№1848 「花」を求めて北陸路 2.富山の電車
前回は5回に分けると書いたが、次回の画像が多くなりそうなので2回に分割し、6回とします。
JR西日本の北陸本線・金沢~直江津間は2015(H27)年3月14日の北陸新幹線開業に合わせ、県毎に別々の第3セクター鉄道に移管され、3分割されました。今回はその内、あいの風とやま鉄道と、IRいしかわ鉄道に乗車しました。転換後では初です。
あわせて富山と高岡の路面電車も訪ね、現状を確認してみました。全部ではないが。
4月16日(月)
電鉄富山駅に立ち寄って、驚いた。なんだこの行列!?
前の日に全線開通した、立山黒部アルペンルートのチケットを求める行列なのでした。しかも見た感じ、ほとんどがインバウンド。豚汁のスタンドまで出ていた程だ。まだ6時前、こんな朝早くから…!
今回は乗る事はなかったが、富山地方鉄道の電車。右のアルプスエキスプレスが、6時04分発の立山行。しかし、間に合うの?
改めて、富山駅前。バスターミナルが完成していました。後方の北陸鉄道のエアロクィーンは仙台からの夜行便で、このあと金沢へ向かう。
現状の富山駅は、東西間の往来は地下道を経由しなければならず、まだ不便。もうしばらくの辛抱か。
旧ツアー組の夜行バス(東北急行「きまっし号」も)は西口に発着します。ウィラーの後の緑色のセレガは丸一観光の「Green Liner」。TDR発鍛冶橋経由で来ていて、この後高岡を経由して、七尾まで行く。
あいの風の電車を撮りに、下り電車に乗ります。413系を撮りたかったのだが、6時23分発泊行525Mが、その413系だったりする。「とやま絵巻」。左のIRいしかわ鉄道521系は富山終着の421Mで、現状では駅で直接折り返せないので、運転所まで回送する。先に出て行きました。
滑川で下車。
貨物列車が通過。元JR東日本のEF510-507。
「あいの風ライナー」は、貫通扉上の幕表示を除いたら、通常の521系と変わりなし。有料の列車だが、学生の利用も目立ったようでした。
富山地鉄の滑川駅は、あいの風の駅とは繋がっていなくて、一旦駅を出て、地下道を遠回りしなければ成りません。地鉄は、一つ富山寄りの中滑川の方がメインらしい。
しかし、今日はひたすら快晴、とは行かないようで、次の下り電車が来る前に、雲が太陽を遮ってしまいました。413系のはずの8時03分発黒部行425Mまで粘るつもりだったが、富山まで帰ってしまいました。
配布されている折りたたみ時刻表で、「3両」と書かれている列車が413系のはず。これを見ると、413系はやはり、通常は朝夕のみの運用らしい。
527Mは4連だったが、学生で大混雑していました。
現状の富山駅の在来線は、上り1~3番線(2番線は高山本線ローカル向けの欠き取りホーム)のみ高架。下り4~6番線は地平のままだが、下りホームも大分できあがっていて、あと1年以内には切り替えになるのではないでしょうか。
あいの風は昨年、ICカードICOCAを導入しました。JRから転換された第3セクター鉄道で全国相互利用のICカードを導入したのは初です。
今の所、券売機はICカードに対応せず、履歴印字は窓口で係員が行います。バスは、ここは他エリアでも事業者名が印字される。オートチャージはA。
(「券購」は№1848で書いた京王ライナーの座席指定券)
市内電車は、高架化一部完成に合わせて、高架下の新電停が運用を開始しています。スイッチバック形態。
しかし8時前は、南富山駅前行(左)、大学前行(右)共に通学の学生の行列がえらく長い。職員が出ていて、乗車規制も行っている。
環状線はそんな事はなかった。7時48分の電車で一周してきました。
戻ってみると、あれ、レトロ電車だ。4年前は、ラッシュ時は外していたはずだが。
(公式Webを読むと、現在は土休日のみ運用固定?)
もう一度西口に戻って、富山ライトレールの富山駅北駅。早いもので、開業から10年以上経ちました。
停車しているのは、平日朝方2本のみ設定の越中中島行。
今回は越中中島まで乗りました。わずかな乗客を降ろした電車は、城川原まで回送して行きました。
奥田中学校前まで戻りました。インテック本社前~奥田中学校前間は、最近、いたち川の橋と奥田中学校前電停の間が複線化されました。真っ白な軌道が新しい線路です。現状のダイヤのままなら特に必要はないと思うが、富山地鉄市内線直通運転開始に備えたのでしょうか。
ライトレールの電停には、「鉄道むすめ」の「岩瀬ゆうこ」が描かれています。「岩瀬」は岩瀬浜からだけれど、「ゆうこ」ってどこから?と思ったら、マスコットキャラ「とれねこ」の「ゆうくん」「ここくん」から、だって。
旧JR富山港線の跡をたどってみました。ライトレールは奥田中学校前からグイッと右へ曲がって富山駅北へ向かっていくが、直進すると旧線路跡になります。遊歩道になっていました。
途中橋を渡ります。いたち川に合流する支流。
一部は草むしたまま。
踏切跡はレールが残っていました。この付近では、流通センターの駐車場に転用されているらしい。
橋台も、まだ残っていました。
駅近くのPRONTOでモーニングを食べている間に、上空は再び青空が戻ってきました。
しばらく、駅付近でバスの撮影に当てます。時々は雲が遮ったりするが。
改めて、富山駅。高架駅は、手前が新幹線です。〔つるぎ〕が頻繁に折り返していくのが、ガラス越しに見えます。
名古屋行の高速バス。〔しらさぎ〕の富山乗り入れがなくなった事もあってか、今や1時間おきにまで増発されています。
この他、高山行のバスが、インバウンドの乗車がとても多かったのが印象的でした。
富山空港に向けて、チャイナエアのB737-800が降下していくのが見えました。現在は週4日就航。
合間に市電も撮りました。セントラムの9003編成「シルバー」。
もう一編成は、9001編成「ブラック」。
本当は、4年前に運用されていなかった9002編成「ホワイト」を撮りたかったが、この日も運用されていませんでした。仕方がないが、無念…。現在は、土休日は10分間隔に戻って3編成運用されているようなので、土日に来れば、3編成全部コンプリートできるのだが。
(平日の日中は、現在は13~15分毎くらい)
8000形の旧塗装復刻車は動いていました。
大学前から富山駅に到着するT100形と、富山駅から循環線に向かう9000形。現代の日本のノンステップトラムは、アルナの「リトルダンサー」シリーズと、新潟トランシス製が双璧になっているが、両方を同時に運行させているのは、今の所富山地鉄だけです。
(ただし9000形の所有は富山市)
バスについては、先日本体にアップしているので、そちらをご覧頂ければ、幸いです。
午後は金沢へ向かう。次に富山に来るのは、富山ライトレールと地鉄市内線が接続した時か?
高岡で途中下車しました。富山県もう一つのライトレール、万葉線です。
万葉線の高岡駅も、駅に隣接した駅ビルの中に移転しています。2線になっている。現状のダイヤで2線に電車が並ぶのは、平日の8時前後の1回だけのよう。
乗り場は、加越能バスの案内所と待合室を兼ねています。「ドラえもんポスト」が立っていました。
高岡の駅前。以前は電車が信号待ちをしているあたりに、高岡駅前電停がありました。
高岡駅~片原町間の末広町電停。ちょうど10年前、2008(H20)年3月15日に開業していたが、まだ撮影していませんでした。棒線の両側にホームがあります。
駅から徒歩10分の、高岡大仏。
再び、あいの風の電車で金沢方向へ。
車内に掲げられていた、「青春18きっぷ」の利用方。あいの風に限らないが、利用できる区間を小刻みに限った、ちまちました制限がどうも気になるあ。これでは、七尾線から目と鼻の先の氷見線・城端線へは、別払いしないと行けない事になる。途中下車はともかく、通過利用くらいは制限なしにして欲しい。無論第3セクター各社の利益にも関わるけれど、JR各社がある程度は補填するくらいの事はあっても良いのではないか。不採算部門を引き受けてくれたのだから。
森本で降りて、後続の上り電車を撮る事にする。しかし、思いの外寒い。トレーナーを羽織ってもまだ寒い。前の月のベルゲンほどではないが、指がかじかむ。北陸とはいえ4月だからそんな寒くはないだろうと思っていたが、侮っていたようだ。
それでも数枚撮りました。その中から、IRいしかわ鉄道の521系。
あいの風の413系運用は、「とやま絵巻」編成が出てきました。
下り電車の糸魚川行。IR~あいの風~トキめきの三社直通、という事になります。
最後に、〔花嫁のれん〕。
日が西に沈み、影が長くなってきました。金沢へ移動し、駅近くのホテルに投宿。
翌日以降の天気予報は…。ガッカリな内容。明日は仕方がなくても、明後日は早めに天気が回復してくれると嬉しいのだけれど。とりあえず、北陸鉄道石川線の陽羽里駅にまだ降りていないから、明日はまずそこへ行きます。その後は早めに七尾へ移動してしまいましょう。空模様と相談しつつの行動になりそう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
JALのLCC新会社設立が、昨日公式にリリースされました。7月に準備会社を設立、2020年春就航を目指すとの事。羽田空港がこの年に国際線枠を拡大する見込みなので、羽田発着…JAL、成田発着…LCC新会社と棲み分けるのでしょうか。両社の関係は、シンガポール航空とスクートの様なものになるかと思われます。専門的なことは評論家や専門家がもっと詳しく分析するはずだから全面的に任せるとして、個人的な希望も交えると、後発なのでただ安いだけでなく、質的な面でプラスアルファがないと、先発他キャリアに勝つのは難しくなるのではないか。LCCが定着してくると、旅客もそろそろ、ただ安いだけでは満足しなくなるだろうという気がするし(ある程度距離が長くなるとなおさら)、JAL本体はここ数年、量よりは質的な面で勝負を再構築してきたキャリアなので、それをLCCにも活かして欲しい。いずれにしろ、次報を待ちたいと思います。
《今日のニュースから》
13日 日本プロゴルフ選手権 谷口徹優勝 国内メジャー大会最年長50歳
14日 大林組 独占禁止法違反事件再発防止策発表
15日 東芝 最終利益8000億円 4年振り黒字確保
新潟の女児殺害・死体遺棄事件は犯人逮捕で、昨日の晩の各局のニュースは大騒ぎだったようだが、新潟と言えば、登山の途中で行方不明になっている親子はどうなったのか。そちらも大いに心配です。
実は一昨日の晩から秋田に行って、由利高原鉄道に乗ってきて、先ほど帰りました。由利高原鉄道は6年振りです。由利本荘市は今日は晴れたが、昨日は一日中曇り空、時には雨も降る、全くあいにくの天気になりました。何より、寒かった…!この旅行については、来月書きます。