3度目の緊急事態宣言は、今月20日まで延長されています。どうかこれ以上の延長がない事を、祈るのみです。
関西地方、特に大阪府は、一時は東京都をも上回る感染状況となり、人の移動の自粛が強く要請される事となりました。当然この事態は鉄道・バス等の交通事業者を直撃する事になります。発出直後のGW以降、各事業者では、最終電車付近の取りやめによる最終の時刻の繰り上げや、減便が行われています。
今回見てきて、内容が一番キツイなあと思われるのは、京阪です。京都~大阪間を結ぶ鉄道では、JR西日本や阪急京都線は多少の減便になっているものの(阪急「京とれいん」運休など)、それでも大きくダイヤパターンを変えるまでには至っていない。しかし京阪は、土休日は臨時ダイヤを施行、特に日中は、区間によっては最大で50%の大幅な減便を強いられています。他2社よりも、土休日における行楽の割合が大きい、という事なのでしょうか?
今回、京阪から土休日臨時ダイヤの全線(京阪本線・鴨東線・中之島線・宇治線・交野線)の時刻表がWeb上で公開されています。この機会に、今回この時刻表から、臨時ダイヤを作成してみました。「おうちワークス」です。
Webの時刻表をPCで見ながら方眼紙に起こしてダイヤを作成、完成したものをコンビニのコピー機でスキャンしています。最近のコンビニのコピー機はスキャナー機能があり、一般的に家庭で使用するスキャナーではスキャンできない、A3版・B4版もスキャンできるのでありがたい。無論有料で1枚30円になるが。元のダイヤは自己流で作っているので、やや見苦しいのはご勘弁ください。残念ながら、3月改正ダイヤについては全線時刻表が公開されていないので直接比較する事は出来ないが、ダイヤの面でいかに異常な事態になっているかは、察して頂けるだろうと思います。
切れ目で見づらくなるのを防ぐため、1時間ずつ重複させています。京阪は京都→大阪が下りです。なので本線は上が出町柳、下が淀屋橋になります。
初電~9時
上り(淀屋橋発)の「洛楽」は全て運休、補完していた急行も少ない。
8時~14時
日中の、特に出町柳~枚方市間が一番キツイ。特急と準急が共に20分間隔。通常は共に10分間隔なので、単純計算で半分です。
出町柳~淀屋橋間の準急は通常、三条・丹波橋・樟葉・香里園で4回も特急を退避するが、臨時ダイヤでは枚方市の1回のみです。全区間で通常1時間33分かかるが、臨時ダイヤでは1時間23分です。
準急は、枚方市~淀屋橋間の区間運転もあり、この区間だけ見ると、準急は通常の本数が確保されている。
また、普通は萱島~中之島間のみの20分間隔。大阪市内、及び近隣の市(守口・門真・寝屋川)の区間で20分間隔とは、相当少ないです。
状況が異常なので単純比較はできないが、京阪で土休日に比較的乗降が多くなるのは、枚方市~萱島間の各駅、及び守口市という事になるのでしょうか。守口市~京橋間の各駅は、大阪メトロの並行路線もあるのでこんなものになるかも知れないが、門真市は大阪モノレールの接続もあるのに(大阪モノレールの本線は、減便されている時間帯はあるものの、終日10分間隔は確保されている)、不便にはならないのだろうか?
特急の、出町柳の折返し4分はきつそう。プレミアムカーの営業が取りやめとはいえ、クロスシート車だから折返しの整備も必要、通常は6~7分はあったと思うのだが。
13時~19時
夕方の時間帯は面白い事に、通常の土休日ダイヤでは運行がない、快速急行・区間急行の運行がある。通常の上り(淀屋橋発)では特急・準急を交互に10~12分間隔で運行、のダイヤが21時台まで続くのだが、臨時ダイヤでは15分間隔のサイクルになるので、これを補う、という事だろうか。なお当然、下り(出町柳発)の「洛楽」はないし、補完する快速急行もない。
(淀15時38分発出町柳行急行の列車番号を入れ忘れていました。スミマセン。G1500Zです)
18時~24時
こうしてみると、朝夕に関しては、むろん減便はされているが、日中ほどはキツクなくて、平日ダイヤみたいな「波」が出来ている。行楽は最大限自粛してくれ、というのだから(デパートなどもほとんど閉まっていたのだし、ひらかたパークも閉園)、もっと少なくても良さそうな(本当は良くないが)ものだが、通勤の利用が、土休日であっても相当数ある、という事だろうか?
23時~終電
「深夜急行」などは取りやめ、最終電車が繰り上げ(これは平日も同じ)。
以上、簡単ながら、自作のダイヤから、京阪の臨時ダイヤを眺めてみました。実際の京阪の運行は見ていないから勝手な憶測の部分もある事は、ご承知おきください。
このダイヤは20日までは使われる事になるが、その後はもう二度と使う、あるいは新しく作る必要がなくなる事を、強く願います。
この自作ダイヤの画像は、常識的な線であれば、一応どのように活用して頂いてもかまいません。ただし、それによって、何らかの損害を被る事になったとしても、責任は一切負えません。ご承知おきの上、ご利用ください。公式なものではなく、あくまで自己流で作っていますので。
5000系は、引退が9月まで延期になっています。その頃には感染禍も何らかの形で落ち着き、多くのファンが目前で見送れるような状況になって欲しいと、願います。5000系は、臨時ダイヤではどのような運用になっているのでしょうかねえ。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
6日 みやぎ東日本大震災津波伝承館 石巻市に開館
(1日2回ワクチン誤接種 群馬 大規模接種センターで発生)
7日 秋元 司衆議院議員保釈 東京地裁決定
(沖縄県 県立高校など臨時休校)
8日 リニア中央新幹線 都内の地下工事でJR東海説明会
(福井県 医療従事者へのワクチン接種完了 都道府県最速)
今日は、大阪の小学校の殺傷事件から20年でした。当事者ではない私には、事件そのものに関しては何も語る資格はなく、ただただ、亡くなられた子供たちの冥福を祈るのみです。
一つ思うのは、今日は、当時同級生だった方々の話が聞かれるのだけれど、あのような形で、突然友達・クラスメイトがいなくなってしまうというのは、遺された人々にとっても、深刻なトラウマを残してしまうのではないかという事。2年前の登戸の殺傷事件などもそうです。これは事件だけではなく、交通の大惨事でもそう。高知の高校生が多数犠牲になった、33年前の上海の列車衝突事故は最もたるものだったし、セウォル号沈没事故や、ジャーマン・ウィングス機墜落事故もそうでした。信楽高原鐵道や福知山線、近年のツアーバスの事故でも、そんな事があったのかも知れない。凶悪事件に関してはどう抑止したらいいのか、というのは、私には正直答えが出せないけれど、交通の事故は確実に防げるはずです。残念ながらパキスタンでまた大規模列車事故が起きてしまったが、大勢の人々の命を奪い、遺された人々の人生を狂わせる交通の惨事は、なんとしても防ぎ続けなければなりません。
(今日は、秋葉原の通り魔事件から13年、でもありました)
アマゾンのジェフ・ベゾス氏が来月、自身が設立したベンチャー企業が開発したロケット・宇宙船で宇宙に行くと明らかにしました。弟を連れて乗り、1席はオークションにかけられているが、既に入札額は3億円を超えているとの事。いよいよ宇宙もビジネスの時代、という事なのだろうが、正直私は感心しません。コロナ禍など、世界が置かれた危機的状況、何よりアマゾンを始めとする多国IT企業への風当たりが強くなっている(G7財務大臣会合では、法人税の各国共通税率を15%以上にする事が目標になった。無論アマゾンもターゲットに違いない)のに、知らん顔してたかだか十数分の「宇宙旅行」に何億円も費やしてドヤ顔されても、世の中は何も良くはならない。昨今非常に気になっているのだけれど、一部の「IT長者」などの、いわゆる「1%」の富裕層の発言や行動が、全世界規模の人々の暮らしを振り回しつつあるのではないか?ビジネスだけでなく、政治・スポーツ・国際問題、そして市民一人一人の暮らしに至るまで。パンデミック以降では特にそう。外国では反発する動きもあるが、日本ではどうでしょうかねえ?カルロス・ゴーンの一件を見ても、日本の大衆には、案外富裕層を「英雄視」する傾向があるように見えるので。
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