№2879 またも弾丸旅行 松本へ 3〔終〕.辰野まわり中央線 後半にはアクシデントも
昔の中央本線は、岡谷~塩尻間は辰野を経由するルートが一般的だったが、国鉄時代末期になって、塩嶺トンネルを通過する新ルートが開通して以降、岡谷~辰野間は飯田線直通列車がある程度の本数で運行されるが、辰野~塩尻間は、完全にローカル線に転落する事になりました。民営化の時点では一時、クモハ123形の単行が走っていたほどなので。
松本からの帰りは、このルート経由で行きます。もう少し松本で時間を使いたかったが、塩尻発13時00分の次は16時00分発になってしまって、帰りが遅くなりすぎてしまう…。
その塩尻13時00分発156Mに間に合う松本発は、12時32分発の小淵沢行1530Mになります。211系6連。
長野を中心とした路線図で、JR東海や西日本(大糸線)、しなの鉄道やトキめき鉄道も記されています。東京都内から新潟県の西端までカバー。
塩尻からの156Mは、クモハE127-109×2連。左のJR東海313系は、先に松本を発ち、塩尻で27分停車している、中津川行1828M。どちらもワンマン列車。
塩尻を発つと、旧塩尻駅構内をゴトゴト走って、今の本線と別れていく。
山腹に沿って、どんどん高度を上げていく。少し分りづらいが、真ん中を現在の本線を貫いていく。
旧線は勾配も多いがカーブも多い。
振り返れば、今走ってきた路が、山腹を走っているのが分かる。
トンネルの手前に東塩尻〔信〕の跡があったはずだが、不覚にも見落としてしまった。
小野駅。線路もホームも草生している。
ここで4人おりて、残った乗客は4人のみになってしまった。
信濃川島は棒線だった。
塩尻から22分で辰野。構内が相当広い。昔は貨物列車が多かったのだろうか?現在はほとんどの線路が使われていない。
辰野駅の駅舎。現状の運行の規模の割には、成りが大きすぎる気がする。
駅員がいる時間の案内。今時駅員がいない時間がある駅は珍しくもないが、朝方の通学の時間帯に、窓口に駅員がいないんだ。
現在の辰野駅の時刻表。飯田線、および飯田線から直通する岡谷方面への列車が圧倒的に多く、塩尻行は9本しかない。
ここは東日本と東海の共同使用駅、の形になるはずだが、見た限りでは、東海色はほぼ感じられない。現れる列車は東海の方が圧倒的に多いはずだが。
現在、辰野町内を走るバスは、町営バスが2路線のみ(1路線は原則辰野駅は発着しない)。全便休日運休。その町営バスが、駅を挟んだ駐車場に留め置かれていました。バスといっても白一色のワゴン車、白ナンバーだし、「バス」という雰囲気がほとんどない(1番線ホームから撮影)。
天竜峡からの221M。クハ313-3013×2連。当然?東海→東日本への乗務員の交代があり、東日本区間では車掌も乗務する。東海の乗務員がそのまま中央線まで運転していくのかと、勝手に思っていたが。
辰野~岡谷間も、あまり変わらない。よくこんなルートを、〔あずさ〕や〔アルプス〕、貨物列車が多数行き交っていたものだ。低規格の路線では、遅かれ早かれ、新線の建設が行われる事になったはずで、ローカル線転落は止む無しか。
岡谷駅。後方の高架橋は長野自動車道。
現在の岡谷市内の交通の中心は、コミュニティ系の「シルキーバス」。アルピコタクシーが受託している。路線によって程度の差はあるが、土休日の運行は確保されている。
そのアルピコタクシーの車庫は、駅のすぐ近くにあります。フジエクスプレスのセレガ高速車が待機している。15時30分発新宿行だろう。
しかし、特急も停車する市の代表駅なのに、現状の公共交通はお寒い。現在、通常の一般路線は茅野からのアルピコ交通(旧諏訪バス)のみで、土休日運休になっていたところに、10月からは平日も一部減便が発生してしまった。
この結果、茅野行のバスは平日の10便のみ。このバス停、「諏訪バス」の文字が残っている。
〔あずさ〕最大のライバル、中央道高速バスは毎時1本の運行がある、のだが、14時30分発アルピコ便は運休中。なので駅前に現れる事はなかった。
バスだけでなく、駅前のショッピングセンター「ララオカヤ」も閉店して久しいようで、岡谷市もまた、寂れゆく中小地方都市のひとつなのか、と思ってしまった。「イルフ童画館」を観光の目玉にしたいようだが。
岡谷駅のホームには、長野県のJRを代表する列車の横断幕が掲げられていました。パンデミックが一息ついた頃のもの、だろうか。
岡谷からは14時45分発塩山行440Mに乗車。221系6連。この列車は4月29日に塩尻から乗ったばかりで、№2830でも書きました。
この時は東山梨で降りていたので、今回は春日居町で降りようとか、考えていたのですが。
高架線から見る諏訪の町並みと、少し分りづらいが諏訪湖。
茅野駅の構内で並んでいた、東日本の211系と、東海の213系。兄弟だなあ。
前回と当然同じく、富士見で14分も停車。そのさなかに撮影した、440Mの211系6連。
〔あずさ38号〕の通過待ちも同じ。440Mは小淵沢までは逃げ切れるはずだと思うのだが、小淵沢駅構内の配線でそうはいかないようだ。
韮崎が近づいて、左手には金峰山や瑞牆山を見る。
この日は午後から曇天になって、八ヶ岳や富士山は見えなかった。
さて、前回と大きく異なる事になったのはこの先。竜王が近づいてきたと思ったら、ブレーキがかかって(「急」とまではいかなかったような気がしたが)、床下から突然「ガン、ガン」と物音がした。
放送では「踏切で事故」という。右下には、運転士・車掌の他、警察官も姿を現した。
「人身事故」だって。人生で初めて、直接体験する事になった。後方の踏切には、消防車の姿も見える。アナウンスでは「野次馬で見に来ないで」とか言っていた。私には野次馬根性はないから、自分が座っている所から、時々窓を開けて様子を眺めるだけ。
だから状況の詳細は分からないが、「負傷者の救出を行っている」とかのアナウンスもあった。一方で列車の機器の点検も行われている。
さらに、1時間以上も停車する事になったから、車内にも救急隊が入ってきて、「体調が悪い方はいませんかー」と声をかけている。この列車は2か所にトイレがあるからまだ良かった。ない列車で、人里離れた場所に止められたら、もっと大変だったろう。
結局18時少し前、大きなホイッスルが鳴って動き出すまで、1時間45分も停車していた。
前にも書いたが、私は私鉄乗務員時代も、軽微な踏切事故の経験はあったが、人身事故の処理は行った事はない。また、他社線も含めて乗客として居合わせた経験もない。他人事のような書き方になってしまうが、「人身事故が起きると、こんな事になるんだ…」と、改めて思い知らされました。
ちなみに、この時のJR東日本のアプリに掲載された、竜王付近の運行状況。なぜか当事者の440Mのアイコンがない。下り〔あずさ〕も大幅な遅れだ。
結局440Mは甲府で打ち切り。もう18時を回っているし、普通列車の運行もこの先どうなるか分からず、やむなく甲府→八王子間は〔あずさ42号〕を利用する事になる。座席未指定券を購入して乗車。この列車にしても、2時間の遅れだ。
本来は八王子までノンストップだが、大月で臨時停車し、前方に〔富士回遊48号〕を連結する。富士急にまで影響が及んでいるとは思わなかった。あるいは大月でひたすら待っていたのか?
こうして八王子には19時10分着。通常ダイヤでの普通列車乗り継ぎより、30分近く遅くなってしまいました。やれやれ。
この先は横浜線経由で帰宅の途に。
こんな感じで、急遽決定の松本弾丸旅行は終わりました。アルピコの20000系は、今回は撮影だけに終わっているので、いずれキチンと乗りに行きたいですが、いつになりますかね。
実は今週、福井に行きます。そして、北陸新幹線〔かがやき〕に乗ります(しかも敦賀から)!遠くに行く事は、やめられない…!
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