№1615 普悠瑪とLRTを訪ねて 2年ぶりの台湾 3.行け行け普悠瑪 ドンと行け

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 などとつまらないタイトルをつけてしまったが、実際の所は、台北発着のメインの区間の普悠瑪は座席を確保できず、東部幹線の運用区間の末端の、花蓮線(花蓮→台東)間のみの乗車となってしまいました。日本で予約しておけば良かったのだろうが、やや甘かった…。
 ともあれ、初の東回り在来線で高雄を目指します。

11月 8日(火)

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 朝の交差点。これが凄い、バイクが一度に100台くらい、信号が青に変わったとたんに一目散にダッシュしていく。これが青信号の度に繰り返される。
 北門近くで少し市内バスの写真を撮ったが、後日ご覧頂きます。

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 2年前に乗車した高雄行高速バスが出発したターミナルB棟は、ほとんど解体されていました。

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 台北駅。大きくて、近くからだとフレームに収まりません…。

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 東側には、ナロー時代の台東線のSL列車が保存されています。

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 台北駅の券売機。
 最初は花蓮行普悠瑪に始発から乗りたかったので、始発駅の樹林まで区間車(普通列車)で行きます。18TWD(≒60円)。

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 彰化行区間車。EMU700形。

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 板橋の先で地下線を抜けて、樹林駅。郊外の橋上駅舎。

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 駅舎内は広い。
 本来はここを10時11分に出発する218列車の普悠瑪で花蓮に行きたかったが、窓口にメモを渡したら、満席と言われてしまった。代替として、9時37分発の自強号を示された。台北までは座席指定なし(29NTD≒100円)、その先は座席指定あり(440NTD≒1500円)。同じ列車なのに座席指定のあるなしでも乗車券が分割される。それにしても、樹林に早めに来て良かった。改札を通過してホームに降りると、ちょうど列車が入ってきた所だった。

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 自強号車内。この列車は嘉義が始発で、長編成なのに立つ旅客が多い。根本的に、台湾鉄道は慢性的に輸送力不足なのではないだろうか。台北で指定された席につく。

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 再び地下線を抜けると、残念ながら雨が降り出してきた。朝方は晴れていたのに。

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 過去2回の訪問では2度とも乗った平渓線、今回は右手に分かれていきます。

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 車内販売も廻ってきます。ただ、ホットコーヒーがない。

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 左手に海が見えてきました。亀山島。

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 さらに海岸線が近づいてきました。

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 東部幹線も最近改良が行われたようで、時々旧線の跡を見かけます。コンクリ造りの橋梁もあります。

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 花蓮到着。右手は区間車。

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 花蓮駅は大改良工事中。現在は地下道でホームへいくが、ホームの宜蘭側を閉鎖して(代わりに台東側に仮設ホームを延伸)、跨線橋を新設する事になるようだ。駅舎はどうなるのだろうか。

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 その駅舎の中。大勢の利用者でごった返している。
 せめて台東までの末端区間だけでも普悠瑪に乗りたい。13時12分発の422列車の座席を確保出来ました。343TWD(≒1,170円)。

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 EMU600形。台東行で、先に出発して途中で普悠瑪に抜かれます。

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 太魯閣号。台東よりさらに南、知本が始発で樹林行。

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 台東行普悠瑪。右は、本来乗車を予定していた花蓮行218列車の折返しの273列車。422列車は、218列車の30分後にやってきました。降りてくるお客さんは皆高齢者だ。

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 乗車前に、スペアリブ弁当(60TWD≒200円)と、ペットボトルのお茶(25TWD≒85円)を買っておきました。弁当は日本のような、駅ごとのバラエティはない。

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 車内販売でも、同じ弁当を売っていました。こちらはホットコーヒーも販売。

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 デッキには荷物置き場があります。ただし下段は、車内で収集されたゴミの置き場と化していました。

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 沿線の集落(場所は忘れた)。セブンイレブンが見られる。
 列車はローカル線の台東線でも走りっぷりは良いが、ただ、ややゴツゴツ揺れるのが気になりました。

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 大きな川も渡る。

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 ゴミ収集員も廻ってきます。先の自強号も、この後乗る事になる莒光号でも、かなり頻繁に廻っていました。

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 台東線はナロー路線を改軌した路線で、新線を建設した区間もあります。旧線の跡がそこかしこに残っているのが見られました。レールまで残っていたのが少々驚き。

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 普悠瑪の車内。座席の番号の付け方が独特で、(この車内では)右側窓際1→左側窓際2→右側通路側3→左側通路側4→次の列の窓際5…と付けられています。

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 京急との提携の広告がありました。

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 農村地帯。

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 台東の手前、長い複線トンネルを抜けた所で一時停止。理由はわからなかったが。仕切り上のモニターにも表示が出る。「少々停止します。座席に留まってください」。やがて機務団の脇をノロノロ走って、それでも台東には定刻に着きました。

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 普悠瑪の並び。台東に限らず、台湾の駅のホームはほとんど、太い柱がコンクリの屋根を支えている。ひょっとしたら強風対策でしょうか?台湾も台風の直撃が多いので。

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 今年は猿年、普悠瑪には猿をあしらった「2016」のロゴがありました。

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 改めて、普悠瑪。台東線でもそれなりの走りっぷりではあったが、やはりローカル特急の風情になりました。今一度、今度は台北市内発着で乗りたい。

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 台東駅もまた工事中。駅前はフェンスで覆われていました。

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 高雄まで莒光号で行きます。彰化行754列車。783TWD(≒950円)。客車列車で、客車は電源車を含めて9両と長いが、皆古い。指定された7号車は「中華民国68年製」製とあった。1979(S54)年だ。
 台北出発時点ではガラガラ。ただし、通路の反対側には日本人の男女3人が陣取りました。

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 知本の集落。白っぽい。
 ここから急勾配になって、スピードがガクンと落ちる。廃止になった駅をいくつか見る。どこもそんなに古くはないのだが。南廻線はまだ新しい路線だが、日本と違って踏切がある。

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 海岸線。
 金崙は乗車が多かった。席があらかた埋まる。

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 莒光号の車内。リクライニングシートは自強号並み。ただしテーブルがない。冷房が、やや効き過ぎ?車内販売はこの列車にも乗っていて、先の日本人客がお菓子やお茶を買って飲み食いしていました。

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 峠を長大トンネルで抜けると、外はもう暗くなってきました。枋寮でDCの自強号と行き違う。この駅はホームが2面あるが、1面は現在は使われていません。
 後は暗闇の中、ひたすら高雄へ向う。潮洲駅は真新しい高架線になっていました。まだ切り替わってばかりのよう。工事は続いている様子で、2面4線になるはずだが、1線はまだ使えません。鳳山は手動式の踏切が残っているが、この駅は高雄付近の地下線化工事区間に含まれています。ただし、高雄駅までは6㎞位離れているよう(地下に切り替わると、3つ駅が新設される)。途中区間車とすれ違うが、ずいぶんガラガラに見えた。日本なら帰宅ラッシュの時間帯なのだが。
 さすがに高層ビルの明かりがまぶしく感じられるようになり、都会が近づいた事を感じさせます。ネオンも賑々しい。

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 高雄駅到着。列車は彰化まで走るが、私の旅は、今日はここまで。
 本格的な鉄道の旅は、今回はこの1日だけでした。次にくる機会があれば、西部幹線や、平渓線以外のローカル線も訪ねてみたいと思います。ただそれは、高雄の地下線の工事が完成してからになるかな…。

 明日は高雄に新規開業したLRTに乗ります。

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 明日は常磐線(相馬~浜吉田間)が、いよいよ再開です!

《今日のニュースから》
 8日 独ブンデスリーガ内田篤人 1年9ヶ月振りに公式戦復帰
 9日 日経平均株価 一時1万9000円台 今年最高値

 KDDIがBIGLOBEを買収するんだって…。

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