№1994 JTB時刻表2019年5月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2019年5月号」が、先週土曜日の20日、発売になりました。
 表紙は東海道本線の美濃赤坂支線の終点、美濃赤坂駅。停まっているのは313系電車であるものの、ずいぶんガランとした、寂しい終点だ。

10連休の鉄道旅の楽しみ方
 3部構成。

初級編 全国のローカル線に乗ってみよう!
 五能線、木次線、釧網本線、ひたちなか海浜鉄道、わたらせ渓谷鐵道、大糸線、予土線、指宿枕崎線。
 中国山地の他のローカル線にも乗ろう、とコラムがあるが、芸備線が一部不通(バス代行)になっている事は記されていない。

中級編 全国の終着駅を目指してみよう!
画像

 美濃赤坂駅、三厩駅、稚内駅、芝山千代田駅、三峰口駅、九頭竜湖駅、伊勢奥津駅、長門本山駅、志布志駅。
 芝山千代田は、遠くで離着陸の旅客機は見えるが、絶好のスポット、とは言いがたい。ターミナルからバスで「さくらの山」あるいは「ひこうきの丘」などへ行くべき。新滑走路の計画が具体化しているが、その進捗状況によっては路線が延長され、終着駅ではなくなる可能性が出てきたのではないか?
(地元への補償、あるいは発着便数増による企業の進出、などで)

上級編 全国の廃線跡を巡ってみよう!
 信越本線・横川~軽井沢間、幌内線、大社線、筑波鉄道。
 筑波鉄道は、実は先日、水戸線岩瀬駅を通過する機会があったのだが、駅構内のホームがあった所は、完全に跡がなくなり、公園になっていました。線路跡は遊歩道になっていたようだった。国鉄最終日と同じ日を持っての廃線だから既に30年以上経っているので、跡がほとんどなくなっても、当然だろう。

 全てに共通するが、ローカル線と言っても、休みの期間に大勢の人々が集中して訪れると、混雑が激しくなって、本末転倒になってしまうのではないか?その辺の呼吸は難しい。本当は休日を外して訪れるのが、ベターだと思う。ただ、休日しか走らない列車や、休日のみ営業の施設があったりするので、その点は注意だろう。
 列車旅を楽しむなら、「特急がガンガン走る本線を走るローカル列車」が、(時間にもよるが)案外盲点ではないか?と思うが、どうだろう?先日、中央東線~篠ノ井線のローカルを乗り継いで感じた事。いずれにしろ、静かな列車、静かな駅がいい。

「のりもの情報局」は、「道南いさりび鉄道 旧国鉄急行形塗色復活」「京王電鉄 スタンプラリー・カードラリー同時開催」「小田急電鉄『1日全線フリー乗車券』発売開始」「叡山電車『青もみじきらら』運転中」「南海電車 新たな『めでたいでんしゃ』誕生」「JTBパブリッシング『JTBの鉄道全線 のりつぶしログブック』発売中」。
 キハ40形は当然国鉄急行色をまとった事がないからイメージ本位だが、見方によっては、国鉄時代末期に生まれたキハ53形500番台(キハ56形の両運化改造車)を彷彿させるかも知れない。
 小田急では6月1・2日(1日は小田急創立記念日)、子供用1日全線フリー乗車券を100円で、大人用も2,000円で発売すると発表しています。
 鉄道模型プレゼントコーナーは、103系3000番台非冷房車・川越線3両セット。

 巻頭の索引地図から、石勝線夕張支線が消えました。

特集のページ
 香椎線は、GW中及び5月18・19日は臨時ダイヤで運転。1時間に3本程度に増発。5月18・19日は海の中道で「CIRCLE '19」が行われるためのようで、夜間にも増発を実施。
 会社線は、高速バス成田空港・TDL~仙台線が4月16日に開業。成田空港交通とJRバス東北の共同運行で、現在運行中の、成田空港交通と宮城交通による成田空港・西船橋・柏~仙台・松島海岸路線〔ポーラースター〕とは別(こちらも継続して運行)。仙台駅の乗り場は、両路線で東西別なので注意。

本文
 東北本線・一ノ関~北上間で5月3日、臨時の普通列車〔義経東下り〕を運行。去年より本数が減っていて、下りは一ノ関→北上1本・一ノ関→前沢2本、上りは北上→一ノ関及び平泉→一ノ関各1本の運行。秋田~平泉間の〔平泉と北上さくら号〕は、今シーズンは設定がありませんでした。

 会社線では、関東地方のバス事業者でいくつか変化が見られます。富士急山梨バスは、今月1日より富士急バスと改称しています。今後、富士急グループ全体でバス事業の再編がありうるのか?
 また、これは既に先月号で記されていたが、江ノ電バス藤沢が、江ノ電バス横浜との合併で、江ノ電バスになっています。
 日立電鉄交通サービスは、5月1日より茨城交通に統合合併されます。なお、今号では記載が回っていないが、日立・水戸~羽田空港線は同日より、茨城交通の運行に統一(京浜急行バスは撤退)。ダイヤの変更もあり、勝田駅西口9時00分始発便は、日立駅中央口始発に延長になります。
 品川~舞鶴線〔シルフィード〕は、5月12日出発をもって休止。
 川崎~木更津線は、1日より京浜急行バスが撤退し、臨港・小湊・日東・ベイサービスの4社体制で運行されています。この所、京浜急行バスの路線撤退が目立つようです。

 夕張支線代替バスは、新夕張駅~夕張市石炭博物館間の直行便が7往復+新夕張駅発で早朝に土休日のみ運行の便を設定(土休日はこの便が初発)。新さっぽろ駅~南清水沢路線もダイヤを変更。なお、ここには掲載がないが、新さっぽろ駅~新夕張駅間の急行の運行もあり。

 次号のグラビアは梅雨の特集らしい。あじさいとか、菖蒲とかのお花見、なのだろうか。しとしと降る五月雨ならまだ良いけど、豪雨は勘弁。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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《今日見た・聞いた・思った事》
 JR東日本と相鉄が一昨日、東武・京王・小田急が昨日、2019年度の設備投資計画を発表しました。

JR東日本 … 単体で6,130億円、前年度より1,040億円の増。
 車両面ではE7系を引き続き上越新幹線に導入するほか、GV-E400系を地方路線に導入(具体的な路線名は挙げられていない)。来春には伊豆方面行の観光特急列車がデビュー。車内カメラの設置を拡大。
 ホームドアは、山手線の新橋・浜松町、京浜東北線の川口・横浜・新橋・蕨に導入。蕨は「スマートホームドア」を導入するとしているが、どのようなものかは解らない(JR東日本メカトロニクスが開発しているようだが、同社の公式Webにもない)。
 常磐線不通区間は、今年度末までの再開に向けた工事を引き続き実施。この他、高輪ゲートウェイ駅の工事や、品川・横浜などの開発を推進。バスにも触れられていて、JRバス関東はアストロメガの導入が引き続き進む事になるようです。

相鉄 … 鉄道202億円+バス11億円で、合計213億円。
 JR直通開始を控え、今月20日にデビューした12000系は、今年度は5編成を導入。車両のリニューアルは3編成に行われるが、「9000系など」と記されているので、他系列のリニューアルも始まるのか。2022(R4)年度までに全駅に整備するホームドアは、今年度はホーム補強やTASCなどの準備工事を行い、2020(R2)年度末までには二俣川・大和・湘南台に整備。海老名駅の総合改善事業を推進し、南万騎が原駅のリニューアルに着手。
 バスは一般路線車21台中10台がハイブリッドとなるそうで、かなり高い割合だ。他にASV型高速バスを4台導入。

東武 … 既に先行して発表済みだが、日比谷線直通の有料着席サービス提供のため、70090型を4編成、新規に導入。別に70000系を2編成新造し、栃木ローカル用の20040型を5編成改造。
 アーバンパークライン(野田線)・逆井~六実間の複線化は今年度中に完成し、来春には運河~柏~船橋間で急行運転を開始。複線区間全てで急行運転が行われる事になります。高柳で緩急結合、となりそう。
 獨協大学前・中板橋・玉淀で駅舎をリニューアル、北千住と和光市では、商業施設と合わせてリニューアルを実施。
 高架化工事は、竹ノ塚は上り急行線の仮線切り替えと高架橋工事、とうきょうスカイツリーは仮線工事、清水公園~梅郷間は高架橋工事を推進。ホームドアは、今年度は押上(東京メトロ管理駅)・池袋・朝霞・志木(一部ホーム)に設置。
 地下鉄直通車両に防犯カメラを設置。自動放送装置やサイネージなどで多言語化を推進。TOBU FREE Wi-Fiを拡大。
 SL列車は2号機の復元作業を推進。鬼怒川線の新高徳駅を、「昭和レトロ調」にリニューアル。ただ、何度も書いてしまうが、鬼怒川線全体を「昭和レトロ調」にするというなら、やはり14系客車は違うだろう。元〔まりも〕のドリームカーを導入したとも記しているが、そうじゃなくて、客車もまた、昭和レトロでなければならないのではないだろうか?いずれ新造を期待。
 投資総額397億円は、前年比+37億円。

京王 … 5000系を1編成増備。「京王ライナー」の運行拡大を目指すとしているが、どのようなダイヤになるのだろうか。車両のリニューアル(車イス・ベビーカースペースを全車両に設置)を8000系×3、1000系×3、液晶ディスプレイ2画面化を1000系×3で実施。
 VVVF制御装置の更新工事を8000系×3、1000系×3で実施、だからこれらの工事は皆同じ編成で同時に行われる事になると思われます。
 インバウンド対応で、案内用ディスプレイやWebページの多言語表示を拡充、英語に対応した放送装置も導入を推進。
 笹塚~仙川間の連続立体化は、用地買収の他、基礎杭工事を実施。飛田給駅にホームドア、仙川・分倍河原・橋本の各駅のホームの一部に転落防止柵、京王稲田堤駅ホームに転落防止ゴムを設置。
 投資総額297億円は、前年度比+60億円。

小田急 … 注目は、新型通勤車5000形(がた)のデビュー。別にリリースが出ているが、外観のイメージを見ると、非貫通形の流線型で、帯色も濃淡のブルー2色となり、これまでの小田急の電車とはだいぶイメージが異なっています。SiC素子のVVVF制御で、車内は防犯カメラを各車4台、空気清浄機を8台設置。オールステンレス車体で、川崎重工とJ-TRECで製造。今年度は10連×1、来年度は5編成導入予定。
 EXE(→EXEα)1編成・1000形2編成をリニューアル。
 駅は参宮橋・向ヶ丘遊園・片瀬江ノ島各駅のリニューアルを推進し、下北沢駅の改良を引き続き実施。ホームドアは、今年度は代々木上原・東北沢・世田谷代田・梅ヶ丘の各駅に導入。
 ロマンスカーミュージアムは、2021(R3)年オープンに向けて、施設建物を建築。
 投資総額327億円は、前年度比△9億円。
 小田急グループは昨年、箱根地域の観光開発に関する大規模な投資を発表していたから、GSEの増備とかあるのかなあと思っていたのだが、それはなかった。
 小田急5000形や、その前に発表になった京成3100形、あるいは東京メトロの有楽町・副都心線及び半蔵門線の新車のイメージイラストを見ていると、令和の新通勤車は、どこかシンプルさも感じる流線型がトレンド、となるのか。

《今日のニュースから》
26日 自由党解散 国民民主党に合流
27日 外国クルーズ船4隻 横浜港に同時着岸

 クルーズ船が4隻同時に着岸するのは日本国内では初、だそう。橫浜市営バスでは送迎用に、オリジナルの黄色ベースのラッピング車両を用意しています(通常は一般路線バスとして運行)
 旧自由党小沢党首は野党一本化に前のめりになっているようだけれど、立憲民主党の枝野代表の態度はつれない。「アベ政治」ノー、だとしても、では政党トップの判断だけで勝手に一本化した野党の姿は、「アベ政治」の代わりになり得ると期待できる存在と、国民世論が本当に思っているのかどうか、野党各党のトップは一度考えるべきではないか。先日の大阪W選における各党の態度やその結果を見ると、それはどうも疑わしいと思う。与党追及はかびすましいが、野党の中に、政権交代が実現した10年前のような高揚感がないのは、間違いない。

 いよいよ平成から令和へ、時代を跨ぐGW10連休が始まりました。30年前を思い返すにつけ、隔世の感があります。でも、初っぱなの関東地方は寒かった…。私は、10連休はほとんど仕事です(構わないけれど)。泊まり掛けはしません。休みが2日あるので、その日に日帰りでどこかに、というのはアタマの中にあります。GWが終わったら、徳島に行く事にしています(DMV転換前の阿佐海岸鉄道に乗っておきたい)。また「弾丸」になってしまうのだけれど。

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