「JTB時刻表2023年6月号」は先月末発売になったが、出かけていた事もあって、少々遅くなりました。
5月号の予告通り、今月号から、定価が1,375円(本体1,250円)に値上げになっています。
表紙は、小海線・野辺山~信濃川上間の「HIGH RAIL 1375」。
「のりもの情報局」は、「玄光社『水戸岡鋭治著「デザイン&イラスト図鑑」』発売中」「御在所ロープウェイ『6月記念日乗車券』発売中」。
読者・達人セレクト 今すぐ食べたい「駅そば」
「駅そば(うどん)」というと、最近では、関東で言うとJR東日本の「いろり庵きらく」や小田急の「箱根そば」、京急の「えきめんや」など、鉄道会社の系列会社によるチェーン展開が目立つ。が、あくまで「エキナカ」としての展開で、駅舎内等にあるのが大半(上大岡の「えきめんや」は、京急百貨店1Fのフードコートにある)。そういえば、ホームにある「駅そば」は、少なくなってきているような気がする。ラストのコラムで触れられているように、駅弁と同じく、独立した経営は、難しくなってきているのかも知れない。列車の運行形態の変化も大きいだろう。昔はプラ製の容器別払いで、列車内に持ち込んで食べる事ができた所が少なくなかったが、近頃は田舎の列車もロングシートで、車内でそば・うどんをすするなんてマネ、できないからねえ。
名古屋駅新幹線ホームの「住よし」は、この前立ち寄ってみました(上りホームにもある)。夕方だったので、きしめん自体はあったが、終わっているトッピングがいくつかあった。全ての店で共通だろうが、遅い時間になると、麺自体はあっても、てんぷらとか、キツネとかのトッピングがなくなっている事が多いので、この点は要注意だろうか。中京圏の「駅そば」は、アルコール類を置いてあったのが他にはない特徴だと思ったが、今はどうなんだろう?
なお、横浜市では別に「濱そば」というチェーンがあり、戸塚駅には「いろり庵きらく」(地下改札内)と共に「濱そば」もあります(橋上駅舎改札外)。横浜駅に復活したというのが数年前話題になったほか、保土ケ谷駅ではホームにあります。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、埼玉高速鉄道2000系。3月18日より新横浜にも姿を見せるようになったが、開業時からの車両なので既に23年経っている。単純に8連化するものなのか(もう少し古い東急3000系も8連化しているから、ないとは言えないが)。
保守工事による運休の一覧表があるが、代行輸送がない区間がほとんどだ。大半はローカル線で日中の輸送量が少なく、あらかじめ予告しておけば大丈夫だろう、という判断か。
(5月30日の日豊本線は、実際に全面運休になるのは、西都城~国分間。〔きりしま〕が全区間運休になる)。
夏の臨時列車が発表になったが、〔夏のいばらきフラワー号〕(8月19日運転)は宇都宮~小山~石岡間の運行とは、どうにも「特急」らしからぬ運行区間だと思う。特に、JR東日本のこの1~2年の行楽対策の臨時列車は、ほとんどが特急としての運行になっています。
6月17・18日に青森で「東北絆まつり2023」の開催があり、JR・青い森で臨時列車が運行。JRは奥羽本線で特急〔東北絆まつり〕を1往復運行(E751系だが〔つがる〕ではない)。青い森は1往復、盛岡発着のIGR直通臨時快速が運行(6月17日のみ)。
〔WEST EXPRESS銀河〕は、7月は京都~出雲市間(伯備線経由)で運行。往復とも夜行。9月は京都~新宮間で運行。新宮→京都は昼行。
会社線は、箱根登山鉄道の〔夜のあじさい号〕の時刻が掲載になりました。4年ぶりです。事前予約が必要。この他今号は、西武のライナー列車〔S-TRAIN〕〔拝島ライナー〕の時刻を掲載。
「私鉄のフリーきっぷ」で、5月号で指摘した、東武の「まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパス」の東武バス区間が、現状のものに訂正されていました。私鉄のフリーきっぷは、ここに掲げられている以外でも多数あり、実際今回の旅行でも、四日市あすなろう鉄道と伊賀鉄道で、全線の1日乗車券の発売を確認しています。ローカル鉄道支援のためにも、是非積極的に取り上げて欲しい。
本文
●〔富士回遊〕は、7月7日から9月29日は1往復を追加で運行する。ただし平日のみ。
下り
富士回遊71号 新宿11:32 → 13:28河口湖
上り
富士回遊72号 河口湖15:33 → 17:45新宿
停車駅:立川・八王子・大月・都留文科大学前・下吉田・富士山・富士急ハイランド
E255系2500番台で運行(指定席確認システムがない) 普通車のみ 全車指定席
下りの富士急線内は、〔フジサン特急11号〕の時刻で運行。でもなぜ平日だけなのかよくわからないが、土休日は定期列車への影響が大きくなりすぎるのかも知れない。
また、〔あずさ1・38号〕は7~9月の土休日は、松本~白馬間を延長して運行するが、両方向とも松本で乗り換えが必要になる(3連)。基本編成を直通させてしまうと、定期列車の運用分が足りなくなってしまう、のだろうか?(〔38号〕は基本編成のみの9連)。特急料金は通算され、特急券は通しで発売。
●JR東海の臨時列車では、えーっ!〔ラブライブ!サンシャイン!!〕なんて臨時急行が走るのか?(173P)
6月18日、浜松→沼津の片道のみ運行。
浜松9:18 → 11:15沼津
途中停車駅:掛川・静岡
373系(6連)で運行 全車指定席
なおJR東海の公式WEBに拠れば、発売時にトラブルがあり(JR東日本・JR西日本のネットサービスで発売するはずができなかった)、その救済のためなのか、急遽2号の追加運行が決定しています。
浜松10:02 → 11:54沼津
途中停車駅:掛川・静岡
373系(3連)で運行 全車指定席
それにしても、ここまでやるとは思わなかった。3年前の「ゆるキャン△」もだが、指定席券に堂々と、アニメのタイトルが記載されるわけです。時刻表にも載ったし(時刻表上では「サンシャイン」の次の感嘆符が1つだが、2つが正当)。是非好天に恵まれるように、そして何のトラブルもなく運行できるように(沿線の撮影地のトラブルが心配だなあ)。私は、さすがにここまではついていけませんよ…。
身延線では、6月17日に臨時特急〔身延〕を運行。
下り
静岡8:31 → 10:07身延
上り
身延12:18 → 13:53静岡
停車駅:清水・富士・富士宮・内船
373系で運行 全車指定席
運行が土曜日の1日だけだし、上りは身延出発も早めで、行楽対策にしては中途半端な設定。身延山の宗教行事対策ではないだろうか。
(18日の運行がないのは、上の臨時急行の設定があるのか?)
また、〔南紀〕はキハ85系引退で、6月24・25日にサヨナラ運転の臨時〔ありがとうキハ85系南紀号〕が運行されます。
下り
名古屋8:51 → 12:44新宮
上り
新宮13:55 → 17:44名古屋
往復とも途中営業の停車はない(基本的には臨時〔南紀81・82号〕に近い時刻)。
全車指定席。なお、グリーン車のマークがあるが(6連の前後に計2両連結)、JR東海のWEBに拠れば、JR東海ツアーズの旅行商品としてのみの発売。
この他7月8~9日にかけて、〔さよならキハ85系〕が名古屋~高山間で運行されるが、JR東海ツアーズの旅行商品のみの団体列車。
●花輪線が5月14日に運行を再開し、今号では復旧後の全列車の時刻が掲載されています。豪雨被災前と比較して、便数や運行区間など、運行形態の変化はない。被災前は盛岡を9時31分に出発していた荒屋新町行1927Dが、盛岡発9時53分となって、全体的に22~25分程繰り下がっている(〔はやぶさ5号〕から乗り換えができる)。
次号・7月号だが、いよいよ南阿蘇鉄道が7月15日に全線再開となります。朝の2往復は、JR豊肥本線・肥後大津への直通も行われます。時刻はもちろん、あるいはグラビアでも取り上げられるのだろうか?
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
4日 ガーシー元参議院議員 著名人脅迫容疑などで逮捕
5日 「大崎事件」裁判やり直し認めない決定 福岡地裁宮崎支部
6日 盗撮動画販売「カリスマ撮り師」 懲役1年6ヶ月実刑判決
№2662 「よん・さん・とお」復刻版 読んでみた 4.東海道新幹線
毎月1回やると書いておきながら、全く飛び飛びになっている、「よん・さん・とお」、1968(S43)年10月1日改正時刻表を読んで、印象を書き記す企画。今回も、前回(№2522)から、1年近くも経ってしまって、申し訳ない。
前回の最後に「次回こそは東海道新幹線と、新幹線を主体とする主要幹線連絡時刻表を読み進める」みたいな事を書いたが、今回は東海道新幹線のみとします。
当時の東海道新幹線は、品川・三島・新富士・掛川・三河安城駅がなく、静岡県内は熱海・静岡・浜松のみでした(三島以外は民営化後の開業)。
〔ひかり〕は全区間で全列車、名古屋・京都のみ停車で3時間10分。今の〔のぞみ〕は、品川・新横浜にも停車しながら最速2時間21分なので、隔世の感もあります。〔こだま〕は全区間通しだと、4時間ちょうど(上下とも静岡で4分停車)。
東京~新大阪間の営業キロ552.6㎞は、今と変わらない(実際にはもっと短い)。2等運賃1,730円(当時の国鉄は2等級制。運賃自体を1等と2等で分けていた。今の普通運賃は8,910円)、特急料金は、当時は〔ひかり〕と〔こだま〕は別で、〔ひかり〕の2等指定席料金1,600円(現在の特急料金は5,490円)。
参考までに、東京駅だけになるが、新幹線の発車時刻表を作ってみました。
開業から4年経ち、基本的には20分サイクルが確立していました。東京発は基本的に、〔ひかり〕 … 00・20・40分、〔こだま〕 … 05・25・45分(ちなみに新大阪も同じ時刻)。ただし、終日20分間隔で走っていたわけではない。〔ひかり〕で1時間に毎日3本出発していたのは、8時台と18時台だけ。〔こだま〕にはない。
〔ひかり〕で毎時、毎日必ず出発があったのは、00分発のみ。この列車が新大阪で、山陽本線経由九州方面行の特急と接続していた、というのは、前回書きました。
今の感覚だと、6・7時台の〔ひかり〕が少ないかも知れない。現在の東京発6時台は、〔のぞみ〕(毎日運転)4本・〔ひかり〕1本・〔こだま〕2本。〔のぞみ〕は品川始発もあり、この点でも今とはだいぶ違う。当時はさすがに、今ほどはビジネスユースが多くなかったのかも知れない。
毎日は運行されない列車は、斜字にしました。記号で書き加えた以外にも運転日・または運転しない日があります。在来線もだが、当時の季節列車は季節毎に運転日をアルファベット記号で記載していて、この時刻表では、A(新幹線にはなかった)…12月21日~1月20日運転・B…12月25日~1月15日運転と記載されていました。
この時代でもそろそろ、土曜日を休みにするという考え方が普及しつつあったようで、土曜日は運転・または運休という列車が、数本見られました。
当時の東海道新幹線は12両編成で、〔ひかり〕は全車指定席、〔こだま〕は原則一部自由席。ただし〔こだま〕でも、一部の季節列車は全車指定席でした。この後の在来線でも見られるが、一部の〔こだま〕には、「指定席は団体で満員になることがあります」の注釈があります。
区間運転の〔こだま〕は全車自由席(上り〔こだま202号〕(名古屋→東京)には指定席設定あり)。熱海→東京の早朝2本は、1等は営業していない。
〔こだま〕では、東京~熱海間の区間運転の設定が目に付く。当時の熱海は首都圏からの泊りがけの旅行の行先として人気があったようだから、それを見込んでいたのだろう。下り夜間・上り朝方以外は休日のみ、または土休日のみの運転。熱海駅は待避線がない相対式の構造で、ここが終点とは?かも知れないが、三島には既に電留線・引き上げ線があったので、丹那トンネルを延々と回送して、折り返していったのだろう。
(新幹線三島駅の開業は翌1969(S44)年4月25日)
以上、かなりおおざっぱに東海道新幹線の時刻を眺めてみました。次回こそ、連絡時刻表について書きます。というか、東京⇔他都道府県県庁所在地間の所要時間の比較、をやってみたいと思います。
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鹿島臨海鉄道の「ガールズ&パンツァー」ラッピング車3両が、ラッピング車としては今日運行が終了するようで、昨日は記念走行イベントが行われたと、ニュースにありました。ラッピングされた6000形は、車両そのものが老朽化していて、数年前に見た時にはラッピングにも影響が出ている部分がありました。ただ、車両そのものは、まだ使用を続けるようです。今の大洗鹿島線は8000形の方が運用数が多くなっているので、8000形のガルパンラッピングをやるかもと思っていたが、今のところは、その気配はなさそう。全国的にアニメ・コミックのラッピングの乗り物は数多くあって、数年にわたって運行されているものも多く、私も自作カレンダーで使った、というのは以前書きました。しかし、皆が皆いつまでもというわけにはいかず、今年の頭には、国際興業の「ヤマノススメ」ラッピング車も運行が終わっています。ラッピングも、車両等そのものも、寿命というものはあるので、皆いつかは見納めになります。辛いという人も少なくなかろうが、ラストは事故もトラブルもなく、明るく送り出したいものです。
《What's New》
27日 香港 民主派政党「公民党」 解散決定
28日 バスケBリーグ 琉球ゴールデンキングス初優勝
29日 連合 賃上げの環境整備強化 国に要求書提出
№2649 JTB時刻表2023年5月号(JTBパブリッシング)
「JTB時刻表2023年5月号」、先週発売になりました。
表紙は381系〔やくも〕。最後の国鉄型電車特急となったが、国鉄色ではなく、「スーパーやくも」色で来たか。
「のりもの情報局」は、広島電鉄のクラウドファンディングラッピング電車と、三岐鉄道の北勢線20周年記念乗車券。広島電鉄は、広島の3大プロ「広島交響楽団」「サンフレッチェ」「カープ」のフルカラーラッピング編成で、これまでのパートラッピングから、フルラッピングに変えて運行している。これがクラウドファンディングで行われたという事。ところで広島で「プロ」と言うと今はもう一つ、バスケBリーグの「広島ドラゴンフライズ」があるのに、なぜやらないの?
2023年 注目したい列車
新型車両の中で一番注目なのは、やはり「スペーシアX」という事になろうか。お値段が少々高めになるのは、西の近鉄「しまかぜ」と同様か。個人的には、ここには記されていないが、カフェの内容が気になっています。昔のDRCのようなオープンスペースがあるといいと思うが。これは他の特急でも同じです。
大阪メトロ400系は「春運転開始予定」と記されているが、少々遅くなって6月25日デビューと、発表がありました。正面に目が行きがちだが、側面は、窓がすごく小さい。東京都6500形もだが、最近の通勤電車はロングシートであっても、背もたれを大きく取る傾向があります。東急2020系がその始まりか(窓の大きさそのものは他車と変わらないが、よく見ると下部は埋められている)。今後の純ロングシート車のスタンダードとなっていくのだろうか(窓が小さいと、見た目のバランスが悪くなると思う)。
リバイバルで言うと、〔やくも〕は現行381系の国鉄色・「スーパーやくも」色は記されているものの、来年デビューの新型273系については、一切触れられていない。既に外観・インテリアについての発表があるのに。〔マリンやくも〕って何?という人も増えているかもしれない。1988(S63)年の瀬戸大橋開通時、〔やくも〕1往復が運行日限定で、岡山~高松間の延長運転を行っていました(列車名は〔やくも〕のまま)。
「索引地図」から、ついに留萌本線・石狩沼田~留萌間が完全に抹消されました。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、グラビアに連動して、岡山地域の227系「Urara」。
なお「編集長だより」で、次の6月号からの定価改定(早い話が値上げ)が予告されています。税込み1,205円→1,375円。
737系導入による、室蘭本線の長万部・室蘭~東室蘭~苫小牧間の5月20日改正ダイヤが掲載されました。普通列車のみ、室蘭~東室蘭間は普通列車として走る特急〔すずらん〕も、時刻は普通列車区間のみ掲載。
室蘭~苫小牧間は、711系引退以降は電化区間でありながら、貨物列車も含めてほぼ全列車がDC・DL(電気運転は〔すずらん〕のみ)という、不健全な形になっていました。
新ダイヤでは、DC列車も大半が非電化区間の長万部とか、岩見沢方面への直通列車で、全区間電化区間というDC列車は、ほとんどなくなる。登別~糸井間のDC列車は、長万部~苫小牧間直通の1往復のみ。なおJR北海道のWEBのリリースに拠れば、この新ダイヤ区間の在来型DC(キハ40形だろう)の運行は、糸井~苫小牧間の下り2本(1本は岩見沢発)・上り1本(追分行)のみ。
また、札幌直通1往復も電車化され、千歳線内も時刻を変更。上り2724M(現行2724D)は札幌→東室蘭間の所要時間が2時間50分→2時間29分と大幅に短縮。下り2819M(現行2819D)は、〔エアポート221号〕退避がサッポロビール庭園での通過待ち→千歳での待ち合わせに変更。千歳の停車時間が約6分→約17分と延びるが、札幌着は23時11分で変わらない。この列車は、北広島でのプロ野球開催時は千歳止まりとなり、8819Mへ乗り換えになる(新ダイヤの2819Mは、千歳から先は8819Mと同じ時刻になる)。千歳線の普通列車は、全て電車化(石勝線列車の千歳直通を除く)。
この他、東海道本線・岡崎→名古屋間の、5月3~7日の時刻も掲載。3317F・3127Fの退避は大府ではなく南大高で行われる。3317Fは約16分も停車。
会社線は、秩父鉄道の土休日ダイヤ(主要駅のみ)を掲載。長瀞折返しがずいぶん増えているが、プレミアム・アウトレットへの来客がやや落ち着いたのか、熊谷~寄居間の本数はやや減っているかも。臨時列車は1往復のみ設定。西武からの直通は全て、到着直後に自線内の列車として折り返すようになった。長瀞→御花畑間2本・三峰口→西武秩父間1本。このままでは、次の改正あたりで直通が廃止になってしまうかも(西武4000系も30年以上経ち、そろそろ…の感があるし)。
「私鉄のフリーきっぷ」のうち、「まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパス」は、東武バスの霧降高原~大笹牧場間と、奥細尾への路線が廃止になっているのに、マップがそのままになってしまっている。
本文
鹿児島本線は、5月5日深夜~5月6日早朝、博多駅の線路切り替え工事のため、運休が発生する。
特急は、5月5日夜間の〔かささぎ201号〕〔きらめき12号〕は全区間運休。〔リレーかもめ62・64号〕は、武雄温泉→二日市間は臨時〔リレーかもめ92・94号〕として運行(接続する西九州新幹線〔かもめ〕も時刻は変わらないが、〔かもめ〕と号数を合わせた、「二日市行」臨時列車の扱いになる)。〔ソニック60号〕は、大分→小倉間は臨時〔ソニック90号〕として運行。
普通列車は博多駅23時少し前~6時前まで、博多の前後で運休になる(一部は全区間運休)。5月5日の博多発最終は、下りは22時44分発荒尾行(通常の二日市行を延長し、二日市から先は運休となる区間快速の時刻で運行)、上りは22時43分発福間行。5月6日の博多発初発は、下りは5時54分発大牟田行(5時52分発の時刻変更)、上りは5時54分発小倉行。
また篠栗線の5月5日の博多発最終は22時24分発直方行。5月6日の初発は変更がない(下り篠栗発博多行初列車の博多着が8分繰り下げ)。
〔にちりん3・6・7・8・10号〕〔にちりんシーガイア5号〕は、5月16日・6月13日は佐伯~宮崎空港間運休。延岡~宮崎空港間は同時刻で臨時〔ひゅうが〕として運行されるが、編成内容は変わる(普通車は全車自由席)。また〔きりしま7・8・9・10・11・12号〕は5月9・16・23・30日(火曜日)は全区間運休。この日は普通列車1往復も、都城~国分間運休。
会社線は、留萌本線・石狩沼田~留萌間が廃線になったが、代替交通機関は、沿岸バスの旭川~留萌・羽幌間〔特急あさひかわ号〕が高速バスのページ(P748)に掲載されているだけ(しかも3年間の実証運行)で、石狩沼田~留萌間の交通は記されていない。そもそも、交通自体が設定されていない。石狩沼田~留萌間の移動は、沼田町の乗合タクシーと、沿岸・道北バス(旭川~深川~留萌)を乗り継ぐ必要があるが、乗合タクシーは、基本的には登録が必要。コロナ禍で8→5便に減便された沿岸・道北バス路線が鉄道廃止後も復便していない事も合わせると、結局この区間の利用は、この程度で済んでしまうほどしかなかったのか、深川から石狩沼田まで鉄道、その先他交通を利用して乗り継ぎで留萌へ、という方法は、もはや非現実的、と言う他はない。
銚子電気鉄道は引き続き「当面の間運休」の列車があるが、銚子電気鉄道のWEBでは、時刻表から完全に抹消されている。
ことでんはJR四国と合わせてか、5月20日に運賃改定(値上げ)を行う。高松築港~琴電琴平間630円→730円・瓦町~琴電志度間410円→470円など。
営業案内
JR四国が5月20日、運賃・料金を改定(値上げする)。主要区間で特急利用の場合、運賃+特急料金(通常期)で、高松~松山間6,290円→6,690円・高松~高知間5,520円→5,920円・高松~徳島間3,200円→3,370円。
5月27日より、JR東日本の青森・秋田・岩手各エリアにSuicaが導入される。ただ、前にも書いたが、各エリアとも範囲が小さい。多少本数が少なくても、地域内のつながりを考えたら、もう少し幅広く導入すべきではないか?特に秋田は、県南では主要都市の横手・大曲(大仙市)・羽後本荘(由利本荘市)、県北の大館・能代に届いていない。青森も津軽線の蟹田、五能線の五所川原までは入れるべき。岩手も、本来なら一ノ関までは入るべきだ(ただし、仙台エリアとぶつかってしまう)。IGR・青い森も入れば良いのだが。盛岡エリアは東北新幹線も利用可。
6月号の特集は、なんだろうなあ?あとは、花輪線が5月14日に全線再開になるので、時刻が掲載になるでしょう(今号では「5月中旬に運転再開見込み」の一文が入った)。被災前と大きく違う事はないと思う。あとは米坂線と津軽線、どうなるのか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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相鉄が、今年度・2023年度の設備投資計画を発表しました。今年度も、相鉄バスを含んでいます。21000系は2編成を導入し、計画の9編成の導入を完了。10000系6編成の車内に防犯カメラを設置。ホームドアは海老名以外の全駅への導入を完了する。海老名駅は引き続き駅舎の改築を行う。ゆめが丘駅は改札を新設するほか、「デザインブランドアッププロジェクト」に沿ったデザインの統一を行う。鶴ヶ峰駅付近の立体交差工事は、本工事に向けた準備工事を行う。バスは一般のバス17台(うち3台はハイブリッド車)、高速車3台、コミュニティバス1台を導入。投資額は鉄道116億円・バス8億円。
《What's New》
26日 慶応大学アメフト部 24人退部・活動停止 活動中に飲酒
27日 角川 歴彦元KADOKAWA会長 保釈金2億円で保釈
JR東日本やANA HDは、昨年度の決算が3年ぶりの黒字になったと発表しました。
新型コロナウィルスの、5月8日の「5類」移行が、正式に決定しました。また感染が増えているのは懸念でもあるが、3年前のGWの悪夢を思い返せば、もう後戻りはできないし、させてはいけないと、強く思います。土曜日にはいよいよGWが始まり、国内に関してはコロナ禍前の賑わいに戻りそうだという分析もあるそうです。私は混雑はウィルスがなくてもイヤだが、とにかく皆が楽しいGWを過ごして、そしてGW後・「5類」移行後も大幅な感染の拡大なく、日常が少しづつでも戻ってくる事を、願います。
表紙は381系〔やくも〕。最後の国鉄型電車特急となったが、国鉄色ではなく、「スーパーやくも」色で来たか。
「のりもの情報局」は、広島電鉄のクラウドファンディングラッピング電車と、三岐鉄道の北勢線20周年記念乗車券。広島電鉄は、広島の3大プロ「広島交響楽団」「サンフレッチェ」「カープ」のフルカラーラッピング編成で、これまでのパートラッピングから、フルラッピングに変えて運行している。これがクラウドファンディングで行われたという事。ところで広島で「プロ」と言うと今はもう一つ、バスケBリーグの「広島ドラゴンフライズ」があるのに、なぜやらないの?
2023年 注目したい列車
新型車両の中で一番注目なのは、やはり「スペーシアX」という事になろうか。お値段が少々高めになるのは、西の近鉄「しまかぜ」と同様か。個人的には、ここには記されていないが、カフェの内容が気になっています。昔のDRCのようなオープンスペースがあるといいと思うが。これは他の特急でも同じです。
大阪メトロ400系は「春運転開始予定」と記されているが、少々遅くなって6月25日デビューと、発表がありました。正面に目が行きがちだが、側面は、窓がすごく小さい。東京都6500形もだが、最近の通勤電車はロングシートであっても、背もたれを大きく取る傾向があります。東急2020系がその始まりか(窓の大きさそのものは他車と変わらないが、よく見ると下部は埋められている)。今後の純ロングシート車のスタンダードとなっていくのだろうか(窓が小さいと、見た目のバランスが悪くなると思う)。
リバイバルで言うと、〔やくも〕は現行381系の国鉄色・「スーパーやくも」色は記されているものの、来年デビューの新型273系については、一切触れられていない。既に外観・インテリアについての発表があるのに。〔マリンやくも〕って何?という人も増えているかもしれない。1988(S63)年の瀬戸大橋開通時、〔やくも〕1往復が運行日限定で、岡山~高松間の延長運転を行っていました(列車名は〔やくも〕のまま)。
「索引地図」から、ついに留萌本線・石狩沼田~留萌間が完全に抹消されました。
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なお「編集長だより」で、次の6月号からの定価改定(早い話が値上げ)が予告されています。税込み1,205円→1,375円。
737系導入による、室蘭本線の長万部・室蘭~東室蘭~苫小牧間の5月20日改正ダイヤが掲載されました。普通列車のみ、室蘭~東室蘭間は普通列車として走る特急〔すずらん〕も、時刻は普通列車区間のみ掲載。
室蘭~苫小牧間は、711系引退以降は電化区間でありながら、貨物列車も含めてほぼ全列車がDC・DL(電気運転は〔すずらん〕のみ)という、不健全な形になっていました。
新ダイヤでは、DC列車も大半が非電化区間の長万部とか、岩見沢方面への直通列車で、全区間電化区間というDC列車は、ほとんどなくなる。登別~糸井間のDC列車は、長万部~苫小牧間直通の1往復のみ。なおJR北海道のWEBのリリースに拠れば、この新ダイヤ区間の在来型DC(キハ40形だろう)の運行は、糸井~苫小牧間の下り2本(1本は岩見沢発)・上り1本(追分行)のみ。
また、札幌直通1往復も電車化され、千歳線内も時刻を変更。上り2724M(現行2724D)は札幌→東室蘭間の所要時間が2時間50分→2時間29分と大幅に短縮。下り2819M(現行2819D)は、〔エアポート221号〕退避がサッポロビール庭園での通過待ち→千歳での待ち合わせに変更。千歳の停車時間が約6分→約17分と延びるが、札幌着は23時11分で変わらない。この列車は、北広島でのプロ野球開催時は千歳止まりとなり、8819Mへ乗り換えになる(新ダイヤの2819Mは、千歳から先は8819Mと同じ時刻になる)。千歳線の普通列車は、全て電車化(石勝線列車の千歳直通を除く)。
この他、東海道本線・岡崎→名古屋間の、5月3~7日の時刻も掲載。3317F・3127Fの退避は大府ではなく南大高で行われる。3317Fは約16分も停車。
会社線は、秩父鉄道の土休日ダイヤ(主要駅のみ)を掲載。長瀞折返しがずいぶん増えているが、プレミアム・アウトレットへの来客がやや落ち着いたのか、熊谷~寄居間の本数はやや減っているかも。臨時列車は1往復のみ設定。西武からの直通は全て、到着直後に自線内の列車として折り返すようになった。長瀞→御花畑間2本・三峰口→西武秩父間1本。このままでは、次の改正あたりで直通が廃止になってしまうかも(西武4000系も30年以上経ち、そろそろ…の感があるし)。
「私鉄のフリーきっぷ」のうち、「まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパス」は、東武バスの霧降高原~大笹牧場間と、奥細尾への路線が廃止になっているのに、マップがそのままになってしまっている。
本文
鹿児島本線は、5月5日深夜~5月6日早朝、博多駅の線路切り替え工事のため、運休が発生する。
特急は、5月5日夜間の〔かささぎ201号〕〔きらめき12号〕は全区間運休。〔リレーかもめ62・64号〕は、武雄温泉→二日市間は臨時〔リレーかもめ92・94号〕として運行(接続する西九州新幹線〔かもめ〕も時刻は変わらないが、〔かもめ〕と号数を合わせた、「二日市行」臨時列車の扱いになる)。〔ソニック60号〕は、大分→小倉間は臨時〔ソニック90号〕として運行。
普通列車は博多駅23時少し前~6時前まで、博多の前後で運休になる(一部は全区間運休)。5月5日の博多発最終は、下りは22時44分発荒尾行(通常の二日市行を延長し、二日市から先は運休となる区間快速の時刻で運行)、上りは22時43分発福間行。5月6日の博多発初発は、下りは5時54分発大牟田行(5時52分発の時刻変更)、上りは5時54分発小倉行。
また篠栗線の5月5日の博多発最終は22時24分発直方行。5月6日の初発は変更がない(下り篠栗発博多行初列車の博多着が8分繰り下げ)。
〔にちりん3・6・7・8・10号〕〔にちりんシーガイア5号〕は、5月16日・6月13日は佐伯~宮崎空港間運休。延岡~宮崎空港間は同時刻で臨時〔ひゅうが〕として運行されるが、編成内容は変わる(普通車は全車自由席)。また〔きりしま7・8・9・10・11・12号〕は5月9・16・23・30日(火曜日)は全区間運休。この日は普通列車1往復も、都城~国分間運休。
会社線は、留萌本線・石狩沼田~留萌間が廃線になったが、代替交通機関は、沿岸バスの旭川~留萌・羽幌間〔特急あさひかわ号〕が高速バスのページ(P748)に掲載されているだけ(しかも3年間の実証運行)で、石狩沼田~留萌間の交通は記されていない。そもそも、交通自体が設定されていない。石狩沼田~留萌間の移動は、沼田町の乗合タクシーと、沿岸・道北バス(旭川~深川~留萌)を乗り継ぐ必要があるが、乗合タクシーは、基本的には登録が必要。コロナ禍で8→5便に減便された沿岸・道北バス路線が鉄道廃止後も復便していない事も合わせると、結局この区間の利用は、この程度で済んでしまうほどしかなかったのか、深川から石狩沼田まで鉄道、その先他交通を利用して乗り継ぎで留萌へ、という方法は、もはや非現実的、と言う他はない。
銚子電気鉄道は引き続き「当面の間運休」の列車があるが、銚子電気鉄道のWEBでは、時刻表から完全に抹消されている。
ことでんはJR四国と合わせてか、5月20日に運賃改定(値上げ)を行う。高松築港~琴電琴平間630円→730円・瓦町~琴電志度間410円→470円など。
営業案内
JR四国が5月20日、運賃・料金を改定(値上げする)。主要区間で特急利用の場合、運賃+特急料金(通常期)で、高松~松山間6,290円→6,690円・高松~高知間5,520円→5,920円・高松~徳島間3,200円→3,370円。
5月27日より、JR東日本の青森・秋田・岩手各エリアにSuicaが導入される。ただ、前にも書いたが、各エリアとも範囲が小さい。多少本数が少なくても、地域内のつながりを考えたら、もう少し幅広く導入すべきではないか?特に秋田は、県南では主要都市の横手・大曲(大仙市)・羽後本荘(由利本荘市)、県北の大館・能代に届いていない。青森も津軽線の蟹田、五能線の五所川原までは入れるべき。岩手も、本来なら一ノ関までは入るべきだ(ただし、仙台エリアとぶつかってしまう)。IGR・青い森も入れば良いのだが。盛岡エリアは東北新幹線も利用可。
6月号の特集は、なんだろうなあ?あとは、花輪線が5月14日に全線再開になるので、時刻が掲載になるでしょう(今号では「5月中旬に運転再開見込み」の一文が入った)。被災前と大きく違う事はないと思う。あとは米坂線と津軽線、どうなるのか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
********************
相鉄が、今年度・2023年度の設備投資計画を発表しました。今年度も、相鉄バスを含んでいます。21000系は2編成を導入し、計画の9編成の導入を完了。10000系6編成の車内に防犯カメラを設置。ホームドアは海老名以外の全駅への導入を完了する。海老名駅は引き続き駅舎の改築を行う。ゆめが丘駅は改札を新設するほか、「デザインブランドアッププロジェクト」に沿ったデザインの統一を行う。鶴ヶ峰駅付近の立体交差工事は、本工事に向けた準備工事を行う。バスは一般のバス17台(うち3台はハイブリッド車)、高速車3台、コミュニティバス1台を導入。投資額は鉄道116億円・バス8億円。
《What's New》
26日 慶応大学アメフト部 24人退部・活動停止 活動中に飲酒
27日 角川 歴彦元KADOKAWA会長 保釈金2億円で保釈
JR東日本やANA HDは、昨年度の決算が3年ぶりの黒字になったと発表しました。
新型コロナウィルスの、5月8日の「5類」移行が、正式に決定しました。また感染が増えているのは懸念でもあるが、3年前のGWの悪夢を思い返せば、もう後戻りはできないし、させてはいけないと、強く思います。土曜日にはいよいよGWが始まり、国内に関してはコロナ禍前の賑わいに戻りそうだという分析もあるそうです。私は混雑はウィルスがなくてもイヤだが、とにかく皆が楽しいGWを過ごして、そしてGW後・「5類」移行後も大幅な感染の拡大なく、日常が少しづつでも戻ってくる事を、願います。
№2630 JTB時刻表2023年4月号(JTBパブリッシング)
「JTB時刻表2023年4月号」、月曜日に発売になりました。
表紙はもう何回も見ているだろう、新相直ネットワークの7社局の車両の並び。左から、埼玉高速2000系・東京都6500系・東京メトロ9000系・東急3020系・相鉄21000系・東武50070型・西武40000系。
「のりもの情報局」は、今月は1件だけ。「秋田内陸地域公共交通連携協議会」の「秋田内陸線『田んぼアート』田植え体験参加者募集。
今月はJTB時刻表の年間購読キャンペーンがあって、ギフト券コード使用で、通常の13,253円から、さらに1,000円引き。
2023年春 私鉄ダイヤ改正 注目ニュース
2・3月号と連続してJRグループの改正になって、やはりここで来たか、という所。
当初はこの直通線、相鉄沿線から都心への、JR直通に続くもう一つの直通ルートという性格が第一、と思っていたのだが、近頃は、相鉄・東急双方からの新横浜へのアクセス(特に新幹線乗り継ぎ)の向上が強調されるようになった気がする。相鉄はともかく東急は?と思っていたが、渋谷・目黒はまだしも、沿線から新幹線の駅というと、品川にしてもそこに至るまで最低1度、あるいは2度の乗り換えは必要になり、新横浜で直接乗り換えられるのは、特に神奈川県側だとメリットは大きいだろう。ただ、地下4Fから高架線の新幹線のホームにたどり着くのは、一苦労のはずだが。駅も両者はやや離れているし。新横浜は、JRスタートの時点では、〔ひかり〕が停車するようにはなっていたがまだ回数は少なかったし(〔のぞみ〕はまだなかった)、市営地下鉄はその2年前に到達していたが、駅付近はまだまだ開発途上という感が濃かった。アリーナもスタジアムもなかったし。隔世の感があります。
7社局の車両がここでも並んでいるが、全社局が一斉に関係線区を走るわけではない。相鉄編成は東武東上線には入らないし、メトロ・都営・埼玉高速も、少なくとも今回の改正では相鉄線には入らない。東武・西武は新横浜にも行かない(東武東上線~新横浜・相鉄線間の列車はあるが、全列車東急編成)。関係する全区間を走るのは、東急のみ。
あとはこの開業で、在来の路線、横浜市営地下鉄ブルーライン・JR横浜線にはどの位影響が出るだろうか。特に菊名の乗降(乗り換え)は、どの程度変化が起きるか、興味が持たれます。
その他にも私鉄の改正が並んでいるが、全体的には後退の印象は、やはりあります。東武東上線は、川越特急の設定増があるが、旧快速急行・快速からの立て替えが多い(だから単純に「特急」にしても良かったのではないか?)。また西武は、秩父鉄道直通がまた減少し、上りは廃止(秩父鉄道線内で返却の列車として、三峰口→西武秩父・長瀞→御花畑間の区間運転が、午前中に設定されている)。
江ノ電は71年ぶりの改正として「話題」になっているそうだが、本数が減るのが「話題」とはね…。単線でネットダイヤを組んでいる路線だと、今回ここにはなかった伊豆箱根鉄道大雄山線もだが、本数が減っても行き違いの駅は変えられないので、所要時間が増大してしまうのが悩ましい。江ノ電は旧ダイヤが34分だったが、新ダイヤでは37分になってしまった。駅の乗降に時間がかかるのが遅延の原因になっていたとみているのだが、小型なので3ドア化とかもできないし…。
福岡市営地下鉄の延伸区間は、今年中には乗りに行くと、宣言しておきます。
特集のページ
「NEWS」の4文字だが、今月は、そうにゃん?のシルエットを模したマークが描かれた相鉄21000系・東急3020系・東京都6300系・東京メトロ9000系(更新車)・埼玉高速2000系が描かれています。この5系列が全部見られるのは、白金高輪~新横浜間。
まず、開通記念で、相鉄・東急新横浜線の全列車の時刻が掲載されています。
「早朝時間帯 新横浜駅へ便利な列車」というのは、東海道新幹線で新横浜始発の〔ひかり533号〕と、今改正で設定になった〔のぞみ491号〕(原則月・土曜日運転)に乗り換えができる列車で、全時刻公開より前に、各社よりリリースされていました。新幹線とは関係なくなるが、土休日の海老名5時14分発特急3700列車が、なんと小川町行だ。全区間で115.2㎞。
会社線は、西武(含む東急)・東武・京王のライナー列車と、白馬方面及び長野~野沢温泉間の、季節運行の高速バス。それと、東京・名古屋・大阪バスの東京(王子)~名古屋(愛知県庁)間と、沖縄~名護方面間の高速バス。
本文
北陸本線は、敦賀駅構内の工事のため、4月16日は一部列車が運休する。下り〔しらさぎ65号〕全区間と、普通列車2本の近江塩津→敦賀間、上り〔サンダーバード50号〕全区間と、普通列車1本の敦賀→近江塩津間。〔サンダーバード50号〕の代替で、金沢→敦賀間に〔ダイナスター50号〕を運行(全車自由席)。
磐越西線は、4月1日に全線の運行を再開、本文には4月1日からの時刻を掲載(3月31日までは「特集のページ」に掲載。被災前、去年の3月12日改正ダイヤと比較すると、被災していない区間も含めて、大規模な変化は確認できない(ただし喜多方~野沢間でワンマン運転を開始)。〔SLばんえつ物語〕は設定がない(SLは夏まで定期検査)。
阿武隈急行は、4月16日は架道橋拡幅工事のため午後の全列車が運休し、代行輸送を実施(福島~梁川・梁川~丸森・丸森~槻木の各区間で代行バスを運行)。
留萌本線は、今月号は3月31日までと、石狩沼田~留萌間廃線後の4月1日からの時刻を両方掲載。残存の深川~石狩沼田間は、7往復の運行は変わらない。基本的の朝方の石狩沼田→深川間と、夕方の深川→石狩沼田間は、現行のダイヤと大きな違いはない。
変わるのは下りの旭川からの直通で、夕方の旭川15時16分発現行4929Dは、旭川→深川間も取りやめ。なので旭川からの函館本線の普通列車は、13時47分発(2328M)から16時12分発(2334M)間で、約2時間30分空く事になる。一方で旭川12時04分発石狩沼田行4925Dを設定。
会社線では、名鉄も3月18日にダイヤ改正を行ったが、知多新線はほとんどが線内折返しのワンマン運転となって、名古屋方面~内海間の特急は、夜間の内海行・早朝の内海発各2本のみとなりました(河和発着に立て替え)。知多新線は上野間・野間の行き違いが廃止になって棒線化されており、凋落が著しい(線内で行き違いができるのは、別曽池(信)と知多奥田のみとなっている)。
また関西の私鉄は、南海以外の大手4社と、大阪メトロ・山陽・神鉄・神戸高速で、バリアフリー料金導入による運賃改定を行う。他に嵐電・叡山も改定。
札幌市営地下鉄は4月1日ダイヤ改正とあったが、南北線麻布駅の一時的な修正のみ(線路設備更新によるホーム利用方法変更のため 7月31日まで)で、全体のダイヤ形態に変更はないし、東西線・東豊線も変更しない。
筑豊電鉄は3月18日に再度ダイヤ改正を行ったが、平日のラッシュ対策で、黒崎駅前~筑豊中間間は減便だが、筑豊中間~筑豊直方間は増便。日中以降と土曜日・休日は変更なし。
横浜シーサイドラインは、3月25日に改正を実施。平日ラッシュ時は、7~8時台は1時間当たり平均15本→13本に削減、土休日はほぼ終日10分間隔で運転。
スカイレールサービスは、5月3・4日は運休になるそう。理由は解らないが(スカイレールサービスは公式WEBがない)、噂されている今年中の廃止・EVバス転換をにらんでの、何かの実験的な事が行われるのだろうか?
羽後交通の角館~田沢湖間路線は、現在平日7往復・土休日2往復が運行されているが、今月一杯を持っての廃止が、羽後交通よりリリースされています。田沢湖エリアは、他のエリアから孤立する事になります。慢性的なドライバー不足を理由に挙げていて、羽後交通は他の路線も、特に土休日は大半の路線が全便運休の状態になっているが、北東北では各社とも、路線バスの運行維持に相当苦慮しているようです。何とかならないものか。
岩手県北バスの〔106特急〕は、ダブルデッカー車(アストロメガ)の運行が終了と発表になっています。4月1日より在来車両で、一部時刻を変更して運行、との事。
営業案内
JR西日本の「特定区間」も、4月1日より値上げ。バリアフリー料金(普通運賃は10円)導入もあるが、もっと値上げになる区間もあります。大阪~京都間570円→580円・大阪~神戸間410円→460円・天王寺~和歌山間870円→900円など。
JR東日本の「オフピーク定期券」の案内は先月号から記されているが、「ピーク時間帯」は一部、JR以外の私鉄にも設定されています。設定されているのは、相鉄線全線(新横浜除く)・東京メトロ全線(中目黒・代々木上原・和光市・渋谷・目黒除く)・りんかい線・東武スカイツリーライン区間(伊勢崎線)・亀戸線・大師線。ピーク時間帯(入場時にIC普通運賃が必要になる時間帯)が最も早く訪れるのは、青梅線の奥多摩・白丸で、5時50分~7時20分。一方で電車特定区間のみを発売対象としているので、東海道本線の大船~小田原間や、京葉線の蘇我あたりの設定がないのは、不合理ではないだろうか? (「電車特定区間」自体がもう実態に合っていない)
今号は付録で「しおりセット」があります。過去の時刻表の表紙をモチーフにしているそうで、なるほど「よん・さん・とお」の583系に、「一本列島」の快速〔海峡〕か。女の子のシルエットも、ありますねえ。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
19日 創立147年 岩手県岩泉町安家小学校 閉校式
20日 IPCC 統合報告書9年ぶり公表 温室効果ガスの早期大幅削減を強調
21日 「空飛ぶクルマ」テスト飛行 今治市で実施
22日 「都民割」6月末まで延長 東京都発表
WBC日本優勝、おめでとうございました。やはり準決勝の「村神様」逆転サヨナラタイムリー、じゃないですかね?個人的にはそろそろ、最初のラウンド(日本が入るグループ)及び準々決勝も、日本以外の国でも行われるようになって然るべきと思うが、どうでしょう?
表紙はもう何回も見ているだろう、新相直ネットワークの7社局の車両の並び。左から、埼玉高速2000系・東京都6500系・東京メトロ9000系・東急3020系・相鉄21000系・東武50070型・西武40000系。
「のりもの情報局」は、今月は1件だけ。「秋田内陸地域公共交通連携協議会」の「秋田内陸線『田んぼアート』田植え体験参加者募集。
今月はJTB時刻表の年間購読キャンペーンがあって、ギフト券コード使用で、通常の13,253円から、さらに1,000円引き。
2023年春 私鉄ダイヤ改正 注目ニュース
2・3月号と連続してJRグループの改正になって、やはりここで来たか、という所。
当初はこの直通線、相鉄沿線から都心への、JR直通に続くもう一つの直通ルートという性格が第一、と思っていたのだが、近頃は、相鉄・東急双方からの新横浜へのアクセス(特に新幹線乗り継ぎ)の向上が強調されるようになった気がする。相鉄はともかく東急は?と思っていたが、渋谷・目黒はまだしも、沿線から新幹線の駅というと、品川にしてもそこに至るまで最低1度、あるいは2度の乗り換えは必要になり、新横浜で直接乗り換えられるのは、特に神奈川県側だとメリットは大きいだろう。ただ、地下4Fから高架線の新幹線のホームにたどり着くのは、一苦労のはずだが。駅も両者はやや離れているし。新横浜は、JRスタートの時点では、〔ひかり〕が停車するようにはなっていたがまだ回数は少なかったし(〔のぞみ〕はまだなかった)、市営地下鉄はその2年前に到達していたが、駅付近はまだまだ開発途上という感が濃かった。アリーナもスタジアムもなかったし。隔世の感があります。
7社局の車両がここでも並んでいるが、全社局が一斉に関係線区を走るわけではない。相鉄編成は東武東上線には入らないし、メトロ・都営・埼玉高速も、少なくとも今回の改正では相鉄線には入らない。東武・西武は新横浜にも行かない(東武東上線~新横浜・相鉄線間の列車はあるが、全列車東急編成)。関係する全区間を走るのは、東急のみ。
あとはこの開業で、在来の路線、横浜市営地下鉄ブルーライン・JR横浜線にはどの位影響が出るだろうか。特に菊名の乗降(乗り換え)は、どの程度変化が起きるか、興味が持たれます。
その他にも私鉄の改正が並んでいるが、全体的には後退の印象は、やはりあります。東武東上線は、川越特急の設定増があるが、旧快速急行・快速からの立て替えが多い(だから単純に「特急」にしても良かったのではないか?)。また西武は、秩父鉄道直通がまた減少し、上りは廃止(秩父鉄道線内で返却の列車として、三峰口→西武秩父・長瀞→御花畑間の区間運転が、午前中に設定されている)。
江ノ電は71年ぶりの改正として「話題」になっているそうだが、本数が減るのが「話題」とはね…。単線でネットダイヤを組んでいる路線だと、今回ここにはなかった伊豆箱根鉄道大雄山線もだが、本数が減っても行き違いの駅は変えられないので、所要時間が増大してしまうのが悩ましい。江ノ電は旧ダイヤが34分だったが、新ダイヤでは37分になってしまった。駅の乗降に時間がかかるのが遅延の原因になっていたとみているのだが、小型なので3ドア化とかもできないし…。
福岡市営地下鉄の延伸区間は、今年中には乗りに行くと、宣言しておきます。
特集のページ
「NEWS」の4文字だが、今月は、そうにゃん?のシルエットを模したマークが描かれた相鉄21000系・東急3020系・東京都6300系・東京メトロ9000系(更新車)・埼玉高速2000系が描かれています。この5系列が全部見られるのは、白金高輪~新横浜間。
まず、開通記念で、相鉄・東急新横浜線の全列車の時刻が掲載されています。
「早朝時間帯 新横浜駅へ便利な列車」というのは、東海道新幹線で新横浜始発の〔ひかり533号〕と、今改正で設定になった〔のぞみ491号〕(原則月・土曜日運転)に乗り換えができる列車で、全時刻公開より前に、各社よりリリースされていました。新幹線とは関係なくなるが、土休日の海老名5時14分発特急3700列車が、なんと小川町行だ。全区間で115.2㎞。
会社線は、西武(含む東急)・東武・京王のライナー列車と、白馬方面及び長野~野沢温泉間の、季節運行の高速バス。それと、東京・名古屋・大阪バスの東京(王子)~名古屋(愛知県庁)間と、沖縄~名護方面間の高速バス。
本文
北陸本線は、敦賀駅構内の工事のため、4月16日は一部列車が運休する。下り〔しらさぎ65号〕全区間と、普通列車2本の近江塩津→敦賀間、上り〔サンダーバード50号〕全区間と、普通列車1本の敦賀→近江塩津間。〔サンダーバード50号〕の代替で、金沢→敦賀間に〔ダイナスター50号〕を運行(全車自由席)。
磐越西線は、4月1日に全線の運行を再開、本文には4月1日からの時刻を掲載(3月31日までは「特集のページ」に掲載。被災前、去年の3月12日改正ダイヤと比較すると、被災していない区間も含めて、大規模な変化は確認できない(ただし喜多方~野沢間でワンマン運転を開始)。〔SLばんえつ物語〕は設定がない(SLは夏まで定期検査)。
阿武隈急行は、4月16日は架道橋拡幅工事のため午後の全列車が運休し、代行輸送を実施(福島~梁川・梁川~丸森・丸森~槻木の各区間で代行バスを運行)。
留萌本線は、今月号は3月31日までと、石狩沼田~留萌間廃線後の4月1日からの時刻を両方掲載。残存の深川~石狩沼田間は、7往復の運行は変わらない。基本的の朝方の石狩沼田→深川間と、夕方の深川→石狩沼田間は、現行のダイヤと大きな違いはない。
変わるのは下りの旭川からの直通で、夕方の旭川15時16分発現行4929Dは、旭川→深川間も取りやめ。なので旭川からの函館本線の普通列車は、13時47分発(2328M)から16時12分発(2334M)間で、約2時間30分空く事になる。一方で旭川12時04分発石狩沼田行4925Dを設定。
会社線では、名鉄も3月18日にダイヤ改正を行ったが、知多新線はほとんどが線内折返しのワンマン運転となって、名古屋方面~内海間の特急は、夜間の内海行・早朝の内海発各2本のみとなりました(河和発着に立て替え)。知多新線は上野間・野間の行き違いが廃止になって棒線化されており、凋落が著しい(線内で行き違いができるのは、別曽池(信)と知多奥田のみとなっている)。
また関西の私鉄は、南海以外の大手4社と、大阪メトロ・山陽・神鉄・神戸高速で、バリアフリー料金導入による運賃改定を行う。他に嵐電・叡山も改定。
札幌市営地下鉄は4月1日ダイヤ改正とあったが、南北線麻布駅の一時的な修正のみ(線路設備更新によるホーム利用方法変更のため 7月31日まで)で、全体のダイヤ形態に変更はないし、東西線・東豊線も変更しない。
筑豊電鉄は3月18日に再度ダイヤ改正を行ったが、平日のラッシュ対策で、黒崎駅前~筑豊中間間は減便だが、筑豊中間~筑豊直方間は増便。日中以降と土曜日・休日は変更なし。
横浜シーサイドラインは、3月25日に改正を実施。平日ラッシュ時は、7~8時台は1時間当たり平均15本→13本に削減、土休日はほぼ終日10分間隔で運転。
スカイレールサービスは、5月3・4日は運休になるそう。理由は解らないが(スカイレールサービスは公式WEBがない)、噂されている今年中の廃止・EVバス転換をにらんでの、何かの実験的な事が行われるのだろうか?
羽後交通の角館~田沢湖間路線は、現在平日7往復・土休日2往復が運行されているが、今月一杯を持っての廃止が、羽後交通よりリリースされています。田沢湖エリアは、他のエリアから孤立する事になります。慢性的なドライバー不足を理由に挙げていて、羽後交通は他の路線も、特に土休日は大半の路線が全便運休の状態になっているが、北東北では各社とも、路線バスの運行維持に相当苦慮しているようです。何とかならないものか。
岩手県北バスの〔106特急〕は、ダブルデッカー車(アストロメガ)の運行が終了と発表になっています。4月1日より在来車両で、一部時刻を変更して運行、との事。
営業案内
JR西日本の「特定区間」も、4月1日より値上げ。バリアフリー料金(普通運賃は10円)導入もあるが、もっと値上げになる区間もあります。大阪~京都間570円→580円・大阪~神戸間410円→460円・天王寺~和歌山間870円→900円など。
JR東日本の「オフピーク定期券」の案内は先月号から記されているが、「ピーク時間帯」は一部、JR以外の私鉄にも設定されています。設定されているのは、相鉄線全線(新横浜除く)・東京メトロ全線(中目黒・代々木上原・和光市・渋谷・目黒除く)・りんかい線・東武スカイツリーライン区間(伊勢崎線)・亀戸線・大師線。ピーク時間帯(入場時にIC普通運賃が必要になる時間帯)が最も早く訪れるのは、青梅線の奥多摩・白丸で、5時50分~7時20分。一方で電車特定区間のみを発売対象としているので、東海道本線の大船~小田原間や、京葉線の蘇我あたりの設定がないのは、不合理ではないだろうか? (「電車特定区間」自体がもう実態に合っていない)
今号は付録で「しおりセット」があります。過去の時刻表の表紙をモチーフにしているそうで、なるほど「よん・さん・とお」の583系に、「一本列島」の快速〔海峡〕か。女の子のシルエットも、ありますねえ。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
19日 創立147年 岩手県岩泉町安家小学校 閉校式
20日 IPCC 統合報告書9年ぶり公表 温室効果ガスの早期大幅削減を強調
21日 「空飛ぶクルマ」テスト飛行 今治市で実施
22日 「都民割」6月末まで延長 東京都発表
WBC日本優勝、おめでとうございました。やはり準決勝の「村神様」逆転サヨナラタイムリー、じゃないですかね?個人的にはそろそろ、最初のラウンド(日本が入るグループ)及び準々決勝も、日本以外の国でも行われるようになって然るべきと思うが、どうでしょう?
№2622 JTB時刻表2023年3月号(JTBパブリッシング)
ギリシャの正面衝突は、大変な惨事になってしまいました。今回事故が起きた場所は四半世紀以上前、1997(H9)年12月のギリシャ旅行の時に乗った路線にあります。この路線に乗った時の事は№1159で書いているが、この路線に限らず、ギリシャ全体の鉄道のレベルが、他国に比べると相当落ちる、というのが、当時の正直な印象でした。遅延が酷くて、それは信号システムに原因があるのではないかと、当時のギリシャ旅行の連載の最後で記しているが、25年経った今でも、改善されてはいなかったのか。この間にはアテネ五輪とかもあって、ある程度鉄道も近代化されているのではないかと思っていたのだが(一方でペロポネソス半島の路線はほとんど廃止になったようだが)。事故現場も線路の様子自体は真新しく見えたのですがねえ。事故の直後から国内は激しい抗議行動が起きているそうで、確かに多数の犠牲者が出る大惨事が起きると、日本の福知山線事故とかも例外ではなく、多数の、特に遺された人々の怒りや悲しみは募るものだが、それにしても見ていると、政治的な要素も絡んでいるようです。元々貧弱な鉄道システムが国民の不満の基になっていて、今回の事故で一気に火がついた、そんなところでしょうか?
そんな事を考えていたら、日本でも川越線であわや正面衝突、という事態になりました。3時間止まって乗客が缶詰状態、という以前の一大事で、報道によれば両方の列車とも青信号を確認して進入したらしいが、どうしてそんな事になったのか。今後運輸安全委員会の調査が入るはずで、徹底した調査が求められます。
JRダイヤ改正号となる「JTB時刻表2023年3月号」、先月末発売になりました。
表紙は東海道新幹線のN700S系。そういえば、先月亡くなった松本 零士先生は、通算999号となる2009(H11)年4月号で、「999」を表紙に描かれていました。コミック・アニメが表紙を飾ったのは初めてであり、今のところは唯一です。
「のりもの情報局」は、「道南いさりび鉄道 鉄道靴下『鉄下 ながまれ号』ジュニアサイズ発売中」「JTBパブリッシング『JTBの関西鉄道路線図決定版』新発売」「株式会社イースト・プレス『鉄道院という生き方』発売中」。
グラビアは結局、今月もJRダイヤ改正関連になりました。去年は4月号でJR以外の私鉄・地下鉄のダイヤ改正や関連トピックスが掲載になっていたが、今年は去年以上に大規模なものになるので(特に首都圏)、次号5月号回りですかね?ただ、〔のぞみ491号〕設定が東急・相鉄新横浜線開業に対応したもの旨は、記されていました。
基本的には当然、先月号同様、JR各社からのリリースを基にまとめられているので、目新しいという事はない。
上越新幹線はE7系への置き換えが完了してスピードアップ。東京~新潟間の最速が1時間29分(とき311号)。この列車は途中大宮のみ停車。開業当時「角栄新幹線」とも揶揄された上越新幹線なのに、今や田中 角栄の出身地に近い(越後交通の本社もある)長岡に停車しない列車があるとは、隔世の感あり。その開業当時(大宮暫定開業)の最速は、大宮~新潟間で1時間45分(途中高崎・長岡に停車)だったのだから、41年で相当な所要時間短縮になったものです(〔とき311号〕の大宮→新潟間は1時間07分)。
JR東日本では、京葉線に幕張豊砂、田沢湖線に前潟駅が開業するが、どちらもイオンモールが絡んでいる。
今号では同時に、「JTB時刻表オリジナルグッズ」のプレゼントあり。トートバック・ポーチ。
「おもな駅のご案内」では、大阪駅が「うめきたエリア」開業を反映したものになりました。同時に西口改札が新設。在来の路線から「うめきたエリア」発着の列車に乗り換え、あるいは西口を利用するなら、列車の最西側(神戸・福知山・桜島など方)に乗るのが良さそうだ。なおJR九州各駅の「旅行の窓口」の営業は、3月31日まで。
特集のページ
「NEWS」の4文字、今月は趣向がちょっと変わって、やはり「うめきたエリア」開業があるのか、歴代〔くろしお〕の車両が描かれました。キハ81系、381系、283系(オーシャンアロー)、287系。〔くろしお〕は紀勢本線電化と同時に振り子車381系が導入されたが、287系は非振り子車になりました。振り子車をやめた特急は〔くろしお〕が初めてになったが、同じ381系が入った〔しなの〕〔やくも〕と比べて、都市間輸送の性格があまりなかった事が、理由になるのではないだろうか。左側に描かれた「改正号」のマークは、381系時代のイラストマークを模しています。
「今月限定」という事で、大阪環状線の普通列車・快速列車の全列車が掲載になっています。大阪環状線が東京の山手線と決定的に違うのは、〔はるか〕〔くろしお〕といった長距離列車や、大和路線(関西本線)や阪和線からの快速列車が多数、直接流入して同じ線路を走る事でしょう(国鉄時代から既に、関西本線の快速の直通があった)。
この結果、快速が停車しない野田・芦原橋・今宮は、日中は各駅停車が15分間隔で停車するだけ。元々西側は東側と比べて利用が少ない、という傾向もあるのだが、都心としては少ない。
会社線は、江ノ電の3月18日改正ダイヤを掲載。12→14分に間隔が拡大し、減便となる。「多客でダイヤが乱れがちになる」事が理由に挙げられていて、確かにパンデミック前はインバウンドも含めて土休日は押すな押すなの大混雑、5分以上の遅れになる事も少なくなかった。ただ、輸送力が少なくなるのは矛盾とも思えるが、この辺、江ノ電の泣き所が突かれた所だと思う。下部に構内配線略図が記されているが、日中は行き違いができる5か所全てで行き違いを行う「ネットダイヤ」になっていて、当然単純な増発はできない。また、このため行き違い駅の待ち合わせ時間が長くなり、全線の所要時間が3分延びて37分になるのも、ちょっと辛い。同じ日に改正を行う伊豆箱根鉄道大雄山線も同じ(12→15分に間隔を拡大し、所要時間が増大する)だ。
(私は、遅延が増大するのは、各駅での乗降時間が長くなりがちな所にあるのが理由とみているが、規格が小さいので、3ドア車導入とかは不可能だろう)
本文
JR北海道のキハ183系が今改正を持って定期列車から引退するが、各路線で「サヨナラ運転」的な、臨時特急が設定されています。
①函館・室蘭本線
下り (函館本線経由)
キハ183系ニセコ号 函館9:47 → 15:12札幌 3月26日運転
途中停車駅:ニセコ・小樽
上り(室蘭本線経由)
キハ183系北斗 札幌9:50 → 14:15函館 3月25日運転
途中停車駅:東室蘭・新函館北斗
②宗谷本線
下り
キハ183系サロベツ 札幌9:07 → 13:26稚内 4月1日運転
途中停車駅:旭川・名寄
上り
キハ183系サロベツ 稚内9:30 → 15:58札幌 4月2日運転
途中停車駅:名寄・旭川
③石北本線
下り
キハ183系オホーツク 札幌8:05 → 14:17網走 4月9日運転
途中停車駅:旭川・北見・遠軽
上り
キハ183系オホーツク 網走10:00 → 15:58札幌 4月10日運転
途中停車駅:北見・遠軽・札幌
全てグリーン車を連結・全車指定席。
なお、JR北海道のリリースでは、〔キハ183系オホーツク〕は、中間車3両がグリーン車となる。
最終運転となる、網走発〔オホーツク〕の運転日が普通の月曜日になっているのはなぜ?本当のラストランになるので、混乱を避けるためなのか。また、直前の4月7・8日に、この編成によるクラブツーリズムの団体貸切列車としての運行があり、このためかも知れない。
〔はるか〕は全列車の運行を再開しているが、改正以降も日中の全列車を中心に、大半の列車が臨時列車の扱いになっている(毎日運転)。〔ソニック〕も、日中の速達タイプ(折尾・黒崎・小倉・行橋・中津・別府のみ停車)は同じ。コロナ禍の動向はまだ懐疑的、という判断だろうか。
奈良線は複線区間延伸で、所要時間の短縮が図られるが、日中の運転パターンは、みやこ路快速:普通:城陽折返普通が30分サイクルで1:1:1、は変わらない。しかし時刻はかなり変わり、特に上りは、奈良発のみやこ路快速が毎時23・53分→07・37分、普通が毎時10・40分→24・54分、城陽始発が毎時01・31分→14・44分と13~14分変わる。下りの京都発はみやこ路快速が毎時03・33分→07・37分、奈良行普通が毎時19・49分→00・30分、城陽行普通が毎時06・36分→15・45分に変更。普通列車は、京都~宇治間の完全15分間隔運転が確立される。
きのくに線(紀勢本線)は、和歌山発の普通列車が、日中11~16時台は毎時00分→御坊行・30分→箕島(15・16時台は湯浅行)にパターン化。箕島→御坊間は去年の改正時に、1時間24~5分間隔が開く時間ができていたが、今改正で約60分間隔に平準化。上りの御坊発和歌山行きも、11~16時台も約60分間隔に平準化されています。
一方、播但線・播州赤穂~長船間は、現行ダイヤは約60分間隔運転が維持されているが、減便により運行間隔が拡大、特に播州赤穂発→岡山行は、最大1時間49分開く所が出てくる。姫路~播州赤穂間の普通列車は、現行は基本的に日中の播州赤穂で岡山方面行への接続が全てあるが、新ダイヤではなくなったり、30分近く待たされるところも出てくる(西大寺折り返しの長船延長が2往復ある)。
羽越本線・白新線は、新潟~坂町間のDC快速1往復が取りやめ。米坂線豪雨災害被災前は米沢発着〔べにばな〕だった列車で、全線再開する日が来ても、新潟直通快速はもう運行されないのだろうか。
千歳線は、エスコンフィールドの試合に合わせた、北広島始発札幌行の臨時快速列車を5本設定。21時00分~23時06分と幅があって、試合終了の時刻によっては空振りに終わる列車も出てくるだろう(可動式屋根付きなので、中止になる心配はあまりない)。またここは、野球観戦だけが全てではない「ボールパーク」という事で、試合終了後も長時間留まる(食事とか)観客が多数出てくると思われ、かなり難しい要素があるのではないか。JR北海道にとっては初の本格的なプロ野球観客輸送になり、今年度の実績・経験が、来年以降につながっていくのだろう。
中央本線・青梅線特別快速〔ホリデー快速おくたま〕は、新ダイヤでは3往復の運行となり(〔ホリデー快速あきがわ〕は廃止)、青梅で分断の上、青梅~奥多摩間は臨時列車扱いになります。6月いっぱいまでは毎土休日運転だが、よく読むと上り82号のみ、3月21日(春分の日)は運行がありません。なぜだろう?いろいろ検索してみたが、理由は解らなかった。
国際線航空では、エルアル・イスラエル航空が昨日2日、成田~テルアビブ路線に就航しました。3年前の就航が予定されていたが、コロナ禍で延期になっていたもの。成田発着は木・日曜日の週2便。B787-8。
営業案内
〔まほろば〕の特急料金は、B特急料金ではない(B特急料金適用区間に、新大阪~奈良間は記されていない)。
まだまだ全部を読みこなせているわけではないので、今後も新ダイヤに関して気づく面が多々あるでしょう。その際にはまた書きたいと思います。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
またバスの事故が起きてしまいました。それも、また神奈中…。今回は今のところ、報道を見た限りでは「もらい事故」のようでもあるが、他社も含めて路線バスの事故が頻発するようだと、信頼性を大きく失うのではないかと心配です。これもまた、キチンとした調査を求めたいと思います。
《What's New》
1日 旧統一教会に4度目「質問権」 文部科学省が行使
2日 諫早湾干拓訴訟 開門命令「無効」判断 最高裁で確定
3日 京急・DeNA バスケット会場新アリーナ建設計画発表
新アリーナは、京急川崎駅に隣接する、現在は自動車学校になっている用地に、Bリーグ・川崎ブレイブサンダースのホームとなるアリーナを建設し、これを核とした街づくりも検討という構想です。2028(R10)年開業、2028-2029シーズンからの試合での使用開始を予定しているとの事。
そんな事を考えていたら、日本でも川越線であわや正面衝突、という事態になりました。3時間止まって乗客が缶詰状態、という以前の一大事で、報道によれば両方の列車とも青信号を確認して進入したらしいが、どうしてそんな事になったのか。今後運輸安全委員会の調査が入るはずで、徹底した調査が求められます。
JRダイヤ改正号となる「JTB時刻表2023年3月号」、先月末発売になりました。
表紙は東海道新幹線のN700S系。そういえば、先月亡くなった松本 零士先生は、通算999号となる2009(H11)年4月号で、「999」を表紙に描かれていました。コミック・アニメが表紙を飾ったのは初めてであり、今のところは唯一です。
「のりもの情報局」は、「道南いさりび鉄道 鉄道靴下『鉄下 ながまれ号』ジュニアサイズ発売中」「JTBパブリッシング『JTBの関西鉄道路線図決定版』新発売」「株式会社イースト・プレス『鉄道院という生き方』発売中」。
グラビアは結局、今月もJRダイヤ改正関連になりました。去年は4月号でJR以外の私鉄・地下鉄のダイヤ改正や関連トピックスが掲載になっていたが、今年は去年以上に大規模なものになるので(特に首都圏)、次号5月号回りですかね?ただ、〔のぞみ491号〕設定が東急・相鉄新横浜線開業に対応したもの旨は、記されていました。
基本的には当然、先月号同様、JR各社からのリリースを基にまとめられているので、目新しいという事はない。
上越新幹線はE7系への置き換えが完了してスピードアップ。東京~新潟間の最速が1時間29分(とき311号)。この列車は途中大宮のみ停車。開業当時「角栄新幹線」とも揶揄された上越新幹線なのに、今や田中 角栄の出身地に近い(越後交通の本社もある)長岡に停車しない列車があるとは、隔世の感あり。その開業当時(大宮暫定開業)の最速は、大宮~新潟間で1時間45分(途中高崎・長岡に停車)だったのだから、41年で相当な所要時間短縮になったものです(〔とき311号〕の大宮→新潟間は1時間07分)。
JR東日本では、京葉線に幕張豊砂、田沢湖線に前潟駅が開業するが、どちらもイオンモールが絡んでいる。
今号では同時に、「JTB時刻表オリジナルグッズ」のプレゼントあり。トートバック・ポーチ。
「おもな駅のご案内」では、大阪駅が「うめきたエリア」開業を反映したものになりました。同時に西口改札が新設。在来の路線から「うめきたエリア」発着の列車に乗り換え、あるいは西口を利用するなら、列車の最西側(神戸・福知山・桜島など方)に乗るのが良さそうだ。なおJR九州各駅の「旅行の窓口」の営業は、3月31日まで。
特集のページ
「NEWS」の4文字、今月は趣向がちょっと変わって、やはり「うめきたエリア」開業があるのか、歴代〔くろしお〕の車両が描かれました。キハ81系、381系、283系(オーシャンアロー)、287系。〔くろしお〕は紀勢本線電化と同時に振り子車381系が導入されたが、287系は非振り子車になりました。振り子車をやめた特急は〔くろしお〕が初めてになったが、同じ381系が入った〔しなの〕〔やくも〕と比べて、都市間輸送の性格があまりなかった事が、理由になるのではないだろうか。左側に描かれた「改正号」のマークは、381系時代のイラストマークを模しています。
「今月限定」という事で、大阪環状線の普通列車・快速列車の全列車が掲載になっています。大阪環状線が東京の山手線と決定的に違うのは、〔はるか〕〔くろしお〕といった長距離列車や、大和路線(関西本線)や阪和線からの快速列車が多数、直接流入して同じ線路を走る事でしょう(国鉄時代から既に、関西本線の快速の直通があった)。
この結果、快速が停車しない野田・芦原橋・今宮は、日中は各駅停車が15分間隔で停車するだけ。元々西側は東側と比べて利用が少ない、という傾向もあるのだが、都心としては少ない。
会社線は、江ノ電の3月18日改正ダイヤを掲載。12→14分に間隔が拡大し、減便となる。「多客でダイヤが乱れがちになる」事が理由に挙げられていて、確かにパンデミック前はインバウンドも含めて土休日は押すな押すなの大混雑、5分以上の遅れになる事も少なくなかった。ただ、輸送力が少なくなるのは矛盾とも思えるが、この辺、江ノ電の泣き所が突かれた所だと思う。下部に構内配線略図が記されているが、日中は行き違いができる5か所全てで行き違いを行う「ネットダイヤ」になっていて、当然単純な増発はできない。また、このため行き違い駅の待ち合わせ時間が長くなり、全線の所要時間が3分延びて37分になるのも、ちょっと辛い。同じ日に改正を行う伊豆箱根鉄道大雄山線も同じ(12→15分に間隔を拡大し、所要時間が増大する)だ。
(私は、遅延が増大するのは、各駅での乗降時間が長くなりがちな所にあるのが理由とみているが、規格が小さいので、3ドア車導入とかは不可能だろう)
本文
JR北海道のキハ183系が今改正を持って定期列車から引退するが、各路線で「サヨナラ運転」的な、臨時特急が設定されています。
①函館・室蘭本線
下り (函館本線経由)
キハ183系ニセコ号 函館9:47 → 15:12札幌 3月26日運転
途中停車駅:ニセコ・小樽
上り(室蘭本線経由)
キハ183系北斗 札幌9:50 → 14:15函館 3月25日運転
途中停車駅:東室蘭・新函館北斗
②宗谷本線
下り
キハ183系サロベツ 札幌9:07 → 13:26稚内 4月1日運転
途中停車駅:旭川・名寄
上り
キハ183系サロベツ 稚内9:30 → 15:58札幌 4月2日運転
途中停車駅:名寄・旭川
③石北本線
下り
キハ183系オホーツク 札幌8:05 → 14:17網走 4月9日運転
途中停車駅:旭川・北見・遠軽
上り
キハ183系オホーツク 網走10:00 → 15:58札幌 4月10日運転
途中停車駅:北見・遠軽・札幌
全てグリーン車を連結・全車指定席。
なお、JR北海道のリリースでは、〔キハ183系オホーツク〕は、中間車3両がグリーン車となる。
最終運転となる、網走発〔オホーツク〕の運転日が普通の月曜日になっているのはなぜ?本当のラストランになるので、混乱を避けるためなのか。また、直前の4月7・8日に、この編成によるクラブツーリズムの団体貸切列車としての運行があり、このためかも知れない。
〔はるか〕は全列車の運行を再開しているが、改正以降も日中の全列車を中心に、大半の列車が臨時列車の扱いになっている(毎日運転)。〔ソニック〕も、日中の速達タイプ(折尾・黒崎・小倉・行橋・中津・別府のみ停車)は同じ。コロナ禍の動向はまだ懐疑的、という判断だろうか。
奈良線は複線区間延伸で、所要時間の短縮が図られるが、日中の運転パターンは、みやこ路快速:普通:城陽折返普通が30分サイクルで1:1:1、は変わらない。しかし時刻はかなり変わり、特に上りは、奈良発のみやこ路快速が毎時23・53分→07・37分、普通が毎時10・40分→24・54分、城陽始発が毎時01・31分→14・44分と13~14分変わる。下りの京都発はみやこ路快速が毎時03・33分→07・37分、奈良行普通が毎時19・49分→00・30分、城陽行普通が毎時06・36分→15・45分に変更。普通列車は、京都~宇治間の完全15分間隔運転が確立される。
きのくに線(紀勢本線)は、和歌山発の普通列車が、日中11~16時台は毎時00分→御坊行・30分→箕島(15・16時台は湯浅行)にパターン化。箕島→御坊間は去年の改正時に、1時間24~5分間隔が開く時間ができていたが、今改正で約60分間隔に平準化。上りの御坊発和歌山行きも、11~16時台も約60分間隔に平準化されています。
一方、播但線・播州赤穂~長船間は、現行ダイヤは約60分間隔運転が維持されているが、減便により運行間隔が拡大、特に播州赤穂発→岡山行は、最大1時間49分開く所が出てくる。姫路~播州赤穂間の普通列車は、現行は基本的に日中の播州赤穂で岡山方面行への接続が全てあるが、新ダイヤではなくなったり、30分近く待たされるところも出てくる(西大寺折り返しの長船延長が2往復ある)。
羽越本線・白新線は、新潟~坂町間のDC快速1往復が取りやめ。米坂線豪雨災害被災前は米沢発着〔べにばな〕だった列車で、全線再開する日が来ても、新潟直通快速はもう運行されないのだろうか。
千歳線は、エスコンフィールドの試合に合わせた、北広島始発札幌行の臨時快速列車を5本設定。21時00分~23時06分と幅があって、試合終了の時刻によっては空振りに終わる列車も出てくるだろう(可動式屋根付きなので、中止になる心配はあまりない)。またここは、野球観戦だけが全てではない「ボールパーク」という事で、試合終了後も長時間留まる(食事とか)観客が多数出てくると思われ、かなり難しい要素があるのではないか。JR北海道にとっては初の本格的なプロ野球観客輸送になり、今年度の実績・経験が、来年以降につながっていくのだろう。
中央本線・青梅線特別快速〔ホリデー快速おくたま〕は、新ダイヤでは3往復の運行となり(〔ホリデー快速あきがわ〕は廃止)、青梅で分断の上、青梅~奥多摩間は臨時列車扱いになります。6月いっぱいまでは毎土休日運転だが、よく読むと上り82号のみ、3月21日(春分の日)は運行がありません。なぜだろう?いろいろ検索してみたが、理由は解らなかった。
国際線航空では、エルアル・イスラエル航空が昨日2日、成田~テルアビブ路線に就航しました。3年前の就航が予定されていたが、コロナ禍で延期になっていたもの。成田発着は木・日曜日の週2便。B787-8。
営業案内
〔まほろば〕の特急料金は、B特急料金ではない(B特急料金適用区間に、新大阪~奈良間は記されていない)。
まだまだ全部を読みこなせているわけではないので、今後も新ダイヤに関して気づく面が多々あるでしょう。その際にはまた書きたいと思います。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
またバスの事故が起きてしまいました。それも、また神奈中…。今回は今のところ、報道を見た限りでは「もらい事故」のようでもあるが、他社も含めて路線バスの事故が頻発するようだと、信頼性を大きく失うのではないかと心配です。これもまた、キチンとした調査を求めたいと思います。
《What's New》
1日 旧統一教会に4度目「質問権」 文部科学省が行使
2日 諫早湾干拓訴訟 開門命令「無効」判断 最高裁で確定
3日 京急・DeNA バスケット会場新アリーナ建設計画発表
新アリーナは、京急川崎駅に隣接する、現在は自動車学校になっている用地に、Bリーグ・川崎ブレイブサンダースのホームとなるアリーナを建設し、これを核とした街づくりも検討という構想です。2028(R10)年開業、2028-2029シーズンからの試合での使用開始を予定しているとの事。
№2611 JTB時刻表2023年2月号(JTBパブリッシング)
「JTB時刻表2023年2月号」、先月末発売になりました。
表紙は、高山本線を走るJR東海HC85系〔ひだ〕。
「のりもの情報局」、今月は全てきっぷ。「広島電鉄 創業110周年記念乗車券発売中」「くま川鉄道 干支幸福きっぷ(卯:うさぎ)発売中」「津軽鉄道 開運入場券(卯)発売中」。
今月のグラビアは、JRグループの、3月18日ダイヤ改正のあらましについて記されています。先月号の最後に「東急・相鉄新横浜線開業がメインか?」と書いてしまったが、やはり最初はJR、ですねえ。東海道新幹線の〔のぞみ491号〕設定は東急・相鉄新横浜線開業に対応したものだが、その事については記されていない。
JRのリリースを基にしていて、特に新しく記す事はないだろうと思う。
高崎線の特急はE257系置き換えによりグリーン車の設定がなくなるが、〔あかぎ〕はともかく、〔草津・四万〕だとどうなんだろう?関西新快速の「Aシート」車は、これまでは在来車両の改造だったが、完全な新車(クモハ224ー700)が導入される。今回1日12本に拡大されるが、京阪に加えて阪急も指定席車設定に動く事も見据えて、今後1時間に1~2本程度の設定に拡大される事になるのかも。
JTB時刻表に於いては、留萌本線(石狩沼田~留萌間)の、3月いっぱいを持っての廃線が、初めて明文化されました。
今回はダイヤと共に、運賃・料金関係の変更点が多く、1ページを費やして記されています。主にJR東海エリアより西側の各社(JR九州の西九州新幹線・在来線特急は除く)の、4月1日以降の適用日カレンダーと、変更後の適用日の差について記された表がある。「最繁忙期」が一番最初に設定されるのは、GWの4月28日~5月7日。一方でその前後の4月24~27日、5月8~11日が閑散期となり、ピークの前後に誘導しようという意図が見て取れます。600円の差がつくが、これでどれだけ分散が図られるだろうか?年間では、最繁忙期が18日設定される一方、閑散期も25日増加。
この他、JR東日本は3月18日に、鉄道駅バリアフリー料金導入による電車特定区間内の運賃の改定と、「オフピーク定期券」(Suica通勤定期のみ)サービス開始(「終日」利用可能な日が、年末年始は12月28日~1月3日となっているが、12月30日~1月3日と、特集のページの「本文の訂正」にありました)、JR西日本は4月1日(予定)に、アーバンネットワークの一部特定区間内の運賃改定を実施。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、津軽鉄道のストーブ列車。
「速報」として、改正ダイヤの特急の時刻が、先行して掲載されています。
東海道・山陽新幹線の臨時〔のぞみ491号〕(新横浜始発6時03分)は、6月までは毎週月曜日(3月20日を除く)・土曜日(5月6日を除く)と、5月3・4日運行。小田原で、先に出発した〔ひかり533号〕を追い抜くが、新大阪では山陽新幹線への接続がない。
山陽新幹線は、現行〔ひかり592号〕が廃止になり、山陽新幹線内で完結する〔ひかり〕は…、
下り
ひかり591号 新大阪6:06 → 9:19 博多(N700×16)
上り
ひかり590号 新下関6:11 → 8:23岡山(700×8)
ひかり592号 博多20:52 → 23:32新大阪(N700×16)
この3本だけになってしまいます。しかも592号以外は通過駅が1~2のみ、591号(今改正で新倉敷に停車)は広島で同格の〔さくら541号〕に抜かれるので、事実上〔こだま〕と言っても良い。「ひかりレーススターで運行」の注釈が付いているのは592号のみ。
(東海道からの直通で山陽区間内に通過駅がある〔ひかり〕も、新横浜始発533号のみ)
九州新幹線全通時に大半が〔さくら〕に建て替えられた事もあるが、このままでは、山陽新幹線から〔ひかり〕が消滅するのも、時間の問題かも知れない。
岡山~博多間〔こだま〕は、下り岡山発は毎時19分→50分、上り博多発は毎時07分→54分に変更、上下とも広島での待ち合わせがなくなる。
改正以降の春の臨時特急列車も掲載されていて、常磐線では〔いわき〕の運行がある。〔いわき〕は国鉄時代、磐越東線で走っていた急行の愛称。
下り
八王子9:59 → 13:36いわき 4月1日運転
上り
いわき14:24 → 17:57八王子 4月2日運転
停車駅:立川・新秋津・北朝霞・南浦和・南越谷・吉川美南・水戸・勝田・日立・泉・湯本
E653系使用 全車指定席(グリーン車あり)
また、JR日光線の〔日光東照宮春季例大祭号〕も運行。
下り
新宿7:31 → 10:06日光 5月18日運転
上り
日光16:06 → 18:57新宿 5月18日運転
停車駅:池袋・浦和・大宮
E257系使用 全車指定席(普通車のみ)
一方で東武直通特急は通常期2往復に削減、多客期には5往復(GWはさらに追加で設定)になるが、全て新宿発が主に午前、日光・鬼怒川発が主に午後で、新宿側から日帰りするダイヤになっている。東武沿線から新宿へのビジネス的な利用が、あまりなかったという事だろう。東武スペーシアは東京側滞泊、となるのか?
〔いわき〕とか〔鎌倉〕とかはまだしも、JR東日本では行事名などを冠した、かなり長ったらしい愛称の臨時特急が多い。以前は快速・急行で設定されていた行楽臨時列車が特急で走るようになったからだろうが、あまり特急らしくない気がする。
篠ノ井線のライナー的な臨時特急は、〔信州〕として運行。
関西では、〔はるか〕〔くろしお〕が大阪うめきたエリア停車となるほか、大阪~奈良間〔まほろば〕が設定されている(3月25日から運行・主に土休日運行)。やはり3年ぶりになるはず。大阪9:58 → 10:56奈良・奈良17:41 → 18:43大阪。大阪はうめきたエリア22番線発着。287系。全車指定席。掲載ページが〔スーパーはくと〕などと同じで、少々苦しい。
通常の「特集」のページでは、〔WEST EXPRESS銀河〕の時刻が掲載になりました。この列車、2020(R2)年6月号のグラビアで特集され(しおりの付録までついていた)ながらコロナ禍の影響でデビューが延期になり、秋には運行を開始したものの、日本旅行の旅行商品のみの発売になっていました。初めて一般の営業となり、今回は紀勢本線で運行になります。
下り
京都21:15 → 9:37新宮 京都発2月13・24日 3月3日運転
停車駅:新大阪(乗車のみ)・串本・紀伊勝浦(串本からは降車のみ)
上り
新宮9:50 → 20:53京都 2月15・26日 3月5日運転(2月15日は紀伊勝浦→串本間変ダイヤ)
停車駅:紀伊勝浦・太地・古座・串本・周参見・白浜・紀伊田辺・印南・御坊・海南・和歌山・日根野・天王寺・新横浜
乗車は新宮→和歌山間・降車は白浜→京都間の各停車駅
ただこのダイヤは、下りは串本で1時間56分停車する間に始発の新宮行普通2本が先に出発、その後紀伊田辺からの普通(2327M)の到着を待つ形(乗り換えはできないが)で出発後、どこかでこの普通列車に抜かれる事になる。上りは〔くろしお〕5本だけでなく、普通列車3本にも抜かれる。途中の停車駅が長い所が多く、停車駅ごとに催し物が行われたりするのだろう。それ自体は良いが、性格はどうあれ、普通列車にも抜かれるような列車が「特急」を名乗るのは、やはりおかしい。九州のD&S列車などもそうだが、付加サービスや催し物等の代価が欲しいなら、特急料金とは別の料金体系を考えるべきではないか。
会社線は、大阪及び松本空港~白馬の高速バス、東京~名古屋間の東京バスグループの高速バス、津軽鉄道、伊豆大島の大島バス(2月4日改正)、東京駅~東京港フェリーターミナル間のJRバス関東バス路線(一部運休中)、那覇空港~名護・美ら海水族館間の空港バス、それに関東私鉄(東武除く)のライナー列車。東京~名古屋間で大阪バスが入るのはなぜだろう?
本文
3月4・5日、八王子~伊豆急下田間で臨時特急〔いず〕を運転。
下り
八王子7:31 → 10:41伊豆急下田
上り
伊豆急下田16:55 → 20:31八王子
停車駅:立川・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津
E257系使用 全車指定席(普通車のみ)
先の〔いわき〕〔信州〕もだが、JR東日本では一方で、国鉄時代の急行の愛称のリバイバルも、チラホラ見られます(〔いず〕は国鉄時代は〔伊豆〕だった)。定期の〔ときわ〕〔しらゆき〕もそう。
高速バスは相変わらず運休の路線・便が目立つが、一方で1月31日より、しずてつジャストラインの羽田・横浜~静岡路線が開業しています。羽田はエアポートガーデンバスターミナルの発着(第3ターミナル直結)。国内線のターミナルに行かないのは、静岡空港を利用してください、という事もあるのだろう。エアポートガーデン発着の高速バスは、東海バス・伊豆箱根バス・ウィラーによる三島(伊豆箱根バス大場・三島駅)~横浜・羽田・新木場路線が計画されていて、東海バスのWEBには時刻も掲載されているが、直前のコロナ禍で開業が延期になったままです。そろそろスタート、となるでしょうか。
会社線では、これまで何度か書いてきた、昨年9月いっぱいで廃止になった、北海道中央バスの浦臼~滝川路線がようやく抹消されました。しかし、代替となる浦臼町営バスの掲載がなく、巻頭の索引地図でも、浦臼~滝川間のつながりがなくなってしまいました。本当に廃止にならないよう祈るのみ。
次号のグラビア特集は今度こそ、関東を中心とした私鉄のダイヤ改正になると思います。東急・相鉄新横浜線の開業は、今年の鉄道界の最大の目玉になるはず。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
ついに、「ジャンボジェット」の製造が終了しました。先月31日、最後の製造となるB747-8Fが、アトラス航空に引き渡されました。私も国内線・国際線で何度もお世話になり、何度も当ブログで書いてきたが、日本では、特に旅客型はほとんど見られなくなりました。20世紀終盤には、成田でも羽田でも、いくらでも見られたものだったが。私が直近で乗ったのは、もう5年前になるが、2018(H30)年3月7日出発の、フランクフルトから羽田に帰るLH便のB747-8でした。恐らくはこれが、最後のジャンボ搭乗となるでしょう。
《What's New》
1日 NATOストルテンベルグ事務総長 都内で講演
2日 ヤフー・LINE・ZHD 来年度中合併を発表
表紙は、高山本線を走るJR東海HC85系〔ひだ〕。
「のりもの情報局」、今月は全てきっぷ。「広島電鉄 創業110周年記念乗車券発売中」「くま川鉄道 干支幸福きっぷ(卯:うさぎ)発売中」「津軽鉄道 開運入場券(卯)発売中」。
今月のグラビアは、JRグループの、3月18日ダイヤ改正のあらましについて記されています。先月号の最後に「東急・相鉄新横浜線開業がメインか?」と書いてしまったが、やはり最初はJR、ですねえ。東海道新幹線の〔のぞみ491号〕設定は東急・相鉄新横浜線開業に対応したものだが、その事については記されていない。
JRのリリースを基にしていて、特に新しく記す事はないだろうと思う。
高崎線の特急はE257系置き換えによりグリーン車の設定がなくなるが、〔あかぎ〕はともかく、〔草津・四万〕だとどうなんだろう?関西新快速の「Aシート」車は、これまでは在来車両の改造だったが、完全な新車(クモハ224ー700)が導入される。今回1日12本に拡大されるが、京阪に加えて阪急も指定席車設定に動く事も見据えて、今後1時間に1~2本程度の設定に拡大される事になるのかも。
JTB時刻表に於いては、留萌本線(石狩沼田~留萌間)の、3月いっぱいを持っての廃線が、初めて明文化されました。
今回はダイヤと共に、運賃・料金関係の変更点が多く、1ページを費やして記されています。主にJR東海エリアより西側の各社(JR九州の西九州新幹線・在来線特急は除く)の、4月1日以降の適用日カレンダーと、変更後の適用日の差について記された表がある。「最繁忙期」が一番最初に設定されるのは、GWの4月28日~5月7日。一方でその前後の4月24~27日、5月8~11日が閑散期となり、ピークの前後に誘導しようという意図が見て取れます。600円の差がつくが、これでどれだけ分散が図られるだろうか?年間では、最繁忙期が18日設定される一方、閑散期も25日増加。
この他、JR東日本は3月18日に、鉄道駅バリアフリー料金導入による電車特定区間内の運賃の改定と、「オフピーク定期券」(Suica通勤定期のみ)サービス開始(「終日」利用可能な日が、年末年始は12月28日~1月3日となっているが、12月30日~1月3日と、特集のページの「本文の訂正」にありました)、JR西日本は4月1日(予定)に、アーバンネットワークの一部特定区間内の運賃改定を実施。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、津軽鉄道のストーブ列車。
「速報」として、改正ダイヤの特急の時刻が、先行して掲載されています。
東海道・山陽新幹線の臨時〔のぞみ491号〕(新横浜始発6時03分)は、6月までは毎週月曜日(3月20日を除く)・土曜日(5月6日を除く)と、5月3・4日運行。小田原で、先に出発した〔ひかり533号〕を追い抜くが、新大阪では山陽新幹線への接続がない。
山陽新幹線は、現行〔ひかり592号〕が廃止になり、山陽新幹線内で完結する〔ひかり〕は…、
下り
ひかり591号 新大阪6:06 → 9:19 博多(N700×16)
上り
ひかり590号 新下関6:11 → 8:23岡山(700×8)
ひかり592号 博多20:52 → 23:32新大阪(N700×16)
この3本だけになってしまいます。しかも592号以外は通過駅が1~2のみ、591号(今改正で新倉敷に停車)は広島で同格の〔さくら541号〕に抜かれるので、事実上〔こだま〕と言っても良い。「ひかりレーススターで運行」の注釈が付いているのは592号のみ。
(東海道からの直通で山陽区間内に通過駅がある〔ひかり〕も、新横浜始発533号のみ)
九州新幹線全通時に大半が〔さくら〕に建て替えられた事もあるが、このままでは、山陽新幹線から〔ひかり〕が消滅するのも、時間の問題かも知れない。
岡山~博多間〔こだま〕は、下り岡山発は毎時19分→50分、上り博多発は毎時07分→54分に変更、上下とも広島での待ち合わせがなくなる。
改正以降の春の臨時特急列車も掲載されていて、常磐線では〔いわき〕の運行がある。〔いわき〕は国鉄時代、磐越東線で走っていた急行の愛称。
下り
八王子9:59 → 13:36いわき 4月1日運転
上り
いわき14:24 → 17:57八王子 4月2日運転
停車駅:立川・新秋津・北朝霞・南浦和・南越谷・吉川美南・水戸・勝田・日立・泉・湯本
E653系使用 全車指定席(グリーン車あり)
また、JR日光線の〔日光東照宮春季例大祭号〕も運行。
下り
新宿7:31 → 10:06日光 5月18日運転
上り
日光16:06 → 18:57新宿 5月18日運転
停車駅:池袋・浦和・大宮
E257系使用 全車指定席(普通車のみ)
一方で東武直通特急は通常期2往復に削減、多客期には5往復(GWはさらに追加で設定)になるが、全て新宿発が主に午前、日光・鬼怒川発が主に午後で、新宿側から日帰りするダイヤになっている。東武沿線から新宿へのビジネス的な利用が、あまりなかったという事だろう。東武スペーシアは東京側滞泊、となるのか?
〔いわき〕とか〔鎌倉〕とかはまだしも、JR東日本では行事名などを冠した、かなり長ったらしい愛称の臨時特急が多い。以前は快速・急行で設定されていた行楽臨時列車が特急で走るようになったからだろうが、あまり特急らしくない気がする。
篠ノ井線のライナー的な臨時特急は、〔信州〕として運行。
関西では、〔はるか〕〔くろしお〕が大阪うめきたエリア停車となるほか、大阪~奈良間〔まほろば〕が設定されている(3月25日から運行・主に土休日運行)。やはり3年ぶりになるはず。大阪9:58 → 10:56奈良・奈良17:41 → 18:43大阪。大阪はうめきたエリア22番線発着。287系。全車指定席。掲載ページが〔スーパーはくと〕などと同じで、少々苦しい。
通常の「特集」のページでは、〔WEST EXPRESS銀河〕の時刻が掲載になりました。この列車、2020(R2)年6月号のグラビアで特集され(しおりの付録までついていた)ながらコロナ禍の影響でデビューが延期になり、秋には運行を開始したものの、日本旅行の旅行商品のみの発売になっていました。初めて一般の営業となり、今回は紀勢本線で運行になります。
下り
京都21:15 → 9:37新宮 京都発2月13・24日 3月3日運転
停車駅:新大阪(乗車のみ)・串本・紀伊勝浦(串本からは降車のみ)
上り
新宮9:50 → 20:53京都 2月15・26日 3月5日運転(2月15日は紀伊勝浦→串本間変ダイヤ)
停車駅:紀伊勝浦・太地・古座・串本・周参見・白浜・紀伊田辺・印南・御坊・海南・和歌山・日根野・天王寺・新横浜
乗車は新宮→和歌山間・降車は白浜→京都間の各停車駅
ただこのダイヤは、下りは串本で1時間56分停車する間に始発の新宮行普通2本が先に出発、その後紀伊田辺からの普通(2327M)の到着を待つ形(乗り換えはできないが)で出発後、どこかでこの普通列車に抜かれる事になる。上りは〔くろしお〕5本だけでなく、普通列車3本にも抜かれる。途中の停車駅が長い所が多く、停車駅ごとに催し物が行われたりするのだろう。それ自体は良いが、性格はどうあれ、普通列車にも抜かれるような列車が「特急」を名乗るのは、やはりおかしい。九州のD&S列車などもそうだが、付加サービスや催し物等の代価が欲しいなら、特急料金とは別の料金体系を考えるべきではないか。
会社線は、大阪及び松本空港~白馬の高速バス、東京~名古屋間の東京バスグループの高速バス、津軽鉄道、伊豆大島の大島バス(2月4日改正)、東京駅~東京港フェリーターミナル間のJRバス関東バス路線(一部運休中)、那覇空港~名護・美ら海水族館間の空港バス、それに関東私鉄(東武除く)のライナー列車。東京~名古屋間で大阪バスが入るのはなぜだろう?
本文
3月4・5日、八王子~伊豆急下田間で臨時特急〔いず〕を運転。
下り
八王子7:31 → 10:41伊豆急下田
上り
伊豆急下田16:55 → 20:31八王子
停車駅:立川・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津
E257系使用 全車指定席(普通車のみ)
先の〔いわき〕〔信州〕もだが、JR東日本では一方で、国鉄時代の急行の愛称のリバイバルも、チラホラ見られます(〔いず〕は国鉄時代は〔伊豆〕だった)。定期の〔ときわ〕〔しらゆき〕もそう。
高速バスは相変わらず運休の路線・便が目立つが、一方で1月31日より、しずてつジャストラインの羽田・横浜~静岡路線が開業しています。羽田はエアポートガーデンバスターミナルの発着(第3ターミナル直結)。国内線のターミナルに行かないのは、静岡空港を利用してください、という事もあるのだろう。エアポートガーデン発着の高速バスは、東海バス・伊豆箱根バス・ウィラーによる三島(伊豆箱根バス大場・三島駅)~横浜・羽田・新木場路線が計画されていて、東海バスのWEBには時刻も掲載されているが、直前のコロナ禍で開業が延期になったままです。そろそろスタート、となるでしょうか。
会社線では、これまで何度か書いてきた、昨年9月いっぱいで廃止になった、北海道中央バスの浦臼~滝川路線がようやく抹消されました。しかし、代替となる浦臼町営バスの掲載がなく、巻頭の索引地図でも、浦臼~滝川間のつながりがなくなってしまいました。本当に廃止にならないよう祈るのみ。
次号のグラビア特集は今度こそ、関東を中心とした私鉄のダイヤ改正になると思います。東急・相鉄新横浜線の開業は、今年の鉄道界の最大の目玉になるはず。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
ついに、「ジャンボジェット」の製造が終了しました。先月31日、最後の製造となるB747-8Fが、アトラス航空に引き渡されました。私も国内線・国際線で何度もお世話になり、何度も当ブログで書いてきたが、日本では、特に旅客型はほとんど見られなくなりました。20世紀終盤には、成田でも羽田でも、いくらでも見られたものだったが。私が直近で乗ったのは、もう5年前になるが、2018(H30)年3月7日出発の、フランクフルトから羽田に帰るLH便のB747-8でした。恐らくはこれが、最後のジャンボ搭乗となるでしょう。
《What's New》
1日 NATOストルテンベルグ事務総長 都内で講演
2日 ヤフー・LINE・ZHD 来年度中合併を発表
№2591 JTB時刻表から見る日本の乗り物 2022年
3年目を迎えたコロナ禍、加えてウクライナ危機と、危機が招いた世界的な経済の混乱、2022年もまた、日本も世界も、混とんとしたムードを引きずりながら、終わりを迎えようとしています。当然交通も、無縁ではなかった。「鉄道開業150年」の記念すべき年だったが、どこか沈滞ムードが漂っていたような気がします。ともかく例年通り、今年もJTB時刻表に現れた事項を中心に、今年1年の、鉄道を中心とした交通の動向を、回顧したいと思います。
6年ぶりに新規開業した新幹線。しかし他新幹線とつながらない「片肺開業」。整備新幹線が「厄介者」扱いされつつある中ではあったが、長引くコロナ禍に沈みがちな鉄道界だけに、数少ない「希望の星」となったのは間違いない。11年ぶりのローカル線全線再開もまた、ローカル鉄道そのものの在り方が議論されている中だけに、全国的な関心を集めました。インフレ・物価高に苦しむ最中、交通も無関係ではいられなくなってしまったが、運賃・料金面での「子育て支援」の試みも、各地で見られるようになっています。
◆ 西九州新幹線 武雄温泉~長崎間開業 博多~長崎間最速1時間20分
博多~長崎間で計画されていた西九州新幹線のうち、末端部の武雄温泉~長崎間が、9月23日開業した。
開業区間66㎞は、新幹線各路線の中では最も短い。途中佐賀県の嬉野温泉、長崎県の新大村、諫早に駅が設けられ、長崎県に初めて新幹線の駅が開業した。嬉野温泉は新幹線単独、新大村は大村線との接続部に駅が設けられ、大村線にも駅が開設された。諫早は在来の駅に併設。武雄温泉駅で新幹線と在来線が同一ホーム上で乗り換えられる、「リレー特急」方式を、九州新幹線新八代開業時と同様に採用した。
武雄温泉~長崎間の最速は23分。博多~武雄温泉間の在来線は〔リレーかもめ〕を設定(一部は在来の〔みどり〕〔ハウステンボス〕に、「リレーかもめ」の副称を添える)、武雄温泉乗り換えで博多~長崎間の最速は1時間20分となり、在来の〔かもめ〕と比較して30分の短縮となった。
新幹線車両は、東海道・山陽新幹線で使用されているN700S系をベースとした6両編成で、グリーン車を設定しないモノクラスだが、指定席の座席配置は2-2として、自由席(3-2)と差別化を図っている。
列車名の〔かもめ〕は、戦前の東京~神戸間の特急に始まり、以降戦争や山陽新幹線開業による廃止期間も含めながら、100年近く日本の特急列車の名称として君臨してきた。1961(S36)年からは長崎発着の特急となり、以降長崎本線の特急の愛称として定着、ついには新幹線の愛称に登り詰めた。
残る博多~武雄温泉間に関しては、佐賀県がフル規格での建設に難色を示し続けており、現状ではルート自体決定していない。相当期間、現行の「リレー特急」方式が続けられるものと思われる。
◆ 特急〔かささぎ〕運行開始 肥前浜~長崎間は非電化化
一方、在来の〔かもめ〕がなくなる長崎本線では、新たに佐賀県向けの特急として、博多(一部門司港)~肥前鹿島間の〔かささぎ〕が設定された。「かささぎ」とは佐賀県の県の鳥の名称だが、列車名として使用されるのは、初めてになった。
江北(改正と同時に、肥前山口から改称)~諫早間は、佐賀県と長崎県による一般社団法人「佐賀・ 長崎鉄道管理センター」が線路・施設を保有し、JR九州が運営を行う「上下分離方式」に移行した。
また、肥前浜~長崎間は電車の運行を取りやめ、非電化化された。肥前浜~長崎間ではキハ47系を外部デザイン変更・一部リニューアルの上投入、肥前浜で電車列車と接続する方式に移行した。
この他、D&S観光特急〔ふたつぼし4047〕が、武雄温泉~長崎間運行を開始。〔はやとの風〕から転用のキハ47系を再リニューアル、ビュッフェ併設「ラウンジ40」を設けている。往路は長崎本線経由・復路は大村線経由で運行し、往路は小長井・復路は千綿と景勝地で停車時間を取り、観光需要に応えている。
◆ 〔ひだ〕に新特急車HC85系デビュー
特急車では初のハイブリッド車となる、JR東海のHC85系が、7月1日より高山本線〔ひだ〕でデビューした。HC85系は2021(R3)年に試作車が製作され、以降試験運行を重ねて、今デビューを迎えた。最高速度120㎞/h、CO2排出量はキハ85系より30%、NOXは約40%の削減と、環境面に配慮したシステムになっている。内燃式ながら、形式に電車と同じ「モ」を使用しているのも特徴。
7月1日より名古屋~高山間2往復、8月1日にはさらに1往復がキハ85系置き換えで導入、さらに今月1日には名古屋~富山間の1往復にも導入され、初めてJR西日本区間にも乗り入れている。来年3月18日改正時には、大阪発着も加えた定期〔ひだ〕全列車が、HC85系の運行に置き換わる事になっている。
JR東海では、中央本線名古屋口にも新型通勤電車315系を導入している。数年で全面置き換えの見込み。今後他線区にはワンマン運転対応の4連が導入される。
◆ 只見線 11年ぶりに全線再開
只見線・越後川口~只見間27.6㎞は、2011(H23)年の豪雨で甚大な被害を被り、長らくバス代行輸送が行われてきた。
被災前は定期列車3往復運行のみの閑散線区であり、長らく存廃の議論が繰り広げられてきたが、同区間が福島県が線路・施設を保有、JR東日本が運営する「上下分離」方式の下で再開を目指す事になり、復旧工事が進められていた。おりしもJR各社から閑散ローカル路線の経営状況に関わる数値の公表が相次ぎ、その在り方の議論が国レベルまで行われている最中であり、只見線の行方は注目された。
再開時点では被災前とほぼ同じダイヤが確保されたほか、「風っこ」などの臨時列車も設定された。また、12月前半までの土休日には普通列車1往復の臨時増発が行われるなど、まずは好調な再スタートを切っている。
この他6月10日には、前年の8月の豪雨で被災したアルピコ交通上高地線・松本~渚間の運行が再開されている。
◆ 近鉄 観光特急〔あをによし〕運行開始
大阪難波~奈良~京都間の観光特急として、4月29日より運行を開始した。
使用される19200系は、2021(R3)年を持って定期運用を終了した12200系の改造によって生み出されたもので、2人1組のツインシートと、3~4人で使用するサロンシートを設定、スィーツや軽食などを提供する販売カウンターも設けられている。原則木曜日を除く週6日運行され、今月17日には奈良~京都間で増発も行われている。
◆ 小田急ロマンスカーVSE 定期運用離脱
一方、小田急ロマンスカーのフラッグシップ的な存在だった50000系「VSE」が、3月11日をもって定期運用から離脱、衝撃を与えた。VSEは、展望室を備えた本格的な観光と急を求める声に応える形で、2005(H17)年にデビュー。展望室の他、サロン席やオーダーエントリー方式のカウンターを設置するなど、世界的観光地の箱根に向かう特急車にふさわしいアコモデーションを誇っていた。3月以降は貸切運行で使用されているが、来年秋には完全に運行を終了する。
◆ 各鉄道事業者で相次ぎ減便
コロナ禍は今年も、交通関係に悪影響をもたらし続けた。各鉄道事業者では、全体的に減便が相次ぎ、大都市の朝のラッシュ輸送にまで影響が及んだ。東京でもJR山手線や、東京メトロ銀座線や丸の内線などは、日中は5分間隔運転にまで削減されている(山手線は平日のみ)。関西では、琵琶湖線(東海道本線)の新快速も日中は半減。新幹線や特急でも、減便や定期列車の臨時列車化などが行われている。空港特急の影響もかなり大きかったが、秋以降外国からの入国規制の緩和が進んだ事で、復便が行われている。
また副産物として、東京でも有料の列車が、ラッシュのピークとされる7時30分~8時30分の間、あるいはその前後に到着する設定が見られるようになった。小田急では7時59分・8時19分に新宿に到着する特急ロマンスカーを設定、JRでも〔さざなみ4号〕の東京着が8時10分、〔かいじ2号〕の新宿着が8時42分に変更されるなどした。来春改正でも、この動きが深度化する事になる。
◆ 小田急「ICこども50円均一」運賃導入
コロナ禍による利用者減は、運賃・料金面にも影響を与えている。中小私鉄やバス(高速・一般とも)では値上げが相次いだほか、割引乗車券や企画券の廃止・見直しも各社で行われた。
この最中注目されたのは、小田急の「ICこども50円均一」運賃の導入だった。子育て支援の一環として、小児用の全国交通系ICカード(PASMO以外も含む)利用では、全線が50円均一となる。新宿~小田原間では、450円→50円と90%近い値下げとなった。
また、北総鉄道は10月1日、全線で値下げを行った。特に通学定期は平均64.7%の大幅値下げとなった。
◆ 花輪線・米坂線・津軽線・大井川鐵道 災害に被災
只見線は全線再開したものの、今年も日本の鉄道は、台風・豪雨の災害から逃れる事は出来なかった。特に8月の豪雨では、特に東北地方の路線で被災が相次ぎ、長期間の運休に追い込まれた。このうち奥羽本線は10月8日、秋田内陸縦貫鉄道は今月12日に、五能線は先週の23日までに、全線の運行を再開した。また磐越西線は来年春の再開を発表している。しかし他の区間は被害が甚大で、再開の見込みが立っていない。
また、大井川鐵道は9月の台風15号で、全線規模で甚大な被害を受けた。井川線は10月22日に、大井川本線も一部区間は今月16日に再開、〔SLかわね路〕も再開している。しかし残る家山~千頭間は、同社では自力での復旧は困難として、関係自治体に支援を求めている。
これらを踏まえ、今日現在の、日本の鉄道の長期不通区間をまとめた。
JR北海道 根室本線:東鹿越~新得間 41.5㎞※
JR東日本 磐越西線:喜多方~山都間 9.9㎞
米坂線:坂町~今泉間 67.7㎞
花輪線:鹿角花輪~大館間 37.2㎞
津軽線:蟹田~三厩間 28.8㎞
JR九州 日田彦山線:添田~夜明間 29.2㎞
肥薩線:八代~吉松間 86.8㎞
日南線:南郷~志布志間 35.9㎞
大井川鐵道 大井川本線:家山~千頭間 22.4㎞
南阿蘇鉄道 立野~中松間 10.5㎞
くま川鉄道 人吉温泉~肥後西村間 5.8㎞
※ 実際は東鹿越~上落合(信)間17.4㎞
◆ バスターミナル東京八重洲開業
東京駅八重洲口前の再開発で建設された「東京ミッドタウン」の地下に、9月17日に開業した。B1Fに発券カウンター・B2Fに乗り場があり、東京駅からは地下街で直結している。
開業前に八重洲通りなどの駅周辺の路上や、鍛冶橋駐車場に発着していた高速バスが移行するが、まだ暫定的な開業の色彩が濃く、プラットホーム1つに6つの乗り場のみとなり、全路線の移行には至っていない。引き続き在来の乗り場に残留したり、JRの八重洲口乗り場に移行する路線も見られる。バスターミナル東京八重洲は、将来的には日本最大規模のバスターミナルに発展する見込み。なお、運営は京王電鉄バスが担うが、京王のバスの乗り入れは、渋谷駅から新宿駅を経由する一般路線の052系統(基本的にはSORAの運用)のみ。
◆ その他
● 東北地方・福島県沖地震 東北新幹線など長期不通
3月16日の地震発生以降、東北新幹線は郡山~福島間が不通になっていた。その後徐々に運行区間を拡大、4月14日の福島~仙台間を最後に全線の運行を再開した。ただし、5月12日までは徐行運転となった。この他東北本線や阿武隈急行も、一時一部区間が不通になった。
● JR北海道 キハ281系引退
281系は1994(H6)年にデビュー、一時は最高速度130㎞/hで札幌~函館間を2時間59分で結び、北海道の特急の高速化に大きく貢献した。9月いっぱいで〔北斗〕の定期運用を終了した後、10月に運行された、デビュー時の愛称〔スーパー北斗〕を冠した臨時特急で引退。
● 陸羽西線 長期運休・代行バス運行開始
国道47号線のトンネル工事のため。5月14日から。
● JR東日本 特急料金カレンダー見直し
「最繁忙期」を設定、この期間は通常の指定席特急料金の400円増しとなる。一方、その前後の閑散期となる日を増加させるなど、利用の分散を図る。
● 北近畿エリア・〔くろしお〕 特急全列車全車指定席化
〔はまかぜ〕は既に全車指定席になっていた。JR西日本の「アーバンネットワーク」発着の特急で自由席があるのは、〔サンダーバード〕〔ひだ〕〔スーパーはくと〕のみ。
● ロイズタウン・名寄高校・大村車両基地駅開業
名寄高校前は、正式には東風連駅の移転・改称。東風連駅時代は普通列車も一部が通過していたが、名寄高校前駅では、快速以下は全列車停車。
● JR北海道 7駅廃止
函館本線の流山温泉駅は2022(H14)年4月27日の開業で、わずか20年弱の短命だった。
● 普通回数券 各社で相次ぎ廃止
JRグループでは11月30日までに、四国以外の全社が普通回数券を廃止した。私鉄でも廃止が相次いでいる。身体障害者・知的障害者割引回数乗車券及び通学用普通回数乗車券は発売を継続。
《表紙の写真・グラビア 及び特別付録》
1月号 常磐線 末続~広野間(E531系)
● 2022年の鉄道ニュース
2月号 山形新幹線(奥羽本線) 大沢~関根間(E3系)
● 速報 3月12日 JRグループダイヤ改正
3月号 東海道新幹線 三島~新富士間(N700A系)
● 2022年春 JRダイヤ改正で 鉄道旅はこう変わる
特別付録:特急運転系統図2022&令和を走る蒸気機関車ポスター
4月号 東武鉄道 (スペーシア100系 DRC色)
● 私鉄ダイヤ改正 ココに注目!
特別付録:JTB時刻表 オリジナルバッグ
5月号 鉄道のホテル 汽車ポッポ「別邸」
● 懐かしの鉄道を感じられる場所へ
6月号 東北新幹線 上野~大宮間(E5系)
● 新幹線ヒストリー
7月号 西武鉄道秩父線 高麗~武蔵横手(4000系「52席の至福」)
● 2022 夏の観光列車
8月号 島原鉄道 大三東駅 (2000形)
● 旅したくなる 絶景駅
9月号 西九州新幹線 かもめ(N700S)系
● 9月23日開業!西九州新幹線の魅力
10月号 釜石線 花巻~似内間 SL銀河(C58他)
● 鉄道開業150年 私の鉄道の思い出
11月号 水郡線 西金~上小川間(キハE130系)
(グラビアなし)
特別付録:絶景鉄道カレンダー2023 橋梁のある風景
12月号 只見線 会津水沼~会津中川間(キハE120形)
● じっくり訪ねたい 全国の鉄道ミュージアム
裏表紙は「JR繁忙期・閑散期カレンダー」のみ。広告掲載は完全になくなった、と言って良さそうです。JR東日本のカレンダー見直しにより、2月号からは、「A東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線とJR東日本の一部特急列車の普通指定席利用」「B東海道・山陽・九州(・西九州)新幹線・A以外の在来線特急列車の普通車指定席利用」に分けられ、それぞれ6ヶ月分が掲載されています。
《定価》
1~12月号 1,205円(本体1,095円)
********************
◆ その他 交通以外 今年の主なトピックス
今年もジャンルに関係なく、月毎に5つずつ記しました。全部は網羅できていない事は、ご承知おきください。ウクライナ危機は現在進行形なので敢えて除き(個人的には、怒り・悲しみもあるが、「いったいどういう事なんだ?」の印象が強い)、コロナ禍も基本的には除きました。
1月
◆ RCEP(地域的包括的経済提携) 日本含め10か国で発効
◆ 英ジョンソン政権「飲み会スキャンダル」発覚
◆ トンガ 火山大噴火
◆ 大学共通テスト会場で刺傷事件
◆ 「ドライブ・マイ・カー」米映画費用家協会賞4部門・ゴールデングローブ賞非英語映画賞受賞
2月
◆ 北京オリンピック開催 相次ぎ「外交ボイコット」
◆ 長崎県知事選挙 大石 賢吾氏当選 現役最年少知事誕生
◆ 熊本市慈恵病院 国内初の「内密出産」表明
◆ ヤマダデンキ 大塚家具吸収合併発表
◆ 藤井 聡太 最年少「五冠」達成
3月
◆ 日野自動車 エンジン認証試験不正発覚
◆ 電力需給逼迫警報 東京電力管内対象に初の発令
◆ 韓国大統領選挙 尹 錫悦(ユン・ソギョル)氏当選
◆ 大規模サイバー攻撃発生 トヨタ・東映アニメーションなど被害
◆ 多摩川スカイブリッジ開通
4月
◆ 知床 観光船沈没事故
◆ 成人年齢 18歳に引き下げ
◆ ツィッター社 イーロン・マスク氏に買収
◆ 小倉・旦過市場 大規模火災
◆ ロッテ佐々木 朗希 28年ぶり完全試合達成
5月
◆ 道志村で発見の白骨 行方不明の女児と判明
◆ 経済安全保障推進法 可決・成立
◆ 鶏卵汚職事件 吉川 貴盛元農林水産大臣に有罪判決
◆ 楽天モバイル 「1GB以下料金無料」 取りやめ発表
◆ 「ゆっくり茶番劇」登録商標騒動
6月
◆ 急激なインフレ・物価高拡大
◆ インターネット・エクスプローラー サポート終了
◆ 米最高裁 「中絶の権利」覆す判断
◆ 「食べログ」運営企業に罰金命令 システム変更は独占禁止法違反の判断
◆ 堀江 謙一氏 世界最高齢ヨット単独無寄港太平洋横断達成
7月
◆ 安倍元首相 銃撃され死亡
◆ 秋葉原無差別殺傷事件死刑囚 刑執行
◆ au 大規模通信障害発生
◆ フィギュアスケート羽生 結弦 プロ転向宣言
◆ テニス国枝 慎吾「生涯ゴールデンスラム」達成
8月
◆ 東京オリ・パラ組織委員会元理事 収賄容疑で逮捕
◆ NPT再検討会議 最終文書採択できず閉幕
◆ 米ペロシ下院議長 台湾訪問
◆ ミハイル・ゴルバチョフ旧ソ連元大統領 死去
◆ 夏の甲子園 仙台育英 東北勢初優勝
9月
◆ 安倍元首相 国葬
◆ 通園バス置き去り 幼児死亡事件
◆ イラン人女性死亡事件 大規模デモに発展
◆ 英エリザベス女王 崩御
◆ 韓国ドラマ「イカゲーム」 エミー賞タイトル受賞
10月
◆ ソウル・梨泰院「群衆雪崩」事故 158人死亡
◆ 記録的円安 一時1ドル=150円超え
◆ 英史上3人目女性首相トラス氏 最短44日で辞任
◆ 中国共産党大会 習 近平国家主席 3期目続投
◆ ヤクルト村上 宗隆 史上最年少三冠王・日本人最多56号HR
11月
◆ 岸田政権 3閣僚相次ぎ更迭
◆ 日中首脳会談 3年ぶり対面開催
◆ 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に質問権行使
◆ 中国 「ゼロコロナ」政策に相次ぎ大規模抗議行動
◆ 民俗芸能「風流踊」 ユネスコ無形文化遺産登録決定
12月
◆ 「安保3文書」 閣議決定
◆ 海上自衛隊幹部 「特定秘密」漏洩で懲戒免職処分
◆ 新潟県など日本海側 記録的豪雪
◆ ドイツでクーデター計画発覚 元貴族ら25人逮捕
◆ サッカーW杯 アルゼンチン優勝 日本2大会連続16強
プロ野球日本シリーズ オリックス4①2ヤクルト MVP:杉本 裕太郎
日本ダービー優勝馬 ドウデュース 鞍上:武 豊
********************
● 来年の乗り物はどうなる
来年は、鉄道界ではかなり大きな動きが、各地であります。いよいよ東急・相鉄新横浜線が3月18日開通と発表になりました。基本的な運行計画も発表されており、既に訓練の運行が活発に行われています。関西では同日「うめきたエリア」がオープン(大阪駅の一部として運用)、〔はるか〕〔くろしお〕の停車、おおさか東線の延伸もあります。
また3月27日には、福岡市営地下鉄七隈線の博多延伸も予定されています。6年前の陥没事故で数年延期になっていて、ようやくという所。西鉄やJR九州も巻き込んで、旅客の流動にはどのような影響を与えるか。さらに8月には、宇都宮ライトレールも開業の見込み(試運転時の脱線が影響を与えなければ良いがと思ったが、今日現在では大丈夫そう)。
7月15日には東武「スペーシアX」デビューもあります。メイキングの様子も公開されています。また南阿蘇鉄道が来年、全線再開の見通しです。新型車両の導入もリリースされました(JR直通を想定しているらしい)。
一方、3月一杯で留萌本線・石狩沼田~留萌間が廃線になります。ローカル線を巡る議論を加速させる事になるのか。また〔SL銀河〕が、来年春で運行を終了します。この他、各社で運賃・料金改定や、料金適用日の変更など制度変更も予定。単純な値上げだけでなく、JR東日本が発表した「オフピーク定期券」の発売や、子育て支援の施策など、様々な試みが運賃・料金面でなされる事になりそうです。
鉄道以外では、トキエアの就航や、JALのA350-1000デビューが予定されています。
残念ながら来年もコロナ禍には悩まされそうだが(これまでとは違うと思いたいが)、とにかく鉄道も、それ以外の交通も、この苦境を乗り越え、明るい未来を引っ張って行って欲しい、そう願わずにはいられません。そのためには我々もまた、可能な範囲で乗り物を支援していく事が、必要でしょう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
27日 イオン銀行・マネックス証券 投資信託の販売など提携発表
28日 千葉県銚子漁港 今年の漁首領 サンマは初の水揚げなし
29日 横浜港で遊漁船 ブイに接触 3人軽傷
今日は午前中だけ神奈川から東京の方を電車で乗りまわってみたのだけれど、8時台でも通勤のラッシュはほぼなくて、ガラガラでした。地下鉄ブルーラインは、平日は女性専用車の設定があるが、その必要もないんじゃないの?というのが正直な実感。一方で東京駅や各バスターミナル(上に掲げたバスターミナル東京八重洲の画像は今日撮ったもので、行列は木更津のアウトレット行)は、大変な人、人、人でした。3年間のうっ憤を晴らすような光景がここでも見られたが、関東地方の鉄道は今日は平日ダイヤだったが(バスは今日は土曜日・休日という所が大半)、コロナ禍が招いた需要の変動、も合わせて考えると、来年あたりは関東の鉄道も、12月29日は土曜・休日ダイヤで運行される事になるのではないか、そんな気がしました。
6年ぶりに新規開業した新幹線。しかし他新幹線とつながらない「片肺開業」。整備新幹線が「厄介者」扱いされつつある中ではあったが、長引くコロナ禍に沈みがちな鉄道界だけに、数少ない「希望の星」となったのは間違いない。11年ぶりのローカル線全線再開もまた、ローカル鉄道そのものの在り方が議論されている中だけに、全国的な関心を集めました。インフレ・物価高に苦しむ最中、交通も無関係ではいられなくなってしまったが、運賃・料金面での「子育て支援」の試みも、各地で見られるようになっています。
◆ 西九州新幹線 武雄温泉~長崎間開業 博多~長崎間最速1時間20分
博多~長崎間で計画されていた西九州新幹線のうち、末端部の武雄温泉~長崎間が、9月23日開業した。
開業区間66㎞は、新幹線各路線の中では最も短い。途中佐賀県の嬉野温泉、長崎県の新大村、諫早に駅が設けられ、長崎県に初めて新幹線の駅が開業した。嬉野温泉は新幹線単独、新大村は大村線との接続部に駅が設けられ、大村線にも駅が開設された。諫早は在来の駅に併設。武雄温泉駅で新幹線と在来線が同一ホーム上で乗り換えられる、「リレー特急」方式を、九州新幹線新八代開業時と同様に採用した。
武雄温泉~長崎間の最速は23分。博多~武雄温泉間の在来線は〔リレーかもめ〕を設定(一部は在来の〔みどり〕〔ハウステンボス〕に、「リレーかもめ」の副称を添える)、武雄温泉乗り換えで博多~長崎間の最速は1時間20分となり、在来の〔かもめ〕と比較して30分の短縮となった。
新幹線車両は、東海道・山陽新幹線で使用されているN700S系をベースとした6両編成で、グリーン車を設定しないモノクラスだが、指定席の座席配置は2-2として、自由席(3-2)と差別化を図っている。
列車名の〔かもめ〕は、戦前の東京~神戸間の特急に始まり、以降戦争や山陽新幹線開業による廃止期間も含めながら、100年近く日本の特急列車の名称として君臨してきた。1961(S36)年からは長崎発着の特急となり、以降長崎本線の特急の愛称として定着、ついには新幹線の愛称に登り詰めた。
残る博多~武雄温泉間に関しては、佐賀県がフル規格での建設に難色を示し続けており、現状ではルート自体決定していない。相当期間、現行の「リレー特急」方式が続けられるものと思われる。
◆ 特急〔かささぎ〕運行開始 肥前浜~長崎間は非電化化
一方、在来の〔かもめ〕がなくなる長崎本線では、新たに佐賀県向けの特急として、博多(一部門司港)~肥前鹿島間の〔かささぎ〕が設定された。「かささぎ」とは佐賀県の県の鳥の名称だが、列車名として使用されるのは、初めてになった。
江北(改正と同時に、肥前山口から改称)~諫早間は、佐賀県と長崎県による一般社団法人「佐賀・ 長崎鉄道管理センター」が線路・施設を保有し、JR九州が運営を行う「上下分離方式」に移行した。
また、肥前浜~長崎間は電車の運行を取りやめ、非電化化された。肥前浜~長崎間ではキハ47系を外部デザイン変更・一部リニューアルの上投入、肥前浜で電車列車と接続する方式に移行した。
この他、D&S観光特急〔ふたつぼし4047〕が、武雄温泉~長崎間運行を開始。〔はやとの風〕から転用のキハ47系を再リニューアル、ビュッフェ併設「ラウンジ40」を設けている。往路は長崎本線経由・復路は大村線経由で運行し、往路は小長井・復路は千綿と景勝地で停車時間を取り、観光需要に応えている。
◆ 〔ひだ〕に新特急車HC85系デビュー
特急車では初のハイブリッド車となる、JR東海のHC85系が、7月1日より高山本線〔ひだ〕でデビューした。HC85系は2021(R3)年に試作車が製作され、以降試験運行を重ねて、今デビューを迎えた。最高速度120㎞/h、CO2排出量はキハ85系より30%、NOXは約40%の削減と、環境面に配慮したシステムになっている。内燃式ながら、形式に電車と同じ「モ」を使用しているのも特徴。
7月1日より名古屋~高山間2往復、8月1日にはさらに1往復がキハ85系置き換えで導入、さらに今月1日には名古屋~富山間の1往復にも導入され、初めてJR西日本区間にも乗り入れている。来年3月18日改正時には、大阪発着も加えた定期〔ひだ〕全列車が、HC85系の運行に置き換わる事になっている。
JR東海では、中央本線名古屋口にも新型通勤電車315系を導入している。数年で全面置き換えの見込み。今後他線区にはワンマン運転対応の4連が導入される。
◆ 只見線 11年ぶりに全線再開
只見線・越後川口~只見間27.6㎞は、2011(H23)年の豪雨で甚大な被害を被り、長らくバス代行輸送が行われてきた。
被災前は定期列車3往復運行のみの閑散線区であり、長らく存廃の議論が繰り広げられてきたが、同区間が福島県が線路・施設を保有、JR東日本が運営する「上下分離」方式の下で再開を目指す事になり、復旧工事が進められていた。おりしもJR各社から閑散ローカル路線の経営状況に関わる数値の公表が相次ぎ、その在り方の議論が国レベルまで行われている最中であり、只見線の行方は注目された。
再開時点では被災前とほぼ同じダイヤが確保されたほか、「風っこ」などの臨時列車も設定された。また、12月前半までの土休日には普通列車1往復の臨時増発が行われるなど、まずは好調な再スタートを切っている。
この他6月10日には、前年の8月の豪雨で被災したアルピコ交通上高地線・松本~渚間の運行が再開されている。
◆ 近鉄 観光特急〔あをによし〕運行開始
大阪難波~奈良~京都間の観光特急として、4月29日より運行を開始した。
使用される19200系は、2021(R3)年を持って定期運用を終了した12200系の改造によって生み出されたもので、2人1組のツインシートと、3~4人で使用するサロンシートを設定、スィーツや軽食などを提供する販売カウンターも設けられている。原則木曜日を除く週6日運行され、今月17日には奈良~京都間で増発も行われている。
◆ 小田急ロマンスカーVSE 定期運用離脱
一方、小田急ロマンスカーのフラッグシップ的な存在だった50000系「VSE」が、3月11日をもって定期運用から離脱、衝撃を与えた。VSEは、展望室を備えた本格的な観光と急を求める声に応える形で、2005(H17)年にデビュー。展望室の他、サロン席やオーダーエントリー方式のカウンターを設置するなど、世界的観光地の箱根に向かう特急車にふさわしいアコモデーションを誇っていた。3月以降は貸切運行で使用されているが、来年秋には完全に運行を終了する。
◆ 各鉄道事業者で相次ぎ減便
コロナ禍は今年も、交通関係に悪影響をもたらし続けた。各鉄道事業者では、全体的に減便が相次ぎ、大都市の朝のラッシュ輸送にまで影響が及んだ。東京でもJR山手線や、東京メトロ銀座線や丸の内線などは、日中は5分間隔運転にまで削減されている(山手線は平日のみ)。関西では、琵琶湖線(東海道本線)の新快速も日中は半減。新幹線や特急でも、減便や定期列車の臨時列車化などが行われている。空港特急の影響もかなり大きかったが、秋以降外国からの入国規制の緩和が進んだ事で、復便が行われている。
また副産物として、東京でも有料の列車が、ラッシュのピークとされる7時30分~8時30分の間、あるいはその前後に到着する設定が見られるようになった。小田急では7時59分・8時19分に新宿に到着する特急ロマンスカーを設定、JRでも〔さざなみ4号〕の東京着が8時10分、〔かいじ2号〕の新宿着が8時42分に変更されるなどした。来春改正でも、この動きが深度化する事になる。
◆ 小田急「ICこども50円均一」運賃導入
コロナ禍による利用者減は、運賃・料金面にも影響を与えている。中小私鉄やバス(高速・一般とも)では値上げが相次いだほか、割引乗車券や企画券の廃止・見直しも各社で行われた。
この最中注目されたのは、小田急の「ICこども50円均一」運賃の導入だった。子育て支援の一環として、小児用の全国交通系ICカード(PASMO以外も含む)利用では、全線が50円均一となる。新宿~小田原間では、450円→50円と90%近い値下げとなった。
また、北総鉄道は10月1日、全線で値下げを行った。特に通学定期は平均64.7%の大幅値下げとなった。
◆ 花輪線・米坂線・津軽線・大井川鐵道 災害に被災
只見線は全線再開したものの、今年も日本の鉄道は、台風・豪雨の災害から逃れる事は出来なかった。特に8月の豪雨では、特に東北地方の路線で被災が相次ぎ、長期間の運休に追い込まれた。このうち奥羽本線は10月8日、秋田内陸縦貫鉄道は今月12日に、五能線は先週の23日までに、全線の運行を再開した。また磐越西線は来年春の再開を発表している。しかし他の区間は被害が甚大で、再開の見込みが立っていない。
また、大井川鐵道は9月の台風15号で、全線規模で甚大な被害を受けた。井川線は10月22日に、大井川本線も一部区間は今月16日に再開、〔SLかわね路〕も再開している。しかし残る家山~千頭間は、同社では自力での復旧は困難として、関係自治体に支援を求めている。
これらを踏まえ、今日現在の、日本の鉄道の長期不通区間をまとめた。
JR北海道 根室本線:東鹿越~新得間 41.5㎞※
JR東日本 磐越西線:喜多方~山都間 9.9㎞
米坂線:坂町~今泉間 67.7㎞
花輪線:鹿角花輪~大館間 37.2㎞
津軽線:蟹田~三厩間 28.8㎞
JR九州 日田彦山線:添田~夜明間 29.2㎞
肥薩線:八代~吉松間 86.8㎞
日南線:南郷~志布志間 35.9㎞
大井川鐵道 大井川本線:家山~千頭間 22.4㎞
南阿蘇鉄道 立野~中松間 10.5㎞
くま川鉄道 人吉温泉~肥後西村間 5.8㎞
※ 実際は東鹿越~上落合(信)間17.4㎞
◆ バスターミナル東京八重洲開業
東京駅八重洲口前の再開発で建設された「東京ミッドタウン」の地下に、9月17日に開業した。B1Fに発券カウンター・B2Fに乗り場があり、東京駅からは地下街で直結している。
開業前に八重洲通りなどの駅周辺の路上や、鍛冶橋駐車場に発着していた高速バスが移行するが、まだ暫定的な開業の色彩が濃く、プラットホーム1つに6つの乗り場のみとなり、全路線の移行には至っていない。引き続き在来の乗り場に残留したり、JRの八重洲口乗り場に移行する路線も見られる。バスターミナル東京八重洲は、将来的には日本最大規模のバスターミナルに発展する見込み。なお、運営は京王電鉄バスが担うが、京王のバスの乗り入れは、渋谷駅から新宿駅を経由する一般路線の052系統(基本的にはSORAの運用)のみ。
◆ その他
● 東北地方・福島県沖地震 東北新幹線など長期不通
3月16日の地震発生以降、東北新幹線は郡山~福島間が不通になっていた。その後徐々に運行区間を拡大、4月14日の福島~仙台間を最後に全線の運行を再開した。ただし、5月12日までは徐行運転となった。この他東北本線や阿武隈急行も、一時一部区間が不通になった。
● JR北海道 キハ281系引退
281系は1994(H6)年にデビュー、一時は最高速度130㎞/hで札幌~函館間を2時間59分で結び、北海道の特急の高速化に大きく貢献した。9月いっぱいで〔北斗〕の定期運用を終了した後、10月に運行された、デビュー時の愛称〔スーパー北斗〕を冠した臨時特急で引退。
● 陸羽西線 長期運休・代行バス運行開始
国道47号線のトンネル工事のため。5月14日から。
● JR東日本 特急料金カレンダー見直し
「最繁忙期」を設定、この期間は通常の指定席特急料金の400円増しとなる。一方、その前後の閑散期となる日を増加させるなど、利用の分散を図る。
● 北近畿エリア・〔くろしお〕 特急全列車全車指定席化
〔はまかぜ〕は既に全車指定席になっていた。JR西日本の「アーバンネットワーク」発着の特急で自由席があるのは、〔サンダーバード〕〔ひだ〕〔スーパーはくと〕のみ。
● ロイズタウン・名寄高校・大村車両基地駅開業
名寄高校前は、正式には東風連駅の移転・改称。東風連駅時代は普通列車も一部が通過していたが、名寄高校前駅では、快速以下は全列車停車。
● JR北海道 7駅廃止
函館本線の流山温泉駅は2022(H14)年4月27日の開業で、わずか20年弱の短命だった。
● 普通回数券 各社で相次ぎ廃止
JRグループでは11月30日までに、四国以外の全社が普通回数券を廃止した。私鉄でも廃止が相次いでいる。身体障害者・知的障害者割引回数乗車券及び通学用普通回数乗車券は発売を継続。
《表紙の写真・グラビア 及び特別付録》
1月号 常磐線 末続~広野間(E531系)
● 2022年の鉄道ニュース
2月号 山形新幹線(奥羽本線) 大沢~関根間(E3系)
● 速報 3月12日 JRグループダイヤ改正
3月号 東海道新幹線 三島~新富士間(N700A系)
● 2022年春 JRダイヤ改正で 鉄道旅はこう変わる
特別付録:特急運転系統図2022&令和を走る蒸気機関車ポスター
4月号 東武鉄道 (スペーシア100系 DRC色)
● 私鉄ダイヤ改正 ココに注目!
特別付録:JTB時刻表 オリジナルバッグ
5月号 鉄道のホテル 汽車ポッポ「別邸」
● 懐かしの鉄道を感じられる場所へ
6月号 東北新幹線 上野~大宮間(E5系)
● 新幹線ヒストリー
7月号 西武鉄道秩父線 高麗~武蔵横手(4000系「52席の至福」)
● 2022 夏の観光列車
8月号 島原鉄道 大三東駅 (2000形)
● 旅したくなる 絶景駅
9月号 西九州新幹線 かもめ(N700S)系
● 9月23日開業!西九州新幹線の魅力
10月号 釜石線 花巻~似内間 SL銀河(C58他)
● 鉄道開業150年 私の鉄道の思い出
11月号 水郡線 西金~上小川間(キハE130系)
(グラビアなし)
特別付録:絶景鉄道カレンダー2023 橋梁のある風景
12月号 只見線 会津水沼~会津中川間(キハE120形)
● じっくり訪ねたい 全国の鉄道ミュージアム
裏表紙は「JR繁忙期・閑散期カレンダー」のみ。広告掲載は完全になくなった、と言って良さそうです。JR東日本のカレンダー見直しにより、2月号からは、「A東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線とJR東日本の一部特急列車の普通指定席利用」「B東海道・山陽・九州(・西九州)新幹線・A以外の在来線特急列車の普通車指定席利用」に分けられ、それぞれ6ヶ月分が掲載されています。
《定価》
1~12月号 1,205円(本体1,095円)
********************
◆ その他 交通以外 今年の主なトピックス
今年もジャンルに関係なく、月毎に5つずつ記しました。全部は網羅できていない事は、ご承知おきください。ウクライナ危機は現在進行形なので敢えて除き(個人的には、怒り・悲しみもあるが、「いったいどういう事なんだ?」の印象が強い)、コロナ禍も基本的には除きました。
1月
◆ RCEP(地域的包括的経済提携) 日本含め10か国で発効
◆ 英ジョンソン政権「飲み会スキャンダル」発覚
◆ トンガ 火山大噴火
◆ 大学共通テスト会場で刺傷事件
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2月
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3月
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4月
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◆ ロッテ佐々木 朗希 28年ぶり完全試合達成
5月
◆ 道志村で発見の白骨 行方不明の女児と判明
◆ 経済安全保障推進法 可決・成立
◆ 鶏卵汚職事件 吉川 貴盛元農林水産大臣に有罪判決
◆ 楽天モバイル 「1GB以下料金無料」 取りやめ発表
◆ 「ゆっくり茶番劇」登録商標騒動
6月
◆ 急激なインフレ・物価高拡大
◆ インターネット・エクスプローラー サポート終了
◆ 米最高裁 「中絶の権利」覆す判断
◆ 「食べログ」運営企業に罰金命令 システム変更は独占禁止法違反の判断
◆ 堀江 謙一氏 世界最高齢ヨット単独無寄港太平洋横断達成
7月
◆ 安倍元首相 銃撃され死亡
◆ 秋葉原無差別殺傷事件死刑囚 刑執行
◆ au 大規模通信障害発生
◆ フィギュアスケート羽生 結弦 プロ転向宣言
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8月
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9月
◆ 安倍元首相 国葬
◆ 通園バス置き去り 幼児死亡事件
◆ イラン人女性死亡事件 大規模デモに発展
◆ 英エリザベス女王 崩御
◆ 韓国ドラマ「イカゲーム」 エミー賞タイトル受賞
10月
◆ ソウル・梨泰院「群衆雪崩」事故 158人死亡
◆ 記録的円安 一時1ドル=150円超え
◆ 英史上3人目女性首相トラス氏 最短44日で辞任
◆ 中国共産党大会 習 近平国家主席 3期目続投
◆ ヤクルト村上 宗隆 史上最年少三冠王・日本人最多56号HR
11月
◆ 岸田政権 3閣僚相次ぎ更迭
◆ 日中首脳会談 3年ぶり対面開催
◆ 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に質問権行使
◆ 中国 「ゼロコロナ」政策に相次ぎ大規模抗議行動
◆ 民俗芸能「風流踊」 ユネスコ無形文化遺産登録決定
12月
◆ 「安保3文書」 閣議決定
◆ 海上自衛隊幹部 「特定秘密」漏洩で懲戒免職処分
◆ 新潟県など日本海側 記録的豪雪
◆ ドイツでクーデター計画発覚 元貴族ら25人逮捕
◆ サッカーW杯 アルゼンチン優勝 日本2大会連続16強
プロ野球日本シリーズ オリックス4①2ヤクルト MVP:杉本 裕太郎
日本ダービー優勝馬 ドウデュース 鞍上:武 豊
********************
● 来年の乗り物はどうなる
来年は、鉄道界ではかなり大きな動きが、各地であります。いよいよ東急・相鉄新横浜線が3月18日開通と発表になりました。基本的な運行計画も発表されており、既に訓練の運行が活発に行われています。関西では同日「うめきたエリア」がオープン(大阪駅の一部として運用)、〔はるか〕〔くろしお〕の停車、おおさか東線の延伸もあります。
また3月27日には、福岡市営地下鉄七隈線の博多延伸も予定されています。6年前の陥没事故で数年延期になっていて、ようやくという所。西鉄やJR九州も巻き込んで、旅客の流動にはどのような影響を与えるか。さらに8月には、宇都宮ライトレールも開業の見込み(試運転時の脱線が影響を与えなければ良いがと思ったが、今日現在では大丈夫そう)。
7月15日には東武「スペーシアX」デビューもあります。メイキングの様子も公開されています。また南阿蘇鉄道が来年、全線再開の見通しです。新型車両の導入もリリースされました(JR直通を想定しているらしい)。
一方、3月一杯で留萌本線・石狩沼田~留萌間が廃線になります。ローカル線を巡る議論を加速させる事になるのか。また〔SL銀河〕が、来年春で運行を終了します。この他、各社で運賃・料金改定や、料金適用日の変更など制度変更も予定。単純な値上げだけでなく、JR東日本が発表した「オフピーク定期券」の発売や、子育て支援の施策など、様々な試みが運賃・料金面でなされる事になりそうです。
鉄道以外では、トキエアの就航や、JALのA350-1000デビューが予定されています。
残念ながら来年もコロナ禍には悩まされそうだが(これまでとは違うと思いたいが)、とにかく鉄道も、それ以外の交通も、この苦境を乗り越え、明るい未来を引っ張って行って欲しい、そう願わずにはいられません。そのためには我々もまた、可能な範囲で乗り物を支援していく事が、必要でしょう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
27日 イオン銀行・マネックス証券 投資信託の販売など提携発表
28日 千葉県銚子漁港 今年の漁首領 サンマは初の水揚げなし
29日 横浜港で遊漁船 ブイに接触 3人軽傷
今日は午前中だけ神奈川から東京の方を電車で乗りまわってみたのだけれど、8時台でも通勤のラッシュはほぼなくて、ガラガラでした。地下鉄ブルーラインは、平日は女性専用車の設定があるが、その必要もないんじゃないの?というのが正直な実感。一方で東京駅や各バスターミナル(上に掲げたバスターミナル東京八重洲の画像は今日撮ったもので、行列は木更津のアウトレット行)は、大変な人、人、人でした。3年間のうっ憤を晴らすような光景がここでも見られたが、関東地方の鉄道は今日は平日ダイヤだったが(バスは今日は土曜日・休日という所が大半)、コロナ禍が招いた需要の変動、も合わせて考えると、来年あたりは関東の鉄道も、12月29日は土曜・休日ダイヤで運行される事になるのではないか、そんな気がしました。
№2590 JTB時刻表2023年1月号(JTBパブリッシング)
この年こそ、もう少し穏やかであって欲しいなあと思わずにはいられない「2023年」の最初の号、「JTB時刻表2023年1月号」が、先週発売になりました。
表紙は、グラビア企画連動で、新幹線の車内で敬礼のポーズをとる、大西 流星君。
「のりもの情報局」は、「津軽鉄道 ストーブ列車 12月から運転中」「JR東海 『冬の飛騨路キャンペーン』」「長崎県営バス 周遊観光ツアー『ぶらりん』運行開始」「インクループ 『写真でたどる、現代の東海道五十三次を往く 上巻』発売」。
なにわ男子 大西流星さんと 大井車両基地に潜入!
前半が「ドクターイエロー」で、後半が一般の新幹線の検査。やはり、「ドクターイエロー」なんだねえ。去年の9月号でも取り上げられている通り、近年は検査車両も市民権を得て、人気が出ているようです。「ドクターイエロー」はその最たるものだと思う。「シンカリオン」にまでなっているのだから。
大西君は、取材前日には西九州新幹線にも乗ったんだって(長崎から大井への移動はどうしたの?などとツッコミを入れてはいけないか)。大村はどうしているんだろうねえ。検査基準は大井と全く同じはずだが、現状では小規模なうえ、他の新幹線から孤立しているので、不便な面も少なくないのではないだろうか。
「なにわ男子」の名はどこかで聞いた事はあったと思ったが、正直大西君の事は全く知らなかった。ファンの皆様ゴメンナサイ、という他はない。JTBのグラビアは、少し前までは廣田 あいか(当時私立恵比寿中学)や松井 玲奈(元SKE48)と女性アイドルを起用していたものが、去年の7月号は「SUPER★DRAGON」の伊東 壮吾だったし、女性ファンを取り込もうとする戦略になったのか?その割に、ジャニーズ事務所の「なにわ男子」のページを見ると、大西君のJTB時刻表登場は記されているが、「表紙」、だけ…。新幹線基地潜入のグラビアは、一切記されていなかった…。ジャニーズのタレントの活動報告に「JTB時刻表」と記されているだけでも「快挙」かも知れんが。この後の「特集のページ」の最初のページの下部、「編集長だより」には、「鉄道や時刻表の良さが伝わる機会になればいい」とも記されているが…どうだろうねえ?
特集のページ
「NEWS」の4文字は、「Q SEAT」車を挟んだ東急5050系。「Q SEAT」車は既に一般車両として運用されているが、「Q SEAT」としての営業運行については、先日のダイヤ改正のリリースにはなかった。改正と同時になるとは思うけれど、少なくとも副都心線からの直通での営業になると思われるので、東京メトロなどとの調整が行われている所なのだろう。
「ひと目でわかる! JR線 電化区間と複線区間」は、今回一番新しい事項は、西九州新幹線開業に伴う、長崎本線・肥前浜~長崎間の非電化化。それと、筑豊本線・中間~筑前垣生間の単線化。他者様のサイトによると、遠賀川橋梁の改修のためだそうだ。なら、改修が終わったら、複線に戻すのだろうか?
次に変わるのは、先日のダイヤ改正のリリースでも記されていた、奈良線の複線化になるだろう。
しつこく書くが、JR北海道・北海道医療大学~新十津川間の廃止は、2020(R2)年5月7日が正当のはず。確かにこの年の4月17日、突然の運行の終了を余儀なくされているが、以降も列車運休のまま、路線そのものは存続していた。そもそも廃止日は勝手に繰り上げられないし、JR北海道のサイトにも「廃止は5月7日」と、はっきり記されています。
終夜運転は、関東地方に関しては全く記されていない。近畿地方は、JR西日本は全列車記載があります。「アーバンネットワーク」は3時頃までの運行。この他、吉備線や山陽本線・広島~大野浦・岩国間でも、1時間毎に運行があります。
私鉄も、東も西も記載がない。大阪メトロは、結局やらないと発表があった。なお、名古屋市営地下鉄はやるそうだ。
終夜運転ではないが、野岩鉄道・会津鉄道の臨時列車の記載があります。会津鉄道・会津田島~会津高原尾瀬口間は、今春の改正で日中は〔リバティ会津〕以外の電車の運行がなくなっているが、12月30日~1月3日は2往復の設定があります。
会社線でまず驚いたのは、阪神〔らくやんライナー〕の運行。23日に運行があって、1月は6・13・20日(全て金曜日)の運行が予定されているが、最初に思ったのは、阪神で「ライナー」に使える編成って、あったっけ?9300系や、リニューアルされた8000系は、中間車はクロスシートだが両端はロングシート、山陽5000系も今は両先頭車はロングシート化、近鉄のL/Cカー編成は当然梅田には入れない、じゃあどうするんだ、と思った。23日は9300系を使ったようだ。ロングシート車も30席限定(先頭車の座席数は48席)だが、200円と比較的低廉とはいえ、ロングシート車でも料金を徴収するとは、関東でさえなかった(はずの)事だ。阪神では有料座席サービスのアンケートを行うとしていて、今後の本格的な着席サービスへの布石、となるのだろうか。
この他、北陸鉄道石川線の、1月1~3日のダイヤを記載。通常の土休日ダイヤ+午前から昼に4往復増発。なお12月31日深夜~1月1日早朝の臨時列車の運行はない。
本文
先日発表の来春ダイヤ改正で、JR東日本長野支社には、塩尻・松本~長野間臨時特急運行の記載がありました。恐らくはその原型になると思われる臨時快速列車が、下りのみ運行されています。
塩尻6:57 → 8:11長野
途中村井・松本・田沢・明科に停車
今のところ、2月一杯までの平日運行になっています。この列車、元々は189系使用の〔おはようライナー〕として、300円の整理券を必要とする列車として走っていて、2019(H31)年3月16日改正で、211系の一般の快速になっています(№1937で書いていました)。時刻とか停車駅が違うが、この列車が特急に格上げになるのか。この直後には定期の快速もあるが、この列車はどうなるのか。新しい特急の愛称なども含めて、新ダイヤで注目したい所です。
(E353系3連は、長野で長い昼休み、という事になるのか?)
常磐線は、去年は運行があった、仙台~水戸・偕楽園間の観梅用の臨時〔ひたち〕は、来春は運行がないよう。なお、偕楽園駅は次の観梅シーズンのオープン時から、営業キロが制定されます(扱いは臨時駅のまま。乗車券類は購入できない)。赤塚~偕楽園間4.2㎞・偕楽園~水戸間1.8㎞。東京から偕楽園は119.3㎞。
会社線では、(「会社」ではないが)名古屋市営地下鉄が、新年早々の1月4日に駅名の変更を行います。最初は、JRに合わせて3月18日でも良さそうなものだと思ってしまったが、特に中村区役所は、この日に区役所自体が新庁舎(東山線・本陣駅の近く)に移転するので、全部同時に、という事だろう。名城線・市役所→名古屋城、熱田神宮伝馬町→伝馬町、神宮西→熱田神宮西、桜通線・中村区役所→太閤通。特に中村区役所→太閤通は路線の起終点の変更になり、昨日までの「中村区役所行」→今日から「太閤通行」となるのは、利用者は戸惑うかも。路線の延長・廃止がないのに起終点の駅名が変わる(=列車に表記される行先の表記が変わる)のは、最近では京急の新逗子→逗子・葉山や、長崎電軌の正覚寺下→嵩福寺、(純粋な終点ではないが)JR北海道の石狩当別→当別、などの例はあるものの、やはり珍しいケースではないか。
困った事に、再三書いている、9月いっぱいで廃線になった北海道中央バスの浦臼駅~滝川駅路線が、まだそのまんま。
来月は、3月18日改正ダイヤの速報が掲載される事になるでしょう。ひょっとしたら、JRではなく東急・相鉄直通線が「主役」になるかも。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《What's New》
25日 熊本県 診療機関「超過入院」状態 医療提供体制について協議
26日 大相撲初場所 若元春 小結昇進 兄弟同時三役は「若貴」以来
表紙は、グラビア企画連動で、新幹線の車内で敬礼のポーズをとる、大西 流星君。
「のりもの情報局」は、「津軽鉄道 ストーブ列車 12月から運転中」「JR東海 『冬の飛騨路キャンペーン』」「長崎県営バス 周遊観光ツアー『ぶらりん』運行開始」「インクループ 『写真でたどる、現代の東海道五十三次を往く 上巻』発売」。
なにわ男子 大西流星さんと 大井車両基地に潜入!
前半が「ドクターイエロー」で、後半が一般の新幹線の検査。やはり、「ドクターイエロー」なんだねえ。去年の9月号でも取り上げられている通り、近年は検査車両も市民権を得て、人気が出ているようです。「ドクターイエロー」はその最たるものだと思う。「シンカリオン」にまでなっているのだから。
大西君は、取材前日には西九州新幹線にも乗ったんだって(長崎から大井への移動はどうしたの?などとツッコミを入れてはいけないか)。大村はどうしているんだろうねえ。検査基準は大井と全く同じはずだが、現状では小規模なうえ、他の新幹線から孤立しているので、不便な面も少なくないのではないだろうか。
「なにわ男子」の名はどこかで聞いた事はあったと思ったが、正直大西君の事は全く知らなかった。ファンの皆様ゴメンナサイ、という他はない。JTBのグラビアは、少し前までは廣田 あいか(当時私立恵比寿中学)や松井 玲奈(元SKE48)と女性アイドルを起用していたものが、去年の7月号は「SUPER★DRAGON」の伊東 壮吾だったし、女性ファンを取り込もうとする戦略になったのか?その割に、ジャニーズ事務所の「なにわ男子」のページを見ると、大西君のJTB時刻表登場は記されているが、「表紙」、だけ…。新幹線基地潜入のグラビアは、一切記されていなかった…。ジャニーズのタレントの活動報告に「JTB時刻表」と記されているだけでも「快挙」かも知れんが。この後の「特集のページ」の最初のページの下部、「編集長だより」には、「鉄道や時刻表の良さが伝わる機会になればいい」とも記されているが…どうだろうねえ?
特集のページ
「NEWS」の4文字は、「Q SEAT」車を挟んだ東急5050系。「Q SEAT」車は既に一般車両として運用されているが、「Q SEAT」としての営業運行については、先日のダイヤ改正のリリースにはなかった。改正と同時になるとは思うけれど、少なくとも副都心線からの直通での営業になると思われるので、東京メトロなどとの調整が行われている所なのだろう。
「ひと目でわかる! JR線 電化区間と複線区間」は、今回一番新しい事項は、西九州新幹線開業に伴う、長崎本線・肥前浜~長崎間の非電化化。それと、筑豊本線・中間~筑前垣生間の単線化。他者様のサイトによると、遠賀川橋梁の改修のためだそうだ。なら、改修が終わったら、複線に戻すのだろうか?
次に変わるのは、先日のダイヤ改正のリリースでも記されていた、奈良線の複線化になるだろう。
しつこく書くが、JR北海道・北海道医療大学~新十津川間の廃止は、2020(R2)年5月7日が正当のはず。確かにこの年の4月17日、突然の運行の終了を余儀なくされているが、以降も列車運休のまま、路線そのものは存続していた。そもそも廃止日は勝手に繰り上げられないし、JR北海道のサイトにも「廃止は5月7日」と、はっきり記されています。
終夜運転は、関東地方に関しては全く記されていない。近畿地方は、JR西日本は全列車記載があります。「アーバンネットワーク」は3時頃までの運行。この他、吉備線や山陽本線・広島~大野浦・岩国間でも、1時間毎に運行があります。
私鉄も、東も西も記載がない。大阪メトロは、結局やらないと発表があった。なお、名古屋市営地下鉄はやるそうだ。
終夜運転ではないが、野岩鉄道・会津鉄道の臨時列車の記載があります。会津鉄道・会津田島~会津高原尾瀬口間は、今春の改正で日中は〔リバティ会津〕以外の電車の運行がなくなっているが、12月30日~1月3日は2往復の設定があります。
会社線でまず驚いたのは、阪神〔らくやんライナー〕の運行。23日に運行があって、1月は6・13・20日(全て金曜日)の運行が予定されているが、最初に思ったのは、阪神で「ライナー」に使える編成って、あったっけ?9300系や、リニューアルされた8000系は、中間車はクロスシートだが両端はロングシート、山陽5000系も今は両先頭車はロングシート化、近鉄のL/Cカー編成は当然梅田には入れない、じゃあどうするんだ、と思った。23日は9300系を使ったようだ。ロングシート車も30席限定(先頭車の座席数は48席)だが、200円と比較的低廉とはいえ、ロングシート車でも料金を徴収するとは、関東でさえなかった(はずの)事だ。阪神では有料座席サービスのアンケートを行うとしていて、今後の本格的な着席サービスへの布石、となるのだろうか。
この他、北陸鉄道石川線の、1月1~3日のダイヤを記載。通常の土休日ダイヤ+午前から昼に4往復増発。なお12月31日深夜~1月1日早朝の臨時列車の運行はない。
本文
先日発表の来春ダイヤ改正で、JR東日本長野支社には、塩尻・松本~長野間臨時特急運行の記載がありました。恐らくはその原型になると思われる臨時快速列車が、下りのみ運行されています。
塩尻6:57 → 8:11長野
途中村井・松本・田沢・明科に停車
今のところ、2月一杯までの平日運行になっています。この列車、元々は189系使用の〔おはようライナー〕として、300円の整理券を必要とする列車として走っていて、2019(H31)年3月16日改正で、211系の一般の快速になっています(№1937で書いていました)。時刻とか停車駅が違うが、この列車が特急に格上げになるのか。この直後には定期の快速もあるが、この列車はどうなるのか。新しい特急の愛称なども含めて、新ダイヤで注目したい所です。
(E353系3連は、長野で長い昼休み、という事になるのか?)
常磐線は、去年は運行があった、仙台~水戸・偕楽園間の観梅用の臨時〔ひたち〕は、来春は運行がないよう。なお、偕楽園駅は次の観梅シーズンのオープン時から、営業キロが制定されます(扱いは臨時駅のまま。乗車券類は購入できない)。赤塚~偕楽園間4.2㎞・偕楽園~水戸間1.8㎞。東京から偕楽園は119.3㎞。
会社線では、(「会社」ではないが)名古屋市営地下鉄が、新年早々の1月4日に駅名の変更を行います。最初は、JRに合わせて3月18日でも良さそうなものだと思ってしまったが、特に中村区役所は、この日に区役所自体が新庁舎(東山線・本陣駅の近く)に移転するので、全部同時に、という事だろう。名城線・市役所→名古屋城、熱田神宮伝馬町→伝馬町、神宮西→熱田神宮西、桜通線・中村区役所→太閤通。特に中村区役所→太閤通は路線の起終点の変更になり、昨日までの「中村区役所行」→今日から「太閤通行」となるのは、利用者は戸惑うかも。路線の延長・廃止がないのに起終点の駅名が変わる(=列車に表記される行先の表記が変わる)のは、最近では京急の新逗子→逗子・葉山や、長崎電軌の正覚寺下→嵩福寺、(純粋な終点ではないが)JR北海道の石狩当別→当別、などの例はあるものの、やはり珍しいケースではないか。
困った事に、再三書いている、9月いっぱいで廃線になった北海道中央バスの浦臼駅~滝川駅路線が、まだそのまんま。
来月は、3月18日改正ダイヤの速報が掲載される事になるでしょう。ひょっとしたら、JRではなく東急・相鉄直通線が「主役」になるかも。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
25日 熊本県 診療機関「超過入院」状態 医療提供体制について協議
26日 大相撲初場所 若元春 小結昇進 兄弟同時三役は「若貴」以来
№2575 JTB時刻表2022年12月号(JTBパブリッシング)
「JTB時刻表2022年12月号」、先週発売になりました。
表紙は只見線のキハE120形。只見線は今年9月に全線で運行を再開したが、会津水沼~会津中川間は、不通区間ではない。先月号の表紙は水郡線のキハE130形だったから、一瞬同型に見える。只見線はまずは好調な出だしを切っているようで何よりだが、やはりその運行が、沿線住民の日常生活の一部に組み込まれる形にならないと、長続きはしないと思う。雪まみれだけど、只見線は雪対策も大変だろうねえ。暖冬傾向が続いているとは言え除雪費用もバカにならないはずで、この辺も今後の懸念材料となっていくだろう。私は、今年中には乗りに行くつもりだったが、来春以降に延期しました。お金や腰の具合の問題もあるが、現状の定期列車のダイヤでは、初列車の出発は会津若松・小出両方とも早すぎるし、午後の2本目は今の時期だと、後半には陽が暮れて真っ暗になってしまう。午前中の臨時列車の運行が通年になれば良いのだが(12月3・4日も運行されるが、本文には記載されていない)、でなければ、陽が長くなる時期でないと、せっかくの風光明媚な車窓を楽しめず、もったいない。しばらくは混雑もするのだろうし。
「のりもの情報局」、今号は多摩都市モノレールのみで、「たまものこどもワンデーパス」と、「ダイヤモンド富士」。首都圏は最近になって新線の計画がまた相次いで具体化してきているが、多摩都市モノレールもその一つで、上北台~箱根ヶ崎間の延伸計画が具体化してきています。特に、現在鉄道がない武蔵村山市は、期待が大きいようです。
全国の鉄道ミュージアム
鉄道関係の「ミュージアム」というと、JRが運営する大宮の「鉄道博物館」、「京都鉄道博物館」が双璧だけど、ここに掲げられているのは、地方都市の、地方の自治体などが運営している所のようです。「町おこし」の一環、という意味もあるのだろう。
この中で行った事があるのは正直な所、「小樽市総合博物館」の前身、「小樽交通記念館」だけです(しかも入場もせず、外の公道から見ただけ)。なので多くは語れない。小樽は11年前の2011(H23)年6月に訪れていて、№478で書いているのだが、特に塗装の劣化が進んでいる、総合的な博物館が必要かも、と記していました。今、それが実現していると言えます。他もだけれど、特に屋外展示の車両群は、良好な保存状態を保つ事が求められます。入場無料という所もあるが、適切な範囲で料金を徴収し(やむを得ず値上げ、も必要になるかも)、車両の整備に充てるという事も、必要だと思う。お遊び的な施設なので、ある程度は認められるだろう。
ここで挙げられている施設は皆、国鉄・JRで使用されていた車両を展示している所です。私鉄も東急や小田急などがあるが、それ以外でも、横浜市の「市電保存館」とか、名古屋市の「レトロ電車館」のような、都市交通の車両を保存・展示している施設が加えられても、良かったのではないか。紙幅の問題もあるだろうが(東京都の「都営交通博物館」が、やっぱり欲しい!)。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、JR西日本の683系で、新塗装らしい。鳥を模したイラストが描かれているようだ。でも北陸新幹線が敦賀まで延びる再来年には、683系はどうなりますかねえ。
終夜運転の発表はまだだが、初詣臨時列車の時刻が掲載になっています。まだ全部ではないと思うが、とにかく全て、計画通り運行されて欲しい。
それから、磐越西線の臨時ダイヤが掲載になっています。不通になっているのは喜多方~山都間だが、山都~野沢間の列車は、午後の1往復しか運行されていない(9230D~9231D)。代行バスは、11月21日より増便及び一部時刻変更を行っている。鉄道の復旧は来年春になりそうとの事。
関西では12月17日に私鉄各社のダイヤ改正があり、ここでは近鉄特急の時刻表が掲載されています。奈良→京都間特急の高の原停車時間帯が、昼過ぎまで拡大されている(「あをによし」は除く)。
会社線では、秩父鉄道の10月1日改正ダイヤが掲載されているが、今月は平日。急行〔秩父路〕は、平日は朝夕1往復ずつ運行だが、ダイヤ改正の度に運行規模が縮小されつつあり、このままだと廃止、もしくは快速など別種別への格下げもありうるだろう(6000系は日中の普通電車の運用にも入っている)。
「おトクなきっぷ情報」の中に「五能線フリーパス」があるが、今発売しているのだろうか?JR東日本のWEBサイトを検索しても、その辺の情報はヒットしない。五能線は、岩館~深浦間は12月9日に再開できるらしく、深浦~鰺ヶ沢間も復旧工事は順調とされているが、観光資源がなかったらJR東日本でも一・二を争う過疎路線なので、行く末は今後も心配です。
本文
奈良線(295P)は複線化工事のため、12月17日は六地蔵~城陽間が、21時過ぎから運休になる。近鉄・京阪・京都市営で振り替え輸送を行うが、代行バス等の運行はないという事。
11月号にも掲載されているが、東北本線(仙台~盛岡)では、12月24日に臨時快速〔光のページェント号〕を運行。
上り (591P)
9520D 盛岡8:22 → 11:07仙台
下り (594P)
9521D 仙台20:55 → 23:24盛岡
停車駅:矢幅・花巻・北上・水沢・前沢・一ノ関・小牛田・松島
指定席が設定されているが、使用形式は記されていない。
この列車は、去年は〔クリスマスおでかけ号〕として、12月25日に運行されていた(全車自由席・花巻通過)。コロナ禍前の2019(R元)年でも設定はなく、去年が初設定だったようだ。
その東北本線・盛岡→一ノ関間の1532M(591P)は、12月15日~2月28日は、花巻空港→一ノ関間で時刻を変更する。花巻空港→六原間は約10分、六原→一ノ関間は約4分繰り下げ。JR東の本の公式WEBには「雪対策」とあるが、なぜこの時刻変更が雪対策となるのだろうか?
(六原で他列車(貨物列車とか)の退避の設定があり、それを花巻空港に変更する、というあたりだろうか?)
会社線は、京急・京成のダイヤ改正が26日に行われていて、有料の列車の改正ダイヤが記載(共に720P)。
京成の〔スカイライナー〕は、青砥に停車する列車が新鎌ヶ谷にも停車。日暮里~空港第2ビル間ノンストップの列車より、6分位余計にかかっている。なお、青砥停車の列車は、改正前とは一部異なっている。また上り74・76号は空港第2ビル→日暮里間ノンストップに変更。〔臨時ライナー〕は運行を継続しているが、あくまで「臨時」だからなのか、引き続き掲載がない。
京急は、〔モーニング・ウィング5号〕が30分程繰り上がり、品川到着が8時台(8時53分)になっている。JRなど他社もそうだが、都心のターミナル駅(山手線と接続する駅)に、8時台に有料の列車が到着するのは、コロナ禍前では考えられなかった事だ。
先月号でも書いた、9月いっぱいで廃止になっている、北海道中央バスの、滝川~浦臼間の時刻表が、まだ残っています。
営業案内
「乗車券の種類」(43P)から、回数乗車券の項目がなくなりました。JR北海道が今月一杯を持って普通回数券を全廃、これでJR6社は全て、普通回数券がなくなります。相鉄や関東鉄道も今年いっぱいでの普通回数券の廃止を発表していて、回数券を発売している鉄道会社が、急速に減っています。
これで今年(2022(R4)年)分の発売は終わりました。
(来月に2023年1月号の発売がありますが…。)
例年通り、今年の更新最終日(12月31日の予定)の一回前、12月29日に、JTB時刻表に見る日本の交通の総まとめを行う予定です。
今年はやはり、西九州新幹線の開業が一番、でしょう。博多~武雄温泉間の開業のメドが立たない「片肺」ではあるが、ともかく今年も明るい話題が少なかった中で、まずはめでたいと記したいと思います。他には、只見線が11年ぶりに全線運転再開、JR東海の新特急車HC85系デビュー、一方で小田急ロマンスカーVSEが定期運用離脱、各鉄道事業者で相次いだ減便と運賃・料金値上げ(一方で小田急の「ICこども運賃50円均一」や、北総の運賃値下げもあった)、またもや一部鉄道が災害で長期不通、バスターミナル東京八重洲開業、といった所が挙げられると思う。
来年は、鉄道界ではかなり大きな動きが、各地であります。東急・相鉄新横浜線開通、宇都宮ライトレール開業(試運転時の脱線が影響を与えなければ良いが)、「うめきた地下駅」オープン(大阪駅の一部として運用)、福岡市営地下鉄七隈線博多延伸が予定されています。東武「スペーシアX」デビューもあります。また南阿蘇鉄道が来年、全線再開の見通しです。一方で留萌本線の一部区間廃止があります。各社で運賃・料金の値上げや、料金適用日の変更など制度変更も予定。この他の事項は、来月(たぶん16日)に予想されるJRグループ等の来春ダイヤ改正のリリースを見なければならないが、まだまだコロナ禍の影響は免れなさそうで、明暗様々なトピックスが鉄道界、そして交通業界を賑わせる事になるでしょう。少しでも明るい話題が欲しいです。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
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27日 大相撲九州場所 平幕阿炎優勝 史上初 3場所連続平幕優勝
28日 新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」 医療機関への供給 本格開始
日本、無念…。でも3試合目までどこも勝ち抜けを決められないとは、やはり「死の組」らしい。スペイン戦は全ての面で相当キツイ闘いになるはずだが(スペインだって日本に敗れると、敗退の可能性も)、何とか頑張って勝ち抜いて欲しい。
表紙は只見線のキハE120形。只見線は今年9月に全線で運行を再開したが、会津水沼~会津中川間は、不通区間ではない。先月号の表紙は水郡線のキハE130形だったから、一瞬同型に見える。只見線はまずは好調な出だしを切っているようで何よりだが、やはりその運行が、沿線住民の日常生活の一部に組み込まれる形にならないと、長続きはしないと思う。雪まみれだけど、只見線は雪対策も大変だろうねえ。暖冬傾向が続いているとは言え除雪費用もバカにならないはずで、この辺も今後の懸念材料となっていくだろう。私は、今年中には乗りに行くつもりだったが、来春以降に延期しました。お金や腰の具合の問題もあるが、現状の定期列車のダイヤでは、初列車の出発は会津若松・小出両方とも早すぎるし、午後の2本目は今の時期だと、後半には陽が暮れて真っ暗になってしまう。午前中の臨時列車の運行が通年になれば良いのだが(12月3・4日も運行されるが、本文には記載されていない)、でなければ、陽が長くなる時期でないと、せっかくの風光明媚な車窓を楽しめず、もったいない。しばらくは混雑もするのだろうし。
「のりもの情報局」、今号は多摩都市モノレールのみで、「たまものこどもワンデーパス」と、「ダイヤモンド富士」。首都圏は最近になって新線の計画がまた相次いで具体化してきているが、多摩都市モノレールもその一つで、上北台~箱根ヶ崎間の延伸計画が具体化してきています。特に、現在鉄道がない武蔵村山市は、期待が大きいようです。
全国の鉄道ミュージアム
鉄道関係の「ミュージアム」というと、JRが運営する大宮の「鉄道博物館」、「京都鉄道博物館」が双璧だけど、ここに掲げられているのは、地方都市の、地方の自治体などが運営している所のようです。「町おこし」の一環、という意味もあるのだろう。
この中で行った事があるのは正直な所、「小樽市総合博物館」の前身、「小樽交通記念館」だけです(しかも入場もせず、外の公道から見ただけ)。なので多くは語れない。小樽は11年前の2011(H23)年6月に訪れていて、№478で書いているのだが、特に塗装の劣化が進んでいる、総合的な博物館が必要かも、と記していました。今、それが実現していると言えます。他もだけれど、特に屋外展示の車両群は、良好な保存状態を保つ事が求められます。入場無料という所もあるが、適切な範囲で料金を徴収し(やむを得ず値上げ、も必要になるかも)、車両の整備に充てるという事も、必要だと思う。お遊び的な施設なので、ある程度は認められるだろう。
ここで挙げられている施設は皆、国鉄・JRで使用されていた車両を展示している所です。私鉄も東急や小田急などがあるが、それ以外でも、横浜市の「市電保存館」とか、名古屋市の「レトロ電車館」のような、都市交通の車両を保存・展示している施設が加えられても、良かったのではないか。紙幅の問題もあるだろうが(東京都の「都営交通博物館」が、やっぱり欲しい!)。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、JR西日本の683系で、新塗装らしい。鳥を模したイラストが描かれているようだ。でも北陸新幹線が敦賀まで延びる再来年には、683系はどうなりますかねえ。
終夜運転の発表はまだだが、初詣臨時列車の時刻が掲載になっています。まだ全部ではないと思うが、とにかく全て、計画通り運行されて欲しい。
それから、磐越西線の臨時ダイヤが掲載になっています。不通になっているのは喜多方~山都間だが、山都~野沢間の列車は、午後の1往復しか運行されていない(9230D~9231D)。代行バスは、11月21日より増便及び一部時刻変更を行っている。鉄道の復旧は来年春になりそうとの事。
関西では12月17日に私鉄各社のダイヤ改正があり、ここでは近鉄特急の時刻表が掲載されています。奈良→京都間特急の高の原停車時間帯が、昼過ぎまで拡大されている(「あをによし」は除く)。
会社線では、秩父鉄道の10月1日改正ダイヤが掲載されているが、今月は平日。急行〔秩父路〕は、平日は朝夕1往復ずつ運行だが、ダイヤ改正の度に運行規模が縮小されつつあり、このままだと廃止、もしくは快速など別種別への格下げもありうるだろう(6000系は日中の普通電車の運用にも入っている)。
「おトクなきっぷ情報」の中に「五能線フリーパス」があるが、今発売しているのだろうか?JR東日本のWEBサイトを検索しても、その辺の情報はヒットしない。五能線は、岩館~深浦間は12月9日に再開できるらしく、深浦~鰺ヶ沢間も復旧工事は順調とされているが、観光資源がなかったらJR東日本でも一・二を争う過疎路線なので、行く末は今後も心配です。
本文
奈良線(295P)は複線化工事のため、12月17日は六地蔵~城陽間が、21時過ぎから運休になる。近鉄・京阪・京都市営で振り替え輸送を行うが、代行バス等の運行はないという事。
11月号にも掲載されているが、東北本線(仙台~盛岡)では、12月24日に臨時快速〔光のページェント号〕を運行。
上り (591P)
9520D 盛岡8:22 → 11:07仙台
下り (594P)
9521D 仙台20:55 → 23:24盛岡
停車駅:矢幅・花巻・北上・水沢・前沢・一ノ関・小牛田・松島
指定席が設定されているが、使用形式は記されていない。
この列車は、去年は〔クリスマスおでかけ号〕として、12月25日に運行されていた(全車自由席・花巻通過)。コロナ禍前の2019(R元)年でも設定はなく、去年が初設定だったようだ。
その東北本線・盛岡→一ノ関間の1532M(591P)は、12月15日~2月28日は、花巻空港→一ノ関間で時刻を変更する。花巻空港→六原間は約10分、六原→一ノ関間は約4分繰り下げ。JR東の本の公式WEBには「雪対策」とあるが、なぜこの時刻変更が雪対策となるのだろうか?
(六原で他列車(貨物列車とか)の退避の設定があり、それを花巻空港に変更する、というあたりだろうか?)
会社線は、京急・京成のダイヤ改正が26日に行われていて、有料の列車の改正ダイヤが記載(共に720P)。
京成の〔スカイライナー〕は、青砥に停車する列車が新鎌ヶ谷にも停車。日暮里~空港第2ビル間ノンストップの列車より、6分位余計にかかっている。なお、青砥停車の列車は、改正前とは一部異なっている。また上り74・76号は空港第2ビル→日暮里間ノンストップに変更。〔臨時ライナー〕は運行を継続しているが、あくまで「臨時」だからなのか、引き続き掲載がない。
京急は、〔モーニング・ウィング5号〕が30分程繰り上がり、品川到着が8時台(8時53分)になっている。JRなど他社もそうだが、都心のターミナル駅(山手線と接続する駅)に、8時台に有料の列車が到着するのは、コロナ禍前では考えられなかった事だ。
先月号でも書いた、9月いっぱいで廃止になっている、北海道中央バスの、滝川~浦臼間の時刻表が、まだ残っています。
営業案内
「乗車券の種類」(43P)から、回数乗車券の項目がなくなりました。JR北海道が今月一杯を持って普通回数券を全廃、これでJR6社は全て、普通回数券がなくなります。相鉄や関東鉄道も今年いっぱいでの普通回数券の廃止を発表していて、回数券を発売している鉄道会社が、急速に減っています。
これで今年(2022(R4)年)分の発売は終わりました。
(来月に2023年1月号の発売がありますが…。)
例年通り、今年の更新最終日(12月31日の予定)の一回前、12月29日に、JTB時刻表に見る日本の交通の総まとめを行う予定です。
今年はやはり、西九州新幹線の開業が一番、でしょう。博多~武雄温泉間の開業のメドが立たない「片肺」ではあるが、ともかく今年も明るい話題が少なかった中で、まずはめでたいと記したいと思います。他には、只見線が11年ぶりに全線運転再開、JR東海の新特急車HC85系デビュー、一方で小田急ロマンスカーVSEが定期運用離脱、各鉄道事業者で相次いだ減便と運賃・料金値上げ(一方で小田急の「ICこども運賃50円均一」や、北総の運賃値下げもあった)、またもや一部鉄道が災害で長期不通、バスターミナル東京八重洲開業、といった所が挙げられると思う。
来年は、鉄道界ではかなり大きな動きが、各地であります。東急・相鉄新横浜線開通、宇都宮ライトレール開業(試運転時の脱線が影響を与えなければ良いが)、「うめきた地下駅」オープン(大阪駅の一部として運用)、福岡市営地下鉄七隈線博多延伸が予定されています。東武「スペーシアX」デビューもあります。また南阿蘇鉄道が来年、全線再開の見通しです。一方で留萌本線の一部区間廃止があります。各社で運賃・料金の値上げや、料金適用日の変更など制度変更も予定。この他の事項は、来月(たぶん16日)に予想されるJRグループ等の来春ダイヤ改正のリリースを見なければならないが、まだまだコロナ禍の影響は免れなさそうで、明暗様々なトピックスが鉄道界、そして交通業界を賑わせる事になるでしょう。少しでも明るい話題が欲しいです。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
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28日 新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」 医療機関への供給 本格開始
日本、無念…。でも3試合目までどこも勝ち抜けを決められないとは、やはり「死の組」らしい。スペイン戦は全ての面で相当キツイ闘いになるはずだが(スペインだって日本に敗れると、敗退の可能性も)、何とか頑張って勝ち抜いて欲しい。
№2563 JTB時刻表2022年11月号(JTBパブリッシング)
「JTB時刻表2022年11月号」、先週月曜日に発売になったが、少々遅くなってしまいました。
付録のカレンダーが「橋梁のある風景」をテーマにしている事もあってか、表紙も鉄橋で、水郡線の西金~上小川間、久慈川にかかる橋と、キハE131系2連になりました。
「のりもの情報局」は、「えちごトキめき鉄道『雪月花』料理リニューアル」「道の駅奥出雲おろちループ『鉄道マンガ展@奥出雲』開催」「JTBパブリッシング『るるぶ』桃太郎電鉄発売中」「JTB時刻表編集部 時刻表表紙「eプリントサービス」発売中」。
「奥出雲おろちループ」は木次線の沿線にある国道の橋で、列車からも見る事ができるが、この橋の存在も木次線の存続を危うくしている理由の一つになっているはずだから、少々複雑です。
カレンダーが付録になっているので、今号のグラビアはナシ。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、先日ラストランを迎えた、JR北海道の281系。先頭車のマークが「FURICO281」と「HEAT281」、新旧両方ある。
仙石線は12月3・4日、変電所の工事のため、全線が臨時ダイヤでの運行になります(仙石東北ラインは全て通常通り)。電力の供給量が減るためで、特に高城町~石巻間は普通列車が大幅減便(3時間程度間隔が空く所がある)の上、ほぼ全列車がDCによる運行となり、仙台方面とは、高城町または松島海岸で乗り換えが必要になる(あおば通発夜間2本・石巻発初列車のみ電車の直通)。
「築城基地航空祭」(11月27日)が3年ぶり開催となり、今号で臨時列車の時刻が掲載になっています。3年前の2019(R元)年と比較すると(3年前は12月8日開催で、12月号に掲載)、普通列車は、行橋~宇島・中津間折返し列車が中心だったのが、小倉~宇島・中津間通しの列車が中心になっています。終了後、宇島→小倉・門司港間で2本快速が運行されていたが、今回は普通のみ。特急は〔にちりん91・92号〕(博多~中津)1往復は変わらないが、今年は787系で運行。この他、定期特急も築城に臨時停車。
また、佐賀の「インターナショナルバルーンフェスタ」(11月2~6日)も3年ぶりに有観客開催となり、臨時列車及びバルーンさが駅臨時停車の時刻が掲載されています。特急の臨時停車が少なくなったが、西九州新幹線が開業したからだろう。博多5時台発江北行臨時〔かささぎ〕は、3年前の肥前山口行〔かもめ〕より1本増。〔バルーンフェスタ〕の愛称の臨時列車は、3年前は肥前麓・伊賀屋・鍋島を通過する快速だったが、今回は全て、各駅に停車する普通列車。
会社線は、10月1日にダイヤを改正した秩父鉄道の、土休日の時刻を掲載(主要駅のみ)。ふかや花園のアウトレットオープンに伴うもので、熊谷~寄居間がかなり大盤振る舞いな増発。今月6日までの土休日は、臨時列車も設定されている。一方で急行〔秩父路〕は、1往復のみになってしまいました(平日は2往復)。急行はコロナ禍前から縮小傾向が続いていて、このままだと廃止または快速格下げとなるかも(既に現在、「IC導入キャンペーン」と称して、急行料金が免除になっている)。〔パレオエクスプレス〕は、11月6日までの運転日の下りは寄居始発で運行(買い物客の混雑を想定しているのだろう)。期間中下りのみ、指定席料金は不要(予約は必要)。
本文
JRは欄外に「12月30日(金)~1月3日(火)は休日ダイヤで運転されます」の注釈が入りました。今年度の年末年始は、どうなるのだろうか。
〔ひだ3・14号〕は、12月1日より「新型車両」(HC85系)の運行になります。ただし、置き換えと同時に、高山~富山間はグリーン車の設定がなくなるが、本文中は特急時刻表も、東海道線も、高山本線も、その辺の記載がありません。巻末・営業案内の編成表はそうなっているのに。富山編成は、通常は自由席の9号車と、指定席の10号車の2連。9号車の車いすスペース・車いす対応座席は指定席。
東北の豪雨による被災・不通区間は、今号も欄外の注釈のみ。
高速バスは、11月1日より横浜~軽井沢・草津路線が運行を開始しています(752P)。3往復運行で、横浜発は午前中・草津発が午後と、観光に特化したダイヤになっています。ただ、運行会社が、同日改正(たまプラーザ発着終了)の二子玉川・渋谷~軽井沢・草津路線と同じ4社になってしまっている。実際は東急バス・相鉄バス・上田バスの3社の運行。高速バスはまだまだ、運休の路線・便が多くて痛々しい。年末年始を控えてそろそろ元に戻しても…とも思うが、「第8波」が懸念されているので、行方を見極めたいという事もあるのだろう。
一般路線では、道南バスの倶知安~伊達紋別路線(773P)直通運行が9月いっぱいで廃止になり、時刻表から消えました。旧国鉄胆振線代替路線で、その廃止は一般のニュースにもなりました。ただ、バスがなくなった喜茂別~大滝間は振興局(旧支庁)の境になり、元々流動は少なかったのではないかと思われます。廃止前の胆振線のダイヤもそんな感じだった。なお、ルスツリゾート乗り継ぎで倶知安と伊達紋別の間を行き来する事は可能です。特定地方交通線転換から40年前後経ち、代替バスもあちらこちらで廃止になっています。
なお、旧札沼線(石狩当別~新十津川間)の代替バス(773P)は10月1日に改正になったが、9月いっぱいで廃止になった、北海道中央バスの滝川~浦臼間がそのまま残ってしまっている。実際には10月1日より、浦臼町営バスが運行を開始しています。4往復設定され、最終の1往復(土休日運休)以外は毎日運行。当別~新十津川~滝川間を乗り通すには月形・浦臼の乗り継ぎが今一つのところもあるが、ともかくバス路線が確保された事を喜ぶべきでしょう(元日は全便運休)。
南海高野線・泉北高速鉄道の〔泉北ライナー〕が、今月から「ラピート」編成で運行されているが、その辺はなにも記されていない。ただ、〔こうや〕〔りんかん〕の運行日が今日から変わりました。先日小原田の車庫で特急車のアクシデントがあり、運用を離脱しているのと、一方で〔ラピート〕がコロナ禍で減便になって50000系が余剰になっているので、このような事が可能になったのでしょう(泉北の12000系を〔りんかん〕に転用)。50000系にはスーパーシートがあるが、〔泉北ライナー〕ではレギュラーシートと同一料金。
特別付録 絶景鉄道 時代を架ける橋梁のある風景
2023(R5)年のカレンダーは「橋梁」(鉄橋)に特化したものになりました。
今回は11・12月が雪景色になったが、3・4月は桜ではなく、菜の花をあしらっている。(鉄橋の向こうには桜が咲いているが)。
山の中の橋梁もあり、写真になると見る方は「美しくていいよね」とのほほんと眺める事になるが、撮りに行くのは大変そうなところもいくつか見られます。
都会だと、近年は架け替えが行われると、高架橋の続きみたいな構造になる事が多くて(すごく勝手な言い草になるが)つまらなくなったなあ、という所が少なくなく、むろんやむを得ない話(騒音対策とかもあるし)だが、それ故、大小関係なく、地方の鉄道の鉄橋に惹かれるものがあるだろう。ただ、そういう鉄橋は、近年夏場に相次ぐ豪雨災害で、一番被災しやすい所場所にもなります。鉄橋が流されたせいで、長期運休に追い込まれている路線は、今でも数多くあります。高千穂鉄道など、そのせいで廃線になってしまったし。「美しさ」と「強さ」をどう両立させるのか、鉄橋に限らないが、鉄道の重い課題になっていると感じます。
日付で言うと、来年のGWは、5月1・2日に休みを取れると、4月29日~5月7日の9連休にできます。そろそろ海外旅行を考える人も多いはずだが、コロナ禍はどうなっているかねえ。
その前に、次号以降は年末年始のダイヤ、特に終夜運転がどうなるかが注目だと思う(終夜運転は、去年は12月号では掲載がなかったが)。前年度がある程度運行があったので、今年度も、少なくとも計画時点では前年度並みになると思われるが、実行できるかは、「第8波」が来るか来ないかにかかっているでしょう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
1日 成田~バリ島直行便 ガルーダ・インドネシア航空 運航再開
2日 大阪手形交換所 業務終了 143年の歴史に終止符
3日 オリックス・バファローズ 御堂筋で優勝パレード
今日乗った京葉線のE233系の、ドア上の表示です。何より「ミサイル発射」の文言が通勤電車の車内に現れる事自体、狂った事ではないのか?
(更新直前にも、また!?)
付録のカレンダーが「橋梁のある風景」をテーマにしている事もあってか、表紙も鉄橋で、水郡線の西金~上小川間、久慈川にかかる橋と、キハE131系2連になりました。
「のりもの情報局」は、「えちごトキめき鉄道『雪月花』料理リニューアル」「道の駅奥出雲おろちループ『鉄道マンガ展@奥出雲』開催」「JTBパブリッシング『るるぶ』桃太郎電鉄発売中」「JTB時刻表編集部 時刻表表紙「eプリントサービス」発売中」。
「奥出雲おろちループ」は木次線の沿線にある国道の橋で、列車からも見る事ができるが、この橋の存在も木次線の存続を危うくしている理由の一つになっているはずだから、少々複雑です。
カレンダーが付録になっているので、今号のグラビアはナシ。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、先日ラストランを迎えた、JR北海道の281系。先頭車のマークが「FURICO281」と「HEAT281」、新旧両方ある。
仙石線は12月3・4日、変電所の工事のため、全線が臨時ダイヤでの運行になります(仙石東北ラインは全て通常通り)。電力の供給量が減るためで、特に高城町~石巻間は普通列車が大幅減便(3時間程度間隔が空く所がある)の上、ほぼ全列車がDCによる運行となり、仙台方面とは、高城町または松島海岸で乗り換えが必要になる(あおば通発夜間2本・石巻発初列車のみ電車の直通)。
「築城基地航空祭」(11月27日)が3年ぶり開催となり、今号で臨時列車の時刻が掲載になっています。3年前の2019(R元)年と比較すると(3年前は12月8日開催で、12月号に掲載)、普通列車は、行橋~宇島・中津間折返し列車が中心だったのが、小倉~宇島・中津間通しの列車が中心になっています。終了後、宇島→小倉・門司港間で2本快速が運行されていたが、今回は普通のみ。特急は〔にちりん91・92号〕(博多~中津)1往復は変わらないが、今年は787系で運行。この他、定期特急も築城に臨時停車。
また、佐賀の「インターナショナルバルーンフェスタ」(11月2~6日)も3年ぶりに有観客開催となり、臨時列車及びバルーンさが駅臨時停車の時刻が掲載されています。特急の臨時停車が少なくなったが、西九州新幹線が開業したからだろう。博多5時台発江北行臨時〔かささぎ〕は、3年前の肥前山口行〔かもめ〕より1本増。〔バルーンフェスタ〕の愛称の臨時列車は、3年前は肥前麓・伊賀屋・鍋島を通過する快速だったが、今回は全て、各駅に停車する普通列車。
会社線は、10月1日にダイヤを改正した秩父鉄道の、土休日の時刻を掲載(主要駅のみ)。ふかや花園のアウトレットオープンに伴うもので、熊谷~寄居間がかなり大盤振る舞いな増発。今月6日までの土休日は、臨時列車も設定されている。一方で急行〔秩父路〕は、1往復のみになってしまいました(平日は2往復)。急行はコロナ禍前から縮小傾向が続いていて、このままだと廃止または快速格下げとなるかも(既に現在、「IC導入キャンペーン」と称して、急行料金が免除になっている)。〔パレオエクスプレス〕は、11月6日までの運転日の下りは寄居始発で運行(買い物客の混雑を想定しているのだろう)。期間中下りのみ、指定席料金は不要(予約は必要)。
本文
JRは欄外に「12月30日(金)~1月3日(火)は休日ダイヤで運転されます」の注釈が入りました。今年度の年末年始は、どうなるのだろうか。
〔ひだ3・14号〕は、12月1日より「新型車両」(HC85系)の運行になります。ただし、置き換えと同時に、高山~富山間はグリーン車の設定がなくなるが、本文中は特急時刻表も、東海道線も、高山本線も、その辺の記載がありません。巻末・営業案内の編成表はそうなっているのに。富山編成は、通常は自由席の9号車と、指定席の10号車の2連。9号車の車いすスペース・車いす対応座席は指定席。
東北の豪雨による被災・不通区間は、今号も欄外の注釈のみ。
高速バスは、11月1日より横浜~軽井沢・草津路線が運行を開始しています(752P)。3往復運行で、横浜発は午前中・草津発が午後と、観光に特化したダイヤになっています。ただ、運行会社が、同日改正(たまプラーザ発着終了)の二子玉川・渋谷~軽井沢・草津路線と同じ4社になってしまっている。実際は東急バス・相鉄バス・上田バスの3社の運行。高速バスはまだまだ、運休の路線・便が多くて痛々しい。年末年始を控えてそろそろ元に戻しても…とも思うが、「第8波」が懸念されているので、行方を見極めたいという事もあるのだろう。
一般路線では、道南バスの倶知安~伊達紋別路線(773P)直通運行が9月いっぱいで廃止になり、時刻表から消えました。旧国鉄胆振線代替路線で、その廃止は一般のニュースにもなりました。ただ、バスがなくなった喜茂別~大滝間は振興局(旧支庁)の境になり、元々流動は少なかったのではないかと思われます。廃止前の胆振線のダイヤもそんな感じだった。なお、ルスツリゾート乗り継ぎで倶知安と伊達紋別の間を行き来する事は可能です。特定地方交通線転換から40年前後経ち、代替バスもあちらこちらで廃止になっています。
なお、旧札沼線(石狩当別~新十津川間)の代替バス(773P)は10月1日に改正になったが、9月いっぱいで廃止になった、北海道中央バスの滝川~浦臼間がそのまま残ってしまっている。実際には10月1日より、浦臼町営バスが運行を開始しています。4往復設定され、最終の1往復(土休日運休)以外は毎日運行。当別~新十津川~滝川間を乗り通すには月形・浦臼の乗り継ぎが今一つのところもあるが、ともかくバス路線が確保された事を喜ぶべきでしょう(元日は全便運休)。
南海高野線・泉北高速鉄道の〔泉北ライナー〕が、今月から「ラピート」編成で運行されているが、その辺はなにも記されていない。ただ、〔こうや〕〔りんかん〕の運行日が今日から変わりました。先日小原田の車庫で特急車のアクシデントがあり、運用を離脱しているのと、一方で〔ラピート〕がコロナ禍で減便になって50000系が余剰になっているので、このような事が可能になったのでしょう(泉北の12000系を〔りんかん〕に転用)。50000系にはスーパーシートがあるが、〔泉北ライナー〕ではレギュラーシートと同一料金。
特別付録 絶景鉄道 時代を架ける橋梁のある風景
2023(R5)年のカレンダーは「橋梁」(鉄橋)に特化したものになりました。
今回は11・12月が雪景色になったが、3・4月は桜ではなく、菜の花をあしらっている。(鉄橋の向こうには桜が咲いているが)。
山の中の橋梁もあり、写真になると見る方は「美しくていいよね」とのほほんと眺める事になるが、撮りに行くのは大変そうなところもいくつか見られます。
都会だと、近年は架け替えが行われると、高架橋の続きみたいな構造になる事が多くて(すごく勝手な言い草になるが)つまらなくなったなあ、という所が少なくなく、むろんやむを得ない話(騒音対策とかもあるし)だが、それ故、大小関係なく、地方の鉄道の鉄橋に惹かれるものがあるだろう。ただ、そういう鉄橋は、近年夏場に相次ぐ豪雨災害で、一番被災しやすい所場所にもなります。鉄橋が流されたせいで、長期運休に追い込まれている路線は、今でも数多くあります。高千穂鉄道など、そのせいで廃線になってしまったし。「美しさ」と「強さ」をどう両立させるのか、鉄橋に限らないが、鉄道の重い課題になっていると感じます。
日付で言うと、来年のGWは、5月1・2日に休みを取れると、4月29日~5月7日の9連休にできます。そろそろ海外旅行を考える人も多いはずだが、コロナ禍はどうなっているかねえ。
その前に、次号以降は年末年始のダイヤ、特に終夜運転がどうなるかが注目だと思う(終夜運転は、去年は12月号では掲載がなかったが)。前年度がある程度運行があったので、今年度も、少なくとも計画時点では前年度並みになると思われるが、実行できるかは、「第8波」が来るか来ないかにかかっているでしょう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
1日 成田~バリ島直行便 ガルーダ・インドネシア航空 運航再開
2日 大阪手形交換所 業務終了 143年の歴史に終止符
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今日乗った京葉線のE233系の、ドア上の表示です。何より「ミサイル発射」の文言が通勤電車の車内に現れる事自体、狂った事ではないのか?
(更新直前にも、また!?)