
最終日・1月3日の続きです。駒ヶ根から飯田線の北半分をたどり、最後は中央線で帰ります。

天竜川のたもとにある天竜峡駅。行く手には中央アルプスの山が…見えるはずなんだが、冬場とあっては、てっぺんは雲に隠れています。頭上も曇天になっているし。

〔伊那路1号〕が、豊橋から到着。ちょっと遅れていた。

左の1番線が〔伊那路1号〕、右の2番線が天竜峡始発茅野行普通225M。
225Mは結局、天竜峡までの511Mと同じ編成(213系5009F)。だったら直通運転でいいだろ、と思うのだが、511Mで着いた3番線は飯田方面へはスルーできない配線、2番線は飯田始発1508Mが着いたばかり、1番線は〔伊那路1号〕のために空けなければならず、なのでこのような形態になったのかと思う。

天竜峡駅。JRではなく、ローカル私鉄の駅の装い。前身がローカル私鉄だし。

時又で544Mを待つ。上諏訪発豊橋行という、大変な列車だ。〔伊那路1号〕の遅れの影響だろう、向こうもやや遅れて着いた。

下山村から伊那上郷にかけては、飯田の町に寄り道するような線路形状になり、後方には南アルプスの山々を見る。25‰の急こう配が現れる。

飯田は、わずかな停車時間ですぐ出発。3番線には東日本の211系がいる。長野からの211Mあたりで着いたのだろうか。

伊那大島。

一方、左側の中央アルプスは、残念ながら雲の下。快晴だったら絶好の展望が楽しめそうだが、冬だからね…。

頭上の雲も多いのだけれど、それでも伊那谷は青空も広がる。

七久保駅。ここでも上り待ち合わせで5分ちょっと停車。無人駅だが、駅前にパン屋さんがあって、菓子パンを買い込んだ。

七久保駅のホーム。

天竜峡行214M。311系2連でも、ワンマン運転は少ないようだ。

南側程厳しい地形ではないはずだが、カーブとアップダウンが多い。伊那本郷からはいったん西にカーブを切って、与田切川を渡って、また東に向かうUの字線形。遠くに見える高架道路は、国道153号線のバイパスだろうか。

駒ヶ根駅。ここでも14分の停車。

ここは駅員がいるし、乗客もそれなりにいる。今はここから東京方面だとバスターミナルからの高速バスが主流だが、三が日最終日だし、〔あずさ〕に乗り換えていく、という客も少なくはないだろう。

飯田行216Mが来た。松本始発だが、東海の313系。

車内も割と、旅行者が多い。車掌が巡回して回る。

伊那市を過ぎて(一度降りてバス撮りたいなあ。EVもあるし)、伊那松島もまた、10分近い停車。

ここには、小規模な基地がある。これもローカル私鉄時代の名残だろう。ここを起終点とする列車も数本ある。やってくるのは天竜峡行216M。

宮木を出発。ここがJR東海としては、最後の駅になる。

辰野到着。ここは去年の10月に塩尻から来たばかりだ。

中央本線に入って、特に岡谷を過ぎると、単線のままではあるがさすがに特急街道、線路の整備状態が格段に違う。

上諏訪を過ぎて、信号所から複線になり、〔あずさ29号〕とすれ違う。

茅野到着。天竜峡から約3時間40分かかった。
この編成はここで折り返し17時23分発平岡行222Mになるようだ。1時間以上間がある。中央本線だと、この茅野が、JR東海編成乗り入れの南限という事になるか。
かなり久しぶりに…というか、もう初乗りに近い状態で飯田線を完走した感想としては、ダイヤ面に関しては、南部の愛知県側、北部の長野県側、ともに、日常の利用は決して少なくはないのではないかと思った。正月三が日で旅行者が多かった事もあるが。だから、愛知県側の豊橋~本長篠間、長野県側の天竜峡~辰野(~岡谷)間は、運行本数は確保されているが、もう一押しして60分くらいのネットダイヤを指向しても、良いのではないか?岡谷での〔あずさ〕接続もあるし。静岡県を挟む区間は、正直伸びしろは少なさそうだが。関連して、岡谷~辰野~塩尻間は、JR東海に運営を委ねて、地域で統一を図る方が良いだろうと思った。岡谷・塩尻とJR東海の路線が隣接しているのに直接つながっていないのは不自然でもあるし。関連して、ローカル私鉄の寄せ集め、という歴史上の経緯を反映してか、天竜峡の如く、線路の配線が効率の良い運行に向いていないところも多々あり、どこかで抜本的に手直しをする事も考えられるべきではないか。伊那松島の基地も中途半端で、広々とした構内に側線が残ったままの辰野あたりに移転する事も、考えられるだろう。
車両の面では、313系は、飯田線では思ったより運用数が少なかった気がする。213系が相当数あるのだから、置き換えは簡単ではないのではないか?他線に315系を導入、313系2連ワンマン対応編成を各地から玉突きで転用、となるのだろうか。この辺も注目。でも213系がそのままリタイアするのはもったいない気もするし、ローカル私鉄が引き取ったりはしないだろうか、とか考えるが。
そういえば、リニア新幹線の駅が飯田市に造られ、飯田線も元善光寺~伊那上郷間に新駅を造って接続するようだが、気づかなかったな。伊那谷は高架線なのだが。いつになるか分からんが、開通後は飯田線にどのような影響を与えるだろうか。

さて、茅野駅の西口には、C12 67が静態保存されている。この機体が茅野を走ったわけではなく、かつて鉄山と茅野駅を結ぶ産業鉄道で国鉄と同型のC12型が使われていたので、それを偲ぶ、というのが保存の目的、らしい。

ホームには、「黒耀石」のモニュメントが置かれている。
三が日最終日とあって、「東京へ向かう〔あずさ〕は全列車満席」のアナウンスが頻繁に流れる。臨時列車も多数出ているが。私はもちろん、普通列車で岐路に就く。「青春18きっぷ」だし。小淵沢行1536M。小淵沢で始発の高尾行548Mに乗り換え。

日野春で〔あずさ82号〕通過待ち。ところが、その後何分経っても発車しないし、同時に通過するはずの下り〔あずさ37号〕も来ない。どうやらその〔あずさ37号〕が、動物を撥ねたらしい。なんてこったい。人身事故に遭遇した10月を思い出す。

この時の、JR東日本のアプリに表示されていた運行情報。

10月の時ほどひどくはならなくて、10分くらいで動き出した。

甲斐大和で〔あずさ84号〕、

さらに相模湖で〔あずさ86号〕通過待ち。
高尾は、20分くらいの遅れになったのかな?ここのところの私の旅は、22時前には宿泊先に投宿、または帰宅、を目標にプランニングする事が多いが、結局自宅に戻ってきたのは、22時を過ぎてしまった…。明日はもう仕事始め、朝が早いのに…。
というわけで、2年連続の三が日の旅も、何とか終わりました。「青春18きっぷ」は…。やはり連続した日程でないとダメ、では、今後利用回数は大幅に減る事は、間違いない。3日以上連続で休みになる機会、なんて今の職場では(有休をとらない限り)ないし、日帰りでは使えない、というのではね…。機会があれば、私なりに新「青春18きっぷ」の問題点と改善案みたいなものを、記してみたいと思っています。
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名鉄の特急が本線上で立ち往生して、動けなくなっているそうです(1000系か…)。
《What's New》
12日 トヨタ自動車労働組合 要望書提出 最高月額24,450円要求
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