№2878 またも弾丸旅行 松本へ 2.さようなら「なぎさTRAIN」

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 翌日。またしなの鉄道+〔しなの〕で松本に戻り、アルピコ交通(旧松本電気鉄道)上高地線に乗ります。ここもまた、久しぶりになりました。
 2日目は多少長くなるので(後半にアクシデントもあるし)、2回に分けます。

10月22日(火)
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 松本まで戻ります。無駄といえば無駄、ではあるのだけれど。屋代7時21分発1617Mで出発。3番線には、再び現れたスカ色の115系。

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 篠ノ井駅に掲げられていた、夏の豪雨による運休区間の一覧。羽越本線と三陸鉄道は再開している。
 篠ノ井で横浜までの乗車券と、松本までの自由席特急券を購入。篠ノ井は東京近郊区間の外なので、辰野(中央本線2)・横浜線経由と指定して購入。5,500円。

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 篠ノ井からの〔しなの4号〕。先頭の自由席・クモハ383-6に乗車。

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 特急型ながら、乗務員室直後のデッキからは前を見る事ができる。なので松本までデッキに立っていました。次の稲荷山では、長野行〔信州〕が待っていた。

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 姨捨の間には、もう一つスイッチバック式の、桑ノ原〔信〕があります。

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 運転士の業務用時刻表は、タブレット。

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 前夜に見たのと、ほぼ同じ場所だと思う所から撮った、善光寺平の車窓。

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 姨捨駅構内のポイント。

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 冠着では、211系の1225Mが待っていた。
〔しなの4号〕は聖高原に停車するが、乗降が全くなかった。

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 この先は超大トンネルが連続するが、単線ではあるが複線断面になっている。もう片側にレールが敷かれる日は、来るのか?

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 一方で明科~田沢間は複線になっている。快速2535Mとすれ違う。

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 右手には、北アルプスの山々を見る。槍ヶ岳や穂高岳はもっと奥だが。真ん中のひときわ高い山は、常念岳(2837m)。

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〔しなの〕の側面の方向幕。幕式の列車も少なくなってきたが、表示される内容は、本来これでも十分だったのではないか?

 アルピコ交通新島々行に乗り換えるが、荷物を預けるコインロッカーを探している間に時間が無くなって、列車そのものを撮る時間がなかった。

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 運賃等の表示器はサイネージになっているが、英語・中国語オンリーの表示もなされる(韓国語があっても良いのでは?)。

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 一方で、運賃の三角表も別にある。松本~新島々間710円、というのは、現状では高いのか、そうでもないのか(という気もする)。
 渕東で下車。上り電車を撮影する。

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 初代「なぎさTRAIN」が来た。架線柱のため少々撮りづらいが、何とかなった。

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 改めて、渕東駅。むろん無人駅。

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 駅名標には「渕東なぎさ」があしらわれています。トミーテックが展開する、いわゆる「鉄道むすめ」ではないアルピコオリジナルキャラクターだが、数年前の「鉄道むすめ」スタンプラリーでは、「ゲスト」として登場していました。ちなみに裏面には、ちびキャラの渕東なぎさが描かれているが、見る人いるかな?

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 待ち合わせの小屋には電車の乗り方が記された張り紙があるが、ここでも英中二か国語の張り紙があります。

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 日中は2運用になるが、もう1運用は、元東武の20000系でした。乗車はまた、次の機会。

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 この編成には、「パーミル会」のヘッドマークが掲げられていました。上高地線に、極端な急こう配って、あったっけ?確かに山に向かう路線ではあるが、パーミル会のパンフレットによれば、上高地線は最も急な勾配でも21.4‰。5年前に加わったらしい。

 渕東から新島々までは、歩いていきました。若干距離があるが。

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 新島々駅。駅前は上高地や乗鞍へ行く観光路線のバスのターミナルになっています。
 という事で、当然のごとく観光客で大賑わい。それはいいが、電車の発車直前になっても行列が長くて(この画像でもわかると思う。バスと共通なので)、ちょっと焦った(きっぷは券売機で買えるが、「なぎさTRAINのグッズが欲しかったんです。松本駅にはアルピコの窓口がないので)。

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 10時53分発松本行が、最初で最後の「なぎさTRAIN」になりました。
 右は、昭和の頃のモハ10形のカラーをラッピングした編成で、松本から渕東まではこの編成だったのだが、パンタを下ろしていました。

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 お別れのヘッドマークが掲げられていました。前後でデザインが異なり、これは松本側。

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 車内には、「なぎさTRAIN」の写真が掲げられていました。

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 タヌキ?電車は汽笛を鳴らしつつ、ノッソリノッソリと近づきながら、線路の外に出ていくのを待つ。

 当然のごとく、この電車も観光客が多かった。松本から渕東まで乗った列車では大学生が多かったし、ローカル私鉄としては良い状況だと思うが、それだけに、30分間隔に増発は、できないでしょうか?もちろん運転士の確保、という課題もあるが、信濃荒井と森口の交換とすれば30分サイクルのダイヤ編成は可能だし、松本での〔あずさ〕〔しなの〕との接続もある程度パターン化できるので、観光の利便性も向上すると思う。

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 松本に着きました。新島々側のヘッドマーク。
「さようならさようなら」と言っているけれど、具体的にはいつまで走るんだ?運転士に聞いたら、11月中だと教えてくれた。ただ、具体的な日程はまだわからん、というのが、この日の時点の話でした。
(11月3日に定期運転終了、17日の団体臨時列車で引退)

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 上高地線のホームは、JRの大糸線と共通。ただし、大糸線用の6番線はずっと奥。しかし、ホームの発車表示は、この位置ではこの7番線に停車している上高地線の電車が、大糸線の列車と勘違いされてしまう危険が、あるのではないか?大糸線は私鉄から始まったという歴史的な経緯もあるだろうし、根本的には(上高地線も含めて)ホームそのものの移動などの改良も、必要ではないか。

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 エレベーターの乗り場は「アルピコ交通」。しかも、上から張り付けた表示になっているようだ。№2876では「松本電鉄のままになっている」と書いたが、同じ松本駅の中で、鉄道会社名が発足から13年も経った今に至るまで統一できていないのは、どうしてなのか?

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 松本駅。
 駅前には一部バス路線が乗り入れているが、アルピコのバスはバスターミナル発着がほとんどで、駅前に入るバスの大半は、コミュニティ系の「ぐるっとまつもと」。他も市内の循環路線が中心のようで、郊外へ行く路線は発着しない。なので便数は少なくなるのだが、塩尻へ行く電車が発車するまでの間、わずか時間だが、バスを撮影してました。

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 その「ぐるっとまつもと」。ポンチョを使用しています。

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 最初は当然このバスもアルピコ交通だと思っていた。5桁の社番も記されているし。ところがよく見ると、車体の裾の社名が「栄和交通」となっていました。なんだ?と思った。路線バスの会社としては、聞いた事がなかった。社名はアルピコ交通と書かれた文字の上にステッカーで貼って表現していて、他者様のWEBに拠れば、数年前に移籍が行われたそうだ。帰宅後調べてみたら、山梨県にある事業者のようだが、栄和交通・アルピコ交通・松本市、いずれの公式WEBにもこの移管は確認できなかったし、バス停にも一切記載がなかった。どうなっているのだろう?(アルピコ交通との共同運行のようだが)

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 駅前の交通広場の一角には、「学都・岳都・楽都」と記された、三角柱の時計塔がありました。去年の12月にお披露目されたばかりらしい。 

 晴れていたし、できるなら移動してもう少しバスの写真も撮りたかったが、塩尻から辰野への列車に乗って、なおかつ普通列車だけで自宅に帰り着くためには、もう行かなければならない。12時23分発の普通列車で松本を後にする事になります。甲府を目前にしてアクシデントに遭遇する事になるのだが、それは次回にします。

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