№1897 バスラマインターナショナル169(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル169」、先月末に発売になっていたが、少々遅くなってしまいました。
 表紙は四国山地をバックに、高速バスとボンネットバス。それからJRバス東北の安全訓練車のセレガ。

各地の新車から

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 くしろバスの新規制エルガ、私も撮りました。新エルガでも正面に系統番号を大きく掲げるのはミスマッチ的ではあるが、交換の手間ヒマを掛けられるのなら、現代でも案外有効な方法では?
 名鉄のエアロスターは、クーラーが純正。最近はデンソー製が主流だと思うし、デンソー製の方が小型なのだが、この両者はどう違うのだろうか。
 新エルガ・ハイブリッドはありませんでした。

台湾最新バス事情
 台湾は4年前と2年前にも行っていて、バスにも乗っているから懐かしい(一昨年の分、まだ本体にアップしていないのは申し訳ありません)。台湾と言っても、今回は台北市が中心になっている。
 日野ノンステップ車がシェアを伸しているという事。新店客運は実は見ていないが、同じような車体の車両は多数見ています。正面の顔つきはいかにも中国らしいが、リアのランプ類は一瞬メルファと同じかと思った(実際は違う)。
 バスとは関係なくなるが、走行写真には、バックにサイゼリアが映っているものがある。台湾にも進出していたとは知らなかったが、メニューはどこまで日本と同じなのか。
 幹線道路の中央走行方式はうらやましい。
「台湾の政権交代で中国車を見直す動き」とあったが、蔡英文政権になってから、中国本土の政治的圧力が強くなってきているという。この事は、台湾のバス事情に影響を与えるのか。個人的には、メインランドにはあまり魅力を感じなくなりました。台湾や香港の方がよっぽど旅行しやすく、楽しい。

バス事業者訪問204 四国交通株式会社
 徳島県の阿波池田を中心とする事業者で、徳島バス系列。
 22年前、1996(H8)39号の「ユーザー訪問35」でも取り上げられています。表紙が「四国のポニー丸」と称したボンネットバス(今号の表紙の車両とは異なり、後部が改造されていた)と、セレガ貸切車。当時は市町村合併前で、本社所在地は三好郡井川町になっていました(場所自体は現在と同じ)。乗合26台、貸切が20台あったそうで、阿波池田の路線網は変わらないが、やはり支線は少なくなりました。以前は久保から名頃まで路線があり、31年前には3往復運行があったのだが(今は三好市営バスになり、便数は増えているようだ)。「発車時刻が近づくと客が集まってくる」というキャプションの西谷橋も、今は廃止になっています。愛媛県の伊予新宮への路線も最近なくなったそうだが、瀬戸内運輸の路線と繋がっていたらしい。40年位前には既に過疎化が始まっていたと言うから、厳しい環境に置かれているのは間違いない。
 インバウンドを含めた観光に期待で、Wi-Fiの整備も進んでいるそう。
 高速バスは、鳴門西まで数多くバス停が設定されているが、そもそも池田付近だけだと、そんなに利用者が多く集まるものかと思うのだが、全体的に好調なのは何より。
(さすがに東京方面への夜行はないが、三好SAからJR四国バスの「ドリーム号」が利用できる。ただこの場所は、四国交通エリアからだと利用しづらいかも)
 ドライバーの確保はご多分に漏れず課題だが、それ以上に運行管理者の確保も課題という。
 四国交通から若干離れるが、「GWにはバスが終点まで到達できない日が出てしまった」の一文を読んで、つい最近までの西武観光バスの三峰神社路線の混乱を連想してしまった。4月1日には神社に関係ないローカル路線まで影響が出てしまったという(さすがにこれは堪えたようで、神社は6月から『白』い『氣守』の頒布を中止し、バス運行は正常に戻っている)。別に阿波池田駅周辺の近況として、「地方創生」への疑問が投げかけられているが、結局は住民も、外来もだけれど、我々一般の人々の心がけ、にもかかっているのではないだろうか?「マイカー中心」の交通環境になるのも、それを求めるニーズがあるからで(それは私自身も地方都市をバスで走ってみて感じる)、上の方に何とかしろと言うだけでなく、我々自身が生活様式を見直してみる事が、強く求められているのではないだろうか。無論、行政にも公共交通優先の施策を強く求めたいが。これは四国交通や三好市に限った事ではない事です。
 車両面では、親会社の徳島バスの影響が濃いようだ(特にカラーリング)。車両に限らず、運営・経営の面で、徳島バスの関与はどの程度あるのだろうか。

こんにちは!関電トンネルの電気バス
 来年から、トロリーバスに変わって関電トンネルを走るEVバスがお披露目。新ブルーリボンベースで、走行可能距離は30㎞と短いが、片道6.1㎞なので、これで充分に往復可能、という事か。
 前にも書いたが、トロリーバスは架線の構造が複雑になり、保守に手間が掛かるので、欧州などでも路線が減ってきているようだ。先日のノルウェー・ベルゲンも1路線あったが、ディーゼルバスとの併用になっていて、今後EV置き換え、になるのかも知れない。日本では立山黒部貫光の1路線だけとなるが、車両の代替の時期が、日本のトロリーバスの終焉になるのかもしれない。

 JRバス関東のアストロメガ導入も、話題に上がりました。バスラマ誌ははっきり「アストロメガ」と言っているが、ダクト部の形状を変更しているという。TDR線から導入が始まっているが(始発が東京駅となっているが、バスタ新宿)、1日より東名ハイウェイバスにも導入されているそう。夜行路線への導入も視野に入ってきているようだ。
 これを含めて、30周年を迎えたJRバスの「バスラマスペシャル13」が刊行されます(9月20日発行と発表になっている)。大いに期待。国鉄時代の写真も、たくさん見たいです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 北海道胆振東部地震は、交通関係では、JR北海道は、北海道新幹線は通常運行に復帰、快速〔エアポート〕も通常運転、普通列車は札幌近郊を中心に一部間引きはあるが運行を再開している路線があります。特急は明日から一部で運行が再開になるが、宗谷線関連は11日まで、石勝線関連は12日までは運休。札幌市営は地下鉄・市電ともに通常運行に復帰。函館市電も通常運行に戻っているが、「箱館ハイカラ號」は運休。道南いさりびは通常運行。JR貨物は明日運行を再開。
 それにしても、震源付近はまだしも、全道に渡って停電や断水が起きるとは、供給システムの見直しが必要になるでしょう。
 関西空港関連は、JR・南海ともりんくうタウンまで運行再開。JR〔はるか〕は日根野まで運行(南海〔ラピート〕は運休)。りんくうタウン~関西空港間はシャトルバスを運行。
 明日、山陽本線や呉線で運転を再開する区間があり、広島~呉間が鉄道で結ばれる他、在来線としては孤立していた広島エリアは、西側で繋がる事になります。日本全国あっちもこっちも地震だ台風だ大雨だで、交通網は寸断されてしまっているが、少しずつでも、早期の再開を目指して欲しい。見せてくれ、乗り物の力を。

《今日のニュースから》
 7日 スルガ銀行 第三者委員会調査結果公表 会長・社長ら辞任
 8日 「本田美奈子.ミュージアム」 埼玉県朝霞市に開館 

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