「バスマガジンvol.71」が先月末発売になりました。
表紙は一応とさでん交通、なのだが、旧高知県交通そのままで、やはりとさでん交通新色車にした方が良かったと思います。
三菱ふそう新型エアロスター・デビュー1周年記念 導入事業者オールガイド
エアロスターのモデルチェンジから早1年、現況の報告。
先に導入車両リストから眺めると、既に北は旭川から南は石垣島まで新規導入されています。ただしまだ全国津々浦々まんべんなくとまでは言えず、山陰と四国が今の所導入がなく、東北も宮城交通のみで北部にはまだありません。これらのエリアはどこも、最近は新車の導入自体が少ないからそうなってしまうか。
事業者別では、神奈中バスがノンステップだけで59台あるのが目につきます。神奈中は神奈川三菱ふそうがグループ会社にあるので必然的に導入に積極的になるのでしょう。また、つい数年前まで三菱ふそうの大型車がなかった西武バスに30台あるのも特筆か。
一方、公営事業者は今の所は鹿児島市と北九州市のみ。また、比較的三菱ふそうが多い有力民営事業者では、京王バスと京急バスは、今の所導入がないようです。
カラーグラフでは、バンパー・ライト部分の塗り分け方にずいぶんこだわっています。一方、デンソーと純正の2種類が用意されているエアコンについては記されていませんでした(神奈中は両方を採用、営業所によって異なっている)。
日本発導入!スカニア連接バス
9月5日から運行を開始する新潟市のBRTに導入される、連接バスの外観・内装が公開されました。
BRT運行ルートを見ると、市役所前~青山間は1999(H11)年前まで電車が走っていた区間で、市役所前~白山前間は、電車が併用軌道で走っていた道路を走る事になります。電車が市役所前(電車は白山前)終点でなく、市中心部まで走れていれば廃線になる事はなかったのに、と思う方も少なくないのではないか、と推測します。
写真上ではあるが、パッと見た感じ、確かにシターロ等欧州からの輸入車と比べると、心持小ぶりに感じられます。インテリアも好感が持てるデザインと思いました。ボックスシートは、やはり日本には合わないよう。
(在来の連接車のボックスシートは、どのような評価が出ているのだろうか)
新潟交通の公式Webによれば既に訓練運転が始まっているが、BRT区間以外でも訓練を行う模様。営業所への出入庫ルートが中心だが、スポーツ公園経由アイスアリーナへの乗り入れもあるらしく、イベント時(特にJリーグの試合がある時)には、営業運転があるのかも知れません。明日、新潟交通から正式な運行計画の発表がある模様。
路線バスで行く!アニメ聖地巡礼
PART4は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」、バスと関係なくなるが、このタイトルの略がどうして「俺ガイル」になるのだろう?
(昨今の「ライトノベル」は、どうもこのような長ったらしいタイトルが目立ってまだるっこしい)
千葉海浜交通の利用が中心になるが、アニメでバスは出てこないよう。これまでの「聖地巡礼」でバスが出てきているのは、PART1(vol.68)の「ヤマノススメ」(国際興業)のみ。兼バスファンとしては、バスももっと出してほしいと思うものだろうか。
千葉海浜交通の公式Webに、この「バスマガジン」の記事についてのお知らせがありました。ただ、海浜交通自体は、特に「俺ガイル」とタイアップした企画は行っていないよう。
帰ってきた 路線バス全方位レポート
Vol.3は石川県。昨年行ったばかりなので、興味深く読みました。
前回はvol.45(2011(H23)年1月)で取り上げられていて、№413で軽く触れました。トップに金沢駅前を行く北陸鉄道バス、という構成も同じ。
ほぼ全県が北陸鉄道系列で占められる構図は変わらない。変わったのは、ほくてつバスと北鉄金沢中央バスが合併して北鉄金沢バスになった事か。
新幹線開業があったとはいえ、まだ4年しか経っていないので、車両面では大きな変化は少ない。「城下まち金沢周遊」左回りに大型車、右回りに旧塗装復刻のボンネット車、小松バスにポンチョEVが導入されているのが変わった所か。
西日本JRバスは「PiTaPa」を導入したが、北陸鉄道のICとの相互利用はできないし、石川県には他にPiTaPaを利用できる交通機関がないので、利便性の点では正直?な所も。「PiTaPa」だとクレジットカード加盟も必須だし(全国相互利用対象)。
新シリーズは自主運行路線のみを扱うためか、前回は掲載があったののいちバスなどは一切触れられていませんでした。また、県外資本で砺波から乗り入れる加越能バスも前回同様記載なし。ののいちは乗った事もあるだけに残念。簡単でもいいからこれらについても取り上げてほしい。そうでないと「全方位」にはならないのではないか。今はどの都道府県でも、自主運行路線だけではネットワークを確保できなくなっているのだから。
おじゃまします バス会社潜入レポート vol.71 とさでん交通グループ
とさでん交通1社を単独で取り上げるのは、バス趣味誌では「バスマガジン」が初になりました。
経緯を整理すると、旧土佐電気鉄道・旧土佐電ドリームサービス・旧高知県交通の旧3社が公主導の新会社とさでん交通に経営を統合して、昨年10月1日に事業を開始、旧県交通の地域分社(高知東部交通・県交北部交通・高知高陵交通・高知西南交通)はとさでん交通の子会社、となったという事になります。
最近まで旧3社ともモノコック車を大量に保有していて何度も取り上げられていたのだが、残念ながら全滅してしまったよう。両社で1台ずつでも動態保存的に残せれば、沖縄の「730車」同様の目玉になるかとも思ったが、保守管理のコストの面でできなかったのかもしれない。そもそも旧式車を長年使うという事は、代替に必要な費用を十分に確保できないという事だから。ただ一方、旧3社共他地域からの移籍車両は、昔から意外に少ないとも思っていました。
統一新塗装への移行もあまり進んでいないようだが、来年とされる路線再編成の後、車両計画の見直しの過程である程度は進むのかもしれない。今のままだと、再編成を行ったら旧土佐電の路線に旧県交通(あるいはその逆)の車両が走るケースが増える事が考えられ、利用者を混乱させるかも知れないので。
ともかく、最低でも現在の利用者をつなぎとめる事、そしてJRや土佐くろしお鉄道、航空との連携を強化して、県外からの観光の利用を増やす事、この2点は必要でしょう。
いつか近いうちにまた高知を訪問する機会を作れればと思います。今年は無理だが。
バスを買いに行こう!
今号では、これが一番興味深く読めました。
そもそもバス(特に大型)は営業用にしろ自家用にしろ、一度に多数の人命を預かって移動させる車両であり、少人数のグループがあちこちどこかへお出かけ、という用途を想定している訳はないから、購入の用件が厳しくなるのは当然でしょう。
企業送迎バスだと、外観のデザインはともかく、中身(座席の色とか)はどうでも良さそうな気もするのだが、運行する側は気にするものだろうか。一般の路線バスなどと違って、利用する層は基本的には変わってこない訳だし、もっとマスプロ的になるのかと思っていた。
「一般の路線バス」というと、企業や学校の送迎バスでも、バス事業者に運行を委託する緑ナンバー車が少なくないが、この場合はどういう流れになるのだろう。先に企業・学校とディーラーの間で交渉がまとまって、車両が企業等に引き渡された後で、バス事業者に「売却」、となるのか、交渉の段階で既にバス事業者も入るものなのか。
ウィラーエクスプレスのサービステクノロジー
先日ウィラーの新宿西口ターミナル(新宿住友ビル)を訪ねる機会があったが、たまたま教習の車両が来ていて、結構厳しく教習をしているシーンも見かけました。あの時点では運転(特に駐車のためのバック)の訓練が中心だっただろうが、サービス面での教習もあったのだろうか。
ここへきて気になってきているのは、旧ツアーバス移行組で取り上げられるのが、常にウィラーエクスプレスのみという事。無論ウィラーは旧ツアーバスでは最大手、資本力もあり(鉄道事業にも参入する位だから)、発言力も大きいから自然とウィラー中心になるのだろうとは思う。しかし、一昨年の新制度スタート時に乗合に移行した事業者は当然他にも多く(横浜駅東口にもウィラー以外に数社の乗り入れがある)、それらの事業者も当然安全対策やサービスなど、様々な点で様々な取り組みを行っているはず(と信じたいが)。一度同業他社の動向についても詳細が記されるべきではないでしょうか。でないと他社から「不公平」との声も上がりかねない気がする。これは他誌も同じです。
「どらなび」は、今のバスドライバー事情が生み出したサイトなのかと実感。先月青い森鉄道線内で乗り合わせたIGRの7000系には、岩手県交通・岩手県北自動車・JRバス東北3社連名のバスドライバー募集広告がぶら下がっていました。とにかく若いドライバーが多数入ってくれる事に期待。外部のサポート体制の充実も必要だが。ATが普及しつつあるので、女性も以前よりは楽になっているのでは?
防長交通の旧塗装は同じパターンなのに赤系・青系・緑系があってどのような使い分け?と思っていたのだが、赤系…急行、青系…非冷房車。これを1本化したのが緑系、でいいのでしょうか?防石鉄道時代のカラーは、だいぶ昔、モノコック車で見た事があります。防府駅が高架化再開発前で、防石鉄道時代の駅の跡が残っていた時期でした。
直接の「ライバル」誌も現れた「バスマガジン」、今後の誌面展開はどうなる?
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
明日の晩、本体の更新を行います。南部バスと八戸市営バスの画像を再公開します。南部バスは三戸町コミュニティや、ウィラーエクスプレスのエアロエースもあるが、最も注目されるのは、富士ボディの日野車ではないかと思っています。少なくとも、2台は確認しています。遠州鉄道あたりからの移籍と思われます。
八戸市営バスは西工ボディ(元高槻市営?)と、レインボーⅡがあります。
他に、西東京バス・京王電鉄バス・東急バスで画像を追加しています。京王は100周年記念旧塗装復刻車があり、運行開始から2年、ようやく4種類全てを撮る事ができました。
次回からは、南部バス・八戸市営バスも撮影した先の青森旅行について書きます。
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《今日見た・聞いた・思った事》
昨日の沖縄のインシデントだが、あくまで私が報道を見聞きして感じた限りなのだが、根本的には自衛隊のヘリコプター、それと滑走路上にANA機がいるのに着陸したJTA機に問題があったのではないかと考えます。
JTA機については、ゴー・アラウンドの指示が出された時点では既に滑走路に接地していた、という事らしい。専門家は、ゴー・アラウンドすると今度は自衛隊ヘリと異常接近する危険性も考えられ、最終的には機長の判断にゆだねられるものだと指摘しているが、私は、やはりゴー・アラウンドすべきだったと思っています。いずれにしろ運輸安全委員会の詳細な調査が待たれます。
那覇空港はLCCの就航で旅客便が増加する一方で、昨今の国際情勢も反映して、自衛隊機のスクランブルも少なくないそうです。私も一昨年を含めて何度か那覇空港の離着陸を経験して、やや危なっかしい?雰囲気も少し感じました。インバウンドを含めて観光客の利用が増加しているだけに、万が一旅客機も巻き添えになった惨事が発生したら、航空業界はもちろん、沖縄県にとっても一大事です。普天間基地移転問題ももちろん大事だが、那覇空港の現状についても、もう少し関心が払われるべきだろうと思います。
《今日のニュースから》
3日 フィリピン・アキノ大統領 国会で演説 中国の海洋進出に懸念
4日 超小型EVで郵便物集配 実証実験が名古屋市で開始
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