№1997 バスラマインターナショナル173(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル173」、先月末発売になりました。
 関東バスのエアロスターとセレガの背後に立つ中野サンプラザは、昨年9月、中野区長により建て替えが表明されました。今後新区役所完成後の2023(R5)年より、解体作業が始まるとの事。

各地の新車から
 羽後交通のエルガミオは、プロパーとしては、(コミュニティバスを除いて)初のノンステップ車、という事になるのか。
 芸陽バスのナンバーは、どうして「1901」がカープとのコラボなのだろう?正直解らなかった。

2019 春のオムニバス
 色々あるが、この中で、阪急交通社の「東日本一周12日間100万円」とはどんなツアーなのか?今現在では月1回程度で設定がある。北海道にも渡るが、仙台→苫小牧はフェリー、函館→青森は新幹線らしい(5日目は函館終日滞在で、「菫」には乗らない)。デザイナーの奥山清行氏は、JR東日本の「TRAN SUITE 四季島」も監修。外観は阪急の特急のイメージなのか。阪急の特急は料金不要なのだけれど。10月9・21日出発は残席がもうわずかだ。紅葉シーズンに入るからか。

バス事業者訪問208 関東バス

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 関東バスは、1992(H4)年の「ユーザー訪問」以来27年振り(まだカラーページは少なかった…)。当時は3ドアが主力で、無論ノンステップバスはない。当然、当時の車両は1台もいなくなりました。
「輸送実績の推移」を見ると、2007(H19)年度以降は、基本的には右肩上がりなのは頼もしい。2010(H22)~2011(H23)年度を底として(やはり震災の影響か)、乗合合計では、2017(H29)年度は2007(H19)年度比で10%近い伸びになっている。高速は3倍以上になった。
 路線図があるが、基本的には中央線を中心に、西武池袋線と京王線に挟まれたあたりがエリア。

 この27年の間では、大江戸線(当時は単に12号線)新宿~練馬間の開業は打撃になり、ケイビーバスの設立も、それが遠因となったという事らしい。今後も大幅減の要因が現れるかも知れないと警戒はしているようだが、ただ、この地域の鉄道新線の計画はもうなく、それより西武新宿線の地下化が完成すると、走行条件が大幅に向上し、利用の増加に繋がるのではないだろうか。
「中野駅北口の仮ターミナル移転で乗客の大幅な減少があった」と嘆き節?もあったが、実際問題として、旧バスターミナルはキチンとした安全地帯とかはなくて、安全上やむなしの部分は、あったのではないだろうか。結構人通りが多い所なので。
 夜行バスは、ツアーバスの影響はあったが、新制度以降で持ち直した、という事だろうか。夜行に関しては、一部見直しはあったが、基本的に廃止となった路線はないはず(昼行は短期間、新宿~日光・鬼怒川温泉路線の運行があった)。豊橋路線も、以前はJRバスが運行していた路線だ。
 空港バスは、羽田が伸びているが、成田もまだ堅調という事。来年羽田の国際線が増便されるとどうなるか。
 コミュニティバスは通勤通学は本来の目的ではないというのは、基本的には交通弱者のためだから、という事だろうか。地方都市だと、別に通勤通学系統を運行する所もあるが、関東バスのエリアは、一般路線が充実しているので、その必要はないんじゃないですか?という事ではないだろうか。
 なお、バスドライバー養成の話もあるが、今年頭にインフルエンザの流行により、一時的に減便が発生してしまったが、是非その辺も逃げずに、事情を明かして欲しかったと思う。他社でもひとごとではないはずなので。

 車両面では、3ドア車が1台残っている。もうすぐ四半世紀で、東京の都心、排ガス規制エリアでは異例の長寿だ。
 27年前にはなかったいすゞが、現在は52台在籍。エルガで長尺車が設定されているのは、朗報ではなかったか。昔から、1台あたりの輸送力の確保に腐心していた事業者なので。
 なお、関東バスにはマスコット「かんにゃん」があるが、ほとんど記されていなかった。最近の車両では、フロントにない車両がほとんどだが、ベビーカーマークを掲出する必要があるからだろうか(上のブルーリボン・ハイブリッドもそう)。今一度テコ入れを期待。

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 拓殖バスの元関東バス、帯広で多数見ました。昔の拓殖バスはほぼオール三菱ふそうだったのが、これらの移籍の結果、かなりバラエティが出てきているように感じました。何とか早い内に本体で更新します。

JR東日本が運行するBRT 2019年春の近況

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 私は6年前、運行開始の翌年の2013(H25)年に盛~気仙沼~柳津と乗り通していて、№933で書きました。当時は専用道路区間はまだ少なく、盛駅は(この画像の如く)駅前広場からだったし、陸前高田もまだ市役所の仮庁舎前の発着、という段階でした。
 ここでは実際に乗車してみた感想が中心となり、使用車両や、専用道路の整備状況などはあまり記されていない。特に気仙沼~本吉間はEVが運行されているが、記載がない(観光車両は終了したのか?)。
 以前「ここが終点なの?」と書いた陸前矢作駅は、専用のバス乗り場の整備途上だったのだが、その後走行路を整備して、旧駅付近に移転したそう。写真が見たかった。この先の上鹿折までが整備されていないのは、県境を跨ぐためローカルな流動はなく、都市間(気仙沼~陸前高田)輸送は、海沿いの整備された国道の方が良い、という判断なのだろう。
(気仙沼~上鹿折間はミヤコーバス路線をBRTと見なしているが、それについても記載がない)。
 現行は単車だが、こういう路線だったら、連接バスもアリ、なのかも知れない。ただ、公道を共用する区間があるし、専用道区間でも、バス停(駅?)が対応するか、という問題はあるが。
 三陸鉄道リアス線が全通したので、今年中には乗りに行く(と宣言しておく)が、BRTまでには手が回るかなあ…?BRTも三陸鉄道と同じで、事業者任せではなく、地域一帯となって発展に導く事が期待されると思います。本当は鉄道で再開して欲しかったとは、今でも思っているが…。海に面しない柳津~志津川間くらいは、鉄道に戻らないか。

1929→2019 佐世保市営バス90年の歴史に幕
 こちらはカラーページ3ページだけだったが、走行風景写真があります。また、巻末には在籍車両一覧の掲載もありました。最終日が全便無料になった、というのは、苫小牧市と同じだ。

 韓国のバスのコラムは高速バスで、8年前に実際に乗っているから懐かしい。しかし、連休中のソウル~釜山間は7時間かかる事があるとはビックリした。韓国の高速道路は、特に都心部は日本より遙かに広い上に、バス専用レーンまであるのに、それが全部埋め尽くされる程の渋滞になる、という事なのか?韓国の高速バスは、トイレがなかったからなあ(今もそうなのか?)。貸切車を高速バスとして流用するのは日本でもあるし、車掌役の乗務員が同乗するのも同じだ。アシアナ航空の売却を発表したクムホグループは、国内の高速バスも運行しているが(バスターミナルで後ろ向きに並んでいる内の、赤い車だ)、こちらはどうなるのだろう。

 国内ニュースの中で、江ノ電バス横浜と江ノ電バス藤沢が4月1日に合併して江ノ電バスとなった、というのは記されていなかった。事業者訪問で特集したばかりだったのに。
 産交バスの熊本~人吉路線は、朝の人吉産交6時30分発と、夕方の熊本交通センター18時00分発の1往復だけで、人吉在住の人向け、なのだろう。廃止になっていたのは、熊本~宮崎間〔なんぷう〕が熊本~人吉IC間だけの利用もOKだったからだろうが、JR肥薩線で列車の削減が行われ、熊本へのビジネスには利用しづらくなっていた、というのが復活の背景にあるのではないか。
「106急行」のアストロメガ導入は、肝心の岩手県北自動車の公式Webには一切記されていない。みちのりHDのWebにもなかった。

 次号のバス事業者訪問、今度こそ大阪シティバス、になりそう。遅れたのは、「いまざとライナー」の運行開始を待っていたのだろうか。最初の1年間は交通局時代とそんなに変わりはないと感じたが、新デザイン車(いずれはどれか一つに決めるのか)の導入もあり、そろそろ変化の兆しが見えてくるのだろうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 ひたちなか海浜鉄道で、列車が踏切(金上~中根間か)で軽トラックと衝突、軽トラックを運転していた女性が死亡、孫がケガをしたそうです。お悔やみを申し上げます。列車の乗客と乗務員はケガとかはなかったそうだが、3連(全車元JR東海キハ11で、先頭車はラッピング広告車)で171人の乗客が乗っていたそうだからかなりの混雑(だからツーマン)、海浜公園へ遊びに行くところだったのだろうか。第4種踏切なので、運輸安全委員会の調査が入る事になるはずです。

《今日のニュースから》
 3日 倉敷市真備町「マビ昭和館」 10ヶ月振り再開
 4日 民間ロケット「MOMO」 打ち上げ成功

 10連休、8日終わったが、あと2日残っている…。年末年始でさえこんなに長くはならないし、やはり連休は長ければいいってものではないな。曜日の感覚がなくなってしまう。

 次回はGW中の航空利用のデータ分析の予定だが、7日に一斉リリースのはずで、一晩で全部は読み切れないと思うので、1日遅らせて、水曜日の更新とします。その後は通常通りの予定。

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