№2071 JTB時刻表2019年11月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2019年11月号」、先月25日発売になりました。
 表紙はJR九州の大村線・松原~千綿間、キハ66+キハ67。元々は山陽新幹線博多延伸を見据えた北九州地域の快速用で、117系より先に転換クロスシートを採用した意欲作、ローレル賞も受賞した形式です。その当時の、国鉄急行色を復刻した編成で、やはりこの景色には、このカラーがよく似合うと思う。

 今号はグラビアはなし。「のりもの情報局」は裏表紙に掲載されています。「JR西日本 せとうち観光アプリ『setowa』リリース」「JR九州  Waku Waku Trip新幹線『ミッキーマウス&ミニーマウス』デザイン」「近鉄 『鉄道まつり2019in塩浜』」「西鉄 西鉄柳川駅前に掘割・乗船場整備」「秋田内陸縦貫鉄道・新観光列車デビュー」「三岐鉄道 2020年オリジナルカレンダー発売中」。
「鉄道模型プレゼントコーナー」は、福井鉄道200形(201号車)。「乗った事がある」と以前書いた事がありました。セミクロスシートとはローカル私鉄としては破格だったが(シートピッチが窓割りと微妙に合っていなかった)、老朽化も進んでいたし、バリアフリーが求められる昨今では、特に路面からの乗降に難があるので、これ以上の延命は不可能だったでしょう。ご苦労様。

特集のページ
 今号は、行楽臨時列車や工事の時刻に混じって、どういう意義かは解らないが、津軽鉄道(会社線ではレギュラーなのだが)・弘南鉄道・島原鉄道の全列車の時刻が掲載になっています。
 津軽鉄道は11月30日までの時刻。
 弘南鉄道は、平成の世になった頃は弘南線・大鰐線共に終日30分毎、ラッシュ時にはもう少し本数があって、快速列車もあったのに、便数が急激に減ってしまいました。大鰐線に至っては、ほぼ終日60分間隔になってしまって、先行き不安(廃線、というウワサもチラホラ聞こえてくるのだが…)。弘南線も、夕方は35分に間隔が空いてしまっています。
 島原鉄道は、「観光列車『しまてつカフェトレイン』のご案内」があります。特に「ろくもん」のような専用車両があるわけではないが。こちらも、南部の路線が廃線になった時点で、北部は急行がかなり設定されていたのだが、今は午前中の1往復と、土休日運転の上り1本だけになりました(時刻表から推測すると、この土休日運転の列車が、折り返し「しまてつカフェトレイン」になるのか)。

 11月16日、京浜東北線・山手線の線路切り替え工事(高輪ゲートウェイ駅を含む区間)で、京浜東北線は終日品川~田町間、山手線は16時頃まで大崎から上野間が運休となり、上野東京ラインの増発ダイヤが掲載。南行の早朝3本(沼津・熱海行)と、北行の早朝2本(小金井・宇都宮行)は、通常の東京始発の延長、日中の古河発1本は、上野止まりの延長。他は品川~上野間の区間運転の純粋な増発。

 秋の臨時列車が発表になりました。
 青梅マラソン(2月16日)の千葉~青梅間臨時列車は、前シーズンまでの快速に代わり、今シーズンは特急〔おうめ〕を運行(「青梅マラソン号)の愛称を併用)

下り
おうめ91号 千葉7:09 → 8:49青梅

上り
おうめ92号 青梅16:09 → 17:51千葉

停車駅:船橋・錦糸町・新宿・河辺 快速時代の津田沼と市川は通過
E353系で全車指定席。川崎→河辺間の快速〔らくらく青梅マラソン号〕は前シーズンと同じ。

本文
 欄外の「12月30日(月)→1月3日(金)は休日ダイヤで運転されます」の文言に、もうそんな時期かと感じます。
(近鉄特急は、「12月28日(土)→1月5日(日)は土曜・休日ダイヤで運転」と表記)

 芸備線が先月23日、約1年3ヶ月ぶりに、全線で運行を再開しました。今号で、全線再開時の時刻が掲載されています。
 被災前の2018年7月号と比較すると、土休日で別になっていた時刻が統一されています。日中の快速〔みよしライナー〕1往復は、12月8日までの土休日は、〔庄原ライナー〕として、三次~備後庄原間を延長運転(同区間はノンストップ)。

 会社線は、京急・京成・都営浅草線・北総が先月26日にダイヤ改正。
 京成は、〔スカイライナー〕が大幅に増発、ほぼ終日、20分間隔で運転。また、下りの京成上野発1号は5時40分発に繰り上がり。上りの成田空港発最終82号は成田空港23時20分発となり、京成上野終着は0時04分と、24時を過ぎます(成田空港からのスカイアクセス最終はスカイライナー)。
 京急は、横須賀中央始発品川行〔モーニングウィング〕が1本増発(12月2日から運転)。土休日に設定の「ウィング・シート」については、欄外に注釈があります。

 高速バスは、遠州鉄道の横浜・東京~浜松路線の夜行が、11月1日にダイヤを変更。YCAT始終着・品川BT経由~浜松→TDL始終着・国際展示場駅・YCAT経由~浜松に変更。
 この他、TDLの新バスターミナル供用開始に合わせて、TDR関連の路線のいくつかがダイヤ改正を実施。
 JR系の首都圏~京阪神間の各〔ドリーム〕が、1日にダイヤ改正。
 南海系が運行する新木場・東京~なんば・和歌山線〔サザンクロス〕は、11月1日にダイヤ改正を実施。新木場発は、なんばの停車の順序がOCAT→難波高速BTに変更。

 会社線は、関東自動車の黒磯営業所(旧東野交通)が移転して那須塩原営業所が発足、10月1日にダイヤ改正を実施。黒磯駅発着の那須湯本温泉・那須ロープウェイ、板室温泉・ハイランドパークの各路線は全便、那須塩原駅発着に延長。

 航空は、10月27日から冬スケジュールに入りました。国内線はFDAが神戸空港に就航。神戸~松本線1往復、神戸~出雲線2往復。全てJALとコードシェア実施。便名だけだが、JALの神戸乗り入れが復活する形になります。
 バニラエアが26日を持って運行を終了しています。ピーチは27日より、成田空港が第3ターミナルに移転。
 国際線は、ANAの成田~チェンナイ路線がスタート。水・金・日曜日の週3往復(機材が成田発B788、チェンナイ発B789と食い違ってしまっている)。

付録:令和を走る 国鉄車両カレンダー

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 2ヶ月に1枚+2021(R3)年12ヶ月の、合計7枚。
 ラインナップを見ると、表紙(何もキャプションがないが、たぶんJR西日本。山陰本線あたりか)を含めて8枚中、4枚が西日本。北海道・東日本・四国・九州が1枚ずつ。東海がないのは、国鉄時代の車両がほぼない(211系0番台4連×2のみ)ので当然か。
 四国のキハ32形は国鉄形、といっても、国鉄時代末期の、当初から民営化後の四国の運営を想定し、コストダウンして製造された形式で、国鉄時代は半年も経験していない。だから、「国鉄形車両」と呼ぶには、個人的には少し抵抗感がないわけではない。
 東日本の〔踊り子〕と西日本の〔やくも〕、この両者が、国鉄時代の車両を使用する、最後の電車特急となりました。〔踊り子〕は来年にE257系の転用改造が予想されるし、〔やくも〕もそろそろ新車導入、という話が、JR西日本の中期計画から聞こえてきます。JRになってから製造された車両でさえ引退する形式(E351系など)もあった中、どこまで(特急以外ででも)粘れるだろうか。
〔やくも〕はよく見ると、少なくとも6両はつないでいる。先日岡山・出雲に行った時に見かけた〔やくも〕は全て4連だったのだが、夏のお盆あたりの輸送だったのだろうか。
 湖西線の113系は、やはり何かワンポイントが欲しい。

 次号はいよいよ、相鉄とJRの直通運転開始が特集となりそう。私も相模大塚の基地にE233系が留置されているのを見たりしました。それは明るい話題なのだが、台風19号や、直後の関東・東北の豪雨の影響がどこまで出ているのか(「編集長だより」では、一足早く冥福・見舞いを申し上げる一文が掲載されている)、何とか11月中の再開を目指す路線が多いが、鉄橋が崩落した水郡線や上田電鉄などは、過去の例から少なくとも再開まで1年程度はかかるはずだし、吾妻線(長野原草津口以西)や箱根登山鉄道も、今年中の再開は苦しそうです。どこまで時刻表上に現れるか、少々気が重いです。
 また、大晦日~元日の終夜運転も、JR分は発表があるでしょう。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 1日 英語民間試験 延期発表
 2日 京都アニメーション放火火災 犠牲者追悼式

 ラグビーW杯は、南アフリカ優勝で幕を閉じました。W杯観戦は叶わなかったけれど、トップリーグくらいは見に行ってみようかな、そんな気にもさせてくれました。ただ、試合スケジュールが、勤務体系に合わない…(三ツ沢の試合の開始が、あと1時間遅いといいのだけれどなあ)。

 今年もあと2ヶ月、タイトル画像残り2回は、児童向けのメジャーな作品から出します。今月は、JR四国バスの「アンパンマン」です。JR四国や土佐くろしお鉄道の特急車にもあって、写真もあるのだが、バスから出しました。ちょうど2年前の今頃、土佐山田駅からの大栃線を走る、「アンパンマン」です。この日は他に「ばいきんまん」「ロールパンナ」「メロンパンナ」も撮った事は、№1774で書いています。「ドキンちゃん」だけ撮れなくて残念、とも書いたが、この時点ですでに、松山に移籍していたようです。この後大栃線は、美良布から先の区間が減便になっており、せっかくアンパンマンデザインのバスを新車で入れたのだから、しばらくは大丈夫だと思っていたが、そうでもないのでしょうか。いつまでも走り続けて欲しい、子供に楽しさと夢を与えてくれそうなラッピングバスです。

201911.jpg
(12月1日追加) 11月 タイトル画像

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