№2285 2021年1月 今月は何があった 何をやった

 あの日から1年、恐れていた、二度目の「緊急事態宣言」。街はいつも通り動いているように見えても、連日の感染者数・重症者数・死者数の報告の前に、高速道路を混乱に陥れた記録的豪雪や鳥インフルエンザも加わって、どこか潤いを失いつつあるように見える。変異種の脅威もあり、半年後に迫った五輪にも、再び疑問の目が。「紆余曲折」と括るにはあまりに醜悪な連邦議事堂襲撃事件の末、なんとか発足したバイデン米新政権は、環境対策を柱の一つに据えているが、一方で「分断」を解消するには、人心があまりにも荒廃している。上も、下も、右も、左も。コロナ禍の中、日本もアメリカも、そして世界も、迷走に終わりを見出す日は、いつ来るのか?ホーム非常停止ボタン・ホームドア整備を加速させるきっかけとなった、新大久保駅の転落事故から20年、新燃岳噴火から10年、今月はどのような事が、起きたのでしょうか。

31日 WBOスーパーフライ級タイトルマッチ 井岡 一翔 2度目のタイトル防衛)
 
 1日 著作権法改正 「海賊版」ダウンロード違法化
 2日 鳥インフルエンザ 岐阜県で初の確認
 3日 箱根駅伝 駒澤大学総合優勝
 4日 Jリーグ ルヴァンカップ決勝 FC東京 3回目優勝
 5日 座間9人殺害事件 死刑判決確定
 6日 今治造船・ジャパンマリンユナイテッド 新会社設立
 7日 帯広市で積雪1㎝メートル 史上最も遅い「積雪初日」
 8日 ゆうちょ銀行「mijica」 来年サービス終了発表
 9日 サッカー元日本代表 大久保 嘉人 15年ぶり セレッソ大阪復帰

10日 熱気球 熊本市の田んぼに不時着 一人負傷
11日 アルメニア・アゼルバイジャン両国首脳 ロシア大統領仲介で首脳会談
12日 日産自動車元代表取締役裁判 元COO志賀 俊之氏証言
13日 パナマ船籍貨物船 宮古島沖で浸水
14日 韓国 パク・クネ前大統領 懲役20年の判決確定
15日 吉川 貴盛元農水相 収賄罪で在宅起訴
16日 ドイツ キリスト教民主同盟 新党首にアルミン・ラシェット氏選出
17日 卓球全日本選手権女子 石川 佳純 5年ぶり優勝
18日 「こどもホスピス」 横浜市金沢区で地鎮祭
19日 横浜市林市長 左顔面まひで再度入院

20日 やまゆり園 追悼モニュメント デザイン決定
21日 河井 案里参院議員 懲役1年4か月・執行猶予5年の有罪判決
22日 核兵器禁止条約 発効
23日 国産新主力ロケットH3 初公開
24日 中国山東省 鉱山事故 2週間ぶりに11人救出
25日 夜間中学 全都道府県・政令指定都市に設置 菅首相表明
26日 「楽天でんき」 新規申込受付一時停止
27日 ファミペイ システム不具合 一部サービス停止
28日 横浜ノースドッグ 一部返還 日米合同委員会で合意
29日 東芝 東証一部復帰
30日 大阪大学 研究不正問題 新たに2論文ねつねつ造・改ざん

 新型コロナウィルス関連のできごとです。

31日 明治神宮 午後4時閉門 終夜参拝取りやめ

 1日 米コロナ感染者 累計2000万人突破
 2日 イギリス 新型コロナ感染者 57,725人 1日当たり過去最多
 3日 成人式開催 出席者全員にPCR検査 鳥取県若桜町
 4日 大相撲 湊部屋 行事1人感染
 5日 タイ 非常事態宣言 来月末まで延長
 6日 新型コロナ感染者9,500人分個人データ流出 福岡県公表し謝罪
 7日 首都圏の鉄道の最終電車繰り上げ前倒し 国土交通大臣要請
 8日 神奈川県 1日6万円協力金 臨時議会に財源補正予算案提出
 9日 神奈川県 感染者数999人 過去最多

10日 英・南アフリカとは別種 変異ウィルス 羽田空港で発見発表
11日 WHO調査チーム 14日に中国入り 中国政府発表
12日 内村 航平所属リンガーハット コロナ禍の経営悪化で契約打ち切り
13日 ロシア プーチン大統領 全国民の国産ワクチン接種推進指示
14日 バトミントン桃田 堅斗 10日間待機後自主練習開始
15日 モンテローザ 「白木屋」「魚民」都内61店舗閉店発表
16日 インド 新型コロナワクチン接種開始
17日 東京都 感染者数1592人 日曜日では最多
18日 自賠責保険料6.7%引き下げ 審議会で決定 コロナ禍などで交通事故減少
19日 市民対象 1,000円でPCR検査 栃木県那須塩原市

20日 コロナワクチン 米ファイザー社と契約正式締結 厚生労働相発表
21日 旭川 慶友会吉田病院 大規模クラスター経緯 報告書公表
22日 米疾病対策センター 報告書発表 モデルナ社製ワクチン 400万人中10人にアレルギー反応
23日 仙台市内時間短縮要請 来月7日まで延長 市内全域に拡大
24日 コロナ禍終息願いオンライン法要 You Tubeでライブ配信 京都 知恩院
25日 米モデルナ製ワクチン  「変異ウィルスに効果あり」発表
26日 埼玉県 コロナ感染者の氏名Web掲載 大野知事ら謝罪
27日 ワクチン集団接種想定 川崎市で初の訓練実施
28日 特別措置法改正案修正 刑事罰削除で与野党合意
29日 「なでしこジャパン」 米国「シービリーブスカップ」出場取りやめ
30日 パラ・パワーリフティング全日本選手権 コロナ対策施し開催

 今月はこの他、マレー半島の高速鉄道計画が撤回、渋谷でタクシー暴走、野茂 英雄メジャー移籍時のドジャース監督トミー・ラソーダ氏・作家半藤 一利氏・元MLBホームラン王ハンク・アーロン氏死去、初の「大学入学共通テスト」実施、北朝鮮・金 正恩が「総書記」に選出、インドネシアで大地震、ロシアで大規模反政府デモ、渡部 暁斗が荻原 健司に並ぶ、スキーノルディック複合W杯の最多19勝目獲得、田中 将大の楽天復帰決定、マルウェア「エモテット」ネットワークが制圧、などがありました。
 慰安婦問題で日本政府に賠償を命じる判決があり、「徴用」問題も尾を引き、日韓両国には引き続き難問が立ちはだかるが、一方文化面では、「鬼滅の刃」が韓国でもヒット、という話題もありました。米新政権の下、同盟国同士の韓国と日本は、関係を新しい段階に引き上げる事は、できるだろうか?
 トランプ前大統領と中国大使館のツィッターアカウント停止、アマゾンによる「パーラー」のホスティングサービス停止と、利用者と共に、プラットフォームを提供するIT企業側の姿勢が問われる場面も起きました。どちらが正しいか、誤りなのか?
 ANAHDやJR東日本は過去最大の赤字、JR東海は400人を一時帰休させるなど、交通業界に明るい兆しが見えなくなりました。緊急事態宣言による首都圏の終電の繰り上げの他、2月以降もイベントや祭りの取りやめが相次いでいて、対応する鉄道・バス・航空も運休が相次ぎ、その規模を拡大させています。首都圏の鉄道各社は、3月以降の最終電車の正式な繰り上げを柱にしたダイヤ改正を相次いで発表したが、この先も公共交通の減退に歯止めがいつかかるのか、ウィルス感染状況に戦々恐々とする日々が、まだ続きます。 

********************

≪今月この一枚≫

202101photo.jpg
 年始早々、北海道に行ってきました。理由の一つは、日高本線の代行バスに乗る事。無論、鉄道で様似を目指す事はもう叶わないが、せめて「青春18きっぷ」で乗れる今のうちに、代行バスだけでも乗っておきたかったのです(ちなみに苫小牧~様似間の片道運賃は3,630円)。1月4日、様似駅前の広場に停車する代行バスで、ジェイ・アール北海道バス(JHB)が運行する静内行です。JHBは代行バス運行に対応して、札幌都市圏から一部の車両を転属させていて、これもその内の1台です。この531-1961号車(いすゞLKG-LV234Q3)は厚別〔営〕にいた車両のようで、長距離路線に運用されるだけあって、2人掛けシートがメインの仕様になっているが、一方でICカードリーダーがそのまま残されていたりしました。代行輸送が終わったら、札幌に戻す事になるのでしょうか(運行体制にもよるが)。代行バスの旅も、荒々しい太平洋を間近に見られたりしてそれなりに良かったけれど、乗客が終始少なくて、やはりこれでは、鉄道としての復旧・存続は無理かもなあ、とも感じました(翌5日、正式に3月いっぱいを持っての、鵡川~様似間の廃止が決定しています)。なお、鵡川~静内間はJHBの他、地元の貸切事業者による、観光バスを使用した便も運行されています。静内~様似間はJHBのみです。
 それにしても、本来なら空も陸も大勢の人々で賑わうはずの北海道、なのに、飛行機も空港も、特急列車も駅も、これが年始か?と思うほど閑散としていました。いろいろな面で、寒かったです。間違いなく、氷点下の気温だけがもたらした事じゃない。旅行については、来月書きます。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
31日 イギリス政府 香港生まれ対象特別ビザ 受付開始
(災害派遣要請の陸上自衛隊看護官 宮古島で活動開始)


「潤いを失った日本」と書いたが、2月こそは、少しでも明るく楽しく時を過ごせる、潤いが感じられる世の中になるよう願います。何より、緊急事態宣言の早期終了が望まれます。全面終息は、遥か遠くでも。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック