№1837 春は近いか遠いのか?ノルウェー弾丸紀行 6.オスロ起点 近郊電車小トリップ
オスロに戻ってきました。ノルウェー・レイルパスがあと1日分残っています。
最初は、ハーマルにあるとされる「鉄道博物館」に行く予定でした。15年前にノルウェーに来た時は旧館は閉鎖されていて、新館がオープン間近、という状況にありました。しかし、今回の旅行の前に色々検索してみたが、どうも鉄道博物館の情報がヒットしない。ノルウェーの観光ガイドにも見つからないし。冬場だから閉館している可能性もあり、状況が判然としないままハーマルに行っても無駄足に終わりそうな気がした。なので今回は訪問は見送り、オスロの近郊列車乗車に事にプランを変更しました。新型近郊電車も気になっていたし。
3月 6日(火)
早朝のオスロ中央駅。
早朝ではあるが、さすがに平日ゆえ、一昨日の日曜日より活気が感じられるようでした。
朝食として、カフェでクロワッサンとデニッシュ、コーヒーを飲み食いする。これで115NOK(≒1,610円)か…。日本だったら7~800円位だろう。倍は違うはずだ。
オスロ駅のホーム。左はフライトーク、右はレギオナルトレイン。
特にどこへ、というあてはなかったが、日曜日に見かけた新型近郊電車に乗ります。7時31分発のマイセン行L22系統。通勤時間帯ゆえ、座席が全て埋まる程の乗り具合になっていました。シーまでは快速タイプで、一部の駅のみ停車。
雪原。牧畜施設も見られる。
終点のマイセン駅。オスロ中央から約1時間。大きな街だとは思う。バスも見られるが、人影はまばらだ。
駅は大きいが窓口自体見られず、ホームに吹きさらしの券売機が置いてあるだけ。
マイセン駅の液晶式発車案内表示。L22系統はオスロ中央からスコーエンまで直通、平日は60分間隔、土休日は減便される。この駅は終着駅ではなく、路線はさらにRakkestadまで通じているが、列車は平日の夕方1本しかありません(一番下)。
スコーエン行として待機する新型電車。
その電車の車内。2-3配置の一方向きシートが並んでいます。
理由が解らないが、座面は全て跳ね上げ式になっています。
ベビーカーのスペース、とされている様子。跳ね上げ式のベンチタイプのシートが設けられています。
自転車用のラックだと思う。
左が紙コップのコーヒー、右がスナックや菓子パンの自動販売機。
ドア上には、非常用の設備の案内も記されています。
シーまで戻る。ひたすら雪景色。単線で、途中の駅で行き違いもある。大半の駅は、ホームに上屋がない。
沿線の人口は、一部を除けば駅付近でも少ない。平日60分間隔は、まだ多い方なのかも。
シー駅の構内。スウェーデン方面からの路線と合流する駅です。
最初はここから、各駅停車タイプのL2でオスロ中央へ戻るつもりでした。ところが、次の電車は運休!理由は解らなかったが、30分間隔の各駅停車で運休が発生してしまったら、小駅のお客さん、どうすれば良いの?
シー駅。なりは大きい駅ビルだが、ここも窓口とかは見られなかった。
現在この駅は拡張も含めた改良工事の真っ只中で、完成時の想像図が掲げられています。
今度はスウェーデンとの国境に近い、ハルデンに行く事にします。
やってきたのは、15年前に乗った事もある「アジェンダ」タイプの電車だが、今は改装されていて、もうそうは呼ばれていないようだ。
トラックを追い抜く。
列車の終点、ハルデン駅。線路はこの先エーテボリ方面へ続くが、大半はここで折返し。
お城のような、どこかメルヘンチックな駅舎。しかしここも窓口が無く、券売機だけ。
丘の上には城があったらしい。
雪は多くはないけれど寒い事はもちろん寒い。港はガチンガチンに凍り付いている。
駅構内に、スウェーデンの貨物用ELが現れました。
この路線も、平日は1時間間隔で列車があります。次のオスロ中央行に乗ります。また旧「アジェンダ」タイプ。
レギオナルトレインの車内。16年前に乗った時は赤系だったものが改装で変わっているが、やはり北欧らしく、木目調で暖かみを感じます。
ボックスシート。
車体はフライトークと共通だが、こちらは1ドアで、別に増設可能な部分があります(JR西日本のクモハ125見たいな感じ)。その部分の1人掛け座席。
カップ飲料の自動販売機。
スナックやペットボトル飲料の自動販売機。
日本では最近、特急列車でも車内販売が取り止めになる列車が多くなってきているが、こういう自動販売機の設置は考えられないか?とも思うが、どうでしょうか。一方でベルゲン往復のカフェカーが割と合理化(レンチンだった)されているのを見ると、我々の側も、列車内での供食サービスに関して、多少ハードルを下げる必要があるのではないかとも思います。昔の食堂車のような本格的なものは、色々な面で難しいとも思うので。
営業の駅員はいないが、やはり運転関係の職員は常駐している。発車間際、職員が出てきて出発の合図を出しました。
この海の対岸の陸地は、スウェーデン領。
川もどこか凍り付いている。
どこかの田舎町。
ベッカラゲット?港。
とにかく今回のノルウェーはオスロもベルゲンも、その郊外も、海も山も、どこもかしこもこんな感じのモノトーンの景色がほとんどでした。曇り空が多かった事もあるが。
ハルデンから1時間47分で、オスロ中央着。この列車は中央駅が終点です。
NSB電車そろい踏みの図。左から、フライトーク、新型近郊電車、旧「アジェンダ」のレギオナルトレイン、相鉄8000系似のレギオナルトレイン。
明日の帰国に備え、日本で予約しておいた、空港近くのホテルに向かおうとしたら、様子がおかしい。
アスカーとドランメンの間が電気トラブルのために不通になっていて、復旧の見込みも立たないらしい。ドランメン行がここで打ち切りになり、急遽リレハンメル行になる。一つ前の電車がキャンセルされているため、車内はノルウェーには珍しい大混雑。
新型近郊電車の天井部には列車の案内表示があり、本来はこのようにこの先の停車駅と、到着予定時刻が表示される。
(先のハルデン往復の時は故障していたのか、このような表示は出ていなかった)
ガーデモエン空港駅の、一般列車用ホーム。
ホテルへ行くバス。無料ではない。一般の路線バスの様な形態で、10分そこいらでなんと70NOK(≒950円)も掛かった。しつこく書いてしまうが、とにかくノルウェーは、いちいち物価が高くて、この点だけはどうしても閉口してしまう。ノルウェー国民の所得って、全体的に高いのか?
夕食はさすがにホテルのディナーには手が出ず、といってホテルの外部には飲食店は無く、ピーナツとコーラで空腹を少しだけ満たす。
今回はここまで、ほぼノーミスできている。帰国まで、気を引き締めて臨みたい。
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《今日のニュースから》
15日 九州北部豪雨 不明者一斉捜索実施
16日 日中ハイレベル経済対話 8年振り開催
17日 災害被災鉄道復旧への補助拡大 福島・福岡・熊本・大分県知事要望
18日 3月の外国人旅行者260万7900人 前年比18%増で過去最高
19日 霧島連山 硫黄岳噴火 警戒レベル3
昨日北陸から帰ってきました。能登半島の「整地」にも降りてきましたよ。桜散っても花咲いていた。実際には温泉街どころか、コンビニすらなかったが。来月書くが、4月になっても外国人旅行者増加の流れは変わっていない。月曜日に富山に降り立ったら、地鉄富山駅には早朝5時台というのに長い行列が出来ていたのにはビックリしました。しかも、大半はインバウンド。前日開通したばかりのアルペンルートのチケットを求めていました。また富山・金沢とも、高山行のバスでインバウンドの乗車が多かったようでした。日本の観光地は今やどこへ行っても、外国人の姿を見ない日はなくなりました。良い思い出になってくれるといいな。