№2015 乗り物で行こう、あの山へ 塔ノ岳と鍋割山<後>

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 元々想定していたプランより、1時間近く早い下山開始。うまくいけば、寄からの新松田行富士急バスは、1本前の便に乗れるかも知れない。

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 大倉尾根の金冷シまで戻ります。右側から上ってきて、左手の塔ノ岳山頂への道を上りました。今度は手前の方へ。

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 穏やかな道もあります。視界が良くないけれど、それほど険しくなくて、テレンコテレンコ歩いて行ける道なら、これはこれで趣きもなくはない。
(視界が悪すぎて道に迷ってしまうようだとまずいが)

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 二俣分岐。ここから小丸尾根を下って、直接大倉に行く事もできます。エスケープルートに良いか。この日は、そこまでは悪天ではない。

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 森の中、という感じの山道。

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 左手はこの曇天のせいで、何も見えない。小丸尾根が見えるはずなのだが。

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 ツツジ、ですよね?

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 木道もあります。

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 鍋割山直下、最後に急登が待ち構えていました。

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 鍋割山頂、到着しました。塔ノ岳山頂から1時間弱。しかしここもまた、雲の中。展望は全くありません。
 鍋割山荘は営業しています。鍋焼きうどんが名物、らしいが、それは次の機会とさせて頂きます。スマホの自撮りだけで、残念ながら今回は10分程度の休憩のみで出発。

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 いきなり、急坂を下る。大倉尾根でも、こんな急坂はなかったような…。
 後沢乗越に至るこの尾根には、名前はないようだ。

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 この尾根にもつつじが。

 下りきった所に…。

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 ああ、ここだったんだ…。
 10連休のGW真っ只中の5月4日、鍋割山近くで落雷事故があり、登山者が1名亡くなった。という事は、ニュースで聞かれた方も多いと思うが、ここがその現場だったとは。
 木の幹には、鍋割山荘によるお悔やみと、雷発生時の注意事項がくくりつけられています。花も手向けられています。私も、静かに手を合わせます。
 この日は天気は悪いけれど、幸い雷の兆候は感じない。そのまま下山を続行します。

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 さらに下り坂が続く。やはり大倉尾根よりキツイ。

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 後沢乗越に着きました。一般的には左のルートを取って、二俣から延々林道を歩いて大倉を目指すのが一般的だが、今回は直進し、寄へ。

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 この道は秦野市と松田町の市町境になっているが、後沢乗越を過ぎると、松田町側にはフェンスが張られるようになります。シカ対策、なのか。

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 栗の木洞に向けて、急登になる。振り返ると、本当なら鍋割山が見えるはずだが、雲に覆われてしまっている。

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 栗の木洞のピークだが、森の中。大倉への道が分岐している。

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 急に開けた所に出て、櫟山。「くぬぎ山」と読む。鉄道ファンなら新京成電鉄のくぬぎ山駅をすぐ連想できるだろうが、漢字で書くと難しい(だから駅名は平仮名なのか)。
 どうやら雨は止んでくれたようだ。最後の小休止。雨具をしまって出発。

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 左手には、秦野の町を見る事ができます。

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 樹林帯の中を下っていく。下りながらややキツイが、道は基本的には整備されている。ただ、倒木がある。

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 今朝上ってきた大倉尾根と、秦野。

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 花が咲いているが、無学の哀しさ、名前が解らない…。

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 櫟山から30分弱で、林道と交差します。

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 シカ柵、なのだけれど、もうボロボロで、役には立つまい。

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 突然、という感じで、茶畑が現れました。

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 寄のバス停まで、隠れ里のような土佐原の集落の中のコンクリ舗装道を下っていきます。春はしだれ桜が有名だそう。いい雰囲気です。

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 着きました!寄バス停。
 塔ノ岳から約3時間40分、鍋割山からは約2時間30分、という所でしょうか。
バスジャパン・ハンドブックシリーズR72 終点の構図」でも取上げられた所です。

 この時に写っていたのはレインボーⅡだったが、今回の15時40分発便は、さらに一回り小型のエアロミディ。何より、お客さんがいない…。新松田から着いた便からは誰も降りてこなかったし、折返し新松田行も、ついに私以外、誰一人乗り降りがなかった。この路線、平日18本、土休日も12本の便があり、この手の路線としては利便性は良い方だとは思うのだが、時間帯もあるのだろうけれど、この先が少々心配だなあ、の印象が否めませんでした。

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 松田からは御殿場線もあるのだけれど、小田急の方がやや早く帰れる。16時07分発小田原行各駅停車。EXEαの通過を待って、出発。

 という感じで、数十年ぶりのはずの、丹沢・塔ノ岳と鍋割山の登山が終わりました。
 私の場合、まずはプラン通りのルートをとにかく歩き切る(無論安全第一、天候とも相談してだが)、のをメインのテーマと考えているので、その意味では、今回の山行は一応成功、と言えます。一昨年の金時山みたいに、途中であきらめざるを得なくなった、という事がなかったし。
 ただ、せっかくの丹沢の名峰・塔ノ岳・鍋割山なのに、展望が全くなかったのは、やはり残念無念でした。これはまた近いうちに行かねば…といっても、いつになる事やら解らないのが私の悪いクセでもあるのだが…と思います。ただ、夏場は暑いので行かない。早くても秋になるのでしょうかね。その場合は、今度はヤビツ峠からの表尾根縦走になると思います。

 なお、今回歩いた上での私の感触としては、逆コース・寄→鍋割山というのは、あまりオススメではないです。登りが大倉尾根以上にキツイ上に、整備状態が良くない所が多々あるので。ある程度の経験者ならいいと思うが、ビギナーだと、やはり塔ノ岳から来て、後沢乗越から(あるいは小丸尾根経由で)大倉へ向かうプランの方が良いかと思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日見た・聞いた・思った事》
 京阪が昨日、2019年度設備投資計画を発表しました。大規模な工事(立体化・駅舎改築など)がないからか、投資総額が92億円で、関東各社より1ケタ少ない。
 目玉は3000系の「プレミアムカー」で、今年度より6両の製造を開始し、来年度の導入を目指す。今回は8000系と違って完全な新造になるので、置き換えとなる現在の6号車、3500形(T3)はどこへ行くのか。以前書いたように、ロングシート改造の上、13000系に組み込まれる事になるのだろうとみています。今年度の新造はないが、2200系や5000系などの完全置換えが視野に入っているはずで、来年度以降ある程度まとまって新造される事になるだろうから、タイミング的にいいでしょう。13000系は6連で製作、これに組み込む事になると思われます。
 この他、6000系のリニューアルを、今年度は2編成16両に実施。
 男山ケーブル(現在休止中)は制御装置等を更新、車両のデザインを一新し、駅も美装。なお、リニューアル完成時に名称を「石清水八幡宮参道ケーブル」に、駅名を「ケーブル八幡宮口」「ケーブル八幡宮山上」に改称。
 多情報連続式ATSは、今年度は枚方市~守口市間に拡大、2020(R2)年度に京阪線全線への導入を予定。この他、耐震補強工事や、変電所の更新を実施。案内放送・ディスプレイを多言語化(車内放送は、近鉄のように、タブレット端末を使用した他言語放送が実施されています)。
 毎年の事だけれど、どうして関西の他の大手は、設備投資計画を発表しないのだろう?(他は名鉄のみ)作成しないはずはないし、株主などへの説明でも必要なものだろうと思うのだが。中長期の方針を示したものは散見するのだが、是非設備投資計画の一般への公表を、お願いしたいと思います。

「スルッとKANSAIバスまつり」、今年は明日、京都市の岡崎公園で行われます。何しろ2年連続で中止になっていて(だから今年から6月開催)、とにかく無事に開催される事を願います。私は行けないけれど。

 JR芸備線は、10月下旬に全線で運転再開の方針が示されました。先駆けて暫定的に再開している三次~中三田間は学校の夏休み期間中は運休となるが、再開後は若干のスピードアップが行われるという事です。

 JALのA350-900が昨日、羽田空港に到着し、セレモニーも行われました。一連の様子はFacebookでも公開されているが、着陸シーンは90度傾いてしまっていますね…。何とか修正してもらえないものでしょうか?

《今日のニュースから》
14日 チケット不正転売禁止法 施行
15日 JRA 156頭の競争除外 禁止薬物摂取の可能性

 JRAは明日、函館で重賞競争「函館スプリントステークス」があるが、13頭中6頭も除外で、たった7頭立て。原因は、飼料メーカーが、餌に混ぜるサプリメントを、必要な検査を行う前に出荷させたため、という事。

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