№1384 思い出の海外旅行クロニクル 19.2002年ノルウェー 3

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 精神的ショックはまだ残っているけれど、旅は続きます。連休最終日は南部のスタヴァンゲルへ。帰り道は夜行利用でトンボ返り。
 翌日はオスロを後にして北を目指します。ローカル線を経由してトロンヘイムまで。

2002年 5月20日(月)

 シグナチュールは3日前にミュルダールまで乗っているけれど、改めてクリスチャンスン行で利用します。
 11時11分発は4連×2ユニットだったのだが、後部は回送編成でした。

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 改めて、シグナチュールの車内。
 車両によって座席の色が異なっています。1等に相当するシグナチュールプラスがブラウン、2等車はレッド・グリーン・ブルーと分けられていました。
 車内は静かです。走行中は、時々新聞をめくるパラという音と、後はエアコンのシュー位。

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 シグナチュールにはカフェバーもあります。ただ、テーブルもあるのだが、ここで飲み食い、というお客さんはそんなにはいない。
 ここも北欧らしい、シンプルかつ温かみのあるインテリアです。
 この他、4号車にはファミリー向けの設備があります。

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 車窓は森と池が連続する。

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 終点のクリスチャンスン駅。オスロ中央から4時間30分。若干の遅れで着きました。
 ここでアジェンダに乗り換える。アジェンダとは急行格の列車の総称だと思うが、ここで現れたのは、シグナチュールと同タイプの電車でした。
 ここまでで解る通り、このアジェンダとシグナチュール、そしてフライトークは、車体は全く共通。フライトークは2ドアだが、シグナチュールとアジェンダは1ドアで、もう一方は準備工事に留まっています。
(この年デビューの、JR西日本クモハ125の中間部と同じ)

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 アジェンダの車内。こちらも北欧らしいインテリアだが、シグナチュールよりは心持簡素か。カーペットはない。キャビン中央の柱の部分にも1人掛けシートがあるのが珍しい。
 シグナチュールと違って予約は必要ではないが可能。取りあえず窓際に座っていたら、後から乗り込んだ男の子が、「ここは僕の席だ」と言ってきました。

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 この編成にもカウンターがあります。ただ、シグナチュールのカフェバーよりは、販売品目数は少ない。別に自動販売機もあります。

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 この列車には、乗客が自由に利用できる、コーヒーのサーバーが置かれていました。セルフ販売で、コーヒー1杯10NOK(≒160円)。

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 アウデンダル駅。

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 やがて海が見えてきた。オスロは曇天だったが、こちらは快晴になってくれました。
 そろそろ車内で携帯を使う若者が増えてきたのが、時代でしょうか。この列車も、シグナチュールも、公衆電話は見当たりませんでした。

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 終点のスタヴァンゲル駅。頭端式ホーム。長距離バスターミナルを併設しています。

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 小型のSLが静態保存されていました。

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 町中を少し歩いてみました。大聖堂。

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 見張りの塔。

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 港町。一般の商店は皆閉まっているが、レストランはどこも大賑わいでした。

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 夜行706列車で、オスロまでトンボ帰り。
 スタヴァンゲルまでは客車6両。3両が寝台車、2両が座席車、1両がサロンカー。座席車利用。迷彩服姿の軍人が目立つような。

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 サロンカー。軽く飲み食いして、就寝体制。

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 森の中を、右に左にカーブを切りながら軽快に駆け抜けていきます。

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2002年 5月21日(火)
 クリスチャンスンで寝台車を2両増結し、オスロにはほぼ定刻の到着になりました。

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 この列車でちょっと驚いたのはこれ。寝台車の内1両が、スウェーデンの車両でした。マークはNSBなのだけれど、カラーはそのまま。譲渡なのか貸出なのかは解らないが。

 連休は終わり、中央駅も、市中も、いつもの?賑わいが戻ってきました。発着する列車も、行き交う人々も多い。

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 トロンヘイムへ向かうのは11時前なので、朝っぱらはTバーンに乗っていました。3系統。
 オスロのTバーンは前にも何度も乗って、その度に書いているが、ローカル私鉄の寄せ集め、の印象が強い。

 ハーマルまで電車。以前ご覧頂いた、相鉄8000系似の電車で、最近アジェンダに改装されたらしい。
 何やかんや色々あり過ぎたオスロとは、しばらくお別れ。

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 ハーマル発レーロース行のDC列車。この列車もアジェンダ。連接式。
 当初の計画は、ここにある鉄道博物館を訪れる事になっていたが、それどころか遅れて到着したので乗り換えが精一杯、列車も駅も撮るヒマもなし。
(だからこの列車も、ローテンで撮っている)

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 真新しい車両だけに、車内はオシャレ。連結側は低床になっています。車内ではイェーヴィクへの客車列車と同様、コーヒー・紅茶をセルフで販売していました。紅茶10NOK(≒160円)。

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 ローテン駅。

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 ティンセット駅。どちらもいい駅です。町は結構大きいよう。

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 のどか、かつ美しい車窓。ゆったり高度を上げて行きます。

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 レーロース駅。世界遺産がある街だが、駅付近は普通の田舎、という感じでした。

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 ここでトロンハイム行に乗り換え。向こうは在来型DC2連。92型と呼称するよう。

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 沿線の木々は低いものばかりになって、遠くの山々だけでなく、線路際にも残雪が見られるようになります。
 時々リクエスト・ストップの駅に止まりつつ、ひたすら下って行きました。
 トロンヘイムは5分程の遅れで到着。今日はここまで。

 YHは駅から少々遠いので、駅のインフォメーションで予約してもらいました。

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 夕陽が、湾の向こうに消えて行きます。それにしても、この時点でもう22時30分。何と昼間の長い事。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 スカイマーク(SKY)の経営再建に関連して、SKYに対抗する再建案を提出しているイントレピッドが、デルタ航空が支援に名乗りを上げている事を明らかにして、昨日債権者に説明しました。
 デルタは自社の予約システムの導入やマイレージサービスの提携、将来的には共同運航も検討しているという事です。
 説明を聞いた債権者の意見は割れているようでした。
 デルタは5年前、経営破綻直後のJALをスカイチームに取り込もうとしながら失敗していて(今考えても、特に成田発着枠が独占禁止法に抵触する恐れがあって、やはりありえない話だったと思う)、何とか日本の国内線をネットワークに取り込みたい、そんな発想は素人でも簡単に見て取れます。
 これに対するするSKY側の公式な反応は今の所出ていないが、これまでSKY側が否定してきたイントレピッド案に、具体的な米国キャリアの名前が出てきた事で、一気に流れがイントレピッド側に傾きそうな気がしてきました。
 私も以前、「海外も含めてJAL・ANA以外の航空キャリアが入った方が良いのでは?」と書いたし、またANAとコードシェアすると言っても、ANAは既にADO・SNA・SFJと大規模なコードシェアを行っているので、これまた独占禁止法云々の話になるはずです。イントレピッド案にはまだ曖昧な点が多々あるとされるが、こっちの方にした方が良いのではないかなあと感じるようになりました。
 無論最終的には債権者が8月5日に開かれる会議で決める事だが、債権者はSKYという会社そのものだけでなく、日本の航空業界そのものの在り方まで大きく踏み込んで、SKYの行く末を検討する必要が出てきたと感じます。

 ANAが羽田~シドニー線の就航を発表しました。羽田発12月11日から。シドニーは十数年前まで成田発着でジャンボ機の乗り入れがあり、復活という事になります。羽田は深夜早朝発着枠を利用し、ダイヤはカンタス航空便(8月1日~)とほぼ競合します。機材はB787-9(プレミアムエコノミー席は、普通のエコノミーとして使うのか?)。ANAは今年に入ってヒューストン・クアラルンプール・ブリュッセル・シドニーと矢継ぎ早に国際線新路線の就航を発表しているが、やや急ぎ過ぎではないのかな?という感もあります。

《今日のニュースから》
15日 「ライオンキング」 国内公演10000回達成
16日 携帯電話契約「2年縛り」改善を要求 総務省が報告書取りまとめ

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