JRグループの2018(H30)年3月17日改正ダイヤの概要が、昨日一斉に発表になりました。タイミングが少しずれてしまったが、各社のプレスリリースからチェックして行きます。
予想通り、特に目玉がない、静かな改正になるようです。そんな中、今回は特に九州で減量色が濃くなりました。JR九州自ら「改正」とは呼ばず、「ダイヤを見直す」としているくらいなので。
JR東日本から見ていきます。
JR東日本
新幹線
◆ 東北新幹線〔はやぶさ〕増発
東京→仙台・新青森→東京で1本ずつ増発、東京→盛岡1本を新青森へ延長
下り
はやぶさ17号 東京10:44 → 13:58新青森
(現行の15号(東京→盛岡)を延長 時期により新青森延長時期があるが、新ダイヤでは盛岡~新青森間は八戸のみ停車)
はやぶさ29号 東京15:44 → 17:17仙台
(現行の臨時61号と同じ)
上り
はやぶさ22号 新青森13:15 → 16:32東京
(現行の臨時56号と同じ)
◆ 東北新幹線〔はやて〕2往復にE5系導入 〔はやぶさ〕格上げ
(大宮~仙台間ノンストップ2.5往復中の2往復)
これで東京発着〔はやて〕は現行111号(東京7:16発)のみになります。
◆ 北陸新幹線〔あさま〕増発
下り
あさま605号 東京9:04 → 10:39長野
(現行の臨時651号(東京→長野)と東京発は同じだが、長野着は19分早くなる)
上り
あさま624号 長野15:40 → 17:20東京
(現行の臨時はくたか580及び582号とほぼ同じ)
両列車とも、長野~金沢間を延長し、〔はくたか〕として運行する日あり。
平日朝方運転している、上越妙高始発長野行〔はくたか598号〕は取り止め。
◆ 上越新幹線⇔〔いなほ〕 同一ホーム乗換
新潟駅の在来線ホーム高架移転に伴い、新幹線11番線⇔在来線新5番線が同一ホームとなる(中間改札あり)。4月からになり、具体的な日程は後日発表。
東京~酒田間は平均4時間19分、最速(とき311号→いなほ3号)3時間52分に短縮。
なお〔いなほ〕の下り7号・上り10・12号は同一ホーム乗換対象外。
在来線
◆ 〔スーパーあずさ〕は、8往復全列車をE353系に置き換え。
◆ 〔スワローあかぎ〕は全列車北本・桶川に停車し、停車駅を統一。
◆ 武蔵野線は、平日朝ラッシュ時に吉川美南→東京1本増発。
◆ 南武線は、平日夜間に稲城長沼→立川1本増発(川崎→稲城長沼を延長)。
◆ 両毛線 あしかがフラワーパーク駅開業(4月1日)。
◆ 八戸線を、全列車キハE130系で運行。
(日中の1往復は「リゾートうみねこ」で運行する日あり)
◆ 総武快速線成田空港行は〔エアポート成田〕の愛称を廃止。
◆ 〔つがる〕全列車が浪岡に停車。
● 八王子支社では、平日早朝に青梅特快を新設(青梅5:39→6:50東京)。奥多摩発初電、大月発初電(高尾・国分寺乗換)から接続。青梅線・青梅~奥多摩間は平日・土休日とも、午後の1往復を減便。
八高線は、拝島~箱根ヶ崎間の17時台を運行間隔を調整。拝島17時43分発箱根ヶ崎行は、拝島止まりの延長か?(この点記載なし)
〔中央ライナー〕は、E351系の1往復(2・7号)をE257系に変更。
〔むさしの号〕は、平日のみ府中本町発現行2623Mを20分繰り上げ。大宮は9時前に到着。
塩山発下り初電を繰り下げ。
● 高崎支社では、高崎発通勤快速現行3938Mを普通に変更し、上野まで各駅に停車(土休日の〔アーバン〕は変わらず?)。
上越線では一部の列車の時刻を変更し、運転間隔を調整。
なお、別にSL列車停車駅(水上・後閑・沼田・渋川)のリニューアルを、今年度中に完成させるとのリリースも出ました。
● 水戸支社は10月に大きな改正を行なったばかりなので、水郡線のみ。朝方の上り常陸大宮・常陸太田→水戸各1本の時刻を繰り上げ、通勤時間帯の混雑を緩和。14時台の上菅谷~常陸大宮間1往復を取り止め。この他一部列車で編成両数を変更。
● 千葉支社では、現行の全車自由席の特急〔さざなみ〕〔わかしお〕〔しおさい〕全列車に指定席を設定。指定席では車内改札を省略。「トクだ値」サービスをスタート。〔新宿さざなみ〕は佐貫町、〔新宿わかしお〕は鵜原・安房天津は通過。
京葉線は平日の蘇我発新習志野行現行820Yは取り止め。内房線は館山~安房鴨川間1往復を削減。館山での接続を改善。外房線は夜間の一部列車で運行区間を短縮、大原上総一ノ宮行3現行224Mは取り止め。
● 仙台支社では、仙台空港アクセス線で一部列車の時刻を変更し、運行間隔を30分未満に短縮。仙石東北ラインの夕方の快速1往復が石巻あゆみ野に停車。仙山線は朝ラッシュ時の一部列車を2→4連に増結、小牛田での石巻線→東北本線、陸羽東線→気仙沼線(直通)の接続を改善。
● 盛岡支社では、IGR・青い森~八戸線の直通運転を廃止(八戸で分断)。山田線は夕方の盛岡~宮古間列車を全体的に繰り下げ。北上線は下り初発現行3723Dは取り止め、上り一ノ関直通の現行3730Dは北上止まりとなり(盛岡発東北本線電車に接続)、代わって北上8時41分発一ノ関行を設定。津軽線で連結両数を見直し、新幹線停車駅で新幹線⇔在来線の接続を改善。
● 新潟支社では、上越新幹線〔MAXとき300・309・343号〕を16連で運転。〔MAX308・315・341号〕は8連に変更。〔いなほ8号〕の時刻を変更し、新潟で速達タイプ〔MAXとき324号〕接続で、対東京の所要時間を41分短縮。〔いなほ9号〕→磐越西線への接続を改善。
信越線は新潟17時56分発長岡行快速を新設。E129系4連で、亀田・新津・矢代田・加茂・東三条・三条・見附停車。新潟~新井間快速は、新潟発夕方は長岡→直江津に短縮、新井発朝方は直江津始発に変更して長岡で分割、夕方も直江津始発に変更。土休日に運転している直江津→長岡の快速は取り止め。
白新線で夕方の新発田発、羽越本線で日中の村上発の間隔を平準化(〔いなほ〕含む)。朝方の鶴岡~酒田1往復を取り止め。磐越西線は朝方の新潟~馬下間1往復を五泉折返しに短縮。越後線・白新線で一部列車増結。
E129系を追加投入。115系の撮影は早い方、来年の内くらいが良いでしょう?
● 長野支社では、佐久平で北陸新幹線⇔小海線の接続を改善。
JR東海
新幹線
◆ 下り〔のぞみ〕12本で285㎞/h運転を実施、東京→新大阪間を3分短縮。
◆ 土休日等に名古屋6時28分発〔のぞみ90号〕を設定。
在来線
◆ 〔ひだ15・17・19号〕の時刻を変更し、約2時間間隔で運転。〔ひだ19号〕は名古屋発20時18分となり、〔のぞみ123号〕(東京発18時30分発)から接続、名古屋・東京滞在時間を拡大。
◆ 〔あさぎり〕は〔ふじさん〕に改称。下り11号(土休日運転)・上り6号の時刻を変更し、御殿場滞在時間を拡大。
◆ 東海道線は、土休日に刈谷5時50分発普通を新設。名古屋で〔のぞみ90号〕に接続。
◆ 中央線は、下り名古屋着22時39分以降最終電車まで10分間隔で運行。中津川→名古屋の最終を繰り下げ。
◆ 武豊線は、土休日の快速を区間快速に変更し、全列車線内各駅停車に統一。
◆ 掛川で新幹線⇔東海道線の接続を改善。
名古屋駅2番線は、リニア新幹線工事のため、使用停止。
JR西日本
新幹線
◆ 北陸新幹線は、週末中心に臨時〔かがやき540号〕を設定。この列車は上野まで。
(なぜかJR東日本のリリースにはなかった)
◆ 山陽新幹線は、高頻度運行臨時〔みずほ〕1往復の時刻を変更。
在来線
◆ 新大阪~和歌山間〔くろしお〕を増発。京都~新大阪間、白浜~新宮間は1往復削減。
◆ 福知山発〔こうのとり〕の時刻を見直し、午後は約1時間間隔で運転。〔きのさき〕〔はしだて〕も一部変更。
◆ 土休日に琵琶湖・JR京都線→大阪方向の新快速2往復を増発。この時間帯の湖西線発新快速は時刻を変更し、大阪まで運行。
◆ 阪和線・羽衣線を223系・225系に原則統一。
◆ JR京都線にJR総持寺駅、おおさか東線に衣摺加美北駅が開業。共に普通電車のみ停車。JR総持寺駅は可動柵を設置。
● 金沢支社では、〔能登かがり火10号〕が宇野気に停車。
● 和歌山支社では、〔くろしお19号〕が和泉砂川に停車。紀州路快速に接続。
● 福知山支社では、丹波路快速の下り篠山口発時刻を見直し、特急と合わせて運転間隔を平準化。最終は繰り上げ。〔はまかぜ3号〕は城崎温泉で浜坂行に接続。
● 岡山支社では、〔サンライナー〕現行2720Mが中庄・庭瀬・北庭瀬に停車し、6連に増強。
〔マリンライナー8号〕が備前西市に追加停車。〔10号〕が7連になり、備前西市駅上りホームを7連分に延伸。
福塩線は万能倉折返しを廃止し、福山~府中間を45分間隔で運転。
● 広島支社では、〔ひかり440号〕の時刻を変更。徳山で〔のぞみ2号〕への乗換が可能。〔ひかり481号〕を広島へ延長。岡山~広島間は各駅に停車(こだま763号は取り止め)。
可部線で朝ラッシュ時の間隔を平準化。山陰線は通学時間帯の下関発1本の滝部着を20分繰り上げ(沿線の高校の統合のため)。山陽本線は、一部の列車を糸崎で分断。他に接続の改善。
2018(H30)年中に227系の追加投入が予告されており、関連で土休日の〔シティライナー〕の一部を115系で運行。
● 米子支社では、山陰線浜田口の夕方の時刻を変更、浜田→江津を1本増発、「要望が多かった」としている、江津方面行18時台、増田方面行19時台を設定。夜間の快速1本が仁万停車。〔とっとりライナー〕鳥取発1本が湖山・末恒に停車。土休日は浜坂~鳥取間、倉吉から米子間各1往復を取り止め。
三江線は廃止までの間、口羽~浜原間で日中に1往復設定し、両側の区間運転と合わせて、三次~江津間で直通運転を実施。
● 福岡支社は、小倉~博多間運転〔こだま〕の時刻を変更し、通勤時間帯の混雑を緩和。
なお別に、草津線・貴生川~柘植間で改正と同日、ICOCAのサービスがスタートするとリリースがありました。
(和歌山線・高田~五条間も来春導入とされているが、リリースは出ていない)
JR四国
◆ 予讃線は8600系特急が増加。新たに〔しおかぜ5・6号〕〔いしづち5・6号〕を8600系で運転。
(松山発着は6往復)
〔いしづち104・106号〕は詫間・高瀬、〔宇和海5号〕は伊予中山を通過。
◆ 土讃線は、〔南風21号〕が宇多津に停車。琴平5時50分発普通列車を増発。多度津で〔しおかぜ2号〕から、坂出で〔マリンライナー6号〕に接続。〔南風3号〕に接続する〔南風リレー〕を快速に変更。〔南風〕⇔〔南風リレー〕の乗換駅を丸亀・多度津に統一。
◆ 高徳線は、高松6時31分発〔うずしお1号〕を増発。一方で高松発最終〔33号〕は取り止め。2600系特急が増加。新たに〔うずしお1・8号〕を2600系で運転(4往復)。〔うずしお〕⇔〔マリンライナー〕の高松での乗換時間を2分→5分に見直し。夜間に〔マリンライナー〕から接続するオレンジタウン行普通を増発。鳴門線は、鳴門のスポーツイベント(Jリーグだろう)開催時運転の臨時列車を定期化。
◆ 牟岐線は、〔むろと1・4号〕の時刻を変更、徳島線は、阿波池田での土讃線との接続を改善。
◆ 〔モーニングEXP高松〕〔しまんと〕〔あしずり〕〔南風〕の指定席を一部拡大(〔南風〕は土曜日中心)。
JR九州
新幹線・在来線特急・普通、いずれも結構きつい減量です。「JR特急は在来線特急に頼る部分が多い」と書いたばかりなのだけれど。
新幹線
◆ 博多で〔のぞみ57号〕→熊本行最終〔つばめ351号〕(現355号)の接続を改善。
◆ 〔さくら〕と熊本発着〔つばめ〕を一部統合、博多~鹿児島中央間〔つばめ〕で運行。
◆ 高頻度運転の〔みずほ〕は、〔614・615号〕が久留米、〔616・619号〕が川内に停車。
◆ 毎週末運転の〔さくら〕を設定。
◆ この他、〔さくら〕〔つばめ〕の一部を取り止め
トータルの九州新幹線運行本数は119本(▲6本)、4.8%の減少。
在来線
特急
◆ 日豊本線
早朝・夜間の〔ソニック〕〔にちりん〕の運行区間を見直し。 〔ソニック102号〕は柳ヶ浦→小倉間を取り止め、小倉→博多間を〔きらめき1号〕として運行。〔ソニック202号〕は大分→中津間を取り止め。柳ヶ浦は上り特急の一番が、4時38分→6時04分と大幅に繰り下がる事になります。
〔ソニック14号〕は大分で分断し、佐伯→大分間は〔にちりん102号〕で運行。
〔ソニック101号〕は小倉→柳ヶ浦間を取り止め、小倉→博多間を〔きらめき14号〕として運転。
〔にちりん26号〕は延岡→大分間を取り止め、宮崎空港→延岡間を〔ひゅうが4号〕として運転。
◆ 長崎本線
〔かもめ〕〔みどり〕運行本数・時刻を見直し。〔かもめ〕2往復(現行18・19・28・29号)を多客期運転に変更(81~84号)。 夜間の佐賀発着〔かもめ〕1往復(現行103・110号)・長崎→諫早〔かもめ〕(現行202)号を取り止め。〔かもめ48号〕(現行52号)の時刻を繰り下げ、〔みどり31・32号〕の時刻を繰り上げ。
〔みどり〕の早岐~佐世保間は、特急料金が免除されます(指定席は別途550円・グリーン車は740円必要)。
◆ 鹿児島本線
〔有明〕は大牟田始発6時43分→博多行(現行2号)のみ運転。
〔きらめき〕は小倉発9~15時台4本・博多発10~17時台5本を取り止め、〔きらめき22号〕(現行28号)は休前日のみ運転に変更。〔きらめき〕は(〔ソニック〕からの変更を含め)小倉発9時台までと19・22時台の9本(2本は土休日のみ)・博多発16時台以降10本(1本は休前日のみ)にまで減少。
トータルの特急運行本数277本(▲24本)、8.66%と結構大幅な減少。
快速・普通列車
◆ 鹿児島本線
一部区間を各駅に停車する快速を「区間快速」と呼称。 快速区間は列車により異なる(福間~博多・博多~二日市など)。「準快速」の呼称は廃止。
快速はスペースワールド通過(駅名は、今回は改称しないようだ)。
始発・最終列車を見直し。下りは小倉発原田行最終(現行183M)を南福岡行に、南福岡行最終(現行185M)を海老津行に短縮。上りは南福岡発初電(現行120M)を赤間発に短縮、福間発現行(現行2222M)を博多発に延長(博多発5時00分で、これが初電)。博多発海老津行最終(現行2168M)を福間行に短縮、福間行最終は赤間まで延長し、福間~赤間間は最終繰り下げ。荒尾発博多行最終(現行2380M)の荒尾~鳥栖間を47分繰り上げ。
◆ 日豊本線
始発・最終列車を見直し。下りは(門司港)小倉発柳ヶ浦行最終の小倉発を10分繰り上げ、行橋行に短縮(先行の柳ヶ浦行現行5541Mを7分繰り下げ)。上りは柳ヶ浦発初電(現行2520M)を行橋発に短縮。後続の新田原始発現行5520Mを柳ヶ浦始発に延長、柳ヶ浦発4時49分で、これが初電。
◆ 日田彦山線 添田発現行920Dを田川後藤寺始発に短縮し、10分繰り下げ。
◆ 唐津線 多久始発現行5823Dを取り止め、佐賀始発現行5821Dを繰り下げ(多久からは現行5823Dと同じ)。
◆ 長崎本線 肥前山口始発現行2879Mを肥前大浦行に、現行2883M(鳥栖始発)を肥前浜行に短縮。
この他、山陽本線・小倉→下関、筑肥線・唐津~伊万里間の最終を繰り上げ。
● 長崎エリアは、大村線快速〔シーサイドライナー〕の日中6往復は「区間快速」として竹松~佐世保間各駅に停車。同区間普通4往復を取り止め。長崎20時05分発〔シーサイドライナー〕を取り止め。
● 大分エリアは、日豊本線・佐伯~延岡間普通3往復の内、1.5往復を佐伯~重岡間に短縮。佐伯から延岡へ行ける普通列車は、6時18分発現行2761Dの1本のみになります。
● 熊本エリアは、肥薩線・八代~人吉間は快速1往復を含めた3往復、人吉~吉松間は2往復を取り止め。八代~人吉間の普通は8往復、人吉~吉松間は3往復(うち2往復は〔いさぶろう〕〔しんぺい〕)に減少。
人吉からの吉松行初発は現行〔いさぶろう1号〕の10時08分、吉松からの人吉方面行最終は現行〔しんぺい4号〕の15時16分になります。
● 宮崎エリアは、鹿児島中央発現行6954Mを高鍋から延岡まで延長。吉都線は、日中2往復(第2水曜日を運休とする列車)、現行の最終1往復を取り止め。日南線は、油津発現行1920Dの油津→青島間を取り止め、青島→宮崎間で運転。
● 鹿児島エリアは、鹿児島本線・上り市来始発現行2420Mを取り止め。指宿枕崎線は上り山川始発現行1320Dを喜入始発に短縮し、続行の喜入始発現行320Dは取り止め。下り山川始発最終枕崎行現行5337Dを指宿始発20時26分(指宿→山川間は現行5339D)に繰り下げ、指宿始発最終西頴娃行現行5341Dは取り止め。
この他の各線区でも、快速・普通の削減や運行区間短縮、初発列車繰り下げ・最終列車繰り上げ等が予告されています。
トータルの快速・普通運行本数2,615本(▲87本)で、3.22%の減少。
「D&S列車」等は後日発表になるが、〔はやとの風〕は多客期のみの運行となる模様。
JR北海道
北海道新幹線は、東北新幹線絡みで多少の修正がある程度。
◆ 〔北斗〕3往復に261系20両を投入し、〔スーパー北斗〕で運転。函館~札幌間は2~9分短縮。
函館~札幌間の特急は全列車〔スーパー北斗〕。183系0番台14両は廃車。183系定期特急は〔オホーツク〕〔大雪〕のみ。
◆ 函館本線(函館口)は、函館発現行〔はこだてライナー〕1365Mと、森行最終の現行4837Dを入れ替え。〔はこだてライナー〕は函館発23時10分となり、新函館北斗までの最終を繰り下げ。新函館北斗→森間は繰り上げ。
◆ 函館本線(札幌口)は、朝方の上り江部乙始発現行2320Mを深川始発に延長し、毎日運転。下り滝川→江部乙間2323Mは取り止め。
◆ 快速〔なよろ6・8号〕の時刻を変更し、旭川での〔カムイ〕への接続を改善、札幌への所要時間を短縮。
◆ 札沼線は、下り石狩当別始発現行5427Dを30分繰り下げ、札幌11時00分発から接続。上り新十津川発現行5426Dを20分繰り下げ、石狩当別での乗り換え時間を短縮。
わざわざ「新十津川折返し時間を拡大」(12→32分)と謳っているのは、「鉄」向け?
◆ 石北本線は、下りの遠軽発現行4675D・北見発現行4677Dを12~15分繰り下げ。上りの網走発現行4674Dは北見で分断。北見→遠軽間は22~27分繰り下げ、2連に増結。網走発最終の現行4676Dは1両に削減。
◆ 根室本線は、新得発現行2421Dを繰り下げ、東鹿越からの代行バスからの接続を確保(現行は接続できない)。
◆ 釧網本線快速〔しれとこ〕を〔しれとこ摩周号〕に改称(国立公園の改称のため)。
◆ 根室本線・羽帯駅を廃止。現行でも、普通列車でも大半が通過しています。
JR貨物
◆ 吹田(タ)~陸前山王間にコンテナ列車1往復増発。往復とも、深夜(22~23時台)に出発。陸前山王から、仙台臨海鉄道線仙台港へ直通。
関西~仙台間のコンテナ列車は2→3往復に増強。
◆ 北九州(タ)~相模貨物間で、大手自動車メーカー(たぶんトヨタ)専用の直行輸送力を増強。
(福岡(タ)~東京(タ)・倉賀野間の列車に貼り付ける形)
◆ 東京(タ)→福岡(タ)間のコンテナ輸送力を増強。
◆ 一部列車の所要時間を、最大で4時間03分短縮。
EF210型2両、DD200型1両、HD300型3両、コキ107型442両を新製し、コキ50000型は定期運用を終了する。コンテナは2タイプ合計4,000個新製。
JRグループ(旅客)で整理すると、〔北斗〕の〔スーパー北斗〕化、〔あさぎり〕→〔ふじさん〕への改称はあるが、完全に新設または廃止、という特急列車は、今回はありません。
駅新設 … あしかがフルーツパーク(東日本・4月1日)、JR総持寺・衣摺加美北(西日本)
駅廃止(三江線を除く) … 羽帯(北海道)
JR以外は、確認した所ではこんな所。
●小田急 … ダイヤ改正日は、正式に3月17日と確定しました。GSEも同日デビュー。
箱根湯本発着の特急料金200円割引は廃止。新宿~箱根湯本間890円→1,090円。
●東京メトロ … 千代田線のみ発表。ロマンスカー増発と、小田急線内の行先・種別の変更のみ記され、一般列車については大幅な変更はない模様。
●IGR・青い森 … 今年の改正で減便していた、盛岡~八戸間直通を1往復複便。夕方の八戸~三戸間1往復を二戸へ延長し、盛岡~金田一温泉間列車と接続。盛岡で着発線、御厨で時刻を一部調整。JR八戸線直通列車は、青い森線内は自社の電車で運行し、1本は土休日等運休。青森~八戸間で最終繰り下げ。快速は普通に変更。
●えちごトキめき … 泊発現行1633Dが新井まで直通(直江津~新井間は現行2354M)。日本海ひすいライン→妙高はねうまラインの定期の直通は初設定になります。快速の現行3627Dは普通に変更し、現行1625Dは取り止め。JR直通列車減少分を自社車両で運行。
●あいの風とやま … 高岡やぶなみ駅開業。石動始発7時05分高岡行を新設(平日のみ・413系)。富山発現行529Mを黒部から泊へ延長し、4連に増結。521系を追加投入。
●IRいしかわ … 富山16時00分発現行434Mの線内の駅の停車時間を拡大。
●愛知環状 … 岡崎→高蔵寺・北野桝塚→岡崎を1本ずつ増。11~21時台は16分間隔で運転(「ゆうシャトル」がどうなるかは記されていない)。
以上、JR等の各社及び各支社のプレスリリースからチェックしてみました。多少端折ってしまった部分もあったかと思います。来年2月24日発売とされる3月号で、再度チェックが必要かと思います。
繰り返しになるが、今回はJR九州の減量がかなり大がかりになりました。この2~3年はJR北海道にばかり目が向きがちだったが、実は九州も、特急もローカルも、特に早朝・深夜の利用は相当減っていたようです。「ななつ星in九州」とか、去年の株式上場とかで、一見絶好調みたいなイメージもあったと思うが、内情はやはり厳しくなっている事が明らかになった気がします。今春には特急一部ワンマン化などの合理化もあったし。といっても北海道みたいにすぐに大規模な路線網見直し、という事にはならないだろうが、今後は九州の動向も注視する必要が出てきたと思います。無論他のJRも、JR以外も。
それにしても、「青春18きっぷ」で九州の北と南を行き来するのは、より困難になってきました。人吉~吉松間3往復、佐伯~延岡間1.5往復、とあっては…。九州も一部路線は「秘境化」しつつあるようです。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
今日の仕事帰りは、京浜東北線の架線の破断のとばっちりで東海道線も止まって、大変でした。この事態そのものはとりあえず置くが(専門家ではないし)、駅の表示が何時間も前の時刻の列車をひたすら表示し続けるだけで、何の役にも立っていません。JR東日本に限らないだろうが、特にJR東日本は列車も駅も、乗客にとってはどうでもいいような情報はしつこい位流すのに、一大事になると必要な情報を目で確認する事が非常に困難で、困ってしまいます。〔成田エクスプレス〕なども止まった訳だが、外国人旅客への案内はできていたのでしょうか?長時間不通時の運行対策と合わせて、もっと真剣に考えて頂きたい。
《今日のニュースから》
15日 ジャパンライフ 業務停止命令 1年間で4回目
16日 近江鉄道電気機関車 解体前に展示公開
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