分。運賃は通算で大人800円。基本的には一部指定で、「発車オーライネット」または宍喰駅での事前購入。これとは別に、阿波海南文化村~室戸岬(海の駅とろむ)間の便が土休日1往復あり、全区間全席指定。所要が下り1時間27分・上り1時間31分。運賃は通算で大人2,400円。定員は座席のみ18人。北海道で開発が進んでいたはずなのに、結局第一号が四国とは。それに、後に続く所は、出てくるだろうか?

本文
 日南線は、11日に全線の運行を再開しました。なお、1月11~13日は、日中の青島~油津間で、下り快速〔日南マリーン号〕を含む4往復が運休。1月13日は、豊肥本線・宮地~豊後竹田~三重町間でも、日中の普通列車が運休になります。
 くまがわ鉄道は、11月28日より、肥後西村~湯前間で運行を再開していて、今号から時刻が掲載になっています。あさぎり駅構内に暫定的な基地が置かれているようで、下りは肥後西村→湯前間が平日4本・土休日6本、肥後西村→あさぎり間が平日・土休日各2本、あさぎり→湯前間が平日・土休日各1本。上りは湯前→肥後西村間が平日6本・土休日8本。9~14時台は、土休日のみ運行。あさぎり駅は行き違いができる駅だが、このダイヤでは行き違いの設定はない。なお、人吉温泉~肥後西村間は一部を除いて代行バスの接続があるが、掲載はない。休日は運行がないので注意(祝日以外の土曜日は運行)。南阿蘇鉄道もだが、JRと接続する部分が一番痛めつけられているのが、何とも堪える。早期の復旧を、期待したいです。

 常磐線で2月26日に運行される〔ひたち92号(水戸偕楽園号)〕について、乗車券の取り扱い方が記されていました。水戸以遠から乗車して偕楽園で降りる場合は、赤塚までの乗車券が必要(臨時駅は営業キロを持たず、一つ先の駅の営業キロで計算されるので。本来なら偕楽園~赤塚間は復乗になってしまうが、上りホームがなくて停車のしようがないから、特例というわけ)。偕楽園で降りず、水戸まで戻ってきたら、赤塚までの乗車券と、赤塚~水戸間の乗車券が必要。偕楽園から水戸まで乗車する場合は、赤塚~水戸間の乗車券が必要。
(水戸~赤塚(通過扱い)~偕楽園~水戸間は快速になるので、特急料金は不要)

 仙山線は雪対策(雪の影響による輸送障害の防止)のため、仙台6時10分発821Mは、1月8日~2月28日の間、奥新川及び面白山高原は通過になる。関連して、朝方の一部列車の一部区間で、時刻の変更が発生する。

 次号は、来春・3月12日改正の詳報が掲載になるはずだが、前述の通り、今年以上に「目玉商品なき」改正となるので、どう書かれる事になるのか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
26日 インド洋大津波から17年 インドネシアで追悼式典
27日 文部科学省入試汚職事件 被告に懲役2年6ヶ月求刑

 オミクロン株の拡散も不安な材料だが、それ以上に中心に大変な雪になっていて、日本海側ばかりか、彦根も記録的な大雪になって、例によってまた大渋滞が発生した上、近江鉄道では脱線事故も起きたという。近江鉄道の一件はここでは置くとして、雪による渋滞は全国各地で起きているが、去年も同じような事が頻発していて、今回も事前にかなりしつこく警告が出ていたと思うのに、また繰り返されてしまいました。歩行者を巻き添えにした事故が頻発しているとか、環境(特に温暖化)問題とかも含めて、「クルマ」に極度に依存した社会の弊害が出ているはずなのに、なかなか改まらない。日本は「全体主義の反対は、個人主義しかないのか」国だからと私は勝手に考えているのだが、上(政治・行政・経済界など)に「あれしろこれしろ」「あれするなこれするな」と大声を上げるのも結構だが、まずは我々自らが、ライフスタイルを根本的に考え直す事も、必要なのではないか。これは、新型コロナウィルス感染禍についても言えるような気がする。

№2426 「よんさんとお」復刻版 読んでみた 2.「みどりのページ」

よんさんとお時刻表復刻版.jpg
 JTBから復刻した「よんさんとお」、1968(S43)年10月白紙改正の時刻表を、毎月1回程度読み進めて、その印象を書き記す企画を、10月から始めています。
 2回目は…「みどりのページ」と呼称していいのだろうか?「みどりの(丸数字)」のページです。

 今月のお知らせの「ご注意」、「今までの時刻表は一切使用できなくなる」の注釈ですでに、今改正の熱量が伝わって来るようです。なお、「旅行プランの便宜のため早めにお届け(発売)」とあるが、いつ発売になったのかは、復刻版としての注釈にも記されていない。

 当時は、路線別の時刻は、索引地図の他にも「目次」でも探す事が出来た。
「みどりの窓口」は、当時は索引地図には記されず(今だったら緑色に塗られている)、「みどりのページ」に一覧表がありました。「みどりの窓口」が始まったのは1965(S40)年というから、まだ3年程度しか経っていない。今と比べると数が全然少ない。小駅はもちろんだが、現代だったら(少なくとも当時としては)主要な駅と考えられるのに、まだない所が少なくない。紀勢本線の津は県庁所在地駅で特急〔くろしお〕も停車するのになかったし(松阪にはあった)、関西本線の亀山、山陰本線の上井(今の倉吉)・益田、北陸本線の糸魚川、上越線の越後湯沢、常磐線の土浦、羽越本線の鶴岡、函館本線の長万部、あたりもまだない。一方で日光や長野原(現長野原草津口)にはあった。どちらも観光地であり、上野へ直通する指定席を設定した急行が多数あったから、だろうか。

「エック」というのは、当時の交通公社の旅行商品で(後半のピンクのページ「国鉄の営業案内」にある)、列車の時刻を指定した上で、現地の私鉄・バス・船、それと宿泊料金がセットになったプランを販売する、というもののよう。「みどりの⑥⑦ページ」には東京をはじめとした首都圏発がないが、これが全てではない。コースによって出発期日が決まっている。面白いのは広島発着の「高知・桂浜・竜河洞エック」で、国鉄の鉄道・連絡船は一切使わない。高浜(今の松山観光港)まで(民間の)フェリー、高浜~高知間は時刻を指定したバスの利用になっているが、そういうバス路線があったのか?(当時の国鉄バス松山高知急行線には、そのような便の記載はなかった)。「エック」専用の貸切バスが仕立てられたのかも知れない。

「10月1日から誕生する新特急」はやはり、東北電車特急だろうか。「電車特急は、東北線方面では初の「月光」型寝台電車を使用する」の文言が、「よんさんとお」を象徴している。東京~青森間は2時間短縮、と記されているが、それでも〔はつかり1号〕で上野→青森間が8時間32分だから、隔世の感あり(今の最速〔はやぶさ〕だと、東京~新青森間2時間58分)。
「訂正表」では、「このほか訂正があったら、追録を発行する予定」とあるが、それが、復刻版としての巻頭グラビア7・8ページの訂正表なのだろう。大きな改正だけあって、編集が追い付かなかったのだろうか。編集はかなりバタバタしたのだろうねえ。

 次回・来年からはいよいよ、メインの時刻表部分を読み進めていきます。まずは東海道新幹線と、新幹線を主体とする主要幹線連絡時刻表です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 1日 中国での全大会中止 女子テニス協会発表
 2日 飲酒運転根絶条例案 千葉県議会に提出