№2910 ふくい旅と北陸新幹線 5〔終〕.北陸新幹線 敦賀駅と〔かがやき510号〕

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「ふくい旅」もいよいよラスト、北陸新幹線です。3月開業の金沢~敦賀間はもちろん、一昨年までは長野~金沢間さえ乗っていなかった。開業から10年なのに(長野~上越妙高間は乗ったが)。ようやく、とりあえずの全線踏破です。敦賀駅の様子を中心に書きます。

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 ハピラインの電車で到着した、敦賀駅の跨線橋。在来線の橋の先に、新幹線の駅に行く橋が続いています。

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 西口に降りる階段の壁。新幹線で行けるようになった場所が描かれている。

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 開業前から何度かご覧頂いているが、敦賀駅の西口。こちらは、基本的には変化は感じられない。止まっているバスは敦賀海陸運輸で、敦賀市のコミュニティバスの扱い。全国相互利用ICカードで乗れます。

 ところで、新幹線開業で東口(やまなみ口)も開設されたが、西口からはどうやって行くんだ?自由通路はなく、駅員に聞いたら、「遠回りで30分はかかる」だって!やむなく入場券を購入。

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 改めて、新幹線駅に向かう跨線橋。ガラス張り。

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 そのガラス窓から見る、敦賀駅の在来線の構内。ハピラインとJRの521系、それに特急の編成もみられる。

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 で、その東口(やまなみ口)。
 はっきり言って、…何もない。

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 これは地震などが発生した時の避難場所への地図、になるが、この地図上では、駅の外のすぐ近くに、東西を結ぶ道が見当たらない。
(非常時は駅構内を通って避難所に行く事になるのだろう)

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 当然の如く、普通の路線バスの発着は全くない。若狭高浜へ行く「若狭メモリーライナー」なるバスが運行されている模様。

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 改札やコンコースがある2階へ上がる、エスカレーター。

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 コンコースには、特急発着ホームへの動線が記されている。全部同じかは分からないが、基本的には〔サンダーバード〕…33番線・〔しらさぎ〕…34番線、の出発に固定されているようだ。

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 新幹線駅1階の特急ホーム。2面4線だが、31・32番線は、通常は到着専用として使用されているようだ。いったん引き上げて、33・34番線に転線するみたい。

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 コンコースには、〔はなあかり〕の宣伝もあった。小浜線から新幹線駅に行く事は配線上できないので、〔はなあかり〕は在来線ホームの発着になったはず。

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 発車案内表示。ハピラインは、小浜線と一緒に表示されている。これだけでは、JRではないという事は分からない。

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 さらに、新幹線の発車案内。これも一部例外があるが、〔かがやき〕〔はくさん〕…13・14番線・〔つるぎ〕…11・12番線、の出発に固定されている。

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 コンコースは、ちょうど特急が到着したようだ。お客さんがぞろぞろと、新幹線の改札口に向かってくる。

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 いよいよ、新幹線ホーム。2面4線。

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 駅名標。その下は、ネットサービスによる新幹線⇔在来線特急間の割引について記されている。北陸新幹線開業と同時に乗り継ぎ割引制度が完全になくなってしまい、普通に特急券を買ったら、開業前の特急の通しより、料金が大幅に高くなってしまった。だから何とかネット販売に誘導したいのだろうけれど。

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 敦賀駅は、しばらくの間は新幹線としては終着駅。その終端側(将来の大阪側)を見てみた。一番右の11番線は、延伸したら退避線になるのだろうが、現状は完全な行き止まり。車両基地に行く事も出来ない。なので〔つるぎ〕の折り返し専用。

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 逆に、左端の14番線は、車両基地にしか行けない。このままだと、延伸しても大阪方面には行けない事になる。延伸時に渡り線を追加するのだろうか?

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 遠くの山のふもとに、新幹線の基地(白山総合車両所敦賀支所)があります。15時少し前、列車が出てきました。14番線に入線します。

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 これが、今回乗る〔かがやき510号〕になります。東日本のF41編成。
〔かがやき〕は全車指定席で、今回は4号車・E726-241に乗車。

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 車体側面の表示。

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 一方福井側を見ると、敦賀を出発してから、いきなり相当な急こう配になっている事が分かります。富山からの〔つるぎ25号〕が、11番線に到着。
 これを見て、いよいよ〔かがやき510号〕の出発です。

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 やはり、相当な急こう配である事が体感できました。
 この時点では、乗客は少ない。4号車は私を含めて13人で、全体の13.26%、1/6も乗っていない。敦賀から北陸の先を目指す乗客はそんなに多くはなかろうし、富山までは在来線特急の接続がある〔つるぎ〕が、利用の中心になるのだろう。

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 敦賀の付近では青空ものぞいたのに、武生付近は曇天。今回の福井は、本当に天候が不安定だった。これが初冬の北陸なのだろうが。
 平野部を走っているはずだが、防音壁が少々目障りなのは、仕方がないか。

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 福井到着直前、左手には、朝方新幹線を見下ろして撮った、自然史博物館(白山テラス)が足羽山に建っているのが見えました。

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 福井駅は、新幹線では異例の島式1面2線。しかも県の代表駅で、このような構造が採られるとは思わなかった。恒久的に、単純な中間駅であり続ける事になりそう。大阪方面に伸びた時、ホームの混雑は大丈夫かな?という懸念は、少々あります。
 ここで一気に乗客が増えた。

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 見通しの悪い空模様、だこと。

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 右手の山々も、上部は雲に隠れてしまって見えない。晴だったらこの先ずっと、ダイナミックな光景を楽しめるのだろうが、見る事ができる日は来るだろうか。

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 一方、左手は富山を過ぎると、海が見えてきます。滑川・ミラージュランドの観覧車も。

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 この列車には車内販売が乗務しています。「カチンコチンアイス」を買って、食しました。

 あとは11月後半とあればもう真っ暗。E5系自体は既に(上越も含めて)何度か乗っているし、特段記す事もないか。
 東京は18時28分着。3時間24分の旅、でした。

 ちなみに、敦賀15時10分発の〔しらさぎ10号〕に乗り、米原で〔ひかり656号〕に乗り換えると、東京着は(〔のぞみ〕に乗り換えなくても)18時12分着だから、〔かがやき510号〕より先に東京に到着します。むろん東京駅だけが目的地の全てではないが、〔かがやき〕に関しては、敦賀→福井間の利用が少ないのは、現状では当然、と言えました。私自身も、今後北陸新幹線で東京~敦賀間通しの利用の機会があるか?と問われたら…、うーん、かな。福井だったら間違いなく北陸新幹線になるだろうが。

 こうして、夜行バス利用2泊3日の「ふくい旅」は終わりました。地味と称される福井県だが、新幹線開業を機に飛躍を遂げようという熱気は、鉄道でも、鉄道以外でもそこかしこに感じられたような気がしました。
 あとは、北陸新幹線の関西方面への延伸が待たれるところ、だろうが、そう簡単にはいかないだろう。小浜暫定開業の案が県知事から示されてもいるが効果は疑問で、当分敦賀が、新幹線の終着駅であり続けるはずです。あとは特急以外の在来線駅の改良と、東西自由通路の整備が求められるのではないか(それには東口の開発がセットになるのだろうが)。
 ハピラインに関しては、年が改まった先日、敦賀~大聖寺間全線を乗り通したので、また後日、IRやあいの風なども含めた、今後の在り方はどうする、みたいな点での私なりの考え方をまとめて、記してみたいと思います。

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 大阪メトロ中央線・コスモスクエア~夢洲間が開業しました。万博は正直微妙だが、メトロ新線には、今年中には乗ると宣言しておきます。

《What's New》
18日 バスケBリーグ NBAと提携 合意書に署名
19日 ボッチャ日本選手権 パラリンピック代表杉村 英孝 6回目優勝
 韓国の尹 錫悦大統領が逮捕されたたが、これを巡り、大統領支持者が裁判所を襲撃したと伝えられています。4年前のアメリカの一件を連想したのは、私だけでしょうか?アメリカなどかなりの国でそうなりつつあると思っているのだが、どうも政治が「宗教化」しているような気がする。大統領、というより「教祖」、だよね…。
(これも「分断」の一因だと思う)

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