№1444 JTB時刻表2015年12月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2015年12月号」が、20日に発売になりました。
 表紙は夜の葛西臨海公園駅。背後には新木場との間にかかる荒川の橋梁、そして高層ビル群と、ライトアップされたスカイツリー、へえ、こんなシーンが見られるんだ。
 去年の12月号も、夜景の東京駅丸の内赤レンガ駅舎でした。

◆ この冬、乗っておきたい MIDNIGHT TRAIN
〔カシオペア〕〔はまなす〕運行終了が既に発表になっていて、改めて両列車について取り上げられています。
 正直〔カシオペア〕は値段も高いし、何より一人旅に向く列車ではないので、あまり関心はありませんでした。客車自体はまだ古びてはいないはずで、今後はどのような使われ方になるのか。「四季島」のようなクルーズトレインに転用、となるのか。
〔すずらん〕は乗った事があります。カーペットカーなんて、バスではできない設備でいいと思うのだがなあ。せめて新幹線接続で、函館・新函館北斗~札幌間位は存続できないかと、今でも思います。この区間ならDC特急車も活用できるのだし。

◆ 「夜」を楽しむ 鉄道旅へ
 ここでは岳南電車が取り上げられています。工業地帯の夜景が「日本夜景遺産」だなんて、遠い昔は公害の元と忌み嫌われていたのに、京浜工業地帯などもだけれど、時代も変われば変わるものだなあと思いました。
 岳南電車なんてすごく地味なローカル私鉄なのだが、よくよく見れば、注目されるポイントもあるのだなあ。
 この他、「リゾートビュー」「YOGISHA碓氷」などの臨時列車から眺める夜景も紹介。

◆ 12月5日からこう変わる ~羽田・成田空港アクセス向上~
 12月5日、京急と京成(加えて都営浅草線と北総)がダイヤ改正を実施、ここでは両社別に改正のポイントを記しています。
 京急の最大の目玉は〔モーニング・ウィング〕号の新設で、三浦海岸発上り2本を運転。途中横須賀中央・金沢文庫・上大岡で乗車のみ扱い。この設定は多少意表をつかれました。特に久里浜が通過になるとは思わなかった。
 料金は在来の下り〔京急ウィング〕も含めて300円となり(Wing Ticketに改称)、〔モーニング・ウィング〕は1ヶ月5,500円の「Wing Pass」も発売。
 京成は〔モーニングライナー〕〔イブニングライナー〕が船橋に停車、合わせて定員制から全席座席指定に変更。
 また成田空港発深夜のアクセス特急を1本増発。
〔シティライナー〕は定期運転を終了、これにより、AE100形は定期運用を完全に失う事になり、このまま引退となるのか。

「のりもの情報局」は、「仙台市交通局 東西線開業」「東京都交通局 都電荒川線&日暮里・舎人ライナー新型車両デビュー」「江ノ島電鉄 一日乗車券付きフォトカレンダー」「長野電鉄 ながでんワイントレイン」「箱根ロープウェイ 姥子~桃源台間再開」「京阪電気鉄道×富山ライトレール 鉄道むすめ巡り関連企画」「京成電鉄・京浜急行電鉄 新ダイヤ時刻表発売」。
 荒川線と日暮里・舎人ライナーは熊野前で交差するが、東京都交通局は路面電車と新交通システムを同時に営業する、唯一の事業者です。運が良ければ新車同士の乗り継ぎが可能か。
 京急の時刻表は買いました。B5版に大型化されています。

◆ 黄色のページ
 大晦日の終夜運転、および初詣・初日の出の列車の時刻が掲載になりました。
 首都圏・関西圏の終夜運転区間は、基本的には昨シーズンと変わりません。
 横須賀線の終夜運転は、昨シーズンの大崎折返しが、品川折返しに変更。

 今号で発表になっている分では、中尊寺・毛越寺初詣は、盛岡~一ノ関間快速〔盛岡平泉初詣号〕(ジパング)が、今シーズンは取り止め。
 特急〔犬吠初日の出3号〕は、昨シーズンの両国始発が、大宮始発に延長。

 会社線は、小湊鉄道(11月10日改正)と津軽鉄道(12月1日~3月31日の冬時刻)の全列車を掲載。
 小湊鉄道は「里山トロッコ」の運行が始まったばかりなのに、20日に機関車のロッドの不具合が発生し、運行休止中。
 今年は12月23日まで設定があるが、今年中に再開できるか?
 この他、アルピコ交通の成田空港~白馬間の高速バスが、今シーズンも運行。

「おトクなきっぷ情報」で、「青春18きっぷ」「北海道&東日本パス」「北海道全線フリーきっぷ」「みなみ北海道フリーきっぷ」の、1月1日の取り扱いについて記載がありました。海峡線全列車運休(代行輸送なし)に伴う払い戻し及び有効期間延長はなし。

◆ 本文
 北海道新幹線工事に伴う、津軽線(蟹田~三厩)間の1月1日全列車運休は、12月号で記載になりました。
 青森~蟹田間では、一部列車で時刻の変更が発生します。変更の列車は、〔白鳥〕待ち合わせがないから早くなっています。

 飯山線は12月15日~2月29日の間、除雪作業時間確保のため、一部列車の運行区間の変更が発生します。
 十日町→長野の132Dは十日町→戸狩野沢温泉間が運休になり、代わって約50分後に十日町→戸狩野沢温泉間に9134Dを運転、134Dとなって長野に直通します。
 只見線(会津若松側)は12月19日~2月29日の間、ダイヤの変更があります。雪崩・落雪対策で減速運転を行うためで、只見→会津川口の代行バスも1便が変更があります。

 大船渡線BRTで12月5日、大船渡魚市場前駅が開業します。臨時駅の扱いで、今回は営業キロ・換算キロの設定はなし。

 会社線では、南海高野線も12月5日にダイヤ改正を行います。
 泉北高速線直通特急〔泉北ライナー〕(関西らしくないネーミングだ?)の新設が目玉。平日は下り6本・上り7本、土休日は8往復。難波~和泉中央間は途中新今宮・天下茶屋・泉ヶ丘・栂・美木多・光明池に停車し、最速29分。特急料金510円。
 この他、区間急行を日中にも設定するなど、泉北高速直通を手厚くしたダイヤになっています。

 近鉄バスの夜行バス〔ウイングライナー〕は12月10日出発までの運行。

 仙台市営地下鉄は、東西線開業に合わせて南北線もダイヤ改正を実施。平日日中と土休日は7分→7分30秒間隔になり、運行本数は平日168→166本(金曜は1本追加)、土休日145→135本に削減。

 JR津軽海峡線は1月1日が全面運休になるが、代わって青森~函館間のフェリーが臨時増便があるかと思ったらそんな事はなく、津軽海峡フェリーは、年末年始は例年通りの減便で、1月1日は3往復のみ。この地域は1月1日は、元々流動が少なくなるのでしょう。

 神奈川県の定期観光バスは、江ノ電バスの鎌倉は12月1日より「しずか」号1本のみ運行となり、鎌倉発着となって江ノ島には行かなくなります。所要4時間半で食事つき・食事なしを選択可。
 箱根登山バスの「まるごと箱根号」は、運行日は「お問い合わせください」になりました(12月~2月は土・日・月曜日と祝日のみ運行。1月2日は運休、駅伝のためだろう)
 伊豆箱根バスの「十国号」は、11月24日から運休になっています。大涌谷立ち入り制限が継続されるためとの事。

 国際線航空は、前回書いたとおり、LOTポーランド航空の成田~ワルシャワ線が1月14日(ワルシャワ発も14日と書いてしまっているが、13日)に就航、時刻が発掲載になりました。成田着発月・木・土曜の週3便。成田着9時20分・発11時05分。所要は成田→ワルシャワ11時間35分、ワルシャワ→成田10時間20分。B787-8。
(ANAとのコードシェアになると思われるが、今の所発表なし)

◆ JR線営業案内
 北海道・東北関係の一部のフリー切符には、黄色のページの切符同様、1月1日の扱いが付記されました。
「札幌フリー乗車券」「函館フリー乗車券」の本州発、「北東北フリーきっぷ」の北海道発が対象。
「仙台まるごとパス」は12月6日より、市営地下鉄東西線に加え、阿武隈急行の角田~あぶくま間も利用可能。

 次号の予告は「聖地巡礼」とあります。JTB時刻表もアニメ、ですか?

 これで今年(2015(H27)年)分の発売は終わりました。
(来月に2016年1月号の発売がありますが…。)
 今年の更新最終日の一回前、12月29日に、JTB時刻表に見る日本の交通の総まとめを行う予定です。
 北陸新幹線開業、並行在来線第3セクター移管、上野東京ライン開業、石巻線・仙石線全線再開、仙石東北ライン開業、〔北斗星〕〔はくたか〕(在来線)〔北越〕運行終了、〔ときわ〕〔しらゆき〕設定、東海道新幹線285㎞/h運転開始、武豊線電化、日高本線が災害で不通、京都丹後鉄道・四日市あすなろう鉄道スタート、などが挙げられると思います。

 来年は北海道新幹線の開業を迎えるが、〔カシオペア〕〔すずらん〕廃止に道南いさりび鉄道移管、留萌線一部廃止、ローカル列車の削減・駅の廃止など、明暗様々な動きが、特に北海道で展開される事になりそうです。来月半ばにはJRダイヤ改正のリリースが出されるはずで、詳細はそれを待ちたいと思います。北海道新幹線以外でも、少しは明るい話題が欲しいと思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
26日 タイ国内鉄道路線整備計画 日本とタイが覚え書き
27日 10月完全失業率3.1% 約20年振りの低水準

 昨日、紅白歌合戦の出場歌手が発表になったが、「ラブライブ!」のμ'sも初選出されています。「ラブライブ!」のアニメは来年早々からEテレで放映されるそうで、それもあるのでしょう。それにしても明らかにAKB48の影響だろう、女の子が多数出てきて、グループでアイドルやっているアニメが、この数年急増しているようです。私は興味を持てないが、昨今は少し街を歩けば、この手のアニメ関係の広告が、いやでも目につくでしょう?

この記事へのトラックバック