№2902 バスラマインターナショナル207(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル207」、年末に発行になりました。
 まず、目次の隣の和田編集長のメッセージの後半のバスドライバーのリアクションの話、少々耳が痛かった。いや無論私自身、ドライバーや乗客(高速バスのインバウンドとかは逆に手を振ってきたりするけれどね)など被撮影者のプライバシーには配慮し、バスに限らないがブログや本体に画像を上げるときにはボカシの加工を入れたりするが、実際、とある地方のバスターミナルで、休憩中のバスからドライバーが降りてきて、小言を言われた事がある、経験が確かにありました。バスに限らず、十分に注意したい(航空だとCAの写真を撮ったりしないで、と言っていますね)。

各地の新車から
 JR九州バスの国鉄バス色、いいなあ!改めて、昔の国鉄バスのデザインはシンプルだったなあ、と感じる。「国鉄」の2文字のフォントも。

バス事業者訪問259 北海道拓殖バス
 拓殖バスは初。利用状況などのデータはなかった。
 路線図は掲載されているが、範囲は広大であるものの、ほとんどは帯広市とその郊外で、あとは新得にいくらか路線があるものの、北部に向かう路線が数本あるだけ(トムラウシ温泉は夏のみ)。上士幌へ行く路線は直線が恐ろしく長くて、北海道の平野らしい。バスラマ誌掲載分では分かりづらいが、路線図には沿線の名所・施設等の記載もあって、新得の近くには「『なつぞら』ロケ地 しばた牧場」の文字も確認できた。ただし、一番近くを走る上佐幌はスクール便のみ。全体的には、根室本線より北側。十勝バスも一部北側に路線があるが、
 QRコード決済を導入しているようだが、やはり拓殖バス、あるいは(十勝バスも含めて)帯広程度のエリアだと、ICカードの導入は難しいのだろう。ここに限らず、QRコード決済は、小規模な地方都市に向いているのかもしれない(一方で帯広駅バスターミナルでは、目的地を手書きで記す乗車券を発売しているそうだ)。
 都市間バスは、〔ノースライナー〕増便の理由が記されていなかった。根室本線・富良野~新得間廃止のためで、途中落合など旧鉄道の駅に対応したバス停の設置もあったが、利用状況はどうなのか。多分取材時期は増便(根室本線廃止)から半年は経ち、夏の観光シーズンを過ぎたあたりだと思うが、鉄道代替のニーズは、あったのだろうか。
 シイタケ栽培の話もあったが、まあ、この程度の事業者が今後も恒常的に安定した経営をしたいのなら、可能な範囲で業務範囲を広げる事も必要になる、という事だろう。
 旧塗装復刻車はここでも興味深いが、一般路線車の現行のカラーリングは、関東バスから派生してアレンジした赤系、という事で良いだろうか?「アーカイブス」で掲げられた白・赤・黒の3色は、もうないのだろうか。

バス事業者訪問260 大分交通

大分交通.jpg
 こちらは、2006(H18)年の94号(この時は鹿児島の南国交通と抱き合わせ)以来2回目。
 こちらも、利用状況のデータはなかった。
 路線図概要は、94号当時のものをそのまま再度載せているという事。エリアは基本的には、JR久大本線より北側。大分バスは南側が中心のようだから、別府付近の亀の井バス共々、棲み分けはうまくできているようだ。中津や日田は福岡県に近く、特に中津は北九州の通勤圏にもなりうる場所だが(つい最近まで西鉄バス路線があったくらいで)、大分県の外に出ていく路線はない。
 大分空港で復活するホバークラフトは、大分バスとしてはかなり警戒しているようだが、就航が延期になっていて、運行会社(第一交通産業)は今年中に、と言っているよう。
 「上国東線おでかけ号」は週1日1往復半、土休日運休まではまだしも、週1日となると、本当にヨソものはほぼ利用は不可能、地元住民の特定の用途(通院など)に特化した形態、と考えて良さそうだ。と思っていたのだが、沿線ではご当地ヒーローやカフェの「おもてなし」もあるそう。別に国東市の公共交通についての市の幹部の発言もあるが、過疎地域への路線の確保に関わる苦悩は、どこでも同じだ。
 大分交通はかつては大阪への夜行路線もあり、今でも路線そのものは近鉄バス単独で運行されているが、ラッピング車にも描かれているフェリーの就航もあると、所要時間や運賃はバスとほぼ同じ程度なので(港からの二次アクセスの問題はあるが)、バスは苦しくなるのかもしれない。

第10回バステクin首都圏 開催
 今回も出展車両は、中国資本のEVが中心になったようだ。ただ、仕様はバラエティが出てきた。大阪開催の時にも書いたが、車両そのものもいいが、昨今のドライバー不足を考えると、ドライバーを支援するシステム(特にソフト面)がもっと進化しなければならないかも知れない。拓殖バスで「スターフに経路を表示させたい」というコメントもあったし、タクシー会社ではカーナビ搭載をドライバー募集のためのツールとしても活用している。バスにもそのような発想があっていいはずだ。

 海外のバス記事で、香港の歴代バスのパレード走行というのは、日本でもあってよいのではないか。台湾の空港バスでは、以前京成スカイライナーの広告をラッピングした車両を見かけたが、今はあるのかな?
 国内ニュースで、神奈中バスの深夜急行バスが正式に廃止になった一方で、京成バスや東武バスは再開したと記されているが、関東地方では、神奈川県はほぼ全部なくなった一方で、千葉や埼玉へは運行の復活もある。西武バスは廃止になったが、同じ関東地方でも、深夜の需要の動向には、違いが出てくるのだろうか?あとは、キャッシュレス運行の実証実験の拡大が続いているよう。

 次号は伊予鉄バスと、関連しているだろうEVM-Jのレポートもあるようだが、エルガEVデビューの一報はあるのか?

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