№2547 JTB時刻表2022年10月号(JTBパブリッシング)

「国葬」がつつがなく終わったが、改めて書くけれど、その是非は、私個人としてははっきり言って、どうでもよい。それよりも、2度の3連休を直撃した、台風14&15号の爪痕の方が、遥かに心配です。14号はJR九州の、特に南部の路線に甚大な被害を出して、それでも大半の区間は、10月上旬には運行を再開できる見込みらしいが、日南線・南郷~志布志間は路盤が完全にえぐられて、再開の見通しが立っていない。「輸送密度1,000人未満」の区間でもあり、存続か否かの議論になってしまうのか。15号の直撃を受けた大井川鐵道はもっとひどく、大井川本線も井川線も全線運休中です。何しろ線路が完全に土砂に埋まってしまっているのだから。大井川はこの10年位、長期運休に追い込まれる自然災害に何度も被災しているし、一般の利用者が激減しているので、下手すると…、とか、その先は口走りたくない方向に、行ってしまうかも知れない(清水の断水も大変だけれどね。エスパルスが飲料の提供を行っている)。8月の豪雨で手酷くやられた東北各線も、今のところは再開の見通しが立っていない。年を追うごとに、鉄道網がズタズタに近い状態に陥っているような気がします。

「JTB時刻表2022年10月号」、先週発売になりました。
 表紙は、今年限りで運行を終了する、釜石線の「SL銀河」。

「のりもの情報局」は、「JR東日本クロスステーション『時刻表ジグゾーパズル 国鉄監修交通公社の時刻表』発売」「カンゼン『東急電鉄とファン大研究読本』発売中」「伊豆急行 伊豆満喫フリーきっぷ発売中」。
 現在自ら時刻表を刊行しているJRが、JTB(交通公社)の時刻表を元ネタにしてジグゾーパズルを発売するのが面白い。

私の鉄道の思い出 ~鉄道愛を語る~
 鉄道開業150周年の記念企画だが、もう少し派手派手しい内容になるかと思っていた。著名人の、鉄道に関する思い出が連ねられている。
 個々の思い出については、私がどうのこうの言う事はないと思う。荒川 好夫氏は、国鉄~JRの移り変わりの取材というのは、多少ジャーナリストの目線が入っているように感じられた。
 私の場合は、どうなんだろう?いい年齢になって、国内も海外も割と乗ったけれど、それ故なのか、強烈な印象、というのは、意外にない気がする。辛うじて、583系〔はつかり〕に乗った事がある、という所だろうか。あとは新幹線でも在来線でも、食堂車を何度も利用した事がある、というのはあるだろう。この辺は、水戸岡 鋭治氏と同じか(787系時代の〔つばめ〕のビュッフェ、行きましたよ!)。
 最近だと、これは今思い出したのだけれど、ちょうど10年前で№733でも書いたが、寝台特急〔あけぼの〕のソロに乗って、朝目が覚めて窓の外を見たら、朝日と鳥海山のシルエットが印象的でした。バスにはない、列車(それも寝台車)の隠れた魅力だと、改めて思い知らされたものです。時すでに遅しの感もあったが。
 次の150年の、鉄道による「思い出づくり」、となると、というか10年・20年スパンの事になるけれど、あくまで個人的な願い、に過ぎないが、「エンタメ」的な要素から、ではなく、日常生活の中から、あるいはその延長線上から、「思い出」を紡いでくれる存在になって欲しいと、最近は思います。「無味乾燥な通勤電車」だって、構わないから。この点、最近はちょっと心配な部分が多々あるように、感じられます。この辺は、JRを始めとする鉄道運営事業者が、ちょっと考えて欲しい事です。

特集のページ
「NEWS」の4文字、今月号は昔の特急用客車(展望デッキ付)で、EF58 150号にけん引されているスタイル。EF58 150は国鉄時代末期に茶色一色になり、JR西日本に2011(H23)年まで在籍していた、という事です。

 西九州新幹線開業に伴う、JR九州のダイヤ改正の概要が、改めて記されています。これまでの繰り返しなので、この場では特に追加して記す事はないです。この後本文で、もう少し突っ込んでみます。
「鈴鹿F1日本グランプリ」が3年ぶりに開催(10月7~10日)、先月号では特急の時刻が掲載されたが、今回、臨時快速の時刻も発表になりました。3年前と比較すると、最終日の鈴鹿サーキット稲生21時00分発名古屋行臨時快速の設定がない以外は、基本的には変化はない。予選初日は普通列車だけ、特急と快速は8・9日の運行。
(この他、快速〔みえ〕は、8・9日は全車自由席で運行し、鈴鹿サーキット稲生に臨時停車)
 飯山線は、トンネル工事のため、10月1日~11月20日の戸狩野沢温泉~森宮野原間はバス代行。列車と同じ8往復が運行されるが、森宮野原発のうち3本は、飯山まで運行。

 会社線は、9月23日に改正した島原鉄道と、10月1日に改正する一畑電車の時刻を掲載。島原鉄道は、ついに急行が全部なくなってしまった。南部の区間が廃線になった時点で、1時間に1本は設定があったのに。一畑電車(平日のみ)は逆に、日中の普通電車の一部を急行化したほか、夜間に雲州平田終点の急行を設定(回送の実走化という事)。
 また、千葉交通の東京~銚子間の高速バスが再編成され、銚子発着路線の東京駅はバスターミナル東京八重洲発着となったほか、匝瑳市・旭経由便を設定(「横芝光・旭ルートと称している」)。このためJRバス関東との共同運行の東京駅~八日市場線は、多古~八日市場(匝瑳市)間が廃止。

本文
● 西九州新幹線開業に伴うダイヤ改正は、これまでは新幹線と特急の時刻が公表されてきたが、今号で、普通・快速列車の時刻も掲載になりました。

 まず鹿児島本線(門司港~八代間)のページを見て、ずいぶんスカスカに見えたのには、少々驚かされました。小倉~博多間の本数がだいぶ減っている印象。
 特に、小倉(北九州側)が相当減少しています。
 試しに今回、時刻表を作ってみました。小倉→博多で日中の小倉発11・12時台、特急は除いて快速・普通列車のみです。

鹿児島本線 2022_0923.jpg
「快速」といっても,
日中は全区間の快速運転は取りやめ、区間快速が毎時2本、小倉側はこれに直方直通の普通列車が毎時1本加わるものの(改正前は折尾折返し)、小倉~折尾間は普通列車のみ毎時3本です。折尾~海老津間は区間快速2本のみ。

 参考までにちょうど20年前、2002(H14)年3月23日改正の、同区間・同時刻の時刻表も作成してみました。

鹿児島本線 2002_0323.jpg
※ししぶ・福工大前・千早は開業前
 快速・普通が共に毎時3本、これに直方直通の快速もありました。
 なので小倉~折尾間は、この20年で日中の快速が純粋に全部なくなり、乗車券だけで乗れる列車は半分以下。折尾~海老津間は1/3です。
 同じ福岡県ながら、折尾(遠賀川)~海老津間は一般の旅客の流動の分水嶺になっている所がある、という事情もあるが、それにしてもコロナ禍より前から減少の傾向にはあったものの、ローカル線はまだしも、JR九州一の大幹線区間のはずがここまで減便してしまうとは、いろいろ理由はあるにしても、少々暗澹としてしまいました。
 所要時間の面でも、改正前の快速が日中1時間06分、新ダイヤの区間快速は1時間17~19分、快速も特急の通過待ちがあり(「アーバンネットワーク」の新快速ほどの「王様」ではない)、ガンガン早いわけではないが、やはり遅くなったなあの印象はあります。
 同区間は特急で…という事だろうが、特急も、20年前は〔有明〕もあって毎時3本あったのが、今は〔ソニック〕2本のみ、それも速達タイプは「11月30日まで運転」の臨時列車扱い。運休になってしまう事はないと思う(思いたい)が、JR九州を利用しての2大都市間の移動は、ずいぶん不便になってしまったなあの印象が否めない。
 博多以南も、区間快速が毎時1本削減されて、終点鳥栖まで快速運転1本(せめて久留米まで、とは行かなかったか)、二日市から各駅に停車する列車が1本、それに普通列車が羽犬塚行1本と二日市行の2本だけ。こちらも久留米・大牟田という有力都市への足が、かなり衰えてしまいました。JRだけでなく、西鉄も天神大牟田線の特急が、平日の日中は取りやめになっているので、福岡県自体、他地域以上に日常の流動が減少してしまっているのかも知れない。
 時刻表をスカスカに見せているのは減便だけではなく、平日と土休日で運行区間・時刻が統一された事もあるだろう(朝方に土休日運休の列車が数本ある)。

 下関~門司間は、夕方の小倉以遠との直通列車が全て小倉発着の折り返し運転となり、小倉以遠との直通は、下りは5521M(下関発6時16分→大分着9時23分)、上りは5520M(柳ヶ浦発4時49分→下関着6時39分)及び5522M(行橋分5時57分→下関着6時50分)、上下合計3本のみとなりました。この区間は全列車415系(鋼製車体車は全て引退したそうで、全部ステンレス車という事になる)だが、いつまで使い続けるのか。そして後継車両はどうするのか。

 長崎本線は、今号から江北(旧肥前山口)と諫早で掲載が分割になりました。鳥栖~江北間は佐世保線、諫早~長崎間は大村線と一体で掲載。
 江北~諫早間は、肥前浜~諫早(~長崎)間で電車の運転がなくなったが、途中の乗り換えが必要になってはいるものの、運行本数自体は基本的に変化はなく、江北~肥前浜間では午後に増発も行われている。県境を挟む肥前大浦~小長井間の普通列車は上下各8本で変わらない。下りは江北を17時48分に出発する2157Dが、肥前大浦より先へ行ける最終列車。特急もなくなったから、これ以降江北から諫早・長崎方面へ行きたかったら、それこそ西九州新幹線または佐世保線経由で行く必要がある。
 その佐世保線の普通列車も、日中は江北~早岐間折り返し運転のDC列車(列車番号6000番台)となり、電車列車は朝晩の合計8往復のみ。これは、長崎県内のJR在来線を走る電車の普通列車の全て、にもなります。

 福北ゆたか線(筑豊本線)・折尾~直方間は、改正前は若松~折尾~直方間が日中毎時2本だったが、うち1本を鹿児島本線直通に、若松~折尾間は区間運転に運行形態を変更している。こちらも、平日と土休日の運行区間・時刻を統一(朝方に土休日運休の列車あり)。

 なお、8月号特集のページ「長時間運転列車」で、早岐・肥前大浦発門司港行がJR九州で1位だったが、肥前大浦編成が肥前浜始発に短縮されたものの、運行形態そのものは変わっていない。早岐発5時33分→門司港着10時07分の4920M~2824Mが引き続き第1位。ただし所要時間は4時間34分と、大幅に短縮されました。
 2位だった延岡→鹿児島中央間753M~6973Mは、南宮崎で完全に分割されて圏外へ。3位の門司港発荒尾行2333Mも、運転系統改編で消滅。一方、熊本15時55分発354Mは、鳥栖で荒木から後を追ってくる区間快速門司港行3238Mに連結されます。門司港着が20時10分なので所要時間4時間15分。これが2位になると思われる(ただし、熊本編成の連結が門司港までになるかは解らない)。
 新ダイヤにおいて、JR九州の普通列車で所要が4時間を超えるのは、この新1・2位の2本のみです。以下は門司港発江北行143M~2887Mが3時間43分、川内発宮崎行2433M~6930Mが3時間35分、このあたりが3・4位となるのだろうか。

● 東北地方は、8月の豪雨で長期間の不通が避けられない区間がいくつもあるが、今号では欄外の注釈のみで、時刻表上では反映されていない。

● 先月9月号で予告だけされていた、281系引退記念〔スーパー北斗〕の時刻が、今号で公表されました。10月22・23日に各1往復運行。

下り
 函館8:35 → 12:16札幌

上り
 札幌12:38 → 16:37函館

 停車駅は上下とも東室蘭のみ。苫小牧とかも停まらないの?デビュー時の1994(H6)年3月号をひも解いてみると、当時の最速タイプは札幌発朝方・函館発夕方と逆で、札幌発〔スーパー北斗2号〕は確かに、東室蘭のみの停車だった。上り〔スーパー北斗19号〕は苫小牧も停車していたが、上下とも函館~札幌間の所要時間は2時間59分だった。当時よりも相当遅くなっている(上りはちょうど1時間遅い)のは臨時列車であるし致し方ないが、それでも定期〔北斗〕に抜かれるようなマネがないのは、アッパレだと思う。当然新函館北斗も停車はなく、下りは「藤城線」経由になるからかすりもしない。全車指定席。

● 札幌駅は新幹線工事のため1番線が閉鎖され、11番線が供用開始。学園都市線(札沼線)の札幌発は、基本的に全て11番線発(653Mが運休になる日(次は10月16日)に運行される最終9653Mのみ10番線発)。

● 高速バスは、バスターミナル東京八重洲開業により、東京駅八重洲口近辺の路上、あるいは鍛冶橋駐車場に発着していた路線が移転。ただ、今回は全路線ではなく、東北急行バス(新庄線は運休中。なお仙台線〔ニュースター号〕はJRバスターミナル発着)、千葉中央バス、ちばグリーンバス等は在来の停留所のまま。バスターミナルはこの先さらに拡張が進められるから、残りの路線も順次移転、という事になるはず。
 東京・新宿~可児・名古屋線は10月1日改正。なお、東濃鉄道が入っているが、JRバス関東からのリースを受けているらしい。先日新宿で、JRバスカラーのまま、裾の部分の社名だけ「東濃鉄道」と重ね貼りされていたセレガを見ました。それにしても、高速バスは相変わらず運休中の路線・便が多くて痛々しい。
● 会社線は、岩手県交通の盛岡駅~鶯宿温泉路線が、今月いっぱいで廃線(繋温泉発着に短縮)。観光地へのバス路線も少なくなりつつあると、以前も書いたが、鶯宿温泉の場合、10月以降の公共交通のアクセスは、どうなるのだろうか?雫石町の公式Webも、県交通バス路線が廃線になるとあるだけで、代替交通機関については、(今日現在)一切記されていない。
 西日本JRバス若江線は10月1日にダイヤ改正を行うが、2往復削減されて1日11往復、最終の1往復は上中折返しになる。小浜の滞泊がなくなり、近江今津発最終が繰り上げ、小浜発初発は2時間も繰り下げになる。これでは、北陸新幹線延伸を待たずに、廃線になってしまうかも?
 ゆいレールは9月1日にダイヤ改正を実施(平日のみ)。本文中には9月30日までと記されているが、10月31日まではこの時刻表で行く見込み。朝・夕ラッシュ時に合計18本(9往復?)増発。初発・最終・土休日は変更なし。
 なお、秩父鉄道が10月1日にダイヤ改正を行うが、今号は記載なし。アウトレット開業に伴う、熊谷~寄居間の大幅増便がメイン。

営業案内
 西九州新幹線に関連する事項としては…。

① 隣接する駅同士の特定特急料金(自由席利用)は870円(他新幹線と同じ)。新大村~長崎間も、特定特急料金が適用される。
② 門司港~武雄温泉間の特急1本(〔リレーかもめ〕など)と西九州新幹線を、武雄温泉駅の改札を出ないで当日中に乗り継ぐ場合は、通しの指定席料金が適用される。博多~長崎間3,190円。全区間自由席の場合は、通常期から530円(嬉野温泉発着は880円)引き。
③ 他の特急との乗り継ぎ割引は適用されない。
④ 諫早~長崎間は、並行する在来線と同じ線として営業キロなどを扱う。
⑤ 西九州新幹線は、12月26~31日が繁忙期、そのほかの日は通常期となり、閑散期はない(JR九州在来線特急と同じ)。
⑥ ICカードは利用不可。
⑦ 車いす対応座席の利用は、最寄りの係員配置駅等に申し込む(電話番号は記されていない。WEBでの予約はできない)。
※ 西九州新幹線の沿線で係員が配置されている(一部時間不在を含む)のは、新幹線各駅の他は、江北・有田・早岐・佐世保・ハウステンボス・大村・浦上など。

 次号の特集は、何でしょうかね?運転を再開する只見線あたりをやってくれたら、嬉しいかも。しかし、ローカル線はなんだか、1歩進んで5歩後退、そんな感じの繰り返しに見えるのは、気のせいか?

当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《What's New》
25日 大相撲秋場所 玉鷲優勝 幕内最年長37歳10か月
26日 中国=北朝鮮間貨物列車 5ヶ月ぶり運行再開
27日 日経平均株価終値 26571.87円 4営業日ぶり値上がり
posted by 菊池 正人 at 22:00Comment(0)時刻表

№2537 JTB時刻表2022年9月号(JTBパブリッシング)

 月曜日に起きた名古屋の空港バスの事故、やはりショックではあるのだが、十分な調査がまだ終わっていない現状では、軽々しく原因がどうのこうのとは言えないと思う。事故当日、既に会社側に捜索が入ったそうだが、少し早すぎはしないか。今日は茨城でも路線バスの事故があり、こちらはもらい事故っぽいけれど、またバスの運行の安全性について議論がなされる事になるのだろうか。一つ一つの原因について切り取ってああだこうだ、だけでなく、もっと本質的な議論、バス業界の在り方、政治・行政の関わり方までが話し合われて欲しい。

 西九州新幹線N700S系が華々しく表示を飾る「JTB時刻表2022年9月号」、月曜日に発売になりました。

「のりもの情報局」は、「津軽鉄道『鈴虫列車』」「広島電鉄『広電宮島線 開業100周年』」「JTBパブリッシング カレンダー『新幹線2023』『懐かしの列車2023』9月中旬発売」。

9月23日開業!西九州新幹線の魅力
 西九州新幹線の指定券は昨日発売開始になったが、開業初列車となる〔かもめ〕下り1号・上り2号はどちらも、10秒で売り切れたそう。
 N700S系の指定席2-2アブレスト・自由席3-2アブレストは、九州新幹線の800系と同じだ。この程度の区間ならグリーン車は必要なく、指定席のワイド化で十分だろう。
 武雄温泉・嬉野温泉両駅は、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉に次いで、新幹線の駅で「温泉」の2文字が入る。嬉野市に開業する嬉野温泉駅は、市中に在来線・私鉄等の他の駅が全くなく、近隣に対応する在来線の駅もない、完全に独立した駅となる。これは日本の新幹線では初のケースとなる。これまではJR在来線の直接の接続がなくても、すぐ近くに私鉄や第3セクター鉄道の駅があったり、営業キロで対応するJRの駅があった(上越新幹線の上毛高原駅は、上越線の後閑と同じ営業キロ、など)。
 武雄温泉駅の「佐賀牛すき焼き弁当」がおすすめ駅弁、と記されているが、新幹線区間が最速23分では、食べ終わらない内に長崎に着いてしまいそう。それに、乗り換え時間3分で、購入の時間はあるのだろうか。〔リレーかもめ〕など在来線の方が、落ち着いて食べられそうだ。
 ここでは当然、華々しい事しか書かれていないが、やはり「片肺」開業、の印象は否めない。熊本~鹿児島中央間開業から7年後に全線開業を迎えた九州新幹線と違い、博多~武雄温泉間のルート自体が決まっていなくて、全線開業がいつになるやら、メドが立っていない状態。何のかんの言っても各地で着工されている北海道新幹線・新函館北斗~札幌間はもちろん、下手すると、リニア中央新幹線より遅くなるかも(こちらも南アルプストンネル次第になるが)。相当な長期間、N700S系8000番台4編成24両(西九州新幹線専用編成に限定すれば、JR北海道のH5系を下回る、全新幹線で最少勢力)の孤軍奮闘が続く事になるだろう。
 私としては、何とか10月には乗りに行くつもり。福岡から長崎日帰りとする予定で、たぶん往路が〔リレーかもめ〕→新幹線、復路が在来線になると思う。長崎本線のローカル列車の時刻はまだ公表されていないが、現状をある程度踏襲するのなら、往路を在来線にするのは難しそう(長崎での時間が少なくなりすぎる)なので。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、当然ながらか、西九州新幹線N700S系。
 JR北海道のキハ281系が9月いっぱいで〔北斗〕での運行を終了し、10月に臨時特急〔スーパー北斗〕でラストランを迎える、とあるが、今号では時刻の掲載はない。
(JR北海道のサイトには掲載されている)
 9月1~3日開催の「おわら風の盆」の期間中の、富山駅での列車利用の注意が記されているが、今号には臨時列車の時刻は掲載されていない。昨日、JR西日本の公式サイトに掲載がありました。富山~越中八尾間で臨時快速17本が設定されるが、定期列車も含めて普通列車は全て2両編成となり、富山乗車時には基本的に事前に整理券の入手が必要。あいの風でも帰宅時に富山→黒部・金沢間各1本の臨時を運行。

 まず、新幹線開業と同時に行われるJR九州のダイヤ改正のあらましを記載。既に№2512で書いた事の繰り返しになるので、特に追加する事はない。
 長崎本線・江北(現肥前山口)~諫早間は、一般の特急〔かささぎ〕は肥前鹿島までとなり、普通列車も電車運転も取りやめ。D&S特急〔ふたつ星4047〕の往路が経由し、多良・小長井に停車するものの(この両駅は、現行〔かもめ〕の停車はない)、一気にローカル線に転落する事になります。特に県境を挟む肥前大浦~小長井間(現行の普通列車は下り6本・上り7本しかない)は、〔かもめ〕が全部なくなったら、輸送密度500人/㎞未満の区間の仲間入りをするのではないか?

 JRの秋の臨時列車が発表になっているが、コロナ禍に加え、北東北は豪雨で在来線が寸断された状態にあって、運行が危ぶまれる列車が少なくない(既に本文掲載の快速〔田んぼアート〕(秋田~弘前間 9月10日運転予定)は取りやめになり、快速〔レトロよねしろ〕(秋田~大館間 9月25日運転予定)は、秋田~鷹ノ巣間への短縮が発表になっている)。秋田~鷹ノ巣間・弘前→鷹ノ巣間はは9月17・18日に〔秋田キャラバンMF〕と称する列車が設定されているが、弘前→鷹ノ巣間1本は取りやめが予想される(今日現在では発表なし)。秋田~鷹ノ巣間は、下り4本は全部快速で7号はノンストップ、他は泉外旭川・土崎・追分・八郎潟・東能代に停車。上り7本中、8号はノンストップの特急(E751系使用で全車指定席)、14号は東能代・八郎潟のみ停車、他は下りと同じ停車駅。秋田CARAVAN MUSIC FES 2022は今回が初開催のようで、大館能代空港に隣接する「ふれあい緑地」で開催との事。

 東武の〔SL大樹〕〔SL大樹ふたら〕〔DL大樹〕は、12系の展望車(オハテ12 1)は今日現在、不具合により連結されていない(オハ14 1に変更)。
 鈴鹿サーキットでは10月8・9日、F1のレースが行われるが、今日現在では特急〔鈴鹿グランプリ〕2往復のみ掲載(臨時快速は3年前も10月号の掲載だった)。

 会社線は、富山地方鉄道の富山~立山間及び宇奈月温泉→立山間の臨時列車を掲載。富山~立山間は10月30日までの毎日運転で、下りは寺田・五百石のみ停車、上りは各駅停車。宇奈月温泉→立山間は10月30日までの土休日運転で、新黒部・電鉄黒部・新魚津・電鉄魚津・中滑川・上市・寺田に停車。「アルプスエキスプレス」使用(2号車は地鉄が募集するツアー専用)との事。富山地鉄は、今ダイヤでは特急が取りやめになっているので、代替という事だろう。来年以降の特急の復活につながればいい(この臨時列車は全て、特急料金は不要)。

本文

◆北陸新幹線〔はくたか〕のグランクラスは、10月1日より全列車座席のみ提供となり、アテンダント乗務によるフルサービスは取りやめ。

◆秋の臨時列車を、全部は書けないがいくつか。

●上越線は11月、〔特急とき〕(という愛称)を上野~新潟間で運転。

下り
 上野8:30 → 13:47新潟 11月3日(木・祝)運転

上り
 新潟12:46 → 17:35上野 11月6日(日)

停車駅:高崎・水上・越後湯沢・長岡・東三条・新津(大宮は通過)
 E653系で運転。全車指定席(グリーン車連結)。JR東日本のリリースでは、国鉄特急色復刻編成を運用との事。

 また、9月まで運行計画がある〔谷川岳もぐら〕〔谷川岳ループ〕は、10~11月は特急で運行。

下り
谷川岳もぐら 大宮10:37 → 13:38越後湯沢

上り
谷川岳ループ 越後湯沢15:19 → 18:24大宮

運転日:10月30日及び11月3・6・13日
停車駅:熊谷・高崎・湯檜曽・土合(上下とも土合で長時間停車あり)
 E257系で運転。全車指定席。

●只見線は10月1日に全線の運転を再開。今号ではまだ再開区間(越後川口~只見)の時刻の掲載はない(代行バスの時刻を掲載)が、臨時快速列車を先行して掲載。

会津若松~只見間
下り
只見線満喫号 会津若松10:15 → 12:36 只見 10月8~10・15・16・22・23日運転
風っこ只見線紅葉号 会津若松10:15 → 12:40 只見 10月29・30日運転

上り
只見線満喫号  只見13:40 → 15:54会津若松 10月8~10・15・16・22・23日運転
風っこ只見線紅葉号 只見13:40 → 15:54会津若松 10月29・30日運転

停車駅:全列車西若松・会津坂下・会津柳津・会津宮下・会津川口
〔只見線満喫号〕はキハ110系(指定席2両+自由席1両)。「150周年記念ラッピング車」使用か?〔風っこ只見線紅葉号〕は全車指定席。
〔風っこ〕の会津川口~只見間は〔満喫号〕より3~4分時間が余分にかかっている。リリースには記されていないが、紅葉の鑑賞で、鉄橋上での一時停止サービスがあるのだろう(ただし、窓枠を取り付けて運行)。

新潟~只見間
上り
只見Shu*kura 新潟7:07 → 10:35只見

下り
只見Shu*kura 只見13:20 → 16:09新潟

停車駅:新津・東三条・長岡・小出・大白川 全車指定席

◆近年は昼間に列車を運休させて保守工事を行う路線が多くなったが、特急が運行される区間でも運休になるケースがいくつか見られる。
 JR西日本では、舞鶴線が10月17~19日が日中工事運休になり、〔まいづる1・3・5号〕〔同6・8・10号〕が全区間運休。播但線・福崎~寺前間は10月24~26日・31日~11月2日が日中工事運休になり、〔はまかぜ3・4号〕が全区間運休。
 JR北海道では、石北本線・北見~網走間が9月26~30日・10月3~7日が日中工事運休になり、〔オホーツク1号〕が北見→網走間運休(〔大雪〕2往復は元々運行日ではない)。JR北海道では釧網本線・網走~緑間も10月17~21日・24~28日が工事のため、快速〔しれとこ摩周号〕1往復がバス代行。日高本線は11月7~11日が日中工事運休。

◆愛知環状鉄道は欄外に、運転計画を変更する場合があると注釈あり。ただし今日の時点では、変更はない。

◆会社線は、8月27日に東京メトロ銀座線・丸ノ内線・東西線・千代田線、28日に西鉄(天神大牟田線系統)・9月17日に名古屋市営東山線でダイヤ改正を実施。本文上では解らないが、全て減便。西鉄は春日原付近の高架切り替え工事完了後。平日は9時台も特急が減便になる。名古屋市東山線は全体的に減便。平日日中が5→6分間隔に削減。最終電車が大幅に繰り上がり、土休日と同じ時刻になる。なお東京メトロは、次の土曜日が改正日なのに、公式サイトでも時刻がまだ公表されていない。
 なお、先月書いた、既に廃止済みの西日本JRバス路線、箱根登山バス路線の時刻がまだ掲載になっている。

 次号10月号のグラビア特集の内容は予告されていないが、当然10月14日に迎える、日本の鉄道150周年が特集となるでしょう。時刻表との関連も書かれる事になるか。九州の全列車の時刻が掲載になるが、普通列車の具体的な運行形態は注視したいと思います。高速バスなど会社線はどうなるだろう。「暫定開業」レベルだと、そんなには変わらない気もする。むしろ、まだ続いていそうなコロナ禍の影響の方が不安だろう。

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 ANA・JALと、九州の離島路線を運行するORC・AMX・JACは昨日、10月(冬スケジュール開始の30日)から、「資本関係を枠を超えた共同運航を行う」と発表しました。長崎のORCにJALの、熊本のAMX(天草路線)と、鹿児島のJAC(種子島・屋久島・奄美等の路線)にANAのフライトナンバーが付く形になります。既にマイレージサービスのマイル特典で実績があり、提携がさらに深度化する事になります。でもORC・AMXはまだしも、今のJACはJALと同じカラーで尾翼にも鶴丸が描かれているし、共同引き受けでJAL便としての運行なので、ANAのナンバーが付与されるのは、少々違和感を覚えるかも。

《What's New》
21日 マスク未着用の女性に暴行 男逮捕 鹿児島本線快速車内
22日 日野自動車 小型トラックでも不正発覚 出荷停止 
23日 全国知事会 コロナ全数把握見直しを緊急提言
24日 新東名高速道路トンネル工事現場で崩落事故 2人救助
posted by 菊池 正人 at 22:00Comment(0)時刻表

№2527 JTB時刻表2022年8月号(JTBパブリッシング)

 JR九州は、コロナ禍による乗務員不足を理由として、今日7月27日~8月5日の間、特急列車の一部を運休すると発表しました。運休するのは、〔ソニック70~79号〕〔かもめ91・94号〕で、全て元々は、コロナ禍により需要減退を理由として運休になっていたものを、「9月22日(〔かもめ〕は8月31日)までの毎日運転」として運行していた、臨時扱いの列車です。お盆に加え、特に〔ソニック〕の場合、8月13日は関門海峡花火大会が開催予定で、(開催されるなら)昼間のうちから利用が多くなるはずだから、何とかそこまでには通常運行に戻って欲しい。

「JTB時刻表2022年8月号」、先週発売になりました。

 今号は「のりもの情報局」はお休みになり、特別企画として、「オリジナルアイテムプレゼントキャンペーン」を掲載。4点あって、それぞれ10人ずつにプレゼント、なのだが、1名には全部プレゼントされるらしい。グラビアページの5P右下にある応募券をはがきに貼って応募する。8月22日当日消印有効。

島原鉄道2500形.jpg
旅したくなる 絶景駅
 その「絶景駅」のTOPに島原鉄道の大三東駅が来ているが、実は、今号の刊行の2日後、22日金曜日のNHK「ドキュメント72時間」で、大三東駅の「72時間」が描かれていました。全くの偶然、何の関連もない、完全に別々の企画なんだろう?と思っていたら、全く違うというわけでもなく、猪井 貴志という、日本鉄道写真作家協会の会長さんが現れまして、時刻表の表紙の写真を撮っていると言って、今号の表紙(大三東駅に停車中の、旧型車両のカラーを施された2505号)もインサートされていました。猪井氏が差し出した名刺には、表紙写真でNEWS欄の下部にクレジットされている「マシマ・レイルウェイ・ピクチャーズ」の名前も記されていました(グラビアの扉にも記されている)。ちょっとビックリ。ガチャも出てきた。
 今回上がった駅のうち、JRの西大山・原生花園・餘部は、「輸送密度1000人未満」の路線・区間上にあります。JR以外もそうだろうが、風光明媚な路線=過疎路線という事に、どうしてもなってしまうのだろうか。今回はラインナップされていないが、2年前に通った予讃線(「愛ある伊予灘線」)の下灘もそう。ホームの人は多かったけれど、どの程度列車を利用してくれているのか?という点では、ちょっと不安もあります。大三東も、TV上ではそんな感じも、なくはなかった。列車本数が少ないから(大三東は1時間に1本はあるが)やむを得ない部分もあるかも知れないが、やはり列車で訪れたいものだ。
 個人的には、目を見張る絶景!でなくて構わないが、静かな駅に行きたいと思っています。都会の駅は、どうもこの頃、必要以上に騒々しく感じられてならなくて…(聴覚的にも、視覚的にも)。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、JR九州の885系。

「青春18きっぷで長時間列車に乗ろう!」と謳った、JR各社毎の長時間運転列車のTOP3が、久々に掲載されています。2年前の2020年7月号以来。
 この2年の間に全国規模のダイヤ改正が2度行われていて、残念ながらコロナ禍を反映した縮小や、運行形態の変更が多数行われています。一部ではそれを反映したランク付けになりました。なお西日本は、「?」という所がありました。偶然の発見、ではあったが。

北海道…1位と3位が宗谷本線になりました。1位は2年前と同じで、普通列車では唯一の宗谷本線全区間通し。列車番号が変わる名寄と音威子府で10分以上停車があるが、表定速度は42.8㎞/hと案外早い。また「青春18きっぷ」1回分は普通運賃の約40%、なので「コスパ」的には、今回上がった19本ではダントツに良い。ただし旭川発6時03分が、少々ツラいかも(特に冬至の頃だと、旭川の日の出が7時過ぎなのでまだ暗い)。この2年の間で、停車駅数が12も減少している。

東日本…2年前までは熱海→黒磯間の上野東京ラインが1位だったが、今春改正で上野東京ラインは宇都宮以北へ行かなくなり、TOP3からは消えた。中央本線絡みの2・3位→1・2位に繰り上がり、3位は五能線になりました。ただ、上野東京ラインは現在でも4時間を超える列車が数本あり、高崎→伊東間1941E(土休日のみ)が4時間24分、沼津→宇都宮間5326M~1564E(土休日のみ)が4時間23分で、上位3本とそんなに違いません。同じ運行区間でも所要時間にはバラつきがあるが、熱海~高崎・宇都宮間をフルに走りぬき、なおかつもっと遠い駅(沼津・伊東・前橋)を発着する列車で、所要時間が4時間を超える列車が目立つ。

東海…相変わらずTOP3は飯田線が独占。飯田線以外を探してみると、①紀勢本線・亀山→新宮間(180.2㎞)335Dが4時間51分(表定速度37.15㎞/h) ②高山本線・岐阜→猪谷間(189.2㎞)1725D(土休日4725D)~1833Dが4時間49分(39.33㎞/h) ③紀勢本線・亀山→新宮間339Dが4時間45分(37.93㎞/h)、これがTOP3になります。東海道本線・静岡→岐阜間(216.1㎞)111F(土休日運休)が4時間20分で4位になるが、距離ではこちらが、JR東海の普通列車では最長になります。

西日本…まず2位は、播州赤穂5時35分発→米原10時14分着の5718T(土休日運休)が所要時間4時間39分、この列車ではないでしょうか?今春の改正の前は大阪終着(5718M)だったが、後続の姫路始発の列車と入れ替える形で、大阪~米原間を延長しています。
 2年前は1・2位とも伯備線だったが、1位は新見で、2位は米子で完全に別の列車として分断されたため圏外へ。今回の(一応本文上の)TOP3は山陰本線のDC列車になりました(3位は姫路→近江塩津間の快速と同点)。2位は米子で43分も停車し、後続の西出雲発146Dに追いつかれる(土休日は時刻は完全に同じだが、米子で乗り換えになる)。「青春18きっぷ」でも230円しか「おトク」にならない。

四国…1・2位は(多少の時刻の変動はあるが)変わらず。3位は、2年前は伊予西条と松山で乗り換えを必要としていたものが一本化されて、一気にTOP3入り。前々から感じるが、予讃線は案外、高松~松山間を通しで走る普通列車が目立つ。車両運用の都合、という理由だと思うが、本州の感覚で言うと、いつかは観音寺あたりで完全に運転系統を分断、という事も、起りえるのではないだろうか。

九州…1位は変わらない。が、肥前大浦編成は9月23日の西九州新幹線開業ダイヤ改正でなくなる。早岐編成は存続するだろうか。鹿児島中央→延岡間を走っていた2年前の2位6954M~750Mは、宮崎から先の本数削減のあおりでなくなっている。同区間を逆に走っていた3位が繰り上がり、福岡の鹿児島本線・門司港→荒尾間が3位になった。9月23日以降は、普通列車はどう変わり、それはTOP3のランキングにどのような影響を与えるだろうか。

 今回上がった19本で、営業キロの最長は、北海道の1位の259.4㎞。ただ、現在でも西日本の新快速で、敦賀→米原→姫路→播州赤穂と直通する列車が1本(土休日2本)あり、営業キロ275.5㎞は、現在のJRの「普通」列車では最長であり続けていると思われます。運賃4,510円で、「青春18きっぷ」なら2,100円の「おトク」。

「ロック・イン・ジャパン」(ロッキン)のひたちなか→千葉移転は一般のニュースになるほどの大事で、これもコロナ禍の副産物のわけだが、新しいロッキンの臨時列車が掲載になりました。総武快速線と京葉線で運行。基本的には土休日の8月6・7・11・13日と、平日ダイヤとなる8月12日の2パターンで、京葉線は8月6日のみ運行の列車も設定されている。総武快速線の下りは朝方の運行になっていて、蘇我まで運行されればよいはずだが、12日とそれ以外の開催日で行先が異なっている(12日の9727F~9927Fは内房線姉ヶ崎、他の日の9775F~9975F外房線誉田)のはなぜ?(どちらも、東京→津田沼間定期列車の延長運転)蘇我駅の線路容量から来ているのか。8月6日のみ運転の京葉線上り8076Eは新習志野→西船橋間、9002Eは海浜幕張→西船橋間、下り9103Eは西船橋→新習志野間の運行で、ロッキンとは関係なさそうに見えるが、どのような意図を持っての設定なのだろうか?

 先にも少し書いた「関門海峡花火大会」の臨時列車は、前回開催の2019(R元)年とは、かなりパターンが変わりました。鹿児島本線の下りは、3年前は臨時〔きらめき〕の後に、博多に1時12分に到着する普通列車があったが、今回はなし。一方で、前回は記載がなかった(設定されなかったはずはない)、終了後の日豊本線の臨時普通列車が掲載されています。門司港→柳ヶ浦・中津・新田原・行橋間で9本設定。筑豊本線は運行されないようだ。また、下関側の山陽本線・山陰本線も記載がない(今日現在ではJR西日本の公式WEBにも掲載がない)。他にも花火大会を始めとするイベントの列車が数多くあるが、とにかく皆無事に開催にこぎつけて、そして臨時列車も皆、無事に走って欲しい。

 会社線では、近鉄志摩線で「ミジュマルトレイン」が運行されます。「ミジュマル」とは「みえ応援ポケモン」、なんだそうで、通勤車1編成(1266F)の内も外もラッピングしてあって、普段は一般列車で運用されているらしい。8月11・13~15日(近鉄は15日も土休日ダイヤで運行。7月16~18日の3連休も運行されていた)に4往復運行。中之郷・船津・上之郷・鵜方のみ停車(志摩磯部は通過)。

本文
 既に無事終了しているが、24日は不発弾処理のため、JR京都線(東海道本線)・高槻~大阪間で大規模な列車の運休が発生しました。特急は〔サンダーバード21・23・25・27号および16・18・20号〕〔はるか27・31・35号および18・22・26号〕〔スーパーはくと4・7号〕の、京都~大阪間が運休。
 なお〔はるか〕は、今月運行を再開した日中の列車の時刻が掲載になりました。再開された列車は全て、「8月31日まで運転」の、列車番号8000番台の臨時列車の扱い。

 IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道では、9月に臨時快速〔青森・盛岡ライナー〕を運行。

上り
9502M 青森8:25 → 11:22盛岡

下り
9501M 盛岡17:55 → 20:44盛岡

途中停車駅:筒井・東青森・浅虫温泉・野辺地・三沢・八戸・三戸・二戸・一戸・いわて沼宮内・好摩・滝沢
9月17~19日・23~25日運転。両社の相互直通開始20周年記念という事で、10月以降も運行を予定しているという事(7月16~18日も運行されたが、7月号には掲載がなかった)。
 盛岡~青森間は、通常は合算で5,590円だが、「盛岡割引きっぷ」(片道タイプ 大人3,500円・小児1,750円)・「もりもりフリーパス」(連続2日間有効 大人5,500円・小児2,750円)を発売中。紙券の他、デジタルチケットもあり。10月31日まで。

 会社線は、西日本JRバス・金沢〔営〕が今月路線を縮小し、ついに福光発着がなくなってしまった(富山県のJR一般路線は全滅。路線名は「名金線」のまま)。田の島にも行かなくなったのに、今号もまだ古い時刻が残ってしまっている(818P)。また、4月に廃止になっている箱根登山バス・湯河原駅→小田原駅路線(804P)も、そのままだ。東海バスの湯河原~熱海路線は、5往復になった現行の時刻なのに。

 次号はいよいよ、西九州新幹線が登場する事になります。8月22日発売で、その翌日より西九州新幹線の指定券が発売になるが、この状況では、どの程度利用が発生するものだろうか。私は今のところ、コロナ禍と私の腰の具合にもよるが、10月前半位には乗りに行きたいと考えています(3連休は外したい)。参考になる情報が載るだろうか。

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 ドイツでは、ルフトハンザが地上職員のストライキで、フランクフルト・ミュンヘン便のほぼ全て、合計で1000便が欠航になっているらしい。日本路線も影響が出ているようです。日本からだと幸か不幸かこのコロナ禍だから、どのみち観光需要はまだ、ほぼないはずで、影響は小さいだろうと思うが、イギリスでは鉄道の大規模ストライキも起きているし、彼の地の労働者は、どんな状況下でも容赦がないですねえ。

《What' New》 
24日 JAXA 観測ロケット「S-520-RD」打ち上げ成功
25日 ローマ教皇 カナダ訪問 先住民族への同化政策・大規模虐待で謝罪
26日 J1浦和レッズに罰金2000万円 サポーター声出し応援で処分
27日 夏の全国高校野球開幕試合 始球式は斎藤 祐樹氏に決定

№2522 「よんさんとお」復刻版 読んでみた 3.特急時刻表を作ってみた

よんさんとお時刻表復刻版.jpg
 前回が去年の12月2日(№2426)、すっかり「忘れていた」(というわけでもないのだが)、JTBから復刻した「よんさんとお」、1968(S43)年10月白紙改正の時刻表を、その印象を書き記す企画。
 まあ、「毎月1回程度読み進めて」と記しておきながら半年以上もほったらかしにしていては、「忘れていた」と書かざるを得ないのだが、久しぶりにやります。

 前回のラストで、「次回は東海道新幹線と、新幹線を主体とする主要幹線連絡時刻表を読み進める」と書いたが、前提として、当時の在来線の特急の時刻をまとめておく必要があると思いました。「特急列車の大増発」と謳ってみても、当然現代とは大違い、今みたいに、列車や路線によっては30~60分間隔の高規格でフリークエントサービスを行う特急など存在するはずもなく、当時の主力は、まだ急行でした。従って、現代のような特急専用の時刻表などと気の利くページもありません。

 なので今回はまず、「よん・さん・とお」当時の在来線特急の運転系統図と、特急オンリーの時刻表を作成し、当時の特急事情を整理します。

 まず運転系統図です。①寝台特急 ②西日本 ③東日本 に分けます(いずれも多少簡略化しています)。

よんさんとお①.JPG
①寝台特急
 寝台特急は、客車(いわゆる「ブルートレイン」(ブルトレ))・電車、一緒にしました。〔ゆうづる〕は両方あった。
 まだ東海道・山陽本線経由九州行と、東北本線、それに大阪~青森間〔日本海〕だけで、山陰本線の〔出雲〕とか、奥羽本線の〔あけぼの〕のような、後に「名列車」と称されるような特急はまだ設定がない。

よんさんとお②.JPG
②西日本
 昼行は、緑系…電車、赤系…ディーゼルカー(DC)に分けています。
 東海道新幹線が開通して4年、さすがの東海道本線も、東京~名古屋間は昼行特急の空白域となりました。急行〔東海〕や、九州へ行く〔霧島・高千穂〕が、この区間は昼間の運行になるが、スピードを求める層へは、完全に新幹線に一本化された格好です。
 一方で新大阪から西へ向かう特急が多数整備されています。〔うずしお〕は、新大阪~宇野間の当時の営業キロが213.2㎞。連絡船を介した四国へのルートの一部ではあるが、当時の特急では、全部は確認していないが、たぶん最短です。

よんさんとお③.JPG
③東日本
 東北本線の全線電化完成が「よん・さん・とお」最大の目玉だったが、全体的な電化率は、まだまだ低い。主要幹線でさえ、北陸本線・信越本線の糸魚川~直江津~宮内(長岡)間などがまだ電化されていない。東海道新幹線開業の時点で、東と西を電車特急だけで乗り継ぐ事は、一旦できなくなっている。
 必然的に(西日本も含めて)昼行特急の長距離列車は大概DCとなり、〔白鳥〕の大阪~青森間(湖西線開通前だから米原経由)1062.3㎞は、昼行特急では最長になりました。
 常磐線は〔はつかり〕が電車化と同時に東北本線経由に変更したので、昼行特急が一旦なくなっています(〔ひたち〕の運行開始は翌年)。

 ここから時刻表です。方面別に7枚に分けました。

よん・さん・とお① 東京・名古屋~九州.jpg
①東京・名古屋~九州
 この後もそうだが、寝台特急は地をブルーで着色しています。大半が夜行だが、名古屋~熊本間で、昼行の〔つばめ〕も走っていました。個人的には、名古屋始終着の〔つばめ〕というのは妙な感覚もあります。それこそ戦前から展望車を連結して東海道本線を走っていた、日本の鉄道史におけるスターのイメージ、、あるいは787系以降九州新幹線に至るまで、JR九州の看板列車として定着した昨今から見れば、だが。
 この後に出す時刻表でもそうだが、寝台特急でも、午前2・3時台の客扱いの停車が相当ある。座席車を連結した急行ならまだしも、どの程度深夜の乗降があったものだろうか?
 上りの〔あさかぜ1号〕と〔あさかぜ2号〕は、東京の到着が2時間開いている。通勤ラッシュにかかるので、7時30分~9時30分の東京到着を外しています。東海道新幹線開業時点では急行の到着があったが、当時は高度経済成長の真っただ中だったし、激化するラッシュ輸送に耐え切れなくなったという事だろうか。これが、平成のブルトレ全廃まで続く事になります。本当は、夜行列車の到着時刻としてはこの時間帯が適切だと思うのだが。

よん・さん・とお② 京都・大阪~山陽・九州.jpg
②京都・大阪~山陽・九州
 東京~大阪間はほぼ新幹線に譲り、新大阪での新幹線との接続を重視したダイヤになっています。なので、特急と接続する新幹線の時刻も加えました。接続する時刻はグレー地にしています。
〔はと〕〔月光〕の斜字は、特定の日の運行です(この後もそう)。
 前述の通り、名古屋~熊本間に〔つばめ〕があり、新大阪での新幹線との接続も可能なのだが、新幹線連絡の時刻表にはなぜか掲載がありません。なので参考として、青文字で加えてあります。
 九州の電化は、鹿児島本線が熊本まで、日豊本線が大分の先の幸崎までで、長崎本線・佐世保線は非電化。なので、南・西九州へ行く昼行特急〔かもめ〕〔なは・日向〕はDC。そして、この両列車は上下とも、東京方面との接続がありません。鹿児島や宮崎、長崎・佐世保は、東京からだと必ずどこかで夜行にする必要がありました。東京から長崎へ、〔ひかり31号〕→〔あかつき1号〕で16時間21分かかってるが、鉄道ではこれが最速でした。
 その他の列車は、基本的に下りは東京発毎時00分の〔ひかり〕から接続するため、新大阪発は毎時28分、上りは新大阪発毎時00分の〔ひかり〕に接続させるべく、新大阪着が毎時42分と規格化されています(一部例外あり)。新大阪では18分の接続時間を見ているわけです(新幹線の時刻表における「のりかえ必要時間」では、新大阪は12~20分としている)。
〔かもめ〕の佐世保編成は、博多でなく筑豊本線を経由しています。当時はまだ石炭輸送が盛んで、石炭で栄えた直方・飯塚も無視できなかったのだろう(夜行は京都~熊本間の急行〔天草〕が経由していた)。
 東京・名古屋発着もそうだったが、北九州市内の停車駅が、ブルトレが門司、電車・DCが小倉とはっきり分けられているのが目に付く。

よん・さん・とお③ 紀勢本線・大阪~山陰・九州.jpg
③紀勢本線・山陰本線・九州
 全部DC。〔くろしお〕は、名古屋発着の1往復以外は、食堂車の連結がありませんでした。

よん・さん・とお④ 北陸本線・高山本線・中央本線西.jpg
④北陸本線・高山本線・中央西線
 湖西線開業前で、大阪から北陸を目指す列車は全て、米原経由でした。
 北陸本線は、〔白鳥〕も含めた昼行特急全てが動橋に停車しているのが目に付く。今は小駅でしかないが、当時はここから北陸鉄道山代線があり(新動橋という別の駅だったが)、山代温泉へのアクセスとなっていました。また、大聖寺(〔白鳥〕は通過)からも北陸鉄道の山中線が、山中温泉まで走っていました。しかし様々な事情から、この両駅の間にある、普通列車しか停車していなかった作見駅がこの2年後、移転の上加賀温泉と改称、特急停車駅として統合される事になります。もうすぐ新幹線も停車するまでに出世した加賀温泉、一方、北陸鉄道も廃線となり、普通列車のみの停車となった動橋。見事な逆転現象が起きる事になりました。
〔しなの〕はこの改正で特急に格上げになり、また、181系DCが初めて導入されました。

よん・さん・とお⑤ 中央本線東・信越本線・上越線.jpg
⑤中央東線・信越本線・上越線
 この後の東北特急にもあるが、〔あさま〕〔とき〕は1往復ずつ、東京を発着する列車がありました。大宮を通過する特急があった、というのは、今の感覚では信じがたいかも(今の新幹線は全列車停車)。東京発着の〔とき〕は、上野~水上間がノンストップ。高崎さえ通過だ。189系デビュー前なので、〔あさま〕は8両編成。食堂車もなし。〔はくたか〕は翌年に上越線経由に変更、その後北越急行の特急となり、北陸新幹線開業で元のルートにリバイバルした格好。

よん・さん・とお⑥ 東北本線・常磐線・奥羽本線・磐越西線.jpg
⑥東北本線
「よん・さん・とお」最大の目玉商品。山陽本線と並ぶ「特急街道」になったと言っても良い。
 東京発着の〔ひばり〕(下り6号・上り1号)は、上野~郡山間が完全ノンストップ、上野~仙台間の途中停車駅は郡山・福島のみで、所要3時間53分は今に至るまで、在来線の最速です。
〔はつかり〕は、下りでは2号が列車番号1Mで、最エース格と言って良かった(下り1号は2021M)。上野~仙台間は3時間58分で〔ひばり〕に譲るが、上野~青森間は途中宇都宮・福島・仙台・盛岡のみの停車、上り1号(2M)共々8時間30分で走りました。
 常磐線は〔はつかり〕が東北本線経由になった事で、昼行特急は一旦なくなりました。ただ面白いと思えるのは、上野~青森間の夜行に関しては、常磐線経由の方が東北本線経由より多いこと。常磐線は〔ゆうづる〕2往復+急行〔十和田〕定期3往復、対して東北本線は〔はくつる〕1往復+急行〔八甲田〕1往復。国鉄の民営化のあたりまでは、本数的には常磐線優位の傾向が続きました。勝手な推測だけれど、東北本線は、奥羽本線や磐越西線への直通列車も多いし、当時は貨物列車も今より遥かに多かっただろうから、線路の容量がまだひっ迫していた、という事情があったのではないか。常磐線は単線区間もあるけれど、夜行だと昼行ほどガンガン早く走る必要はないから、東北本線救済の意味でも、それなりの本数が設定される事になった、のだと考えます。
〔あいづ〕もこの改正で設定されたが、思いのほか早いかも?

よん・さん・とお⑦ 北海道.jpg
⑦北海道
 当時の北海道の長距離列車は函館を中心にダイヤが組み立てられていて、特急も全列車が函館発着でした。ここでは、特急に接続する青函連絡船、及び本州側の特急の時刻も添えています。
 石勝線開業前で、釧路発着各列車は滝川経由。
 1M〔はつかり2号〕~1便~1D〔おおぞら〕のラインで、上野~札幌間は17時間15分、上野~釧路間は23時間11分、また函館から11D〔北海〕利用で上野~旭川間は19時間36分でした。特急利用でも、全部通すと大変な旅だったろうなあと思う。当時は特急でも、普通車はリクライニングシートではないし。

 という感じで、当時の特急事情を時刻表から考察してみました。と言っても当然当時の列車には乗った事がないので、時刻表から思いめぐらせるしかない部分が少なくなかったが。
 でも、「大変な旅」とは書いたけれど、もし叶うなら、時代を遡れるなら、ここに記された特急列車の旅って、「チャレンジ」してみたいかもなあ。特急と言っても現代と比較すれば水準は大幅に劣る、という評価になるはずだが、大半の列車に食堂車があるのも魅力だし、あくまで個人的な印象だけれど、「至れり尽くせり」というサービスは、正直得意ではないんです。のんびりと(「特急」だからのんびり、じゃないか)車窓を愛でながら、夜行だったらレールと車輪が奏でるリズムに身を委ねつつ、長距離列車の旅を楽しみたいなあ、と妄想しています。日本では二度とそんな旅はできないが。
「よん・さん・とお」考察、次回こそ東海道新幹線と、新幹線を主体とする主要幹線連絡時刻表を読み進めます。

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 10月1日に全線の運行を再開する、只見線の再開時のダイヤが発表になりました。ダイヤは基本的には、11年前の被災前と同形態に戻る事になります。繰り返しになるが、相当な額を費やして再開させる以上、JRも地元自治体も、相当な覚悟を持って運営にあたる必要があるでしょう。鉄道を最大限生かした街づくりと営みが必要だと思います。

《What' New》 
10日 独ベアボック外相 長崎訪問 被爆者と面会
11日 新型コロナ「大阪モデル」 警戒「黄色」に引き上げ
12日 センバツ高校野球 選考基準のガイドライン新設
13日 福島第一原発事故 東京電力旧経営陣に総額13兆円の賠償命令

 コロナ禍はついに「第7波」になってしまいました。いつもの事ながら、減少は緩やかでも増加は爆発的です。ウィルス感染とはそういうものなのだろうが。今回の「BA.5」はワクチン3回接種済み・ウィルス感染済みでも感染する可能性が今までより高い、らしい。とにかくウィルスはどんどん「アップデート」していくので、厄介です。今のところは行動制限は考えられていないようで、これからもそうあって欲しいとは思うが、夏休みが迫っているので、ちょっと心配です。とにかくしつこいけれど、他はどうでもいい、我が身と自由な暮らしは、自分自身で護りぬかなければならない、これに尽きます。しかし今月に入って、コロナ禍以外でもいろいろありすぎて、頭がグチャグチャしそうだ。穏やかに生きたい。

№2516 JTB時刻表 2022年7月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年7月号」、先週発売になりました。

「のりもの情報局」は、「広島電鉄・広電宮島口駅移転」「天夢人『旅鉄BOOKS57 大垣夜行と快速「ムーンライト」の全て』発売中」「鉄道・運輸機構「第23回鉄道のある風景写真コンテスト」作品募集」「JTBパブリッシング『ONE ECO PROJECT×JTB時刻表』本袋販売開始」「カナック企画・ヘッドマーク限定タオルハンカチプレゼント」。

2022 夏の観光列車
 6月号のところではローカル列車になるかと思ったグラビア企画だったが、大はずれでしたね…。観光列車の最新事情、でしょうか?
 前半は表紙にも出てきた、西武「52席の至福」の、「JTB時刻表貸切ツアー」、という所でしょうか。
 通常入線しない、拝島線・国分寺線・西武園線等への入線が目玉、なのだろう。ただ、記述がややマニアックな気がする。一般の読者はもちろん、鉄道ファンでも西武線をあまり知らないと、「どういう事だ?」と思う所が、なくはない。鷹の台は、日中以降の10分間隔時間帯は行き違いがなく、国分寺行・東村山行ともに駅舎側の1番線発着となって、反対側の2番線は使用しない。この2番線を使用して折返し、この間に撮影会、という事(ダイヤ編成上、国分寺までは入線できない)。
「52席の至福」そのものは、秩父鉄道への入線、はできないのだろうか?秩父地域の観光再活性化、という面でも、考えられても良いに思う。
 後半は2代目「伊予灘ものがたり」「あをによし」。難波~京都間は昔、一般の特急が走った事があった(奈良は経由せず、大和西大寺で折り返しだった)。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、7月1日デビューのJR東海・HC85系。
「3年ぶり」というフレーズを近頃ニュースでよく聞くが、「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」「上越まつり大花火大会」も、3年ぶりに開催にこぎつけられそうで、臨時列車の時刻が掲載になっています。柏崎~新潟間は、前回開催の2019(R元)年は快速〔海中スターマイン1~3号〕として運行された列車が、今回は特急〔しらゆき91~93号〕として運行。車両はE653系で変わらないが、亀田と宮内は通過となり、若干所要時間短縮。グリーン車含め全車指定席。新潟を昼間に出発していた臨時普通列車(9326M)は長岡始発に短縮され、柏崎→直江津間の臨時快速は取りやめ。柏崎からの帰宅の普通列車も、減便されています。越後線も、帰宅時の新潟行は出雲崎止まりに短縮、トキめきも1本削減。ともあれ無事開催そして運行されて欲しい。
 会社線は、前月6月号とほぼ変わりない。

「おトクなフリーきっぷ」情報の中で、「日勝半島物語きっぷ」というのがあって、札幌発着で、帯広→えりも岬→苫小牧または逆の一方向で、乗降自由になっています(逆戻りはできない)。面白いとは思うが、様似~苫小牧間はJHBの〔高速とまも〕号のみ。えりも発が5時40分とかなり早くて利用し辛い。逆の苫小牧発が14時00分発・えりも着17時50分なので、苫小牧→帯広方向で利用した方が良いと思うが、苫小牧~様似間は、道南バスも含めた一般路線も認められて欲しい。11月24日までの4日間有効。大人9,500円・小児4,750円。札幌近郊の券売機でのみ発売。

本文
 JR東日本の各新幹線は、臨時列車の記載がない。5月20日のプレスリリースでも新幹線の臨時に関しては告知がなく、別途利用が見込まれる日には臨時列車を設定する予定、としている。なお北海道新幹線は、8月12~16日は一部列車の所要時間を短縮(接続する〔はこだてライナー〕も、時刻を変更する)。確認すると、東京~新函館北斗間の最速は、3時間54分になる。
〔はるか〕は7月1日に日中の一部列車の運行が再開されるが、今号ではまだ掲載がない。リリースが6月9日だったから、間に合わなかったのだろう。

 会社線は、「NEWS」で簡単に記されているが、本文ではやはり正確には解らない。公式サイトで確認すると、岡山電軌は、修正程度だろうか。臨時ダイヤである事は変わっていない。函館市電は減便になり、②系統・⑤系統共に、日中は16分間隔で運行(湯の川~十字街間は合わせて8分間隔)。神戸市営地下鉄は、ホームドア整備による停車時間確保で所要時間が若干伸びるのと、朝ラッシュ時の減便。名鉄三河線は知立駅の工事の進捗により、南側で一部時刻を変更。

営業案内
〔ひだ1・15・17号〕〔ひだ2・4・10号〕の、7月1日から(15・2号は8月1日から)のHC85系導入時の編成は、自由席が現在の①号車(下り名古屋・上り高山出発時の先頭)→④号車(上下とも岐阜出発時の先頭)と、逆になりました。グリーン車が①号車の全室、車いす対応スペースがある指定席車は④→③号車になります。
 他の〔ひだ〕は富山直通や大阪編成連結があるので、置き替えは早くても来年になるのではないか(〔南紀〕も含め、JR西日本の教習・訓練が必要になるから)。来春ダイヤ改正時?

 次号8月号は、西九州新幹線開業ダイヤが発表になったから、九州の新幹線・特急の時刻が掲載になるのだろうか。
 空港バスはまだ運休が多くて、羽田空港~鹿島神宮路線のように全便運休中、という路線もあるが、国内線航空はそろそろ通常運行に戻りつつあるようなので、空港バスも、1路線でも2路線でも、再開・復便して欲しいです。

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 祝!阿武隈急行全線再開!

《What' New》 
26日 西武山川 穂高 200号ホームラン 日本人史上最速697試合目
27日 秋山 翔吾 広島入団 契約合意合意
28日 サッカーJFL鈴鹿 Jリーグ来季参加資格喪失

 梅雨があっという間に終わってしまいました。関東は6月の3週間だけ。ものすごく暑くなって、各地で熱中症の被害が出ているようです。なのに電力不足で、一部の鉄道事業者(確認した所では京成・東急・京急)では、節電対策も行っているようです(列車の運休や減車は行われていない)。一方で東北や北海道は大雨の恐れがあるようで、何事も起きなければ、良いのだが。
 渡辺 宙明さんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。私の世代は、少年時代は特撮ヒーローやロボットアニメで、渡辺氏のサウンドの洗礼を受けて育ったようなものです。全作品に熱中、とは言わなくても、その一つ二つは触れた、という方は多いはず。3年前にも書いたけれど、上原 正三氏がライターだった宇宙刑事シリーズ、特に「シャリバン」はストーリーそのものも含めて、今でも印象に残る作品です。と言いながら、渡辺氏の作品のCDで持っているのは「機動刑事ジバン」だけだったりして、お恥ずかしい限りだが。昭和の終わり~平成頭くらいのアニメや特撮を各方面から支えてこられたベテランの方々が次々と亡くなられていくのは、いつかはそういう日が来ると覚悟しなければならないものだとしても、やはり哀しいです。

№2509 JTB時刻表 2022年6月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年6月号」、2週間前に発売になっていたのに、こちらの都合で遅くなってしまいました。この時刻表を持って遠くに行きたかった、という思いはあるが、今は耐えるしかない…。
 表紙は東北新幹線E5系。

「のりもの情報局」は、今月は御在所ロープウェイの、「記念日乗車券販売」のみ。毎月1日ずつ「記念日」を作って、それにちなんだカードが付録になっているというもの。2,500円という金額は、通常の大人往復2,450円より高いが、差額50円分はカード、という事だろうか。4月が開通63周年(29日)、5月は母の日(今年は8日だった)だった。両者は既に発売終了。6月は露天風呂の日(26日)、7月は鈴鹿国定公園指定(22日)、8月は山の日(11日)で、いずれも当該の月の1日からその月一杯の限定50枚発売で、有効は発売開始日から半年間、今月の「露天風呂の日」だったら11月30日まで)。9月は未定。なおここには記されていないが、6月27日~7月12日は定期工事のため運休(822P)。

昭和から令和を走り抜ける 新幹線ヒストリー

東海道新幹線.jpg
 西九州新幹線の開業を控えて、現行の新幹線のおさらい、という所だろうか。前半が「新幹線コレクション」と称した、現行9路線のおさらい、後半は「新幹線ヒストリー」として、新幹線の歴史の年表。
 後半の年表に絞ると、東海道・山陽新幹線の食堂車が、「昔はあった」という表現になっているのが、少々哀しい。確かにもう廃止から22年経ってしまった。思えば、新幹線の食堂車は四半世紀と少々で、全体の歴史の半分にもならない。手元に、今号と前後して刊行された、1978(S53)年10月号の復刻版があるが、これを見ると、当時の東京~博多間の〔ひかり〕は最速でも6時間56分と7時間近くかかっていて、一方で航空は、そろそろ大衆化しつつあったものの、まだ今ほどではない(当時はJAL・ANA2社で19便、DC-8だのB727だのも飛んでいた頃)。徐々に航空に転移が進みつつあったとはいえ、当時は東京~博多間通しの需要もまだ少なくはなく、食堂車も必要という事になのだろう(全部通して乗ると、少なくとも1回は食事の時間にかかる)。今の〔のぞみ〕は最速で5時間を切って、2時間も短縮されてしまったので、確かに食堂車は合わなくなってしまったのかも知れない。けれど、やはり残念の印象は、今もぬぐえない。本格的なレストランはもうムリでも(人手や設備面もあるし)、バーコーナーくらいは作って欲しいという気持ちは、今でもあります。最低でも近鉄「ひのとり」の「カフェスポット」のような、一息つけるような場所は、全ての新幹線で考えて欲しいかな。
 思えばやはり、〔のぞみ〕の運行開始が、東海道に限らず、全新幹線の転換点になったと思う。運行開始当初の〔のぞみ〕が名古屋・京都を通過していたように、はっきりスピードと、ビジネスユース指向に傾いた。食堂車もビュッフェも、東北新幹線にあったカフェテリアもなくなり、車内販売も縮小傾向。一方では近年、(コロナ禍の下における利用のつなぎ止めの意味もあって)「新幹線オフィス車両」「S Work車両」の設定やビジネスブースの設置、その他Wi-Fi環境の整備など、ビジネスユースに特化したサービスの提供が目立つようになった。列車の中にも仕事を持ち込むようなビジネスパーソン以外は、ただ「乗るだけ」という感じになりつつあるような気がする。個人的には、もう少し新幹線にも「遊び」(イベント的なものではなくて)が欲しいと思う。「グランクラス」のような富裕層相手のサービスじゃなくて、在来線でも言えるが、それこそが、鉄道利用のつなぎ止め、さらには復権につながるんだと、今でも信じています。
 ともかく最低でも、今現在ある客室の「ゆとり」、これだけは今後も、なくならないで欲しいと願います。航空や高速バスに対するアドバンテージでもあるので。
 山形新幹線は新型E8系の導入が4月に発表になっているが、これについては一切記されていない。
(時刻表の復刻版に関しては、山陽新幹線・新大阪~岡山間が開業した1972(S47)年3月の時刻表を、期待したのだけれどなあ。50周年でもあったので)

特集のページ
「NEWS」の4文字は、JR西日本の683系。「SHIRASAGI」のイラストマークがあるが、北陸新幹線が敦賀まで延伸すると、どうなるのだろうか?

 JRの臨時列車では、9月に函館~札幌間「山線経由」の〔ニセコ号〕の設定があり、「ノースレインボーエクスプレス」編成で運行。しかし、山線区間(長万部~小樽間)は北海道新幹線延伸と引き換えに廃止となる公算大で、一部区間は新幹線開業を待たずに廃線になるという話も聞こえてくる。〔ニセコ号〕はいつまで設定されるだろうか?

 会社線では、10日の全線運行再開が予定されている、アルピコ交通上高地線の時刻が掲載になっています。先行してデビューした20000系(元東武20000系)も、ようやく松本で見られる事になる。記念ヘッドマークの装着や、記念乗車券・切手シートの発売も行われるとの事。
 また、宇奈月温泉~室堂間の直行バスの時刻も掲載されている。黒部宇奈月温泉駅にも停車。5月28日~10月10日の土休日(お盆期間は毎日)運行。電車の宇奈月温泉~立山間特急〔アルペン〕が、今年のダイヤでは設定がないので、その代替措置、という事なのだろうか。予約定員制。
 新宿・川越~尾瀬間の高速バスは、5月28日(新宿発夜行は27日夜)から運行開始。今期は1往復増発、ここには記されていないが、川越駅西口始終着便は川越観光自動車が参入して運行。

本文
 7月1日より、〔ひだ〕2往復にHC85系が導入されるが、今号では一切記載がない。

 夏の臨時列車が発表になっていて、全部挙げるとキリがないが、気づいた列車をいくつか。
 JR東日本では、7~9月の山梨県特別観光キャンペーンに合わせて、中央本線で多数の臨時列車を設定するが、9月11・12日には、小田原~小淵沢間で特急〔小田原・甲斐国〕を運行。

下り
 小田原8:13 → 11:36小淵沢(鶴見まで9080M・鶴見から9161M)

上り
 小淵沢16:22 → 19:47小田原(鶴見まで9160M・鶴見から9081M)

停車駅:茅ヶ崎・藤沢・大船・横浜・八王子・大月・勝沼ぶどう郷・塩山・山梨市・石和温泉・甲府・韮崎 E257系 全車指定席

 ここで一つ、東海道線区間で疑問があり、上下とも先行する普通列車をどこかで追い抜く事になるはずだが、普通列車の時刻変更は、ここでは記されていない。あるいは、小田原~大船間は貨物線経由になるのだろうか?(平塚に停車しないし)。3ヶ月先の話なので、この先の号で情報が追加されるかもしれない。
 このキャンペーン絡みで、他にも臨時列車が多数設定されるが、皆特急だったり、全車グリーン車指定席の快速だったりで、かつての〔ホリデー快速やまなし〕のような、乗車券だけで乗れる列車は設定がない。

 奥羽本線は、秋田~青森間に臨時客車急行〔津軽〕を、「リバイバルトレイン」として運行。

下り
 秋田8:23 → 11:19青森 9601

上り
 青森16:03 → 19:33秋田 9602

停車駅:八郎潟・森岳・東能代・二ツ井・鷹ノ巣・大館・碇ヶ関・大鰐温泉・弘前・浪岡・新青森 12系 全車指定席
 下りはどこか(森岳か)で特急に抜かれる。〔つがる(1号)〕が〔津軽〕を抜く事になる。

 4日に新潟の高架化工事が行われたが、5日以降、新潟発着の一部列車で時刻の変更が発生している。〔しらゆき2号〕は、新潟発が1分繰り上げで7時38分発、普通列車では新津~新潟間で最大5分の時刻の変更が発生している。

 会社線は、前5月号のところで記載すべきと書いた、京成スカイライナーの青砥の時刻が掲載になりました。日中は1時間毎(3本に1本)、加えて成田空港発は20時30分以降の6本(30分間隔)全てが停車。〔臨時ライナー〕は引き続き掲載がない。
 沈没事故があった知床半島の観光船はJTB時刻表にも掲載があるが(776P)、「当面の間休航中」。5月号の時点では、「4月下旬~10月下旬」の運航と記されていました。

 去年の7月号のグラビア特集は、「SUPER★DRAGON」のメンバーによるローカル線の旅、でした。地方鉄道路線の在り方が一気に世論の関心事になりつつある昨今だし、夏の「青春18きっぷ」の発売が近づく(7月1日発売開始)から、今年もローカル線の特集になるのではないか。どのような切り口になりますか。

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 羽田空港の新アクセス鉄道「新空港線」(蒲蒲線)計画がいよいよ動き出す事になりました。地方負担分の割合を東京都:大田区=7:3とする事で合意し、まずは東急多摩川線・矢口渡~京急蒲田間を第一期として建設する事になります。純粋な新線は蒲田~京急蒲田間800mで、現在の東急の蒲田駅は、多摩川線は地下線となってスルーする形態になります(池上線は地上に残留)。東横線やメトロ副都心線との直通運転を行う計画らしいが、新線だけではなく、東急多摩川線は現在18m車の3連だが、最低でも20m車8連は停車できる構造にしなければならないし(少なくとも多摩川駅は)、東横線もダイヤ編成がさらにタイトになるのは間違いない(来年から相鉄直通も走るのだから)。また、第二期は地下線を大鳥居まで延伸して京急線へ直通する構想らしいが、これはさらに大変だろう。京急空港線を3線にしなければならないし、東急の規格の電車が走れるのだろうか?ホームも、少なくとも空港ターミナル各駅は、地下ホームを延伸しなければならない。第1ターミナル駅の線路の容量も心配で、造ったとしてもうまくオペレーションできるのかなあ、という懸念が、なくはない。羽田空港はJR東日本の空港新線の構想もあるし、いくら日本一の大空港とはいえ、3つも4つも鉄道が必要かなあ、とも思う。
 この他、つくばエクスプレスの延伸を巡って誘致合戦、という話も聞こえてきて、青息吐息の地方ローカル線と違って、都市の鉄道はコロナ禍で痛めつけられても、なお元気だなあ。

《What' New》 
 5日 房総半島沖でプレジャーボート火災 乗員2名救助
 6日 中国・北京市 飲食店の食事 大半の地域で解禁
 7日 円相場 一時1$≒133円台 20年ぶりの円安水準

№2493 JTB時刻表 2022年5月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年5月号」が、先週発売になりました。

「のりもの情報局」は、「広島電鉄『広島電鉄×謎解き』イベント開催中」「小田急電鉄『ロマンスカーミュージアム』開業1周年イベント開催中」「道南いさりび鉄道『鉄下 ながまれ』発売中」「芝山鉄道 開業20周年版乗車記念証明書発行」。

懐かしの鉄道を 感じられる場所へ
 グラビアに連動して、表紙は大分県中津市にある「鉄道のホテル 汽車ポッポ『別邸』」。これも、本来現役の鉄道を中心とした交通を扱う時刻表の表紙としては、異例だと思う。
 大分交通は、今はバス会社のイメージが強いと思うが、かつては大分県内に、いくつか鉄道路線を持っていた。別府~大分間の路面電車「別大線」も知られているが、耶馬渓線の廃線を持って鉄道事業からは完全に撤退し、以降大分県の鉄道は、ラクテンチのケーブルカーを除くと、全て国鉄→JR九州という事になりました。耶馬渓線と言っても、全線廃止の4年前の一部区間廃止で、耶馬渓には行かなくなっていたようだけれど。
 ホテルとして使用されている車両のうち、写真に写っていないキハ602「しおかぜ」は、廃線後に紀州鉄道に渡り、平成になってからも走っていたキハ603・604と同型だ。
「列車ホテル」というのも、特にSLの廃止が進められていた頃には日本各地に造られたもので、特に岩手県小岩井農場のものが有名だったと思うが、徐々に少なくなっていきました。小坂鉄道の物は、動くのか。DL貨物の三重連が、ファンには有名だったところ。宿泊料金は、A寝台個室(2人部屋)は6,100円、B寝台個室(1人部屋 私も現役時代に乗った)は3,900円というから、現役時代よりははるかにリーズナブルだ。なお、点検整備のため5月一杯までは、宿泊は休業との事。

CAFE107.jpg
 鉄道車両の静態保存は昔からSLを中心にたくさんあるが、車両単体をただ見せるのではなく、周辺の整備もして、観光・行楽向けの施設の一部として取り込む、というのが、昨今の傾向、だろうか?富士急行線下吉田駅の「ブルートレイン」あたりも、そうですよね?
 実は今日行ってきた「えれんなごっそ CAFE107」もそんな感じでした。登山電車ケーキも食べてきましたよ。ケーキの下の部分の「線路」も、チョコレートで作られています。「かまぼこピンチョス」は車号・店名にちなんでか全部で107種類あるが、その内提供されるものは、日に3種類くらい。
 また、ここにはないが、21日にリニューアルオープンしたあらかわ遊園の元都電6000形も、「カフェ193」(いっきゅうさん 現役時代は「一球さん」と呼ばれていたので)として営業しているそうで、今後もこういう例は、増えるのではないだろうか(あらかわ遊園は当分の間、入園には事前予約が必要)。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、小田急VSE。来年の完全退役後には、「ロマンスカーミュージアム」に保存される事に、なるのだろうか?

 陸羽西線は5月14日より、工事のため全線が約2年の間運休になり、バス代行になります。鉄道自身ではなく、道路工事のために全線が長期間運休になるというのが、今一つ納得いかないが。代行バスは下り11本・上り10本の運行で、現行の鉄道より多い(下りの新庄発13時00分発は、古口のみ停車の「快速」便と、全駅停車便の同時出発)。新庄~余目間は、「快速」便は下り58分・上り1時間10分(上りのみ狩川にも停車)、各停便が1時間29分で、やはり鉄道より大幅に時間がかかる。一部は酒田直通だが、余目~酒田間も運休・バス代行。

 会社線は、新潟交通観光バスの新潟駅前~白根桜町(実際には潟東営業所まで運行)間及び青山~月潟間の時刻が掲載されています。3月26日改正で、P807掲載分の訂正版の形。23年前に廃線になった鉄道の代替路線でもあります。ここにはないが、白根~燕間も何とか路線が維持されています。が、現在は平日6往復・土休日2往復のみ。

本文
 奈良線は、5月21日21時頃~22日10時頃の間、複線化工事のため、一部列車が一部区間で運休。その時刻は特集のページにあるが、5月22日の工事終了後からは、日中の上りの一部(城陽始発の区間運転)は、黄檗の発車時刻が2~4分繰り下げ(木幡での下り「みやこ路快速」待ち合わせの必要がなくなる)。また下りも5月23日から、平日1本・土休日2本の六地蔵発車時刻が繰り下げ。

 既に運行が終わっているが、23・24日に、博多→長崎間〔かもめ81号〕・博多→大分間〔にちりん81号〕の運行がありました。〔かもめ81号〕は博多発22時27分→0時40分長崎着。〔にちりん81号〕は博多発23時22分→1時51分大分号。PayPayドームで行われたミスチルのライブの帰宅輸送。なお、4月2・3日には〔かもめ83号〕〔ソニック97号〕が運行されているが(King & Princeのライブ)、運行は急に決まったようで、4月号には記載がありませんでした。九州新幹線でも臨時列車の運行が行われています。

 会社線は、富山地方鉄道が4月15日にダイヤ改正を実施。特急の運行がなくなってしまいました(「私鉄有料特急」の欄も記載なし)。快速急行も早朝の電鉄富山→立山間1本、急行も平日朝方の宇奈月温泉→電鉄富山間1本のみで、ほとんどが普通列車になりました。3年前、パンデミック前の電鉄富山駅の早朝の賑わいを思い返すとウソみたいで、これが一時的なものであれば、まだ良いのだが。
 その「私鉄有料特急」欄の京成スカイライナーは、一部の列車が青砥に停車している(京成上野発7時20分と8~16時台の17分発、成田空港発10~17時台の19分発と18時20分発、20時30分発以降全列車)が、「一部列車は青砥駅に停車する」と記載があるだけで、時刻は記されていない。改正前より一部列車の停車はあったが、あの時点ではあくまで「臨時停車」の扱いだったと思われる。が、新ダイヤでは正規の停車になるのだから、青砥発車・到着の時刻も記載すべきではないだろうか。〔臨時ライナー〕の掲載もない。
 なお、南海ラピートは平日日中が運休になっているが(土休日は去年の10月30日より全列車再開している)、5月2日より全列車再開になります。
 また高速バスは、JRバスの新東名高速経由〔グラン昼特急〕〔青春昼特急〕などが、愛知県の新城に停車するようになったが、この時刻も未だに停車されていない。

 北海道では、旧札沼線の代替バス各路線(P773)が4月1日にダイヤ改正を実施しており、今号では滝川駅~浦臼間の北海道中央バスの時刻の新ダイヤも掲載されている。ヨソ者にはちょっと困った事になってしまっていて、平日2往復・土休日1往復のみに削減。特に土休日の浦臼発は7時55分のみとなり、札沼線の廃線区間(北海道医療大学~新十津川間)を、札幌側から1日で乗り継いで行く事は、不可能になりました。この路線は9月いっぱいで廃止になる見込みで、浦臼町と新十津川村を跨ぐバス路線は、完全になくなるものと思われます。
 また、日高本線の代替バス路線(P774)も、4月1日にダイヤ改正を実施しています。JHBの特急〔ひだか優駿号〕(新千歳空港~えりも)は廃止。

 北鉄奥能登バスが運行していた、能登半島北東部の珠洲鉢ヶ崎~狼煙~木の浦~曽々木口間(P818)は、3月28日より珠洲市営バスの運行になり、北陸鉄道は撤退。市営バスは運賃が無料になったが、土休日は全便運休。なお索引地図からは抹消されていて時刻の掲載もないが、飯田港~大谷間をダイレクトに結ぶ路線は運行が継続されています。無料の路線バスは、以前の伊勢崎市コミュニティバスがありました。4年前に有料化されているが、珠洲市はいつまで無料で続けられるだろうか?

 国際線が相変わらず新型コロナの影響は大だが、今号も欧州路線のウクライナ危機の影響については、記されていない。

 次号・6月号のグラビア特集は、何になるのだろう?GWも終わって、夏休みまでの谷間の時期になるし。去年の6月号は、鉄道模型だった。今後も鉄道以外も含めた、現役ではない交通が取り上げられる事があるのだろうか。

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 もうひとつ、予告です。私事になるが、今週から、私の生活の様式が変わります。転職する事になったのですが、結構遅い時間までの仕事になるので、これまでのような更新体制にはならないと思います。一応週3日のペースは守りたいですが、新しい仕事と両立させながらの更新となり、しばらくは様子を見ながら、今後の更新のペース・タイミングを考えていきたいと考えていきたいと思っています。今のところ、次回からは、日付が変わってからの新規記事アップになる見込みです。

《今日のニュースから》 
24日 大阪府泉南市長選挙 山本 優真市当選 初の平成生まれ市長誕生 
25日 米トランプ前大統領に1日1万ドル支払い命令 書類提出拒否で法廷侮辱
26日 リニア中央新幹線工事 静岡県・JR東海 2年ぶりに直接協議再開

 知床の観光船遭難は、最悪の事態も考えなければならない状況になってしまったようです。昨日は福知山線の事故から17年、今日は中華航空機墜落事故から28年でした。また29日には関越ツアーバス事故から10年となり、5月14日は信楽高原鐵道の事故から31年です。日本では平成以降、GWの前後に交通の大事故が発生する傾向があるような気がします。無事故で楽しいGWを過ごしたいものです。

№2476 JTB時刻表 2022年4月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年4月号」、三連休があったためかいつもより少々早く、19日に発売になりました。

東武鉄道100系(DRC塗装復刻).jpg
 表紙は、東武特急スペーシアの、DRC復刻色。撮影場所の記載がないが、雰囲気からして、栗橋~新古河間の、利根川を渡った先の上り列車ではないかと。スペーシアは、スカイツリー開業に合わせてリニューアルされ、同時に「雅」「粋」「サニーコーラル」の3色になったのだけれど、その後一部が「日光詣」になり、さらに近年になって、デビュー当時の復刻と、このDRC色の復刻が見られるようになりました。だから9編成に6種類のカラーパターンがあって、一番カラフルな時期を迎えています。

「のりもの情報局」は、今月は表見返しに戻りました。「広島電鉄 ひろでん缶マグネットがチャ第2弾」「えちごトキめき鉄道『直江津D51レールパーク』営業再開」「津軽鉄道『開運入場券(寅)』発売中。
 広電の缶マグネットは、他都市からの移籍車両と、「被爆電車651号車」の6種類+レア。しかし広電でさえ現状は厳しくて、電車は28日にダイヤ改正が行われるがまた減便で、特に③号線の朝ラッシュ時が8→15分毎に大幅削減(代替措置で、②号線宮島→広電前直通4本を、広島駅行からの行先変更の形で運行)、その②号線は、廿日市→宮島口・宮島口→西広島で最終繰り上げ(広島駅→廿日市は繰り下げ)、①号線の初電の繰り上げ、⑨号線の江波車庫直通便削減と、運転間隔拡大、と厳しい内容になっています。広電でこうだとなあ、という印象もあるが、本決まりではないが、今「青春18きっぷ」シーズンの内に、広島行を考えていて、今の広電の現実、みたいなものを見てきたいと考えています。

2022春 私鉄ダイヤ改正注目トピックス
 前回のJRグループに続いて、今回は主要な私鉄、特に関東地方についてまとめられています。
 基本的には各社のリリース内容をそのまま踏まえた内容でしょうか。
(各社発行の時刻表なども踏まえて)いくつか付け加えると、
①小田急 … 快速急行は平日・土休日共、小田原発着は下り海老名始発1本を除いて、新松田~小田原間を急行に変更(開成に停車)、土休日の片瀬江ノ島延長運転は取りやめになった。
②京成 … 日中の成田空港発着本線特急は、佐倉発着の快速に変更。本線の成田空港発着は、西馬込発着の快速(20分間隔)に変更。夕刻の京成上野発着アクセス特急は、一部が京成上野~青砥間を普通列車として運行。
③京急 … 平日の三崎口行快特が半減して京急久里浜発着に短縮(去年10月からだが、あくまで緊急措置だったのか)
④東京都 … 浅草線のエアポート快特は、日中は羽田空港~成田空港間通しの列車(京成線内アクセス特急)のみの設定。新宿線の急行は一部時間帯のみ48分間隔とやや半端で、京王線に直通する列車も設定(京王線内区間急行)
⑤東急 … 東横線は、日中の菊名折返しを削減。
⑥京王 … 相模原線・京王多摩センター~橋本間は、特急・急行を各駅停車に変更しての運行が、土休日でも実施。
⑦西武 … 平日の日中は、狭山線が20分間隔、飯能~西武秩父間が約40分間隔に削減。
⑧東武 … 南栗橋以北の、栃木県内の普通列車は、原則すべて20400型に統一。それ以外は野岩鉄道から乗り入れの〔AIZUマウントエクスプレス〕・普通各1往復の鬼怒川温泉発着のみ。春日部→北越谷間の9・10時台は、ほぼ準急のみ。
⑨ … その他、東京メトロは、日中は銀座線が毎時18本(3~4分間隔)・丸の内線が毎時13本(平均4~5分間隔)に削減。野岩鉄道は、普通・〔AIZUマウントエクスプレス〕〔リバティ南会津〕全て含めて10往復のみに削減。
 北総鉄道の、秋の運賃値下げも見据えた増発、というのもあるが、やはり全体的に減量色が極めて濃くなっているのは、現状ではしょうがないにしても、やはり辛い。ここにはないが近鉄もこのあと4月23日に南大阪線系統のダイヤ改正を控えているが、急行・準急の運行区間の短縮や、吉野線内全線でワンマン運転実施が行われる事になっています。吉野線も観光がないと実態はローカル線、だから、観光需要が減少してしまったら、厳しい。

 全体的な傾向としては、「減便」以外では、①夕刻・夜間の「ライナー列車」の運転時間帯の前倒し ①急行系列車の削減や停車駅追加による所要時間の増大 が挙げられます。
 辛い辛いとばかり言っても仕方がないが、JRも含めてだが、運行本数の減少が行われる、という事は、都市部においては、ダイヤ編成上の「しがらみ」が少なくなる事も意味していると思います(副作用になるが、JR東日本の東海道本線では、ラッシュ時の所要時間が短縮されている)。一例として、特に関東の相互直通路線では、会社が変わるたびに種別名称がくるくる変わったりして、私たちは良くても、ヨソ者にはちょっと困ってしまうのではないか(特に空港に直結する、京急~都営浅草線~京成)。そういう案内上の問題・課題を解決する機会とも、言えるのではないだろうか。旅客の減少傾向は残念ながらしばらくは続くのだろうが、であれば逆にこの機を利用し、関係各社で持ち寄って、相直の系統毎に抜本的な白紙ダイヤ改正を行って、もっと「解りやすい」単純なダイヤ構成を追求する事も、アリなのではないかと考えます。

「今年注目の新型車両」として、我が横浜市のブルーライン4000形があります。最初の計画では確か、3000V形で3000形を置き替えていく事になっていたと思うが、結局3000V形は1編成(3611F)で終わり、となるようです。4000番台を地下鉄の形式名称で使うのは、日本の全地下鉄で初めて、のはずです(旧営団日比谷線3000系には4000番台の車両があった)。
 大阪メトロは、30000A系は万博終了後は他線に転用、その後の400系については触れられていなかった。これまた大胆な正面デザインなのだが。

特集のページ
「NEWS」は、福岡市営地下鉄七隈線3000A系。来年度の博多延伸を見据えた新型車両。延伸開業は恐らく、再来年の今頃になると思われる。
 会社線は、今号は1ページだけで全部バス。いよいよ上高地が山開きを迎えて、4月17日の新宿~上高地線を皮切りに、各地と上高地との各路線がスタートする模様です。

 日豊本線の特急は、5月17日・6月14日に一部列車、一部区間が運休。〔にちりん3・6・7・9・12号〕〔にちりんシーガイア5号〕は、5月17日は佐伯~宮崎・宮崎空港間が運休(延岡~宮崎・宮崎空港間は〔ひゅうが〕として運行。6月14日は佐伯~延岡間が運休。また〔きりしま7・8・9・10・11・12号〕は、5月の火曜日は全て運休。
 しかし、理由が解らない。時刻表にもないし、JR九州の公式Webでも見つからなかった。〔にちりん〕は佐伯~延岡間の保線の工事と思われるが、5月17日も6月14日も、取りやめになる区間は変わらないのに、なぜ延岡以南の運行内容が変わるのか。〔きりしま〕に関しては、普通列車1往復(6942M・6943M)も都城~国分間が運休になるので、この区間の保線の工事と考えられます。特急が運休になるのだから、公式Webで早めに理由を記して欲しい。〔にちりん14号〕は編成を変更し、グリーン車個室・DXグリーンの設定はなし。
 これを書いていて気づいたが、南宮崎~鹿児島中央間は、〔きりしま〕も普通列車もほとんど全て、新ダイヤから列車番号が6000番台になっている(吉松→鹿児島中央間直通1本のみ、5223Dで変わっていない)。

 学園都市線(札沼線)は北海道新幹線の工事らしいが、4月16・23日、5月21・28日は札幌23時37分発当別行651Mが運休になり、最終23時59分発1653Mは当別へ延長(9653Mとして運行)。またその翌日は当別6時00分発522Mが運休になり、初列車の5時33分発520M(~3822M〔エアポート60号〕)は、札幌で乗り換え。なぜ運休するのが最終・初列車ではないのか、どのような工事なのだろう。

 会社線は、特集ページでも書いたが、上高地路線のアルピコ交通バス。電車が一部不通のまま山開きを迎えそうなので、あるいは松本発着便の運行があるのかと思っていたが、新島々~上高地間での運行開始となるようです。
 箱根登山バスの湯河原駅→小田原駅路線は、平日の片道1本だけ運行されているが、4月1日を持って廃止になります。平成が始まった頃は、小田原~熱海間で1~2時間に1本程度は運行があったのに。湯河原~熱海間は東海バスが引き継いでいるが、これも4月1日より1日5往復に削減されます。
 国際線航空は、「新型コロナウィルス感染症の影響」とは引き続き記されているが、ウクライナ危機の影響に関しては、今号に関しては記されていない。

 次号は、実質「10連休」のGWの直前、になるが、コロナ禍の行方が定まらないままでは、ウキウキワクワク、とは行かないだろう。それと東北新幹線は、見込み通りの来月20日までには、全線で再開できるのだろうか?

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 BIGLOBEの「ウエブリブログ」が、来年2023(R5)年1月一杯でサービスを終了します。このため当ブログは来月・4月以降どこかの時点、少なくとも半年以内には、「Seesaaブログ」に移転する予定です。その時期になったら、改めてお知らせします。


 今日は2020(H2)年に起きた京成線の脱線事故(京成から北総にリースされていた7800形の台車に亀裂)や、それより前に起きたJAC機の奄美大島の滑走路離脱、さらにその前、2019(H元)年に起きた、台湾のLCCの乱気流遭遇によるCA負傷事故などの報告書が出ました。京成の一件は複雑なのだが、全体に時間がかかっている印象です。あるいはこれも、コロナ禍の影響が出ているのか。

《今日のニュースから》 
23日 上野動物園 2か月ぶり再開
24日 田中 邦衛氏死去1年 富良野市に市民有志の献花台設置

 今日は明暗様々あって少々頭がごちゃごちゃ整理がつかないが、ともかく今日は!サッカーW杯出場決定おめでとうございます!ですよ!!1勝2敗から、6連勝!
 それにしても、TVの生中継がないとは。NHK-BS1は、今最終予選は全試合中継がなかったし、今日は民放の地上波放送もなかった。DAZNの配信のみ(ラジオは、東京はニッポン放送の中継があった)。これもTV→ネットという、動画配信事情の変化を象徴しているのか。あまりいい方向ではない気がする。

№2468 JTB時刻表 2022年3月号(JTBパブリッシング)

 JR3月改正ダイヤを盛り込んだ、「JTB時刻表2022年3月号」、先月25日に発売になりました。
 表紙は東海道新幹線。

 巻頭グラビアは、ダイヤ改正のリリースを、もう少しビジュアル的に見せた形になって、書かれている事自体は、リリースと違いはない。表紙で大きく「3月12日(土)JRグループダイヤ改正」と見出しは華々しいものの、全体的に縮小傾向なので、寂しい印象はどうしても否めない。今改正でデビューの純粋な新形式は、JR東海の通勤型315系のみ(他にJR東日本のE131系が宇都宮地区にも導入される)。
 JR北海道・学園都市線(札沼線)ロイズタウン駅は、工場や工場直売店があるという事で、なんとなく、昔北海道ちほく高原鉄道に合った、岡女堂駅を思い出した。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、そのJR東海・315系。左の「改正号のご案内~」は、先月運用を終了した、京急線京急川崎駅の「パタパタ」を意識しているのでしょうかねえ?(あれって、京急ミュージアムで保存してもらえないのかな?)

 改めて、ダイヤ改正のあらましが記されています。なお、JR東日本では同時に料金の改定も実施。
「ひと目でわかる!JR線 電化区間と複線区間」は、最新の事項は、先日工事を行った、奈良線・新田~城陽間の複線化。次はいよいよ西九州新幹線開業、となるが、同時に長崎本線では、肥前浜~諫早間の電気運転が取りやめになる予定。電化を取りやめるのは、過去には名鉄の一部支線やくりはら田園鉄道があったが、JRグループでは初?

 改正ダイヤに合わせた臨時列車も発表になっているが、常磐線関連でユニークな運行形態の列車がいくつかあります。
まず4月2・3日には、八王子~いわき間で〔いわき〕を運行。

下り(4月2日)
9027M 八王子10:04 → 13:36いわき

上り(4月3日)
9028M いわき14:24 → 17:55八王子

停車駅:立川・新秋津・北朝霞・南浦和・吉川美南・水戸・勝田・日立・泉・湯元
E653系 全車指定(グリーン車あり)

 4月9日には、水戸~岩沼~福島間で〔宮城・福島 花めぐり号〕を運行。

下り
9091M~9022M 水戸7:54 → 12:30福島

上り
9023M~9094M 福島15:54 → 20:47水戸

途中停車駅:勝田・日立・高萩・泉・いわき・原ノ町・岩沼・船岡・大河原・白石
E653系 全車指定(グリーン車あり)

 5月7日には、高萩~水戸~宇都宮~日光間で〔常磐日光号〕を運行。水戸線を特急が走るのは初めて、ですよね?

下り
9074M~9045M~9047M 高萩7:13 → 10:49日光

上り
9056M~9058M~9075M 日光18:07 → 21:12高萩

途中停車駅:日立・常陸多賀・大甕・東海・勝田・水戸・友部・下館・宇都宮(小山は営業の停車はない)
E653系 全車指定(グリーン車あり)

 この他、4月23日~5月8日の、GW期間中に〔あしかが大藤まつり〕を運行。大船~上野~あしかがフラワーパーク~桐生間、上野~あしかがフラワーパーク~桐生間を各1往復。E257系。全車指定。

 私鉄時刻表は、青森県の津軽鉄道・弘南鉄道、それと今月も伊豆箱根鉄道駿豆線。駿豆線は、今年もダイヤ改正は行わないみたい。
 会社線は、京王・東武の3月12日改正ダイヤ、京急の2月26日改正済みダイヤの、各ライナー列車。京王は全て、明大前にも停車(下りは乗車、上りは降車のみ)。また、富士急行・箱根登山鉄道・ひたちなか海浜鉄道は、3月11日までの時刻を掲載。

本文

藤沢駅.jpg
 今回のダイヤ改正では、平日の朝ラッシュ時にも手が付けられた路線が多いが、地元戸塚を走る上野東京ラインを見ます。
 東海道本線上りは、減少する2本は、途中駅始発で着席サービスを提供していた、二宮7時04分始発(現行1836E)と、藤沢8時11分始発(現行1842E)。
 平日の東京朝8時台到着は、2本減少で15本。藤沢→東京間の平均所要時間は53.67分。現状の17本は55.52分だから、2分近い短縮。現状で一番かかる列車は1540Eの59分(藤沢7:23 → 8:22東京)だが、新ダイヤでは57分(藤沢7:23 → 8:20東京)。
 宇都宮線(東北本線)・高崎線の、平日の上野朝8時台到着は、改正前16本(高崎10+宇都宮6)→改正後16本(高崎9+宇都宮7)で、両線合計では変わりなし。平均所要時間は、高崎線・桶川→上野間は47.30分→47.33分、宇都宮線・久喜→上野間は53.83分→53.42分と、共に横ばい。

 横浜線は、平日朝方で減便になるのは、下りの東神奈川8時30分発(現行819K)と、上りの橋本7時44分始発(現行742K)。現行の下り643Kは橋本行→八王子行(新625K)、745Kは町田→橋本行(新733K)、上り844Kは町田→八王子発に延長(新724K)。625K・724Kの八王子延長は、取りやめとなる相模線からの直通の代替措置だと思われるが、相模線代替はこの1往復だけ。
 相模線は、八王子直通取りやめ以外、線内の増減・延長・短縮はない。

 JR東海・東海道本線の名古屋発上りで、豊橋行の最終となる区間快速2706F(土休日5702F)は、新ダイヤでは快速(2544F・土休日5528F)に変更。岡崎から先の普通列車への接続はやはりなくて、岡崎~豊橋間で蒲郡以外の通過駅に行くには、名古屋は23時16分発快速2542F(土休日5526F・現行の快速より12分繰り下げ)に乗車し、岡崎で普通に乗り換える必要がある。現行の23時57分からは、29分の繰り上げ。

 今改正では、特にJR西日本で普通列車の削減が多い。紀勢本線は和歌山~湯浅折返しが、朝の2往復(1往復は土休日運休)を除いて箕島折返しに短縮になるため、箕島~湯浅間は大幅な減便になる。御坊折返しも1往復短縮。下りの箕島発12時28分~13時52分、上りの湯浅発13時29分~14時52分の間は、現状では普通列車が2本あるのに、一気に空白の時間帯になります。
 山陽本線も、既にコロナ禍前から減便が続いているが、今改正では特に、岡山付近は快速〔サンライナー〕が全廃になり、日中の普通列車は、区間によっては1時間程度列車がなくなる時間帯があります。岡山→福山間について後日、過去の時刻とも照らし合わせて、新ダイヤを検証します。

「JR四国で24時を過ぎて運行される列車は、〔南風27号〕〔マリンライナー73・75号〕の3本のみになると思われる」と№2437で書いてしまったが、実際には普通列車2本が、24時を過ぎて走る。予讃線163M(高松23:32 → 0:14多度津)と、667D(松山22:46 → 0:13八幡浜)。163Mは、現行の高松発23時13分発を19分繰り下げ、取りやめとなる〔マリンライナー72号〕を統合する形になる。従って多度津までは、最終はむしろ繰り下げになる。

 JR北海道・学園都市線(札沼線)のロイズタウン新駅は、通過するのは朝夕の下り4本、上り5本。上りは、初列車(札幌から快速〔エアポート60号〕)から2本連続で通過なので、停車の初列車は6時33分(524M)と、少々遅い。

 JRの全特急列車(〔サンライズ〕除く)で終着駅に最も遅い時刻に到着していた〔しおかぜ29号・いしづち29号〕(松山0時56分着)は、伊予西条終着に短縮。新ダイヤの特急で、一番遅い終着駅到着は何だと探してみたら、〔きらめき14号〕の、門司港0時53分着になりました。新ダイヤで、24時を過ぎて終点に到着するJRの特急は、

 北海道 カムイ47号(旭川0時30分着)
 東日本 ときわ85号(勝田0時29分着)
     かいじ59号(甲府0時37分着)
 西日本 しらさぎ65号(金沢0時40分着)
     やくも29号(出雲市0時21分着)※新ダイヤから特定日のみ運行
 四国  南風27号(高知0時06分着)
 九州  きらめき12号(門司港0時27分着)
     きらめき14号(門司港0時53分着)
     みどり31号(佐世保0時18分着)
     かもめ103号(佐賀0時15分着)
     ソニック59号(大分0時35分着)

の、合計11本。〔湘南17号〕取りやめ、〔しおかぜ29号・いしづち29号〕短縮で、2本減です。

 特集ページになかった春の臨時列車では、ごめん・なはり線で〔志国土佐 時代の夜明けの物語〕が運行されます。4月1日~6月24日の金曜日(5月6日を除く)。

下り
8062D「煌海(きらめき)の抄」 高知12:00 → 14:35奈半利
途中停車駅:安芸(32分停車)

上り
8063D「雄飛(ゆうひ)の抄」 奈半利15:18 → 17:57高知
途中停車駅なし

 高知駅を発着する場合のみ、特急券・グリーン券を発売。特急料金・グリーン料金の合計は大人3,100円・小児2,620円。食事料金は「煌海(きらめき)の抄」「雄飛(ゆうひ)の抄」それぞれ5,000円。

 野岩鉄道は、普通列車が大幅に削減され、線内折返し5往復のみ(1往復は鬼怒川温泉発着)。男鹿高原に停車するのはこの普通列車のみ。〔AIZUマウントエクスプレス〕も午後の1往復はなくなり、午前中の1往復のみ。東武日光直通は取りやめ。〔リバティけごん〕(野岩鉄道線内は特急料金免除)4往復(野岩線内は男鹿高原以外各駅停車)があるものの、全部で10往復まで削減。日中の線内での上下行き違いは、中三依温泉と上三依塩原温泉口で各2回、合計4回のみとなり、普通列車同士の行き違いは見られなくなる。普通列車は1運用で足りてしまうので、東武6050系(野岩・会津籍含む)は、この機にほとんどが退役という事になりそう。

 私鉄特急は、小田急ロマンスカーの3月12日改正ダイヤは、特に平日の〔はこね〕がかなり削減され、日中に箱根湯本乗り入れが1時間以上ない時間帯も発生。〔えのしま〕は、平日朝の下りは取りやめになり、新宿16時20分発にシフト(原則GSE)。土休日は逆に増発になり、日中1~2時間毎に運行。上り2本を除いて、新宿~相模大野間は〔はこね〕と併結。新宿17時台以降は平日・土休日共〔ホームウェイ〕になり、海老名全列車停車で、小田原線系統の停車駅は町田・海老名・本厚木・秦野・小田原に統一。
 会社線は、富士急行(P802)は3月12日改正ダイヤを掲載。〔フジサン特急〕は土休日のみ、2往復で運行を再開。なお、4月1日より鉄道部門が分社し、「富士山麓電気鉄道」が運営するが、今月号ではその辺は記されていない。
 また、ひたちなか海浜鉄道(P788)も3月12日改正ダイヤを掲載しているが、常磐線の改正に伴う修正のみで、運行本数の増減など、運行形態の変更はない。

営業案内
 JR西日本のICOCAエリアは、山陽本線の西側が南岩国から徳山まで延長。
 岩徳線はエリア外なので乗れるのか?と一瞬思ったが、岩国~櫛ヶ浜間は元々、山陽本線経由でも岩徳線経由で営業キロを計算するルールになっています。だから明文化されてはいないが、途中駅での利用はできないけれど、全区間通しならたぶんOKだと思います(曖昧でスミマセン)。来年には下関まで延びる予定。

「のりもの情報局」、今月は裏見返しになりました。1つだけ。「静岡10線観光推進協議会」の「乗ってみよう!巡ってみよう!公共交通機関で行く しずおか乗る旅スタンプラリー」。
「10線(10社)」とは、鉄道のJR東海・伊豆急行・伊豆箱根鉄道・岳南電車・静岡鉄道・大井川鐵道・天竜浜名湖鉄道・遠州鉄道に、東海バスと、ふじさん駿河湾フェリー。指定ポイントのスタンプを重ね押して「10線印」を完成させ、それを写真に撮り、応募ページ(QRコードから読み取る)から写真を送ると、抽選で賞品が当たるというもの。しかし静岡県は東西に広く、伊豆高原駅と第一通り駅(遠州鉄道)は相当離れている上、大井川鐵道の井川駅という超難関があるので(せめて千頭駅ならと思う方も少なくないと察するが)、「10線印」は相当きつそう(だからか、「東エリア」「西エリア」のコンプもある)。本当は伊東線のJR東日本も加えるべきと思うが、ここにないのはやはり関東の鉄道だからか。3月31日まで。なお、スタンプを押す前に手指の消毒をするよう、お願いがあります。静岡県も「まん延防止等重点措置」の対象の県で、21日までの延長がほぼ決まっています。十分心して楽しみたい。

JTB時刻表 特急列車運転系統図.jpg
 特別付録はリバーシブルなポスターで、表面は「JR全線2022 特急列車運転系統図」。
 しつこく書いてしまうが、とにかく今春ダイヤ改正は「目玉商品」が去年以上にない改正なので、やはり秋(ここにはないが、9月23日と決まった)開業の西九州新幹線が、今年最大の「目玉」となろう。今春ダイヤ改正は微調整程度に留まったJR九州は、ここで一気に変わるはず。昨今の情勢を見ても、西九州エリア以外でも大きく変わりそうだ(個人的には〔にちりんシーガイア〕はもう終わりになりそうな気がする。現状では昼行特急の最長だが)。783系の去就も注目されます。

JTB時刻表 令和を走る蒸気機関車.jpg
 裏面は「令和を走る蒸気機関車」。現状はJR西日本〔やまぐち〕を筆頭に、JR北海道・JR東日本・JR九州・真岡鐵道・秩父鉄道・東武・大井川鉄道の8社で16両。東武はあと1両加わるはずが、少々遅れているようです。
 やはりローカル線が多いからか、小型機が多い。7両はタンク型。現状で一番の大型は、JR東日本のC61 20。また、14両は動輪が片側3軸のC形で、4軸のD形はD51型2両のみ(本来は貨物用)。〔SL銀河〕は2022(R4)年度での運行終了が発表になっていて、今後どうなりますかねえ。
 あと、地球温暖化問題で石炭が悪玉視されているが、SLの動態保存には影響が出ないものでしょうか?機関車の主力がSLだった昭和20~30年台あたりならまだしも、この程度の両数、運行回数だったら目くじら立てないでくれよ、と思うが、日本よりはるかにSLの動態保存運転が多い、しかし一方ではるかに環境に対する認識が厳しい欧州では、どう見られているものでしょうか。
 右上に「2022年10月14日は鉄道開業150周年」とあるが、一昨年・去年の10月14日はコロナ禍で、日比谷を始めとした「鉄道の日」関連の大型イベントが、ことごとく中止になってしまいました。今年は、あと半年以上先の話で、そこまでには感染状況も良くなっているだろうし、良くなっていてもらいたい(というか、良くなっていてもらわないと困る)。恐らくはパンデミックより前と同じ規模は難しいかと思うが、是非オンラインなんかじゃなく、オープンな形で150周年を祝うイベントが行われる事を、強く希望します。

 今回のJR改正は何度も書くように、東も西も、都会も地方も関係なく減量色が極めて濃いものになっていて、移動のニーズそのものがなかったら成り立たない交通では、現状ではやむなし、なのだろうが、地方ローカル線だけでなく、前述のように幹線区でも、普通列車の削減が多くなってきています。やはり1時間に1本は運行の確保が期待されるところで、最低、今改正のラインは、何とか守り抜いて欲しい。それはもちろんJR(以外も含めた鉄道事業者)だけではどうしようもない部分も多々あって、地域でも国政レベルでも、今一度考え直すべき部分も多いと思う。ガソリン価格がかなり上がっているようなので、ここでもう一度公共交通の復権、を叫びたいのですけれどねえ。
 新ダイヤは全部は見切れなかったので、今後の各号でも、変わった部分に気が付いたら、その都度記したいと思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 
 1日 コロナ水際対策緩和 外国人新規入国一部再開
 2日 航空機代替燃料SAF国産化 ANA・JAL・日揮など連携発表
 3日 日産自動車 ケリー元代表取締役 懲役6か月・執行猶予3年の有罪判決

№2456 JTB時刻表 2022年2月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2022年2月号」、先月末に発売になりました。
 表紙は山形新幹線(奥羽本線)・大沢~関根間を走るE3系。ダイヤ改正を持って引退する「とれいゆつばさ」、とは行かなかったですかね。

「のりもの情報局」は、「津軽鉄道全線開業90+1周年オンライン仮想イベント参加記念乗車券発売中」「伊豆箱根鉄道 駿豆線一日乗り放題乗車券『旅助け』干支シリーズ発売」「名鉄×近鉄 『サクラサク入場券』発売中」。
 津軽鉄道は「+1」というのは、やはり90周年(1930(S5)年開業)の2020(R2)年はコロナ禍の直撃を受けたので、1年延期になったという事ですかね。津軽鉄道も、近年は全然乗っていない(たぶん、21世紀になってからはまだ)。行きたいと思うけれど、行くなら冬場がいいかな。
「旅助け」って、本来はこの五角形が基本だったのに、最近はアニメやゲームとのタイアップが多くて、目移りしそうだ。「オマケ」が付いたものもあったしね。実は私、このご時世というのに一昨日駿豆線に乗ってきたのだけれど、「3JA」(JAとのコラボ)の「旅助け」にしていました。

 カラーグラビアは、3月12日のJRダイヤ改正のあらまし。昨年末にJRグループから出されたものの繰り返しになるので、特に記すべき事項はないです。本当に、明るい話題が希少です。この改正でデビューする純粋な新型は、JR東海の通勤車315系のみ。
 なお、合わせてJR東日本(北海道新幹線・北陸新幹線他JR区間含む)の新幹線及び一部の在来線特急料金の適用日カレンダーの見直し、JR九州の特急料金の「繁忙期」設定と、一部区間の車内料金の設定、JR北海道の〔エアポート〕〔くしろ湿原ノロッコ号〕〔富良野・美瑛ノロッコ〕号の指定席料金の値上げが、4月1日乗車分から行われます。
 裏表紙のカレンダーは、これを反映したものになっていて、A・JR東日本の新幹線と一部特急列車の普通車指定席 B・それ以外の新幹線・在来線特急列車の普通車指定席 に分割されています(共に6月までの半年分)。Aに関しては、「最繁忙期」は、4月27日~5月6日のGW「10連休」に適用されます。一方で4月21・25・26日及び5月9・10日が「閑散期」となったのが注目される。「最繁忙期」の混雑を分散させるのが狙いだろうが、普通の平日にずらして旅行する人が、どれだけいるだろうか。「ワーケーション」ができる人なら、考えるかも知れない。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、今改正を持って〔おおぞら〕から退き、引退となる283系。〔オホーツク〕〔大雪〕に転用して183系置き換え、とはやはりできないものですかねえ。

 今号では、新幹線・特急の改正ダイヤが掲載になっています。いくつかチェックしました。

1.山陽新幹線博多発は、6時00分発を〔のぞみ2号〕に譲った〔ひかり590号〕が、やはり小倉始発に変更。新岩国で〔のぞみ2号〕に抜かれ、広島で〔のぞみ94号〕(現行より16分繰り下げ)に接続、広島から先はほぼ変更はない。〔こだま770号〕は新下関始発に変更。
 山陽新幹線内で完結する〔ひかり〕は、下りは1本減少して、新大阪6時06分発591号のみとなった。しかも通過駅が新倉敷・新尾道・厚狭しかなく、広島で同格のはずの〔さくら541号〕に抜かれる。上りは590・592・594号の3本で、「ひかりレーススターで運行」の注釈が付いているのは、上下で590・592号のみとなりました。九州新幹線全通時に大半が〔さくら〕に建て替えられた事が大きいが、東海道と九州に挟まれて、山陽新幹線独自の施策が、ほとんど見られなくなってきています。「レールスター」も700系だけに、いつまで走るのか。

2.東北新幹線は、白石蔵王停車列車に注目しました。現行は主に、下りは東京を毎正時(00分発)に出発し、福島まで〔つばさ〕を併結する〔やまびこ〕が主に停車するが、これが削減になる(〔つばさ〕単独運行)ため、東京~盛岡間・東京~仙台間単独運行〔やまびこ〕が代替で停車する。東京~仙台間207・209・211号及び216・222号(現行は白石蔵王のみ通過)は、全区間各駅停車に変更。白石蔵王の総停車回数は、下り19本(1本土休日運休)・上り20本で変わらないが、現行の日中はほぼきれいに60分間隔で停車しているものが、少々パターンが乱れる事になりました。
 従って東京~白石蔵王間は、現行の日中は1時間50分前後だが、改正後に各停タイプの利用では、2時間5分かかる事になります(速達タイプから・への乗り換えはできない)。

3.中央本線〔あずさ〕の新宿~松本間は、現行の最速は、途中八王子・甲府・茅野にのみ停車する、上り18号が2時間23分、下り17号が2時間25分。しかし、新ダイヤではどちらも大幅に停車駅が追加され、上り18号は2時間34分、下り17号は2時間35分になります。
 この結果最速は、立川・八王子・甲府・茅野・上諏訪に停車する、下り37号の2時間29分になりました。同じ停車駅の下り9号は2時間39分、上り38号は2時間33分かかる。どちらも八王子~松本間は2時間ちょうどで走れるが、新宿~八王子間で時間を食う事になる。立川・上諏訪は全〔あずさ〕停車になりました。
 新宿発8~20時台は、毎時00分→〔あずさ〕・毎時30分→〔かいじ〕で統一され、規格化されて覚えやすくはなりました(7時30分発〔あずさ3号〕も、甲府までは〔かいじ〕と停車駅が同じ)。

〔はやとの風〕は、3月21日まで運転。

 私鉄時刻表は、今月は伊豆箱根鉄道駿豆線だけ。何度か書いているけれど、もう駿豆線もPASMOを導入するべき時が、来ているはずです。伊豆箱根バスの導入がほぼ全線になったし(修善寺からの路線は入っていないが、3月いっぱいで撤退)、東海バスも3月には一般路線全線で入ります。PASMOとTOICAの相互利用が行われるようになって久しく、機は熟しているはずだが、先日乗った感じでは、今日明日導入、とは見えなかった。もうしばらくかかってしまうのか。

「私鉄・バス・船のおトクきっぷ」のうち、東海バス各種パスの値段が、「こども半額」となっているが、小田急のMaaSアプリ「EMoT」で購入すると、「こども」は上限500円で購入できます(大人1人にこども5人まで)。

本文
 JR線に関しては、ダイヤ改正を控えているから、目立った動きはないように見えます。
 奈良線は26日に、複線化に伴う工事があり、22時以降は宇治~棚倉間で列車が運休、バス代行輸送を実施。翌27日から、1665Mは平日・土休日共新田→城陽間が4分、1667M(平日のみ運行)は2~3分の繰り上げ(複線化により、新田で上りを待つ必要がなくなる)。

 阿佐海岸鉄道は、「JRバス・地方別会社線」のページ(851P)に移動しました。旧国鉄の特定地方交通線あるいは工事路線を引き継いだ第3セクター鉄道が、JR線のページから一般の私鉄・バスのページに移動したのは、初のケースになります。全便に指定席があり(土休日運行の室戸岬直通は全席指定)、「発車オーライネット」の予約、または宍喰駅での事前購入が必要。

 次の3月号は、普通列車も全列車が掲載になります。どこまで拾えるか解らないが、できるだけチェックしていきたいと思います。今回は少々気が重いけれど。

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《今日のニュースから》 
 1日 ミャンマー クーデターから1年 市民「沈黙のストライキ」で抗議
 2日 NFLワシントン 新チーム名「コマンダーズ」発表
 3日 自民党 茂木幹事長 家族コロナ感染で自主待機

 東京都の1日の感染者数が、2日連続で2万人を超えました。全国では9万6845人。明日には10万人を超えそうだけれど、その割には、街は一見いつも通り、日中に新宿へ行く機会があったのだけれど、三島からの東海バスの高速バスも運行が継続されて、時刻通り到着するのも見ました(例のアニメのラッピング車ね)。しかし、高速バスは再度運休という路線があるし、特に空港バス路線は、運休を継続したまま今月で廃止、という路線がいくつか出てきています(我が戸塚の路線も。たまには乗る機会もあったのに)。このままでは、「第6波」が何とか収束したとしても、交通網はもはや元に戻る事はなく、衰退の道を歩む事になってしまうのではないかと、やはり心配でなりません。