№1502 まったり 東海・関西の旅 6<終>.天浜線 西側の駅を訪ねて

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 天竜浜名湖鉄道(天浜線)については昨年、東半分の掛川~西鹿島間の各駅を乗り降りして撮影、それについては№1320で書きました。
 今回の東海・関西の旅、最終日は天浜線の西半分、西鹿島~新所原間の各駅を訪ねます。全部の駅を回れるかどうかは確信がなかったが、ともかく天浜線に加えて徒歩と、三ヶ日~金指間は遠州鉄道のバス路線もあるから、いろいろ交えて行きつ戻りつしつつ、できる限りの撮影を目指しました。
 新所原まで東海道線、天浜線で西鹿島に向かい、遠州鉄道で戻ってくるプラン。

 3月10日(木)

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 しかし、いきなりつまづく。新所原まで乗る予定だった、浜松7時38分発913M。なんと、途中駅での点検のため、20分の遅れ!

 
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 ホームは学生を中心にごった返す。スマホを眺める人が多い。状況を見ているのか、遅れの連絡か。
 結局遅れはさらに増幅し、8時過ぎに現れました。左の313系6連。
 右は8時10分始発の917Mで、名古屋の転換クロスシート編成。その間の7時54分発915Mも大幅に遅れているため、913Mのすぐ後をついて行く事になります。
 20分以上の遅れなのだが、どこか穏やかさも感じさせます。首都圏だったら、こうはならない。もっと殺伐とするはず。

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 途中の新居町駅。学生の降車が多かった。このため、通常下りは2番線発着の所、駅舎側の副本線になる1番線発着になります。
 こうなっては遅れの回復などできるはずもなく、新所原は30分にまで遅れが増幅。
 天浜線は、予定していた8時09分発はもちろん、次の8時34分発も乗れなくなり、次は9時32分発となってしまいました。トホホ…。

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 JRの新所原駅は橋上駅舎工事が進行していて、先月からはプレハブの仮駅舎で営業しています。

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 新所原駅前に入る路線バスは、湖西市コミュニティバス「コーちゃんバス」のみ。いくつかルートがあります。土休日は運休。昨年までは遠州鉄道が運行していたが、現在は浜松バスが運行しています。

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 天浜線の新所原駅ホームから見た、JRの新所原駅。

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 今回購入・利用した、「共通フリーきっぷ」(西ルート)。天浜線西半分(天竜二俣~新所原間)と、遠州鉄道線が1日乗り放題。天浜線発売分は、遠鉄発売分とは体裁が若干異なります。

 ここからは天浜線の各駅をご覧頂きます。新所原から順番に並べるが、ダイヤの構成上、行きつ戻りつし、一部は徒歩、さらに遠鉄バスでの移動も交えて撮り歩いているので、必ずしも撮影順ではありません。
(そもそも、アスモ前も新所原から歩いて行って、撮影後一旦列車で新所原まで戻った)

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新所原
 JRの橋上駅舎完成後、この駅はどうなるのか。

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アスモ前
 転換と同時に開業しました。反対側に、アスモ専用の通路があります(通常は鎖錠されている)。

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大森
 7年前開業の、比較的新しい駅。「コーちゃんバス」も立ち寄ります。近くに病院があります。

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知波田
 ここは近代建築に立てかえられていて、歯医者が入っています。
(この日は休診日)。

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 知波田~尾奈間は右側に奥浜名湖を見つつ峠越え。4.8㎞は天浜線では最長になります。

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尾奈
 立派な駅舎だが無人駅。
 近くの簡易郵便局に立ち寄ったら、窓口のおばさんが「天浜線は本数が少なくて不便だ」と漏らしていました。確かに東海道本線に比べたら少ないが、1時間1本のダイヤは、ロケーションからしたら決して少なくもないと、個人的には思う。現状ではこれが精一杯ではないかと。ローカル線は、難しい…。

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奥浜名湖
 転換翌年の開業。アスモ前もそうだが、本当はホーム全体を撮りたいのだけれど、反対側に立ち入れる場所がなく、この程度しか撮影できませんでした。
 この付近には、リゾートホテルもあるようです。

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三ヶ日
 駅舎は登録有形文化財。カフェが入っています。

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都筑
 手作りパン屋さん「メイポップ」が入っています。特にチーズフランスは、皮はパリパリ、中はモチモチ。オススメです。
(8:30~18:00 月曜定休)

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東都筑

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浜名湖佐久米
 ラーメン店が入っています。奥浜名湖に面しているが、東名高速の高架橋が目障りか。

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 駅によっては、このような幟りがあります。来年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」(森下佳子脚本 柴咲コウ主演と発表済み)はこの付近がメインの舞台となるので、天浜線や遠鉄も、色々やるでしょう。

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 浜名湖佐久米に到着する、新所原行のTH9200形。

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寸座
 この駅のホームからも、奥浜名湖を見る事が出来ます。

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 列車からも奥浜名湖を見ます。

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西気賀
 登録有形文化財。レストランが入っています。

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気賀
 この駅舎も登録有形文化財。中国料理店が入っています。

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 気賀駅では、ホームの上屋も登録有形文化財です。昔は行き違いができたのだろうと思います。

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岡地
 去年3月の改正時に、気賀高校前から改称しました。

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 気賀高校前駅が改称したのは、同校を含め3校が統合したからなのでした。昨年4月に開校した、県立浜松湖北高校。

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金指

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 金指駅も、ホームの上屋が登録有形文化財です。

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 ホームの名所案内。昨年浜松駅から遠鉄バスで行った奥山のバス停に近い、方広寺も記されています。

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 構内には、貯水槽が残されています。

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 駅の西側には、遠州鉄道奥山線跡の高架線が残されています。

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常葉大学前
「前」という割には、キャンパスは遠いです。転換翌年の開業。

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 常葉大学前から都田まで、多少遠いが歩いて行く。新所原行が走り去っていきました。

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都田
 薬局が入っています。

 次のフルーツパークは、今回は時間的にパスとせざるを得ませんでした。

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 都田からは列車で移動。フルーツパーク~宮口間のトンネル。

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宮口
 この駅舎も登録有形文化財。ここは特に、何も入っていないようです。

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岩水寺
 ここもホームの反対側に立ち入れる場所が見当たらず、こんな感じでしか撮れませんでした。
 なお、遠州鉄道の遠州岩水寺は全く違う場所なので要注意。

 これで、今回の天浜線の西半分の駅の撮影は、終わりとなりました。
 フルーツパークを残してしまったが、新所原から予定通りの列車に乗れていれば、恐らく撮れていたでしょう。残念ではあるが、前回来た後に開業した森町病院前駅も残っているし、後日合わせて訪れたいと思います。
 西側も駅舎がある駅はたいてい飲食店などのテナントが入っているが、去年東側を訪れた時にも書いた事だけれども、有形文化財に指定されている駅舎でも、そのために掲示物がデカデカ掲げられたり、中も張り紙が多数貼られたりして、雑然とした印象があるのは惜しい。テナント自体は良いが、もう少し整理整頓し、必要な場所は補修するなどして、見栄えを良くした方が良いと思います。

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 西鹿島から、遠州鉄道の電車で帰宅の途に就きます。

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 なんと、床に広告がある。遠鉄百貨店。5,000円以上の買い物をすると、帰りの遠鉄電車またはバスの乗車券がサービスされるというもの。マイカー利用が多くなりがちな地方の百貨店らしいサービスだと思う。それにしても床に広告とは、少し混雑したら見えなくなってしまうのだから、遠鉄といえども昼間はそれほど乗客は多くはならない、という事か。

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 熱海からは、宇都宮行の快速アクティー3540Eに接続。

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 クロスシートに落ち着き、浜松で買っておいた赤飯弁当を食する。

 これで、5日間の東海・関西の旅は終わりました。とにもかくにも全体的に天気が良くなくて、撮りたいものがほとんど撮れなかったのが残念。関西の乗り物は意外に撮る機会がないので、また近い内に行きたいとは思うが、いつになるやら。

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