№1749 残念な空模様の中 九州3日間 2.雨の長崎から福岡へ 普通列車乗り継ぎ

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 佐世保行はあきらめ、長崎へ。路面電車に乗って、午後はJRの普通列車乗り継ぎで福岡へ向かいます。

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 いつもなら空港バスで長崎市内への直行を選ぶのだが、「青春18きっぷ」1日分を使い残しているので、大村からJRで長崎へ行きます。大村経由諫早行の県営バス。

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 15分で大村駅(駅前には入らない)。木造駅舎。
 すぐに普通列車もあったが、1つ後の長崎直通快速に乗っていきます。

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 右が3223D快速〔シーサイドライナー〕。左は竹松行普通列車。どちらもキハ67系ワンマン2連。「シーサイドライナー」色。

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 諫早駅到着。新幹線受け入れ工事進行中。佐世保行〔シーサイドライナー〕が停車中。国鉄色はやはり良いなあ。

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 ワンマン運転で、運賃表も表示されるが、よく見ると諫早や大村など、駅員がいる駅は運賃が表示されない。たいていは駅員がいる駅も表示されると思うが、珍しいと思う。

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 長崎駅。
 長崎では、長崎電気軌道の最新鋭5000形に乗ったりしました。前回来た時には乗らずじまいだったので。

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 現在の長崎電軌の路線図。公会堂前のカーブでの連続脱線事故のため、3号系統の螢茶屋→赤迫方向は運転を取り止めていて、通常はほとんど運転されない2号系統(大波止経由)に振り返られて運行されています。
(一番上の画像の右側の5000形がそう)

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 本来はほとんど見られないはずの、2号系統の方向幕。

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 その公会堂前電停の、3号系統の赤迫行のホーム。
 現在、平日の朝晩は公会堂前始発赤迫行の臨時運転が設定されているが、日中はこのようにコーンが張り巡らされて、立ち入れないようになっています。

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 入口には、このようなお知らせも。

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 問題の分岐部を通過する、2号系統赤迫行。
 長崎電軌のWebに拠れば、このあと10日より工事に入り、23日から3号系統は赤迫⇔公会堂前間折返し運転、全面再開は11月下旬になる見込み(2号系統の終日運転は22日まで)。

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「みなと」。今回は見送るだけ。

「青春18きっぷ」なので、博多まで普通列車の乗り継ぎで行きます。しかし県境付近は普通列車が少なく、プランニングには慎重さを要します。

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 15時31分発鳥栖行(肥前古賀経由)が最適だが、その前に15時10分発240D(長与経由竹松行)があるので、諫早までこれで先行します。行きが肥前古賀まわりだったし。キハ200形の1500番台2連で、ワンマン。

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 高架化工事真っ只中の浦上で肥前古賀まわりの新線と別れると(現在、暫定的に一旦単線になる)、勾配がきつくなってきて、まだ市街地だがレールはローカル線風情。

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 長与までは、1時間に1~2本の運行あり。再び国鉄色のキハ67系と合う(長与折返し)。
 ここまではマンションとかも見られたが、この先は沿線もローカル色が濃くなってきました。

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 沿線は田園地帯。

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 かつてはスイッチバックだった本川内駅。10‰の勾配上にホームが新設されている。スイッチバック時代のポイントがまだ残っていました。

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 喜々津で新線と合流、再び複線になって諫早に着きます。新幹線工事のため、駅舎は長崎側の仮設の駅舎に移転していました。

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 旧駅舎の跡地では、橋上スタイルの新駅舎を工事中。新幹線は在来線と同じ地平になり、完成後のイメージは東北新幹線の二戸、あるいは八戸に近いものになりそう。

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 ホームは、現在はこんな感じ。左側の4番線(787系停車中)と、一番右の島原鉄道ホーム(旧塗装復刻車停車中)は仮設ホーム。

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 4番ホームの出発案内。〔白いかもめ〕って何よ。東海の「ワイドビュー」みたいなものか?

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 鳥栖行2872M。普通列車は、前の2862Mから3時間以上も空いている。817系2連。帰宅の学生が多い。
 この先はまた単線となるが、〔かもめ〕の離合が多くなる。

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 肥前長田で〔かもめ27号〕通過待ち。
 湯江までの間で、学生はほとんど全員が下車。諫早から先の無人駅では、降車は前ドアからだけなのだが、学生達はお構いなく後部ドアからもゾロゾロ降りていくし、運転士も何も言わない。毎日同じ事が繰り返されているのだろう。

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 長里で「黒い?かもめ」(787系 〔かもめ29号〕)通過待ち。

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 右手に諫早湾を見る。天候が悪いからはっきりとはしないが、島原半島の雲仙岳も何とか見えます。
 長崎県最後の駅、小長井を出るともうガラガラ。

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 県境に近い土井崎信号所で運転停車。停車中の車内。乗客は15人しかいない。

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 上り〔かもめ34号〕を先に通します。長崎を50分後に出た列車。
 6分停車で出発。右手に、長崎県営バスの姿がありました。県界バス停のよう。
 肥前大浦から佐賀県になり、並行するバス路線のバス停も祐徳バスに変わりました(今は県界まで入って、長崎県営バスと路線が繋がっているらしい)。

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 里信号所でも〔かもめ31号〕待避で運転停車。

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 この信号所は入り江に面していて、こちらが動き出すと、反対側に〔かもめ〕の姿がありました。

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 肥前飯田で〔かもめ33号〕待避。「黒いかもめ」。

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 肥前七浦まで来て、ようやく下り普通電車2863Mと離合。諫早出発前の2857M以来。
 肥前鹿島で、再び帰宅の学生で賑わう。駅前に祐徳バスのバスセンターが建っていました。

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 海岸から離れ、急に直線が長くなって、スピードが上がる。

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 肥前白石では2本待ち。まず〔かもめ35号〕。

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 そして長崎行普通電車2867M。
 結局諫早~肥前山口間では下り〔かもめ〕5本・普通2本と離合、上り〔かもめ〕1本通過待ち、60.8㎞に1時間37分掛かって、表定速度37.62㎞/hと、かなり遅い。
 肥前山口から複線になり、ようやく本線らしくなってきました。

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 佐賀は急に大都会の装いで戸惑う。ホームは帰宅の通勤通学客が多いが、それ以上に、〔かもめ36号〕を待つ乗客が列をなしていた。
 佐賀から先はどの駅も、乗車も降車も多い。県境付近とは様相を完全に変える。
 新鳥栖は新幹線連絡改札というのは無くて、一旦在来線の改札を出てから、新幹線の改札口へ向かうスタイルとなっていたようだ。
 鳥栖到着の頃はもう暗くなりました。ベストアメニティスタジアムは明かりが付いていなくて、やや不気味な印象も。

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 鳥栖定刻到着。この編成はすぐ回送となって姿を消して行きました。

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 駅に掲げられていた、久大本線普通のお知らせ。

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 地下通路の、スペースワールドのポスター。「なくなるよ!全員秋合!」とはまた自虐的な。
(今年一杯で閉園する)

 博多への快速は接続が良くなく、30分以上待つ事に。駅のホーム(下りホームのみ営業していた)のうどんを食して待っていた。

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 ところがその快速4268Mが、途中の踏切で立ち往生したとかの影響で13分遅れで到着。しかも〔かもめ40号〕を先に通すため、さらに遅れが増幅。博多からの名古屋行最終〔のぞみ98号〕に連絡しなくなるため、新幹線の切符を持っている乗客のみ、〔かもめ40号〕の自由席に乗車券だけで乗車可能の特例、とかのアナウンスもあった。
(〔かもめ〕が通過する停車駅からのお客さんがいたら、どうなっていたのだろう?)

 こうして長崎から博多まで普通・快速を乗り通して感じたが、JR九州って、九州新幹線(鹿児島ルート)は全通したが、在来線特急への依存度が、依然として極めて高い会社だと感じた。恐らく、JR旅客6社でも随一、ではないか?鹿児島本線の快速さえ、関西「アーバンネットワーク」の新快速ほど「王様」ではないし。長崎ルートの実現は相当先になりそうだし、当分この構造は続くでしょう。

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 最後に、811系のドアに貼られていた、「座り込み禁止」のステッカー。東京や大阪では見られない。仮にも近郊電車なのに、やっぱり九州は田舎、なのか?

 想定より大分遅くなったが、ともあれ博多に到着、「青春18きっぷ」を全部使い切りました。駅前から西鉄バスに乗って、天神のホテルへ。ここで2泊します。
 
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 7日 米軍F16型戦闘機3機 小松空港に緊急着陸

 日産自動車のリコールには、三菱自動車などへのOEM供給10車種を含む。下手すると、フォルクスワーゲン並みのスキャンダルに発展するのか。

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