BYDのJ6が、本格的に営業運行を介したという情報が入ったが、ポンチョの最大のライバルは、これになるのだろうか。航続距離150㎞は、コミュニティバスなら十分すぎるだろう。協同は、以前はCNG車への改造を数多く手がけてきたが、EVに舵を切るという事だろうか。
沖縄のバス情報 2020→2021
沖縄は一昨年、ゆいレールのてだこ浦添延伸を機に行ってきて、初めて名護にも高速バスで行ってきました。那覇市中心部の賑わいは相変わらずだったので、それだけにコロナ禍の影響は、心配です。貸切バス事業者が、こんなにあるの?保有3台という事業者も少なくないが、現状はとてつもなく厳しいはずだ。東京バスの22台が目を惹く。路線バスも始めたそうだが、今の所は路線数は少ないが、在来の事業者との関係はどうだろうか(特に、賃金の差から来るバスドライバーの確保という点で)。無用で無駄な摩擦には、発展しないで欲しい。
てだこ浦西駅のモノレール利用者はまだ希薄、か。確かに駅付近のたたずまいを見ても、そんな感じでしたねえ。コロナ禍の影響もあるだろう、ゆいレールは8分間隔→10分間隔に減便、のダイヤ改正を行っているが、延伸区間に関しては、そのくらいがまだ実態に合っているかもしれない。他の駅も含め、今後の開発次第か。在来区間は、観光客が戻ってきたら、輸送力不足が心配になると思う。
「Suica他全国相互利用カードはOKIKAのポイント付与がなくて制約が大きい」と記されているが、別に沖縄だけの事ではない。相互利用そのものはできても、そのカード独自のサービスは、他ICカードのエリアでは適用されないのが普通だ(関東地方のPASMO・Suicaの「バス特」は、他のカードでは適用されない、など)。駅窓口以外でのチャージができない事の方が、課題かもしれない。
バス事業者訪問 221 大島旅客自動車
伊豆諸島の大島のバスだが、大島バスというか、離島のバス自体取り上げられるのは、2002(H14)年9月の73号で、沖縄県石垣島の東運輸が取り上げられて以来になります。
(他に2017(H25)年5月に、愛媛県の芸予諸島3島を走る瀬戸内海交通があったが、今治の瀬戸内運輸の系列であるし、観光時点ではしまなみ海道の橋で本土と直接結ばれていた)
大島バスはバスラマ誌では初だが、34年前の1987(S62)年春、当時雑誌スタイルだった「バス・ジャパン」4号で、東海汽船時代の車両が掲載されています。同時に、今バスラマ誌でも記されている、1986(S61)年の三原山噴火時に、島民の避難輸送にあたったドライバーのドキュメントがあって、4ページに過ぎないが、かなり読ませる内容になっています。入手は極めて困難と思われるが、何らかの機会があったら、読んで欲しいと思っています。
その34年前の時点の車両数は、乗合・貸切・定期観光等合わせて36台だったそうで、三菱ふそうが新規に3台入った他は、全て日産ディーゼル車でした。全車両が観光バススタイルのトップドアで、今とはまるっきり傾向が異なっています。当然、離島だってバリアフリーは必要になっているから。高齢者が多そうな離島こそ、バリアフリーは必要だろう。
竹芝からの船は、本当は通年元町港で統一できれば良いはずだが、そうならないのが、大島の特徴か(別の紀行でも読んだ記憶がある。船に乗っていたら「今日は岡田港に入港します」というアナウンスがあったとか記されていた)。来島者の97%は船、というが、大島空港はジェット化されていて、一時は羽田からエアーニッポンのB737も就航していたのに、ANA吸収後、7年前に廃止になってしまった。代わって調布からのコミューター便が就航しているが、離島とは言え本土からは近すぎて、空路はコスト的にツーリストには向かない、という事だろうか。今就航しているドルニエ機は座席数が19に過ぎず、輸送力では船とは比較にならないし、この数だと、空港バスも割に合わないだろう。
写真の中にブルーリボンシティの姿があるが、登録番号からして、中古導入のはず。「車両アルバム」にはなかった。
今後もこんな形で、離島などの辺境の地を地盤とする事業者が、積極的に取り上げられれば幸いと思います。バスに求められるものの根本は、都会でも離島でも違いはないはずなので。
なお「椿まつり」は、今日の時点では「緊急事態宣言解除後~3月28日」に延期となっているが、緊急事態宣言は少なくとも21日まで延長になってしまったから、この通りになったとしても、わずか一週間では動員が望めそうになく、(オンライン以外は)このまま取りやめになってしまうのではないだろうか。正直、「離島」は行く機会がないなあ(実は、八丈島はあるのだけれど)。
バス事業者訪問 222 ことでんバス

高松は何度か行っていて、ことでんバス(+琴電)も多数撮っているが、近年はご無沙汰している。ある程度状況が落ち着く事を条件に、今年中には行く予定。
一番最初に行ったのは、平成になって間もなくの頃で、旧コトデンバス成立の直後。「アーカイブス」にも数枚写真があるが、旧高松琴平電鉄のバス部門と、旧高松バスの頃の車両がまだ当時の塗装で残っていた頃でした(写真は本体に掲げています)。成立直前には、かなり激しい労働争議があったとも聞いています。
車両の面で言うと、以前はかなり中古導入が多くて、それは今もだけれど(「車両アルバム」のキャプションは、バスラマ誌では珍しく、導入元の事業者名も明記されている。元江ノ電バスというエアロスターは、戸塚を中心に走っていたのだろうなあ)。だいぶプロパーの新車も多くなった様子。カラーは全部いるかカラーになっていて、コトデンバス時代の、白地+水色と金色の帯(K字状)の車両はもうないのか。
バス事業自体は平成時代の混乱も収束して、何とか落ち着いているようだけれど(瓦町のコトデンビルは、そごうとFLAGの間に天満屋が入っていた時期があったが、地方都市だとデパート業は元々厳しい)、コロナ禍の影響は甚大なようだ。バスだけでなく、鉄道も減便ダイヤになっていたし、伏石駅開業時には、終電が1時間も繰り上がってしまった。確かにバス(電車も)は安全な乗り物のはずだが、移動そのものが抑え込まれる現状は厳しい。今年行く時は、電車だけでなく、バスも積極的に利用したいと思う。今はPASMOでも乗れるし。
「大型免許取得までの3年間は短縮できないだろうか」というコメントがあったが、相当意見が分かれると思う。他の事業者でもホンネではそう考えている所が少なくないと思われるが、安全性への影響を懸念する声もまた、少なくはならないはず(関越・軽井沢の惨事もまだ記憶に新しいし)。短縮してもここまでなら大丈夫、という、規制当局、のみならず世論をも、十分説得できる材料が用意されなければならないでしょう。
ことでんバス自体は、高速バスは運行していません。なのでもう一社、ことでんバスが資本参加する四国高速バスも取り上げられなかったでしょうか。
私はドイツの韓国人バスドライバー
前号で完結、と思ったが、「韓国とドイツの文化の違い」として、連載を補完する寄稿。
ドイツとの違い、というより、韓国のバスという目線で見ると、日本ともかなり違うなあという印象。私はちょうど10年前、韓国に行って、ソウル→釜山の高速バスと、釜山の路線バスに乗りました。当ブログでも書いた事だが、バス停には系統番号と運行区間は記されているものの、具体的な時刻は記されていなくて、初発・最終の時刻すら解らなかった。このテキストを読む限り、運行ダイヤを指示する「仕業表」というものは、韓国にはないようです。仕事の始まりと終わりの時刻だけが決まっている、という事でしょうか(東南アジア諸国もそうみたい)。「バスの配車は年功序列」の下りは、日本でもあったと聞いている(今もあるかどうかは知らないが)。
指導運転士と新人の関係そのものは日韓で同じという事だったが、「ドイツ」という目線で見ると、「教える側」も「教えられる側」も異国の人、という事になる。これはやはり、日本では少々想像し辛い。外国人ドライバーの採用を期待したい事業者は少なくなさそうだが、「大型免許取得まで3年、の期間の短縮」と同様、整えなければならないものは、少なくないように思います。イレギュラーな事態への対応はどうする?という点は、飛行機の操縦にも共通していると思った。
同じ韓国からのレポートで、BYDのEV(eBusー12)が走り出した、とあったが、評価は低かったという事。特に酷寒対策に難があったという事だが、中国も特に北部では、ソウルや北海道並みには寒くなる都市も少なくないのだから、その辺の対策はバッチリできていると思ったのだけれど。今号の冒頭では、K8の日本国内の市販が始まったとの記事もあったが、寒さ対策はどうであろうか。今の所日本において、BYDを導入している最北の事業者は岩手県交通になるが、今現在の冬場はどうだろうかと思ったりします。
「超長期レポート」の京浜急行バスのセレガ(H3401)はずっと稼働がない状態が続いているが、ついに夜行バスから、運行を再開しないままの撤退が発表になり、車両の居場所がなくなります。まだ導入から7年なので、他事業者への売却という事になるかと思うが、その点は次号で解るか。いずれにしろ、不幸な形で京急バスから去る事になりそうです。
次号のバス事業者訪問は福島交通が予告されていて、1999(H11)年の№54以来になるが、東日本大震災から10年、という事もあっての選択だろうか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《今日のニュースから》
7日 新阿蘇大橋完成 開通式
(東京ディズニーシーで2か月遅れ成人式 千葉県浦安市)
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