№2723 小田急小田原線 登戸駅

 小田急小田原線の、近年の複々線化事業に伴う地下化・高架化駅の今の姿を、豪徳寺(№1029)経堂(№1123)千歳船橋(№1124)祖師ヶ谷大蔵(№1125)成城学園前(№1126)、そして最後の複々線化区間の下北沢(№2660)東北沢(№2689)世田谷代田(№2690)と巡ってきました。
 最後は多摩川を渡って神奈川県の、登戸駅です。下りの2線は今のところ、ここで終わりです。高架化と合わせて、大きな駅になりました。

小田急電鉄登戸駅 01高架駅 2023_1015.jpg
 小田急の登戸駅は新宿から18番目の駅で、神奈川県の最初の駅になります。JR南武線との乗換駅。2022(R4)年度の1日平均乗降人員146,926人は、新宿・町田・代々木上原・藤沢に次いで小田急で5位。快速急行・急行・準急・通勤準急が停車するが、通勤急行は通過。駅ナンバリングOH18。

小田急電鉄01-18登戸.jpg
 いつ撮影かは記録がなくて申し訳ないが、おおよそ30年くらい前の登戸駅です。確かJRとの共同使用駅で、駅の営業はJRへの委託だったと思う(当然乗り換えはノーラッチ)。JRの2面3線は変わっていないが(駅舎は橋上式になった)、小田急は普通の相対式でした。

小田急電鉄登戸駅 02エスカレーター 2023_1015.jpg
 現在のJRの橋上駅舎と小田急の中央改札口(2F)は連絡通路(ペデストリアンデッキ)で結ばれているが、その連絡通路の端、地上に降りる部分にあるエスカレーター。

小田急電鉄登戸駅 03エレベーター1 2023_1015.jpg
 その近くにある、エレベーター。
 全然関係なくなるけれど、手前の郵便ポストは、Jリーグ・川崎フロンターレのデザイン。

小田急電鉄登戸駅 04エレベーター2 2023_1015.jpg
 中央口近くにある、エレベーター。

小田急電鉄登戸駅 05エントランス 2023_1015.jpg
 小田急駅中央口のエントランス。JRの駅からの連絡通路が繋がっています。

小田急電鉄登戸駅 06藤子・F・不二雄キャラクター 2023_1015.jpg
 この通路の柵には、藤子・F・不二雄のキャラクターが描かれたプレートが見られます。登戸は「藤子・F・不二雄ミュージアム」の最寄り駅、という事もあり、これから先、特に「ドラえもん」をイメージした装飾が随所に見られます。

小田急電鉄登戸駅 07コンコース 2023_1015.jpg
 中央口のコンコース、だが、思いの他狭く感じられました。小田急5位の大駅かつJRの乗換駅なのに、だが、大半が乗り換え客で、足早に改札を素通りするだけ、になるからかも知れない。

小田急電鉄登戸駅 08横浜銀行ATM 2023_1015.jpg
 当然、横浜銀行のATMもあります。

小田急電鉄登戸駅 09セブンイレブン 2023_1015.jpg
 セブンイレブンでは、ドラえもんのグッズも販売。

小田急電鉄登戸駅 10周辺案内図 2023_1015.jpg
 セブンイレブンの脇にある、周辺の案内図。駅のすぐ南に向ヶ丘遊園駅があるのが、分かるでしょうか。両駅は0.6㎞しか離れていない。

小田急電鉄登戸駅 11案内カウンター 2023_1015.jpg
 案内カウンター。

小田急電鉄登戸駅 12券売機 2023_1015.jpg
 券売機。やはりもう台数が少ない(うち1台はチャージオンリー)し、券売機の前に列ができる事もない。

小田急電鉄登戸駅 13中央口改札口1 2023_1015.jpg
 中央口の改札口は、2か所に分かれています。こちらは案内カウンターに接続する係員窓口があります。

小田急電鉄登戸駅 14中央口改札口2 2023_1015.jpg
 中央口の改札口はこちらがメインになり、行き交う旅客も断然多いが、遠隔で駅員の配置はない。

小田急電鉄登戸駅 15中央口精算機1 2023_1015.jpg
 精算機も2か所あります。こちらはメインの改札口の脇。

小田急電鉄登戸駅 16北口改札精算機 2023_1015.jpg
 もう1か所は、案内カウンターがある側になります。どちらも、紙の乗車券の精算もできます。撮影日(10月15日)はハロウィンに近かったからか、ハロウィンの装飾が見られます。

小田急電鉄登戸駅 17コンコース発車案内表示 2023_1015.jpg
 中央改札口の、発車案内表示。

小田急電鉄登戸駅 18改札内コンコース 2023_1015.jpg
 改札内のコンコースも、割と狭いかも。

小田急電鉄登戸駅 19箱根そば 2023_1015.jpg
 小田急と言えば、箱根そば。

小田急電鉄登戸駅 20記念撮影コーナー 2023_1015.jpg
 記念撮影のコーナーも。ドラえもんがアンキパンを食べている。

小田急電鉄登戸駅 21mamaro 2023_1015.jpg
「ベビーケアルーム mamaro」。下北沢にもありました。小田急のいくつかの駅で展開されています。

小田急電鉄登戸駅 22改札内コンコースエレベーター 2023_1015.jpg
 ホームに行くエレベーターの入口には、「どこでもドア」がデコってあります。

小田急電鉄登戸駅 23ホーム行エスカレーター 2023_1015.jpg
 ホームへ行く、エスカレーター。

小田急電鉄登戸駅 24改札内コンコースホーム案内 2023_1015.jpg
 コンコースの、ホームの案内がドラえもん柄。首の鈴がワンポイント。

小田急電鉄登戸駅 25北口改札 2023_1015.jpg
 一方、北口にも改札があります。ただし、ここは降車専用。ここから駅に入る事はできません。その改札口。当然遠隔で無人。

小田急電鉄登戸駅 26北口精算機 2023_1015.jpg
 精算機はあります。が、左側に記されている通り、トイレはないので注意。

小田急電鉄登戸駅 27北口改札階段 2023_1015.jpg
 改札口から、外へ出る階段。多摩沿線道路を挟んだ反対側に出る事になります。

小田急電鉄登戸駅 28ホームエレベーター 2023_1015.jpg
 ホームのエレベーター。もちろん、どこでもドア。

小田急電鉄登戸駅 29ホーム駅名標 2023_1015.jpg
 駅名標もまた、ドラえもんデザイン。

小田急電鉄登戸駅 30ホーム待合室 2023_1015.jpg
 待合室。よく見ると、ドラえもん柄のベンチもあります。待合室は上下ホームにあります。

小田急電鉄登戸駅 31ホームベンチ 2023_1015.jpg
 オープンのベンチ。

小田急電鉄登戸駅 32ホーム飲料販売機 2023_1015.jpg
 飲料の自販機自体は普通のデザインだが、左側のリサイクルボックスがまた、ドラえもんデザイン。

小田急電鉄登戸駅 33ホーム時刻表案内板 2023_1015.jpg
 時刻表と、停車駅の案内その他。現在日中は快速急行・急行・各停が10分サイクル。ただし急行は今年のダイヤ改正で、新宿~新松田間の列車が町田~小田原間に短縮されたため、代替で千代田線直通((主に常磐線我孫子)~向ヶ丘遊園間)の準急を急行に変更しています。登戸で言えば、その分日中の準急が減便になっている。

小田急電鉄登戸駅 34ホーム発車案内表示 2023_1015.jpg
 ホームの発車案内表示。

小田急電鉄登戸駅 35ホーム 2023_1015.jpg
 最後に、新宿方から見たホーム。代々木上原から来た複々線は、下りはこの登戸で終わり。上りは向ヶ丘遊園から2線になっているので、登戸~向ヶ丘遊園間は変則3線になっている。下りの2線化は周辺の再開発事業の様子を見て、とされているが、実現はかなり先になるように見えます。コロナ禍でお客さんが減ってしまって、列車も減便になってるので、当分はこのままで行く、という所ではないでしょうか。

 登戸駅は、前述の通り小田急全体でも5本の指に入る乗降がある(藤沢より少ないのはやや意外だが)が、ロマンスカーの停車が、未だに1本もありません。隣の向ヶ丘遊園は、比較的最近まで一部停車があったのに。ある程度は停めてもいいんじゃない?南武線沿線から箱根へ、という戦略があっても良いはずだが、登戸は昔も、通勤電車でも一部は通過になっていて、小田急内部ではあまり重要視されていないのか?とも思ってしまう(現在の通勤急行が停車しないのは、混雑を分散させるという意味で分かるのだが)。小田急にとっては、同じ川崎市内でも、自社の路線(多摩線)が分岐する、新百合ヶ丘の方がやはり重要、なのでしょうか?
 これで、複々線事業で変わった小田急小田原線の駅の今の姿を、全部公開し終わりました。東北沢・下北沢・世田谷代田…地下・梅ヶ丘・豪徳寺・経堂・千歳船橋・祖師ヶ谷大蔵…高架、成城学園前…地下、喜多見・狛江・和泉多摩川・登戸…高架、と目まぐるしく上下移動する様は、複々線事業に関わってきた小田急の苦闘を体現しているとも言えます。コロナ禍で減便になってしまっているが、それでも複々線事業の効果は、今後も存分に出てくるはずです。これが今後の小田急の発展に結びつく事が期待されます。

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 伊予鉄道が、郊外線の新車両700系の新製導入を発表しました。再来年2月から3年かけて、6編成18両を導入するとの事。元京王5000系の700系は、順次廃止になります。伊予鉄道は600系(2連×2)も新造車両で、昨今の中小私鉄では珍しく新造車両が多く(静岡鉄道もそうだが)、快挙とも言えるが、裏を返すと、適当な中古車両がなくなりつつあるという事ではないでしょうか(むろん、新造の方が中古より性能が良い、という事もあるだろうが)。地方私鉄では「1067㎜軌間の18m車」が最も好まれた中古車両になっていたと思うが、関東の大手私鉄においては、東京メトロ日比谷線~東武スカイツリーライン(伊勢崎線)が20m車になった事で、東京メトロでは(架線集電式路線では)全滅、東武も20000系が栃木県内ローカル運用に転用改造されて、あとは東急の池上線・東急多摩川線のみとなりました。あとは名鉄がこの規格だが、ここが中古車両の供給元になるのは、(過去には例があっても)あまり考えられない気がする。伊予鉄道以外でも早急に置き換えを必要とする元大手私鉄中古は少なくないと思われるが、今後困る事になる事業者が、数多く出てくるのではないか?

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