北陸新幹線がようやく敦賀に延伸、新潟~富山~石川~福井と、北陸地方を横断するルートが「ほぼ」完成しました。しかし、敦賀は相当長期間、新幹線の終着駅という位置づけになりそうです。山形新幹線と伯備線で新型車両がデビュー、その陰で国鉄型特急車両がまた一つ表舞台から去る事になり、もはや風前の灯。根室本線の一部区間廃止は、災害がとどめを刺した形ではあるが、もはや長大「本線」と言えども、路線によっては安泰ではない、事を如実に示す事となりました。
《2024年の十大ニュース》
例年通り、この「十大」はあくまで、私個人の主観に基づいています。「こっちの方が大事やろ」のご意見も多々あろうかと思うが、どうかご了承くださいませ。
◆ 北陸新幹線 金沢~敦賀間開業
![2024鉄道トピックス 01-1.jpg](https://japanese-transport.up.seesaa.net/image/2024E98984E98193E38388E38394E38383E382AFE382B92001-1-thumbnail2.jpg)
3月16日、北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸開業し、高崎~敦賀間(実キロ)470.6㎞の路線となった。
新線区間には小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふ・敦賀の6駅が新設された。越前たけふのみ新幹線独立駅、他は在来線(敦賀以外は第3セクター転換)駅に併設している。芦原温泉・福井・越前たけふ・敦賀の各駅は福井県に設置され、これで全47都道府県中、(山形・秋田両県含め)34都道府県に新幹線が到達する事となった。
越前たけふ駅は北陸道武生インターに隣接し、高速バスの乗り入れはあるものの、市中・武生駅方面は新幹線列車に接続するシャトルバスのみ運行で、一般路線バスの乗り入れはない。また福井駅は新幹線では初めて、島式1面2線式で建設された。
列車は基本的に、金沢開業時に設定されていた〔かがやき〕〔はくたか〕〔つるぎ〕が、そのまま敦賀まで延伸するスタイルになっている。東京~福井間は最速2時間51分、東京~敦賀間は最速3時間08分(共に〔かがやき503号〕)で結ばれている。敦賀駅からは、「よん・さん・とお」改正時に米原経由の夜行急行〔能登〕が廃止になって以来、56年ぶりに東京行の列車が走る事になった。
![2024鉄道トピックス 01-2.jpg](https://japanese-transport.up.seesaa.net/image/2024E98984E98193E38388E38394E38383E382AFE382B92001-2-thumbnail2.jpg)
在来線特急〔サンダーバード〕〔しらさぎ〕は共に敦賀発着に短縮、特に米原始終着の〔しらさぎ〕は、45.9㎞のミニ特急となった。敦賀駅では、コンコースを挟み、新幹線ホームの直下に特急専用のホームが新設され、乗り継ぎの便を図っている。〔つるぎ〕は敦賀~金沢間で福井のみ停車の速達タイプも設定され、大阪~富山間は最速2時間37分、大阪~金沢間は最速2時間09分に短縮されている。
残る敦賀~大阪間は、小浜経由という大まかなルート案は示されたものの、京都駅付近のルート選定を巡って紛糾し、2025(R7)年度中の着工は困難となり、今年度予算に事業費は盛り込まれなかった。相当な長期間、敦賀が新幹線の終点として位置づけられる事になる。
◆ 北陸本線並行在来線区間転換 ハピラインふくい開業
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一方、並行在来線となる北陸本線・金沢~敦賀間は、新幹線開業と同日、第3セクター鉄道に転換された。
このうち福井県内となる敦賀~大聖寺間84.3㎞間は、新鉄道会社「ハピラインふくい」が開業した。全てJR西日本より転籍した521系電車を使用し、特に武生~福井間では30分間隔のフリークエントサービスサービスを志向している。敦賀~福井間では快速も設定された。敦賀~南今庄間の北陸トンネル(13,870 m)は、JRグループ以外の鉄道では最長のトンネルとなった。
石川県内の大聖寺~金沢間46.4㎞はIRいしかわ鉄道に転換され、同鉄道は大聖寺~倶利伽羅間64.2㎞となった。やはり小松~金沢間では毎時2本のフリークエントサービスを実施、福井~金沢間ではハピラインとIRの相互乗り入れも行われている。
この結果、北陸本線・米原~直江津間は、353.8㎞中87%の307.9㎞が第3セクター鉄道4社に転換され、JR西日本の運営は米原~敦賀間45.9㎞のみとなった。また福井・金沢両駅は、JRが運行する46都道府県で初めて、在来線の路線がない県代表駅となった(福井は越美北線、金沢は七尾線の乗り入れはある)。
◆ 山形新幹線 E8系デビュー
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山形新幹線3代目として、前年にお披露目されていたE8系が、3月16日改正で、〔つばさ〕でデビューした。
E5系との連結運転を行い、最高速度を300㎞/hに引き上げ、所要時間の短縮を図る。車内は全席にコンセント・全車両に大型荷物スペースを設置し、さらにバリアフリースペースの拡大を図っている。
改正日の時点では、定期列車では3往復に導入され(一部はE3系と共通運用)、一部列車で300㎞/h運転を実施、東京~山形間では最速2時間22分、東京~新庄間では最速3時間7分と、共に4分の短縮を図っている。E8系は来春ダイヤ改正でも追加導入され、2026(R8)年には、〔つばさ〕のE8系への置き換えが完了する見込み。
◆ 特急〔やくも〕 273系デビュー
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最後まで国鉄型電車で運行されていた〔やくも〕だったが、4月6日より新型車両273系が導入された。
「車上形制御付き自然振り子方式」を採用、4両ユニットで、需要に応じて2編成併結の8連で運用される。グリーン車と普通車の2クラス制で、普通車にはグループ利用を考慮したセミコンパートが設けられた。全席にコンセントが設置されている。
当初は6往復に導入、以降運用が拡大され、6月15日には原則〔やくも〕全列車が273系での運行となった。
![2024鉄道トピックス 04-2.jpg](https://japanese-transport.up.seesaa.net/image/2024E98984E98193E38388E38394E38383E382AFE382B92004-2-thumbnail2.jpg)
これにより、伯備線電化開業以来長らく〔やくも〕で使用されてきた381系は、定期列車からは退く事になった。以降も臨時列車などで運行される機会があるが、国鉄型特急電車を使用した定期特急は、全て消滅した。
◆ 北大阪急行線 箕面萱野延伸
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延伸工事が続けられていた北大阪急行線・千里中央~箕面萱野間2.5㎞が、1月24日に開業し、北大阪急行は初めて、箕面市に乗り入れた。
ほぼ全列車が箕面萱野発着となり、大阪メトロ御堂筋線と相互直通運転を行う。箕面萱野から千里中央までは約5分・新大阪までは約19分・梅田までは約26分・なんばまでは約35分で結ばれる事となった。
途中、地下駅の箕面船場阪大前駅が設けられている。
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終点の箕面萱野は高架式駅舎で、商業施設と一体化されている。箕面市の新しい交通の拠点と位置付けられ、沿線に路線網を広げていた阪急バスは、同駅を中心とした大幅な再編成を実施している。
◆ 上越新幹線 最終列車繰り上げ
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保守作業時間確保を理由として、3月16日改正時より、下り列車で最終列車が、最大20分繰り上げられた。最終列車繰り上げは、全新幹線でも史上初の事となった。他の新幹線には今のところ波及しておらず、来春の改正でも変更はない。
◆ 根室本線 富良野~落合間廃止
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一方、根室本線の中間部・富良野~新得間81.7㎞は、3月31日をもって廃止、同線は滝川~富良野間と新得~根室間に分断された。同区間は2016(H28)年、輸送密度が200人未満で「JR北海道単独では維持困難な路線」の一つであると表明されていた事に加え、同年に発生した豪雨災害により東鹿越~新得間が不通になり、バス代行輸送が長期間に渡って行われていた。4月1日以降は、周辺の路線バスの再編成のほか、旭川~帯広間の長距離バス〔ノースライナー〕が停車地を追加し、代替の足としている。
◆ 阪急京都線特急 「PRiVACE」サービス開始
京阪の特急・JRの新快速等で展開されている有料座席サービスが、7月21日より阪急京都線にも導入され、京都~大阪間で競合する3社で、サービスが出そろった。
阪急では新形式2300系デビューに合わせてサービスを開始したが、9300系に組み込んだ運用が多い。2-1配置のリクライニングシートは、テーブルやドリンクホルダーを設置。全席にコンセントがあり、Wi-Fiサービスも提供している。アテンダントが乗務し、旅客サービスにあたる他、空席がある際には車内での指定券の発行も行う(現在、指定券の発行は予約サイトおよび車内発券のみ。駅では購入できない)。現状では特急の2~4本に1本とまだ設定数が少ないが、今後増強が見込まれる。
◆ 自然災害 各地で甚大な被害
今年もまた、日本の鉄道は豪雨災害から逃れる事は出来なかった。7月には東北地方で豪雨があり、奥羽本線と陸羽東線で一部区間が長期間の不通に陥っている(現状では、新庄からは1067mm軌間の路線は全て運行がない)。奥羽本線に関しては来年GW頃をめどに、非電化の上普及を目指すとしている。
一方、山陰本線は6月22日、長門市~人丸間・滝部~小串間で、通勤・通学時間帯に限って列車の運行を再開した。代行バスも引き続き運行され、鉄道とバスの併用になっている。
自然災害を理由に不通になっている路線をまとめてみた。
JR東日本 奥羽本線:新庄~院内間 37.2㎞
陸羽東線:鳴子温泉~新庄間 49.2㎞
米坂線:坂町~今泉間 67.7㎞
津軽線:蟹田~三厩間 28.8㎞
JR西日本 山陰本線:人丸~滝部間 21.6㎞
美祢線:厚狭~長門市間 46.0㎞
JR九州 日田彦山線:添田~夜明間 29.2㎞(BRT運行)
肥薩線:八代~吉松間 86.8㎞
大井川鐵道 大井川本線:川根温泉笹間渡~千頭間 19.5㎞
くま川鉄道 人吉温泉~肥後西村間 5.8㎞
くまがわ鉄道は、2025(R7)年度中の再開を目指すとしている。
山田線・上米内~宮古間は、12月20日に運行を再開した。
なお能登半島地震関連では、七尾線・のと鉄道が不通になったが、4月7日ののと鉄道・能登中島~穴水間を最後に、全線で復旧している。
◆ スカイレールサービス 廃止
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山陽本線瀬野駅に隣接する「みどり坂住宅地」の足として1998(H10)年に開業、懸垂式の新しい交通システムとして、鉄道友の会のローレル賞も受賞した。しかし需要の低迷とシステムの老朽化により、4月いっぱいを持って廃止。同月より運行を開始していたEVバスに代替された。
◆ その他
● 「青春18きっぷ」 発売スタイル変更
今冬シーズンから。3日間券が新規発売になったが、3日間券・5日間券とも連続した日程のみの利用となり、夏シーズンまでのような1日単位の利用・1枚での複数名での利用はできない。自動改札機に対応。
● 新幹線⇔在来線特急・急行 乗り継ぎ割引制度全廃
既に四国・九州では廃止されていた。3月16日以降は単純に新幹線と在来線の合算となり、北陸新幹線関連では、開業前の在来線特急から、約60%程度の大幅な値上げになる区間もある。
● 京葉線ダイヤ 半年で2度の改正
3月改正で通勤時間帯の通勤快速・快速をすべて廃止したが、利用者からの反発の声が大きく、関係自治体でダイヤ見直しの決議が相次いだ。9月にはダイヤの修正を行い、一部の快速が復活している。来春にも再度、一部各駅停車の快速への変更が行われる見込み。
● 観光特急「はなあかり」デビュー
189系の改造で、3両全てがグリーン車、さらに上級の「スーペリアグリーン」も設定されている。10月5日より年内は敦賀~城崎温泉(京都丹後鉄道経由)で臨時特急として運行、来年には〔カニカニはまかぜ〕への連結が行われる。
● 近畿圏在来線特急 全列車全車指定席化
〔サンダーバード〕〔しらさぎ〕〔スーパーはくと〕〔スーパーいなば〕〔やくも〕が、全列車全車両指定席となった。近畿圏に関しては、自由席の設定が残る特急は〔ひだ〕(JR東海HC85系)のみ。
● 松山駅 高架新駅開業
9月29日、松山駅が高架新駅に移転した。同時にJR四国で一部ダイヤ改正を実施。特急〔しおかぜ〕〔いしづち〕と〔宇和海〕は、松山では並列に停車する形態となって、乗り換えの利便性が向上。一方では普通列車の一部削減・最終列車繰り上げを実施。
● JR北海道 滝ノ上・初野・恩根内・愛山・中ノ沢の各駅 廃止
一方で名鉄河和線では加木屋中ノ池駅が開業した。
● 南海高師浜線 電車運行再開
高架化工事促進のため全線で運休・バス代行輸送を実施していたが、4月6日に全線で電車の運行を再開した。
● いすみ鉄道・阿佐海岸鉄道 事故等で不通
いすみ鉄道は脱線事故で、阿佐海岸鉄道は車両の不具合のため。阿佐海岸鉄道は運行を再開している。いすみ鉄道は、来年春に一部区間の再開を目指すとしている。
● 立山黒部アルペンルート トロリーバス廃止
立山黒部貫光のトロリーバスは、1996(H8)年シーズンよりディーゼルバスを転換して運行されていた。この廃止により、日本からはトロリーバスが全て消滅した。2025(R7)年シーズンからはEV(BYD K8)が運行する。
● トキエア就航
新潟を拠点とする新規航空会社で、当初の計画より遅れたが、1月31日に新潟~札幌(丘珠)間に就航した。現在は新潟~仙台・中部路線を加えた3路線に就航し、今後は神戸・佐渡への就航が予定されている。
● JAL国際線 A350-1000就航
国際線になるが、B777-300ERの後継の長距離旅客機として、1月24日に羽田~ニューヨーク路線に就航した。現在はダラス・ロンドン路線を加えて3路線に就航している。
この他、深刻なドライバー不足を反映し、バス業界では路線の廃止や大幅減便が相次いだ。JTB時刻表掲載分でも、東海バスの「湯~遊~バス」が全便運休になり、一般路線でも長電バスの屋代~須坂線(電車代替)が一時日曜日が全便運休になるなど、影響が大だった。
《表紙の写真・グラビア 及び特別付録》
新しい試み、という事か、今年は特別付録が付いて値段が異なる特別号と、通常号の2本立てとなった月がありました。
1月号 箱根登山鉄道 上大平台信号所
● ダーリングハニー吉川が選ぶ “魅惑のレール”に迫る
2月号 北陸本線 サンダーバード 湯尾-南条
● 2024年3月16日(土)北陸新幹線 金沢ー敦賀間開業!新駅&沿線旅ガイド
3月号 北陸新幹線 加賀温泉ー芦原温泉
(通常号は福井-越前たけふ)
● JRグループ ダイヤ改正でこう変わる
特別付録(特別号):デジタルBOOK 時刻表でたどる北陸本線の歴史
4月号 山陽新幹線 相生ー岡山
● 2024 私鉄ダイヤ改正 注目トピックス!
5月号 奥羽本線 さくらんぼ東根~東根間
● 絶対乗りたい!新型車両コレクション
6月号 函館市電 青柳町ー谷地頭
● レトロ車両から最新LRTまで 路面電車の旅
7月号 水郡線 上小川-袋田
● 青春18きっぷ 2024夏 最新活用ガイド
8月号 長岡まつり大花火大会・E751系・E653系・E7系・E353系・E6系
● 臨時列車で行こう!花火大会&夏祭り2024
9月号 旧信越本線 横川ー軽井沢
● 今食べたい 読者が選ぶ 駅弁ランキング
10月号 東海道新幹線 100系
(通常号はN700S系 静岡-掛川)
● 東海道新幹線 ~60年の軌跡~
特別付録(特別号):東海道新幹線100系 クラフト模型
11月号 石勝線 新夕張ー占冠
● 潜入!鉄道学校最前線
12月号 ゆいレール 美栄橋ー牧志
● 沖縄の鉄道開業110周年!沖縄の鉄道遺産を訪ねる
《定価》
1~12月号 1,375円(本体1,250円)
※3・10月特別号 1,705円(本体1,550円)
◆ その他 交通以外 今年の主なトピックス
今年もジャンルに関係なく、月毎に5つずつ記しました。全部は網羅できていない事は、ご承知おきください。
1月
● 能登半島地震発生 死者504人(12月27日現在)
● 羽田空港滑走路上で航空機衝突事故
● 自民党政治資金パーティー裏金事件 3派閥解散方針決定
● 「ダウンタウン」松本 人志 芸能活動休止と訴訟提起
● 月探査機SLIM 月面に着陸
2月
● 日本のGDP 世界4位に転落
● 日弁連新会長 渕上 玲子氏 法曹三者トップ初の女性
● H3型ロケット 打ち上げ成功
● ロシア反体制派ナワリヌイ氏 獄中で死亡
● 指揮者 小澤 征爾氏 死去
3月
● 日銀「マイナス金利政策」終了 17年ぶりに利上げ
● 日経平均株価 史上初4万円台に到達
● 小林製薬 「紅麹」健康食品自主回収 死亡事例発覚 工場立ち入り検査
● 大谷 翔平の通訳 スポーツ賭博関与疑惑で解雇
● 大相撲春場所 尊富士優勝 110年ぶり 新入幕V
4月
● 自民党 裏金事件対象者処分 元総務会長・前参議院幹事長に離党勧告
● 高知県宿毛市で震度6弱の地震 四国では観測開始以来初
● 静岡県川勝知事 「職業差別」発言で辞意表明
● TikTok「禁止」 米上院で法案成立
● 「漫画村」元運営者に17億円余賠償命令
5月
● 衆議院補欠選挙で「妨害行為」 「つばさの党」代表ら逮捕
● 水俣病患者団体との懇談会 職員が発言途中でマイク音切り
● イラン・ライシ大統領 ヘリコプター事故死
● 富士河口湖町 富士山撮影行為騒動 歩道に黒幕設置
● ヤクルト村上 宗隆 史上最年少200号ホームラン
6月
● 沖縄で米兵が性的暴行事件 県警逮捕非公表
● 欧州議会選挙 極右勢力躍進
● 児童対象性暴力防止法成立 日本版DBS創設
● KADOKAWAグループ 大規模サイバー攻撃被害
● 「ウィキリークス」アサンジ被告 司法取引でオーストラリアに帰国
7月
● 新紙幣発行・流通開始
● 東京都知事選 小池 百合子氏3選 石丸 伸二氏2位に躍進
● ドナルド・トランプ氏 演説中銃撃で負傷
● 敦賀原発2号機再稼働 原子力規制庁審査会合が事実上不認可
● 富士山山開き 山梨県側は通行予約システム・通行料金導入
8月
● 宮崎沖で震度6弱 初の「南海トラフ地震臨時情報」発出
● 岸田首相 退任表明
● 全国的にコメ不足
● テレグラムCEO フランスで拘束
● パリ・オリンピック 日本勢金メダル 海外大会最多20獲得
9月
● 能登半島 豪雨災害
● 兵庫県議会 知事に対する不信任決議案を可決
● 「袴田事件」再審 無罪判決
● パリ・パラリンピック車いすテニス 小田 凱人金メダル
● 真田 広之プロデュース「SHOGUN」 エミー賞18冠
10月
● 衆議院総選挙 自公連立政権過半数割れ 立憲民主党・国民民主党躍進
● 「闇バイト」事件続発 横浜市で強盗殺人
● ウクライナ戦争 北朝鮮が本格参戦
● 東京地下鉄 東証プライム市場上場
● 俳優西田 敏行氏 死去
11月
● 米大統領選挙 ドナルド・トランプ氏勝利
● 兵庫県知事選挙 県議会不信任案可決で失職の斎藤 元彦氏再選
● 第2次石破内閣発足 「103万円の壁」引き上げで国民民主党と合意
● 大谷 翔平 2年連続満票でMVP 指名打者での獲得は史上初
● オーストラリア議会 16歳未満のSNS禁止 法案可決
12月
● 韓国尹 錫悦大統領 非常戒厳宣言 政治・経済混乱
● シリア アサド政権崩壊
● 健康保険証 新規発行終了
● 政治改革関連法成立 政策活動費廃止
● 日本被団協 ノーベル平和賞受賞
プロ野球日本シリーズ DeNA(セ3位)4ー2ソフトバンク(パ優勝) MVP:桑原 将志
日本ダービー優勝馬 ダノンデサイル 鞍上:横山 典弘
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● 来年の乗り物はどうなる
大阪で関西万博が開催されます。35年前の「花博」と違って、盛り上がりはいま一つのようではあるが、会場へのアクセスとして、大阪メトロの中央線が新年早々、夢洲に延伸します。中央線は別に、森ノ宮の車両基地の跡地に設けられる大阪公立大学新駅への路線の新設もあります。この他、JRの「エキスポライナー」の会期中の運行もあり、交通の活躍には期待したいところ。
それ以上に大きいのは、東西の大手私鉄2社で大型合併劇がある事。京成は新京成を、南海は泉北高速を合併し、それぞれ京成松戸線、南海泉北線となります。京成に関しては、バス部門も広範囲にわたる大規模な再編劇の第1弾があります。近年の日本では例を見ない再編成で、これらが呼び水となり、交通業界全体でも再編成が活発に行われる事になるのだろうか。
中央線快速は、ようやくグリーン車のサービスが始まります。これに伴う運行形態の再編成は、思ったほどは起こらないが、〔はちおうじ〕〔おうめ〕が廃止になり、同線の着席サービスは、快速のグリーン車が主役になるものと考えられます(あとは他線区も含め、グリーン車の座席指定制の導入の検討、はないのか)。西日本の「うれしート」サービス拡大もあり、通勤列車におけるワンランク上のサービスの提供が、東西とも広がっていく事になります。
あとはダイヤ形態には直接の影響は少ないが、ワンマン運転の拡大があります。JR東日本ではついに、10両編成の長大通勤電車でも始まるし、JR西日本やJR四国では特急のワンマン運転が行われます(西日本は既に〔南紀〕で行っているが他社車両)。JR東海の315系ワンマン運転は、次のダイヤ改正では始まらないようだが、来年のどこかでは始まるような気がします。JR以外でも南海線が泉佐野以西で一部普通列車のワンマン運転開始がアナウンスされている(8300系4連の普通)し、今後はJR・私鉄とも、幹線区でもワンマン運転は拡大していく事になります。
広島の新駅ビル「MINAMORE」(ミナモア)が3月24日にオープン、JRではこれを見据えたダイヤの拡充があるが、加えて広島電鉄が「MINAMORE」に乗り入れ、運行形態の再編が行われます。公式なアナウンスはまだないが、循環ルートの新設や、猿猴橋町停留所の廃止などが行われそうです。共同運行を目指すバス共々、広島市内の足は大きく変わりそう。
災害で痛めつけられた各鉄道路線の再開も期待したいが、奥羽本線(新庄~院内間)は同時に非電化となり、運行形態の上ではさらにローカル線化が進みそう。裏を返せば、存続の意思はあると示したものだと思いたいが。くま川鉄道は「2025(R7)年度の再開を目指す」としているが、という事は2026(R8)年再開の可能性もあり、来年の再開はないかもしれない。再開しても、人吉へのJR線の再開は10年単位で先の話になり、厳しい状況は覚悟しなければなるまい。
あとは、ドライバー不足が何とか解消され、バスサービスの、最低でも現状の維持が図られる事が、求められるのではないか。京成グループのバスの再編成は、このあたりも考慮されているのだろう。
今年の北陸新幹線のようなビッグプロジェクトは来年は少ないし、新車両の導入も、新幹線や特急ではない。その分、いかに輸送の「質」を維持・向上させていくか、が、今後の交通業界の課題となるのでは、ないでしょうか。
さて、JTB時刻表自体は、来年創刊100周年を迎えます。既に特設サイトが開設され、各種記念企画が展開されているが、100周年を迎える4月号は、どのような内容になるのでしょうかね?
当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《What's New》
26日 Jリーグ ガイナーレ鳥取 岡野 雅行GM 退任の記者会見
27日 オリンパス元社長兼CEO 違法薬物事件で執行猶予付き実刑判決
28日 沖縄 辺野古 軟弱地盤改良工事 国が着手