№2715 山陰~北陸~東海 JR西日本のローカル線を追う 3.小浜線と 新幹線待つ敦賀

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 2日目、小浜線と北陸本線を乗り継いで福井へ、その後越美北線を往復します。
 小浜線と越美北線は、本当は2年前に乗りたかったが、あの時は台風接近の影響で北近畿から北陸の天気が大荒れ、加古川線で谷川にたどり着いたものの、そこから福知山にも行けず、泣く泣く両線の乗車はあきらめ、大阪・京都・米原経由で福井を目指さなければならなくなったのでした。今度こそ。

 9月 4日(月)

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 朝方は時間があったので、西舞鶴駅付近を少しうろついて、動画も撮りました。綾部側の踏切から見た、京都丹後鉄道の車庫。朽ち果てつつある「タンゴエクスプローラー」と、営業開始のアナウンスが待たれる、元JR東海のキハ85系。この並びは貴重だ。

2023_0904-02 北近畿タンゴ鉄道看板.jpg
 車庫の脇には、北近畿タンゴ鉄道時代の看板が放置されていました。

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「進撃の巨人」ラッピング車の姿も(基地外の公道から撮っています)。

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 京都交通の「もうひとつの京都・海の京都」ラッピング車が現れました(公式には運行が終了)。

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 改めて、西舞鶴駅。近代的なビルで、「西駅交流センター」が入っています。

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 1Fのフロアでは、当地ゆかりの細川 幽斎の展示が行われていました。元々は戦国時代の武将・細川 藤孝で、後に仏門に入って幽斎と名乗りました。「大河ドラマの主人公になった事はない」が、3年前の「麒麟がくる」では、藤孝時代を眞島 秀和が演じ、準レギュラーと言えるくらいの登場はありました。

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 改めて、西舞鶴駅の営業時間の告知。夜だけでなく、朝の、一応ラッシュと言える時間さえいない。10時前にならないと、駅員が出てこないとはねえ。

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 今の西舞鶴駅の時刻表。なお京都丹後鉄道は、窓口は別です。

 8時32分発の327Mで出発。クモハ125-6+クモハ125-1の2連。 

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 東舞鶴は高架駅。西舞鶴が閑散としていたのも、舞鶴市の中心は東にある、という事なのだろう。
 この列車がそのまま、小浜線929Mとなる。327Mはクモハ125型の小浜線への送り込み、という事になるが、ではなぜ、福知山始発の直通、という形にならないのだろうか?
 反対側は福知山行330Mで、敦賀発922Mからの通しと思われる。

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 一階の改札の前には、「艦隊これくしょん」のキャラクターのパネルがありました。ナニこれ?

2023_0904-11 小浜線田園地帯.jpg
 小浜線って、何か海岸線に沿って走って、存分に海の景色を楽しめる、というイメージもあるが、実際のところは、海が見える所は多くはない。ほとんどの区間は、ごく普通の農村地帯。むろん、これも味があるけれど。
 青郷から福井県に入ります。

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 若狭本郷駅に隣接して静態保存されている、SL「義経号」。1990(H2)年に大阪の鶴見緑地で開催された、「花と緑の博覧会」で走っていたものです。実は、私もこのSL列車に乗りました。

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 駅舎も、「花博」でSL列車の「風車の駅」として使われていたものを、移築したものです。

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 この若狭本郷で、上り926Mを待つ。向こうもクモハ125の2連。

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 それでも三松付近からは、左に若狭湾を見るようになります。曇天が残念。若狭本郷を出てすぐ。

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 北陸新幹線の敦賀~新大阪間は小浜経由という事になったが(着工は延期)、小浜駅付近は、特に新幹線がどうのこうの、というものは見られなかった。小浜駅を過ぎてすぐの南側の堤防に、スローガンみたいな看板が掲げられているだけ。

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 新幹線の駅は小浜併設ではなく、東小浜駅付近に造られる事になるらしいが、現状の東小浜駅は、棒線の簡素な無人駅。以前は島式ホームで行き違いもできたようだ。総合福祉センターが入ったビルが接続している。

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 若狭有田駅の、待合室に掲げられていた時刻表。12往復。夕方は1時間に1本程度はあるものの、上下とも10・11時台は列車がなく、上り(舞鶴方面行)は、8時40分の次は12時04分で、3時間以上列車がない。手元に先日購入した、「交通公社の時刻表1982年6月号」(東北新幹線大宮~盛岡間開業)があるが、小浜線のページを開くと、当時の小浜~舞鶴間は急行〔大社〕〔わかさ〕があり、普通列車も、当時も12往復あった(ただし若狭有田は普通列車も通過が多かった)。電化された現代も、普通列車の本数は41年前と変わらず。

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 1両目の車内。若狭有田を発った時点では、乗客は18人。マスク着用は3人しかいなかった。

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 それでも美浜では結構な乗車がある。若い人が多い。普通の月曜日だと思ったが、皆して遊びに行くのか?
 と思いながら西敦賀に着くと、敦賀の市街地を見下ろす。右手には新幹線の駅を控えた、敦賀駅。

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 敦賀到着。以前来た時はまだ工事が終わっていなかった新幹線駅も、あとは列車を迎えるのみ。

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 敦賀駅の駅舎。在来線の方は、新幹線開業後にはどう変わるだろうか。

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 駅舎に隣接する「敦賀駅交流施設オルパーク」の壁面に描かれた、北陸新幹線W7(E7?)系の写真。この時点ではまだ、「2024年春開業予定」のまま。

 今回改めて小浜線に乗った感触としては…。案外普通のローカル線だったなと。むろんそれは誉め言葉ではあるのだが、ただ、少なくとも東舞鶴~小浜~美浜~敦賀といった、比較的大きな町を結ぶ区間くらいは、利用が繋ぎ止められないと、新幹線云々以前に、経営が行き詰る事になるのではないか。何か活性化策が欲しいが…。

 最初は福井宿泊を考えていたが、最終日は湖西線~草津線~関西本線経由とするので、敦賀宿泊にしました。駅前のホテルに余分な荷物を預けてスッキリ。福井経由で、越美北線を往復してきます。これは次回。

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 前述の通り、先日、JTB時刻表の復刻版「交通公社の時刻表 1982年6月号」を購入しました。東北新幹線はささやかなもので、〔やまびこ〕が大宮~盛岡間4往復(全列車途中宇都宮・郡山・福島・仙台~盛岡間各駅に停車)・〔あおば〕が大宮~仙台間6往復と、ローカル線なみでした(7月23日以降増発)。それでも全列車、ビュフェが営業していました。前回書いた急行〔砂丘〕は、この時点では鳥取~岡山間に3往復設定され、最速は2時間32分でした(今の〔スーパーいなば〕は最速1時間45分)。因美線は他に大阪~津山~鳥取間〔みささ〕という急行も2往復設定があったが(1往復は因美線内〔砂丘〕と併結)、大阪発1号が、鳥取まで4時間45分もかかっていました。福知山線経由の特急〔まつかぜ〕でも4時間10分が最速なので意外に早いともいえるが、現代の〔スーパーはくと〕では2時間30分かからないので、やはり時間がかかりすぎ。高規格の新線が開業したら、在来の路線がローカル線に転落してしまうのは、やむを得ない事ではあるでしょう。〔みささ〕の名は三朝温泉から来ていると思うが、三朝温泉に行くバスが出る倉吉まで行くのは1往復のみ、もう1往復は鳥取発着なので、やや?なネーミングだったかも知れません。いずれにしろ、古き良き時代の話。

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