№1706 JTB時刻表2017年7月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2017年7月号」が、20日に発売になっています。
 表紙は氷見線雨晴駅の駅名標と…「エビ中」廣田あいか。2年前、2015年6月号の松井玲奈もそうだけれど、若手アイドルが時刻表の表紙に起用されるようになったのも、国鉄監修時代だったら考えられなかった事で、これもJR30年の変化の一つ、なのでしょうかねえ(JRは関知しない事だが)。
 先月号は嘉例川駅だったから、2ヶ月連続して、表紙に列車が出てこない。

18歳、あいあいの青春18きっぷ旅
「あいあい」って、このグラビアのタイトルもまた…。パッと見た目には、時刻表のグラビアには思えないくらい。
(18歳じゃ、中学生じゃないよなあ)
 去年の飯田線もだったが、「青春18きっぷ」の旅なのに、出だしが北陸新幹線なのか。長距離の普通列車がほぼ無くなり、新規開業新幹線の並行在来線が第3セクター転換で基本的に「青春18きっぷ」で乗れなくなった事もあってか、一般的な「青春18きっぷ」の使い方が、スタート当初とは変わってきているのかも知れません。1日単位で、特定のエリアの普通列車を「フリーきっぷ」の感覚でつかう、みたいな。
 このプランも、結局JR在来線で乗ったのは氷見線・城端線のみ。あいの風・IR特例乗車区間を加えて、何とか元取ってオツリが来た、と言うところ(2,730円)。
 なお今年は、ムービーの配信はなし。
「エビ中」公式Webを覗いてみたけれど、「JTB時刻表に出ていますよー」とかって、書いていない。

バスや船でワープしよう!
 JR在来線では遠回りになっても、バスや船を使う事で、効率よく旅ができるようになる、という話。でも「ワープの達人」という肩書きも、どんなものなのか…。
 宇高航路でも触れられているが、単に短縮効果だけで無く、旅に変化を付ける意味で利用するのも良いと思う。あと、夜行があるフェリー航路のコラムもあるが、私も(「青春18きっぷ」がらみではなかったが)松山~小倉航路は利用しました。ここにはないが、ここの所何回か書いているが、八戸~苫小牧航路(川崎近海汽船・所要8時間・2等5000円)も一考の余地があると思う。ただしフェリーはいずれも、二次アクセスは要確認。

編集部おすすめ、長野の注目列車!
「信州ディスティネーションキャンペーン」に合わせて、「青春18きっぷ」で乗れる観光列車や臨時列車を掲載。
 313系8000番台(旧「セントラルライナー」車)は、飯田線入線、というか、過去に中央本線以外で営業運転を行なった事はあっただろうか。他に先月書いた、JR東日本⇔JR東海の臨時特急の相互乗り入れも掲載。

「乗り物情報局」は、「猪井貴志 写真展『鉄道漁師』開催」「私立恵比寿中学『エビクラシ-』発売」「舞浜リゾートライン『ニモ&フレンズ・ライナー』運行開始」「芝山鉄道 乗車記念証明書」「バンダイ『Bトレインショーティー883系』」「鉄道・運輸機構『第18回鉄道のある風景写真コンテスト作品募集』」。
 エビ中の特設サイトで小田急VSEが出てくるそうだが、今後もアイドル×鉄道のコラボ、増えていくのでしょうかねえ。二次元も、三次元でも。
「『チリ検』に挑戦しよう」、今回も解りませんでした。五能線観光列車で三味線生演奏がある、という程度の知識はあったが、「ない列車」とは?となるとね…。
 プレゼントコーナーは今月は全部バス、ミヤコーバス「石巻×孤独のグルメバス」(セレガ)・茨城交通「ガールズ&パンツァー」(エアロバス)・一畑バス「ご縁バスしまねっこ号」(ガーラGD)。

黄色のページ
 今年も、JR各社毎の長時間運転列車のTOP3を並べています。
 災害の運休区間を除外したため、設定上最長距離普通列車のJR北海道2427Dは、滝川~新得間が除外になりました。それでも帯広~釧路間だけでで3位になります。首位は宗谷本線全線を通す、321D~4323D~4325D。昨年2位だった上川→網走間4621D→4659Dは、遠軽で通しでは無くなったのか、ランクから消えました。
 JR東日本は、2位にいきなり、中央本線・高尾→長野間441Mがランクされました。この列車、去年は松本→長野間は茅野始発の2247Mだったが(松本停車中に高尾発松本行441Mから接続)、車両運用の都合で変わったのではないかと思われます。西の端とはいえ高尾は東京都、都内から長野行の普通列車は、JRになってからは初めてではないかと思われます。
(国鉄時代末期までは、115系「山スカ」の新宿~長野間列車が、夜行を含めて何本かあった)
 JR西日本は、昨年最長距離普通列車のタイトルを獲った下関行369Mが、始発が岡山→糸崎に変わって距離は短縮されました。それでも所要時間1位の座は護っています。2位は糸崎→徳山間(呉線経由)の135M~2935M(土休日のみ・平日は広島まで)が躍り出ました。
 JR九州は、昨年は平日と土休日で所要時間が異なったため2・3位と別にランクしていた(4920M~)2824Mを2位に1本化したためか、3位に日豊本線(鹿児島中央→延岡)の6958M~752Mがランクされました。
 JR東海・JR四国は変化なし。東海は引き続き、上位3本は皆飯田線。

 夏祭り・花火大会の臨時列車の掲載が始まりました。
 青い森鉄道の青森ねぶた祭り、浅虫温泉花火大会の臨時列車は初掲載になりました(当然過去も運行されていたはずだが)。
 浅虫温泉花火大会(8月1日)は青森~浅虫温泉間6.5往復の他、終了後に浅虫温泉→八戸間1本運転。
 ねぶた祭り(8月2~7日)八戸~青森間に快速1往復、他に野辺地・小湊・浅虫温泉発着の普通列車、野辺地→八戸間のリレー号を運転。

本文
 既に24日に運行済み(先月号にも掲載)だが、大宮~那須塩原間で〔スペーシア那須野号〕が設定されました。

下り
大宮8:32 → 10:22那須塩原
上り
那須塩原16:51 → 18:50大宮
停車駅:久喜・小山・宇都宮・宝積寺
 グリーン車(4人用個室)は通常期B特急料金-520円に1室3,090円追加。

 東武鬼怒川線は7月22日に東武ワールドスクエア駅が開業。日中(9~18時台)のみ停車(〔きぬがわ5・4号〕は通過)。なお、当面運賃はは小佐越発着で計算。
 SL列車「大樹」は、今号ではまだ時刻・運賃・料金の掲載はなし。

 高速バスは、京急・岩手県北〔ビーム1〕が、7月1日より横浜駅(東口)発着に延伸し、盛岡駅西口に停車。東京エリア~盛岡駅間夜行は、旧乗合バスだけでも3路線になります。
 沖縄の那覇空港~名護線は7月1日より、下り9本・上り10本が本部(オリオンモトブリゾート)まで延伸、117番になります(金武IC・宜野座ICは通過)。111番とのトータルでは1往復増になり、最終が那覇空港発2時間、名護発1時間15分繰り下げ。
 神奈中バスの町田~富士山・三井プレミアムアウトレット木更津・成田空港路線は、7月1日より南町田駅に停車。

JR線営業案内
 ICOCA近畿圏エリアは、7月15日より和歌山~和歌山市間(紀勢本線)が利用できるようになります。なお同日より、南海の工事のため、和歌山市駅の改札口が1Fに移設されるとの事。

 裏表紙は4月号からずっと、リッチモンドホテルズの広告になっています。「プレミア東京押上」は、旧京成本社の跡地に開業しました。

 今月号の付録は、「JTBの鉄道スタンプ帳」。「極意七ヵ条」が記されているが、もう一つ。
 先日IGR小鳥谷駅で経験したように、スタンプ自体はあっても、窓口が閉まってしまうと押せなくなってしまう所も多いと思われるので、鉄道会社の公式Webなどで窓口の営業時間をあらかじめ調べておく事が、時には必要になるでしょう。最近はJRも私鉄なども、駅員はいても時間によっては窓口が閉まってしまう駅が多くなっているので。

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《今日のニュースから》
25日 「奇跡のあじさい」植樹祭 福島県須賀川市
26日 タカタ 民事再生法適用申請 負債総額1兆円超
27日 軽井沢スキーバス事故 バス会社社長ら書類送検

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