一回お休みしたが、北海道旅行、続けます。
札幌まで、特急〔スーパーおおぞら10号〕で直行します。在来線の特急列車も、キチンと乗っておきたい。JR北海道の現状を見るという事もあるし、在来線の特急も積極的に乗るというのが、今の私のテーマでもあるので。
北海道の特急は、7年前の〔スーパー北斗18号〕以来。
釧路駅前の動輪。D51 467。
車内で昼食兼夕食で弁当…と思っていたのに、駅弁はもう売り切れ。車内販売がなくなっているのは知っているが、駅舎内のコンビニで弁当を買う事になって、出だしが侘しい。
昨日の遅延があったので今日はどうかとやや心配だったが、札幌からの〔スーパーおおぞら5号〕は、3分遅れた程度で到着しました。今日は問題なさそう。
折返し整備中の釧路駅1番線ホーム。
現状の釧路駅は3面5線になっているが、一昨年の本数削減もあり、構内はやや設備をもてあましているように感じられる。長編成の列車は〔スーパーおおぞら〕のみで、それも春からは6連、多客期でも10連くらいまでのようであり、普通列車も単行がほとんどでせいぜい2連(〔スーパーおおぞら10号〕の直後の大楽毛行はキハ40×2連だったが)まで、となると、この駅もまた、コンパクトな構造に造り直した方が、バリアフリーの観点からも良いのかと思う。
全路線存続を前提として、私案を考えてみました。釧路は「ノロッコ」などもあるから多少余裕を持たせるとして、ローカル列車発着用のホームを駅舎側に新設し、駅舎への出入り、〔スーパーおおぞら〕⇔根室・網走方面への乗り換えを、階段の上り下りなしで出来るようにしてあります。こういう配慮も、今後路線を存続させる方向になるのなら、考えるべき事だと思う。幸い、スペースは余裕があるようだし。駅舎(駅ビル)も、もう少し小さくていい。
先頭のキハ283-8の車内。
備忘録的に、この日の編成を記しておきます。
6 キハ283-8 自由席
5 キハ283-108 自由席
4 キハ282-6 指定席
3 キロ282-8 グリーン車
2 キハ282-2004 指定席
1 キハ283-2 指定席
折返しは定刻に出発できました。この時点の6号車は10人程度。釧路を発つと、霧がさらに濃くなってきたよう。
白糠線代替バス用に建てられたターミナルが未だ健在の白糠駅を発つと、「野生生物が多数出没する区間を通過し、急ブレーキを描ける事があるので注意を…」とアナウンス。
古瀬から音別にかけては海岸線を行く。釣り人の姿も見るが、一方で材木が多数打ち上げられているのも見かける。
振り子特急らしく速いが、やや車体がブルブル震える感覚も。
隣の5号車には小規模なカウンターがあり、外を眺める事もできます。ケータイ片手のビジネスマンがたびたび客室から出てきて、どこかへ話をしていました。
池田駅出発。右側の車庫は、北海道ちほく高原鉄道が使っていたものだが、今はどうなっているのだろう。
ふるさと銀河線の跡は、かなり草むしていました。廃線から、すでに12年経ちました。
ようやく都会になって、帯広。高架線。
帯広は、さすがに乗客が多くなる。ここは晴れている。外に降りていないから、猛暑なのかどうかは解らなかった。
新得までは農村地帯だが、日高山脈の山々が近づいてくる。雪が残っている山もあります。あれは幌尻岳、で良いのか?
佐幌川の支流。だんだん高度が上がってきて、山もかなり近い。
新得は東鹿越行代行バスの時刻がアナウンスされたが、まだ間があるためか、駅前にはいないようでした。
西新得〔信〕で、〔スーパーとかち5号〕が、こちらの通過を待っていました。
狩勝峠を越えようとグングン上る。新得の町並みも見える。時々真新しい、背の高い柵が現れ、時には視界を遮る事も。うっとおしいが、野生動物対策ではないだろうか。
トンネル内で、滝川方面へ向かう根室本線と分かれる。その先の状態は解らなかったが、列車が再び走る日は、来るのだろうか?
トマム駅前には、星野リゾートの送迎用BRCが待機していた。「JR接続バス」の表示を出している。しかし、リゾートの玄関口の雰囲気はあまり感じられない。一時は東京からの臨時寝台特急の発着もあったほどなのだが、なにか殺風景だ。
石勝線はさすがに高規格だけあって、かなりスピードが出る。こういう路線でないと、在来線では生き残るのは難しいのかもしれない。この路線でも、野生動物対策と思われる柵が所々見られます(この写真では、下辺に見える)。
№1606で取り上げた旧楓駅は、14年前に旅客駅としては廃止になっていました。今回通過で見た所、普通列車が発着していたホームと待合室は完全に撤去、線路は残っているが、保線用だろう。本線側にもホームがあったが、それももうありません。
新夕張が近づくと、右から夕張支線が夕張川を渡って近づいてきます。残りが1年を切りました。
新夕張の駅名標。左側は十三里がなくなって、滝ノ上になっています。右側の沼ノ沢も、来年にはなくなる…。
陽が暮れて、もうこの先は真っ暗。不思議な事に?千歳線は石勝線よりスピードが出ない。前の列車がつかえていたのだろうか。
札幌は、2分遅れての到着になりました。大都会で人混みも多いが、何かほっとする感じも。勝手なものだ。
LEDのヘッドマーク。でももう「スーパー」の4文字はいらないのでは?もう「スーパー」でない〔おおぞら〕がなくなって久しいので。それにしても虫が多い。
改めて全区間乗り通した印象としては、所要4時間程度の比較的長距離の特急でありながら、車内で缶コーヒー1本さえ手に入らないのは、やはり寂しすぎる(飲料の販売機はないのか?と車掌に聞いていた乗客もいた)。5号車にカウンターがあったが、これをもう少し拡張し、1両の3~4/1程度をフリースペースとして、ノルウェーで見たような飲料やスナック、菓子パンなどの自動販売機を置く、くらいの事はできるのではないだろうか?
根本的には何か目玉になるもの、やはり人的なサービスが欲しいと思う。車内販売さえ廃止になるのではあまり人手はかけられない、まして昔の食堂車のようなものはコストが掛かりすぎてもう無理だが、先に書いたカウンターをもう少し広げて半分くらいはフリースペースとし、その一角を有人の売店にして、弁当などの飲食物、北海道の名産品、北海道やJRのグッズ類を販売する、位は可能ではないか。飲食物も、北海道の名産を販売する。スイーツなんて、オイシイものが多いのだから(帯広なんて、全国区のお菓子屋さんがあるのだし)。これを、対外的に積極的にPRする。インバウンドのお客さんにもたくさん来て貰いたい。とにかく「ゆとり」が、航空便や高速バスにはない、列車ならではの強みなので、これを活かす事を、考えて欲しいと思っています。
〔スーパーおおぞら〕や〔スーパーとかち〕はビジネスユースなどもそれなりにあるから、近鉄「しまかぜ」や小田急ロマンスカーみたいに完全に観光に振り切る事もできないけれど、長時間の移動が、座席に座っているだけで終わり、というのは寂しすぎる。外部から積極的に利用して貰えるような施策を、皆で是非考えて頂きたい。それが、路線の安定した運営に繋がるだろうと思います。
それから、車内放送は一応多言語だが、日英中の三ヶ国語で、韓国語がないのは気になった。翌日は新千歳空港まで旅客機を撮りに行って、次回書く予定だが、LCCを中心に韓国からのフライトが多く見られました。当然韓国からの利用者も多数がJRを利用しているはずなので、韓国語の対応は急務ではないか。それと、Wi-Fiの整備も急がれるでしょう。
(「韓国語」と言ってしまっているが、朝鮮半島の情勢如何では、この表現は適当でなくなるかも知れない)
次回は新千歳空港へ行って、その後〔ライラック〕で旭川へ。
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京阪が、9月15日(土)ダイヤ改正を発表しました。「ライナー」は出町柳まで運行区間を延長、朝方は出町柳始発7時40分を新設、樟葉始発は6時42分にシフト。夜間は初めて淀屋橋発出町柳行2本を設定。全列車、特急停車駅に停車(樟葉始発も枚方市に停車)。出町柳~七条・淀屋橋~京橋間は、出発の列車は乗車不可、到着の列車は料金不要で乗車可。プレミアムカーは運用時間を拡大し、土休日は〔洛楽〕2往復に設定(急行の運用は廃止)。この他、平日朝方に出町柳→淀屋橋間特急、寝屋川市→出町柳間快速急行各1本、土休日朝方に淀屋橋→出町柳間特急2本を増発し、関連して他列車の種別・運行区間を変更。
ANAのB787不具合による影響は8月も続き、合計378便の欠航が発表になりました。お盆休み期間中はなんとか日3~5往復の欠航に押さえ込んでいるようだが、影響は9月以降も続く見込み。国際線への国内線機材投入もありうるとか。
(ロールスロイス・トレントエンジンを搭載したB787を運航しているのはANAだけではないが、他はどうしているのだろう?)
MRJが、英ファーンボロの航空ショーで、初めて飛行の様子が一般に公開されました。ANAカラーのトリトンブルーで、というのがポイントで、これで2020年就航のメドが立った事に、なってくれれば良いが。
《今日のニュースから》
16日 南三陸町「平成の森しおかぜ球場」 高校野球県大会開催
17日 日大アメフト部 改善報告書提出 新監督に橋詰功氏
「命に関わる事もある危険な暑さ」とは穏やかじゃないなあと思ったが、現に小学生が授業中に熱中症で犠牲になってしまいました。「水攻め」の次は「陽(ひ)攻め」だ。世界的な異常気象、何とか押さえ込まなければならないが、ここまで来てしまうと、国家による、ひょっとしたら相当「強権」的な政策でも採られなければ、もはや手遅れなのかも知れない?イヤなら、我々自身が、ライフスタイルのあり方を根本的に見直さないと。
W杯はフランスの優勝で終わりました。大統領を初めとする政治家たちの思惑はともかく、表彰式で「ハプニング」はあったものの、懸念されたテロは起こらず、過去の大会で見られた大規模なトラブルもなかったので、一応は成功したと評価して良いのではないでしょうか。
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