№2788 JTB時刻表2024年5月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2024年5月号」、先週金曜日発売になりました。

 表紙は、山形新幹線のE8系。さくらんぼ東根~東根間の橋梁を通過する所だが、古い鉄橋(白水川の橋梁だろうか)+最新鋭「新幹線」車両、のミスマッチを狙ったの構図、なのだろうか。

「乗り物情報局」は、「北海道中央バス レバンガ北海道ラッピングバス運行中」「白山市 『トレインパーク白山』オープン」。

 新型車両コレクション 2024

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 今春の鉄道の最大のトピックスは北陸新幹線敦賀延伸だったが、車両面では在来のE7系・W7系をそのまま使用するので、車両の面では、山形新幹線のE8系、となるのだろうか。
 先日乗ってきたばかりだが、旅行記でも記した通り、普段から山形新幹線を利用している、というわけではないので、在来車両と比較してどこがどう優れている、というのは表現し辛い。むろんE8系に限らないが、ゆとりのある座席回りなどは、高速バスや新幹線にはないアドバンテージだと思うし、コンセント設置も、近年の新幹線・特急列車では、もはや常識だろう。
 既に若干のスピードアップも図られているようだが、本領を発揮するのは、〔つばさ〕全車両がE8系置き換え、そして福島の上りの連絡線が完成・供用開始となった時点、ではないだろうか。
〔やくも〕の273系は、先日一瞬すれ違ったのを見ただけ。座席のカラーリングが、グリーン車・普通車ともE8系とは真逆なのが面白い。6月15日には、置き換えが完了するようだ。
 阪急京都線の2300系は、先日現物が姿を現したそう。「PRIVACE」車はドアが中央部にあるのが、私鉄としては異例かも。当面は1編成だけで、あとは在来の9300系に「PRIVACE」車を組み込む形になりそう。それにしても、クロスシートの特急・新快速がしのぎを削ってきた京阪間で、有料座席サービスが展開されるとは時代も変わったもので、JR西日本もこれを見て、「Aシート」車の拡充を急ぐことになるのではないか?
 中央線快速のグリーン車は試運転が繰り返されているが、今現在も金沢文庫でせっせか製造されているのが、京急の電車からも良く見えますねえ。グリーン車組み込みだけでなく、中央快速線そのものの運行形態も、かなり変わる事になるのではないかと予想される。
 東武アーバンパークライン(野田線)の新車両80000系は、先日リリースが出ました。
 観光列車も相変わらず、JR各社でいくつか発表があり、「SATONO」は既に運行を開始しているが、今後は日本の国内で、JR・私鉄ひっくるめた観光列車同士の競争も起きるのか。「新車」からは多少外れるが、個人的には、もう少し肩ひじ張らず、気楽に乗れる列車が欲しいと思う。グルメも「B級グルメ」でいいんじゃないの?高級一辺倒ではない、大衆性も出すなどの差別化が、今後観光列車の課題として出てくるのではないか、と思っています。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、〔やくも〕の273系。6月15日には、置き換えが完了すると思われる。

 会社線は、富山地方鉄道の富山市内線(南富山駅前~富山大学前)間軌道線の、土休日ダイヤ。現状は、日中は7~8分毎で、南富山駅前側・富山大学側双方とも、1時間間隔で富山港線に直通。なお富山港線と環状線は記載がない。
(現在発売中の「私鉄時刻表 関西 東海 2024」には、平日も含めて全線全駅(停留所)の、朝夕の時刻が掲載されている)

本文
 北陸新幹線が開業する前の北陸本線から転換された、ハピライン・IR・あいの風・トキめき(日本海ひすいライン)の敦賀~直江津間が、今号から一体で掲載されるようになった。
 基本的にハピラインは福井で、IRは金沢で系統が分断されている。また、泊~市振間はあいの風の区間だが、1往復を除いてトキめきのDCで運行される。
〔あいの風ライナー〕(土休日運休)を利用せず、普通列車・ハピラインの快速だけで敦賀~直江津間を乗り通すと、乗り継ぎが成り立つのは、下りが9回・上りが12回。最速は6時間05分となった。直江津を18時09分に発って、敦賀は日付が変わるが、0時14分。ただし、泊~富山間の582Mは土休日運休なので、平日でないと成り立たない。土休日の場合は、直江津13時15分発→19時25分敦賀着(福井→敦賀は快速)の6時間10分。全体的に、上りの方が早め。下りは乗り換えの相手が区間運転、というケースがかなりあり、上りよりは30分位、余計にかかるようだ。乗換駅で食料を買い込んだりするには、余裕があって良いかも知れないが。
 運賃はハピライン1,750円+IR1,330円+あいの風2,220円+トキめき1,310円=6,610円。北陸新幹線の敦賀~上越妙高間の乗車券は4,060円だから、5割以上高い。 

 根室本線・富良野~新得間が先月を持って廃線になった事で、残存区間は(南千歳~)新得~釧路と、滝川~富良野及び釧路~根室に分割されて掲載されている。
 札沼線や日高本線、留萌本線もだが、北海道では度重なる廃線の結果、路線の名前が実態に合わなくなってきている。もう「愛称」などという中途半端なものではなく、正式な名称そのものを変えるべきではないか。あるいは法律上の縛りがあるのかも知れないが。根室本線の場合、滝川~富良野間は「芦別線」、新得~釧路間は「石勝線」(として南千歳側と統一)、釧路~根室間は「根室花咲線」とでも呼び変えた方が良さそう。

 長距離バスでは、金沢~能登各地への北鉄奥能登バスの臨時ダイヤが、今5月号から掲載。金沢駅西口~珠洲(すずなり館)間は1往復で、全区間の所要時間が3時間50分と50分近く増、金沢駅西口~能登町役場間も1往復(すずなり館までは行かない)で、全区間の所要時間は3時間20分と30分強の増加になっている。どちらも金沢を7時台に出て、18時台に帰ってくるダイヤとなっていて、地元の方々にはやや利用し辛いとも思うが、現状では仕方がないか。金沢駅西口~輪島駅前間は4往復(マリンタウンまでは行かない)で、全区間の所要時間は3時間10分、14分の増。なお金沢駅西口→羽咋・高浜間「高浜急行」の記載がないが、北陸鉄道公式WEBには、路線そのものの記載、もちろん運行されているか否かも記されていない(少なくとも私は発見できなかった)。
 根室本線廃止に伴い増発された〔ノースライナー号〕は、美瑛駅前・道の駅南ふらの(幾寅)・落合の時刻が追加で掲載。道の駅南ふらのと落合は乗降の制限がなく、幾寅・落合~新得間は唯一の公共交通となる。なおマークがないが、美瑛駅前は、帯広行は乗車・旭川行は降車のみ。

 根室本線の代替バスとしては〔ノースライナー号〕の他、南富良野町と占冠村の、道の駅南ふらの~幾寅駅~トマム路線が運行を開始した(774-B)。旧鉄道の並行路線ではないが、トマムから石勝線特急乗り換えで札幌・新千歳空港方面への足を確保、という事だろうか。富良野~金山間は、従来からの占冠村営バス富良野~占冠線が運行されている。なお、ふらのバス路線が一部延長して幾寅駅まで乗り入れているが、この路線については掲載がない。
 長く書き続けてきた、厚床~中標津間については、ようやく現状の時刻が掲載されるようになった(775-C)。と言っても、在来の根室市内~根室中標津空港間の空港バスの時刻を転載しただけ。中標津~別海間は阿寒バスが運行を開始しているが、時刻の掲載がない。
 小湊鐵道(791-B)は、トロッコ列車の代わりとなる、キハ40形使用の観光急行の時刻が掲載になった。土休日は五井・上総牛久~上総中野間2往復、また平日ながら4月30日・5月1・2・10日にも五井~上総中野間1往復が運行される。指定席料金600円が必要(養老渓谷~上総中野間は自由席)。
 3月いっぱいで廃止になった三宮~有馬温泉間の路線バスの代替として、今月から神戸三宮BT~三田プレミアムアウトレット間の座席定員制高速便の一部を、有馬温泉経由に変更して運行している(838-B)。一部便は神戸空港発着。なお、同じく3月いっぱいで廃止のJRバス園福線の代替路線は、掲載がない(園部側は中京交通、福知山側は京都交通が代替)。
 スカイレールサービス(844-A)は、「4/30 12時発を持って運行終了」の注釈が入りました。

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《What's New》
23日 不法入国者ルワンダ強制移送 英議会が可決
24日 福島第一原発 処理水放出約6時間半停止

 さて、これから急遽、5泊6日の富山・岐阜・愛知の旅に出ます。5月から勤め先が変わる事で、現在の勤め先は今月いっぱいで退職、年休消化のため今日が最終出勤日となったため、この機に長期の旅に出ようと思います。新しい勤め先では、当分連続した休みは取れない見込みなので。また現地で書きます。

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