先月はアメリカ旅行などいろいろあって3日おき更新になったが、今日から再び、原則隔日更新に戻します。先月のアメリカ旅行についても、今後書きたいと思います。
「バスマガジンvol.73」が、先月末発売になりました。
今号は富士重ボディ車の特集になる、と前号では記されていたはずだが、どこにもありませんでした。
15年フルモデルチェンジ!! いすゞ・エルガ/日野・ブルーリボン
それは、この夏新発売になったいすゞの新ガーラ、追って発売開始の日野ブルーリボンの特集を組んだためかも知れません。
今回の新エルガ(ブルーリボン)の、新たなポイントは、
1.ホイールベースの拡大
2.ノンステップのみの設定
3.車体の軽量化
4.燃料タンクの位置の変更
5.ノンステップエリアの拡大
6.ATとAMTの選択肢
という所に落ち着くでしょうか。
車体そのものは2灯化以外大きく変わった印象はないが、ノンステップでも車高が高くなったため、よりスクエアな印象にはなったかも知れない。
それよりホイールベースの拡大がはっきり目を惹きました。
三菱ふそうエアロスターとの比較では、エアロスターはワンステップも選択肢に残した一方、ミッションは(先代モデルから既に)アリソンATに一本化、の違いがあります。この点が今後、各事業者の車種選択のポイントとなるでしょうか。
燃料タンクを前輪上に置いたのは両者とも同じだが、エルガは座席をなくしました。エアロミディMEや、都営バスの日野CNGノンステップ車等で例はあるものの、量産車での割り切りは、乗客にはどのような評価が得られるかは注目です。元々段差が高すぎて乗り降りしづらいポジションであった事も事実だが。
8月18日発売なので、もう営業に導入した事業者があるのではないかと思われるが、今号の時点ではまだ営業車としての写真は見られませんでした。第1号はどこになるでしょうか。
(今の所、他者様のサイトを探しても、新エルガは見当たりません)
12月発売開始の日野ブルーリボン・ハイブリッドも予告されています。バッテリーユニットが相当薄くなり、冷房ユニットとほとんど大差なくなった感があります。となると、車高クリアに関するアドバンテージがなくなり、かつ車内にデッドスペースを生むハンデがあるエルガ・ハイブリッドは、モデルチェンジが果たして有り得るのか?
9月5日 新潟市・連接バスBRT 運行開始!
長らく準備が進められてきた、新潟市のBRTが9月5日、いよいよスタートしました。鈴木文彦氏により、開業に至る経緯と現状、今後に向けての課題が整理されています。
開業当初は色々問題が山積したと指摘されており、10日には代表取締役によるお詫びもあったが、連接バスが注目を集めた事自体は熱烈な期待の表れ、注目を集める事が出来た事自体はポジティブなスタートと言っても良いのではないでしょうか。連接バスは9月26日(土)から当分の間、快速運行に切り替え。万代シティ・古町・市役所前のみ停車(所要時間は変わらず)。まずは早く正常な運行に戻る事が必要でしょう。
その上で、車両、ダイヤとも少しづつ充実させて行く事が望まれます。前にどこかで少し書いたが、10分間隔とは、街を貫く大幹線であり、かつ支線系統の乗り換えを強いるとなれば、やはり少ないと思います。連接バスだけで7~8分間隔、あるいはそれ以下のダイヤが実現できる状況が理想でしょう。
市役所前の写真を見ると、かつて電車の白山前駅があった頃が、さらに想像しづらくなりました。
本題から外れるが、今回のBRTの事業費は30億円だったそうです。
現在日本各地でLRTの建設を求める運動が起きていて、宇都宮市が最有力になりつつあるが、同市のLRTの事業費が、406億円と見込まれています。
事業区間の距離が新潟BRTの倍なので単純比較はできないが、新潟では連接車導入に批判的な意見も少なくなかったそう。彼らがどのような人々で、本音がどこにあるかは解らないが、バス車両だけでこれだと、公道などに固定的な軌道や付帯施設の整備が必要で、事業費の桁が一つ違うLRTの整備には、やはり二の足を踏んでしまう自治体が、少なくはないのではないでしょうか?
無論私自身LRTを否定するつもりは毛頭なく、日本全国で走ってくれたら楽しく、頼もしいとも思うが、この辺、全国にあるLRT推進を要求する各団体も、初めにLRTありきのイケイケドンドンではなく、「どうしてLRTでなければダメなのか?BRTではいけないのか?」の説明を、一度きちんと利用者になり得る市民に説明すべきです?繰り返しになるが、慎重にやるべきです。ボトムダウンの施策が失敗したら、目も当てられないので。
この点でも、新潟のBRTの今後は試金石になるでしょう。
路線バスで行く!アニメ聖地巡礼 PART6
「true tears」。富山県(南栃市)が舞台。
同作は2008(H20)年だから若干古いが、JTB時刻表3月号の北陸新幹線開業記念のグラビアでも取り上げられていました。P.A.Worksにとっては、初の完全オリジナル自社制作アニメ作品となるようです。
(それまでは、プロダクションIG等の作品の一部の制作に関わっていた)
加越能バスは、「南栃金沢線」の実証実行運行よりも前に、既に昔からJRバス名金線の一部、福光発着の2往復で金沢駅への乗り入れがあります(JR便とは若干ルートが異なる)。それを維持しつつ、11月一杯までの運行。
加越能バスの公式Webには、ラッピングバスについてはどこにも記されていませんでした。
(当然運用ダイヤも解らない)
P.A.Worksは4年前に富山県と組んでファミリー向けのアニメを作った事もあり(「マイの魔法と家庭の日」)、今後も富山・石川を基盤にして、地域密着のドラマを作り続けて行く事になるのでしょうか。
帰ってきた 路線バス全方位レポート
Vol.05は兵庫県で、特に記されてはいないものの結構広いので、今回は阪神地区について取り上げられています。
前回もVol.48(2011(H23)年7月)と、Vol.49(2011(H23)年9月)の2回に分けて取り上げられていました。今回は若干分け方が違うが、主にVol.48で取り上げられた事業者が再度掲載されているようです。この中では明石市交通部が消えました。一方で旧六甲麻耶鉄道が六甲山観光と改称の上、こちらで掲載されています。みなと観光バス(神戸)と神戸フェリーバスもこちら、一方で山陽バスはなくなりました。次号でしょう。
神戸市営バスは、前回は結構いろいろなカラーがあったようだが、今は2種類に整理された模様。有野の路線は阪急バスに譲渡されていて、南部の中心部にさらに集中した感があります。
みなと観光バスの宝塚の路線については、この後の「最新路線情報」にも記載されていました(「ランランバス」と称するそうだが、ここでは記載されていない。コミュニティバス?)。最近、急速に路線が増えているようです。
尼崎交通事業振興は、尼崎市営バスよりは、最近は阪神バスとの結びつきが強そうです。
おじゃまします バス会社潜入レポート vol.73 秋田中央交通
歴史的に見ると、秋田市ではなく、郊外の五城目の軌道線から始まっているのが興味深い。秋田市は既に市電は走っていたものの、市バスのスタートは1923(T12)年と五城目軌道の2年後。秋田市では民間バスの動きはなかったのでしょうか。
戦後の統合も五城目が中心ではあるものの、現在の路線で五城目からは、秋田行と八郎潟駅行のみとなってしまいました。八戸エリアと男鹿エリアは路線がつながっていません。
ノースアジア大学へ行く路線がいくつかあるが、秋田からの大学運行のシャトルバスが中心で、中央バスはあまり利用されていない模様。高速バスに関しては、県内ローカルについてもう少し詳しく記してほしかった。
車両面では、昨今の新車導入は中小型車オンリーになるのは地方の事業者共通だが、秋田中央交通は昭和50年代後半からという事で、さすがに大分早い。市バス譲受以前は郊外路線がほとんどだったから、利用者減少が早くから起きていて、車両面では早々と対応を取らなければならなかったという事でしょう。それだけ事業が厳しくなるのが早かったという事か。秋田県全域で同じという事だと思います。
「三平バス」以外にもドア間に異なったイラストを描いた車両が数台見られたのだが、今はなくなってしまったのでしょうか。一方で「ぐるる」が始まっているが。
中古車両の大半は小田急バスから。資本関係は全くないのに、「フローラ」の結びつきはかなり強そう。
次号はブルーリボン・ハイブリッドの実車が見られる事になりそう。発売開始直前という事になるが、事業者の導入の情報はあるでしょうか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
********************
《今日見た・聞いた・思った事》
京阪電鉄が、特急車8000系に座席指定車両を設定すると、30日に発表しました。2017(H29)年サービス開始予定、との事。
「京阪特急プレミアムカー」(仮称)と称し、現行の8000系の6号車を改造(1ドア化)、2-1配置のリクライニングシートとして、大型テーブルに電源コンセントの設置も予定、アテンダントによるサービスも行われるそうです。なかなかよろしいサービスになりそう。
インターネットによる予約・決済サービスも予定しているとの事。
関西の、特に京阪間の特急(あるいは国鉄・JRの新快速)は、関東の人から見たらうらやましい、料金不要の転換クロスシート車のサービスが売りになっていたのだが、もはやそれだけでは利用者にアピールする事は難しくなっているのでしょうか。JRや阪急等他社、さらには関東など他地域にも影響を与えるでしょうか。
さて、ダイヤはどうなる?現行の特急10分間隔は8000系だけではまかなえず、3000系を中心にした他系列がイレギュラーなパターンで特急に運用されているが、このままでは特急全列車という訳にはいかないし、プレミアムカーが入らない特急が不規則なパターンで現れる事になり、利便性の点ではやや難があります。ダイヤのパターンの変更があるか、または新種別の設定(快速特急を通常時から設定、とか)があるかも知れません。再来年の話なので、楽しみに待ちましょうか。
なお、8000系はプレミアムカー改造車のみを外して7連で運用するため、対象編成は今後しばらくは特急から外れ、ローカル運用に就く姿が見られるかもしれません。
《今日のニュースから》
30日 政治資金規制法違反の疑い 日本歯科医師連盟前会長ら逮捕
1日 スポーツ庁発足 鈴木大地長官に辞令
2日 ワタミ 介護事業 損保ジャパン日本興亜ホールディングス売却で基本合意
この記事へのトラックバック