№2649 JTB時刻表2023年5月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2023年5月号」、先週発売になりました。
 表紙は381系〔やくも〕。最後の国鉄型電車特急となったが、国鉄色ではなく、「スーパーやくも」色で来たか。

「のりもの情報局」は、広島電鉄のクラウドファンディングラッピング電車と、三岐鉄道の北勢線20周年記念乗車券。広島電鉄は、広島の3大プロ「広島交響楽団」「サンフレッチェ」「カープ」のフルカラーラッピング編成で、これまでのパートラッピングから、フルラッピングに変えて運行している。これがクラウドファンディングで行われたという事。ところで広島で「プロ」と言うと今はもう一つ、バスケBリーグの「広島ドラゴンフライズ」があるのに、なぜやらないの?

2023年 注目したい列車
 新型車両の中で一番注目なのは、やはり「スペーシアX」という事になろうか。お値段が少々高めになるのは、西の近鉄「しまかぜ」と同様か。個人的には、ここには記されていないが、カフェの内容が気になっています。昔のDRCのようなオープンスペースがあるといいと思うが。これは他の特急でも同じです。
 大阪メトロ400系は「春運転開始予定」と記されているが、少々遅くなって6月25日デビューと、発表がありました。正面に目が行きがちだが、側面は、窓がすごく小さい。東京都6500形もだが、最近の通勤電車はロングシートであっても、背もたれを大きく取る傾向があります。東急2020系がその始まりか(窓の大きさそのものは他車と変わらないが、よく見ると下部は埋められている)。今後の純ロングシート車のスタンダードとなっていくのだろうか(窓が小さいと、見た目のバランスが悪くなると思う)。
 リバイバルで言うと、〔やくも〕は現行381系の国鉄色・「スーパーやくも」色は記されているものの、来年デビューの新型273系については、一切触れられていない。既に外観・インテリアについての発表があるのに。〔マリンやくも〕って何?という人も増えているかもしれない。1988(S63)年の瀬戸大橋開通時、〔やくも〕1往復が運行日限定で、岡山~高松間の延長運転を行っていました(列車名は〔やくも〕のまま)。

「索引地図」から、ついに留萌本線・石狩沼田~留萌間が完全に抹消されました。

特集のページ
「NEWS」の4文字は、グラビアに連動して、岡山地域の227系「Urara」。
 なお「編集長だより」で、次の6月号からの定価改定(早い話が値上げ)が予告されています。税込み1,205円→1,375円。

 737系導入による、室蘭本線の長万部・室蘭~東室蘭~苫小牧間の5月20日改正ダイヤが掲載されました。普通列車のみ、室蘭~東室蘭間は普通列車として走る特急〔すずらん〕も、時刻は普通列車区間のみ掲載。
 室蘭~苫小牧間は、711系引退以降は電化区間でありながら、貨物列車も含めてほぼ全列車がDC・DL(電気運転は〔すずらん〕のみ)という、不健全な形になっていました。
 新ダイヤでは、DC列車も大半が非電化区間の長万部とか、岩見沢方面への直通列車で、全区間電化区間というDC列車は、ほとんどなくなる。登別~糸井間のDC列車は、長万部~苫小牧間直通の1往復のみ。なおJR北海道のWEBのリリースに拠れば、この新ダイヤ区間の在来型DC(キハ40形だろう)の運行は、糸井~苫小牧間の下り2本(1本は岩見沢発)・上り1本(追分行)のみ。
 また、札幌直通1往復も電車化され、千歳線内も時刻を変更。上り2724M(現行2724D)は札幌→東室蘭間の所要時間が2時間50分→2時間29分と大幅に短縮。下り2819M(現行2819D)は、〔エアポート221号〕退避がサッポロビール庭園での通過待ち→千歳での待ち合わせに変更。千歳の停車時間が約6分→約17分と延びるが、札幌着は23時11分で変わらない。この列車は、北広島でのプロ野球開催時は千歳止まりとなり、8819Mへ乗り換えになる(新ダイヤの2819Mは、千歳から先は8819Mと同じ時刻になる)。千歳線の普通列車は、全て電車化(石勝線列車の千歳直通を除く)。
 この他、東海道本線・岡崎→名古屋間の、5月3~7日の時刻も掲載。3317F・3127Fの退避は大府ではなく南大高で行われる。3317Fは約16分も停車。

 会社線は、秩父鉄道の土休日ダイヤ(主要駅のみ)を掲載。長瀞折返しがずいぶん増えているが、プレミアム・アウトレットへの来客がやや落ち着いたのか、熊谷~寄居間の本数はやや減っているかも。臨時列車は1往復のみ設定。西武からの直通は全て、到着直後に自線内の列車として折り返すようになった。長瀞→御花畑間2本・三峰口→西武秩父間1本。このままでは、次の改正あたりで直通が廃止になってしまうかも(西武4000系も30年以上経ち、そろそろ…の感があるし)。

「私鉄のフリーきっぷ」のうち、「まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパス」は、東武バスの霧降高原~大笹牧場間と、奥細尾への路線が廃止になっているのに、マップがそのままになってしまっている。

本文
 鹿児島本線は、5月5日深夜~5月6日早朝、博多駅の線路切り替え工事のため、運休が発生する。
 特急は、5月5日夜間の〔かささぎ201号〕〔きらめき12号〕は全区間運休。〔リレーかもめ62・64号〕は、武雄温泉→二日市間は臨時〔リレーかもめ92・94号〕として運行(接続する西九州新幹線〔かもめ〕も時刻は変わらないが、〔かもめ〕と号数を合わせた、「二日市行」臨時列車の扱いになる)。〔ソニック60号〕は、大分→小倉間は臨時〔ソニック90号〕として運行。
 普通列車は博多駅23時少し前~6時前まで、博多の前後で運休になる(一部は全区間運休)。5月5日の博多発最終は、下りは22時44分発荒尾行(通常の二日市行を延長し、二日市から先は運休となる区間快速の時刻で運行)、上りは22時43分発福間行。5月6日の博多発初発は、下りは5時54分発大牟田行(5時52分発の時刻変更)、上りは5時54分発小倉行。
 また篠栗線の5月5日の博多発最終は22時24分発直方行。5月6日の初発は変更がない(下り篠栗発博多行初列車の博多着が8分繰り下げ)。
〔にちりん3・6・7・8・10号〕〔にちりんシーガイア5号〕は、5月16日・6月13日は佐伯~宮崎空港間運休。延岡~宮崎空港間は同時刻で臨時〔ひゅうが〕として運行されるが、編成内容は変わる(普通車は全車自由席)。また〔きりしま7・8・9・10・11・12号〕は5月9・16・23・30日(火曜日)は全区間運休。この日は普通列車1往復も、都城~国分間運休。

 会社線は、留萌本線・石狩沼田~留萌間が廃線になったが、代替交通機関は、沿岸バスの旭川~留萌・羽幌間〔特急あさひかわ号〕が高速バスのページ(P748)に掲載されているだけ(しかも3年間の実証運行)で、石狩沼田~留萌間の交通は記されていない。そもそも、交通自体が設定されていない。石狩沼田~留萌間の移動は、沼田町の乗合タクシーと、沿岸・道北バス(旭川~深川~留萌)を乗り継ぐ必要があるが、乗合タクシーは、基本的には登録が必要。コロナ禍で8→5便に減便された沿岸・道北バス路線が鉄道廃止後も復便していない事も合わせると、結局この区間の利用は、この程度で済んでしまうほどしかなかったのか、深川から石狩沼田まで鉄道、その先他交通を利用して乗り継ぎで留萌へ、という方法は、もはや非現実的、と言う他はない。
 銚子電気鉄道は引き続き「当面の間運休」の列車があるが、銚子電気鉄道のWEBでは、時刻表から完全に抹消されている。
 ことでんはJR四国と合わせてか、5月20日に運賃改定(値上げ)を行う。高松築港~琴電琴平間630円→730円・瓦町~琴電志度間410円→470円など。

営業案内
 JR四国が5月20日、運賃・料金を改定(値上げする)。主要区間で特急利用の場合、運賃+特急料金(通常期)で、高松~松山間6,290円→6,690円・高松~高知間5,520円→5,920円・高松~徳島間3,200円→3,370円。
 5月27日より、JR東日本の青森・秋田・岩手各エリアにSuicaが導入される。ただ、前にも書いたが、各エリアとも範囲が小さい。多少本数が少なくても、地域内のつながりを考えたら、もう少し幅広く導入すべきではないか?特に秋田は、県南では主要都市の横手・大曲(大仙市)・羽後本荘(由利本荘市)、県北の大館・能代に届いていない。青森も津軽線の蟹田、五能線の五所川原までは入れるべき。岩手も、本来なら一ノ関までは入るべきだ(ただし、仙台エリアとぶつかってしまう)。IGR・青い森も入れば良いのだが。盛岡エリアは東北新幹線も利用可。

 6月号の特集は、なんだろうなあ?あとは、花輪線が5月14日に全線再開になるので、時刻が掲載になるでしょう(今号では「5月中旬に運転再開見込み」の一文が入った)。被災前と大きく違う事はないと思う。あとは米坂線と津軽線、どうなるのか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けません。何かありましたら、引き続き本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


********************

 相鉄が、今年度・2023年度の設備投資計画を発表しました。今年度も、相鉄バスを含んでいます。21000系は2編成を導入し、計画の9編成の導入を完了。10000系6編成の車内に防犯カメラを設置。ホームドアは海老名以外の全駅への導入を完了する。海老名駅は引き続き駅舎の改築を行う。ゆめが丘駅は改札を新設するほか、「デザインブランドアッププロジェクト」に沿ったデザインの統一を行う。鶴ヶ峰駅付近の立体交差工事は、本工事に向けた準備工事を行う。バスは一般のバス17台(うち3台はハイブリッド車)、高速車3台、コミュニティバス1台を導入。投資額は鉄道116億円・バス8億円。

《What's New》
26日 慶応大学アメフト部 24人退部・活動停止 活動中に飲酒
27日 角川 歴彦元KADOKAWA会長 保釈金2億円で保釈

 JR東日本やANA HDは、昨年度の決算が3年ぶりの黒字になったと発表しました。
 新型コロナウィルスの、5月8日の「5類」移行が、正式に決定しました。また感染が増えているのは懸念でもあるが、3年前のGWの悪夢を思い返せば、もう後戻りはできないし、させてはいけないと、強く思います。土曜日にはいよいよGWが始まり、国内に関してはコロナ禍前の賑わいに戻りそうだという分析もあるそうです。私は混雑はウィルスがなくてもイヤだが、とにかく皆が楽しいGWを過ごして、そしてGW後・「5類」移行後も大幅な感染の拡大なく、日常が少しづつでも戻ってくる事を、願います。

この記事へのコメント