№1972 バスラマインターナショナル172(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル172」が、先月末発売になりました。
 表紙は豊鉄バスの高速バスと路線バス、背景の菜の花畑はどこだ、というのはどこにも書かれていないが、豊鉄バス=菜の花、なのだなあ。豊橋鉄道にも菜の花を模した編成があるし。

各地の新車から
 西武バスのハイブリッド車もいすゞではなく、日野になった。前号の相鉄バスもそうだが、この辺の選択は、何を基準にしているのだろうか。

東京都交通局の“フルフラットバス”が運行開始!
 本当は写真を撮ってここに乗せたかったし、実際に乗ってもみたかったけれど、あいにく整備運休に入っていた時期があり、先日〔都02〕に乗って、アプリで追いかけてみたのだけれど、春日二丁目ですれ違ったのに、大塚駅から回送として入庫してしまって、撮影できなかったのは残念。当時はまだ1台ポッキリの運用だったので、見る、乗るのは一苦労だった時期。今は堂だろう。
 車内の見取り図はないが、写真によると、後輪タイヤハウスの後方の座席は前向きの1人掛けになっている。欧州のノンステップ車は後ろ向きが普通で、日本でもシターロなどの連接車はそうなっているのだが、どうも最近の日本では、向かい合わせの座席は基本的に好まれない。後ろ向きに出来ると、座席数を増やせると思うのだが。
 エルガとのデータ比較では、アプローチアングルがかなり小さい。前扉がかなり広く取れているのは、それもあるのか。坂道が多い路線だと、課題になるかも知れない。
 バスに限った事ではないが、やはり最新鋭の技術を持つ車両を期待するのであれば、導入する側も、ただ一方的にメーカーに期待・注文するだけでなく、自らもそれなりの覚悟を持つべきなのだろう。今はそれが、東京都交通局に期待された使命、という事になるのだろうか。あとはこれが、国内のメーカーにどこまで刺激を与えるか、そして第2・第3弾の事業者がどこになるか(特に民営では)が、今後の展開を見る上での注目点になるでしょう。ともかく、まずは都営バスにおいての本格運行開始が期待されます。
(今日現在ではまだ1台のみ)
「SORA」の増備車は、今日現在では9台運用の模様。

会津乗合自動車が電気バスを導入
 まずひと目見て、「ちゃんと車内から景色見られるの?」と思った。無論配慮はされているようだが、鉄道のアニメラッピング車にも見られるけれど、風光明媚な観光地を走る路線だと、窓の部分のラッピングはホドホドにした方が良いと思う。
 BYDのEVは岩手県交通にも入り、今号は速報のみだが、思うに今の所、一般の路線バスのカラーをまとってEVは、京都プリンセス観光以外には(BYD以外でも)見られない。連接バス(南海バスにはあるが)や、都営の燃料電池バスなどもそうだが、もっと普通の路線バスと同じデザインのEVなり連節バスなりを見たい。「特殊なバス」ではなくなりつつあり、また「特殊なバス」であってはいけない、というのが、バスラマ誌の思想にも合う事だと思う。
 なお、後半のコラムで、韓国でも中国製のEVが走り出したという。日本と違ってハイガー製という事で、写真を見る限り、欧州の市内バスあたりとデザイン的には遜色なく、洗練された印象もあります。ただ、車体の技術の面ではまだ低水準だ、という事。

バス事業者訪問207 豊鉄バス/豊鉄観光バス
 前号の予告では、おおさかシティバスだったのだが…。

画像

 豊鉄バスはちょうど四半世紀前、1994(H6)年3月の22号で取り上げられていました。当時は東京行高速バスが〔伊良湖ライナー〕の愛称でスタートして数年、という頃で、この他に豊橋~伊良湖間でエアロキングの特急バスが運行されている、という状況でした。既に女性ドライバーがいて、この路線に乗務する事が多いと記されていました。
 エリアは、全体的には変わっていないが、やはりローカル路線はかなり整理されています。25年前は、飯田線の東上駅を発着する路線もあったようです。一方、2002(H14)年にはJR東海バスの撤退で、豊橋~二川・一里山間の路線を引き継いでいるが、この辺については記述がありませんでした。
 高速バスは、京都線がセントレア路線の廃止が絡んでいるのは意外に思えました。確かにセントレア路線廃止の直後の開設ではあったのだが。京都がいけるなら大阪は?と思うが、距離が伸びるので、運用上は苦しいのかも知れない。セントレア路線は、新東名に加えて、21世紀になって伊勢湾岸自動車道が全通しており、再度チャレンジも可能では?とも思うが、やや遠回りなのかも知れない。名鉄の直通特急電車も早々と設定がなくなっているし、豊橋の人は、セントレアはあまり利用しないのだろうか?羽田も遠いけれど。
 新城~名古屋(藤が丘)路線はユニークで、自治体主導なのか。4年間の実証実験というから、来年には一定の結論が出る事になる。一般の利用をどこまで増やせるだろうか。

 その後、和田編集長による、豊鉄バス再奥とされる、本長篠~田口~下津具路線の乗車ルポ。豊鉄バスは、豊橋市内や伊良湖方面は乗って、撮った事はあるが、山の方に行った事がないのは反省材料。最年長ドライバーの志を受け継ぐ者が、どれだけ豊鉄バスに入ってくれるだろうか。
(和田氏は、やはり軌道系交通否定論者だ。全部ではないだろうが)
 車両面では、乗合バスは全部三菱ふそう、これは変わっていない(豊鉄ミディには日野もいるが)。高速バスは路線毎にカラーが異なっていて、やや統一感を欠く気もする。
(バスタ新宿開業直前、研修で新宿駅西口前に現れたのを見た気がする…)

バリアフリー対応バスの系譜をたどる
 短期集中連載。少し読み進めてから総合的に感想を書きたい気もする。本格的なノンステップ車のデビューは、日本では20世紀終わりになってからだが(ちなみに、前回豊鉄バスを取り上げた22号では、ミュンヘンのフルフラットノンステップ連接車の乗車ルポがあった)、低床化の試みそのものは、モノコック車体の頃からあった。平成の世になると、ワンステップではあるが、ここでも東京都交通局が主導して、「都市型超低床バス」が開発されるが、後が続かなかった。「事業者とメーカーが一致して開発を進める動きが実を結ばなかった事は後の新可児影響を与えた」という指摘は、その通りだろうとは思うが、上でも書いて繰り返しになってしまうけれど、ユーザー側も、覚悟が求められる話だと思います。

 ところで、次の「バステクフォーラム」が5月17日に舞洲で行われるそうだが、過去2回連続で開催が中止になっている「スルッとKANSAI」バスまつりが、1ヶ月後の6月16日に、京都市で開催されるそう。確実な実施を図るためとしているが(梅雨の時期なので、雨が心配ではある)、2ヶ月連続の大型バスイベントは、大変ではないだろうか?

 次号のバス事業者訪問は関東バス。もともとドライバー不足の所、インフルエンザの流行でドライバーがさらに足りなくなり、減便した臨時ダイヤを組まざるを得なくなった事態も発生したのだが、その辺の事情は明かされるだろうか。関東バスだけでなく、全事業者に共通する問題点だと思うので、逃げずに詳細を明かして欲しいとおもう。
 アルペンルートのトロリーバスを代替する、関西電力のEVが営業開始する頃で、このバスについては何か取り上げられる事があるでしょうか。日本初の、パンタグラフによる急速充電方式を採る車両でもあるし、詳報を期待します。

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《今日のニュースから》
 6日 韓国 李明博元大統領 保釈決定
 7日 過疎地域など自家用車送迎 安部首相 法整備検討指示

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