№2165 嵐の前の静けさ 陸・海・空 北欧立体周遊 11.代行バスも交えて オスロ行

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 またドジ踏んでしまって、やや精神的にヨレヨレになりながらもなんとかトロンヘイム行夜行に潜り込み、とにもかくにもオスロへ、という所、夜明けとともに、また一つ予期せぬ事態が待ち受けていたのでした。これまでの体験からして、そんなに稀有な出来事、でもなかったですけれど。

2020年 3月 7日(土)

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 気候はまだ冬、の北欧と言えども、3月ともなれば、5時を過ぎればどんどん明るくなってきます。

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 雪山の向こうには、お月様。

 やはりこの区間、夜行で寝て過ごすのは、もったいないなあ。できればもう一度、ボーデー~トロンヘイム間を昼間に乗りたいが、いつか、そんな機会は作れるだろうか?

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 車窓が急に都会の様相になって、トロンヘイムは、定刻より早めの到着。

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 驚いた、トロンヘイムって、こんな近代的な駅、だったっけ?
 トロンヘイムは、前回は18年前、2002(H14)年の5月に降り立っていて、船着き場の反対側から駅舎の写真を撮っているが、その駅舎の内部がかなり近代的に改装されている。何より、ホームの上の方に駅施設が展開されていて、エスカレーターとかあったりしました。前回がかなり昔なので、記憶があやふやな部分も多く、どこまで違いがあるのか、はっきりとは言えないのだが。

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 地下通路もあるのだが、壁画が掲げられています。

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 その駅舎内。

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 ところが、次の8時18分発オスロ行42列車、どうも様子がおかしい。
 なんと、ドンボースとリレハンメルの間が休止らしい。インフォメーションの最下段には「derailment」の文字が。脱線って事?
 アナウンスがあって、ドンボースからリレハンメルはバス代行という。しかし、最低でもここトロンヘイムは定刻に出られるのだろうか?そうでないとオスロからの空路もあって、困った事になる。しかし、指定券も一応必要なのだが、窓口は、土曜日だと7時45分にならないと開かない(平日だと7時オープンだが、休日だと何と12時から)。時間はかかっても確実と思われるレーロース経由も一応考えたが、結局この42列車でオスロに向かう事にして、開いたばかりの窓口で指定券(50NOK≒590円)を購入する。

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 ホームには大勢のお客さんがごった返すが、列車が入線してきたのは、定刻の3分前だった。北欧としては、かなり慌ただしい。ともかく、すぐに出発。
 雪ばれのトロンヘイムの街並みはすがすがしい。

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 まずは食堂車で朝食。レイアウトは、今乗ってきた夜行、あるいは2年前のベルゲンへの列車との違いはない。

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 サンドイッチとヨーグルト、コーヒーで朝食。200NOK(≒2,360円)。

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 ステーレンを過ぎると、どんどん高度が上がって、雪も深くなる。

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 山間部は、北部のような険しさまではないと思うが、湯台ですがすがしい眺めだ。

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 1時間40分で、オップダールの集落に差し掛かる。

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 オップダールも、スキーリゾートの街なのだろう。スキーヤーがかなり多数降りていきました。
 オップダールを出発すると、直後にドンボースからの代行バス乗り換えの案内放送が流れる。アナウンスは必ず、ノルウェー語と英語の2か国語だ。

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 小ぢんまりとした集落も現れる。

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 雪山と雪原。山越えがあったと思ったらなだらかな雪原が続いたりと、この区間は、地形の変化が大きいと感じる。

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 トロンヘイムから2時間40分、ドンボースに着きました。ここでバスに乗り換え、となります。
 このドンボースからは、ロムスダルスフィヨルドの畔のオンダルスネスへのローカル線が分岐していて(真ん中のDCがオンダルスネス行)、今グーグルマップで見てみたら、途中オメガカーブとかもあるようで、魅力を感じる路線だが、今の所は、行く機会を作れないなあ。

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 代行バスはホームに直付け。6台用意されていて、5台までは出る事になりそう。その5台目に乗車。列車の到着から5分程のインターバルで、すぐ出発。

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 車内。シートピッチがかなり広かったです。

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 ひたすら下り坂レールとつかれず離れず。思い出したように集落が現れる。

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 ずっと国道E6号線を走ってきたが、40分程走ったところでいったん分かれて、オッタの駅前に立ち寄る。元々長距離のバスターミナルとなっているようでした。このバスはドンボース行の代行バスのよう。

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 再び国道に戻るが、鉄道をまたぐ橋から、オッタ駅を見ます。

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 教会も見ます。

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 左手はずっと川、のはずだが、ほとんど凍っている。驚かされたのは、その氷の上に車が何台も連なって、グルグル走り回っていた事。そんなに厚くガチガチなの?しかも下流の方は氷がなくなって、水流をじかに見かけたりしたので、大丈夫なのか?と思わされた。なぜか凍ったところと、そうでないところが交互に現れた。
 ドンボースやオッタは快晴だったのに、リレハンメルが近づいたら曇りだした。

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 13時21分、リレハンメル駅前に到着しました。30分の遅れ、という事になりますか。寒い

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 リレハンメル駅となると、27年ぶり、ですかね?冬季オリンピックの前年になるが、雰囲気はその頃と、あまり変わらないかな…。

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 この駅からのオスロ行は、電車列車になりました。以前乗車した「シグナチュール」タイプらしいが、今はそういう呼び方はしていないようだ。。
(写真は編成の後部)

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 車内は、改装はされているようだが、ノルウェーらしいウッディな、温かみのあるデザインコンセプトは、変わっていないように感じます。

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 リレハンメル出発。形の上では54分遅れ、という事になりました。

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 すぐにカフェカーへ。雰囲気は昔と変わりない。

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 昼食は、ポテト・チキン・ブロッコリーのメインは、昨晩食べたものと同じ。これとペプシコーラゼロ。171NOK(≒2,020円)。

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 食後にワッフルとコーヒー。66NOK(≒710円)。

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 ミョーサ湖。

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 ハーマル近郊。

 あまり大幅な遅延が生じるなら空港駅で降車するつもりだったが、オスロ中央駅に降り立つ時間はありそうです。このまま乗り通しました。

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 オスロ中央到着。結局42分の遅れになりました。長距離のバス代行があった割には、健闘した方ではなかったでしょうか。

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 ホームから駅舎に通じるスロープの壁面には、いよいよ新型コロナウィルスの感染の脅威が、北欧にも近づきつつあると感じさせる、FHI(ノルウェー公衆保健研究所)の通知が掲げられていました。英語、ノルウェー語、そして中国語で書かれています。感染地域に滞在し、なおかつ症状を感じたら、下の電話番号で相談してください、と書かれています。

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 オスロ中央駅。2年前に来たばかり。でも、2年前は同じ3月でも雪があったのに、今年は、駅付近は全く雪を見ませんでした。

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 中央駅前の、市電乗り場。

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 EVバスは、オスロでも走っています。ソラリス。

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 駅前の、虎の像。

 本来ならここからさらに列車でスウェーデンのエーテボリを経由し、コペンハーゲンを目指すはずだったが、残念ながらこの時間では、鉄道だけでコペンハーゲンに着く事はできません。前日ファウスケで予約したSAS便に搭乗すべく、すぐ空港に戻る事になります。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR東日本の、5月の新幹線・特急列車の利用者が、前年比で89%の大幅な減少になったと、発表がありました。定期列車は基本的に、〔成田エクスプレス〕以外はほぼ全列車運行されたものの、とにかく「STAY HOME」、まして遠出なんかしないで、と言われたら、こういう数字になって当然でしょう。東日本でこうだと、いまだに減便が続く北海道・四国・九州は、夏以降も先行きが心配されます。なお、JR九州は19日以降、一般特急の定期列車と「D&S列車」は基本的には全列車運行とリリースがありました。〔あそぼーい!〕は8月8日の豊肥本線全線運転再開に合わせて運行再開。それまでは〔九州横断特急〕を運行。「ななつ星in九州は7月14日から、乗客を最大8組16人に制限した上で再開。

《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
 7日 沖縄県議会選挙 知事与党 過半数維持
(西村経済相・小池都知事 繁華街感染対策で連携確認) 
 8日 セクハラ禁止法案 野党4党共同提出
(USJ 3か月ぶり営業再開)
 9日 神奈川県庁等HDD盗難・情報流出事件 元データ消去会社社員に有罪判決
(キャセイパシフィック航空 香港政府 約3,800億円公的支援を発表)

 CXも2月からの収益が前年比わずか1%、だそう。基本的には国際線オンリーのキャリアだから、他国との行き来が断たれると、経営が相当苦しくなるのも当然。現在の香港国際空港は外国人入境禁止だし、再開されても「国家安全法」を巡る動乱があるので(今晩また大規模抗議行動が起きている)、しばらくは観光で気軽に訪れる、という状況にはならないはず。CX(に限らず、香港のキャリア)は皆、厳しい状況に置かれ続ける事になるでしょう。

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