「JTB時刻表2023年2月号」、先月末発売になりました。
表紙は、高山本線を走るJR東海HC85系〔ひだ〕。
「のりもの情報局」、今月は全てきっぷ。「広島電鉄 創業110周年記念乗車券発売中」「くま川鉄道 干支幸福きっぷ(卯:うさぎ)発売中」「津軽鉄道 開運入場券(卯)発売中」。
今月のグラビアは、JRグループの、3月18日ダイヤ改正のあらましについて記されています。先月号の最後に「東急・相鉄新横浜線開業がメインか?」と書いてしまったが、やはり最初はJR、ですねえ。東海道新幹線の〔のぞみ491号〕設定は東急・相鉄新横浜線開業に対応したものだが、その事については記されていない。
JRのリリースを基にしていて、特に新しく記す事はないだろうと思う。
高崎線の特急はE257系置き換えによりグリーン車の設定がなくなるが、〔あかぎ〕はともかく、〔草津・四万〕だとどうなんだろう?関西新快速の「Aシート」車は、これまでは在来車両の改造だったが、完全な新車(クモハ224ー700)が導入される。今回1日12本に拡大されるが、京阪に加えて阪急も指定席車設定に動く事も見据えて、今後1時間に1~2本程度の設定に拡大される事になるのかも。
JTB時刻表に於いては、留萌本線(石狩沼田~留萌間)の、3月いっぱいを持っての廃線が、初めて明文化されました。
今回はダイヤと共に、運賃・料金関係の変更点が多く、1ページを費やして記されています。主にJR東海エリアより西側の各社(JR九州の西九州新幹線・在来線特急は除く)の、4月1日以降の適用日カレンダーと、変更後の適用日の差について記された表がある。「最繁忙期」が一番最初に設定されるのは、GWの4月28日~5月7日。一方でその前後の4月24~27日、5月8~11日が閑散期となり、ピークの前後に誘導しようという意図が見て取れます。600円の差がつくが、これでどれだけ分散が図られるだろうか?年間では、最繁忙期が18日設定される一方、閑散期も25日増加。
この他、JR東日本は3月18日に、鉄道駅バリアフリー料金導入による電車特定区間内の運賃の改定と、「オフピーク定期券」(Suica通勤定期のみ)サービス開始(「終日」利用可能な日が、年末年始は12月28日~1月3日となっているが、12月30日~1月3日と、特集のページの「本文の訂正」にありました)、JR西日本は4月1日(予定)に、アーバンネットワークの一部特定区間内の運賃改定を実施。
特集のページ
「NEWS」の4文字は、津軽鉄道のストーブ列車。
「速報」として、改正ダイヤの特急の時刻が、先行して掲載されています。
東海道・山陽新幹線の臨時〔のぞみ491号〕(新横浜始発6時03分)は、6月までは毎週月曜日(3月20日を除く)・土曜日(5月6日を除く)と、5月3・4日運行。小田原で、先に出発した〔ひかり533号〕を追い抜くが、新大阪では山陽新幹線への接続がない。
山陽新幹線は、現行〔ひかり592号〕が廃止になり、山陽新幹線内で完結する〔ひかり〕は…、
下り
ひかり591号 新大阪6:06 → 9:19 博多(N700×16)
上り
ひかり590号 新下関6:11 → 8:23岡山(700×8)
ひかり592号 博多20:52 → 23:32新大阪(N700×16)
この3本だけになってしまいます。しかも592号以外は通過駅が1~2のみ、591号(今改正で新倉敷に停車)は広島で同格の〔さくら541号〕に抜かれるので、事実上〔こだま〕と言っても良い。「ひかりレーススターで運行」の注釈が付いているのは592号のみ。
(東海道からの直通で山陽区間内に通過駅がある〔ひかり〕も、新横浜始発533号のみ)
九州新幹線全通時に大半が〔さくら〕に建て替えられた事もあるが、このままでは、山陽新幹線から〔ひかり〕が消滅するのも、時間の問題かも知れない。
岡山~博多間〔こだま〕は、下り岡山発は毎時19分→50分、上り博多発は毎時07分→54分に変更、上下とも広島での待ち合わせがなくなる。
改正以降の春の臨時特急列車も掲載されていて、常磐線では〔いわき〕の運行がある。〔いわき〕は国鉄時代、磐越東線で走っていた急行の愛称。
下り
八王子9:59 → 13:36いわき 4月1日運転
上り
いわき14:24 → 17:57八王子 4月2日運転
停車駅:立川・新秋津・北朝霞・南浦和・南越谷・吉川美南・水戸・勝田・日立・泉・湯本
E653系使用 全車指定席(グリーン車あり)
また、JR日光線の〔日光東照宮春季例大祭号〕も運行。
下り
新宿7:31 → 10:06日光 5月18日運転
上り
日光16:06 → 18:57新宿 5月18日運転
停車駅:池袋・浦和・大宮
E257系使用 全車指定席(普通車のみ)
一方で東武直通特急は通常期2往復に削減、多客期には5往復(GWはさらに追加で設定)になるが、全て新宿発が主に午前、日光・鬼怒川発が主に午後で、新宿側から日帰りするダイヤになっている。東武沿線から新宿へのビジネス的な利用が、あまりなかったという事だろう。東武スペーシアは東京側滞泊、となるのか?
〔いわき〕とか〔鎌倉〕とかはまだしも、JR東日本では行事名などを冠した、かなり長ったらしい愛称の臨時特急が多い。以前は快速・急行で設定されていた行楽臨時列車が特急で走るようになったからだろうが、あまり特急らしくない気がする。
篠ノ井線のライナー的な臨時特急は、〔信州〕として運行。
関西では、〔はるか〕〔くろしお〕が大阪うめきたエリア停車となるほか、大阪~奈良間〔まほろば〕が設定されている(3月25日から運行・主に土休日運行)。やはり3年ぶりになるはず。大阪9:58 → 10:56奈良・奈良17:41 → 18:43大阪。大阪はうめきたエリア22番線発着。287系。全車指定席。掲載ページが〔スーパーはくと〕などと同じで、少々苦しい。
通常の「特集」のページでは、〔WEST EXPRESS銀河〕の時刻が掲載になりました。この列車、2020(R2)年6月号のグラビアで特集され(しおりの付録までついていた)ながらコロナ禍の影響でデビューが延期になり、秋には運行を開始したものの、日本旅行の旅行商品のみの発売になっていました。初めて一般の営業となり、今回は紀勢本線で運行になります。
下り
京都21:15 → 9:37新宮 京都発2月13・24日 3月3日運転
停車駅:新大阪(乗車のみ)・串本・紀伊勝浦(串本からは降車のみ)
上り
新宮9:50 → 20:53京都 2月15・26日 3月5日運転(2月15日は紀伊勝浦→串本間変ダイヤ)
停車駅:紀伊勝浦・太地・古座・串本・周参見・白浜・紀伊田辺・印南・御坊・海南・和歌山・日根野・天王寺・新横浜
乗車は新宮→和歌山間・降車は白浜→京都間の各停車駅
ただこのダイヤは、下りは串本で1時間56分停車する間に始発の新宮行普通2本が先に出発、その後紀伊田辺からの普通(2327M)の到着を待つ形(乗り換えはできないが)で出発後、どこかでこの普通列車に抜かれる事になる。上りは〔くろしお〕5本だけでなく、普通列車3本にも抜かれる。途中の停車駅が長い所が多く、停車駅ごとに催し物が行われたりするのだろう。それ自体は良いが、性格はどうあれ、普通列車にも抜かれるような列車が「特急」を名乗るのは、やはりおかしい。九州のD&S列車などもそうだが、付加サービスや催し物等の代価が欲しいなら、特急料金とは別の料金体系を考えるべきではないか。
会社線は、大阪及び松本空港~白馬の高速バス、東京~名古屋間の東京バスグループの高速バス、津軽鉄道、伊豆大島の大島バス(2月4日改正)、東京駅~東京港フェリーターミナル間のJRバス関東バス路線(一部運休中)、那覇空港~名護・美ら海水族館間の空港バス、それに関東私鉄(東武除く)のライナー列車。東京~名古屋間で大阪バスが入るのはなぜだろう?
本文
3月4・5日、八王子~伊豆急下田間で臨時特急〔いず〕を運転。
下り
八王子7:31 → 10:41伊豆急下田
上り
伊豆急下田16:55 → 20:31八王子
停車駅:立川・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津
E257系使用 全車指定席(普通車のみ)
先の〔いわき〕〔信州〕もだが、JR東日本では一方で、国鉄時代の急行の愛称のリバイバルも、チラホラ見られます(〔いず〕は国鉄時代は〔伊豆〕だった)。定期の〔ときわ〕〔しらゆき〕もそう。
高速バスは相変わらず運休の路線・便が目立つが、一方で1月31日より、しずてつジャストラインの羽田・横浜~静岡路線が開業しています。羽田はエアポートガーデンバスターミナルの発着(第3ターミナル直結)。国内線のターミナルに行かないのは、静岡空港を利用してください、という事もあるのだろう。エアポートガーデン発着の高速バスは、東海バス・伊豆箱根バス・ウィラーによる三島(伊豆箱根バス大場・三島駅)~横浜・羽田・新木場路線が計画されていて、東海バスのWEBには時刻も掲載されているが、直前のコロナ禍で開業が延期になったままです。そろそろスタート、となるでしょうか。
会社線では、これまで何度か書いてきた、昨年9月いっぱいで廃止になった、北海道中央バスの浦臼~滝川路線がようやく抹消されました。しかし、代替となる浦臼町営バスの掲載がなく、巻頭の索引地図でも、浦臼~滝川間のつながりがなくなってしまいました。本当に廃止にならないよう祈るのみ。
次号のグラビア特集は今度こそ、関東を中心とした私鉄のダイヤ改正になると思います。東急・相鉄新横浜線の開業は、今年の鉄道界の最大の目玉になるはず。
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ついに、「ジャンボジェット」の製造が終了しました。先月31日、最後の製造となるB747-8Fが、アトラス航空に引き渡されました。私も国内線・国際線で何度もお世話になり、何度も当ブログで書いてきたが、日本では、特に旅客型はほとんど見られなくなりました。20世紀終盤には、成田でも羽田でも、いくらでも見られたものだったが。私が直近で乗ったのは、もう5年前になるが、2018(H30)年3月7日出発の、フランクフルトから羽田に帰るLH便のB747-8でした。恐らくはこれが、最後のジャンボ搭乗となるでしょう。
《What's New》
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