
去年の11月の話なのに、時間が経ってしまいました。福井の旅について書きます。最終日には、北陸新幹線全線の乗車もありました。
今の新しい仕事が始まって半年が経ち、有給休暇を取得しました。早速1日使っています。年末で多少忙しくなってきた時期だけに、少々後ろめたいところもあったが、それゆえ、逆に12月になったらもう有休をとる事が完全にはばかられるので、11月末という日程になったのでした。前日に舞鶴からとんぼ返りで帰ってきたばかり、だというのに。
11月27日(水)
福井までは夜行バスで行く事としたが、JRバス関東・京福バス・福井鉄道の3社で運行されていた東京~福井路線は、ドライバー不足という事で、全面的に運休(京福・福鉄はほぼ撤退)という状況になっています。したがって、旧ツアー組などの新参者から選ぶ事になり、今回は中日本ハイウェイバス(正式には中日本ツアーバス)の路線を利用しました。この会社は金沢に本社があり、今回利用した路線はTDL~加賀温泉・小松間を、福井県を経由して運行されています(同社は他に富山経由金沢発着便も運行)。
日によって運賃が異なるが、この日は福井まで4,500円。

夜も賑わう、東京駅八重洲口のJRバスターミナル。夜行のほか、近距離の昼行便もまだ運行が残っています。

しかし、今回のバスの乗り場はここではなく、徒歩5分程度の、鍛冶橋バスターミナル。バスターミナル東京八重洲が開業して割と経っていると思うが、未だにここを発着する夜行路線が相当数あり、10分サイクルで各地へ出発していく。24時を過ぎても便がある。
ここは敷地内が撮影禁止になっていて、だから構内の写真はありません。乗り場の環境は、狭い空間に多くの乗客が待ち合わせていて、乗り場も発車間際まで確定せず、正直環境はあまり良くない。早いところ八重洲に移転して欲しい、所か。

車内は4列シート(トイレあり)で、指定された6番の座席は、前から2番目の通路側(3・4番はドライバーの仮眠席として使用)。既にTDLから乗客を乗せてきていて、ここでほぼ満席、という乗り具合に見えた。

座席にはフットレストのほか、USBハブが各席に設けられている。

鍛冶橋は22時20分に出発、交代ドライバーの簡単な説明の後、TVで車内の案内がある。英文もあるが、インバウンドの利用はどの程度あるのだろう?
その後減光されるが、読書灯はあるけれどつかない。
前方のカーテンも閉じられて、どこをどう走っているのかは分からない。中央道経由とは言っていたけれど。

その通り、23時30分少し前に、談合坂SA到着。
ここはバスの駐車スペースが7台分あるが、他はウィラーの関西方面行が2台停車しているのみ。全体的には、空いていたかな。

中にはトミカのショップもあって、ロングタイプには大阪シティバスのエルガがラインナップされていた。

日付が変わって1時30分過ぎ、駒ヶ岳SA着。小雨。ここは御覧の通り、トラックがずらりと並んでいた。中では「ゆるキャン△」のミニフィギュア(ただし千明・恵那のみ)が販売されていた。

さらに3時45分、名神道に入っていて養老SAに到着。

本当はここにバスを停めるのはどうかと思うが、何しろトラックがズラリ並んで駐車スペースがない。バスは他にはいなかった。関西方面行だと今は新名神道経由が普通だからか。

養老という事は、福井県はもう目と鼻の先。天気予報を覗いてみた。養老は晴れているが、福井は…残念ながら雨模様、か。

フードコート。ああ、養老SAは開業から60年なのか。1964(S39)年9月6日の一宮~関ヶ原間開通時に開業。だから東海道新幹線開業の直前だ。
SAの休憩は、3か所とも降りる事が出来て、10~15分程度だった。

名神道から北陸道に入り、5時前には敦賀ICを降りて、車内の明かりがつく。TVが敦賀到着をアナウンスする。

表示の通り、敦賀は駅前ではなく、白銀町という所に着く。スマホのグーグルマップで停車位置を表示させたら、駅からはちょっと遠い(青い丸)。
乗客を降ろすと、再び明かりが消されて、北陸道に戻る。雨が激しいのか、天井を打ち付ける雨の音が大きい。

武生も駅前ではない。ただ、JRバスの路線は敦賀も武生もインターチェンジのバスストップの停車だったから、この両停車場所は、むしろ便利かも知れない。

6時過ぎ、三度明かりがついて、福井駅到着のアナウンス。京福バスとすれ違う。向こうは貸切?

福井駅東口は、定刻より心持ち早めの到着。やはりここが一番、降車が多いようだ。

福井駅東口、と言っても、ここも交通広場には入らず、木田橋通り・地域交流プラザ前にバス停がある。現在、東京方面行夜行バスは、全てここに発着する。
参考までに、ここから出発する東京方面行の夜行バスの時刻を書き出してみました。
19時30分 ウィラー 池袋サンシャイン・バスタ新宿・TDL
(加賀温泉・小松・金沢経由)
20時30分 さくら高速 バスタ新宿
(金沢・高岡・富山経由)
20時50分 杉崎観光 大宮・鍛冶橋・YCAT
(金沢経由)
21時00分 オリオン バスタ新宿・鍛冶橋・TDL
(金沢経由)
21時50分 中日本ハイウェイ 鍛冶橋・TDL
(武生・敦賀経由)
横浜からの便もあったのか(ただし、今検索してみたけれど表示が出ない)。中日本ハイウェイの他に4路線あるが、他は全て金沢経由、福井県内に他に停車するのは中日本ハイウェイだけのようだ。

このバスは小松行なので、乗客を全て下ろし終わったバスは、さらに北上すべく、早々に福井を去っていった。
乗客の立場としてはまあこんなものだろう、という印象だったが、思ったのは、バス業界で最大手クラスのはず、賃金も(バス業界他社と比較したら)比較的高いだろう、の印象があるJRバス関東がドライバー不足で高需要路線と思われる福井線を運休させるのに、新参の各社は、キチンと十分な賃金を支払えているのだろうか?という事。本当の所はどうだか、知る由もないけれど。
福井は、雨は上がっていたけれど、一日中曇天みたいだ。ともあれ、この日はえちぜん鉄道とJR越美北線に乗ります。それは次回。
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敦賀まで開業した北陸新幹線については最終回で書くが、その先について福井県の杉本知事が、「小浜までの先行開業の選択肢がある」と提示する可能性があると発言したそうです。でも、小浜終点では、その先関西方面への足がないのだから、どれほどの意味があるのか。〔まいづる〕を小浜へ延伸したって、敦賀〔サンダーバード〕乗り継ぎより遅いし、あとは舞鶴・福知山・城崎温泉といった北近畿方面へのアクセスの整備を想定しているのか。それと、「並行在来線」とみなされる可能性がある小浜線・小浜(新幹線新駅)~舞鶴間の扱いもどうなるのか。話は簡単ではないでしょう。
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