№2240 「コロナ」と「豪雨」の四国~九州 陸海空立体旅行 2.伊予鉄と「愛ある伊予灘線」

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 松山は晴れてくれました。本当は一日中いたいけれど、午後には別府行フェリーに乗るべく、八幡浜へ向かう事になります。

10月26日(月)
 ホテルの朝食で、いきなりコロナ禍の影響を思い知る事になる。名前を登録し、呼ばれた順番に入る。通常のバイキングスタイルではなく、和食か洋食のセット。スタッフは皆フェイスガード付きで、客がいなくなったテーブルやいすは、アルコール除菌剤で拭いている。でもこんな状況でも、団体客(がいるんだ)のおじさんおばさんは皆、オシャベリ好き。

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 3年ぶりの、JR松山駅。駅そのものは、今の所変わっていない。
 この駅のコインロッカーにPCとか、大荷物を預けて、松山市駅方向に戻っていきます。

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 松山市駅前から、⑥番・本町線に乗車し、1往復。以前は道後温泉発着だったが、前回訪問の翌年、2018(H30)年3月1日に松山市駅発着に変更、40分間隔に削減されています。今は1両で松山市駅と本町6丁目を結んでいる事になり、この日は69号が運用されていました。

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 終点の本町6丁目。目の前を環状線が横切るが、線路はつながっていない。

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 現状の市内線の路線図。

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 この⑥番、7月23日より、土休日は全便運休になっています。4月に新型コロナウィルス感染禍の影響で土休日が運休となったようで、そのまま固定化したという事でしょう。
 また、10月から運賃が値上げになっています(160→170円)。

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 今の松山市駅の、市内線の時刻表。

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 参考までに、昔の市内線の時刻表を出しておきます。平成の世になった直後、1989(H元)年8月30日現在のものです。

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 これが、今年7月23日からのものです。⑥番は、平日も最終電車が取りやめになっています。⑥番だけでなく、道後温泉発着の③・⑤番も、終日10分間隔に削減されています。また、環状線の①・②番は、1周の所要時間が10分伸びています。
 ⑥番に関していうと、40分間隔、しかも土休日運休というのは、市内の路面電車としては、少々まずいのではないか?朝1往復乗った限りでは、本町6丁目→松山市駅方向に関しては決して乗客は少なくなかったけれど、同じ伊予鉄のバスが多数併走(松山市~仁方・北条)している現状を考えると、「廃線」の2文字がチラついてしまうのだが…。

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 まだ影が長く、撮影には向かない。今度は②番の環状線で一周します。大街道。

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 2100形の液晶画面には、四国新幹線の建設を促す広告も流れる。でも正直、現状ではかなり非現実的と思わざるを得ない。

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 上一万。

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 道後温泉への路線と別れて、単線になります。この区間は、法規上は鉄道。線路際にはキロポストも見えます。

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 木屋町。単線区間では、鉄砲町、木屋町、古町で行き違いがあります。

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 古町は郊外電車の高浜線と平面交差になり、向こうに、郊外電車の通過を待つ①番の電車の姿が見えます。

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 JR松山駅前には、新CI導入前のカラーの高速車が2台並んでいました。

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 この後は昼まで、松山市駅を中心にあちこち歩いて移動しながら、電車・バスを撮影しました。南堀端の宇和島バス道後温泉行。「バスマスク」。

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 南堀端の市内電車。
 市内線全体の感想として、超低床車の導入は続いているものの、全体的にシステムが古いなあの印象がぬぐえない。もっと投資して、底上げが必要だと思う。行政などの協力も、必要だろう(カネだけではなくて)。

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 2000形。さすが京生まれらしく、端正なスタイルです。市内電車は全車両、新CIのオレンジ単色になったようだが、2000形に関しては1両くらい、京都市電時代のカラーを復刻したら、ウケるのではないか?50形にもあるが、旧型車でもフルカラーLED表示とはね。

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 今回は、3年前には撮れなかった、郊外電車の新塗装を中心に撮りました。3000系は、少なくとも1編成は旧塗装で残っているのを見ました。

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 700系。

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 600系は2編成とも新塗装になっているが、これは「みきゃんパーク」の広告編成も兼ねています。

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 改めて、松山市駅に掲げられていたダイヤ改正のお知らせ。⑥番以外の廃止の電車は皆、金曜日のみの運行でした。

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 JR松山駅前に並ぶ、高速バスと一般の市内バス。

 せっかくの快晴で名残は惜しいが、ともかく別府へ渡らなければならないから、午後のJRで八幡浜へ向かう。普通列車乗り継ぎで行きます。

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 JRの方もコロナ禍の影響が残り、今月から23時台の普通列車の一部、合計6本が運休になっています。松山発では、23時26分発伊予市行4665Dが運休です。そのお知らせ。他に〔いしづち〕2往復の運行区間短縮もあります。

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 13時02分発、伊予長浜(「愛ある伊予灘線」)経由伊予大洲行4919D。キハ54 1、ファーストナンバーの単行。予讃線もまた、何十年ぶり、かなあ?
 左側は、運転所移転で線路がかなり取り払われています。これを足場に、この後高架化が進むという事だろうか。

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 最近は運転士への感染を防止する対策として、JR東日本やその他私鉄でも、ワンマン列車では防護用のアクリル板やシートが設置されるようになっているが、これ、あまりに安普請すぎないか?これでウィルス感染を防ぐ事になるのか、疑問を感じなくもない。

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 市坪の手前、右には「坊ちゃんスタジアム」。

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 今春ダイヤ改正で稼働を開始した、新しい松山運転所。

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 と、南伊予駅。先日、延期されていた開業式典も行われたとの事。棒線の駅。

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 電化区間の終点の伊予市を過ぎ、向井原で内子経由と伊予長浜経由が分かれる。駅そのものはここも棒線で、その先で分岐する。内子経由は高規格だが。

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 伊予長浜経由は、一転してローカル線風情となり、急カーブや急こう配が多くなる。線路も貧弱だ。

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 高野川駅の時刻表。下りは4919Dの後は、4921Dまで3時間近く列車がない。上りもほぼ同じ。14・15時台は両方向とも列車がない。

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 いよいよ瀬戸内海が見えてきた。

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 海岸沿いを行く。伊予上灘を頂点にして、伊予長浜まで下っていく感じだろうか。
 伊予上灘を出発した時点で、乗客は、他には4人(+幼児1人)しかいない。

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 下灘駅はビックリ。こんなに人がいる。瀬戸内海をバックにした列車、という構図で写真を撮る、という感じの人々だろう。車内の乗客も、私以外は全員降りてしまった。代わりにカップルが乗り込んでは来るのだが。

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 駅舎の脇の駐車場とか見ると、ホームで待っていた人々は、列車で来た、とは考えにくい。何しろ次の列車は上下とも16時台。この後どうやって過ごすのよ?という事だから。何か違うと思ってしまう。
 下灘駅は、昔は島式ホームで行き違いができたようだ。線路跡を埋めて棒線化した、という感じだ。

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 喜多灘駅も棒線の無人駅だが、大洲市と伊予市の境に位置するらしい。市境というこの場所に立つイラストは、〔伊予灘ものがたり〕のアテンダントが描いたのだそうだ。
(駅の正式な所在地は大洲市)

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 伊予長浜で瀬戸内海と別れ、山間部になる。線路は相変わらず貧弱。40㎞/h程度しか出ない。よくもこんな線路を、特急〔しおかぜ〕や急行〔うわじま〕が行きかっていたものだと思う。

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 キハ54形の車内。ロングシートだし、トイレもない。伊予白滝出発時点の乗客は、7人。

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 今の内子線は、予讃線の「新線」に組み込まれた内子~新谷間を指すが、以前は五郎で分岐していた、内子を終点とするローカル線だった。今の五郎駅は棒線だが、かつて使用されていたホームがまだ残っている。分岐駅時代の名残。壁面には「宇和島方面のりば」の文字が残っていました。

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 内子方面への分岐は見落としてしまった。その先で高架の路線が合流し、伊予大洲駅3番線に到着。

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 伊予大洲からは、伊予市を後に出発し、内子を経由してきた宇和島行4637Dに乗り換え。やはりキハ54 9の単行。左は松山行特急〔宇和海18号〕。

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 伊予平野で交換の4644Dは、キハ32形の単行。
 この後、峠を越えて八幡浜に到着。

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 八幡浜駅の構内。

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 八幡浜駅。

 この後港に向かい、フェリーで別府に渡る事になるが、それは次回です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
 8日 「立皇嗣の礼」実施 皇位継承に伴う国の儀式 すべて終了
(体操の国際大会 東京で開催 五輪競技の大会 感染拡大後初) 

 アメリカ大統領選挙はバイデン氏勝利となりそうだが、トランプ大統領の方も法廷闘争で抵抗する構えで、完全決着にはもう少し時間がかかりそう。もう少し経ったら選挙戦等の感想も書いてみたいが、この先バイデンさんならアメリカの分断が解消できるか、というと、はっきり疑問。国民個々の感情・信条に左なり右なりのはっきりした思想が定着している上に、何より相手の言葉など聞く耳持たず、の姿勢では、分断は当然だろうと思う。しない方がおかしいし、仲立ちをしよう、という人物もいない。日本の感覚では理解できない部分、やはり多いね。

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