「JTB時刻表2016年2月号」が、25日に発売になりました。
例年2月号は、改正ダイヤの指定券発売開始に間に合うように、新幹線・特急等指定席連結の主要列車の時刻を先行して発表(黄色のページに掲載)、3月号で改正全ダイヤを掲載します。しかし今年は改正が3月26日と例年より1~2週間程度遅くなって、指定席連結列車のダイヤ掲載も3月号(20日発売)で間に合います。なので、2月号のJR線は現状のダイヤのみ掲載、3月号でダイヤ改正概要と主要列車の時刻を掲載、4月号で全列車掲載と、1ヶ月ずつ先送りしたスケジュールになります。
表紙は〔はまなす〕でした。雪景色だが、明るくなっているので、どこで撮ったのだろう?
(DD51牽引だから千歳線のどこかだが、具体的な場所は記されていない)
◆ いま、JRダイヤ改正の前に 逢っておきたい列車たち
改正ダイヤ概要発表に先駆ける形で、この春を持って引退となる列車を特集しています。
北海道新幹線関連で〔カシオペア〕〔スーパー白鳥〕〔白鳥〕〔すずらん〕が注目を集めるが、もう少し広範囲に取り上げられていて、九州の〔くまがわ〕〔川内エクスプレス〕や、富士急「フジサン特急」もあります。
〔白鳥〕の485系はこれを持って定期運用が全部なくなります。「フジサン特急」引退で旧国鉄直流急行型も全滅、キハ40系もあるが、国鉄時代の車両に定期列車で乗る機会が、さらに減る事になります。もうすぐ30年だからね…。
また、廃止になる駅もあります。改正を機に廃止になるJRの10駅に加え、今月30日までの阪堺電軌・住吉公園駅も含まれています。老朽化が要因と記されているが、住吉大社の電停がすぐ近くなので、影響はほぼないでしょう。
大志田・浅岸は既に冬季全列車通過期間に入っていて、今後列車が停車することなく、終焉を迎える事になります。
3月26日からの「青春18きっぷ」「北海道&東日本パス」の取り扱いも記されています。
「青春18」は、さすがに在来線のような特例乗車扱いはなし。「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を発売(2,300円)。奥津軽いまべつ~木古内間のみ空席利用可能+道南いさりび鉄道片道1人1回利用可能。
奥津軽いまべつに対応する在来線駅は、津軽線の津軽二股。本州からだと、津軽線で津軽二股→新幹線に乗って木古内→いさりび鉄道で五稜郭へ、という流れになります。
ただし、津軽二股に停車するのは1日5往復だけ、奥津軽いまべつ停車も少なく、(津軽線を現行ダイヤで見た場合)1時間以内に収まる乗り換えは上下1回ずつしかありません。津軽線そのものが目的地の一つになるなら別だが、これだったら、私なら青森~函館間はフェリーにしてしまいそうな気がします。青函海峡フェリーの2等が1,540円、津軽海峡フェリーでも2,220円なので。どこも駅~港間のアクセスの問題はあるが。
「パス」は北海道新幹線区間のみ、特定特急券購入で空席の利用が可能。
◆ レッドリストの秘境駅・小幌を守れ!
「緊急企画」とはまた大きく出たが、この改正で廃止の対象になっていた、室蘭本線・小幌駅が当面(1年間)存続が決まった、その顛末についてのリポート。
関係の方々の努力に水を差すような言い方になって申し訳ないが、私個人としては、この動きは少々疑問でした。そもそも駅とは「乗客が乗り降り」し、「荷貨物の積み下ろし」をするためにあるはずなので。「通勤・通学・通院・買い物のための足がなくなってしまう」というなら解るが、そうではないらしい。単に外部からの客が訪れるのを待つだけ(別に娯楽施設がある訳でもない。あったら「秘境駅」ではなくなってしまうが)のために、町が必要経費を出すというのは、そんな大きな町ではないはずなのに、財政的に大丈夫なのかなあと思う。
それに、次の改正で列車自体が削減になり、このままだと停車は下り1本(現行15時40分487D)・上り2本(8時33分472Dと15時12分478D)のみになります。478D→487Dが一番現実的な訪問スケジュールになるが、このためにお客さんが集中する(特に「青春18きっぷ」シーズン)ようなら、「秘境駅」とは呼べなくなってしまいそうな…。
◆ 今乗っておきたい三江線で 広島三次に行こう。
去年の2月号でも、三次について取り上げられていました。今回は、ここへきて三江線の廃止問題が浮上してきたからでしょう。
三江線に関して今更ながら少しビックリしたのは、中間で駅員がいるのは石見川本だけ、という事。無論大半が無人駅だろうとは思っていたが、口羽や浜原も今はいないのか。
三次や三江線を取り上げるのなら、すぐ近くの備後落合も寂れてきているので、ここも出してほしい気がします。芸備線の三次行が5本(特定日6本)、新見行が3本、木次線が3本、合計11(12)本しかなく、ジャンクションなのに、だんだん秘境化してきている。
「のりもの情報局」は、「箱根観光船『茶屋本陣・畔屋』オープン」「東海汽船 稲取~伊豆大島航路13年ぶり復活」「養老鉄道 さよならD03編成」「近江鉄道『近江の地酒電車』運転」「阪堺電気軌道『さよなら 住吉公園驛 記念きっぷ』発売中」「JTBパブリッシング『るるぶ東武スカイツリーライン/東上線/つくばエクスプレス』」。
◆ 黄色のページ
東京~函館・札幌間の連絡早見表が「復活」し、青函トンネルが開業した1988(S63)年3月号の早見表と並べています。
1988(S63)年当時は、東北新幹線は上野が始発。上野~札幌間の最速は10時間52分でした。
(上野7:52~やまびこ1号~10:24盛岡10:32~はつかり5号~14:51函館15:00~北斗11号~18:44札幌)
夜行も寝台特急〔ゆうづる〕〔はくつる〕に急行〔八甲田〕〔まりも〕〔大雪〕も見られました。
(稚内行〔利尻〕がない)
ここには記されていないが、青森~函館間で列車番号3000番台は、快速〔海峡〕。
現行の東京~札幌間の最速は9時間07分。
(東京9:36~はやぶさ11号~12:35新青森12:46~スーパー白鳥11号~14:58函館15:13~スーパー北斗11号~18:43札幌)
会社線は、富士急ハイランド・河口湖へのアクセスとなる高速路線バス路線が集中して掲載されています。他に御殿場プレミアムアウトレットや水上、四万温泉への路線、成田空港~白馬間の高速バス(アルピコ交通東京が運行)など。
「北海道全線フリーきっぷ」「みなみ北海道フリーきっぷ」は、3月21日利用可能分を持って発売終了。
◆ 本文
春の臨時列車が発表になりました(運転日は3月25日まで)。
〔カシオペア〕は3月の運転日も発表になりました。上野発1・4・6・8・11・13・15・17・19日、札幌発2・5・7・9・12・14・16・18・20日。終盤は完全隔日運行になります。
青函トンネルを通過する最後の在来線旅客列車は、青森3月21日発〔はまなす〕。
3月22~25日の青森~新青森間は、1月1日と同様、〔スーパー白鳥〕〔白鳥〕代替の普通電車を運行。
長崎本線は、2月14日の「いさはや西海海鮮まつり」開催日に諫早~小長井間に臨時普通列車を運転。朝方に諫早→小長井2本、午後に長里→諫早・喜々津3本を運転。〔かもめ5・11号〕が小長井に臨時停車。
ただし会場の最寄り駅は長里。〔かもめ〕はなぜ長里でなく、小長井停車なのか?
(この「まつり」は3年ごとに会場が巡回。2013(H25)年も臨時列車運転・臨時停車があった)
可部線は安芸長束駅工事のため、2月27日の夜間に上り3本の区間運休が発生。代行輸送があるが、下祗園~横川間が運休する832Mは、広島で〔こだま768号〕(福山行)に接続なし。
長崎本線は、長崎付近高架化工事のため、3月25日の夜間に区間運休が発生。下りは〔かもめ49号〕の諫早~長崎間、普通257Dは喜々津~長崎間、上り普通124Dは長崎~諫早間全区間が運休。
国際線航空は、春秋航空日本の成田~武漢・重慶両路線が就航。武漢線が2月13日から週3便、重慶線が14日から週4便。
羽田~天津線が今月から掲載。天津航空が週4便、奥凱航空が週2便でいずれも深夜発着。なお、アメリカン航空の羽田~ロサンゼルス線(2月11日就航)は、今号でも記載されていません。
◆ JR線営業案内
北海道関係の「青森往復きっぷ」「札幌フリー乗車券」は3月16日、「函館フリー乗車券」は17日、「グリーン往復割引きっぷ」「指定席往復割引きっぷ」「自由席往復割引きっぷ」は25日を持って発売を終了。「北東北フリーきっぷ」も旭川・札幌市内発は3月16日、函館発は18日を持って発売を終了。
「北海道フリーパス」は発売が継続されるが(3月22日~25日利用開始分は発売しない)、3月26日より効力が変更に可能性あり。北海道新幹線の扱いがどうなるか。
(今日現在はJR北海道からもリリースは出ていない)
3月号は、新ダイヤが特集になるようです。表紙は今度こそ〔カシオペア〕?〔白鳥〕?
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
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《今日見た・聞いた・思った事》
いよいよANAホールディングスが、A380の導入を正式に発表しました。
元日の共同通信のニュースサイトの報道の通り、2018(H30)~2019(H31)年度に3機を導入。羽田・成田発着のホノルル線に就航させるとの事。同日リリースの中期経営計画に基づくものとされています。
1機当たり1500億円(1USD≒120円として計算)との事。
SKYの救済策への支持の見返りとしてエアバス社より、SKYが発注していた機材を引き取るのではないかと噂されていたが、どうやらそれとは違う、純粋な新造機となるようです。ただ、SKYの一件が後押しになったのは間違いないよう。
ANAとしては初の、エアバスのワイドボディ機という事にもなります(A340を発注した事はあった)。
私は、就航させるなら北米大陸路線だろうと予想していたので、ホノルル路線は意外と感じました。集客力が問題視されるだろうが、この点は心配しません。昨今のANAのブランド力と、日本唯一の超巨大機の話題性があるから。問題はやはりオペレーションでしょう。わずか3機の、ANAはもちろん、日本の航空業界全体でも史上最大の超巨大機を使いこなせるのか。安全面は大丈夫でも、コスト的にはどうなのか。その辺はANAの事、うまくやるはずだが。
ともあれB747ジャンボ機(旅客)が退役して2年、久しぶりの超大型旅客機の就航は、期待大です。また、JALのA350XWBの就航と前後する事にもなり、日本でもエアバスのワイドボディ機はメジャーな存在になっていくのでしょうか。
イランへの経済制裁解除を受けて、イラン航空がエアバス社に機材を発注、その中にはA380が12機含まれています。そんなに需要があるの?他にA350が16機、A330(ceo・neo)合計45機、A320シリーズ(ceo・neo)合計45機、合計118機と大変な数です。日本路線の再開も期待したい所。A380、が来るかな。
国際航空でもう一つ、香港ドラゴン航空が、ブランド名を「キャセイ ドラゴン航空」に変更し、カラーも変えると発表しました。キャセイ新カラーの色違いで、龍のマークは機種部に残ります。
《今日のニュースから》
28日 甘利経済再生担当大臣 現金譲受認め辞任表明
29日 高浜原子力発電所3号機 運転再開
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