№2798 中国地方 ローカル線めぐり 1.中国山地 横断したかったけれど

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 先月は2回に渡って、結構大掛かりな旅行をしてきました。クレジットカードの請求が怖いのだけれど、遠くへ行く事はどうしてもやめられないので、仕方ないですね。
 今回は前半・4月8~11日の中国です。特に芸備線は、全国初の「再構築協議会」が開催された事で、全国レベルのニュースともなりました。芸備線に限らず、中国地方のローカル線はどこも大変なのだが(三江線も廃線になって久しいし)、現状はどうなのだろうと、姫路~新見間の姫新線共々確かめてみたい、というのが、今回の旅のメインの目的でした。が…。

 旅行記は毎回結構なボリュームになってしまって、見る方も大変だと思うので、今回から原則、1日を2回に分けて書いていきます。だからこの旅は、6回に分けて書いていきます。

 4月 8日(月)

 少々異例ではあるが、今回は月曜日の夜が出発になりました。

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 見苦しくて申し訳ないが、熱海駅に進入する〔サンライズ〕。この日は〔出雲〕の方の12号車。モハネ285-203の「ノビノビ座席」。

 4月 9日

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 姫路到着。

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 後を追って出発する、岡山行1301M。姫路で115系は、いつまで見られるだろうか。

 この時点ではまだ静かだったけれど、6時過ぎくらいから、通勤客で賑わってきました。姫路駅はどうも必要以上に放送が多いし、音楽がやかましい。姫路に限らないが、もう少し静かにできないものか?

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 来年、全通50周年を迎える、山陽新幹線のポスター。「ウエストひかり」とか500系とか、「ひかりレールスター」とか、民営化後には様々な独自の施策が見られた山陽新幹線だが、九州新幹線との相互直通が始まって以降は、東海道と九州に挟まれて、やや地味になりつつある気がする。

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 播但線・そしてこれから乗る姫新線が発着するホームには、中間改札があります。
 ここから「青春18きっぷ」を使います。

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 姫新線・播但線のホームからは、通りの向こうに姫路城を見る事ができる。神姫バスの往来も多くなってきました。

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 播但線の103系。103系もまた、いつまで走るのか。既に221系の運用もあるし。

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 姫新線は、6時10分の初発列車上月行821Dもあるが、上月から先津山へ行く列車が同じになるので、6時55分発播磨新宮行1823Dで出発します。キハ127形の2連。

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 阪神8000系と同時の出発、になった。
 通学の学生でどんどん混んでくる。本来は太市で上り1824Dと行き違いになるはずが、現れなかった。次の本竜野での行き違いになった。その次の東觜崎で行き違いの1826D共々、3連ながらどちらもワンマン。

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 播磨新宮に着いたが、本来接続する佐用行4826Dの姿がない。7時11分着の4826Dからの折返しのはずだが。その次の上月発姫路行828Dもまだで、2・3番ホームは両方向への乗客であふれている。なのに、1823Dから折返しの1830D(右の列車)は、サッサと行ってしまった。駅員はいるのに、案内がキチンとできていない。

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 理由は聞きそびれたが、播磨新宮~佐用間のどこかで、何かアクシデントがあったようだ。1824Dの遅延もそのためで、結局4826Dは、40分の遅れで姿を現した。やはりキハ127形の2連。折返しは9分の遅れとなった。この列車も学生が多い。
 播磨新宮から先はローカル色が濃くなってきて、勾配もややきつめになってくる。桜がどこもかしこもブンブン咲いている。曇天で映えないのは残念だが。

 遅れが増幅すると心配だったが、幸いこれ以上の遅延はなく、佐用に到着(一番上の画像)。津山行2825Dに乗り換え。キハ120-353の単行。旅行者が多いように見えたが、ようやく一息付けたような感覚でした。

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 佐用出発後、しばらくは智頭急行と併走。やはり規格の差は歴然としている。

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 上月を過ぎて岡山県に入り、美作土居にかけて、山家川沿いの集落を見る。ここも桜が満開。元々山間部の桜は遅いようだし、今年は全国的に桜の開花が遅かったので(これでいつも通り、のはずと思うが)、どこでも満開の桜を見る事ができました。

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 車内の、岡山付近の路線図。布原駅が伯備線ではなく、芸備線の駅として扱われていることが、一目瞭然。

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 林野は美作市の代表駅らしいし、ここから岡山駅まで宇野バスの路線もあるようだが、もはや駅員がいない、棒線の駅。現在、上月~東津山間で行き違いができるのは、美作江見と勝間田だけ。

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 東津山で因美線と合流。一旦一本になる形態だが、左側のホームのさらに左に、線路があったようだ。

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 吉井川を渡る。ここも桜がブンブン咲いている。つくづく曇天が残念。

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 津山駅到着。去年の9月3日に来たばかりでした。

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 ここで予期せぬ事態に遭遇。何とこの先、新見までの区間が、「倒竹」のため不通、だって…!(因美線も強風で不通)駅員の話では、少なくとも午後にならないと開通しない、という。
 さあ困った。どうしても芸備線は乗りたいが、代替の足もなく、岡山へ回り道をせざるを得ない。慌てて時刻表をめくると、津山線の9時51分発快速〔ことぶき〕に乗り、岡山で伯備線に乗り換えると、普通列車だけでも新見からの備後落合行に乗れそうだ。

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 他に選択肢はない。去年乗ったばかりの津山線に、またお世話になる事になる。3934Dはキハ47形2連(1004+99)。
 あまり記す事はないが、乗り心地が良くない。

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 岡山11時13分発〔やくも9号〕。最初はこれで、乗車券分を支払っても新見までお別れ乗車、ともチラッと考えたが、結局そのまま見送りました。ところでこの列車は国鉄色復刻編成指定のはずだが、そうではなかった。何かあったのか。

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 ホーム上の橋上駅舎部のコンコースには、昔の〔やくも〕の写真が並んでいました。でも、キハ181系の写真はなかったの?

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 新見行849Mは213系の3連。西大寺始発。車掌乗務。倉敷までは観光客が多かった(このため、車掌の放送とは別に英語のアナウンスもあった)が、その先はローカル線風情。

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 石蟹で〔やくも14号〕を待つ。本来は井倉からの複線区間ですれ違うはずが、向こうが遅れていて待たされる事に。後追いでヘマって、ヘッドマーク部に標識がかかってしまったが、恐らく「動く」381系をナマで見るのは、これが最後でしょう。

 という事で、本来なら3分…これでも慌ただしいが…ある乗り継ぎ時間がなくなり(もちろん見捨てられはしない、と思っていたが)、しかも新見は階段でホームを移動する必要があったから相当しんどい乗り換えになったが、なんとか12時58分発備後落合行443Dに乗り込む事が、できたのでした。これに乗れないともう備後落合より先には行けなくなり、芸備線の乗車をあきらめざるを得ない所でした。それにしても、姫新線・津山~新見間に乗れなかったのは、致し方なしとはいえ痛恨。できるだけ早く乗りたい、とは思うが…、まあ、早くて来年ですね…。
 芸備線については、次回です。

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 西武・京王・京急・名鉄が、今年度の設備投資計画を発表しています。

西武 … 新宿線特急〔小江戸〕の10000系は置き換えが視野に入っているが、同時に有料着席サービスの刷新を行うとしている(「Laview」は〔小江戸〕には合わなさそうで、どうするのかなあと思っていた)。新スタイルの有料列車は、2026(R8)年度中の運行開始を予定。40000系3編成24両(という事は8連になる)の他、「サステナ車両」として、小田急8000形6連1編成を導入する。新宿線の中井~野方間及び東村山駅付近の立体化を推進し、入曽駅は東西自由通路を含めた橋上駅舎を整備する。また、西武新宿駅と直結する新宿サブナードと、メトロプロムナードを結ぶ新地下通路の都市計画決定を受けて、早期実現に向けて具体的な検討に入る。ホームドアは、今年度は練馬高野台・石神井公園で稼働開始。この他、タッチ決済による乗車サービスの実証実験を、21駅で開始する。更新工事中の運行管理システム「SEMTRAC」は、今年度は新宿線で運用を開始する。投資総額334億円は、西武鉄道としては過去最大だそう。

京王 … まず別リリースで、新型2000系導入を発表しています(再来年・2026(R8)年初め)。想定イラストを見ると、正面の形態は東急2020系などと共通と見えるが(製造は総合車両製作所)、顔つきが可愛らしいよねえ。21世紀に入ったあたりからの通勤電車の顔つきは、どこも結構ギラギラしていた所があったような感があるが、その東急2020系もだし、「スマイルトレイン」と銘打った西武30000系あたりから、一部では傾向が変わってきたところも感じられます。「少子化」とかもあるだろう、子供たちに親しんでもらいたい、という思想があるのではないか。西武40000系の「パートナーゾーン」と同様のフリースペースを設定するのもそう(ただし京王は中間5号車)。40両(10連×4)導入との事で、これで7000系の置き換えが本格化するのではないか。設備投資計画は、その2000系導入の準備の他、5000系を2編成増備し、〔京王ライナー〕を増発する。笹塚~仙川間の連続立体化は、上北沢駅付近の第5工区がようやく着手になり(ただし、まだ用地買収は完了していないようだ。昨日乗ってみたけれど、まだ建築物が残っている)、全工区で工事を推進する。ホームドアは永福町(2・4番線)・久我山などで整備。京王稲田堤駅でリニューアル実施。タッチ決済・QRコード活用のサービスを、今年中に全駅に拡大する。投資総額398億円。

京急 … 今年度は車両の新造はなく、1000形16両(8連×1・4連×2)で、フリースペース設置や固定窓の一部開閉化を行う。品川駅付近の連続立体化を推進、今年度は品川駅付近の仮設化などを行う。神奈川新町駅は大規模改良工事に着手、羽田空港第1・第2ターミナル駅は引き上げ線新設、泉岳寺駅は東京都と共同で改良工事を行う。「スマートサポートシステム」(改札口に駅員を配置せず、インターホンで応対を行う。既に24駅に導入し、今年度は15駅に導入)や「信号取扱いの自動化」という項目もあるが、これを見ると、京急も変わってきているかなあと感じる。投資総額324億円。

名鉄 … 9500系(4連×3)・9100系(2連×2)を導入するが、今年度から正面の形態を変更し、貫通扉を中央に配置して、連結運転時の通り抜けを可能な構造とする(名鉄においてこの構造は、「ミュースカイ」2000系を除くと、5500系以来?)。車内防犯カメラを廃車対象車両を除く全車両に2028(R10)年度までに設置、新たに運転指令などがリアルタイムで映像を確認できる通信機能を追加する。知立・喜多山・若林・苅安賀駅付近の高架化工事を推進。金山駅では3番ホームでホームドアの実証実験を行う。タッチ決済・QRコード活用の改札通過サービスは、秋から対象駅を拡大する(現在は中部国際空港・金山・名鉄名古屋で実証実験中)。神宮前駅西街区再開発計画計画を推進し、名鉄一宮駅ビルのリニューアル(今春までは名鉄百貨店だった)を行う。投資総額360億円。

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