№2355 平成の30年 都道府県別鉄道回顧 17.石川県(2)

「平成の鉄道」石川県編、今回はデータ編です。前々回の新潟県、前回の富山県、次回の福井県、さらにいつになるか未定だが滋賀県まで含めて、JR西日本運営下の北陸本線・米原~直江津間では、平成の30年間には新駅の開業が、一切ありませんでした。民営化翌年・平成末期の1988(S63)年10月1日、小松市内に開業した明峰駅が、国鉄・JR時代では最後の北陸本線新駅で、第3セクター転換後の2018(H30)年3月30日に開業したあいの風とやま鉄道・高岡やぶなみ駅(富山県)が、「北陸本線」では30年ぶりの新駅(平成では唯一)でした。無論国鉄時代末期から北陸本線でも普通列車の増発は行われていたが、長らく「特急街道」で、しかも日常の利用が首都圏など、ほどは多くない、となると、新駅の建設まではなかなか手が回らなくなるようです。東北本線なども、そういう傾向がありました。

◆平成時代の新規開業路線・区間 〔カッコ内は新線開業に伴う新駅(県内のみ)〕
2015(H27)年3月15日
 西日本旅客鉄道 北陸新幹線 上越妙高(新潟県)~金沢

◆平成時代の新規開業駅 〔新線開業に伴わない単独開業駅〕
1995(H7)年3月17日
 のと鉄道 能登線 七見
2015(H27)年3月14日
 北陸鉄道 石川線 陽羽里

◆平成時代の改称駅
1991(H3)年9月1日
 のと鉄道 能登線 穴水(←のと穴水)
2015(H27)年3月14日
 西日本旅客鉄道 北陸本線 能美根上(←寺井)

◆平成時代の廃止路線・区間 〔カッコ内は廃線に伴う廃駅(県内のみ)〕 日付は営業最終日
2001(H13)年3月31日
 のと鉄道 七尾線 穴水~輪島
 〔能登三井/能登市ノ瀬/輪島〕
2005(H18)年3月31日
 のと鉄道 能登線 穴水~蛸島
 〔中居/比良/鹿波/甲/沖波/前波/古君/鵜川/七見/矢波/波並/藤波/宇出津/羽根/小浦/縄文間脇/九十九湾小木/白丸/九里川尻/松波/恋路/鵜島/南黒丸/鵜飼/上戸/飯田/珠洲、/正院/蛸島〕
2009(H18)年10月31日
 北陸鉄道 石川線 鶴来~加賀一の宮
 〔中鶴来/加賀一の宮〕

◆平成時代の電化路線・区間
1991(H3)年9月1日
 西日本旅客鉄道 七尾線 津幡~和倉温泉(直流1500V)
※津幡~中津幡間で交流20000Vから切り替え

◆平成時代の営業譲渡路線・区間
1991(H3)年9月1日
 のと鉄道 七尾線 和倉温泉~輪島
(←西日本旅客鉄道 七尾線)
2015(H27)年3月14日
 IRいしかわ鉄道 金沢~倶利伽羅
(←西日本旅客鉄道 北陸本線)
2015(H27)年3月14日
 あいの風とやま鉄道 倶利伽羅~市振(新潟県)
(←西日本旅客鉄道 北陸本線)

17石川県.JPG

石川県の歴代知事
中西陽一→(1994(H6)年3月29日~)谷本正憲


令和以降の石川県の鉄道
 新型コロナウィルス感染禍は、石川県の鉄道にも重大な影響を与えた。インバウンドを中心とした観光客が激減、北陸本線の特急〔サンダーバード〕は多数が運行を取りやめ、金沢で接続する北陸新幹線〔つるぎ〕にも、運休が生じている。本2021(R3)年3月改正では、〔サンダーバード〕は正式に減便となった。日中の速達タイプを中心に、削減が行われている。北陸新幹線では、2019(R元)の長野新幹線車両センターの浸水被害による影響も大だった。
 平成の末期から北陸本線に導入が続けられていた521系は、2020(R2)年10月より、七尾線にも100番台の投入が始まり、本年3月改正で全列車の置き換えが完了した。同時に車載型IC改札機により、ICカード「ICOCA」のエリアが、七尾線にも拡大している。521系は北陸本線にも追加導入され、同じく3月改正で、敦賀(福井県)~金沢間の普通列車は521系に統一、国鉄型車両は、石川県内のJR西日本の定期列車では消滅した。石川県内で見られる国鉄型車両の定期列車は、あいの風とやま鉄道(富山県)の413系のみとなっている。
(他に〔花嫁のれん〕がキハ48形)
 北陸鉄道では2020(R2)年、浅野川線に元東京メトロ日比谷線の03系が導入された。現状は1編成のみだが、今後石川線と共に在来車両の置き換えが進むと思われ、特に全国でも浅野川線だけである、元京王3000系初期車(幅狭・片開きドアタイプ)の8800系の去就が、今後注目される。
 北陸新幹線敦賀延伸は工事の遅延により、当初予定より1年遅れの、2024(R6)年度春となる見込みとなった。工事費用が大幅に増大した事で、鉄道・運輸機構には国土交通省より、業務改善命令が出されている。駅名は今年5月に正式に決定した。石川県内は小松・加賀温泉両駅が、現状の北陸本線の駅と同じ駅名で新設される。

 なお、のと鉄道「花咲くいろは」ラッピング車は、2号車(NT202)が、ラッピング車としての運行を今年5月に終了しました。残るは3号車(NT204)。

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 相模線へのE131系の導入が発表になりました。今年の秋からの投入になります。205系置き換えなので4連で全ロングシート(トイレはつかないようだ)。イラストを見ると、房総向けと同じく、正面に貫通扉が設けられるようだが、今の205系も4両固定で増結・切り離しは行われていないし、意味がない気がする。非常用、という事だろうか。また、やはりワンマン運転への対応が盛り込まれている。水戸線などのE531系と同じものになりそうです。置き換え完了時にワンマン化か。相模線は、走行条件としては比較的「緩い」路線なので、205系が比較的遅くまで残るだろうと、勝手に思っていたのだが。

《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
16日 体操 白井 健三 現役引退表明
(インド型変異ウィルス デルタ株 全国で117人感染確認)
17日 「線状降水帯」発生情報 運用開始
(コロナ持続化給付金詐取疑い 高校生含め18人検挙)

「緊急事態宣言」は、10都道府県のうち、9都道府県は20日で終了、この内完全に終了する岡山・広島両県以外は、「まん延防止等重点措置」に移行する事になりました(沖縄県のみ、緊急事態宣言が来月11日まで延長)。また、一部の県で出ているまん延防止等重点措置は、岐阜・三重両県が終了、首都圏の埼玉・千葉・神奈川三県は継続するが、適用される範囲は縮小されそうです。ワクチンの接種も何とか進んでいるし(今日、母に続いて父もワクチン接種を受けました。私自身がいつになるかは解らんが)、不安材料も残るが、オリ・パラはどうやら開催、という方向に進みそうだし、今度こそ、少なくとも「緊急事態宣言」はこれっきりで最後にしていただきたい。それには、本当にしつこいのだけれど、人の事なぞどうでもいい、我が身と自由な暮らしを護るのは、自分自身のみ。外出を自粛しろ、などと、私は言いませんよ。私も外に出ているから。ただ最低限、今守るべきルール・マナー・エチケットは、キチンと守りましょうよ。別段、難しい事は要求されていない、はずだから。

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