№1577 台風 大いに気になりつつ 山陽・山陰へ 4.15年ぶりの若桜鉄道
当初、松江では一畑電車に乗る予定でした。しかし松江も雨の予報に加え、翌8日は台風13号が関東地方を直撃するかもしれないという情報もあり、そうなると鳥取から帰りの足として乗る予定のANA便が欠航になってしまうかもしれない。そうなった場合、朝早く鳥取を出発して陸路で帰宅の途に就く可能性もあり、そうなると若桜鉄道に乗る機会がなくなります。その判断から、今回は残念ながら一畑電車はパス、午前中に山陰線で鳥取に向かい、午後の内に若桜鉄道を訪ねるプランに変更しました。
一畑電車は前回の2年前も、天候がイマイチでした。近場と違って思い立ったが吉日といかないのがつらいのだが、東急からの移籍車両に加えて、今年度中には久しぶりに新車も入ります。できるだけ早い内の再訪を期して、今日は早々に松江を発ちます。
松江駅。市営バスにはキュービックも残っています。次に松江に来た時は、電車だけでなく市営や一畑のバスも撮りまくりたいと願います。
(一畑の新エルガミオは見なかった)
3440D、快速〔通勤ライナー〕。といっても宍道~松江間がノンストップになるだけだし、松江で21分も停車、車内もガラガラになっていて、別の普通列車にしても良さそう。
「山陰海岸ジオパーク」ラッピングのキハ126-1011×4連。
鳥取・島根地域の路線図。広島同様、路線・区間によってラインカラーが定められています。三江線も記された今の路線図が見られるのは、あと1年なのか。
さすがに高規格の複線は走りっぷりが違う、のだが、米子までは単線と複線が混在してまだるっこしい。複線区間はなぜか、下り線がPC枕木、上り線は木製枕木と整備の度合いが異なっている。
米子ではすぐ3420D快速〔とっとりライナー〕と接続、おお、「コナントレイン」とは(キハ126-1014×2)。ラッピング車同士の乗り継ぎだ。
伯備線と分かれると、急に線路が貧弱になる。雑草も生えている。それでも直線区間が案外長く、100㎞/hは出る。
去年の3月改正より使用を開始した、伯耆大山駅のコンテナ扱い施設。
右手には、雲で見づらいけれど、大山。
下市付近で左手に海岸を見る。発電風車が並んでいます。
赤崎では、一番端の3番線に停車。3分停車。特急〔スーパーまつかぜ3号〕待ち合わせ。真ん中は米子行229D。
由良駅の、「コナン」の看板。降りる事ができたら、列車とのツーショットも可能だった?
浜村でも8分停車。改めて「コナントレイン」。
「マンガ王国」というと高知、というイメージがあったのだが、コナン原作者の青山剛昌の他、故水木しげる氏や谷口ジロー、森秀樹、藤原芳秀らがいて、鳥取も出身の漫画家が少なくないよう。
特急〔スーパーおき3号〕に加え、普通235Dも待ち合わせ。
次が終点の湖山でも6分停車。〔スーパーはくと1号〕。
快速〔とっとりライナー〕も待ち合わせ。向こうは通過。
思うのだが、関東に住んでいると山陰本線、特に鳥取県内区間はローカル色が濃いイメージもあるが、実際には鳥取~倉吉~米子という3大都市を結ぶ鉄道の大幹線なのは事実です。なので、特急の高速化は行われたが、前日の芸備線と同様、もう少し路線の整備に投資して、全体的なダイヤシステムの向上を目指しても良いのではないか?もうちょっと全体的に所要時分の短縮が図られるべきとも思います。浜村~倉吉間を除けば、線形はかなり良いのだから。
高架の鳥取駅に展示されている、C59型SLの模型。
鳥取駅前の高速バス。前は京都から着いた西日本JRバス、後は3月より運行を開始した、出雲市からの一畑バス。松江駅からだと、2時間35分(米子駅経由)。
前回若桜鉄道に乗ったのは2001(H13)年。15年ぶりとなります。直通1335Dもあるが、郡家まで因美線の635Dで先行します。
因美線内の区間運転だが、智頭急行HOT3500形×2連。
鉄道むすめ「宮本えりお」のヘッドマークつき。「えりお」って何?
(全く脱線するが、経験者からいうと、車掌でスカートってないと思う。脱線など非常事態発生の列車防護では、全速力で線路を走らなければならないので)
15年ぶりに降りた郡家駅は、駅舎がコミュニティプラザ「ぷらっとぴあ・やず」が入った、大きな建物に建て替えられていました。
「ぷらっとぴあ・やず」の中。頭上に大きく掲げられているのは、八頭高校の学生の皆様が作られたものでしょうか?高校野球が強い所で、何度か甲子園にも出場しています。
右手の観光案内所で、若桜鉄道の1日フリー乗車券を発売しています。
1日フリー乗車券は硬券で、デザインは5種類あります。C12型を選択。760円だけで、1往復するだけで100円お得です。
これを持って、1335Dに乗車。WT-3003号車。
八頭町の町営バス「さんさんバス」と出会いました。
前回訪問の翌年に開業した、徳丸駅。この後また行きます。
終点の若桜駅は、変わらずいい雰囲気の木造駅舎が残っていました。
構内には、C12型SLとDD16型DLが展示保存されています。見学のためには、300円の入構券を購入する必要があります。1日フリー切符と同様の硬券です。
C12 167号SL。昨年運転されたSL列車を牽引しました。
DD16 7号SL。SL列車のもう片方に連結されました。
C12もDD16も、国鉄時代の簡易線用に開発された機関車でした。昨年1日限りで展示走行したSL列車で使用され、今後のSL列車営業運行開始を見据えて展示されている状態。第三土曜日(4~11月)には隔月で体験運転も行われています。
転車台と、車庫。車庫には募金者の名前を記したプレートが掲げられていました。中には無蓋貨車が保管されているようです。
留置線には12系客車と、WT-3300形DCがいました。WT-3300形は15年前に訪れた頃にデビューした車両で、現在は「隼」ラッピングが施されています。今日はもう運用されないみたい。乗りたかったのだけれど(前回は撮っただけで、乗っていない)。
駅舎では乗車券を発券する他、売店もあって、若桜鉄道グッズを販売しています。南阿蘇鉄道支援の募金も行っていました。
定番のクリアファイル。表はイメージキャラ「隼さくら」と、なぜかキハ55。
(「隼さくら」は、なぜか若桜鉄道公式Webには一切記されていない)
裏はC12 167。
これを2枚1組にして、500円。
駅前には、若桜町営バスの若桜バスターミナルがあります。ターミナルというにはこぢんまりしすぎている?町営バスは2路線あります。どちらもたぶん、元は日本交通バスだったと思う。
その日本交通バスの鳥取~若桜線は駅前には入らず、レトロ調の建物が並ぶ通りにあるバス停に停まります。1時間に1~2本程度。列車を1本見送ったので、この日交バスで徳丸駅に向かいました。バス停は下徳丸が最寄り。
徳丸駅は総合運動公園や鍛冶屋温泉が近いらしいが、駅そのものは田んぼの中のホームだけ。木の柱を並べて造られています。
郡家側には八頭川を渡る鉄橋があります。
この鉄橋を渡る1337Dの折り返し、1340Dは若桜で増結して2連になっていました。隼まで乗ります。
最近、バイク乗りに人気があるらしい(同名のバイクから)隼駅だが、平日の午後とあれば、全く静かな田舎の駅のたたずまいでした。
ただ、この駅にも車両が静態保存されています。元JR四国のオロ12 9。「ムーンライト高知」用だったようです。
ただし、方向幕は「はやぶさ」に交換されています。旧〔はやぶさ〕は長崎行を連結した事はあったが20系時代の話、24系でこんな方向幕が用意された事があったのか?
もう1両、旧北陸鉄道ED301。
鉄道資料館は第三日曜日(4~11月)の10時15分~16時開館。無料。
駅舎内は「把委駆」(バイク)と称する売店で、土休日に開くそう。
約1時間後の1342Dで、鳥取に帰る事にします。単行。
隼駅もだが、若桜鉄道では他に因幡船岡、八東、丹比駅が、かつては行き違いができた駅の用でした。20㎞足らずの路線だが、昔はそれだけ列車の回数が多かったのか。
昔はともかく、現状の1日10本の本数は、たぶん転換時から変わっていないと思うが、独立した鉄道事業者としては少ないと思う。日交バス路線もあるし、何より沿線の現状ではこんなものかとも思うが、本当はやはり、1時間に1本程度は欲しいかなあ、と思いました。
若桜鉄道は来年、転換30周年を迎えます。大きなイベントも行われると思うが(SL列車?)、この先どのような変化を見せるでしょうか。それが起きた時、再度訪れようと思っています。
若桜鉄道はワンマン運転、のはずだが、ここまで乗った列車は皆、車掌?役の乗務員が乗り込んで、乗車券の発券などを行っていました。
八頭高校前で女子学生を大勢乗せ、郡家でJR西日本の乗務員に交代。15年前は若桜鉄道の乗務員がそのまま鳥取まで通しで乗務していたと思ったのだが(気のせいだったか?)。
津ノ井で〔スーパーはくと12号〕通過待ち。先頭は貫通型のHOT7020形。
さらに智頭行659Dと交換。向こうはキハ47×2連でした。
最後に、鳥取駅のコンコースに展示されている、コナン(とそのお友達)の像。鳥取県はコナンで町おこし?
(翌日の鳥取空港でもあちらこちらで見かける事に)
ホテルに投宿してネットをチェックすると、台風13号は明日には温帯低気圧に変わりそうで、この晩の時点では、明日乗るANA1102便は欠航とかにはなっていない。このままなら、予定通りのフライトで帰れそう。ただ、午前中はどうしようか…。鳥取も天気は良くなさそうだし。
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《今日のニュースから》
19日 震災で被災の仙台市東六郷小学校 統合で最後の運動会
20日 DeNA 三浦大輔投手 引退 記者会見で表明
三浦投手の引退で、横浜大洋ホエールズを知る現役選手はいなくなった事になります。チームのCS進出決定も、引退を決心するきっかけの一つになったのかも。
台風16号は温帯低気圧に変わりました。関東に住むものとしてはヤレヤレ、だが、今書いている旅行でもそうだが、どうも今年は、相次ぐ台風の接近にヤキモキさせられる事が、異常に多い気がします。