№2671 台風迫る中 西へ 1.名鉄豊川・広見線の今

 今月頭、3連休になったのを機に、西へ出かけてきました。№2664でも書いたように、我が家の台所がリフォームして、しばらく炊事ができなくなるという事もあり、「良いタイミング」という事もありました。
 最初は金・土の2日間で近鉄線を中心に乗る予定だったが、木曜日も休みにしてもらえたので、その1日は名鉄線、という事にしました。
 台風2号の日本接近が少々心配、でした…。

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 6月 1日(木)

 早朝戸塚を発ち、まず豊橋に向かう。

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 早朝戸塚駅まで長々歩くのはさすがにしんどくなってきて、地下鉄の一番で乗れる列車を選択しました。戸塚5時38分発、725M小田原行。

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 小田原で連絡する熱海行723M。平塚始発で、増結編成の5連。

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 熱海からJR東海。浜松行425M。211系+313系の6連。

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 浜松は一時晴れたので、乗り換えの列車を1つ後にして、駅前で遠州鉄道のバスをウォッチング。今現在、回送の行先表示はこんな感じ。

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 大垣行新快速2313F。浜松~豊橋間は静岡側と名古屋側の車両が入り混じって走る形。

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 刈谷駅4番線の工事の中吊り広告だが、左側はもういらないんじゃないか?

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 西浜松には、解体待ち?のキハ85系の姿が多数。211系も見られました。

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 豊橋から、名鉄線に乗ります。今回はこの「名鉄電車1DAYフリー」を利用しました。

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 豊橋からの急行。まず、国府を目指す。

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 豊川線沿線では、八幡駅の近くに4月になって「イオンモール豊川」がオープン、キャンペーンを行っています。

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 現在の豊川線は、日中は線内折り返し運転が30分間隔。6500系2連のワンマン運転を行っている。

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 八幡駅付近の高架線から見る、イオンモール豊川。幕張豊砂も前潟も綾川も、どこもかしこもイオンモール頼みだが、これで鉄道の利用が増えてくれるならいう事はない。ショッピングセンター側も、もうマイカー頼みではなく、積極的に公共交通機関を利用する方向にもっていってもらいたい。

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 豊川稲荷の終点。駅舎が立て替えられていた。

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 斜め向かいに、JR飯田線の豊川駅がある。構内はだいぶ余裕がありそうで、思ったのだが、JRと名鉄の駅の統合は、考えられない事だろうか?

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 豊川稲荷駅のホームの、イオンモール豊川の広告。

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 現在の豊川稲荷駅の時刻表。以前は急行が名古屋本線に直通していたのに、コロナ禍による需要の減退のせいだろう、線内折返しのワンマン運転がほとんどになってしまった。

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 線路はやはり、貧弱な所がある。豊川線は、法規制上の扱いは「軌道」。

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 国府から名古屋へ、特急で行く。「1DAYフリー」は平日のみ10~16時は特別車も利用できるので、この機会に乗ってみました。

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 舞木検車場。

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 知立の高架化は、先日、ようやく名古屋本線の上りが高架に切り替わりました。しかし、全体の完成はまだ何年も先になりそう。

 この日は名古屋に泊まるので、大荷物はロッカーに預け、犬山線の特急で犬山へ。さらに広見線に乗り換えて、新可児に向かう。

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 一気に新可児です。右は折返しセントレア行(犬山から準急)、左がこれから乗る、御嵩行の6000系ワンマン列車です。№2664で書いた通り、7700系特急専用車を模した、白帯をまとっています。

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 従って蒲郡線のワンマン運転と共用なので、車内には両路線の運賃表が掲げられています。名鉄は本線1500V区間もワンマン運転が増えてきたが、形態は少なくとも3種類はあるよう。広見線は運賃の収受を車内で行い、2両目のドアは開かない。

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 終点の御嵩駅。むろん駅員はいなくなって久しいだろうが、観光案内所が入っています。

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 御嵩駅のホーム。セントレア直通も走っていた時期があったが、今は2連のワンマン編成が新可児との間を、行ったり来たりするのみ。

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 帰りは顔戸で途中下車してみました。駅のたたずまいは、完全にローカル鉄道そのもの。

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 途中下車したのは、顔戸~御嵩口間にかかる可児川の鉄橋を撮るため。新可児で折り返してきた電車が渡る。

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 顔戸から明智まで歩きました。途中、沿線では工業団地の造成工事が行われている。完成したら、従業員の鉄道の利用なんて考えられないのか、と思うが、やはり隣接する東海環状自動車道頼みに、なってしまうのか(近くに可児御嵩ICがある)。

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 明智駅に向かう途中の、八百津線の廃線の跡。緩い勾配で、このあと可児川を渡っていた。廃線から22年経つが、一応乗った事がある路線だからねえ。虚しさも少々感じる。

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 現在の明智駅。当然駅員はいないし、券売機は駅舎内ではなく、駅に入る手前(右手)にある。ICは、この区間は対象外。

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 駅舎からは踏切で各ホームに向かう形態だったが、3月18日改正で行き違いがなくなり、棒線化されたため、閉鎖されています。

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 基本的に八百津線が使用していた線路は、現在はバリアフリー対策なのか、スロープが設置されています(仮設っぽいが)。

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 左側の線路・上りホームは使用されなくなり、新可児行も御嵩行も、同じホームに発着します。折返し列車の設定を考慮しているのか、信号機は残されていました。なぜ入換信号機まであるのかは、謎だったが。

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 これは新可児側の踏切から見た、明智駅の構内。今は真ん中しか使っていない。

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 使用しなくなった、上りホームの待ち合わせの上屋。顔戸駅のものと共通性があります。

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 何しろ今の時刻表がこれ。3月18日改正で朝方が半減してほぼ終日30分間隔となり、従ってここでの行き違いもなくなって(新可児~御嵩間の「つるべ運転」)、棒線化されてしまったのです。かつての分岐駅が…。

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 新可児行で戻ります。御嵩行と同じホームです。
 新可児~御嵩間は、日中は何とか30分間隔が維持されているものの、やはり利用の状況は芳しくない、という印象は否めなかった。このダイヤをいつまで維持できるのか。いや、路線そのものがどうなのか、という不安も、当然あるのだが。

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 新可児駅の、御嵩行ホームの連絡改札。この区間は基本的にIC不可だが、新可児通過利用のみ、ここで精算する形態で利用できます。しかしこの点でもこの区間は「継子」扱いされてしまっているわけで、蒲郡線同様、将来の存続が不安視される一因になっています。

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 新可児駅舎。この左奥に、JR太多線の可児駅があります。

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 犬山に戻り、平安通までは名鉄小牧線。

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 時間が押しているのでここは端折ってしまうが、最後は栄町から瀬戸線にも乗りました。今の栄町駅の時刻表で、瀬戸線も需要の減退で、日中の急行・準急の運転がなくなり、普通列車のみ10分間隔運転になっています。

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 最後に、尾張瀬戸駅。

 コロナ禍による利用の減少、当然東京も大阪も大きいが、名古屋、特に名鉄は厳しいなあと、豊川線や広見線、瀬戸線に乗って、改めて感じました。これが完全に定着してしまうと、さらに減便になって、あるいは路線の存続(蒲郡線・広見線以外でも)に影響を与えてしまうかも知れない。現に今春改正では各務原線や知多新線でも系統分断・ワンマン運転開始があり、同じ事が、他の路線にも拡大される事になるのではないかと思います。少なくとも、何とかここらで踏みとどまって欲しいが。

 この日は名古屋のホテルに泊まるが、台風2号が日本に接近し、明日は特に近畿地方に大雨をもたらすという。ええーっ!?ですよ…。

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 北海道の〔はこだて号〕事故は、大変な惨事になってしまいました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。バス運行の北都交通は早々に謝罪のコメントを出しているようだが、当記事更新時点での報道では、どちらに過失があるのか分かりません。もう少し調査を待たないと、迂闊な事は言えないし、言ってはならないと思います。今日は東海北陸道でもトラック同士の衝突事故があって双方の運転手が犠牲になっているし、原因がどこにあるにしろ、道路上の安全対策は、もっときちんと追求されないといけない。

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