№2712 バスジャパン・ハンドブックシリーズV112 神姫バス

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「バスジャパン・ハンドブックシリーズ」(「BJシリーズ」)の最新刊「V112・神姫バス」は、今年の夏場には刊行されていたのに、また遅くなってしまいました。既に次の「V113・西武バス」が書店に並んでいるのに。

 神姫バスは、12年前・2011(H23)年のR76で一度取り上げられていて、非常に簡単ながら№682で書きました。
 それ以降の変動として、去年神姫グリーンバスとウエスト神姫が合併してウイング神姫となったほか、「観光バス」は持ち株会社傘下を経て神姫観光の運行になり、姫路神姫タクシー(→神姫タクシー姫路・今月神姫観光に吸収合併)のバス部門がなくなりました。

◆ 神姫バスの車両たち
 乗合バスの事業所(営業所・出張所)は、この12年の間では新設・廃止はない。神姫バス西脇〔営〕がウイングの営業所になった一方で、神姫バス社〔出〕と旧グリーン社〔営〕が、神姫バスの営業所に再編成されたくらい。神姫観光は、旧神姫観光バスとの比較では、京都〔営〕が廃止になった一方で、神戸〔営〕がポートアイランドに開所しています。
 旧グリーンの本社は神河町(播但道神崎南ICの近くで、一番近いJRの駅は播但線の寺前)、旧ウエストの本社は相生市にあったが、現在のウイングの本社は、山崎〔営〕(神姫バス山崎〔出〕併設)と同居しています。
 適宜12年前と比較しながら(ただし№682は乗合しか書かなかった)、データを分析していきます。なお、神姫バス西神〔営〕のいすゞ乗合車は7台となっているが8台、従ってグループ4社合計は1,041台が正当と思われます。この数字を基にします。

1.この1,041台という数字は、12年前より25台の減少。
 用途別では、乗合車は691台で、むしろ5台増えた。特高車が141→205台と、3割以上の大幅な増加。一方で貸切は192→115台と、4割以上の大幅な減少になっています。貸切は乗合車の貸切登録も多く、純粋な「観光バス」は100台に満たないと思われます。特定は15台の減少。

2. 乗合車は、登録番号の「姫路」と「神戸」でエリアを分けると、姫路306台・神戸385台と、本社がある姫路より、神戸の方が多い。12年前は姫路317台・神戸368台なので、その差が開いている。神戸は明石市営バスや神戸交通振興の路線を引き継いだ事、関連で神戸市内の路線が拡充された事があるだろうか。グループ全体では66.38%、2/3を占める。12年前より若干増加したが、大幅なものではない。
 会社別では、神姫バス502台・ウイング149台・ゾーン38台、そしてなぜか、神姫観光の姫路〔営〕に2台の在籍がある。神姫観光はどこに路線があるのかと探してみたが、神姫観光・神姫バス共に、路線が見つからなかった。12年前は神姫バス563台・旧グリーン43台・旧ウエスト52台・ゾーン27台でした。
 事業所では、神姫バスの三田〔営〕74台・明石〔営〕73台で、この2所が、神姫バス内でそれぞれ15%に近く、グループ全体でも10%を上回っている。ただし三田〔営〕は、12年前は90台だったので16台の減少。ローカル路線の整理は若干あるが、JR宝塚線(福知山線)の近代化とニュータウン開発でかなり発展した所でもあり、連節バスも導入されているほどなので、ちょっと理由が分からない。明石は18台増加したが、これは市営バスの継承もあるだろう。山陽バスの撤退で、明石駅付近は神姫バスの独占となりました。
 姫路エリアでは、やはり姫路〔営〕が59台と、最も多い。しかし12年前は81台だったので、1/4以上の減少。姫路東〔出〕も39台→32台の減少で、姫路市営バスの継承があったのに、これもちょっと理由が分からない。やはりローカル路線の整理や減便が大きかったのだろうか。
 ウイングは旧グリーンと旧ウエストの合計より多くなったが、西脇〔営〕が神姫バスより移管された事、山崎〔営〕が14→33台と大幅に増加したからか。神姫バス姫路〔営〕の減少は、あるいはウイング山崎〔営〕への移管があったのか(神姫バス山崎〔出〕は35→24台)。
 ゾーンは、窟屋〔営〕が14→26台と、大幅な増加。
 特高車は、三田〔営〕の49台が目を惹く。神姫グループ全体でも特高車の配置が一番多く、グループ全体の1/4に近い。神姫バス内では27.53%。後述の紀行でも出てくる三宮~ゆりのき台・関西学院間及び三宮~三田間の特急路線の存在が大きいのか。前者は、市内バス路線と同じくらいの本数がある。また、明石〔営〕16台・大久保〔出〕9台も目を惹く。明石からの高速バスってあったっけ?と思ったが、第2神明道路を利用したポーアイ・三宮~神戸学院大学・神戸市西区南部~(明石市)高丘6丁目間の特急・快速バスを、両所で分担して運行している(高丘6丁目は、大久保〔出〕隣接)。12年前は明石〔営〕2台、大久保〔出〕には配置がなかった。
 一方で姫路〔営〕だけ。東京へ行く夜行はあるが、あとは空港アクセス路線があるものの、全体の路線数は少ない(神戸空港行がないのは意外かも)。
 この他では、観光17台が目に付く。今は関西~東京方面間5路線・梅田~名古屋間1路線の夜行便を運行している。ウイング山崎〔営〕9台は、三宮への高速路線だろう。神姫観光に限らず旧ツアーバス組の大半がそうだが、夜行路線でトイレがないのは大丈夫か?とどうしても思ってしまう(普通に走れていればまだ良いが、大事故などで、高速道路上で身動きが取れなくなった時が心配)。
 貸切車は、神姫バス本体は乗合から転用のエルガ5台のみ。純粋な「観光バス」は観光の他、ウイングとゾーンにあり、両社の全営業所に配置がある。ウイングは中小型車が中心。観光の中小型車は3台のみなので、グループ内で棲み分けができているのだろう。
 観光は、姫路〔営〕の29台は変わらないが、小野〔営〕が26→7台と大幅に減少している。大阪〔営〕は、今は特高車の方が多い。ウイングは、粟賀・相生両営業所が6台ずつ。
 特定車は、神姫バスは配置がなくなった。ゾーン窟屋〔営〕が11台と最も多い。

3. 平均車齢は、乗合車としては2年ぶりに、エルガハイブリッドがまとまって入った、今年2023(R5)年を0年として計算しました。
 乗合車は、神姫バス10.55年・ウイング14.23年・ゾーン13.89年・観光20.00年という数字になりました。12年前は8.75年と書いていて、全体的に経年化している。
 神姫バスは、姫路エリア10.69年・神戸エリア10.45年でほぼ差がない。営業所別で一番若いのは加古川南〔出〕の8.76年、次いで社〔営〕9.00年、姫路東〔出〕9.69年、三田〔営〕9.81年。最も高いのは意外にも、神戸〔営〕の12.71年(ただし、1989(H元)年製のオープントップバスを除くと11.78年)、次いで加古川〔営〕12.62年、北条〔営〕10.85年。12年前は「相当なバラつきがあった」と書いたが、今回はそんなに大きな差は出なかった。
 ウイングは全営業所が12年以上と経年化。粟賀〔営〕が15.92年、篠山〔営〕が15.37年。最も若い相生〔営〕でも12.62年。
 ゾーンは、西神〔営〕が18.25年と、グループ全体でも事実上、最も高い。2008(H20)年以降の車両の配置がない。観光の神戸〔営〕は2台とも2003(H15)年式のエルガで、だからちょうど20年。
 年式別では、12年前に「(神姫バス)西神〔営〕に一挙32台の導入があった」と書いた2009(H21)年式が、今も50台あって最も多い。グループ全体の7.24%を占める。一方でコロナ禍の影響が出たはずの2021(R3)年(14台)・2022(R4)年(8台)はともかく、2007(H19)年式・2011(H23)年式は5台ずつしかない。むろん早期の廃車もあったろうが、2005(H17)年式が41台・2006(H18)年式が47台ある。何があったのだろうか。
 最高齢は、オープントップを除くと、ウイング赤穂〔営〕にいる、1998(H10)年式のリエッセ。
 高速車は、神姫バスは10.08年と若いが、12年前は3.90年だったので一気に経年化している。12年前は、2007(H19)~2011(H23)年の5年間で合計66台の導入があった事があった。現在は、三木〔営〕が7.71年と最も若い。配置21台中6台が2018(H30)年式。一方で津山〔営〕が12.13年と一番高くなりました。観光は6.29年で、近年の参入だからかかなり若い。一方でウイングは15.30年と、相当経年化している。2005(H17)年式のエアロバスが5台あって、全体の半分を占めている。
 グループのトータルは10.02年。2018(H30)年式が26台、全体の12.68%になる。三田関連の高速バス路線が開業した年で、三田・三木両営業所が6台ずつ配置されている。最高齢はウイング山崎〔営〕の、2004(H16)年式のエアロバス。去年は5台の導入がありました。
 貸切車は、観光は8.15年とさすがに若い。一番若い神戸〔営〕が7.17年、最も経年化している龍野〔営〕でも8.55年で、営業所によるバラつきはない。ウイングは(乗合転用も含めて)15.21年、ゾーンは15.80年。2016(H28)年式が18台と、最も多い。2020(R3)年式のエアロエース1台、2021(R4)年式のリエッセⅡ2台と、コロナ禍の最中でも、わずかながら導入がありました。最高齢は、ウイング粟賀〔営〕の2000(H12)年式エアロミディMJ(同年式が相生〔営〕にもいるが、乗合から転用のエアロスター)。
 特定車はウイング19.23年・ゾーン12.00年・観光12.25年で、グループのトータルでは15.39年。2台配置のウイング相生〔営〕が22.00年で、2000(H12)年式エルガミオ(元淡路交通)が最高齢。
 
4. 乗合車のノンステップ率は神姫バス55.98%・ウイング56.41%・ゾーン34.21%、グループのトータルは54.52%となりました。12年前は31.05%だったので、かなり上昇しています。
 神姫バスは、姫路エリア61.08%・神戸エリア47.49%で、姫路エリアの方がかなり高い。加古川南〔出〕が100%だが、21台全車両がポンチョ(加古川市「かこバス」用と思われる)。次いで姫路〔営〕81.38%、姫路東と大久保の両出張所が75.00%。逆に山崎〔出〕は24台中5台で、20.83%とかなり低い(5台中3台はBRCハイブリッド)。
 ウイングは赤穂〔営〕が81.82%と高率の一方、山崎〔出〕が45.45%と低い。神姫バス・ウイングとも山崎の割合が低い。比較的長距離の路線が多いからか。
 ゾーンは西神〔営〕33.33%、窟屋〔営〕34.21%と差がない。

5. 今回はハイブリッド車にも注目しました。神姫バスが53台で乗合車全体の10.56%、ウイングが2台で2.56%。神姫バスは姫路〔営〕が59台中21台で35.59%、1/3以上がハイブリッドと、これは全国レベルでも相当高い数値ではないか。2012(H24)年以降、毎年コンスタントに1~3台は継続して導入されている(2021(R3)・2022(R4)年度は導入がなかった)。姫路東〔出〕も32台9台で28.13%だから、姫路市内はハイブリッド車が来る確率が相当高いと言えるだろう。
 この他SORAの導入があるが、一方で12年前は5台あったCNG車は消滅しています。

6. グループ外からの中古導入(継承・借り受け含む)は14者(小田急バス・小田急シティバスは1社としてカウント)から合計129台、グループ全体の12.39%で、1/8近くは中古導入になります。一番多いのは淡路交通の49台、中古導入の37.98%を占め、さらにグループ全体の4.71%にもなります。全車両いすゞで、いすゞ車全体の40.83%。その次は姫路市21台・神戸交通振興18台・明石市16台と、公営バスからの継承が続きます。これら以外だと、阪急バスからの8台が最も多い。日産ディーゼルは全て中古導入で、ウイング相生〔営〕にいる元阪急バス1台を除くと、公営からの継承車。同県の山陽バスも含めて近畿圏からの移籍が大半。最遠は小田急の合計2台で、ウイング山崎〔営〕の高速車1台は元小田急シティバス。

◆ 神姫バスのあゆみ

神姫バス 姫路駅前(1991年).jpg
 トップページの画像は、大阪駅前の旧バスターミナル。新旧カラーの神姫バスの中国高速線エアロバス2台が並んでいるが、「ハイウェイバスのりば」の表示にディズニーランド・横浜という行先が見えるから、国鉄民営化のあとだと思う。30年くらい前になるのか?
 №682の時には、「高速道路網の存在は高速バスにはプラスでも、一般路線には悪影響が大きいのではないか」と書いたが、特に第2神明道路・六甲北有料道路を利用した近距離高速バスがさらに伸びて、プラス面の方が大きかっただろう。もっともこれで、神戸電鉄(特に粟生線)は更に苦しい状況に追い込まれているのではないかと、やはり心配。
 R76刊行の直前くらいまで、岡山県にも一般路線があったが、これは戦後、日ノ丸自動車からの継承だったらしい(日ノ丸自動車も岡山県内に路線を持っていたという事になる)。特に日ノ丸自動車との関係は良好だったようで、長らく一般道経由の姫路~鳥取路線の共同運行があって、これが高速バス〔プリンセスバード号〕に連なっていたのだろう(ただし今月より神姫バスは撤退、日ノ丸が2往復運行)。
 なお2008(H20)年頃には、北部の全但バスを合併するのではないかと報道があったようで、その後神姫バスから役員が派遣されているが、これについては記されていない。
(今に至るまで資本的な関係はない)

◆ 神姫バスのいる風景
 神戸の華やかな大都会もあるが、田舎の風情を残している所も多々ある。姫路港は、市営バス最終日に行きました…(№182で書いています)。

◆ 兵庫の春の海景色・山景色
 12年前はクラッセブックス・富田 康裕氏の紀行で、三ノ宮を基点として吉川・小野・西脇・社と乗り継いで姫路に向かう、1泊2日の行程でした。途中、廃線となったJR鍛冶屋線の市原駅祈念館にも立ち寄っています。
 今回の谷口 礼子さんの紀行はずいぶんゆったりしていて、初日は午後から神戸市内のみ、2日目は特急バスで三田に向かい、さらに乗り継いで丹波篠山に向かう行程でした。2日で8台しか乗っていない。2日目の三田駅→波田の便が「初めての一般色の神姫バス」だったが、その先藍本駅からはウイング神姫になるので、「神姫バスの一般路線バス」は、これが唯一、でもあった事になります。
 2日目の三宮→三田間特急バスは所要1時間・運賃730円で「幹線」となっているそうだが、これでは神戸電鉄も、粟生線だけでなく、有馬・三田線も大変ではないか?三宮~三田間は、地下鉄の谷上乗り継ぎが820円で、直行で定員制の特急バス相手だと苦しいものがあるだろう。
 篠山城は、「徳川 家康」「大坂冬の陣」に関わりがあるなら、今の大河ドラマにこれから出てくるかも?鉄道の記念碑は多々あるが、バスの記念碑は珍しいのではないか?篠山口駅は去年不本意な形で経由したが、台風の影響で足止めを食らって、いい思い出が正直ないなあ。当時の神姫グリーンバスは普通に走っていたが。

◆ 終点の構図 西河内
 12年前は、篠山市(現丹波篠山市)の籠の坊でした。今は廃止になり、宮の前までになって(後川奥への路線が寄り道する形態)、その先の公共の足はない様子。
 今回の西河内は、山崎まで土休日含め1日4便の運行があります。「鳥取県境に近い」と記されているが、学習館からさらにまっすぐ行くと渓谷があり、スキー場もあり、その先は岡山県との県境になって、下っていくと、智頭急行のあわくら温泉駅に抜けます。スキー場は、バスを必要とするほどの需要はないのか?
 車両はサイクルバスだが、利用方法が神姫バス公式WEB上では見つけられなかった。

◆ 神姫バスの路線エリア
 兵庫県南部全域をエリアとする基本的な部分は変わりなし。ご多分に漏れずローカル路線の整理が進んでいるが、一方で完全な「落下傘路線」だった谷川駅~坂尻路線(坂尻の当時の終点は本体の方に書いています)が、県立丹波医療センターの開業により路線を延伸し、篠山のエリアとつながりました。昨今のローカル路線事情からすれば、「快挙」だと思う。「あゆみ」に記しても良かったほどだ。
 ウイング粟賀〔営〕付近は、路線が全くない!ないのに営業所がポツンと残っている!一瞬どういう事かと思ったが、神河町の路線は全てコミュニティバス形態に移行していて、基本的には12年前の路線は大方維持されているようだ(神姫バスのWEBにも路線図がある)。ただし、他エリアとのつながりはなくなったよう。福崎~新野間は、神姫バス路線がない(この間にある市川町には、ウイング粟賀〔営〕コミュニティバスがあるが、曜日限定。神河町とはつながっていない)。
 籠の坊は廃止になったものの、先の西河内を始め、かなり奥地の府県境まで行く路線は割と残されている。が、越境して岡山県や鳥取県、あるいは京都府・大阪府に入る路線はない。現在の一般路線は全て、兵庫県内。
 なお、高速・空港バスの一覧表があるが、高田屋嘉兵衛公園ってどこにあるのか?と思った。淡路島西岸に近い、洲本市(旧五色町)のウエルネスパークの一角にあるが、前にも書いたが、やはり一般的な地名を記して欲しい。
(姫路~鳥取路線は前述のように、今月神姫バスが撤退、日ノ丸自動車が2往復運行)

 神姫バスも地元の事業者ではないからあまりどうだこうだは書けないが、公営バスからの継承もあって、兵庫県の本土南部・神戸市より南側は、(山陽バスもあるが)ほぼ独占になったと言えます。しかし、二大都市の神戸市・姫路市はいずれも人口が減少傾向にあり、神戸市は150万人を割り込んで、市長自ら「回復の見込みは薄い」と口にしているようなので、観光路線はあるが、中心部の伸びしろはどうなのだろう?やはり裏六甲・西神地区などのニュータウン輸送に活路を見出す事になるのだろうか。
 しかしそうなると、何回か書いたが、今度は神戸電鉄との関係がまた微妙になるだろう。「あゆみ」を読んでも、神鉄との関係(バスも電車も)はあまり良くなかったようで、と言って鉄道のフィーダー輸送より、高速道で直行にする方が住民に喜ばれる事になるのなら、そちらに注力する事になるのは当然だろう。この辺は、難しい…。
 ローカル路線は、むろん廃線も多いし、神河町のように全面的にコミュニティ移行、という地域もあるが、全体の路線網は何とか維持されていると見える。これが続いて欲しい。
 高速バスは、神姫バス本体に関しては、兵庫県内や比較的近距離の路線が中心になっていくのではないか?〔プリンセスロード〕は何とか運行が続けられているが、神姫バスに限らずどこもドライバー不足に苦慮する最中では、よほど採算が取れないと、路線の存続が難しくなるのではないか。あるいは「LIMON」への統合、もあるかも知れない。
 いずれにしろ兵庫県のみならず、近畿圏でも有力なバス事業者だけに、リーダーシップを存分に発揮して、近畿圏のバス業界を引っ張る存在であり続けて頂きたいと思います。
 
 さて、V113・西武バスが既に刊行されています。BJシリーズでは3回目だが、いよいよ「S-tory」色になりました。何とか今年中には書きたいと思います。
 さらにその次は、しずてつジャストラインが予告されています。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 リニア中央新幹線の第一南巨摩トンネル(山梨県)が今日、貫通しました。本線トンネルでは(実験線以外では)初の貫通になります。全長710mだから「新幹線」としては長いものではないが、それにしても、南アルプストンネルの静岡県区間の着工のメドがまるで立たないようでは、このトンネルを列車が走るようになるのは、いったいいつの日になるのか。
 阪急バスが、一般路線バス4路線を、11月5日を持って廃止すると発表しました(三宮~有馬温泉路線の神姫バスは運行を継続するが、神姫バスも来年3月いっぱいで廃止)。阪急バスはこれで、一般の路線バスの梅田と三宮への乗り入れがなくなります(梅田は「うめぐるバス」がある)。理由はご多分に漏れずドライバー不足で、どの路線も便数は少なかったけれど、関西でも最大手級の阪急バスでこれでは、もっと規模の小さい事業者はどうなるのか。第二・第三の金剛バスが出てきてしまうのか。
 
《What's New》
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